JP3472835B2 - 動的風洞試験装置 - Google Patents

動的風洞試験装置

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JP3472835B2
JP3472835B2 JP2001360075A JP2001360075A JP3472835B2 JP 3472835 B2 JP3472835 B2 JP 3472835B2 JP 2001360075 A JP2001360075 A JP 2001360075A JP 2001360075 A JP2001360075 A JP 2001360075A JP 3472835 B2 JP3472835 B2 JP 3472835B2
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和宏 堀江
裕美子 山口
敬太 後藤
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防衛庁技術研究本部長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動的風洞試験装置
に関し、回転運動に伴う位置変位量が大きい場合におい
ても風試模型が風洞計測部から逸脱することがなく風試
模型の大規模運動模擬を可能とし、高精度な位置の保持
を可能として試験人員も少なくすることができるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の動的風試模型は、航空機の模型を
風洞の計測部内の空間にケーブル等で配置し、風洞から
発生する気流により空間に浮かせ、風洞内でフリーフラ
イト状態を作り出し、動的風試模型の6自由度運動を模
擬していた。図7は動的風試模型のフリーフライトの状
態を示す説明図であり、風試模型50は気流60により
風洞内の計測部の空間に浮いており、機体の重心51を
中心としてピッチP、ヨーY、ロールR、前後方向F、
左右方向L、上下方向Uの6自由度の運動模擬を行い、
航空機の動的模擬試験がなされている。
【0003】上記の6自由度運動模擬は航空機の機体の
各種の空力的性能試験が可能であるが、回転運動に伴う
位置変位が大きい場合には、狭い風洞計測部内の空間か
ら模型が逸脱してしまい、回転運動模擬範囲には制限が
ある。即ち、風洞の計測部の空間は、一例として3.3
m×3.3mの空間であり、その中に飛行する模型は長
さが1m〜1.6m程度、幅も1m程度の大きさ、重さ
は17kg程度であり、その移動範囲もおのずと制限が
あり、大きな変位量には対応できず、模型の風洞構造部
への接触等により破損が生じてしまう。
【0004】上記の6自由度運動模擬は航空機の機体の
各種の空力的性能試験が可能であるが、模型制御初期条
件(風速、推力等)設定までの間の模型の挙動を何らか
の方法で制御する必要があり、模型にケーブル、ひも等
を取付けて模型挙動を拘束する場合には、フリーフライ
ト移行時には、ケーブル、ひも等をゆるめる必要があ
り、この場合には大きな外乱が入る可能性が高い。ま
た、積極的に飛行を制御する場合には、別途離陸専用の
複雑な制御システムを検討しなければならず、簡略な方
法では不可能である。
【0005】また、航空機の模型の動的風洞試験におい
ては、風洞内に模型を配置し、気流を流して各種、空力
試験を実施している。図5は米国で行われている動的風
洞試験設備の斜視図であり、風洞前部520と風洞後部
521との間の計測部には気流60により揚力を受けて
航空機の風試模型522が自由飛行している。模型52
2には制御用の電線やセンサからの信号線を伝送するケ
ーブル523の一端が接続され、ケーブル523の他端
はコンピュータ525へ接続されている。また、模型5
22には安全ケーブル524が接続され、万一、模型5
22の挙動が不安定となっても、風洞外へ飛び出さない
ようにしている。
【0006】上記の風洞試験においては、試験時には、
安全ケーブルのオペレータ530、風洞オペレータ53
1、ピッチ操作オペレータ532、推力操作オペレータ
533、ロール操作オペレータ534等の多くのオペレ
ータが試験を実施している。
【0007】図6は従来の動的風洞試験設備の斜視図で
あり、主に国内で実施している例である。図において、
風洞540内には航空機の風試模型541がケーブルで
空間部に保持され、気流60を受けるようになってい
る。模型541は前方ケーブル542の途中により前部
が取付けられ、前方ケーブル542は一端が風洞内の固
定部544に固定され、他端はプーリ543を介して基
礎へ固定されている。また、模型541の後部には後方
ケーブル545の一端が取付けられ、後方ケーブル54
5の他端はプーリ546を介して基礎に弾性力を付与し
て固定されている。模型541の風洞側面には2台のT
Vカメラ548a,548bが装備され、カメラからの
信号は電線549で位置計測装置550へ接続されてい
る。模型541には、模型の姿勢制御用の電線やセンサ
へ接続される電線からなるケーブル547の一端が接続
され、ケーブル547の他端は制御用の計算機551へ
接続されている。この例では模型541をケーブル54
2,545で支持して試験を行っているが、模型541
を上下位置保持装置で支持し、ピッチ姿勢の変化を可能
とした試験も行われている。
【0008】上記に説明した従来の動的風洞試験におい
ては、図5の例では試験人員が多数必要であり、操縦に
熟練が必要となる。また、人の反応速度は遅く、模型、
風洞が大規模になり、試験の再現性や試験効率も悪い。
また、図6の例では、ケーブルで模型を支持しているの
で、前後、左右の移動に対応できず、高い迎角の試験も
難しくなる等の問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の航
空機の動的風試模型による風洞試験では回転運動に伴う
位置変位量が大きいと、狭い風洞計測部から模型が逸脱
してしまい、その位置変位量が大きい回転運動には模擬
範囲が制限されてしまい大規模な運動模擬ができなかっ
た。また、計測部から模型が逸脱すると高価な模型が風
洞の構造部へ接触して破損することもあり模型の取り換
えが生じてしまい、効率的な風洞試験の障害となってし
まう。
【0010】また、前述のように従来の航空機の模型に
よる動的風試フリーフライトへの移行は、ケーブルやひ
も等により模型を拘束しておき、フリーフライト移行時
にケーブルやひもをゆるめて模型のフリーフライトへの
制御を開始しているが、このような方式では、ケーブル
やひもをゆるめる際に模型の挙動に大きな外乱が加わっ
てしまう可能性があり、模型制御初期における正確な試
験結果が得られない、という課題があった。
【0011】また、前述のように、従来の動的風洞試験
においては、自由飛行をさせる図5の例では試験に多く
の人員を必要とし、人員の熟練度も必要となる。また、
ケーブルで模型を支持する図6に示すような試験設備で
は、模型の動きに自由度がなく、前後、左右の動きに対
応できず、高迎角の姿勢の保持ができず、試験の適用範
囲が制限されてしまう。
【0012】そこで本発明は、風試模型を3軸で回転可
能なジンバル機構を用いて支持する構成とし、模型の位
置を拘束することにより模型の逸脱を回避し、回転運動
模擬範囲の制限を大幅に緩和することができる動的風洞
試験装置を提供することを課題としてなされたものであ
る。
【0013】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の(1)〜(2)の手段を提供する。
【0015】(1)風洞の計測部空間に配置した風試模
型の重心に取付けられ直交する3軸を中心として回転可
能なジンバル機構と、前記計測部空間の下方基礎部から
立設し前記ジンバル機構を支持する支持棒と、該支持棒
に設けられ該支持棒に加わる上下、前後及び左右方向の
力を計測する力計測センサとを備えてなることを特徴と
する動的風洞試験装置。
【0016】(2)風洞の計測部空間に配置した風試模
型の重心に取付けられ直交する3軸を中心として回転可
能なジンバル機構と、前記計測部空間の上方固定部から
懸吊し前記ジンバル機構を支持する支持棒と、該支持棒
に設けられ当該支持棒に加わる上下、前後及び左右方向
の力を計測する力計測センサとを備えてなることを特徴
とする動的風洞試験装置。
【0017】本発明の(1)においては、風試模型の重
心にはジンバル機構が取付けられており、ジンバル機構
は支持棒で支持されているので、模型は直交する3軸を
中心として3自由度の回転が可能である。従って、風試
模型はピッチ、ロール、ヨー方向に自由に回転し、飛行
条件に応じて任意の姿勢が可能となる。風試模型は、そ
の位置が支持棒により拘束され移動しないので、回転運
動に伴う位置変位量が大きくなっても計測部から逸脱す
ることが防止され回転運動模擬範囲の制限が大幅に緩和
される。また、支持棒に加わる上下、前後及び左右の力
は力計測センサで計測され制御部へ送られるので、制御
部において模型に加わる力が推定され機体の並進運動も
推定でき、従来のように風洞内のフリーフライトでは模
型が風洞計測部から逸脱して大規模な運動模擬が不可能
であるような場合でも、本発明の(1)ではこのような
大規模な運動模擬が可能となる。
【0018】本発明の(2)では、風試模型は上方から
懸吊されているが、その他の構成は(1)の発明と同じ
構成である。従って、風試模型はジンバル機構によって
3自由度の回転が可能であり、その位置も支持棒で拘束
されているので、(1)の発明と同様に回転運動に伴う
位置変位量が大きい場合にも模型が計測部から逸脱する
ことがなく、回転運動模擬運動範囲の制限が大幅に緩和
される。また、力計測センサが支持棒に加わる力を計測
するので、機体の並進運動も推定でき、従来のフリーフ
ライトでは模型が逸脱して大規模な運動模擬が不可能な
場合にも、大規模な運動模擬が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施の形態であっ
て、動的風洞試験装置における3自由度運動模擬機構の
構成図である。図において、50は風試模型であり、従
来と同じく航空機の縮小模型である。風試模型50は風
洞前部70と風洞後部72との間の計測部71内へ配設
されている。風試模型の寸法の一例としては計測部71
の空間部が3.3m×3.3m、模型50の長さが1.
6m、幅が1.0m、重さが17kg程度の大きさであ
る。
【0021】1はジンバル機構であり、後述するよう
に、互いに直交する3軸を中心として3自由度の回転が
可能な構造であり、風試模型50の重心51に3軸の中
心が一致するように取り付け配置されている。2は支持
棒で、風試模型50をジンバル機構1を介して支持する
棒であり、支持棒2は下方支持装置4により基礎61に
支持され、垂直に立設している。3は力計測センサ(天
秤)であり、支持棒2の途中に取付けられ、支持棒2に
加わる上下方向、前後方向及び左右方向の力をそれぞれ
計測する。
【0022】上記構成の動的風洞試験装置の3自由度運
動模擬機構において、風洞前部70からの気流60は計
測部71へ向かって流れており風試模型50は、その気
流により受ける揚力と共に、図示省略の模型の主翼、尾
翼の舵面操作により、それぞれジンバル機構1を中心と
してロールR、ピッチP、ヨーYの回転を行い動的風洞
試験がなされる。この場合には風試模型50は、支持棒
2により下方支持装置4を介して基礎61に固定されて
いるので、移動することなくジンバル機構1を中心とし
て3軸方向にのみ回転することになる。
【0023】また、支持棒2には力計測センサ3が取付
けられており、この力計測センサ3は風試模型50が3
軸で回転した時に支持棒2が受ける上下方向、前後方向
及び左右方向の力をそれぞれ計測し、図示していない制
御装置へ送り、その時の模型が受ける力を推定すること
ができる。なお、支持棒基部を固定支持する下方支持装
置4は風洞前部70と風洞後部72とで形成される気流
60の流路よりも下方に設け気流の邪魔にならないよう
な配置としている。
【0024】図2は第1の実施の形態に係る動的風洞試
験装置の3自由度運動模擬機構を用いた全体のシステム
構成図である。図において、風試模型50は図1に示し
たように計測部71に配置され、支持棒2で下方支持装
置4を介して基礎61に支持されている。計測部71の
前後両側には基礎61から柱を立設した架台40が配設
され、架台40の上部にはコネクタ42が設けられた配
線・配管用支持台41が取付けられている。コネクタ4
2には風試模型50への配線・配管からなるアンビリカ
ルケーブル43が接続されている。44,45,46は
拘束索であり、万一風試模型50が支持棒2から外れた
時の安全用の索で、通常はたるんでいる。47はカメラ
であり風試模型50の位置を2台のカメラで測定してい
る。
【0025】また、コネクタ42へはアンビリカルケー
ブル43へ接続する空気供給管30が接続され、空気供
給管30は制御バルブ31、遮断弁32、空気供給管3
3を通して高圧空気源34へ接続されている。また、コ
ネクタ42には、後述するようにアンビリカルケーブル
43へ接続される制御装置21からの配線が接続されて
いる。空気供給管30からの空気は風試模型50後部よ
り噴出され、推力を得るものであり、また、制御装置2
1からの電気信号は風試模型50内のモータやアクチュ
エータを制御するものである。
【0026】上記構成の機構において、飛行制御装置2
0は風試模型50の各種飛行条件の指令を制御装置21
へ送る。制御装置21は飛行制御装置20からの指令に
基づいてバルブ制御装置23へ信号を送り、バルブ制御
装置23は遮断弁32の開閉、制御バルブ31の弁開度
を制御して設定された飛行条件において空気の流量を制
御し、また、制御装置21はコネクタ42を介して制御
信号を送り、模型内部のモータやアクチュエータを制御
し、これら空気と電気信号により風試模型50の主翼、
尾翼の可動翼(つまり舵面)を動かし、風試模型50の
ロールR、ピッチP、ヨーYの各回転を飛行条件に応じ
て制御する。また、制御装置21は2台のカメラ47が
取り込んだ風試模型50の位置信号を位置計測装置22
から受け、これを飛行制御装置20へ送る。更に、制御
装置21は前述のように、力計測センサ3からの信号を
取込み、この信号は支持棒2に加わる上下、前後及び左
右方向の力の信号であり、これら信号を飛行制御装置2
0へ送る。
【0027】図3は上記の風試模型50に用いるジンバ
ル機構1の一例を示す詳細図であり、(a)は側面図、
(b)は正面図である。両図において、11はピッチ軸
であり、12はロール軸、13はヨー軸である。14は
ブラケットであり、下面にヨー軸13が固定され、ヨー
軸13は軸受16内でヨー方向に回転自在に支持されて
いる。15は軸支持部であり、ロール軸12を回転自在
に保持し、ロール軸12をロール方向Rに回転自在に支
持すると共に、ブラケット14内にピッチ軸11を中心
にピッチ方向Pへ回転自在に支持されている。支持棒2
の先端は軸受16に固定されヨー軸13を介してジンバ
ル機構1全体を支持している。前記ロール軸12に模型
50が取り付けられる。
【0028】上記構成のジンバル機構1を風試模型50
の重心51へ組み込んでピッチ軸11とロール軸12の
中心に前記重心51を一致させ、支持棒2で風試模型5
0を支持し、動的風洞試験を行うと、風試模型50は計
測部71内へ3自由度運動を可能にして固定、支持する
ので、風試模型50の位置が拘束され、風試模型50の
計測部71からの逸脱が防止され回転運動模擬範囲の制
限の大幅な緩和がなされる。
【0029】以上説明の第1の実施の形態によれば、風
試模型50をジンバル機構1と支持棒2で支持すること
により、風試模型50の計測部71からの逸脱が防止さ
れて回転運動模擬範囲の制限が大幅に緩和される。ま
た、力計測センサ3により風試模型50に加わる上下方
向、前後方向及び左右方向の力が測定されるので、これ
を飛行制御部20(図2参照)に取込み、従来の風洞内
フリーフライトでは風洞計測部71からの模型の逸脱の
ため不可能であった大規模運動模擬が可能となる。
【0030】図4は本発明の第2の実施の形態に係る動
的風洞試験装置の3自由度運動模擬機構を示す構成図で
あり、第1の実施の形態では風試模型を下から支持した
構成から第2の実施の形態では風試模型を上方より吊り
下げて支持する方式としたものである。
【0031】即ち、図4において、風試模型50の重心
51には、ジンバル機構1が組み込まれており、ジンバ
ル機構1は、支持棒82により支持棒支持部84を介し
て計測部空間の上方固定部としての架台40に取付けら
れている。つまり、風試模型50は架台40上部から支
持棒82により垂直に懸吊される構成である。その他の
構成は前述の第1の実施の形態と同様であり、同一又は
相当部分に同一符号を付して説明を省略する。この第2
の実施の形態においても、第1の実施の形態のものと同
様の作用効果が得られるものである。
【0032】なお、上記の第2の実施の形態において
は、図3に示すジンバル機構1を用いる場合には、ジン
バル機構1を介して支持棒2から風試模型50が懸吊す
るため、図3に示す軸受16とヨー軸13とは脱落防止
のための係止部が必要となり、例えば、ヨー軸先端に軸
径よりも大径となるフランジを設け、軸受16の溝内
に、拡大溝部を設けて、ヨー軸が回転自在に軸受と係合
するようにすれば良い。
【0033】また、上記に説明の図3に示すジンバル機
構1は、この構造に限定するものではなく、直交する3
軸でそれぞれ回転可能とする構造であれば、どのような
構造の機構でも良いものである。
【0034】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の
記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは
当業者には自明であろう。
【0035】
【発明の効果】本発明の(1)に係る動的風洞試験装置
は、風洞の計測部空間に配置した風試模型の重心に取付
けられ直交する3軸を中心として回転可能なジンバル機
構と、前記計測部空間の下方基礎部から立設し前記ジン
バル機構を支持する支持棒と、該支持棒に設けられ該支
持棒に加わる上下、前後及び左右方向の力を計測する力
計測センサとを備えてなることを特徴としている。
【0036】上記の構成により、風試模型はピッチ、ロ
ール、ヨー方向に自由に回転し、飛行条件に応じて任意
の姿勢が可能となる。風試模型は、その位置が支持棒に
より拘束され移動しないので、回転運動に伴う位置変位
量が大きくなっても計測部から逸脱することが防止され
回転運動模擬範囲の制限が大幅に緩和される。また、支
持棒に加わる上下、前後、左右の力は力計測センサで計
測され制御部へ送られるので、制御部において模型に加
わる力が推定され機体の並進運動も推定でき、従来のよ
うに風洞内のフリーフライトでは模型が風洞計測部から
逸脱して大規模な運動模擬が不可能であるような場合で
も、本発明の(1)ではこのような大規模な運動模擬が
可能となる。
【0037】本発明の(2)の動的風洞試験装置は、風
洞の計測部空間に配置した風試模型の重心に取付けられ
直交する3軸を中心として回転可能なジンバル機構と、
前記計測部空間の上方固定部から懸吊し前記ジンバル機
構を支持する支持棒と、該支持棒に設けられ該支持棒に
加わる上下、前後及び左右方向の力を計測し制御部へ送
る力計測センサとを備えてなることを特徴としている。
【0038】上記の構成により、風試模型はジンバル機
構によって3自由度の回転が可能であり、その位置も支
持棒で拘束されているので、(1)の発明と同様に回転
運動に伴う位置変位量が大きい場合にも模型が計測部か
ら逸脱することがなく、回転運動模擬運動範囲の制限が
大幅に緩和される。また、力計測センサが支持棒に加わ
る力を計測するので、機体の並進運動も推定でき、従来
のフリーフライトでは模型が逸脱して大規模な運動模擬
が不可能な場合にも、大規模な運動模擬が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る動的風洞試験
装置であって、模擬機構の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る模擬機構を用
いた風洞試験の全体のシステム構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る模擬機構に適
用されるジンバル機構を示し、(a)は側面図、(b)
は正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る動的風洞試験
装置の構成図である。
【図5】従来の風洞試験設備の一例を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の風洞試験設備の他の例を示す斜視図であ
る。
【図7】航空機の動的風試模型の6自由度運動模擬の一
般的な説明図である。
【符号の説明】
1 ジンバル機構 2,82 支持棒 3 力計測センサ 4 下方支持装置 11 ピッチ軸 12 ロール軸 13 ヨー軸 14 ブラケット 15 軸支持部 16 軸受 20 飛行制御装置 21 制御装置 22 位置計測装置 23 バルブ制御装置 30,33 空気供給管 31 制御バルブ 32 遮断弁 34 高圧空気源 40 架台 41 配線・配管用支持台 42 コネクタ 43 アンビリカルケーブル 44,45,46 拘束索 47 カメラ 50 風試模型 51 重心 60 気流 61 基礎 70,520 風洞前部 71 計測部 72,521 風洞後部 84 支持棒支持部 523 ケーブル 524 安全ケーブル 525 コンピュータ 530 安全ケーブルのオペレータ 531 風洞オペレータ 532 ピッチ操作オペレータ 533 推力操作オペレータ 534 ロール操作オペレータ 540 風洞 542 前方ケーブル 543,546 プーリ 544 風洞内の固定部 545 後方ケーブル 547 ケーブル 548a,548b TVカメラ 549 電線 550 位置計測装置 551 計算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−72822(JP,A) 特開 平3−137537(JP,A) 特開 平4−70535(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 9/08 G01L 5/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞の計測部空間に配置した風試模型の
    重心に取付けられ直交する3軸を中心として回転可能な
    ジンバル機構と、前記計測部空間の下方基礎部から立設
    し前記ジンバル機構を支持する支持棒と、該支持棒に設
    けられ当該支持棒に加わる上下、前後及び左右方向の力
    を計測する力計測センサとを備えてなることを特徴とす
    る動的風洞試験装置。
  2. 【請求項2】 風洞の計測部空間に配置した風試模型の
    重心に取付けられ直交する3軸を中心として回転可能な
    ジンバル機構と、前記計測部空間の上方固定部から懸吊
    し前記ジンバル機構を支持する支持棒と、該支持棒に設
    けられ当該支持棒に加わる上下、前後及び左右方向の力
    を計測する力計測センサとを備えてなることを特徴とす
    る動的風洞試験装置。
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