JP3472831B2 - 船舶の航路保持制御方法及び装置並びに船舶 - Google Patents

船舶の航路保持制御方法及び装置並びに船舶

Info

Publication number
JP3472831B2
JP3472831B2 JP2001121921A JP2001121921A JP3472831B2 JP 3472831 B2 JP3472831 B2 JP 3472831B2 JP 2001121921 A JP2001121921 A JP 2001121921A JP 2001121921 A JP2001121921 A JP 2001121921A JP 3472831 B2 JP3472831 B2 JP 3472831B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
ship
distance
target
vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001121921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002316697A (ja
Inventor
敏郎 佐伯
浩之 円丁
寿英 三宅
Original Assignee
防衛庁技術研究本部長
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 防衛庁技術研究本部長 filed Critical 防衛庁技術研究本部長
Priority to JP2001121921A priority Critical patent/JP3472831B2/ja
Publication of JP2002316697A publication Critical patent/JP2002316697A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3472831B2 publication Critical patent/JP3472831B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶の航路保持制
御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】海底開発や海上作業等に用いられる船舶
として、探索手段等の作業手段を有して水上又は水中を
走行する航走体と併走するものが知られている。このよ
うな併走を行う際に、船舶は、航走体との間の相対位置
を保持しつつ併走することが必要となることが多い。そ
の場合、航走体は、その目標航路と設定速度とを基準と
する航路保持制御を行い、船舶も同様な航路保持制御を
独自に行う。そして、そのような状況下で、航走体の目
標航路と船舶の目標航路とを同一航路又は平行航路に設
定することにより、船舶が航走体との相対位置を保って
走行できることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の制御手
法では、船舶と航走体とがそれぞれ独立な航路保持制御
を行っているため、船舶の航路保持制御においては、航
走体の位置を考慮して目標航路や設定速度を決定するも
のではなく、例えば外乱の影響により船舶もしくは航走
体が目標航路あるいは設定速度から大きく逸脱した場合
には、保持すべき相対位置から船舶が大きくずれること
がある。すると、船舶と航走体との間がケーブルで接続
されている場合には、ケーブルの損傷や、船舶又は航走
体の破損等を引き起こすおそれがある。
【0004】この事態を回避するために、航走体がその
航路を保持する制御を行い、船舶が航走体との相対位置
を保つような制御を行って、この船舶を航走体に追従さ
せることが考えられる。これにより、船舶の航路を航走
体の目標航路と平行にさせて、所望の併走が可能にな
る。
【0005】しかし、船舶の航路保持制御において、航
走体との相対位置を保持することを優先することには問
題がある。つまり、船舶は、作業上の都合から事前に設
定された一定の目標航路を維持する必要があるが、船舶
の航路保持制御において航走体への追従の度合いが増す
と、その船舶の航路が頻繁に変更されて制御が発振傾向
となり船舶が行う作業に支障をきたす。
【0006】そこで本発明は、上記の問題点を解決し
て、船舶において、その航路を保持する制御と、併走す
る航走体との相対位置を保持する制御とをバランス良く
行える船舶の航路保持制御方法及び装置並びに船舶を提
供することを目的とする。
【0007】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の、所定の目標航路及び設定速度について航
路保持制御を行う航走体と併走する船舶に係る航路保持
制御方法は、前記目標航路と同一又は平行な航路を船舶
目標航路とし、前記航走体に対して前記船舶が保持すべ
き相対位置を相対位置目標点とし、この相対位置目標点
と前記船舶目標航路との距離を判定距離とし、前記相対
位置目標点から船舶目標航路に下した垂線からの船舶位
置のずれを前程距離偏差として、前記判定距離に依存し
た船舶目標航路の補正を行い、前記前程距離偏差に依存
した船舶の設定速度の補正を行うものである。
【0009】また本発明の、所定の目標航路及び設定速
度について航路保持制御を行う航走体と併走する船舶の
航路保持制御装置は、前記船舶が保持すべき前記航走体
からの相対位置である相対位置目標点を設定する手段
と、前記目標航路に同一又は平行な船舶目標航路を設定
する手段と、前記相対位置目標点と船舶目標航路との距
離である判定距離を求める手段と、この判定距離に依存
した船舶目標航路の補正を行う手段と、前記相対位置目
標点から船舶目標航路に下した垂線と船舶との距離であ
る前程距離偏差を求める手段と、この前程距離偏差に依
存した船舶の設定速度の補正を行う手段とを備えるもの
である。
【0010】また本発明の、航走体と船舶を併走させる
方法は、所定の目標航路及び設定速度について航路保持
制御を行う航走休と船舶とを併走させるに際し、前記航
走体は、所定の目標航路と設定速度について航路保持制
御を行い、前記船舶は、前記目標航路と平行な航路を船
舶目標航路として航路保持制御を行い、前記船舶の航路
保持制御は、前記航走体に対して前記船舶が保持すべき
相対位置を相対位置目標点とし、この相対位置目標点と
前記船舶目標航路との距離を判定距離とし、前記相対位
置目標点から船舶目標航路に下した垂線と前記船舶との
距離を前程距離偏差とし、前記判定距離に依存した船舶
目標航路の補正を行い、前記前程距離偏差に依存した前
記船舶の設定速度の補正を行うことにより実行するもの
である。
【0011】また本発明の、所定の目標航路及び設定速
度について航路保持制御を行う航走体と併走する船舶
は、前記航走体に対して前記船舶が保持すべき相対位置
である相対位置目標点を設定する手段と、前記目標航路
に平行な船舶目標航路を設定する手段と、前記相対位置
目標点と船舶目標航路との距離である判定距離を求める
手段と、この判定距離に依存した船舶目標航路の補正を
行う手段と、前記相対位置目標点から船舶目標航路に下
した垂線と前記船舶との距離である前程距離偏差を求め
る手段と、この前程距離偏差に依存した前記船舶の設定
速度の補正を行う手段とを備えるものである。
【0012】従って本発明によると、航走体を基準とし
て船舶が保持すべき相対位置目標点を設定して、この相
対位置目標点と船舶との距離に依存した船舶の目標航路
の補正を行うことにより、船舶の目標航路の保持と相対
位置の保持との双方をバランス良く行える船舶の航路保
持制御が可能となる。また、外乱等による相対位置変化
からの回復を図るために船舶の設定速度を変化させる必
要があるが、本発明では、相対位置目標点と船舶の位置
との関係に依存する設定速度の補正を行うことにより、
必要な船舶の自動速度制御を効果的に行うことができ
る。
【0013】本発明の方法における船舶目標航路の補正
と、本発明の装置における船舶目標航路の補正を行う手
段とは、判定距離が所定の上限値より大きい場合は、相
対位置目標点を含み船舶目標航路に平行な補正航路を設
定し、判定距離が所定の下限値から前記上限値までの間
である場合には、判定距離が前記下限値であるときには
前記船舶目標航路に一致し、判定距離が前記上限値であ
るときには相対位置目標点を含み、判定距離が前記下限
値より大きく前記上限値より小さいときはこの判定距離
の大きさに依存して前記船舶目標航路と前記相対位置目
標点との間で位置が変化する、前記船舶目標航路に平行
な補正航路を設定し、判定距離が前記下限値より小さい
場合は、補正航路の設定を行わないものである。
【0014】このような構成であると、判定距離が下限
値より小さい場合には、相対位置目標点からの船舶の逸
脱は問題となる程度ではないと判断することとし、船舶
の通常の目標航路の保持を優先する制御が行われる。ま
た、判定距離が上限値より大きい場合には、相対位置目
標点からの船舶の逸脱は極めて大きいと判断することと
し、相対位置目標点を含む補正航路を設定して船舶目標
航路の補正を行うことにより、相対位置目標点を保持す
ることを優先する制御が行われる。さらに、判定距離
が、下限値以上で上限値以下の場合には、上記の制御の
中間的な制御として、船舶目標航路と相対位置目標点と
の間に補正航路が設定される。これにより、船舶の目標
航路の保持と相対位置の保持の優先度を適切に切り替え
た船舶の航路保持制御が可能となる。
【0015】本発明の方法における船舶の設定速度の補
正は、前程距離偏差との比例関係により決定される成分
と、船舶と航走体との船速差を同定した成分を用いるも
のである。また、本発明の装置における設定速度の補正
を行う手段は、前程距離偏差との比例関係により決定さ
れる成分と、船舶と航走体との船速差を同定した成分と
の和により補正を行うように構成されているものであ
る。
【0016】前程距離偏差は、外乱等により船舶又は航
走体の一時的な速度変動で発生する偏差と、速度計の誤
差等に起因した船舶と航走体の速度差により発生する偏
差とからなる。後者は、放置しておくと徐々に増大する
ため、船舶の設定速度に恒常的な補正を与える必要があ
る。本発明の構成によれば、前者については前程距離偏
差の大きさに比例した補正速度を船舶の設定速度に一時
的に与えることにより解消し、後者については、船舶と
航走体の速度差に対応した恒常的な補正速度(同定速
度)を設定速度に与えることで解消することができる。
【0017】本発明によれば、比例関係は不感帯と所定
の上下限を有し、前程距離偏差、前程距離偏差の一階微
分、前程距離偏差の二階微分の全ての値が正又は負であ
る場合は前程距離偏差を用いた出力を、これら以外の場
合はゼロ値である出力を、ローパスフィルタに通過さ
せ、この後所定のゲインを乗じることにより、船速差の
同定を行うものである。
【0018】このような構成によれば、前程距離偏差の
大きさに比例した補正速度については、前程距離偏差に
含められる測定機器の計測ノイズに対応した幅の不感帯
を設けることにより、必要以上の加減速を防ぐことがで
きる。また、船舶と航走体の速度差により発生する前程
距離偏差については、積分コントローラによる不安定性
を避けること、さらには、前程距離偏差に含められる測
定機器の計測ノイズによるばたつきを低減することによ
り、船舶と航走体の(目標航路方向の)速度差をリアル
タイムで正確に同定して補正速度を与えることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る船舶の航路保
持制御方法及び装置並びに船舶の実施の形態を図面に従
って説明する。
【0020】図1は、本発明に基づき、船舶Aが航走体
Bと併走する状況を示したものである。航走体Bと船舶
Aとの間には、図示を省略したケーブルが渡されてい
る。船舶Aは、これが搭載する航路制御装置により、自
船経由点Wn(n=1,2,…)間を結ぶ直線で定義さ
れた船舶目標航路Clに沿って走行している。また、航
走体Bも、これが具備する航路制御装置により、同様に
定義された航走体目標航路C2に沿って走行している。
船舶目標航路Clと航走体目標航路C2とは互いに平行
である。
【0021】相対位置目標点Dは、船舶Aの航走体Bに
対する相対位置の目標点であり、航走体Bの位置Pから
の距離L(以後、指定相対距離と呼ぶ)と空間固定座標
系における角度θ(以後、指定相対角度と呼ぶ)で定義
される。なお、目標航路が変針点を含む場合等には、指
定相対角度を航走体座標系で定義しても良い。相対位置
目標点Dから船舶目標航路Clまでの距離、すなわち相
対位置目標点Dから船舶目標航路Clに下ろした垂線の
長さを、ここでは判定距離Tydと称する。また、船舶A
の中心Sからの前記垂線のずれを、ここでは前程距離偏
差Ltと称する。Ltは、絶対値が中心Sと前記垂線との
距離であり、前記垂線が中心Sより(進行方向につい
て)前に位置すれば正の値とし、後ろに位置すれば負の
値とする。なお、相対位置目標点Dと船舶Aの中心Sの
空間固定座標系における座標を、それぞれ(Xd,Y
d)、(Xs,Ys)とする。
【0022】ここで、航走体Bは、単に航走体Bを所定
の航走体目標航路C2と所定の設定速度に保持する従来
の制御がなされるのみであるが、船舶Aは、上記相対位
置目標点Dを考慮して補正した船舶目標航路、補正した
設定速度について保持される制御がなされる。
【0023】図2は、本発明に基づく船舶の航路保持制
御方法及び装置並びに船舶の一実施形態を示した概略図
である。この実施の形態に係る制御装置は図1の船舶A
に搭載されるもので、図2中、1は制御装置の本体部を
示す。この本体部1には、自船方位計2と、設定器3
と、航走体位置センサ4と、船舶位置センサ5と、船舶
速度センサ6とが接続されている。また、制御装置の本
体部1は、船舶Aの推進装置7に接続されている。本体
部1は、航走体相対位置演算部8と、判定距離及び前程
距離偏差演算部9と、目標航路演算部10と、補正速度
演算部11と、偏差量演算部12と、制御信号演算部1
3とを有する。
【0024】前記設定器3は、自船目標速度と、自船経
由点Wnと、指定相対距離L及び同方位θを設定可能で
ある。航走体位置センサ4は、船舶Aに設置されて遠隔
的に航走体Bの位置を測定するものである。制御装置の
本体部1における航走体相対位置演算部8は、設定器3
から得られる指定相対距離L及び同方位θについての情
報と、航走体位置センサ4から得られる航走体Bの位置
情報とから、相対位置目標点Dの全体座標系における座
標(Xd,Yd)を演算する。
【0025】前記判定距離及び前程距離偏差演算部9
は、設定器3からの自船経由点Wnについての情報と、
航走体相対距離演算部8から出力される相対位置目標点
Dについての情報と、船舶位置センサ5から出力される
船舶位置Sについての情報から、判定距離Tydと前程距
離偏差Ltとを演算する。目標航路演算部10は、この
判定距離Tydの値に基づき、船舶目標航路Clの適切な
補正を行う。
【0026】図3は、目標航路演算部10における処理
の詳細を示した説明図である。本演算部10は、判定距
離及び前程距離偏差演算部9から得られた判定距離Tyd
の値と、予め設定された設定下限値Ry1、設定上限値R
y2とを比較し(ステップS51)、判定距離Tydの値に
応じた補正航路のパターンを決定する。
【0027】まず、設定された相対位置目標点Dが図4
(a)に示すように船舶目標航路Clに近い場合は、船
舶Aによる当該目標航路Clの保持を優先させること
が、この船舶Aの航路保持の上で、また航走体Bとの相
対位置の保持の上で適切な制御となる。よって、判定距
離Tydが設定下限値Ry1より小さい場合には、船舶目標
航路Clの補正は行わず、自船経由点Wn間を結ぶ直線
で与えられる船舶目標航路Clを決定する(図3のステ
ップS52)。
【0028】相対位置目標点Dが図4(b)に示すよう
に船舶目標航路Clから相当離れた場合は、この設定さ
れた目標点Dの船舶Aからの逸脱が極めて大きく、ケー
ブルの破損等の事態が生ずる可能性が高い。よって、船
舶Aの航路保持制御において、船舶目標航路Clを保持
するよりは、相対位置目標点Dに向かわせることを優先
させる。すなわち、設定された上限値Ry2よりも判定距
離Tydが大きい場合は、図3のステップS53におい
て、相対位置目標点Dを含みかつ船舶目標航路Clと平
行な補正航路Elを設定する。
【0029】図4(c)に示すように、判定距離Tyd
が、設定された下限値Ry1以上でかつ上限値Ry2以下で
ある場合は、図3のステップS54において、船舶目標
航路Clと相対位置目標点Dとの間に、船舶目標航路C
lと平行な直線である補正航路E2を設定する。この補
正航路E2は、後述する目標点T(Xt,Yt)を含む直
線として決定される。
【0030】そして、これらの処理結果は、「目標航
路」として、目標航路演算部10から出力され、図2に
示すように偏差量演算部12へ入力される。偏差量演算
部12は、目標航路演算部10により補正されなかった
あるいは補正された船舶目標航路と、自船方位計2にて
測定された船舶Aの方位の測定値及び自船位置センサ5
にて測定された船舶Aの位置の測定値とに基づいて、船
舶Aの航路保持制御に必要な偏差量を演算するものであ
る。この偏差量は、上述の図3の各ステップS52〜S
54で求めた各補正パターンに応じて、下記のように与
えられる。
【0031】まず、図4の(a)のようにTyd<Ry1で
ある場合、すなわち図3のステップS52のように補正
を行わない場合は、図5に示すように、船舶Aの位置
(Xs,Ys)から船舶目標航路Clに下ろした垂線と同
航路Clとの交点M(Xm,Ym)から所定の距離dだけ
船舶Aの進行方向へ離れた同航路Cl上の目標点T(X
t,Yt)を制御上の目標点とする。この目標点Tに対し
て、下記の航路偏差Δyと方位偏差Δpとを算出する。
【0032】すなわち、図2における偏差量演算部12
は、図5における船舶Aの位置Sから交点Mまでの距離
である航路偏差Δyを算出するとともに、位置Sと目標
点Tとを結ぶ線分と、船舶Aの船体軸Fとがなす角度で
ある方位偏差Δpを算出する。Δαは、船舶Aの船体軸
Fと船舶目標航路Clとがなす角度である。上記の距離
dは制御上のパラメータで、このdを大きくすると偏位
をゆっくり減らすことができる。
【0033】次に、図4の(b)に示すようにTyd>R
y2である場合、すなわち図3のステップS53で設定さ
れた補正航路Elが相対位置目標点Dを含みかつ船舶目
標航路Clと平行な航路である場合は、図6に示すよう
に、相対位置目標点Dから所定の距離dだけ船舶Aの進
行方向へ離れた補正航路El上の目標点T(Xt,Yt)
を制御上の目標とする。すなわち、偏差量演算部12
は、船舶Aの位置Sから補正航路Elまでの距離Δy、
詳細には船舶Aの位置Sから補正航路Elへ下ろした垂
線と同補正航路Elとの交点M(Xm,Ym)までの距離
Δyを算出するとともに、船舶Aの位置Sと目標点Tと
を結ぶ線分と、船舶Aの船体軸Fとがなす角度である方
位偏差Δpを算出する。
【0034】図4の(c)に示すようにRy1≦Tyd≦R
y2である場合、すなわち補正航路E2が船舶目標航路C
lと相対位置目標点Dとの間に位置しかつ船舶目標航路
Clに平行な直線である場合は、制御上の目標点T(X
t,Yt)は、図7に示すように、図4(a)及び図5に
示すものと同様の補正を行わない場合の目標点Tl(X
t1,Yt1)と、図4(b)及び図6示すものと同様の補
正航路Elが相対位置目標点Dを含む場合の目標点T2
(Xt2,Yt2)とを結ぶ直線上の点とする。そして、こ
の目標点T(Xt,Yt)は、 Xt=Xt1+Kpp(Xt2−Xt1) Yt=Yt1+Kpp(Yt2−Yt1) で求められる。ここで Kpp=(Tyd−Ry1)/(Ry2−Ry1) である。
【0035】そして、図2における偏差量演算部12
は、船舶Aの位置Sから補正航路E2までの距離Δy、
詳細には船舶Aの位置Sから補正航路E2との交点M
(Xm,Ym)までの距離を算出するとともに、船舶Aの
中心Sと目標点Tとを結ぶ線分と、船舶Aの船体軸Fと
がなす角度である方位偏差Δpを算出する。
【0036】図2において、偏差量演算部12には、設
定器3において設定された船舶目標航路に平行な船舶A
の設定速度Vcと、船舶速度センサ6からの船舶速度の
測定値Vsとが入力される。そして、この偏差量演算部
12は、船舶目標航路Clに対する船体軸Fの傾きを考
慮してこの設定速度Vcをcos(Δα)で除したものと、
上記測定値Vsとの差である船舶速度偏差ΔVを算出す
る。このとき、設定速度Vcに対して、前程距離偏差Lt
に依存した設定速度の補正を行う。
【0037】このために、判定距離及び前程距離偏差演
算部9は、設定速度補正に必要な前程距離偏差Ltを算
出する。図1、図4に示すように、前程距離偏差Lt
は、相対位置目標点Dから船舶目標航路Clに下した垂
線からの船舶位置Sのずれとして与えられる。Ltは、
絶対値が中心Sと前記垂線との距離であり、前記垂線が
位置Sより(進行方向について)前に位置すれば正の値
とし、後ろに位置すれば負の値とする。船舶Aと航走体
Bとの理想的な位置関係においては、前程距離偏差Lt
はゼロである。従って、前程距離偏差を無くすような設
定速度補正を行えばよい。
【0038】図8に、このような設定速度補正を行うた
めの補正速度演算部11の構成を示す。この補正速度演
算部11は、距離偏差補正部15と、航走体差速同定部
16とを有し、これら距離偏差補正部15からの出力と
航走体差速同定部16からの出力の和が補正速度Vdと
なる。従って、偏差量演算部12において、船舶Aの設
定速度はVc+Vdとなる。
【0039】まず、距離偏差補正部15について説明す
る。距離偏差補正部15は、図9に示すような特性をも
つ。基本的に前程距離偏差Ltに比例した補正速度成分
を算出する。よって、距離偏差補正部15は、図1に示
したような相対位置目標点Dが船舶Aの前方にある場
合、すなわち、前程距離偏差Ltが正の場合には、前程
距離偏差Ltに比例した正の補正速度成分を算出する。
これにより、船舶Aが加速されて前程距離偏差Ltが減
ってゆく。逆に、相対位置目標点Dが船舶Aの後方にあ
る場合、すなわち前程距離偏差Ltが負になった場合に
は、負の補正速度成分を算出する。これにより、船舶A
が減速されて前程距離偏差Ltが増えてゆく。
【0040】なお、航走体位置センサ4による航走体B
の位置計測には、船舶Aの推進器から発生する雑音やマ
ルチパス問題等による高い計測ノイズを含んでいる。特
に、航走体位置センサ4に音響を利用した計測センサを
用いた場合に顕著になる。そこで、距離偏差補正部15
において、計測ノイズに対応する幅の不感帯を有する比
例関係を採用することにより、船舶Aの不必要かつ頻繁
な可減速を防ぐことができる。
【0041】また、船舶Aの加減速における運動特性は
時定数の大きいものであるため、船舶Aが加速してその
まま前進すると前程距離偏差Ltがゼロとなってもすぐ
には減速できずに逆方向の前程距離偏差Ltを生じてし
まう。そこで、図9のように前程距離偏差Ltに比例し
た補正速度成分の値には、正側に上限値を、負側に下限
値を設けることにより、船舶Aの運動特性を考慮した補
正速度成分を与えて、スムースな航路保持制御を行う。
【0042】次に、航走体差速同定部16について説明
する。
【0043】実際に、船舶A及び航走体Bは、それぞれ
独立した推進システム、制御システム及び計測システム
を持ち、さらに、潮流、波及び風等の外乱状態もそれぞ
れ異なるため、仮にそれぞれの速度制御において設定速
度を同じ値としても、結果として異なる速度で走行する
こととなる。ゆえに、補正速度Vdが距離偏差補正部1
5で決定される補正速度成分のみであると、一時的な外
乱により生じた前程距離偏差Ltをゼロに戻すことはで
きるが、船舶A及び航走体Bの速度に定常的な誤差があ
るために、一旦ゼロになった前程距離偏差Ltは再び拡
大してしまう。結果として、船舶Aの速度補正が断続的
になって船舶Aの速度がスムースさを欠くこととなる。
航走体差速同定部16は、船舶Aと航走体Bの速度差
(船舶目標航路Cl方向の速度差である。以下、特に言
及しない)を同定し、これを定常的な補正として船舶A
の設定速度Vcに与えることにより、上記の問題を解決
して安定な速度制御を行うためのものである。
【0044】なお、船舶Aの速度は船舶速度センサ6か
ら、航走体Bの速度はこれが搭載する速度センサ(図示
せず)から得られるが、これらのセンサが異なるもので
あれば、これらによる計測値の取扱いにおいてはセンサ
誤差を考慮する必要がある。また、当該計測値には、船
舶Aと航走体Bの受けている潮流が異なることから生じ
る誤差もある。従って、これら速度センサの測定値の差
を同定すべき速度差とすることは精度的に問題がある。
よって、本発明では、船舶Aと航走体Bの相対位置情報
たる前程距離偏差Ltから船舶Aと航走体Bの速度差を
同定することとした。
【0045】航走体差速同定部16の構成を図10に示
す。航走体差速同定部16は、船舶Aと航走体Bの速度
差の時間積分が前程距離偏差Ltとなることから、この
前程距離偏差Ltより速度差に含まれる定常的な誤差成
分を同定するものである。また、ノイズを含む前程距離
偏差Ltから、船舶Aの速度制御を行いながらリアルタ
イムで速度差を同定する方法として、条件つき積分法を
用いている。
【0046】つまり、判定距離及び前程距離偏差演算部
9において算出された前程距離偏差Ltと、時間微分器
xlとx2により得られた前程距離偏差Ltの時間による
一階微分と二階微分の値とが、条件つき積分コントロー
ラx3に入力される。積分動作特有の不安定性を避ける
ために、条件つき積分コントローラx3からの出力は以
下のようにする。すなわち、前程距離偏差Lt、この一
階微分及び二階微分の全ての値が正の場合、又はこれら
の全ての値が負の場合に、速度差の計測値の時間積分の
値に相当する前程距離偏差Ltを出力する。前記条件を
満たさなくなった時点から、条件つき積分コントローラ
x3は出力をゼロにし、再度前記条件が満たされた場合
には、新たに各時点における前程距離偏差Ltを出力す
る。
【0047】この後、前程距離偏差Ltに含まれるノイ
ズの影響を軽減するために、上記出力はローパスフィル
タx4に入力される。最終的に、ローパスフィルタx4か
らの出力に定数ゲインx5を掛けたものが船舶Aと航走
体Bの速度差に含まれる定常的な誤差成分の同定速度と
なる。例えば、前程距離偏差Ltが負であり(Lt<
0)、かつ前程距離偏差Ltの一階微分が負であり(d
Lt/dt<0)、かつ前程距離偏差Ltの二階微分が負
である(dLt/dt<0)とき、つまり、船舶Aが
相対位置目標点Dより前方に位置し(Lt<0)、かつ
前程距離偏差Ltが時間と共に広がりつつあり(dLt/
dt<0)、かつ船舶Aが加速状態にある(d Lt/d
t<0)とき、条件つき積分コントローラx3から前
程距離偏差Ltが出力され、ローパスフィルタx4で処理
後、定数ゲインx5を乗じることにより船舶Aと航走体
Bの速度差による補正速度(この例では前程距離偏差L
tが負であるから、減速方向の補正)が出力される。
【0048】なお、航走体差速同定部16には、過剰な
大きさの補正速度を出力することを防止するために、上
下限を設定するリミッタを設けても良い。さらに、船舶
Aや航走体Bが航路変更あるいは旋回をする場合には、
これらの前後における同定速度の移行を迅速におこなう
ために、同定速度をリセットする機構を設けてもよい。
【0049】次に、本発明における補正速度演算部11
の効果を確認するためのシミュレーション概要を示す。
船舶Aの設定速度は3m/sとし、航走体Bの設定速度
は2.9m/sとし、船舶Aと航走体Bは共に与えられ
た設定速度で走行するものとする。これら速度の時間積
分の差が前程距離偏差Ltであり、航走体位置計測セン
サ4のノイズとしてホワイトノイズが重畳している。な
お、同センサのサンプリング周期は5秒としている。距
離偏差補正部15における不感帯の幅は±3mとし、航
走体差速同定部16におけるローパスフィルタx4の時
定数は10秒、定数ゲインx5は1/秒である。また、
船舶Aの応答は、時定数180秒の一次遅れとして近似
している。
【0050】図11(a)〜(c)にシミュレーション
結果を示す。横軸は時間であり、単位は秒である。図1
1(a)は船舶Aと航走体Bの走行距離を示したもので
ある。共にほぼ同じ走行距離を辿ることが分かる。図1
1(b)は前程距離偏差Ltを示したものである。単位
はメートルである。最初は3.5m程度に広がったが、
時間が経過して船舶Aの速度補正が進むにつれて若干の
残留偏差を残して落ち着くことが分かる。図11(c)
は補正速度Vdと実船速差Vs−Vc0(Vc0は設定速度V
cの初期値、3m/s)を示すものである。最終的に補
正速度Vdは−0.1m/sとなり、補正された船船Aの
設定速度は、航走体Bの設定速度と一致する。
【0051】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によると、船舶の目
標航路と同一又は平行な航路を船舶目標航路とし、航走
体に対して船舶が保持すべき相対位置を相対位置目標点
とし、この相対位置目標点と前記船舶目標航路との距離
を判定距離とし、前記相対位置目標点から船舶目標航路
に下した垂線からの船舶位置のずれを前程距離偏差とし
て、前記判定距離に依存した船舶目標航路の補正を行
い、前記前程距離偏差に依存した船舶の設定速度の補正
を行うため、船舶において、その航路を保持する制御
と、併走する航走体との相対位置を保持する制御とをバ
ランス良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の船舶の航路制御方法を説
明するための概略図である。
【図2】本発明の実施の形態の概略構成を示すブロック
図である。
【図3】図2に示された仮の目標航路演算部における処
理の様子を示す説明図である。
【図4】仮の目標航路演算部における演算アルゴリズム
の概念図である。
【図5】図4(a)の場合の偏差量の計算を説明する説
明図である。
【図6】図4(b)の場合の偏差量の計算を説明する説
明図である。
【図7】図4(c)の場合の偏差量の計算を説明する説
明図である。
【図8】図2に示された補正速度演算部における処理の
様子を示す説明図である。
【図9】図8における距離偏差補正部での補正特性を示
す特性図である。
【図10】図8における航走体差速同定部の構成を示す
説明図である。
【図11】図2及び図8に示された補正速度演算部の効
果を確認するためのシミュレーション結果を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 制御装置 2 自船方位計 3 設定器 4 航走体位置センサ 5 船舶位置センサ 6 船舶速度センサ 7 推進装置 8 航走体相対位置演算部 9 判定距離及び前程距離偏差演算部 10 目標航路演算部 11 補正速度演算部 12 偏差量演算部 13 制御信号演算部 A 船舶 B 航走体 Cl 船舶目標航路 D 相対位置目標点 Tyd 判定距離 Lt 前程距離偏差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−268480(JP,A) 特開 平3−79497(JP,A) 特開 昭60−121194(JP,A) 特開 昭61−129396(JP,A) 特開 昭55−55095(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 25/04 G05D 1/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の目標航路及び設定速度について航
    路保持制御を行う航走体と併走する船舶に係る航路保持
    制御方法であって、 前記目標航路と同一又は平行な航路を船舶目標航路と
    し、航走体に対して船舶が保持すべき相対位置を相対位
    置目標点とし、 この相対位置目標点と前記船舶目標航路との距離を判定
    距離とし、前記相対位置目標点から船舶目標航路に下し
    た垂線からの船舶位置のずれを前程距離偏差として、前
    記判定距離に依存した船舶目標航路の補正を行い、前記
    前程距離偏差に依存した船舶の設定速度の補正を行うこ
    とを特徴とする船舶の航路保持制御方法。
  2. 【請求項2】 前記船舶目標航路の補正は、 前記判定距離が所定の上限値より大きい場合、前記相対
    位置目標点を含み前記船舶目標航路に平行な補正航路を
    設定し、 前記判定距離が所定の下限値から前記上限値までの間で
    ある場合、前記判定距離が前記下限値であるときには前
    記船舶目標航路に一致し、前記判定距離が前記上限値で
    あるときには前記相対位置目標点を含み、前記判定距離
    が前記下限値より大きく前記上限値より小さいときはこ
    の判定距離の大きさに依存して前記船舶目標航路と前記
    相対位置目標点との間で位置が変化する、前記船舶目標
    航路に平行な補正航路を設定し、 前記判定距離が前記下限値より小さい場合は、補正航路
    の設定を行わないことを特徴とする請求項1記載の船舶
    の航路保持制御方法。
  3. 【請求項3】 前記船舶の設定速度の補正は、前程距離
    偏差との比例関係により決定される成分と、船舶と航走
    体との船速差を同定した成分を用いることを特徴とする
    請求項1又は2記載の船舶の航路保持制御方法。
  4. 【請求項4】 前記比例関係は不感帯と所定の上下限を
    有し、前程距離偏差、前程距離偏差の一階微分、前程距
    離偏差の二階微分の全ての値が正又は負である場合は前
    程距離偏差を用いた出力を、これら以外の場合はゼロ値
    である出力を、ローパスフィルタに通過させ、この後所
    定のゲインを乗じることにより、船速差の同定を行うこ
    とを特徴とする請求項3記載の船舶の航路保持制御方
    法。
  5. 【請求項5】 所定の目標航路及び設定速度について航
    路保持制御を行う航走体と併走する船舶の航路保持制御
    装置であって、 船舶が保持すべき航走体からの相対位置である相対位置
    目標点を設定する手段と、 前記目標航路に同一又は平行な船舶目標航路を設定する
    手段と、 前記相対位置目標点と船舶目標航路との距離である判定
    距離を求める手段と、 この判定距離に依存した船舶目標航路の補正を行う手段
    と、 前記相対位置目標点から船舶目標航路に下した垂線と船
    舶との距離である前程距離偏差を求める手段と、 この前程距離偏差に依存した船舶の設定速度の補正を行
    う手段とを備えることを特徴とする船舶の航路保持制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記船舶目標航路の補正を行う手段は、 前記判定距離が所定の上限値より大きい場合、前記相対
    位置目標点を含み前記船舶目標航路に平行な補正航路を
    設定し、 前記判定距離が所定の下限値から前記上限値までの間で
    ある場合、前記判定距離が前記下限値であるときには前
    記船舶目標航路に一致し、前記判定距離が前記上限値で
    あるときには前記相対位置目標点を含み、前記判定距離
    が前記下限値より大きく前記上限値より小さいときはこ
    の判定距離の大きさに依存して前記船舶目標航路と前記
    相対位置目標点との間で位置が変化する、前記船舶目標
    航路に平行な補正航路を設定し、 前記判定距離が前記下限値より小さい場合は、補正航路
    の設定を行わないことを特徴とする請求項5記載の船舶
    の航路保持制御装置。
  7. 【請求項7】 前記設定速度の補正を行う手段は、前記
    前程距離偏差との比例関係により決定される成分と、船
    舶と航走体との船速差を同定した成分との和により補正
    を行うように構成されていることを特徴とする請求項5
    又は6記載の船舶の航路保持制御装置。
  8. 【請求項8】 前記比例関係は不感帯と所定の上下限を
    有し、前程距離偏差、前程距離偏差の一階微分、前程距
    離偏差の二階微分の全ての値が正又は負である場合は前
    程距離偏差を用いた出力を、これら以外の場合はゼロ値
    である出力を、ローパスフィルタに通過させ、この後所
    定のゲインを乗じることにより、速度差の同定を行うよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項7記載の船
    舶の航路保持制御装置。
  9. 【請求項9】 所定の目標航路及び設定速度について航
    路保持制御を行う航走体と船舶とを併走させるに際し、 前記航走体は、所定の目標航路と設定速度について航路
    保持制御を行い、 前記船舶は、前記目標航路と平行な航路を船舶目標航路
    として航路保持制御を行い、 前記船舶の航路保持制御は、前記航走体に対して当該船
    舶が保持すべき相対位置を相対位置目標点とし、この相
    対位置目標点と前記船舶目標航路との距離を判定距離と
    し、前記相対位置目標点から船舶目標航路に下した垂線
    と前記船舶との距離を前程距離偏差とし、前記判定距離
    に依存した船舶目標航路の補正を行い、前記前程距離偏
    差に依存した前記船舶の設定速度の補正を行うことによ
    り実行することを特徴とする航走体と船舶を併走させる
    方法。
  10. 【請求項10】 所定の目標航路及び設定速度について
    航路保持制御を行う航走体と併走する船舶であって、 前記航走体に対して前記船舶が保持すべき相対位置であ
    る相対位置目標点を設定する手段と、 前記目標航路に平行な船舶目標航路を設定する手段と、 前記相対位置目標点と船舶目標航路との距離である判定
    距離を求める手段と、 この判定距離に依存した船舶目標航路の補正を行う手段
    と、 前記相対位置目標点から船舶目標航路に下した垂線と前
    記船舶との距離である前程距離偏差を求める手段と、 この前程距離偏差に依存した前記船舶の設定速度の補正
    を行う手段とを備えることを特徴とする船舶。
JP2001121921A 2001-04-20 2001-04-20 船舶の航路保持制御方法及び装置並びに船舶 Expired - Lifetime JP3472831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001121921A JP3472831B2 (ja) 2001-04-20 2001-04-20 船舶の航路保持制御方法及び装置並びに船舶

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001121921A JP3472831B2 (ja) 2001-04-20 2001-04-20 船舶の航路保持制御方法及び装置並びに船舶

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002316697A JP2002316697A (ja) 2002-10-29
JP3472831B2 true JP3472831B2 (ja) 2003-12-02

Family

ID=18971706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001121921A Expired - Lifetime JP3472831B2 (ja) 2001-04-20 2001-04-20 船舶の航路保持制御方法及び装置並びに船舶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3472831B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100645115B1 (ko) 2004-12-23 2006-11-14 재단법인 포항산업과학연구원 선박 접안 시스템
JP4930206B2 (ja) * 2007-06-15 2012-05-16 日本電気株式会社 制御装置、および速度制御方法
JP2009132257A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Universal Shipbuilding Corp 操船制御方法、プログラム及び装置、並びに自動操船制御システム
JP5036570B2 (ja) * 2008-01-10 2012-09-26 ユニバーサル造船株式会社 複数船の自動操船制御システム
JP5566426B2 (ja) * 2012-07-04 2014-08-06 ジャパンマリンユナイテッド株式会社 操船制御装置、自動操船制御システム、操船制御方法、及びプログラム
JP5442071B2 (ja) * 2012-07-04 2014-03-12 ジャパンマリンユナイテッド株式会社 操船制御装置、自動操船制御システム、操船制御方法、及びプログラム
JP6747117B2 (ja) * 2016-07-11 2020-08-26 株式会社Ihi 航走制御方法および航走制御システム
WO2019203335A1 (ja) * 2018-04-20 2019-10-24 東京計器株式会社 船舶用自動操舵装置
JP6473543B1 (ja) * 2018-09-05 2019-02-20 川崎重工業株式会社 旋回型推進機及び旋回型推進機の制御方法
CN110986943B (zh) * 2019-11-01 2023-03-28 智慧航海(青岛)科技有限公司 一种船舶航行路径智能优化方法及装置
CN115328135B (zh) * 2022-08-16 2023-03-31 上海联适导航技术股份有限公司 划线机器人校准及划线方法、装置、电子设备及划线机器人
CN117742323B (zh) * 2023-12-06 2024-07-12 江苏大学 一种多智能体无人艇的目标分配和航线规划方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002316697A (ja) 2002-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8626365B2 (en) Automatic steering control apparatus and autopilot
JP3472831B2 (ja) 船舶の航路保持制御方法及び装置並びに船舶
JP5042906B2 (ja) 船舶用自動操舵装置
CN115515851A (zh) 船舶的自动导向方法、船舶的自动导向程序、船舶的自动导向系统及船舶
US11383813B2 (en) Automatic steering device, automatic steering method and automatic steering program
CN110307834B (zh) 基于低精度gps、激光测距传感器与方位传感器信息融合的蟹塘自动作业船组合导航方法
KR102260441B1 (ko) 선박의 자동운항장치
JP4640760B2 (ja) 到来波浪の波形予測法および波浪中の航走体の運転制御方法
CN109976387B (zh) 一种无人车探测轨迹的方法及终端
US11947364B2 (en) Vessel anti-rolling control apparatus and anti-rolling control method
JP2008542122A (ja) 波の存在下で帆走させるために帆船を自動操舵する自動操縦モジュール及びシステム
EP3889031A1 (en) Control target generation device and ship-steering control device
JP2002178990A (ja) 自動航行装置
JP3664807B2 (ja) 海洋浮動体の操船制御装置及び方法
CN114879703B (zh) 水下机器人路径跟踪控制方法
CN106444787B (zh) 水上机器人智能定速巡航控制方法及系统
CN114035567A (zh) 一种水面无人艇航控系统
CN111207748B (zh) 基于感知信息的水面/水下无人航行器目标环绕跟踪方法
CN113885514A (zh) 基于模糊控制和几何追踪的agv路径跟踪方法及系统
CN110646788A (zh) 一种测速仪雷达自动修正角度的方法和系统
JPS62295793A (ja) 予定航路追従装置
JP2019199238A (ja) 航走制御方法および航走制御装置
EP3960619A1 (en) A management module for a sailing boat
Mironenko et al. Determining and tracking the programmed trajectory of a vessel
JP2687924B2 (ja) 巻上げ機用制御装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3472831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term