JP3472982B2 - シリカ・カーボンブラック複合化粒子の製造方法および該複合化粒子を含む塗布液の製造方法 - Google Patents

シリカ・カーボンブラック複合化粒子の製造方法および該複合化粒子を含む塗布液の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリカとカーボン
ブラックとの複合化粒子の製造方法および該複合化粒子
を含有する塗布液の製造方法に関し、さらに詳しくは、
カーボンブラックに比較して水などの分散媒中で安定に
分散し得るシリカとカーボンブラックとの複合化粒子
得られる複合化粒子の製造方法および該複合化粒子を含
有する塗布液の製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】カーボンブラックは、石墨質近似
の結晶構造をもつ炭素の微粒子であり、ゴム用配合剤、
印刷インキ用配合剤等の使用されている。このようなカ
ーボンブラックをたとえば着色材料として水性塗料中に
分散混合しようとする場合、カーボンブラックの表面が
疎水性であるため分散が困難である。
【0003】そこでカーボンブラックの水への分散性を
向上させるため、界面活性剤を添加したり、カーボンブ
ラックの表面を酸化処理して親水化する方法が採られて
いる。
【0004】しかし、界面活性剤を添加すると気泡が発
生してカーボンブラックが分離し、分散が不均一になる
などの問題がある。また、酸化処理などの表面処理も親
水化の点では不充分である。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような状況のもとにな
されたものであって、カーボンブラックに比較して水な
どの分散媒中で安定に分散し得るようなシリカとカーボ
ンブラックとの複合化粒子が得られる複合化粒子の製造
方法および該複合化粒子を含有する塗布液の製造方法
提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係るシリカ・カーボンブラック
複合化粒子の製造方法は、酸化処理したカーボンブラッ
ク粒子の水分散液と、水ガラスを脱アルカリして得られ
たケイ酸の低重合物の水溶液とを混合するとともに、カ
ーボンブラック粒子とケイ酸の低重合物または有機ケイ
素化合物の部分縮合物とを接触させてカーボンブラック
粒子表面の少なくとも一部がシリカによって被覆されて
なる複合化粒子を得ることを特徴としている。
【0007】本発明では、前記シリカ(SiO2 )と前
記カーボンブラック(C)との重量比(SiO2 /C)
が0.05〜2の範囲内にあることが好ましい。本発明
のシリカ・カーボンブラック複合化粒子は、カーボンブ
ラックに比較して水などの分散媒中で安定に分散し得
る。
【0008】本発明に係るシリカ・カーボンブラック複
合化粒子分散ゾルは、前記シリカ・カーボンブラック複
合化粒子を含むことを特徴としており、シリカ・カーボ
ンブラック複合化粒子が分散媒中に単分散している安定
なゾルである。
【0009】本発明に係る塗布液の製造方法は、上記の
方法で製造されたシリカ・カーボンブラック複合化粒子
と、マトリックス成分とを、水および/または有機媒体
に分散または混合することを特徴としている。本発明の
塗布液は、シリカ・カーボンブラック複合化粒子が塗布
液中に単分散しているので、得られた塗膜は、点欠陥、
膜ムラがない。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るシリカ・カー
ボンブラック複合化粒子の製造方法および該複合化粒子
を含有する塗布液の製造方法について具体的に説明す
る。
【0011】本発明に係るシリカ・カーボンブラック複
合化粒子は、カーボンブラック粒子表面の少なくとも一
部がシリカで被覆された粒子であり、カーボンブラック
粒子の表面にシリカが吸着したもの、カーボンブラック
粒子の表面にシリカが化学結合したもの、およびカーボ
ンブラック粒子の表面に吸着したシリカと化学結合した
シリカとが混在するものが含まれる。
【0012】このようなシリカ・カーボンブラック複合
化粒子は、シリカ(SiO2 )とカーボンブラック
(C)との重量比(SiO2 /C)が0.05〜2、好
ましくは0.1〜1、より好ましくは0.1〜0.5の
範囲内にあることが望ましい。シリカとカーボンブラッ
クとの重量比が0.05未満であるとシリカ・カーボン
ブラック複合化粒子の親水性が不充分となることがあ
り、2を超えると粒子が白っぽくなり、たとえばシリカ
・カーボンブラック複合化粒子を黒色の着色原料として
塗料中に配合する場合、その着色効果が低下するなどの
問題がある。
【0013】シリカ・カーボンブラック複合化粒子の平
均粒径は、特に限定されず、用途に応じて任意に粒径範
囲を定めることができる。たとえば、基材表面に反射防
止被膜を形成するための塗布液の顔料として用いる場合
は、約30〜300nmの範囲にあることが望ましい。
【0014】本発明のシリカ・カーボンブラック複合化
粒子は、例えば以下のようにして製造することができ
る。まず、カーボンブラック粒子の表面処理を行う。カ
ーボンブラック粒子としては、特に制限はなく、たとえ
ばファーネスブラック、アセチレンブラックなどが用い
られる。このカーボンブラック粒子の比表面積は、約6
0m2/g以上、好ましくは100m2/g以上であるこ
とが好ましい。比表面積が60m2/g未満であると、
カーボンブラック粒子の活性点が少なくなるため、カー
ボンブラック粒子の表面へのシリカの吸着・化学結合が
少なくなり、シリカの被覆が不充分となる。
【0015】表面処理の方法としては、酸化処理が好ま
しく、酸化処理方法としては、 (1)空気雰囲気中、100〜300℃の温度で加熱す
る高温焼成法 (2)硝酸、過塩素酸などの酸または過酸化水素など
に、150〜250℃の温度で接触させる酸処理法 (3)オゾン雰囲気中、100〜300℃の温度で加熱
するオゾン酸化法 (4)前記(1)〜(3)の方法を組み合わせる方法。
などが挙げられる。
【0016】次に、必要に応じて前記酸化処理したカー
ボンブラック粒子を粉砕し、所望の粒径のカーボンブラ
ック粒子を得る。この際には、カーボンブラック粒子を
水分散体とし、該水分散体にアルカリを加え、粉砕する
ことが好ましい。アルカリとしては、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム、アンモニアなどが用いられ、アルカ
リ添加後の水分散体のpHは8〜11の範囲にあること
が好ましい。また、カーボンブラック粒子の粉砕は、例
えばサンドミルなどの従来公知の粉砕機を用いることが
できる。
【0017】次に、酸化処理後のカーボンブラック粒子
または酸化処理した後粉砕したカーボンブラック粒子と
シリカ原料とを接触させる。本発明で用いられるシリカ
原料は、ケイ酸液が好ましく、具体的には、カーボンブ
ラック粒子の水分散液とケイ酸液とを混合することによ
り行うことができる。ここで用いられるケイ酸液は、ケ
イ酸の低重合物の水溶液であり、水ガラスの水溶液を陽
イオン交換樹脂などで脱アルカリすることにより得るこ
とができる。
【0018】カーボンブラック粒子の水分散液とケイ酸
液とは、最終的に得られるシリカ・カーボンブラック複
合化微粒子中のシリカ(SiO2 )とカーボンブラック
粒子(C)との重量比(SiO2 /C)が0.05〜
2、好ましくは0.1〜1となるような量で混合する。
カーボンブラック粒子の水分散液とケイ酸液とを混合す
る際の温度は、特に制限はないが、約90℃以下の適宜
の温度に加温することが望ましい。
【0019】なお、カーボンブラック粒子の水分散液と
ケイ酸液とを混合する際には、攪拌することができる。
また、カーボンブラック粒子の水分散液とケイ酸液とを
混合するときには、カーボンブラック粒子の水分散液と
ケイ酸液との混合物中の固形分(カーボンブラックおよ
びシリカ)100g当りのイオン濃度(陽イオンおよび
陰イオンの濃度)が10ミリモル以下、好ましくは1ミ
リモル以下の条件で行うと、カーボンブラック粒子表面
へのシリカの吸着が均一に行われるため好ましい。水分
散液中のイオン濃度は、カーボンブラック粒子の水分散
液および/またはケイ酸液を、たとえば両イオン交換樹
脂のカラムを通してイオン濃度を下げることによって上
記範囲とすることができる。
【0020】カーボンブラック粒子の水分散液とケイ酸
液とを混合すると、いわゆるヘテロ凝集によってカーボ
ンブラック粒子の表面にケイ酸液中のシリカが吸着さ
れ、少なくともその一部がカーボンブラック粒子の酸化
された部分と化学的に結合し、カーボンブラック粒子表
面へのシリカの固定化が行われるものと推定される。
【0021】本発明では、上記ケイ酸液に代えてエチル
シリケートなどの有機ケイ素化合物の水分散液を用いる
ことにより上記と同様にしてシリカ・カーボンブラック
複合化粒子を製造することもできる。この場合、有機ケ
イ素化合物は、予め部分加水分解した部分縮合物が用い
られる。
【0022】上記のような方法で得られる本発明のシリ
カ・カーボンブラック複合化粒子は、表面にシラノール
基が存在し、粒子表面が親水性であるために水によく分
散する。したがって、本発明のシリカ・カーボンブラッ
ク複合化粒子は、水または後述するような有機溶媒に分
散して分散ゾルとして用いることができる。このような
分散ゾルは、凝集粒子がなく、シリカ・カーボンブラッ
ク複合化粒子が単分散されたゾルである。またシリカ・
カーボンブラック複合化粒子の分散ゾルは、酸性領域で
も安定したゾルを形成する。
【0023】本発明に係る塗布液は、上記シリカ・カー
ボンブラック複合化粒子と、マトリックス成分と、水お
よび/または有機溶媒とからなる。
【0024】マトリックス成分としては、塗布液のマト
リックス成分として通常用いられている樹脂用塗料、シ
リカゾル、アルコキシシランなどの有機ケイ素化合物の
部分加水分解物が用いられる。
【0025】有機溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、
アリルアルコール、グリセリン、フルフリルアルコー
ル、テトラヒドロフルフリルアルコールなどのアルコー
ル類;ジエチルエーテル、ジプロピルアルコール、ジオ
キサン、トリオキサン、2-メチルフラン、テトラヒドロ
フラン、テトラヒドロピラン、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、クラウンエーテルなどのエーテル、ア
セタール類;ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、フルフリル
アルコールなどのセロソルブ類;アセトン、メチルエチ
ルケトン、2-ペンタノン、4-ヘプタノン、メチルイソブ
チルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン、メチルシ
クロヘキサノンなどのケトン類;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、γ−ブチロラクトン、酒石酸ジブチ
ル、エチレングリコールモノアセテートなどのエステル
類;アセトニトリル、ピロール、α−ピコリン、β−ピ
コリン、キノリン、アニリン、エチレンジアミン、メチ
ルアミン、トリエチルアミン、ホルムアミド、ジメチル
ホルムアミド、N-メチルピロリドン、ε−カプロラクタ
ムなどの含窒素有機溶媒類などが用いられる。
【0026】本発明の塗布液は、上記のシリカ・カーボ
ンブラック複合化微粒子または該微粒子分散ゾルと、マ
トリックス成分とを、水および/または有機溶媒に分散
または混合することによって得られる。
【0027】さらに本発明の塗布液を、導電性被膜形成
用に用いる場合には、例えば導電性酸化スズ微粒子など
の導電性の機能を付与し得る微粒子(機能性微粒子)を
配合することができる。なお、機能性微粒子の分散ゾル
は、マトリックス成分として用いることもできる。
【0028】このような塗布液は、固形分(塗布液中の
全微粒子およびマトリックス成分)濃度が0.5〜10
重量%、好ましくは1〜3重量%の範囲にあることが好
ましい。また、固形分中にはシリカ・カーボンブラック
複合化微粒子が、0.1〜50重量%、好ましくは0.
5〜10重量%の割合で含まれていることが望ましい。
【0029】本発明の塗布液を用いて、ガラス、プラス
チックなどの基材の表面に被膜を形成する場合、スピナ
ー法、スプレー法、ディップ法あるいはバーコーター法
等適宜の手段により、塗布液を基材表面に塗布した後、
乾燥、加熱硬化することにより目的の被膜が得られる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るシリカ・カーボンブラック
複合化粒子は、親水性であり従来のカーボンブラックに
比べて、水などの分散媒中で安定に分散し得る。
【0031】本発明に係るシリカ・カーボンブラック複
合化粒子分散ゾルは、シリカ・カーボンブラック複合化
粒子が凝集することなく分散媒中に単分散し、安定に存
在している。
【0032】本発明の塗布液は、シリカ・カーボンブラ
ック複合化粒子が単分散しているので、得られた塗膜
は、点欠陥、膜ムラがない。また、本発明に係るシリカ
・カーボンブラック複合化粒子分散ゾルは、酸性領域で
も安定しているので酸性の領域で塗布液を調製すること
ができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0034】カーボンブラック前処理物の調製 (1)カーボンブラック粉末(三菱化学(株)製 MA
7、比表面積:150m 2/g)100gを500gの
純水に懸濁した後、61%硝酸を20g添加し1時間攪
拌した。その後濾過、乾燥し、300℃で焼成した。焼
成したカーボンブラック粉末100gに純水900gを
加え、さらに水酸化カリウム10%水溶液でpHを12
とした後、サンドミルで60分間粉砕処理を行った結
果、平均粒径45nm、固形分濃度10重量%のカーボ
ンブラック前処理物(以下「CB−1」という。)の水
分散液を得た。 (2)カーボンブラック粉末(三菱化学(株)製 MA
7、比表面積:120m 2/g)100gを900gの
純水に懸濁した後、29%アンモニア水を添加してpH
を10とした。この懸濁液をサンドミルで60分間粉砕
処理を行った結果、平均粒径110nm、固形分濃度1
0重量%のカーボンブラック前処理物(以下「CB−
2」という。)の水分散液を得た。
【0035】
【実施例1】前記CB−1の水分散液100gと純水1
00gとの混合液を両イオン交換樹脂のカラムを通して
陽イオンおよび陰イオンの濃度を、固形分100g当り
0.9ミリモルとした。
【0036】別に、水ガラス水溶液(SiO2 濃度:5
重量%)を陽イオン交換樹脂カラムを通して脱アルカリ
してケイ酸液(SiO2 濃度:5重量%)を得た。この
ケイ酸液を両イオン交換樹脂のカラムを通して陽イオン
および陰イオンの濃度を、固形分100g当り1ミリモ
ルまで低下させた後、その400gを前記CB−1の水
分散液に加えた。この混合液を、50℃、30分間攪拌
してシリカ・カーボンブラック複合化粒子分散ゾル(以
下「CBK−1」という。)を得た。得られたCBK−
1の物性を表1に示す。
【0037】
【実施例2】実施例1においてケイ酸液の添加量を10
gとした以外は、実施例1と同様にしてシリカ・カーボ
ンブラック複合化粒子分散ゾル(以下「CBK−2」と
いう。)を得た。得られたCBK−2の物性を表1に示
す。
【0038】
【参考例1】実施例1において、CB−1の水分散液に
代えてCB−2の水分散液を用い、ケイ酸液の添加量を
40gとした以外は、実施例1と同様にしてシリカ・カ
ーボンブラック複合化粒子分散ゾル(以下「CBK−
3」という。)を得た。得られたCBK−3の物性を表
1に示す。
【0039】
【比較例1】CB−1の水分散液100gと純水429
gとの混合液を両イオン交換樹脂のカラムを通して陽イ
オンおよび陰イオンの濃度を、固形分100g当り0.
9ミリモルとした。この混合液にエチルシリケート-28
(多摩化学製、SiO2 濃度:28重量%)71.4g
添加し、50℃、10時間攪拌した。しかし、複合化は
起こらず、攪拌を停止するとカーボンブラック粒子が沈
降した。
【0040】
【表1】
【0041】
【実施例3〜6】実施例1、2および参考例1で得られ
たシリカ・カーボンブラック複合化粒子分散ゾルと、表
2に示すマトリックスおよび分散媒とを表2に示す割合
で混合して塗布液を調製した。
【0042】得られた塗布液を用いて、10cm角のガ
ラス板にスピンナー法(500rpm、10秒)で塗布
後150℃、1時間硬化させて被膜を得た。得られた被
膜の外観(点状物の有無)、膜ムラを目視観察した結果
を表2に示す。
【0043】
【比較例2、3】カーボンブラック前処理物の水分散液
と、表2に示すマトリックスおよび分散媒とを表2に示
す割合で混合して塗布液を調製した。
【0044】得られた塗布液を用いて、実施例3〜6
同様にして被膜を得た。得られた被膜の外観(点状物の
有無)、膜ムラを目視観察した結果を表2に示す。な
お、表2中の略号は、それぞれ以下のものを示してい
る。
【0045】 DMF :ジメチルホルムアミド NMP :N-メチルピロリドン ACR :水性アクリル樹脂(大日本インキ化学工業(株)
製 ボンコート 3980樹脂含量:20重量%) ES :エチルシリケート-28 100g,純水391.4g,硝酸(61
%)1.4g を混合し、80℃、1時間加熱して得られた部分
加水分解物(SiO2濃度:5重量%) SI :シリカゾル(触媒化成工業(株)製 SI-550,平均
粒径 5.5nm, SiO2濃度20重量%) SN :導電性酸化スズ微粒子水分散ゾル(製法:スズ酸
カリウム333重量部と吐酒石69.5重量部とを純水
1019重量部に溶解した水溶液を、50℃に保持され
た1876重量部の純水中に、反応液のpHを10に維
持しながら、徐々に添加した。得られた沈澱を濾過、洗
浄、乾燥した後、550℃で焼成して、アンチモンドー
プ酸化スズ微粉末を得た。この微粉末400重量部を、
2.5重量%水酸化カリウム水溶液1600重量部に加
え、サンドミルで5時間処理した後、陽イオン交換樹脂
で脱アルカリした。平均粒径:45nm(動的光散乱法
による)、粒子濃度:20重量%)
【0046】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小 松 通 郎 福岡県北九州市若松区北湊町13番2号 触媒化成工業株式会社若松工場内 (56)参考文献 特開 平6−136290(JP,A) 特開 平5−178604(JP,A) 特開 昭63−63755(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09C 1/56 C09C 1/30 C09D 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化処理したカーボンブラック粒子の水分
    散液と、水ガラスを脱アルカリして得られたケイ酸の低
    重合物の水溶液とを混合するとともに、カーボンブラッ
    ク粒子とケイ酸の低重合物とを接触させてカーボンブラ
    ック粒子表面の少なくとも一部がシリカによって被覆さ
    れてなる複合化粒子を得ることを特徴とするシリカ・カ
    ーボンブラック複合化粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記酸化処理したカーボンブラック粒子の
    水分散液が、酸化処理したカーボンブラック粒子を水分
    散体とし、該水分散体のpHを8〜11の範囲とした後
    カーボンブラック粒子を粉砕して得られたものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシリカ・カーボンブラ
    ック複合化粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】酸化処理したカーボンブラック粒子の水分
    散液と、水ガラスを脱アルカリして得られたケイ酸の低
    重合物の水溶液と混合した混合物中の固形分100g当
    りのイオン濃度が10ミリモル以下であることを特徴と
    する請求項1または2に記載のシリカ・カーボンブラッ
    ク複合化粒子の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    方法により製造されたシリカ・カーボンブラック複合化
    粒子と、マトリックス成分とを、水および/または有機
    媒体に分散または混合することを特徴とする塗布液の製
    造方法。
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EP3360932A4 (en) * 2015-10-09 2019-06-26 Nippon Sheet Glass Company, Limited SOUND-CONTAINED COMPONENTS AND METHOD FOR PRODUCING SOUND-CONTAINING COMPONENT PARTICLES

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