JP3472965B2 - トラクタの変速機構 - Google Patents

トラクタの変速機構

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JP3472965B2
JP3472965B2 JP18611494A JP18611494A JP3472965B2 JP 3472965 B2 JP3472965 B2 JP 3472965B2 JP 18611494 A JP18611494 A JP 18611494A JP 18611494 A JP18611494 A JP 18611494A JP 3472965 B2 JP3472965 B2 JP 3472965B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、トラクターにおける変
速機構の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、トラクターの変速機構に関し
ては多数の技術が公知とされている。例えば、特開昭6
1−94821号公報に記載の技術の如くである。しか
し、従来のトラクタにおいては、主変速レバーと副変速
レバーとが、レバーガイドに配置され、PTO変速レバ
ーは足元部分に突設されていた。または、主変速レバー
のみがレバーガイド部分に立設されており、PTO変速
レバーや副変速レバーは足元部分に配置されていること
が多かった。これは、変速レバーの操作パターンが、H
型やh型の如く、幅の必要なパターンであるので、複数
の操作レバーを併置することが出来なかったからであ
る。本発明においては、複数の操作レバーの変速パター
ンを直線型とすることにより、主変速レバーと副変速レ
バーを直線的に前後に並べて配置したものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、トラクタの
操作において、オペレーターが主変速レバーや副変速レ
バーやPTO変速レバーを前後に一直線に操作すること
により、変速が簡単にできるように構成したものであ
る。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。フェンダー87にレバーガイド74
を付設し、該レバーガイド74に、主変速レバー67と
PTO変速レバー68と副変速レバー69を、直線状に
操作すべく支持し、直線的な前後への移動により複数段
の変速を可能とし、該主変速レバー67と副変速レバー
69の直線的なレバーガイド溝を前後に直列して配置
し、該主変速レバー67と副変速レバー69は、両方共
に前後に操作することにより複数の走行段の変速のみを
行い、前後進の切換と、中立による機体の停止は、別に
設けたリバーサ変速レバーにより行い、PTO変速レバ
ー68は逆転を含めた、逆転,3速,2速,1速の4段
の変速操作を、直線的な前後への移動により可能とした
ものである。 【0005】 【作用】次に作用を説明する。主変速レバー67と副変
速レバー69とPTO変速レバー68の主要レバーを、
左側のフェンダー87のレバーガイド74の部分に集中
的に配置することが可能となり、オペレーターはレバー
を集中配置した部分のみでレバーの操作をすることがで
き、簡単に操作できるトラクタとすることが出来た。ま
た、主変速レバー67と副変速レバー69とPTO変速
レバー68を、どちらも前後方向の直線前後回動により
操作可能とすることができ、左側のフェンダー87に設
けたレバーガイド74の狭い部分に、本のレバーのガ
イド溝を構成することが出来た。 【0006】 【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の変速
機構を具備したトラクタの一部側面図、図2は同じく本
発明の変速機構のを具備したトラクタの一部平面図、図
3は、トラクタの右側のフェンダー86の部分の側面
図、図4は右側のフェンダー86の前部に設けた掌載置
台75と作業機昇降用スイッチ79の部分の平面図、図
5は本発明のトラクタの変速機構の全体を示す正面断面
図、図6は同じく本発明のトラクタの変速機構の前面断
面図、図7は本発明の変速機構の中で、PTO変速機構
の部分の拡大正面断面図、図8は同じく主変速機構の部
分の拡大正面断面図、図9は主変速シフター72の図面
である。 【0007】図1と図2と図3と図4において、主変速
レバー67とPTO変速レバー68と副変速レバー69
と、掌載置台75と作業機昇降用スイッチ79の構成に
ついて説明する。操向ハンドル88の後部に座席85が
配置されている。該座席85の左右に左側のフェンダー
87と右側のフェンダー86が立設されている。本発明
においては、左側のフェンダー87にレバーガイド74
を付設し、該レバーガイド74に、主変速レバー67と
PTO変速レバー68と副変速レバー69を、直線状に
操作すべく支持している。 【0008】特に、主変速レバー67は、レバーガイド
74の前部の位置に直線的に配置され、該レバーガイド
74の一直線上の後部に副変速レバー69が前後に操作
すべく配置している。主変速レバー67と副変速レバー
69の両方共に、前後に操作することにより、前進又は
後進の走行段の変速を行うのみで、前後進の切換は、別
に設けたリバーサ変速レバーにより行われる。該リバー
サ変速レバーには中立位置があるが、主変速レバー67
と副変速レバー69は、シンクロメッシュ式変速機構に
構成されており、主クラッチを切ることなく、直線的に
変速段の変更を行うことが出来るのである。機体を停止
する場合には、前述のリバーサ変速レバーを中立位置と
して行う。 【0009】座席85の右側の右側のフェンダー86に
も、上面にレバーガイド98が付設されている。該レバ
ーガイド98には作業機昇降用のポジション制御レバー
77と、デプス制御レバー76が前後に回動可能に支持
されている。また該ポジション制御レバー77とデプス
制御レバー76の前の位置に、掌載置台75を設け、該
掌載置台75の前部に、前後に回動するトグルスイッチ
により構成された作業機昇降用スイッチ79が配置され
ている。該作業機昇降用スイッチ79の側方には、耕深
設定スイッチ78が配置されている。 【0010】作業機昇降用スイッチ79は、トラクタが
圃場端に至った場合において、枕地回行の際において、
作業機を完全に上昇するものであり、回行終了後には、
既に耕耘した条の耕深まで、一気に下降して、直ぐに耕
耘を開始することが出来るのである。ポジション制御レ
バー77とデプス制御レバー76は、最初の耕深の設定
や、手動による作業機の昇降等において使用するが、実
際に往復して耕耘を開始すると、耕深も一定であるの
で、作業機昇降用スイッチ79の前後回動操作のみによ
り行われるのである。故に、耕耘作業中において、該作
業機昇降用スイッチ79を操作する頻度が高くなり、殆
ど、該作業機昇降用スイッチ79を右手の指で操作する
だけとなるのである。 【0011】このような、作業機昇降用スイッチ79の
みの操作状態が連続する場合において、指先で作業機昇
降用スイッチ79を操作する時に、掌を浮いた状態で支
持して、指先だけに神経を集中して、高さを維持し、か
つ指先で作業機昇降用スイッチ79を把持しているの
は、苦痛となるのである。本発明においては、該作業機
昇降用スイッチ79のオペレーター側の右側のレバーガ
イド98の上に、掌載置台75を設けて、該掌載置台7
5にオペレーターが掌を置くことができ、指先で、作業
機昇降用スイッチ79を押したり、引いたりの簡単な操
作により作業機の昇降が出来るように構成している。8
9は右側のフェンダー86に設けた把手、99は左側の
フェンダー87に設けた把手である。 【0012】フェンダーの部分に設けた作業機昇降スイ
ッチ等の操作において、オペレーターが掌を浮かして、
指先だけをスイッチに接触して操作するのでは、スイッ
チ操作の確実性が失われるので、該掌の載置される部分
に、掌載置台を配置して、オペレーターの疲労の軽減
と、操作の確実性を得るように構成したものである。フ
ェンダー86の上部に取付けたレバーガイド98に、作
業機昇降用スイッチ79を配置した構成において、該作
業機昇降用スイッチ79の操作の際にオペレーターが手
を載置する部分に、掌載置台75を突設したので、オペ
レーターは作業機昇降用スイッチ79を操作しない場合
においても、掌を掌載置台75の上に載置したリラック
スした姿勢で運転することができるのである。 【0013】また、常時掌載置台75に腕を載置してお
くことにより、指先の位置が一定するので、作業機昇降
用スイッチ79を探す必要がなく、素早くスイッチの切
換操作をすることが出来る。また右側のフェンダー86
の上に、作業機昇降用スイッチ79や耕深設定スイッチ
78が突出して、オペレーターが乗降に際して、誤操作
によりこれらのスイッチを操作する可能性があったが、
本発明の如く、掌載置台75を作業機昇降用スイッチ7
9の傍に突出することにより、作業機昇降用スイッチ7
9や耕深設定スイッチ78のフェンダー面からの突出量
を少なくすることが出来るので、従来発生していた不具
合を解消することが出来たのである。 【0014】次に、図5と図6において、全体的な変速
機構について説明する。ミッションケースM内の上部に
入力軸21が配置されており、該入力軸21と同一軸心
上に、PTO変速軸27とPTOジョイント軸28とP
TO減速軸29が配置されている。該PTO減速軸29
の下方にPTO軸30が配置されている。 【0015】また、前端の入力軸21の部分と平行にP
TO逆転軸8が配置されている。入力軸21とPTO変
速軸27の軸心の下方にカウンター軸22が配置されて
いる。またカウンター軸22の下方にリバーサ軸23が
配置され、該リバーサ軸23の下方に主変速軸24が配
置されている。主変速軸24の下部側方にピニオン軸2
5が配置され、該ピニオン軸25の前部の同一軸心上
に、前輪駆動軸26が配置されている。 【0016】まず、入力軸21からPTO軸30まで至
るPTO変速機構について、図5と図7において説明す
る。エンジンEからの動力が入力軸21に伝達されてい
る。該入力軸21の後端がミッションケースMの内部に
嵌装されて、その後端の位置に入力ギア10が刻設され
ている。また該入力ギア10よりも、更に後端にPTO
3速係合爪16が構成されている。また、前記入力ギア
10に対してカウンター軸22の上の係合ギア11が噛
合しており、該係合ギア11はPTO逆転軸8の上のギ
ア12と噛合している。また、該PTO逆転軸8の上の
他のギア13が入力軸21の後端部分に遊嵌されたギア
14と噛合している。該ギア14に、PTO逆転係止爪
15が刻設されている。 【0017】また、入力軸21の後端に軸受された同一
軸心のPTO変速軸27の外周に、スプラインが刻設さ
れており、該スプラインにPTOスライダー1が摺動可
能に係合されている。またPTO変速軸27の後部に、
PTO2速ギア37が遊嵌されており、該PTO2速ギ
ア37の前端位置に、PTO2速係合爪17が刻設され
ている。またPTO2速ギア37のボス部にPTO1速
係止爪18が遊嵌されており、該PTO1速ギア19に
内向きに、PTO1速係止爪18が刻設されている。該
PTO1速ギア19はカウンター軸22の上の係合ギア
20と噛合し、またPTO2速ギア37は、カウンター
軸22の上の係合ギア38と噛合している。 【0018】該構成において、入力軸21からの回転
が、入力ギア10からカウンター軸22の上の係合ギア
11に伝達され、該カウンター軸22の後部の係合ギア
20と係合ギア38は、PTO変速軸27の上のPTO
1速ギア19とPTO2速ギア37と噛合している。ま
たPTO逆転軸8の上のギア12が、カウンター軸22
の上の係合ギア11と噛合しており、PTO逆転軸8の
もう1枚のギア13が逆転回転を逆転ギア14に伝達し
ている。そしてPTO変速軸27上に遊嵌された逆転ギ
ア14にPTO逆転係止爪15が設けられている。 【0019】PTOスライダー1はカウンター軸22の
上のスプライン部に係合して前後に摺動可能としてい
る。該PTOスライダー1は、外周の前後端部にPTO
逆転係止爪部1aと、PTO2速係止爪部1bを刻設し
ており、外周の中央部は、図6に示すPTOシフター7
0が嵌入する溝部1eに構成されている。またPTOス
ライダー1の内周の前後端には、PTO3速係合爪部1
cと、PTO2速係合爪部1dが刻設されている。 【0020】次に、PTOスライダー1に設けた、PT
O逆転係止爪部1aとPTO2速係止爪部1bとPTO
3速係合爪部1cとPTO2速係合爪部1dと、PTO
逆転係止爪15とPTO3速係合爪16とPTO2速係
合爪17とPTO1速係止爪18との関係を、PTO変
速段に応じて説明する。 【0021】PTO逆転位置においては、入力軸21の
入力ギア10からカウンター軸22の係合ギア11を経
て、PTO1速係止爪18のギア12とギア13が回転
し、該ギア13と噛合した逆転ギア14が回転する。そ
して該逆転ギア14の内側に刻設したPTO逆転係止爪
15が、PTOスライダー1の最前端位置への摺動によ
り、PTO逆転係止爪部1aと噛合するのである。該P
TO逆転係止爪15とPTO逆転係止爪部1aが噛合し
た状態では、逆転ギア14はPTO3速係合爪16と係
合しない位置の前方に位置しており、PTO3速係合爪
16はPTO3速係合爪部1cとPTO2速係合爪部1
dとの間に位置して非係合状態とされている。またPT
O2速係止爪部1bも非係合状態とされている。PTO
2速係合爪部1dはPTO変速軸27の上のスプライン
と係合状態で動力伝達している。 【0022】PTO3速の変速状態においては、PTO
スライダー1が最前端の逆転の位置から、1位置だけ後
退し、PTO逆転係止爪部1aとPTO逆転係止爪15
の係合状態は解除され、PTO3速係合爪部1cとPT
O3速係合爪16が係合する位置となる。この状態にお
いて、PTO2速係合爪部1dはスプライン係合はして
いるが、他の爪とは噛合していない。またPTO逆転係
止爪部1aとPTO2速係止爪部1bも非係合状態とな
っている。これにより、PTO3速係合爪16の回転が
逆転ギア14からPTOスライダー1に伝達され、PT
O2速係合爪部1dからPTO変速軸27に伝達されて
いる。 【0023】PTO2速においては、PTOスライダー
1が後方へ1位置だけ後退し、逆転ギア14はPTO変
速軸27のスプラインと係合状態で、PTO2速係合爪
部1dがスプラインから外れて、PTO2速ギア37の
PTO2速係合爪17と噛合した状態となる。PTO逆
転係止爪部1aとPTO2速係止爪部1bは非係合状態
である。 【0024】PTO1速においては、PTOスライダー
1が更に後方へ1位置だけ移動し、PTO2速係合爪1
7はPTO3速係合爪部1cとPTO2速係合爪部1d
との間で非係合状態となり、PTO2速係止爪部1bが
PTO1速ギア19のPTO1速係止爪18と噛合状態
となる。逆転ギア14はPTO変速軸27のスプライン
と係合している。 【0025】以上により、PTOの逆転,3速,2速,
1速の4段の変速回転がすべてPTO変速軸27に伝達
される。該PTO変速軸27はPTOジョイント軸28
とPTO減速軸29を介して伝達され、PTO減速軸2
9の上のギア31とPTO軸30の間にギア32との噛
合によりPTO軸30を回転すべく構成している。 【0026】次に、リバーサ変速機構について説明す
る。図8において、リバーサ軸23の上の後端部分にリ
バーサ変速機構が構成されている。カウンター軸22の
上の係合ギア38と、フロントギア39が噛合してお
り、該フロントギア39にはフロント係止爪40が刻設
されている。またリバーサ軸23の上にバックギア42
が配置れており、該バックギア42にはバック係止爪4
1が刻設されている。該フロント係止爪40はカウンタ
ー軸22の後端に配置したギア65から、図6に示す逆
転ギア81を介して、逆転回転が伝達されている。該逆
転ギア81の軸心80は図6において、カウンター軸2
2の下方に図示されている。 【0027】該リバーサ変速機構は、シンクロメッシュ
式の変速機構により構成されており、リバーサシフター
6を前後すると、まず係合体7の回転をフロントギア3
9とバックギア42の回転に近い状態に同期させてか
ら、次に結合すべく構成している。そして、本発明にお
いては、走行変速機構をリバーサ変速機構と主変速機構
と副変速機構の3者を直列に配置して構成し、主変速機
構と副変速機構には、中立位置を設けずに、直線的にレ
バーを操作するだけで変速を可能とし、リバーサ変速機
構においてのみ、リバーサシフター6が中央に位置して
フロント係止爪40にもバック係止爪41にも係合しな
い位置で中立位置が取れるように構成している。該リバ
ーサシフター6を前後に摺動するのが、図6のリバーサ
シフター71である。 【0028】次に、主変速機構について説明する。図8
において、リバーサ軸23の前部に、主変速1速駆動側
ギア46と、主変速4速駆動側ギア43と、主変速2速
駆動側ギア44と、主変速3速駆動側ギア45を構成し
ている。該主変速1速駆動側ギア46は、主変速軸24
の上の主変速1速ギア51と常時噛合し、主変速4速駆
動側ギア43は主変速4速ギア49と常時噛合し、主変
速2速駆動側ギア44は主変速2速ギア50と噛合し、
主変速3速駆動側ギア45は主変速3速ギア55と噛合
している。 【0029】そして、主変速軸24の上で、主変速1速
ギア51と主変速4速ギア49の間に、前部スプライン
カラー47を内周で主変速軸24とスプライン係合し、
外周で前部スライダー2と係合状態で配置している。ま
た主変速軸24の上で、主変速2速ギア50と主変速3
速ギア55との間の外周に、後部スプラインカラー53
が内周で主変速軸24と係合状態で配置されており、該
後部スプラインカラー53の外周に後部スライダー3を
スプライン係合状態で摺動可能に配置している。 【0030】そして、前部スライダー2と後部スライダ
ー3とは、先端が分岐されて一体的に前後動される図6
の主変速シフター72により摺動される。該主変速シフ
ター72は、図9に示す如く、前部シフター72aと後
部シフター72bにより構成されており、該前部シフタ
ー72aが前部スライダー2の溝に係合し、後部シフタ
ー72bが後部スライダー3の溝に係合している。これ
により、主変速シフター72を前後動すると前部スライ
ダー2と後部スライダー3が同時に前後に4位置に摺動
可能としている。 【0031】そして、図8において図示した位置では、
主変速機構1速の位置を示している。この場合には、前
部スライダー2が主変速1速係止爪52と前部スプライ
ンカラー47に跨がって係合している。しかし、後部ス
ライダー3は主変速2速ギア50のボス部に乗った状態
であり、後部スプラインカラー53とは係合していない
のである。この位置では、主変速1速が得られる。 【0032】次に、主変速シフター72を1位置だけ後
退させると、前部スライダー2と主変速1速係止爪52
の係合状態が外れて、前部スライダー2は前部スプライ
ンカラー47の上のみに位置して非係合状態となる。こ
の位置で後部スライダー3は、主変速2速係止爪90と
後部スプラインカラー53の両方に跨がった状態となっ
ている。これにより主変速2速が得られる。 【0033】更に、主変速シフター72を1位置だけ後
退させると、前部スライダー2はまだ前部スプラインカ
ラー47の上のままで、非係合状態である。これに対し
て後部スライダー3は、後部スプラインカラー53と主
変速3速係止爪54と係合状態となる。これにより、主
変速3速が得られる。 【0034】更に、1位置だけ主変速シフター72を後
退させると、後部スライダー3は主変速3速係止爪54
のみに係合し後部スプラインカラー53とは係合しなく
なり、代わって前部スライダー2が、前部スプラインカ
ラー47と主変速4速係止爪48の両方に跨がった状態
となる。これにより主変速4速が得られる。以上の如
く、主変速レバーの前後動の操作により、1速,2速,
3速,4速と順番に直線的に変速が可能となっている。 【0035】次に、副変速機構について説明する。主変
速軸24の後部とピニオン軸25との間に、副変速機構
が構成されている。該主変速軸24の上の係合ギア56
がピニオン軸25の上の遊嵌ギア60と噛合しており、
該遊嵌ギア60に副変速高係止爪59が刻設されてい
る。また主変速軸24の後端の刻設ギア57が、副変速
第1減速軸36のギア64と噛合している。該副変速減
速軸36の上に固設された他のギア63が、副変速第2
減速軸35の上のギア62と噛合し、副変速第2減速軸
35の上の他のギア61が、副変速摺動ギア4と噛合可
能に構成されている。また副変速摺動ギア4の内周部分
には、副変速高係止爪59と噛合する副変速係止爪部5
8が設けられており、副変速摺動ギア4を前後に摺動す
ることにより、高低の副変速が可能としている。 【0036】ピニオン軸25の後端にはピニオン34が
刻設されており、デフギア装置33と噛合している。ま
たピニオン軸25の前端には、前輪駆動軸26が同一軸
心に配置されており、前輪駆動クラッチスライダー5を
介して、係止爪66と噛合することにより、前輪駆動力
が伝達される。 【0037】図6において図示する如く、PTOシフタ
ー70は変速レバー軸91を介して、ミッションケース
Mの外部のアーム82に連結され、該アーム82がリン
クを介して、座席の側方のPTO変速レバーと連結され
ている。また主変速シフター72は、主変速レバー軸9
2を介して、アーム83に連結されており、該アーム8
3はリンクを介して、座席の側方の主変速レバーと連結
されている。また前輪駆動クラッチスライダー5はシフ
ター73とシフター軸93を介してアーム84に連結さ
れている。該アーム84が、前輪駆動クラッチレバーに
連結されている。 【0038】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。主変速レバー67と副変
速レバー69とPTO変速レバー68の主要レバーを、
左側のフェンダー87のレバーガイド74の部分に集中
的に配置することが可能となり、オペレーターはレバー
を集中配置した部分のみでレバーの操作をすることがで
き、簡単に操作できるトラクタとすることが出来たので
ある。また、主変速レバー67と副変速レバー69とP
TO変速レバー68を、どちらも前後方向の直線前後回
動により操作可能とすることができ、左側のフェンダー
87に設けたレバーガイド74の狭い部分に、本のレ
バーのガイド溝を構成することが出来たのである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の変速機構を具備したトラクタの一部側
面図。 【図2】同じく本発明の変速機構のを具備したトラクタ
の一部平面図。 【図3】トラクタの右側のフェンダー86の部分の側面
図。 【図4】右側のフェンダー86の前部に設けた掌載置台
75と作業機昇降用スイッチ79の部分の平面図。 【図5】本発明のトラクタの変速機構の全体を示す正面
断面図。 【図6】同じく本発明のトラクタの変速機構の前面断面
図。 【図7】本発明の変速機構の中で、PTO変速機構の部
分の拡大正面断面図。 【図8】同じく主変速機構の部分の拡大正面断面図。 【図9】主変速シフター72の図面。 【符号の説明】 67 主変速レバー 68 PTO変速レバー 69 副変速レバー 74 レバーガイド 75 掌載置台 79 作業機昇降用スイッチ 78 耕深設定スイッチ 86 右側のフェンダー 87 左側のフェンダー 98 レバーガイド
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−316406(JP,A) 特開 昭60−12339(JP,A) 実開 昭53−42944(JP,U) 実開 昭57−138747(JP,U) 実開 昭63−166836(JP,U) 実開 昭57−155348(JP,U) 実開 昭61−75026(JP,U) 実開 平2−66326(JP,U) 実開 平5−73355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 63/48 G05G 1/00 - 25/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 フェンダー87にレバーガイド74を付
    設し、該レバーガイド74に、主変速レバー67とPT
    O変速レバー68と副変速レバー69を、直線状に操作
    すべく支持し、直線的な前後への移動により複数段の変
    速を可能とし、該主変速レバー67と副変速レバー69
    の直線的なレバーガイド溝を前後に直列して配置し、該
    主変速レバー67と副変速レバー69は、両方共に前後
    に操作することにより複数の走行段の変速のみを行い、
    前後進の切換と、中立による機体の停止は、別に設けた
    リバーサ変速レバーにより行い、PTO変速レバー68
    は逆転を含めた、逆転,3速,2速,1速の4段の変速
    操作を、直線的な前後への移動により可能としたことを
    特徴とするトラクタの変速機構。
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