JP3472904B2 - 紙葉類分離装置および自動改札機の券分離装置 - Google Patents

紙葉類分離装置および自動改札機の券分離装置

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JP3472904B2 JP03991297A JP3991297A JP3472904B2 JP 3472904 B2 JP3472904 B2 JP 3472904B2 JP 03991297 A JP03991297 A JP 03991297A JP 3991297 A JP3991297 A JP 3991297A JP 3472904 B2 JP3472904 B2 JP 3472904B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば駅務の自
動改札機の券投入口に内部構成されるような紙葉類分離
装置に関し、さらに詳しくは小型の切符や大型の定期券
等の2枚の紙葉類受付け時に1枚ずつ確実に取込み処理
する紙葉類分離装置および自動改札機の券分離装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の紙葉類分離装置は、図
15に示すように、紙葉類繰出し部151に紙葉類15
2…の複数枚を整列集積し、この整列集積した紙葉類1
52…に初期繰出し用のピックアップローラ153を対
設し、その繰出し方向に紙葉類分離用のゲートローラ1
54とその対応ローラ155を対設し、さらにその後段
に分離された紙葉類を1枚ずつ挟持搬送する搬送系の始
端部の挟持ローラ156,157を対設している。
【0003】また、この状態から図16に示すように、
ピックアップローラ153を駆動して紙葉類152を繰
出し動作し、この繰出し動作時に紙葉類152は上下に
対向する分離用のゲートローラ154と対応ローラ15
5との分離作用を受けて1枚ずつ分離された後、その内
方の搬送系に導かれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような紙
葉類の繰出しに際しては、初期セット時に紙葉類の先端
揃えが前提条件となり、整列集積を確保しなければなら
ず、不安定な複数枚重なりや変形した紙葉類が繰出され
る場合、また人手によって不安定に複数枚重なりの紙葉
類が挿入操作される場合は、固定設置されたゲートロー
ラ154に当たってジャム(詰り)を誘起しやすい傾向
にあり、また2枚出し防止のためにゲートローラ154
のゴム硬度を高く設定しているが、紙葉類の初期繰出し
状態や挿入の仕方によっては、ゲートローラ154の部
分で紙葉類152がロックしてしまう。
【0005】例えば、図17に示すように、紙葉類繰出
し時に下から2枚目の紙葉類152aが先に取込まれる
場合はゲートローラのゴム硬度が高いため、このゲート
ローラ154の部分で複数枚重なりの紙葉類がロックさ
れてしまう。さらに、分離が完了するまで次券がゲート
ローラ154の位置で待機して繰出されないため、1枚
当たりの分離処理時間が長くなっていた。さらに、自動
改札機にあってはエドモンソン券(小切符)のような小
型券と定期券のような大型券との大きさが異なる2枚の
券を一括搬入して取扱う場合には、ロックする恐れがあ
るなど分離性能が不十分で適用できなかった。
【0006】そこでこの発明は、上搬送手段と下搬送手
段に紙葉類分離用の搬送速度差を持たせることにより、
この搬送速度差によって複数枚重ねの紙葉類は搬送方向
に自然にズレて確実に分離動作が得られる紙葉類分離装
置および自動改札機の券分離装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数枚重ねの紙葉類を1枚ずつ分離する紙葉類分離装置
であって、紙葉類の分離に要する所定範囲の搬送距離を
有する上下の搬送手段を設け、この上下の搬送手段を同
搬送方向に設定し、かつ相対速度差を有すると共に、上
下の搬送手段のうち遅い方の搬送手段の搬送方向中間位
置に、さらに遅い第2の搬送手段を設けたことを特徴と
する。
【0008】請求項記載の発明は、第2の搬送手段の
後段に、遅い速度と速い速度に速度を切換え許容する第
3の搬送手段を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項記載の発明は、請求項1または2
記載の紙葉類分離装置を備えた自動改札機の券分離装置
であることを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明によれば、上搬送手段と下搬送手段と
の間に導かれた複数枚重ねの紙葉類は、ここで上下の速
度差を受けながら搬送され、この搬送される間に紙葉類
の一方が高速搬送され、他方が遅速搬送されて搬送方向
にズレて分離される。 また、遅い方の搬送手段の搬送方向中間位置に設けたさ
らに遅い第2の搬送手段によって、一層速度差を大きく
して複数枚重ねの分離作用を大きくする。
【0011】さらに、遅い搬送速度と速い搬送速度に切
換え許容する第3の搬送手段によって、分離すべき紙葉
類の種類に適した分離を行う。 このような紙葉類分離装置を自動改札機の券分離装置に
備えて各種の乗車券を改札処理する。
【0012】
【発明の効果】この結果、上搬送手段と下搬送手段の搬
送速度差が上下方向の紙葉類をズラしながら搬送するの
で1枚ずつ確実に分離ができる。また、上下の搬送手段
は同方向に搬送するので変形紙葉類があっても紙葉類詰
りを解消した速やかな分離ができる。さらに、複数枚の
紙葉類の挿入時に紙葉類の厚みが大きくなっても、また
不安定な挿入であっても、これを搬送手段が妨げながら
受入れるため、紙葉類をロックせず受入れ許容する。こ
のため、分離処理時間の短縮が図れる。
【0013】また、遅い方の搬送手段の搬送方向中間位
置に、さらに遅い第2の搬送手段を設けることにより
搬送方向に2段階の速度差を付けて分離搬送を行うこと
ができる。例えば、取込み時は比較的速く取込み、中間
部では大きな速度差を付けて複数枚重ねの紙葉類を確実
に分離することができ、人手による紙葉類の挿入操作に
適した分離処理ができる。また、この場合は速度差を一
層大きく設定することによって分離搬送距離の短縮およ
び処理時間の短縮が図れる。
【0014】さらに、第2の搬送手段の後段に、遅い速
度と速い速度に速度を切換え許容する第3の搬送手段を
設けた場合は、分離すべき紙葉類の種類に応じた搬送速
度に切換えて最適な分離動作を選択することができる。
例えば、分離動作を要しない場合や容易に分離できる複
数枚の小型券の重ね搬送のときは高速に設定して搬送処
理ができる。
【0015】このような紙葉類分離装置を自動改札機の
券分離装置に備えた場合は、切符や定期券の各種の乗車
券の2枚利用に適した改札が行える。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。 [第1実施例] 図1は自動改札機の券投入口に内部構成される乗車券分
離装置11を示し、この乗車券分離装置11は2枚一組
で使用される乗車券T1,T2を2枚重ねで取込むと同
時に分離して1枚ずつ後段の磁気データ処理部へと導く
ものであって、前面の券投入口12は上乗車券T1と下
乗車券T2を2枚重ねで一括して挿入許容する横長の開
口部を有し、この券投入口12と連通する内方に乗車券
を1枚または2枚重ねで挟持搬送する分離搬送路L1を
配設している。
【0017】この分離搬送路L1は、券投入口12と連
通する内方に水平方向に直線的に延びる上搬送ベルト1
3と下搬送ベルト14を上下に対設し、この対設した上
下方向は2枚重ねの乗車券を一括取込み許容する一定の
対向隙間(例えば0.3mm程度)を隔てて対設してい
る。また、一括取込みされた2枚の乗車券T1,T2を
分離するのに要する搬送長さを有している。
【0018】上搬送ベルト13は、図2にも示すよう
に、搬送方向の前後位置に配設した上搬送プーリP1,
P2間に張設され、このうち後部側の上搬送プーリP2
の回転軸15上に固定した従動ギャG1に、後述する駆
動ギャG2が噛合して動力伝達され、これに基づいて上
搬送ベルト13は搬送方向に回転する。
【0019】一方、下搬送ベルト14は、図3にも示す
ように、搬送方向の前後位置に配設した下搬送プーリP
3,P4および搬送モータM1の主軸に取付けられた駆
動プーリP5との間に張設され、搬送モータM1を駆動
することに基づいて下搬送ベルト14は上搬送ベルト1
3と同搬送方向に回転する。
【0020】また、図4にも示すように、搬送方向後部
の下搬送プーリP2の回転軸16上に上述の駆動ギャG
2が固定され、この駆動ギャG2が従動ギャG1に噛合
して下搬送ベルト14から上搬送ベルト13へと動力伝
達される。また、このときは乗車券分離用にギャ比を異
ならせて、上下の搬送ベルト13,14の搬送速度を変
えて速度差を付けている。
【0021】この場合、上搬送ベルト13を低速の搬送
速度(350mm/s程度)に設定し、下搬送ベルト1
4を高速の搬送速度(1000mm/s程度)に設定し
ている。これにより、上搬送ベルト13と下搬送ベルト
14に搬送速度差が生じ、ここに2枚重ねの乗車券T
1,T2が導かれると、上下に重ね合わせられた乗車券
T1,T2は搬送方向にズレながら搬送されるので1枚
ずつ確実に分離される。
【0022】また、速度差の異なる上下の搬送ベルト1
3,14は同方向に向けて搬送するので、ここに仮に変
形乗車券が導かれても、上下のベルト面で同乗車券を搬
送方向の前後から引っ張りながら搬送するので、券詰り
を解消しながら速やかに分離搬送ができる。
【0023】さらに、2枚重ねの乗車券を挿入すると
き、2枚の乗車券の厚みが大きくなっても、また2枚重
ねの乗車券が不安定な状態で挿入されても、搬送方向へ
の取込み力によって自然に取込まれ、またこのときは搬
送速度差を与えて取込むため2枚重ねの乗車券をロック
せずに円滑に受入れ許容する。
【0024】この分離搬送路L1の始端側から終端側に
かけて第1〜第12券検知センサS1〜S12を略一定
間隔毎に配設して2枚重ねの乗車券T1,T2または単
独の乗車券の搬送状態を検知し、この検知情報に基づい
て搬送モータM1をON/OFF動作する。
【0025】また、分離搬送される乗車券は上下面が上
下の搬送ベルト13,14で挟持搬送され、かつ両側は
左右の搬送ガイドフレーム17,18で搬送ガイドされ
ながら後段の接続搬送路L2へと導かれる。
【0026】このように構成された乗車券分離装置11
を用いて2枚重ねの乗車券の分離動作を図5および図6
の搬送説明図を参照して説明する。 今、図5に示すよ
うに、定期券等の大型の上乗車券T1と小切符等の小型
の下乗車券T2の2枚一組が券投入口12に2枚重ねで
挿入されると、挿入された両乗車券T1,T2は先端揃
えをしなくても、分離搬送路L1内で上乗車券T1は低
速の上搬送ベルト13面に接して低速搬送され、下乗車
券T2は高速の下搬送ベルト14面に接して高速搬送さ
れるため、この分離搬送路L1の終端側では搬送方向の
前後位置に下乗車券T2が先送りされ、これに上乗車券
T1が続く形で分離される。
【0027】このような異種券の2枚重ねの分離に拘ら
ず、同種券の2枚重ねの分離に際しても同様な作用効果
が得られる。例えば、図6に示すように、定期券同志あ
るいは小切符同志の2枚の上下乗車券T3,T4が券投
入口12に2枚重ねで挿入されると、挿入された両乗車
券T3,T4は、分離搬送路L1内で上乗車券T3は低
速の上搬送ベルト13面に接して低速搬送され、下乗車
券T4は高速の下搬送ベルト14面に接して高速搬送さ
れるため、この分離搬送路L1の終端側では搬送方向の
前後位置に下乗車券T4が先送りされ、これに上乗車券
T3が続く形で分離される。
【0028】このように、上搬送ベルトと下搬送ベルト
の搬送速度差が上下に重ねられた乗車券を搬送方向にズ
ラしながら搬送するので1枚ずつ確実に分離することが
でき、また両券を取込みながら分離を行うため、分離処
理時間の短縮を図ることができる。
【0029】[第2実施例] 図7に示す乗車券分離装置71は、2枚一組で使用され
る乗車券T1,T2を2枚重ねで取込むと同時に分離し
て1枚ずつ後段の磁気データ処理部へと導くものであっ
て、上乗車券T1と下乗車券T2を2枚重ねで一括して
挿入許容する横長の開口部を有する券投入口72の内方
に1枚または2枚の乗車券を挟持搬送する分離搬送路L
3を配設している。
【0030】この分離搬送路L3は、券投入口72と連
通する内方に水平方向に直線的に延びる上搬送ベルト7
3と、これに対設される下搬送ベルト74と、両搬送ベ
ルト73,74の搬送方向の中間位置に配設される前後
一対の低速中間ローラR1,R2、R3,R4とから構
成される。
【0031】上下搬送ベルト73,74は2枚重ねの乗
車券を一括取込み許容する一定の対向隙間を隔てて対設
し、また一括取込みされた2枚の乗車券T1,T2を分
離するのに要する搬送長さを有している。
【0032】上搬送ベルト73は、図8にも示すよう
に、搬送方向の前後位置に配設した上搬送プーリP6,
P7間に張設され、このうち後部側の上搬送プーリP7
の回転軸75上に固定した従動ギャG3に、後述する駆
動ギャG4が噛合して動力伝達され、これに基づいて上
搬送ベルト73は搬送方向に回転する。
【0033】一方、下搬送ベルト74は、図9にも示す
ように、搬送方向に配設した各下搬送プーリP8〜P1
0および搬送モータM2の主軸に取付けられた駆動プー
リP11間に張設され、搬送モータM2を駆動すること
に基づいて下搬送ベルト74は上搬送ベルト73と同搬
送方向に回転する。
【0034】また、搬送方向後部の下搬送プーリP10
の回転軸76上に上述の駆動ギャG4が固定され、この
駆動ギャG4が従動ギャG3に噛合して下搬送ベルト7
4から上搬送ベルト73へと動力伝達される。また、こ
のときは乗車券分離用にギャ比を異ならせて、上下の搬
送ベルト73,74の搬送速度を変えて速度差を付けて
いる。
【0035】この場合、上搬送ベルト73を低速の搬送
速度(350mm/s程度)に設定し、下搬送ベルト7
4を高速の搬送速度(1000mm/s程度)に設定し
ている。これにより、上搬送ベルト73と下搬送ベルト
74に搬送速度差が生じ、ここに2枚重ねの乗車券T
1,T2が導かれると、上下に位置する乗車券T1,T
2は搬送方向にズレながら搬送されるので1枚ずつ確実
に分離される。
【0036】低速中間ローラR1〜R4は、図10にも
示すように、搬送方向の前後位置に上下一対の低速中間
ローラR1,R2、R3,R4を配設し、このうち前部
上側のローラR1の回転軸77上の一端に取付けた大径
プーリP12と、既述した後部上側の回転軸75上に取
付けた小径プーリP13の間に張設した駆動ベルト78
を介して極低速(100mm/s程度)に動力伝達され
る。
【0037】また、極低速の同回転軸77からは後部上
側のローラR3の回転軸79間に同速ベルト80を張設
して、各低速中間ローラR1〜R4は同極低速度に動力
伝達されて回転する。
【0038】このように、遅い方の上搬送ベルト73の
搬送方向中間位置に、さらに遅い低速中間ローラR1〜
R4を設けることにより、高速、低速、極低速との3種
類の搬送接触回転体が組み合わさって、ここを通過する
乗車券には搬送方向に2段階の速度差を付けて分離搬送
を行うことができる。例えば、取込み時はやや大きい程
度の速度差(350mm/s〜1000mm/s)で比
較的速く取込み、中間部では大きな速度差(100mm
/s〜1000mm/s)を付けて複数枚重ねの乗車券
を確実に分離することができ、その後はやや大きな速度
差となって再び速く後段へと導かれる。このため、人手
による乗車券の挿入操作に適した分離処理となり、また
この場合は速度差を大きく設定することによって分離搬
送距離の短縮および処理時間の短縮が図れる。
【0039】また、分離搬送路L3の始端側から終端側
にかけて第1〜第12券検知センサS1〜S12を略一
定間隔毎に配設して2枚重ねの乗車券T1,T2または
単独の乗車券の搬送状態を検知し、この検知情報に基づ
いて搬送モータM2をON/OFF動作する。
【0040】また、分離搬送される乗車券は上下面が上
下の搬送ベルト73,74で挟持搬送され、かつ両側は
左右の搬送ガイドフレーム81,82間で搬送ガイドさ
れながら後段の接続搬送路L4へと導かれる。
【0041】このように構成された乗車券分離装置71
を用いて異種券T1,T2あるいは同種券T3,T4の
2枚重ねの乗車券を分離動作する場合も、図5および図
6に示すように、上下の重ねられた両券に速度差の分離
作用を与えて搬送方向にズラしながら搬送して1枚ずつ
確実に分離する。
【0042】[第3実施例] 図11に示す乗車券分離装置111は2枚一組で使用さ
れる乗車券T1,T2を2枚重ねで取込むと同時に分離
して1枚ずつ後段の磁気データ処理部へと導くものであ
って、上乗車券T1と下乗車券T2を2枚重ねで一括し
て挿入許容する横長の開口部を有する券投入口112の
内方に1枚または2枚の乗車券を挟持搬送する分離搬送
路L5を配設している。
【0043】この分離搬送路L5は、券投入口112と
連通する内方に水平方向に直線的に延びる上搬送ベルト
113と、これに対設される下搬送ベルト114と、両
搬送ベルト113,114の搬送方向中間位置に配設さ
れる低速中間ローラR5,R6と、可変速切換えローラ
R7,R8とから構成される。
【0044】上下搬送ベルト113,114は2枚重ね
の乗車券を一括取込み許容する一定の対向隙間を隔てて
対設し、また一括取込みされた2枚の乗車券T1,T2
を分離するのに要する搬送長さを有している。
【0045】上搬送ベルト113は、図12にも示すよ
うに、搬送方向の前後位置に配設した上搬送プーリP1
4,P15間に張設され、このうち後部側の上搬送プー
リP15の回転軸115上に固定した従動ギャG5に、
後述する駆動ギャG6が噛合して動力伝達され、これに
基づいて上搬送ベルト113は搬送方向に回転する。
【0046】一方、下搬送ベルト114は、図13にも
示すように、搬送方向に配設した各下搬送プーリP16
〜P18および搬送モータM3の主軸に取付けられた駆
動プーリP19に張設され、搬送モータM3を駆動する
ことに基づいて下搬送ベルト114は上搬送ベルト11
3と同搬送方向に回転する。
【0047】また、搬送方向後部の下搬送プーリP18
の回転軸116上に上述の駆動ギャG6が固定され、こ
の駆動ギャG6が従動ギャG5に噛合して下搬送ベルト
114から上搬送ベルト113へと動力伝達される。ま
た、このときは乗車券分離用にギャ比を異ならせて、上
下の搬送ベルト113,114の搬送速度を変えて速度
差を付けている。
【0048】この場合、上搬送ベルト113を低速の搬
送速度(350mm/s程度)に設定し、下搬送ベルト
114を高速の搬送速度(1000mm/s程度)に設
定している。これにより、上搬送ベルト113と下搬送
ベルト114に搬送速度差が生じ、ここに2枚重ねの乗
車券T1,T2が導かれると、上下に位置する乗車券T
1,T2は搬送方向に勢いよくズレながら搬送されるの
で1枚ずつ確実に分離される。
【0049】低速中間ローラR5,R6は、搬送方向の
中間部に上下一対の低速中間ローラR5,R6を配設
し、このうち上側のローラR5の回転軸117上の一端
に取付けた大径プーリP20と、既述した後部上側の回
転軸115上に取付けた小径プーリP21の間に張設し
た駆動ベルト118を介して極低速(100mm/s程
度)に動力伝達される。また、この搬送方向の後段に後
述する可変速切換えローラR7,R8配設される。
【0050】上述の可変速切換えローラR7,R8は、
図14にも示すように、速度可変モータM4の主軸に取
付けられた駆動プーリP22と上部の可変速切換えロー
ラR7の回転軸119上に固定された従動プーリP23
との間に可変速駆動ベルト120が張設され、速度可変
モータM4の回転速度の切換えに基づいて可変速切換え
ローラR7,R8は高速の搬送速度(1000mm/s
程度)と極低速の搬送速度(100mm/s程度)とに
切換えられる。
【0051】通常は、高速に設定して分離動作を要しな
い1枚乗車券のとき、また分離容易な小切符の組合わせ
のときは高速対応して分離し、これに対し定期券等の大
型券を含む2枚重ね分離時は、極低速回転させて確実な
分離を実行させる。
【0052】このように、低速中間ローラR5,R6の
後段に、遅い速度と速い速度に切換え許容する可変速切
換えローラR7,R8を設けることにより、分離すべき
乗車券の種類に応じた最適な搬送速度を選択して分離動
作することができる。
【0053】また、分離搬送路L5の始端側から終端側
にかけて第1〜第12券検知センサS1〜S12を略一
定間隔毎に配設して2枚重ねの乗車券T1,T2または
単独の乗車券の搬送状態を検知し、この検知情報に基づ
いて搬送モータM3および速度可変モータM4をON/
OFF動作する。
【0054】また、分離搬送される乗車券は上下面が上
下の搬送ベルト113,114で挟持搬送され、かつ両
側は左右の搬送ガイドフレーム121,1222間で搬
送ガイドされながら後段の接続搬送路L6へと導かれ
る。
【0055】このように構成された乗車券分離装置11
1を用いて異種券T1,T2あるいは同種券T3,T4
の2枚重ねの乗車券を分離動作する場合も、図5および
図6に示すように、上下の重ねられた両券に速度差の分
離作用を与えて搬送方向にズラしながら搬送して1枚ず
つ確実に分離する。
【0056】上述のように、安定した高速分離性能を有
する乗車券分離装置11,71,111のいずれかを自
動改札機の券投入口に備えれば、他社線の乗車券とを組
合わせて2枚一組で改札利用する2枚同時利用に適した
改札処理が行える。
【0057】この発明と、上述の一実施例の構成との対
応において、この発明の紙葉類分離装置は、実施例の乗
車券分離装置11,71,111に対応し、以下同様
に、紙葉類は、各乗車券T1,T2,T3,T4に対応
し、上下の搬送手段は、各上搬送ベルト13,73,1
13と各下搬送ベルト14、74,114に対応し、第
2の搬送手段は、各低速中間ローラR1〜R6に対応
し、第3の搬送手段は、可変速切換えローラR7,R8
に対応するも、この発明は上述の一実施例の構成のみに
限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の乗車券分離装置の側
面図。
【図2】 この発明の第1実施例の乗車券分離装置の上
部搬送側の平面図。
【図3】 この発明の第1実施例の乗車券分離装置の下
部搬送側の平面図。
【図4】 この発明の第1実施例の乗車券分離装置の搬
送終端部を示す縦断正面図。
【図5】 この発明の第1実施例の異種乗車券の分離搬
送状態を示す説明図。
【図6】 この発明の第1実施例の同種乗車券の分離搬
送状態を示す説明図。
【図7】 この発明の第2実施例の乗車券分離装置の側
面図。
【図8】 この発明の第2実施例の乗車券分離装置の上
部搬送側の平面図。
【図9】 この発明の第2実施例の乗車券分離装置の下
部搬送側の平面図。
【図10】 この発明の第2実施例の乗車券分離装置の
搬送中間部を示す縦断正面図。
【図11】 この発明の第3実施例の乗車券分離装置の
側面図。
【図12】 この発明の第3実施例の乗車券分離装置の
上部搬送側の平面図。
【図13】 この発明の第3実施例の乗車券分離装置の
下部搬送側の平面図。
【図14】 この発明の第3実施例の乗車券分離装置の
搬送中間部を示す縦断正面図。
【図15】 従来の紙葉類分離装置の繰出し初期セット
時の側面図。
【図16】 従来の紙葉類分離装置の正常な分離状態を
示す搬送説明図。
【図17】 従来の紙葉類分離装置の紙葉類のロック発
生状態を示す搬送説明図。
【符号の説明】
11,71,111…乗車券分離装置 12,72,112…券投入口 13,73,113…上搬送ベルト 14,74,114…下搬送ベルト L1,L3,L5…分離搬送路 T1〜T4…乗車券 R1〜R6…低速中間ローラ R7,R8…可変速切換えローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚重ねの紙葉類を1枚ずつ分離する紙
    葉類分離装置であって、 紙葉類の分離に要する所定範囲の搬送距離を有する上下
    の搬送手段を設け、 上記上下の搬送手段を同搬送方向に設定し、かつ相対速
    度差を有すると共に、 上記上下の搬送手段のうち遅い方の搬送手段の搬送方向
    中間位置に、さらに遅い第2の搬送手段を設けた ことを
    特徴とする 紙葉類分離装置。
  2. 【請求項2】第2の搬送手段の後段に、遅い速度と速い
    速度に速度を切換え許容する第3の搬送手段を設けた 請求項記載の紙葉類分離装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の紙葉類分離装置を
    備えた自動改札機の券分離装置。
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