JP3472443B2 - 実装部品検査装置 - Google Patents
実装部品検査装置Info
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Description
た部品の画像を取り込み、その実装状態の検査を行う実
装部品検査装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、プリント配線板等の基板上に搭載
された部品の実装状態を検査する装置として、画像処理
を用いて自動的に検査を行う実装部品検査装置が考えら
れている。 【0003】図26は従来の実装部品検査装置を説明す
るブロック図である。すなわち、この実装部品検査装置
は、部品Bが実装された基板Sを載置して所定位置に移
動する基板移動機構10と、基板S上の部品Bの画像を
取り込む画像入力部1と、入力された画像より指定され
た部品の範囲のみを切り出して、その画像を記憶する部
品画像記憶部6と、入力された画像と部品画像記憶部6
に記憶された画像とを比較してその類似度を出力する画
像比較部3と、画像比較部3から出力された類似度の大
小によって部品が正確に搭載されているか否かを判定す
る判定部4とを備えている。 【0004】この実装部品検査装置を用いた部品検査の
手順としては、大きく分けて、良品の部品画像を取得す
るティーチングと、実際の検査とに別れている。図27
はティーチングの処理フローチャート、図28は実際の
検査の処理フローチャートである。なお、以下の説明で
図27、図28に示されない符号は図26を参照するも
のとする。 【0005】先ず、図27に示すステップS801とし
て、良品(部品が正確な位置に実装されたもの)の基板
を基板移動機構10にセットする。次にステップS80
2では、検査対象となる部品の画像を得るため、基板移
動機構10を移動して、画像入力部1の撮像エリアにそ
の部品を配置する。 【0006】次いで、ステップS803ではその部品の
画像を画像入力部1によって取り込む。その後、ステッ
プS804に示すように、取り込んだ画像から、その部
品の画像のみを切り出せるよう切り出し範囲を設定す
る。 【0007】次に、ステップS805において、先に設
定した切り出し範囲内の画像すなわち部品のみの画像を
部品画像記憶部6に記憶する。ステップS806では、
次の部品があるか否かの判断を行い、ある場合にはステ
ップS802〜S805を繰り返し行う。次の部品がな
い場合にはティーチングを終了する。これによって、基
板上の全ての部品における画像を記憶できるようにな
る。 【0008】次に実際の検査の処理を説明する。先ず、
図28のステップS901に示すように、被検査対象の
基板(被検査基板)を基板移動機構10にセットする。
次いで、ステップS902において、検査する部品の画
像を得るため、基板移動機構10を移動して、画像入力
部1の撮像エリア内にその部品を配置する。 【0009】次に、ステップS903では、その部品を
含む画像を画像入力部1によって取り込む。その後、ス
テップS904に示すように、ステップS903で取り
込んだ部品を含む画像の全領域に対し、先に説明したテ
ィーチングで部品画像記憶部6に記憶した検査対象の部
品画像との比較を順次行い、最も似ている(類似度の高
い)部分を探し出し、その位置における類似度を出力す
る。 【0010】ステップS905では、その類似度が所定
の基準以上か否かを判断する。類似度が基準以上の場合
には、2つの画像がよく類似していることになり、ステ
ップS906へ進んで良品判定を行う。すなわち、検査
対象の部品が予め記憶しておいた良品の画像とよく類似
していることは、検査対象の部品が正確な位置に実装さ
れていることを示す。 【0011】一方、類似度が基準に達しなかった場合に
は、2つの画像が類似していないことになり、ステップ
S907へ進んで不良品判定を行う。すなわち、検査対
象の部品が予め記憶しておいた良品の画像と類似してい
ないということは、検査対象の部品が正確な位置に実装
されていないことを示す。 【0012】ステップS908では、次の部品があるか
否かを判断する。次の部品がある場合には、ステップS
902〜S905を繰り返し、その類似度によって良
品、不良品の判定を行う。全ての部品に対する良品、不
良品の判定が終了した場合には検査処理を終了する。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな実装部品検査装置には次のような問題がある。図2
9は画像比較の状態を示す図であり、ティーチング画像
(1)は正確に部品の画像のみを切り出した場合、ティ
ーチング画像(2)は部品以外の画像を含む切り出しを
行った場合である。 【0014】図27のフローチャートで説明したティー
チングにおいて、ティーチング画像(1)のように正確
に部品の画像のみを切り出した場合には、図29(a)
に示すように正常に部品が実装されている場合や、
(b)に示すように多少位置ずれは有るが許容範囲に入
っている場合は、ティーチング画像(1)との比較にお
いて類似度が所定の基準以上となり、良品判定を行うこ
とができる。 【0015】一方、ティーチング画像(2)のように、
部品以外の画像を含む切り出しを行った場合、比較の基
準となる画像に検査対象の部品以外の画像が含まれるこ
とから、部品のわずかな位置ずれでも類似度が基準に満
たなくなってしまう。つまり、図29(a)に示すよう
に正常に部品が実装されている場合には良品判定を行う
ことができるものの、(b)に示すように多少位置ずれ
は有るが許容範囲に入っている場合でも不良品判定を行
ってしまうことになる。 【0016】すなわち、実装部品検査装置では、予め行
うティーチングにおいて正確に部品の画像のみを切り出
す必要がある。従来の実装部品検査装置において、ティ
ーチングの切り出しを正確に行うには人手によって切り
出し範囲を設定する必要がある。 【0017】しかしながら、部品の画像を一つずつ参照
して切り出し範囲を設定するには非常に時間のかかる作
業が必要となる。 【0018】また、設計データ等を用いて部品のサイズ
や実装位置に基づき自動的に切り出し範囲を設定するこ
とも考えられるが、許容範囲内の部品の位置ずれ等があ
ると設計データとの間に誤差が生じ、正確な切り出しが
行えないという問題が生じる。 【0019】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために成された実装部品検査装置である。す
なわち、本発明は、部品が実装される前の基板において
その部品の搭載位置に対応する部品未搭載画像を記憶す
る未搭載画像記憶手段と、部品が実装された後の基板に
おいてその部品の搭載位置に対応する部品搭載画像と、
未搭載画像記憶手段に記憶されたその部品に対応する部
品未搭載画像とを比較する画像比較手段と、画像比較手
段による比較の結果に基づき部品の実装状態の良否を判
定する判定手段と、部品の搭載位置に対応して設けられ
た前記基板の穴の位置に基づき、その穴を埋めるマスク
画像を生成するとともに、部品未搭載画像の中の基板の
穴に対応する位置にマスク画像を追加する穴部マスク生
成手段とを備えており、画像比較手段が、部品搭載画像
と部品未搭載画像との比較を行うにあたり、穴部マスク
生成手段によってマスク画像が追加された部分を比較の
対象から除外するようにしたものである。 【0020】本発明では、部品が実装される前の基板に
おける部品未搭載画像と、部品が実装された後の基板に
おける部品搭載画像とを画像比較手段によって比較する
ため、部品の実装状態に影響を受けない部品未搭載画像
を基準とした画像比較を行うことができるようになる。 【0021】また、基板の穴の部分に所定のマスク画像
を追加して、実際の検査における画像の比較時に、その
マスクされた部分を除外して比較することで、実際に部
品が実装されていない場合の画像との類似度を高めるこ
とができ、正確に部品実装状態の良否を判定できるよう
になる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実装部品検査装
置における実施の形態を図に基づいて説明する。図1は
第1実施形態を説明するブロック図である。すなわち、
第1実施形態における実装部品検査装置は、部品Bが実
装される基板Sを載置する基板移動機構10と、部品B
等の画像を取り込む画像入力部1と、部品Bが実装され
ていない部分の画像(以下、「未搭載画像」と言う。)
を記憶する未搭載基板画像記憶部2と、画像の比較を行
う画像比較部3と、比較結果に基づき良否判定を行う判
定部4と、部品Bの位置を記憶する部品搭載位置データ
ベースDBとを備えている。 【0023】このような構成のうち、基板移動機構10
は部品搭載位置データベースDBから部品搭載位置デー
タを得て、検査対象となる部品Bを画像入力部1の撮像
エリアに入れるよう載置している基板SをXY方向に移
動させる。 【0024】また、画像入力部1は例えばCCD(Ch
argeCoupledDevice)カメラから成る
ものであり、取り込んだ画像を未搭載基板画像記憶部2
および画像比較部3へ送信する。 【0025】未搭載基板画像記憶2は、基板Sに部品B
が実装されていない状態でその部品Bの位置に対応する
部分の未搭載画像を画像入力部1から得て、後の画像比
較における基準とするため記憶する。 【0026】画像比較部3は、基板Sに部品Bが実装さ
れた状態で検査対象となる部品Bの画像(以下、「搭載
画像」と言う)を画像入力部1から得て、未搭載基板画
像記憶部2から得た対応する部品Bの未搭載画像との比
較を行う。画像の比較では、入力画像から未搭載画像と
最も似ている部分を探し出し、その位置における類似度
として出力する。 【0027】判定部4は画像比較部3から得た類似度に
基づき、検査対象となる部品Bが正確に実装されている
か否かを判断する。すなわち、画像比較部3から得た類
似度と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づい
て良品、不良品を判定している。 【0028】次に、第1実施形態の実装部品検査装置に
おける部品検査処理を図2および図3のフローチャート
に沿って説明する。なお、図2、図3に示されない符号
は図1を参照するものとする。 【0029】この部品検査処理においては、図2のフロ
ーチャートに示す未搭載画像のティーチングと、図3の
フローチャートに示す実際の検査とに別れている。 【0030】先ず、ステップS101において、部品B
が実装されていない基板Sを基板移動機構10にセット
する。次に、ステップS102において、基板移動機構
10を移動して、検査対象となる部品Bの実装される位
置が画像入力部1の撮像エリアに入るようにする。基板
移動機構10は、この際、部品搭載位置データベースD
Bから対象となる部品Bの位置(X,Y座標)を得て、
これに基づいて移動を行う。 【0031】次いで、ステップS103において、その
位置における未搭載画像を画像入力部1にて取り込む。
取り込んだ未搭載画像は、未搭載基板画像記憶部2に送
られ、ここに記憶される。 【0032】その後、ステップS104では、部品Bの
平面視外形に対応する切り出し範囲を設定する。そし
て、ステップS105において、未搭載画像の切り出し
範囲に対応する部分の画像を記憶する。これによって、
部品Bが実装されるべき位置のみの未搭載の状態の画像
が記憶されることになる。 【0033】ステップS106では、次の部品Bがある
か否かの判断を行い、ある場合にはステップS102〜
S105を繰り返し行う。次の部品Bがない場合にはテ
ィーチングを終了する。これによって、基板S上の全て
の部品Bの位置に対応した未搭載画像を記憶できるよう
になる。 【0034】未搭載画像を記憶した後は、実際の検査を
行う。先ず、図3のステップS201に示すように、被
検査基板を基板移動機構10にセットする。次に、ステ
ップS202において、基板移動機構10を移動して、
検査対象となる部品Bが画像入力部1の撮像エリアに入
るようにする。基板移動機構10は、この際、部品搭載
位置データベースDBから対象となる部品Bの位置
(X,Y座標)を得て、これに基づいて移動を行う。 【0035】次いで、ステップS203において、その
位置における部品Bの搭載画像を画像入力部1にて取り
込む。そして、ステップS204において、先に取り込
んだ部品Bの搭載画像と、未搭載基板画像記憶部2から
得たその部品Bの位置に対応する未搭載画像とを比較す
る。この比較によって、画像比較部3から類似度が出力
される。 【0036】ステップS205では、判定部4によって
その類似度が所定の基準以下か否かの判断を行う。第1
実施形態においては、部品Bの検査を行うにあたり、そ
の部品Bが実装される位置に対応する未搭載画像を取り
込み、その未搭載画像と部品Bの搭載画像とを比較して
いる。したがって、類似度が所定の基準値以下(類似し
ない)ということは、部品Bが正確に実装されているこ
とになり、反対に類似度が所定の基準値以下でない(類
似する)ということは、部品Bが実装されていない、も
しくは正確な位置に実装されていないということにな
る。 【0037】すなわち、ステップS205において、類
似度が所定の基準以下となっている場合にはYesとな
り、ステップS206の良品判定を行う。一方、ステッ
プS205において、類似度が所定の基準以下でない場
合にはNoとなり、ステップS207の不良品判定を行
う。 【0038】ステップS208では、次の部品Bがある
か否かの判断を行い、ある場合にはステップS202〜
S205を繰り返し行う。次の部品Bがない場合には検
査をを終了する。 【0039】図4は画像比較の状態を示す図である。
(a)は未搭載画像(図中破線内)、(b)は検査画像
(正常)、(c)は検査画像(正常:位置ずれ多少有
り)、(d)は検査画像(欠品)である。 【0040】(a)に示す未搭載画像が記憶されている
場合、これを基準として画像の比較を行う。例えば、
(b)に示す検査画像の場合、(a)の未搭載画像と対
応する部分に部品Bが実装されていることから、(a)
の未搭載画像と(b)の搭載画像との類似度は非常に小
さくなる。 【0041】また、(c)に示す検査画像の場合、
(a)の未搭載画像と対応する部分に部品Bがわずかに
ずれて実装されており、(a)の未搭載画像と(c)の
搭載画像とで一部は類似するものの大部分が相違し、類
似度も所定の基準以下となる。 【0042】一方、(d)に示す検査画像の場合、
(a)の未搭載画像と対応する部分に部品が実装されて
おらず、(a)の未搭載画像とほぼ完全に一致する。す
なわち、類似度が極めて大きくることから、部品Bが実
装されていないことが分かる。 【0043】このように、第1実施形態では、ティーチ
ングにより部品Bが実装されていな状態の未搭載画像を
記憶していることから、検査対象の部品Bが実装されて
いない場合にはその画像と未搭載画像とがほぼ完全に一
致することになる。これによって部品Bが実装されてい
ないことを確実に判定できるようになる。 【0044】また、部品Bの実装状態に影響を受けない
未搭載画像を基準として検査対象となる搭載画像との比
較を行うことから、2つの画像の類似度により部品Bの
実装状態(許容範囲に入っているか否か)を正確に判定
できるようになる。 【0045】次に、第2実施形態の説明を行う。図5は
第2実施形態を説明するブロック図である。すなわち、
第2実施形態における実装部品検査装置は、基板移動機
構10、画像入力部1、未搭載基板画像記憶部2、画像
比較部3、判定部4および部品搭載位置データベースD
Bを備える点で第1実施形態の実装部品検査装置と同様
であるが、基板移動機構10における基板Sの位置に透
過光照明装置11を備えている点で相違する。 【0046】透過光照明装置11は、基板Sの下面に光
を照射して、画像入力部1で画像を取り込む際、部品B
のリードを挿入する穴(スルーホール)を白く浮き立た
せるようにしている。 【0047】図6は未搭載画像の相違を説明する図で、
(a)は透過光照明装置を使用しない場合、(b)は透
過光照明装置を使用した場合、(c)は欠品状態のまま
フロー半田付けを実施した場合を示している。 【0048】すなわち、図6(a)に示すように、透過
光照明装置11(図5参照)を用いないで画像入力部1
(図5参照)により未搭載画像を取り込むと、基板Sに
設けられた部品のリードを挿入する穴Hが黒画像となっ
てしまう。 【0049】一方、図6(b)に示すように、透過光照
明装置を用いて基板Sの下面から光を照射した状態で画
像入力部1により未搭載画像を取り込むと、穴Hから光
が透過してその部分の画像が白画像となって現れる。 【0050】図6(c)に示すように、未搭載の状態で
フロー半田付けを実施した場合、穴Hに入れられた半田
の画像が白画像となって現れる。 【0051】すなわち、実際に部品が未搭載の場合は基
板Sの穴Hの部分が白画像となって現れることから、第
2実施形態では、ティーチング画像として透過光照明装
置11を用いた図6(b)に示す画像を取り込むように
する。これにより、実際に部品が実装されていない場合
の画像と、ティーチング画像とを合わせることが可能と
なり、部品の未搭載を確実に判定できるようになる。 【0052】なお、第2実施形態の実装部品検査装置に
おける部品検査処理は、図2および図3のフローチャー
トに示す第1実施形態の場合と同様であるが、図2のテ
ィーチングにおけるステップS103で行う画像入力と
して、図5に示す透過光照明装置11によって基板Sの
下方から光を照射した画像の取り込みを行う。これによ
って、図6(b)に示すような穴Hの部分が白画像とな
る未搭載画像を取り込むことができるようになる。 【0053】図7は画像比較の状態を示す図で、(a)
は透過光照明を用いて未搭載基板をティーチングした画
像、(b)は検査画像(正常)、(c)は検査画像(欠
品)を示している。 【0054】すなわち、(a)の破線内における未搭載
画像では、透過光照明によって穴Hの部分が白画像とな
って現れたものとなっている。(b)に示す画像では部
品Bが実装されていることから、(a)に示す未搭載画
像に対応する部分での画像の類似度が小さく、部品Bが
実装されていることが分かる。 【0055】一方、(c)に示す画像では、(a)に示
す未搭載画像に対応する部分での画像の類似度が極めて
大きく、部品Bが実装されていないことが分かる。つま
り、(a)に示す未搭載画像において、穴Hに対応する
部分の画像を透過光照明によって白画像としていること
から、(c)に示すように、実際の検査画像における画
像で穴Hの部分が写った状態とほぼ同じにすることがで
き、正確に部品Bが実装されていない状態を判定できる
ようになる。 【0056】次に、第3実施形態の説明を行う。図8は
第3実施形態を説明するブロック図である。すなわち、
第3実施形態における実装部品検査装置は、基板移動機
構10、画像入力部1、未搭載基板画像記憶部2、画像
比較部3、判定部4および部品搭載位置データベースD
Bを備える点で第1実施形態および第2実施形態の実装
部品検査装置と同様であるが、画像入力部1と未搭載基
板画像記憶部2との間に基板穴部マスク生成部21を備
えている点で相違する。 【0057】基板穴部マスク生成部21は、画像入力部
1で取り込んだ未搭載画像における基板Sの穴の部分に
所定のマスクを施すものである。すなわち、ティーチン
グにおいて取り込んだ未搭載画像における基板Sの穴の
部分に所定のマスクを施し、実際の検査における画像の
比較時に、そのマスクされた部分を除外して比較するこ
とで、実際に部品が実装されていない場合の画像との類
似度を高めるようにしている。 【0058】次に、第3実施形態の実装部品検査装置に
おける部品検査処理を図9および図10のフローチャー
トに沿って説明する。なお、図9、図10に示されない
符号は図8を参照するものとする。図9はティーチン
グ、図10は実際の検査の処理を示している。 【0059】先ず、ステップS301において、部品B
が実装されていない基板Sを基板移動機構10にセット
する。次に、ステップS302において、基板移動機構
10を移動して、検査対象となる部品Bの実装される位
置が画像入力部1の撮像エリアに入るようにする。基板
移動機構10は、この際、部品搭載位置データベースD
Bから対象となる部品Bの位置(X,Y座標)を得て、
これに基づいて移動を行う。 【0060】次いで、ステップS303において、その
位置における未搭載画像を画像入力部1にて取り込む。
取り込んだ未搭載画像は、未搭載基板画像記憶部2に送
られ、ここに記憶される。 【0061】その後、ステップS304では、部品Bの
平面視外形に対応する切り出し範囲を設定する。そし
て、ステップS305において、基板Sの穴の位置およ
び大きさのデータに基づき所定のマスクを生成して、先
のステップS304で切り出した範囲の未搭載画像の穴
に対応する部分に追加する。この処理は基板穴部マスク
生成部21によって行われる。 【0062】ステップS306では、この切り出し範囲
の画像すなわち穴の部分にマスクが追加された未搭載画
像を未搭載基板画像記憶部2に記憶する。 【0063】ステップS307では、次の部品Bがある
か否かの判断を行い、ある場合にはステップS302〜
S306を繰り返し行う。次の部品Bがない場合にはテ
ィーチングを終了する。これによって、基板S上の全て
の部品Bの位置に対応した未搭載画像(穴の位置にマス
クが追加されたもの)を記憶できる。 【0064】未搭載画像を記憶した後は、実際の検査を
行う。先ず、図10のステップS401に示すように、
被検査基板を基板移動機構10にセットする。次に、ス
テップS402において、基板移動機構10を移動し
て、検査対象となる部品Bが画像入力部1の撮像エリア
に入るようにする。基板移動機構10は、この際、部品
搭載位置データベースDBから対象となる部品Bの位置
(X,Y座標)を得て、これに基づいて移動を行う。 【0065】次いで、ステップS403において、その
位置における部品Bの搭載画像を画像入力部1にて取り
込む。そして、ステップS404において、先に取り込
んだ部品Bの搭載画像と、未搭載基板画像記憶部2から
得たその部品Bの位置に対応する未搭載画像(穴の位置
にマスクが追加されもの)とを比較する。この比較によ
って、画像比較部3から類似度が出力される。 【0066】ステップS405では、判定部4によって
その類似度が所定の基準以下か否かの判断を行う。この
類似度が所定の基準値以下(類似しない)ということ
は、部品Bが正確に実装されていることになり、反対に
類似度が所定の基準値以下でない(類似する)というこ
とは、部品Bが実装されていない、もしくは正確に実装
されていないということになる。 【0067】ステップS405において、類似度が所定
の基準以下となっている場合にはYesとなり、ステッ
プS406の良品判定を行う。一方、ステップS405
において、類似度が所定の基準以下でない場合にはNo
となり、ステップS407の不良品判定を行う。 【0068】ステップS408では、次の部品Bがある
か否かの判断を行い、ある場合にはステップS402〜
S405を繰り返し行う。次の部品Bがない場合には検
査をを終了する。 【0069】図11は画像比較の状態を示す図で、
(a)はマスクを追加した未搭載画像、(b)は検査画
像(正常)、(c)は検査画像(欠品、半田付け前)、
(d)は検査画像(欠品、半田付け後)を示している。 【0070】第3実施形態では、(a)に示すように未
搭載画像の穴Hの部分にマスクMが追加されている。例
えば、(b)に示す検査画像の場合、(a)の未搭載画
像と対応する部分に部品Bが実装されていることから、
(a)の未搭載画像と(b)の搭載画像との類似度は非
常に小さくなる。 【0071】一方、(c)に示す検査画像の場合、
(a)の未搭載画像と対応する部分に部品が実装されて
おらず、(a)の未搭載画像とほぼ一致する。特に
(c)の検査画像においては半田付け前であることから
穴Hの位置が黒画像となっている。(a)の未搭載画像
においても穴Hの部分に半田付け前の状態と同様なマス
クMを追加し、穴Hの部分を比較対象から除外すること
で、部品Bが実装されていない場合の画像との類似度を
非常に高めることができる。 【0072】また、(d)に示す検査画像の場合も
(a)の未搭載画像と対応する部分に部品が実装されて
おらず、(a)の未搭載画像とほぼ一致する。特に
(d)の検査画像においては半田付け後であることから
穴Hの位置が白画像となっている。(a)の未搭載画像
においても穴Hの部分に半田付け後の状態となる同様な
マスクMを追加しておくことで、部品Bが実装されてい
ない場合の画像との類似度を非常に高めることができ
る。 【0073】このように、第3実施形態では、基板穴部
マスク生成部21によって未搭載画像における穴の部分
に所定のマスクを追加して記憶することから、検査対象
の部品Bが実装されていない場合に写し出される穴Hの
画像との類似度を高めることができ、部品Bが実装され
ていないことを確実に判定できるようになる。 【0074】次に、第4実施形態の説明を行う。図12
は第4実施形態を説明するブロック図である。すなわ
ち、第4実施形態における実装部品検査装置は、基板移
動機構10、画像入力部1、画像比較部3、判定部4、
部品自動切り出し部5、部品画像記憶部6および部品搭
載位置データベースDBを備えている。 【0075】このような構成のうち、基板移動機構1
0、画像入力部1、画像比較部3、判定部4および部品
搭載位置データベースDBは第1実施形態と同様であ
る。 【0076】部品自動切り出し部5は、部品Bを搭載し
ていない基板から得た未搭載画像と、部品Bが正常に実
装された基板から得た搭載画像との差より、画像内にお
ける部品Bの切り出し範囲を決定するものである。 【0077】部品画像記憶部6は、部品自動切り出し部
5で決定した切り出し範囲の部品画像を記憶する。 【0078】第4実施形態の実装部品検査装置では、主
としてティーチングを行う際、基準となる部品画像を自
動的にかつ正確に切り出して記憶する点に特徴がある。 【0079】図13は部品自動切り出し部5の構成を説
明するブロック図である。すなわち、部品自動切り出し
部5は、未搭載画像記憶部51、搭載画像記憶部52、
画像比較部53、部品画像切り出し部54から構成され
る。 【0080】画像入力部1で得た未搭載画像は未搭載画
像記憶部51に記憶され、搭載画像は搭載画像記憶部5
2に記憶される。また、画像比較部53は部品搭載位置
データベースDB(図12参照)から部品サイズデータ
を得て、未搭載画像と搭載画像とをその部品サイズ単位
で比較して、切り出し位置データを出力する。さらに、
この切り出し位置データを得た部品画像切り出し部54
は、切り出し位置データによって切り出した部品画像を
部品像記憶部6へ出力する。 【0081】第4実施形態では、部品の未搭載画像と搭
載画像とをその部品サイズ単位で順次比較していくこと
によって正確な部品の位置を求め、その位置で画像を切
り出すことによって部品の画像のみを抽出したティーチ
ングを行うことができるようになる。 【0082】次に、第4実施形態の実装部品検査装置に
おけるティーチング処理を図14のフローチャートに基
づいて説明する。なお、図14に示されない符号は図1
2および図13を参照するものとする。 【0083】先ず、ステップS501において、部品B
が実装されていない基板Sを基板移動機構10にセット
する。次に、ステップS502において、基板移動機構
10を移動して、検査対象となる部品Bの実装される位
置が画像入力部1の撮像エリアに入るようにする。基板
移動機構10は、この際、部品搭載位置データベースD
Bから対象となる部品Bの位置(X,Y座標)を得て、
これに基づいて移動を行う。 【0084】次いで、ステップS503において、その
位置における未搭載画像を画像入力部1にて取り込む。
取り込んだ未搭載画像は、部品自動切り出し部5の未搭
載画像記憶部51に記憶される。 【0085】次に、ステップS504では、部品Bが正
確に実装された良品の基板Sを基板移動機構10にセッ
トする。そして、ステップS505において、基板移動
機構10を移動して、基板S上の部品Bが画像入力部1
の撮像エリアに入るようにする。 【0086】次いで、ステップS506では、その位置
における部品Bの搭載画像を画像入力部1にて取り込
む。取り込んだ搭載画像は、部品自動切り出し部5の搭
載画像記憶部52に記憶される。ここまでの処理で、未
搭載画像と正確に部品Bが実装された搭載画像とが取り
込まれることになる。 【0087】次に、ステップS507では、部品搭載位
置データベースDBからその部品Bのサイズデータを部
品自動切り出し部5の画像比較部53が取得する。部品
搭載位置データベースDBには、各部品Bの平面視外形
から成る部品サイズが部品Bの位置に対応して記憶され
ている。この部品サイズデータを画像比較部53で取得
する。 【0088】その後、ステップS508に示すように、
取得した部品サイズ単位での画像比較を画像比較部53
で行う。すなわち、画像比較部53では、未搭載画像記
憶部51に記憶された部品Bの位置に対応する未搭載画
像と、搭載画像記憶部52に記憶された部品Bの位置に
対応する搭載画像とで、取得したその部品サイズ単位で
の画像比較を順次行う。 【0089】ステップS509では、画像比較部53で
比較した部品サイズ単位での画像比較の結果の中からそ
の差が最も大きい位置を得る。ステップS510では、
その位置における部品サイズでの部品画像を部品画像切
り出し部54で切り出し、その部品画像を部品画像記憶
部6に記憶する。 【0090】そして、ステップS511では、次の部品
Bがあるか否かの判断を行い、ある場合にはステップS
501〜S510を繰り返し行う。次の部品Bがない場
合には検査をを終了する。これにより、ティーチングに
おいて部品Bの位置を正確に切り出して部品画像のみを
得ることが可能となる。 【0091】図15は画像比較部53で行う画像比較に
よって切り出し位置の決定を行う状態を説明する図であ
る。図15において(a1)、(b1)、(c1)は搭
載画像、(a2)、(b2)、(c2)は未搭載画像を
示している。 【0092】先ず、(a1)、(a2)において図中破
線枠で示す部品サイズ単位での画像比較を開始する。こ
の例では、各画像における図中左上から右方向に順次画
像比較を行っている。(a1)、(a2)に示す各部品
サイズ単位の画像はほとんど一致しており、その差が非
常に小さいものとなる。 【0093】次に、部品サイズ単位での画像比較が(a
2)、(b2)に示す位置まで進んだ場合、各画像にお
ける部品サイズ単位の画像はわずかに違いが生じてい
る。画像比較を行う部品サイズ単位の領域が部品Bの位
置にかかると徐々にその画像の差が大きくなっていく。 【0094】そして、さらに画像比較が進み、(a
3)、(b3)まで進むと、各画像における部品サイズ
単位の画像に大きな差が生じることになる。つまり、
(a3)の破線枠で示す部品サイズの画像内にはちょう
ど同じサイズの部品Bの画像があるのに対し、(b3)
の破線枠で示す部品サイズの画像内には部品の画像が存
在しない。搭載画像と未搭載画像とにおいては、この
(a3)、(b3)に示す破線枠の各部品サイズの画像
において最も差が大きくなる。 【0095】画像比較部53は、この各部品サイズの画
像の差が最も大きくなる位置を算出し、この位置に部品
Bが存在することを部品画像切り出し部54へ伝える。
これにより、部品画像切り出し部54は正確に部品Bの
位置で画像を切り出し、部品Bのみの画像を得ることが
可能となる。 【0096】第4実施形態では、このような部品画像の
切り出しを行うことで、自動的かつ正確に各部品Bの画
像のみを切り出すことができ、ティーチングにおける時
間短縮を図ることが可能となる。 【0097】次に、第5実施形態の説明を行う。図16
は第5実施形態を説明するブロック図である。すなわ
ち、第5実施形態における実装部品検査装置は、基板移
動機構10、画像入力部1、画像比較部3、判定部4、
部品自動切り出し部5、部品画像記憶部6および部品搭
載位置データベースDBを備える第4実施形態の構成に
加え、斜視画像入力部1aを備えている。 【0098】斜視画像入力部1aは、画像入力部1が対
象となる部品Bのほぼ真上からその画像を取り込むのに
対し、斜め方向から部品Bの画像と取り込む。このた
め、部品自動切り出し部5は、画像入力部1で取り込ん
だ部品Bの画像(以下、「通常画像」と言う。)と、斜
視画像入力部1aで取り込んだ部品Bの画像(以下、
「斜視画像」と言う。)とに基づき画像における部品B
の切り出し位置を算出する。 【0099】図17は部品自動切り出し部5の構成を説
明するブロック図である。すなわち、部品自動切り出し
部5は、通常画像記憶部55、斜視画像記憶部56、画
像比較部53、部品画像切り出し部54から構成され
る。 【0100】画像入力部1で取り込んだ部品Bの通常画
像は通常画像記憶部55に記憶され、斜視画像入力部1
aで取り込んだ部品Bの斜視画像は斜視画像記憶部56
に記憶される。また、画像比較部53は部品搭載位置デ
ータベースDB(図12参照)から部品サイズデータを
得て、通常画像と斜視画像とをその部品サイズ単位で比
較して、切り出し位置データを出力する。さらに、この
切り出し位置データを得た部品画像切り出し部54は、
切り出し位置データによって切り出した部品画像を部品
像記憶部6へ出力する。 【0101】また、図18は画像入力部と斜視画像入力
部との位置関係を示す図である。画像入力部1は、基板
Sに実装されたティーチング対象の部品Bにおけるほぼ
真上に配置され、レンズL1を介して部品Bのほぼ真上
からの画像すなわち通常画像を撮像部で取り込む。また
斜視像入力部1aはティーチング対象の部品Bにおける
斜め上方に配置され、レンズL2を介して部品Bの斜め
上方からの画像すなわち斜視画像を撮像部で取り込む。 【0102】第5実施形態では、部品Bの通常画像と斜
視画像とをその部品サイズ単位で比較していくことによ
って正確な部品の位置を求め、その位置で画像を切り出
すことによって部品の画像のみを抽出したティーチング
を行うことができるようになる。 【0103】次に、第5実施形態の実装部品検査装置に
おけるティーチング処理を図19のフローチャートに基
づいて説明する。なお、図19に示されない符号は図1
6および図17を参照するものとする。 【0104】先ず、ステップS601において、部品B
が正確に実装されている良品の基板Sを基板移動機構1
0にセットする。次に、ステップS602において、基
板移動機構10を移動して、検査対象となる部品Bの実
装される位置が画像入力部1の撮像エリアに入るように
する。基板移動機構10は、この際、部品搭載位置デー
タベースDBから対象となる部品Bの位置(X,Y座
標)を得て、これに基づいて移動を行う。 【0105】次いで、ステップS603において、その
位置における部品Bの通常画像を画像入力部1にて取り
込み、取り込んだ通常画像を部品自動切り出し部5の通
常載画像記憶部55に記憶する。 【0106】次に、ステップS604において、同じ部
品Bの斜視画像を斜視画像入力部1aにて取り込み、取
り込んだ斜視画像を部品自動切り出し部5の斜視画像記
憶部56に記憶する。ここまでの処理で、正確に実装さ
れた部品Bの通常画像と斜視画像とが取り込まれること
になる。 【0107】次に、ステップS605では、部品搭載位
置データベースDBからその部品Bのサイズデータを部
品自動切り出し部5の画像比較部53が取得し、部品サ
イズ単位での画像比較を行う。 【0108】すなわち、画像比較部53では、通常画像
記憶部55に記憶された部品Bの通常画像と、斜視画像
記憶部56に記憶された部品Bの斜視画像とで、取得し
たその部品サイズ単位での画像比較を順次行う。 【0109】ステップS606では、画像比較部53で
比較した部品サイズ単位での画像比較の結果の中からそ
の差が最も大きい位置を得る。ステップS607では、
部品Bの高さから推定されるオフセット量だけその位置
に補正を加え、その補正後の位置における部品サイズで
の部品画像を部品画像切り出し部54で切り出し、その
部品画像を部品画像記憶部6に記憶する。 【0110】そして、ステップS608では、次の部品
Bがあるか否かの判断を行い、ある場合にはステップS
601〜S607を繰り返し行う。次の部品Bがない場
合には検査をを終了する。これにより、ティーチングに
おいて部品Bの位置を正確に切り出して部品画像のみを
得ることが可能となる。 【0111】図20は画像比較部53で行う画像比較に
よって切り出し位置の決定を行う状態を説明する図であ
る。図20において(a1)、(b1)、(c1)は通
常画像、(a2)、(b2)、(c2)は斜視画像を示
している。 【0112】先ず、(a1)、(a2)において図中破
線枠で示す部品サイズ単位での画像比較を開始する。こ
の例では、各画像における図中左上から右方向に順次画
像比較を行っている。(a1)、(a2)に示す各部品
サイズ単位の画像はほとんど一致しており、その差が非
常に小さいものとなる。 【0113】次に、部品サイズ単位での画像比較が(b
1)、(b2)に示す位置まで進んだ場合、各画像にお
ける部品サイズ単位の画像はわずかに違いが生じてい
る。画像比較を行う部品サイズ単位の領域が部品Bの位
置にかかると徐々に画像の差が大きくなっていく。 【0114】そして、さらに画像比較が進み、(c
1)、(c2)まで進むと、各画像における部品サイズ
単位の画像に大きな差が生じることになる。通常画像と
斜視画像とにおいては、この(c1)、(c2)に示す
破線枠の各部品サイズの画像において最も差が大きくな
る。 【0115】画像比較部53は、この各部品サイズの画
像の差が最も大きくなる位置を算出し、この位置に所定
の補正を加えて部品画像切り出し部54へ伝える。この
差が最大となる位置は、通常画像における部品の位置と
斜視画像における部品の位置との中間位置である。した
がって、この部品Bの高さおよび斜視画像の垂直方向に
対する角度に基づき差が最大となった位置に補正を加え
る。これにより、部品画像切り出し部54は正確に部品
Bの位置で画像を切り出し、部品Bのみの画像を得るこ
とが可能となる。 【0116】第5実施形態では、通常画像と斜視画像と
を用いることで、部品Bが正確に実装された基板Sを用
いるだけで部品画像の切り出しを行うことができ、自動
的かつ正確に各部品Bの画像のみを切り出すティーチン
グ処理を行うことが可能となる。 【0117】次に、第6実施形態の説明を行う。図21
は第6実施形態を説明するブロック図である。すなわ
ち、第6実施形態における実装部品検査装置は、基板移
動機構10、画像入力部1、画像比較部3、判定部4、
部品自動切り出し部5、部品画像記憶部6および部品搭
載位置データベースDBを備える第4実施形態の構成に
加え、十字像投影部1bを備えている。 【0118】十字像投影部1bは、基板S上の部品Bお
よびその周辺領域に十字像(十字部分のみ光が照射され
るもの)を投影するものである。画像入力部1では、こ
の十字像を取り込んで部品自動切り出し部5へ渡し、部
品自動切り出し部5においてこの十字像に基づき部品B
の位置を算出する。 【0119】図22は部品自動切り出し部5の構成を説
明するブロック図である。すなわち、部品自動切り出し
部5は、十字像解析部57と部品画像切り出し部54と
から構成される。 【0120】十字像解析部57は、画像入力部1で取り
込んだ十字像を得て、その十字像の部品Bに当たった部
分の歪みから部品Bの位置を算出し、それを切り出し位
置データとして部品画像切り出し部54へ出力する。こ
の切り出し位置データを得た部品画像切り出し部54
は、切り出し位置データによって切り出した部品画像を
部品像記憶部6へ出力する。 【0121】また、図23は十字像の投影状態を説明す
る図である。すなわち、十字像投影部1bは画像入力部
1の隣に配置され、その発行部からレンズL3を介して
基板Sに実装された部品Bの斜め上方から十字像を投影
する。画像入力部1は、十字像投影部1bから投影され
部品Bおよびその周辺領域に投影された十字像をレンズ
L1を介してその撮像部で取り込む。 【0122】第6実施形態では、この画像入力部1で取
り込んだ十字像に基づき部品自動切り出し部5が自動的
に部品Bの位置を算出し、その位置で画像を切り出すこ
とによって部品の画像のみを抽出したティーチングを行
うことができる。 【0123】次に、第6実施形態の実装部品検査装置に
おけるティーチング処理を図24のフローチャートに基
づいて説明する。なお、図24に示されない符号は図2
1および図22を参照するものとする。 【0124】先ず、ステップS701において、部品B
が正確に実装されている良品の基板Sを基板移動機構1
0にセットする。次に、ステップS702において、基
板移動機構10を移動して、検査対象となる部品Bの実
装される位置が画像入力部1の撮像エリアに入るように
する。基板移動機構10は、この際、部品搭載位置デー
タベースDBから対象となる部品Bの位置(X,Y座
標)を得て、これに基づいて移動を行う。 【0125】次いで、ステップS703において、その
部品Bおよび周辺領域に十字像投影部1bから照射した
十字像を画像入力部1にて取り込む。そして、ステップ
S704において、取り込んだ十字像を部品自動切り出
し部5の十字像解析部57において解析し、十字の歪み
から部品Bの位置を算出する。 【0126】次に、ステップS705では、画像入力部
1により部品Bの通常の画像(通常画像)を取り込む。
この通常画像は部品画像切り出し部54へ送られる。そ
の後、ステップS706において、先の処理で十字像解
析部57にて得た部品Bの位置に対応する領域を切り出
し位置として通常画像の部品画像を切り出し、部品画像
記憶部6に記憶する。 【0127】そして、ステップS707では、次の部品
Bがあるか否かの判断を行い、ある場合にはステップS
701〜S706を繰り返し行う。次の部品Bがない場
合には検査をを終了する。これにより、ティーチングに
おいて部品Bの位置を正確に切り出して部品画像のみを
得ることが可能となる。 【0128】図25は十字像解析部57で行う十字像に
基づく切り出し位置の決定を説明する図である。図20
において(a)は通常画像、(b)は十字像、(c)は
十字像の歪み検出を示している。 【0129】すなわち、(a)に示すように正確に実装
された部品Bおよびその周辺領域に十字像を投影する
と、(b)に示すような状態となる。部品Bは所定の高
さを有しており、図23に示すように十字像投影部1b
から斜め上方から十字像を投影することによって、その
十字像のうち部品Bの当たる部分が周辺領域に当たる部
分に対してずれて写ることになる。 【0130】(c)に示すように、十字像解析部57
は、部品Bの周辺領域に投影される十字像の縦横のライ
ンに沿って各々信号値の読み取りを行い(図中破線参
照)、大きな変化があった場所(歪み位置)を算出す
る。 【0131】この歪み位置を算出するには種々の方法が
あるが、例えば、縦横の十字像の読み取り値の変化点を
見つけたり、または画像の縦横に沿って各々信号値の加
算を行い、その加算した値の中で加算値が0となる部分
に基づき見つけるようにしてもよい。 【0132】そして、縦横における十字像の歪み位置を
算出することで、部品Bの画像における切り出し位置を
決定する。十字像解析部57はこのような算出によって
切り出し位置データを求め、部品画像切り出し部54へ
出力する。これにより、部品画像切り出し部54は通常
画像から正確に部品Bの位置で画像を切り出し、部品B
のみの画像を得ることが可能となる。 【0133】第6実施形態では、十字像と通常画像とを
用いることで、部品Bが正確に実装された基板Sを用い
るだけで部品画像の切り出しを行うことができ、自動的
かつ正確に各部品Bの画像のみを切り出すティーチング
処理を行うことが可能となる。 【0134】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の実装部品
検査装置によれば次のような効果がある。すなわち、本
発明では、部品の実装状態に影響を受けない部品未搭載
画像を基準とすることから、部品の実装状態の良否を正
確に判定することが可能となる。また、基板の穴の部分
に所定のマスク画像を追加して、実際の検査における画
像の比較時に、そのマスクされた部分を除外して比較す
ることで、実際に部品が実装されていない場合の画像と
の類似度を高めることができ、正確に部品実装状態の良
否を判定することが可能となる。
ある。 【図14】処理フローチャート(その5)である。 【図15】切り出し位置の決定を説明する図である。 【図16】第5実施形態を説明するブロック図である。 【図17】部品自動切り出し部を説明するブロック図で
ある。 【図18】画像入力部の位置関係を示す図である。 【図19】処理フローチャート(その6)である。 【図20】切り出し位置の決定を説明する図である。 【図21】第6実施形態を説明するブロック図である。 【図22】部品自動切り出し部を説明するブロック図で
ある。 【図23】十字像の投影状態を説明する図である。 【図24】処理フローチャート(その7)である。 【図25】切り出し位置の決定を説明する図である。 【図26】従来例を説明するブロック図である。 【図27】従来のティーチングの処理フローチャートで
ある。 【図28】従来の検査の処理フローチャートである。 【図29】画像比較の状態を示す図である。 【符号の説明】 1 画像入力部 2 未搭載基板画像記憶部 3 画像比較部 4 判定部 10 基板移動機構 B 部品 DB 部品搭載位置データベース S 基板
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 部品が実装される前の基板においてその
部品の搭載位置に対応する部品未搭載画像を記憶する未
搭載画像記憶手段と、 前記部品が実装された後の基板においてその部品の搭載
位置に対応する部品搭載画像と、前記未搭載画像記憶手
段に記憶されたその部品に対応する部品未搭載画像とを
比較する画像比較手段と、 前記画像比較手段による比較の結果に基づき前記部品の
実装状態の良否を判定する判定手段と、前記部品の搭載位置に対応して設けられた前記基板の穴
の位置に基づき、その穴を埋めるマスク画像を生成する
とともに、前記部品未搭載画像の中の前記基板の穴に対
応する位置に前記マスク画像を追加する穴部マスク生成
手段とを備えており、 前記画像比較手段は、前記部品搭載画像と前記部品未搭
載画像との比較を行うにあたり、前記穴部マスク生成手
段によって前記マスク画像が追加された部分を比較の対
象から除外する ことを特徴とする実装部品検査装置。
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