JP3472058B2 - 試料ホルダおよび試料保持装置 - Google Patents

試料ホルダおよび試料保持装置

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JP3472058B2
JP3472058B2 JP00899097A JP899097A JP3472058B2 JP 3472058 B2 JP3472058 B2 JP 3472058B2 JP 00899097 A JP00899097 A JP 00899097A JP 899097 A JP899097 A JP 899097A JP 3472058 B2 JP3472058 B2 JP 3472058B2
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徳志 木塚
信夫 田中
幹夫 成瀬
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Jeol Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料に対する顕微
分析作業を行う電子顕微鏡装置の電子ビーム源(電子
銃)から照射される電子ビームの通路に試料を保持する
試料ホルダおよび試料保持装置に関し、特に、互いに対
向して配置した2個の試料を接合させることが可能な試
料ホルダおよび試料保持装置に関する。本発明は、2個
の試料を原子間距離のレベルで接近させた際の前記2個
の試料の接合部の状態を観察する際に使用することがで
きる。
【0002】
【従来の技術】従来、2個の試料を原子間距離のレベル
で接近させたり、離したりしたときに、2個の試料の接
近した部分の状態がどのように変化するかは知られてい
なかったし、また、前記状態を観察する装置も知られて
いなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は透過型電子
線顕微鏡の電子線の通路に配置した2個の試料を接近さ
せて、2個の試料の接近した面の状態を観察したとこ
ろ、2個の試料の互いに対向する面が原子間距離のレベ
ルで接近したときに、各試料の表面の原子が引き合って
接合する過程を観察できることが分かった。本発明は、
前述の事情に鑑み、下記の記載内容を課題とする。 (O01)2個の試料の対向する部分を接近させたり離し
たりした場合の前記各試料の接近した部分の変化を観察
できるようにすること。
【0004】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0005】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明の試料ホルダは、下記の要件を備えた
ことを特徴とする、(A01)電子銃(3)から出射する
電子線の通路の外側を囲むように配置された電子顕微鏡
の鏡筒(2)を貫通する筒状のホルダ装着部材(9)に
より、前記電子線の通路に交差するホルダ軸方向に沿っ
てスライド可能に支持されたホルダ外筒(11)、(A
02)前記ホルダ外筒(11)により前記ホルダ軸に沿っ
て移動可能に支持されたホルダ内側移動部材(33〜4
2)、(A03)前記ホルダ内側移動部材(33〜42)
の前記ホルダ軸方向の位置を調節する内側移動部材粗調
節装置(19,24〜32)、(A04)前記ホルダ内側
移動部材(33〜42)および前記ホルダ外筒(11)
の一方の内端部により基端部が支持され、先端部が前記
ホルダ軸方向および前記ホルダ軸に垂直で且つ互いに垂
直な2軸方向に移動可能な圧電体(43)、(A05)前
記圧電体(43)の先端部に支持され、第1試料(S
1)を保持する第1試料保持部材(46)、(A06)前
記ホルダ内側移動部材(33〜42)および前記ホルダ
外筒(11)の他方の内端部に設けられ、前記第1試料
(S1)に対向する位置に第2試料(S2)を保持する第
2試料保持部材(51)、(A07)前記圧電体(43)
に作動電圧を印加して前記第1試料(S1)を前記ホル
ダ軸を含む3軸方向に位置調節して前記第2試料(S
2)に当接させる試料位置精密調節装置(43+K+Rx
+Ry+Rz+B)。
【0006】(第1発明の作用)前述の構成を備えた本
出願の第1発明の試料ホルダでは、電子銃(3)から出
射する電子線の通路の外側を囲むように配置された電子
顕微鏡の鏡筒(2)を貫通する筒状のホルダ装着部材
(9)により支持されたホルダ外筒(11)は、前記電
子線の通路に交差するホルダ軸方向に沿ってスライド可
能である。前記ホルダ外筒(11)により支持されたホ
ルダ内側移動部材(33〜42)は、前記ホルダ軸に沿
って移動可能である。内側移動部材粗調節装置(19,
24〜32)は、前記ホルダ内側移動部材(33〜4
2)の前記ホルダ軸方向の位置を調節する。前記ホルダ
内側移動部材(33〜42)および前記ホルダ外筒(1
1)の一方の内端部により基端部が支持された圧電体
(43)は、先端部が前記ホルダ軸方向および前記ホル
ダ軸に垂直で且つ互いに垂直な2軸方向に移動可能であ
る。前記圧電体(43)の先端部に支持された第1試料
保持部材(46)は、前記第1試料(S1)を保持す
る。前記ホルダ内側移動部材(33〜42)および前記
ホルダ外筒(11)の他方の内端部に設けられた第2試
料保持部材(51)は、前記第1試料(S1)に対向す
る位置に第2試料(S2)を保持する。試料位置精密調
節装置(43+K+Rx+Ry+Rz+B)は、前記圧電
体(43)に作動電圧を印加して前記第1試料(S1)
を前記ホルダ軸を含む3軸方向に位置調節して前記第2
試料(S2)に当接させる。前記第1試料(S1)を第2
試料(S2)に原子間距離のレベルで接近させたとき、
両試料間に原子間引力が働く。このときの両試料の原子
の状態を観察することができる。
【0007】
【0008】
【0009】(第2発明) また、第2発明の試料保持装置は、下記の要件を備えた
ことを特徴とする、 (C01)電子銃(3)から出射する電子線の通路の外側
を囲むように配置された電子顕微鏡の鏡筒(2)を貫通
する筒状のホルダ装着部材(9)により、前記電子線の
通路に交差するホルダ軸方向に沿ってスライド可能に支
持されたホルダ外筒(11)、 (C02)前記ホルダ外筒(11)により前記ホルダ軸に
沿って移動可能に支持されたホルダ内側移動部材(33
〜42)、 (C03)前記ホルダ内側移動部材(33〜42)の内端
部に基端部が支持され、先端部が前記ホルダ軸方向およ
び前記ホルダ軸に垂直で且つ互いに垂直な2軸方向に移
動可能な圧電体(43)、 (C04)前記圧電体(43)の先端部に支持された第1
試料(S1)を保持する第1試料保持部材(46)、 (C05)前記圧電体(43)に作動電圧を印加して前記
ホルダ軸を含む3軸方向に前記第1試料保持部材(4
6)を位置調節する試料位置精密調節装置(43+K+
Rx+Ry+Rz+B)、 (C06)前記電子線の通路であって且つ前記第1試料保
持部材(46)に保持された第1試料(S1)が当接可
能な位置に第2試料(S2)を保持する第2試料保持部
材。
【0010】(第2発明の作用) また、第2発明の試料保持装置では、電子銃(3)から
出射する電子線の通路の外側を囲むように配置された電
子顕微鏡の鏡筒(2)を貫通する筒状のホルダ装着部材
(9)により支持されたホルダ外筒(11)は、前記電
子線の通路に交差するホルダ軸方向に沿ってスライド可
能である。前記ホルダ外筒(11)により支持されたホ
ルダ内側移動部材(33〜42)は、前記ホルダ軸に沿
って移動可能である。前記ホルダ内側移動部材(33〜
42)の内端部に基端部が支持された圧電体(43)
は、先端部が前記ホルダ軸方向および前記ホルダ軸に垂
直で且つ互いに垂直な2軸方向に移動可能である。前記
圧電体(43)の先端部に支持された第1試料保持部材
(46)は、第1試料(S1)を保持する。試料位置精
密調節装置(43+K+Rx+Ry+Rz+B)は、前記
圧電体(43)に作動電圧を印加して前記ホルダ軸を含
む3軸方向に前記第1試料保持部材(46)を位置調節
する。第2試料保持部材は、前記電子線の通路であって
且つ前記第1試料保持部材(46)に保持された第1試
料(S1)が当接可能な位置に第2試料(S2)を保持す
る。したがって、前記第2試料(S2)に対して、前記
第1試料保持部材(46)に保持した第1試料(S1)
を接近させることにより、両試料間に原子間引力を作用
させることができる。このときの両試料の接近箇所の原
子の状態を観察することができる。前記第2試料保持装
置は、前記第1試料保持装置と同様に移動可能に構成す
ることが可能である。その場合、前記第2試料保持装置
に保持された第2試料(S2)の位置を調節して前記第
1試料(S1)に接近させることも可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1発明の実施の形態1)第1発明の実施の形態1の
試料ホルダは、前記第1発明において下記の要件を備え
たことを特徴とする、(A08)前記ホルダ内側移動部材
(33〜42)および前記ホルダ外筒(11)の他方の
内端部により基端部が支持され、先端部が前記ホルダ軸
方向および前記ホルダ軸に垂直で且つ互いに垂直な2軸
方向に移動可能な第2圧電体(43)、(A09)前記第
2圧電体(43)の先端部に支持された前記第2試料保
持部材(51)、(A010)前記第2圧電体(43)に
作動電圧を印加して前記第2試料(S2)を前記ホルダ
軸を含む3軸方向に位置調節して前記第1試料(S1)
に当接させる前記試料位置精密調節装置(43+K+R
x+Ry+Rz+B)。
【0012】(第1発明の実施の形態1の作用)第1発
明の実施の形態1の試料ホルダでは、前記ホルダ内側移
動部材(33〜42)および前記ホルダ外筒(11)の
他方の内端部により基端部が支持された第2圧電体(4
3)は、その先端部が前記ホルダ軸方向および前記ホル
ダ軸に垂直で且つ互いに垂直な2軸方向に移動可能であ
る。前記第2圧電体(43)の先端部に支持された前記
第2試料保持部材(51)は、第2試料(S2)を保持
する。試料位置精密調節装置(43+K+Rx+Ry+R
z+B)は、前記第2圧電体(43)に作動電圧を印加
して前記第2試料(S2)を前記ホルダ軸を含む3軸方
向に位置調節して前記第1試料(S1)に当接させるこ
とができる。したがって、前記第1試料保持部材(4
6)および第2試料保持部材(51)のいずれかまたは
両方を移動させて第1および第2試料(S2)を当接さ
せることができる。
【0013】(第1発明の実施の形態2)第1発明の実
施の形態2の試料ホルダは、前記第1発明または第1発
明の実施の形態1において下記の要件を備えたことを特
徴とする、(A011)前記第1試料保持部材(46)に
保持された前記第1試料(S1)を加熱する加熱部材
(61)。
【0014】(第1発明の実施の形態2の作用)第1発
明の実施の形態2の試料ホルダでは、加熱部材(61)
は、前記第1試料保持部材(46)に保持された前記第
1試料(S1)を加熱する。したがって、第1試料(S
1)が加熱された状態での、前記第2試料(S2)との接
合状態を観察することが可能となる。
【0015】(第1発明の実施の形態3)第1発明の実
施の形態3の試料ホルダは、前記第1発明、または第1
発明の実施の形態1もしくは実施の形態2のいずれかに
おいて下記の要件を備えたことを特徴とする、(A01
2)前記第2試料保持部材(51)に保持された前記第
2試料(S2)を加熱する第2加熱部材。
【0016】(第1発明の実施の形態3の作用)第1発
明の実施の形態3の試料ホルダでは、第2加熱部材は、
前記第2試料保持部材(51)に保持された前記第2試
料(S2)を加熱する。したがって、第2試料(S2)が
加熱された状態での、前記第1試料(S1)との接合状
態を観察することが可能となる。
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の試料ホル
ダおよび試料保持装置の実施の形態の具体例(実施例)
を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、以後の説明の理解を容易にするため
に、図面において互いに直交する座標軸X軸、Y軸、Z
軸を定義し、矢印X方向を前方、矢印Y方向を左方、
矢印Z方向を上方とする。この場合、X方向と逆向き
(−X方向)は後方、Y方向と逆向き(−Y方向)は右
方、Z方向と逆向き(−Z方向)は下方となる。また、
X方向及び−X方向を含めて前後方向又はX軸方向とい
い、Y方向及び−Y方向を含めて左右方向又はY軸方向
といい、Z方向及び−Z方向を含めて上下方向又はZ軸
方向ということにする。さらに図中、「○」の中に
「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印
を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面
の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0020】(実施例1)図1は本発明の実施例1の試
料ホルダが透過型電子顕微鏡(荷電粒子線装置)に装着
された状態を示す図である。図2は前記図1の矢印IIで
示す部分の拡大図である。図3は前記図2に示す試料ホ
ルダの拡大説明図で、図3Aは平面図、図3Bは図3A
のIIIB−IIIB線断面図である。図4は前記図3の試料
ホルダの先端部分の拡大説明図で、図4Aは平面図であ
り前記図3Aの矢印IVAで示す部分の拡大説明図、図
4Bは前記図4AのIVB−IVB線断面図である。図5
は前記図3の試料ホルダの外端部分の拡大説明図で、図
5Aは平面図であり前記図3Aの矢印VAで示す部分の
拡大説明図、図5Bは前記図5AのVB−VB線断面図
である。図6は前記図4に示す圧電体支持部材の説明図
で、図6Aは側断面図、図6Bは前記図6Aの矢印VI
Bから見た図である。図7は前記図4に示す圧電体用ア
ース部材の説明図で、図7Aは側断面図、図7Bは前記
図7Aの矢印VIIBから見た図である。図8は前記図4
に示す第1試料保持部材の説明図で、図8Aは平面図、
図8Bは前記図8Aの矢印VIIIBから見た図、図8C
は前記図8Bの矢印VIIICから見た図である。図9は
前記図4に示す第2試料保持部材の説明図で、図9Aは
平面図、図9Bは前記図9AのIXB−IXB線断面図、
図9Cは前記図9Bの矢印IXCから見た図、図9Dは
前記図9Bの矢印IXDから見た図、図9Eは前記図9
Bの矢印IXEから見た図、図9Fは前記図9Bの矢印I
XFから見た図、図9Gは前記図9BのIXG−IXG線
断面図である。図10は前記図4に示す圧電体の説明図
で、図10Aは圧電体の断面図、図10Bは圧電体の展
開図である。図11は前記図4に示す圧電体の説明図
で、図11Aは斜視図、図11Bは回路説明図である。
【0021】図1において、透過型電子顕微鏡1は、内
部を真空に保持された鏡筒2を有し、鏡筒2上端に電子
銃3が設けられている。鏡筒2下端部には、観察窓4お
よび、実線で示す観察位置と二点鎖線で示す退避位置と
の間で移動可能な蛍光板5が設けられている。また、前
記蛍光板5の下方には電子顕微鏡画像を撮影するための
フィルムFを撮影位置に配置するための装置が配置され
ている。前記電子銃3の下方には電子線照射調整用レン
ズ7が配置され、前記蛍光板5の上方には拡大用電子レ
ンズ8が配置されている。そして、前記電子線照射調整
用レンズ7および拡大用電子レンズ8の間には試料装着
部としてのゴニオステージGSが設けられている。ゴニ
オステージGSは、ホルダ装着孔9aを有する円筒状の
ホルダ装着部材9を有している。前記円筒状のホルダ装
着部材9の軸は、前記電子線の通路にほぼ直角に交差す
る方向(X軸方向)に延びている。ホルダ装着部材9
は、ゴニオステージGSの球面軸受けにより軸の向きが
調節可能に支持されている。なお図1、図2において、
10は試料を透過した電子ビームの径を調整するための
絞りである。
【0022】図3、図4において、前記ホルダ装着部材
9(図1、図2参照)によって支持される試料ホルダH
は、前記ホルダ装着孔9a(図1、図2参照)を貫通す
る円筒状のホルダ外筒11(図3参照)を有している。
前記試料ホルダHの軸(すなわち、ホルダ軸)は前記ホ
ルダ装着孔9aの軸と同様に、X軸方向に延びている。
ホルダ外筒11は、前記鏡筒2の内側に挿入される導電
性の内端側外筒部材12および鏡筒2の外側に配置され
る導電性の外端側外筒部材13を有している。外端側外
筒部材13はその内側面に段部13a(図5B参照)が
形成され、後端側部分にはケーブル挿通孔13b(図5
B参照)が形成されている。図3Bに示すように、内端
側外筒部材12および外端側外筒部材13はそれらの接
合部において嵌合し且つ、ねじ14により結合されてい
る。ホルダ外筒11の内端側外筒部材12の内端部(前
記鏡筒2の内部に配置される部分の端部、すなわち、図
3のX側の端部)外周部には図4に示すOリング16を
収容するリング状のOリング収容溝が形成されている。
前記Oリング16は、前記ホルダ装着孔9a(図1参
照)の内側面に圧接して、Oリング16の前方(X方
向)を後方(−X方向)の大気に対して気密に遮断する
ため部材である。
【0023】図5において、前記ホルダ外筒11の外端
側外筒部材13の外端部(後端部)の外周部にはモータ
支持部材17が結合されている。モータ支持部材17は
ほぼ円筒状の部材であり、その前端(X端)に設けたフ
ランジ17aおよび円筒状部分に形成された前後(X軸
方向)に延びるガイド溝17b(図5A参照)を有して
いる。モータ支持部材17の後端にはプレート18が連
結されている。プレート18にはX方向粗動用モータ1
9が結合されている。前記X方向粗動用モータ19の周
囲は前記モータ支持部材17のフランジ17aに固定さ
れたカバー21により囲まれている。前記カバー21の
後端にはケーブル支持部材22が固定されており、ケー
ブル支持部材22には、前記X方向粗動用モータ19へ
の給電ケーブル23が支持されている。前記X方向粗動
用モータ19の出力軸24は回転ブロック26に連結さ
れている。回転ブロック26は、円筒状外周側面に形成
された雄ねじおよび左方に延びる連結ロッド部26aを
有している。回転ブロック26の外周側面の前記雄ねじ
には円筒状のスライドブロック27の内周側面に形成さ
れた雌ねじが螺合している。
【0024】図5Aにおいて、前記スライドブロック2
7には被ガイド部材28が固定されている被ガイド部材
28は前記ガイド溝17bにスライド移動可能に係合し
ている。前記モータ支持部材17には前記ガイド溝17
bの両端にリミットスイッチ29a,29bが支持されて
おり、前記リミットスイッチ29a,29bは、前記被ガ
イド部材28が当接したときに作動し、被ガイド部材2
8およびスライドブロック27の前後方向(X軸方向)
の位置を検出する。前記リミットスイッチ29a,29b
の検出信号は、前記X方向粗動用モータ19の駆動制御
に使用される。
【0025】前記外端側外筒部材13には略円筒状のロ
ッドガイド31が固定支持されている。ロッドガイド3
1の外側面にはケーブル挿通溝31aが形成され、内端
部分には前後に延びるガイド溝31bが形成されてい
る。前記ロッドガイド31の内周面には回転部材32が
嵌合しており、回転部材32の後端部分にはロッド部連
結孔32aおよび回り止め用溝32bが形成され、前端
(内端)側部分にはシャフト螺合用ねじ孔32cが形成
されている。前記ロッド部連結孔32aには前記連結ロ
ッド部26aが嵌合し、連結ロッド部26aに固定された
回り止め用ピン26bが前記回り止め用溝32bに相対回
転不能且つスライド可能に係合している。したがって、
前記X方向粗動用モータ19の出力軸24が回転する
と、回転ブロック26が回転し、回転ブロック26の回
転に連動して回転部材32が回転するように構成されて
いる。そして、前記回転ブロック26の回転により前記
スライドブロック27および被ガイド部材28が前記モ
ータ支持部材17のガイド溝17bに沿って前後(X軸
方向)にスライド移動し、それらの移動位置は前記リミ
ットスイッチ29a,29bにより検出される。そして、
前記リミットスイッチ29a,29bにより被ガイド部材
28の位置が検出とされたときには前記X方向粗動用モ
ータ19が停止されるように構成されている。
【0026】前記回転部材32のシャフト螺合用ねじ孔
32cには、シャフト33の後端部(−X側端部)が螺
合している。図3Bにおいて、シャフト33は、その外
側面に第1ケーブル挿通溝33aおよび第2ケーブル挿
通溝33bが形成され、その前端(内端)部にはハーメ
チックシール収容孔33c(図3B、図4参照)が形成
されている。図4において、前記ハーメチックシール収
容孔33cには、その内端(前端)部に、段部33d、ケ
ーブル挿通溝33e、33f(図4B参照)が形成されて
いる。また、図4に示すように、シャフト33の内端部
(前端部)外周面にはOリング34を収容するOリング
収容溝が形成されている。Oリング34は、前記内端側
外筒部材12内周面に密着して、その後側部分(外端側
部分)および前側部分(内端側部分)の空間を気密に遮
断している。シャフト33には回り止め用ピン35が固
定されており、回り止め用ピン35(図3B、図5B参
照)は前記ガイド溝31bにスライド可能且つ相対回転
不能に係合している。
【0027】図3B、図5Bにおいて、前記シャフト3
3には、その軸方向に沿ってスライド移動可能な移動プ
レート36および固定支持された固定プレート37が支
持されており、それらの間には圧縮ばね38が配置され
ている。前記移動プレート36は外端側外筒部材13の
内側面に形成された段部13aに当接しており、固定プ
レート37およびシャフト33は前記圧縮ばね38によ
り常時後方(−X方向)に押圧されている。前記移動プ
レート36、固定プレート37および圧縮ばね38は、
前記シャフト33の後端部(−X側端部)およびシャフ
ト螺合用ねじ孔32cの螺合部分のガタを吸収する機能
を有している。
【0028】図5Bにおいて、ケーブルKは、ケーブル
挿通溝前記ケーブル挿通孔13bおよびケーブル挿通孔
溝31aを通って外端側外筒部材13内側に導入され
る。図3Bにおいて、前記ケーブルKは、前記シャフト
33に形成された第1ケーブル挿通溝33a、第2ケー
ブル挿通溝33bを通って前記ハーメチックシール収容
孔33c内に導入される。図4において、前記シャフト
33内端部(前端部)のハーメチックシール収容孔33
cの前記段部33dにはハーメチックシール39が固定さ
れている。ハーメチックシール39には外端面(後端
面)および内端面(前端面)にそれぞれ4本の端子が設
けられており、外端面の4本の端子には前記ケーブルK
の4本の接続線が接続されている。前記4本の接続線
は、1本はアース用接続線であり、他の3本は後述の圧
電体のX変位用接続線、Y変位用接続線、およびZ変位
用接続線である。
【0029】前記シャフト33の内端(前端)には圧電
体支持部材41が固定されている。圧電体支持部材41
は図4A、図6に示すように、中央に大径のフランジ部
41a有し、その上部に接続線挿通溝41b(図4B、図
6参照)を有し、下部にアース接続部材支持溝41cを
有している。また、圧電体支持部材41には軸方向(前
後)に延びる真空引き用孔41d(図4B、図6参照)
が形成されている。前記圧電体支持部材41のアース接
続部材支持溝41cには、導電性のアース接続部材42
(図4B参照)が固定されている。アース接続部材42
は図4B、図7に示すように、フランジ部42aおよび
部分円筒部42bを有している。図4Bおよび図7から
分かるように、導電性のアース接続部材42の部分円筒
部42bの外側面(部分円筒面)は、前記圧電体支持部
材41の内端部(前端部)の外周面と同一の半径を有し
ている。そして、前記圧電体支持部材41の内端部(前
端部)の外周面およびアース接続部材42の部分円筒部
42bの外側面(部分円筒面)により円筒状の圧電体4
3の基端部が嵌合する円筒面が形成されている。前記ア
ース接続部材42には前記ケーブルKのアース用接続線
が接続されている。前記符号33〜42で示された要素
によりホルダ内側移動部材(33〜42)が構成されて
いる。前記ホルダ内側移動部材(33〜42)は前記X
方向粗動用モータ19および前記符号24〜32で示さ
れた要素(19,24〜32)により、X軸方向に移動
(粗動)制御される。したがって、前記符号(19,2
4〜32)で示された要素(19,24〜32)によ
り、前記ホルダ内側移動部材(33〜42)のX軸方向
(ホルダ軸方向)の位置を粗調節する内側移動部材粗調
節装置(19,24〜32)が構成されている。
【0030】前記ホルダ内側移動部材(33〜42)に
より、基端部(外端部)が支持された円筒状の圧電体4
3は図10、図11に示すように、圧電体本体43a
と、その内周面に形成されたアース電極43bと、その
外側面に形成された円筒状のX駆動電極43xと、軸回
りに180°ずれた位置に形成された一対のY駆動電極
43y,43yおよびZ駆動電極43z,43zとを有して
いる。図11において、前記X駆動電極43x、Y駆動
電極43y,43yおよびZ駆動電極43z,43zは、そ
れぞれ可変抵抗Rx,Ry,Rzを介して、電源Bに接続
され、前記アース電極43bはアースされる。前記圧電
体43の各電極43x,43y,43zと、可変抵抗Rx,
Ry,Rzおよび電源Bとの接続は、各電極と前記ハーメ
チックシール39(図4参照)の内端面側の端子とを接
続する接続線および前記ケーブルKのリード線により行
う。また、前記アース電極43bは前記導電性のアース
接続部材42(図4B参照)およびアース接続部材42
と前記ハーメチックシール39の内端面側の端子とを接
続する接続線および前記ケーブルKのアース用リード線
によりアースされる。前記各電極43x,43y,43z
に印加する電圧を前記可変抵抗Rx,Ry,Rzにより制
御することにより、前記圧電体43の先端部(内端部)
の位置を精密に制御できるようになっている。
【0031】前記圧電体43の内端には円筒部44aお
よびフランジ部44bを有する連結部材44(図4B参
照)が固定されている。連結部材44には第1試料保持
部材46の外端部が固定されている。第1試料保持部材
46は、図8に示すように、円板状フランジ46aと、
その後端側に設けられ、前記連結部材44の円筒部44
aに嵌合する被嵌合部46bと、前記円板状フランジ46
aの前端側に設けられた厚さの分厚いばね固定部46c
と、ばね固定部に設けられたばね係止用ねじ孔46dお
よびアース用ねじ孔46eと、前記ばね固定部46cから
前方に突出する厚さの薄い試料保持部46fとを有して
いる。前記試料保持部46fは、その左右(Y軸方向)
方向の両側の厚さのやや分厚い部分46f1(図8A参
照)と、前記左右方向中央部の厚さの薄い試料載置部4
6f2(図8A参照)とを有している。図4において、前
記試料保持部46fに載置した第1試料S1を押圧固定す
る板ばね47は、前記ばね係止用ねじ孔46dに螺合す
るねじ48により後端部が固定されている。
【0032】図4において、前記内端側外筒部材12の
内端(前端)部には導電性の第2試料保持部材51が固
定されている。図4、図9において、前記第2試料保持
部材51は、後端側の円筒部52と、前記円筒部52の
前端面を形成する端面プレート部53と、前記端面プレ
ート部53から前方に突出する水平プレート部54とを
有している。前記端面プレート部53には開口53aが
形成されている。前記開口53aは、前記図8に示す第
1試料保持部材46のばね固定部46cおよび試料保持
部46fが貫通するための開口である。前記水平プレー
ト部54には開口54aが形成されている。開口54a
は、前記図8に示す第1試料保持部材46のばね固定部
46cおよび試料保持部46fを収容する部分である。前
記水平プレート54の先端部(内端部)には第2試料載
置部54bが設けられている。第2試料載置部54bの左
右両端部には、ばね固定ねじ孔54c,54cが形成され
ている。図4において、第2試料載置部54bに載置さ
れた第2試料S2を押圧固定する板ばね55は、前記固
定ねじ孔54c,54cに螺合するねじ56,56により
両端が固定されている。
【0033】図4Aにおいて、前記ばね固定部46cに
形成されたアース用ねじ孔46eに螺合するねじ57
と、前記第2試料保持部材51のネジ孔に螺合するねじ
58とはアース用接続線59により接続されている。し
たがって、前記第1試料保持部材46は前記第2試料保
持部材51に電気的に接続されている。そして、第2試
料保持部材51は、前記導電性の内端側外筒部材12お
よび外端側外筒部材13を介してアースされており、第
1試料保持部材46および第2試料保持部材51に電荷
が蓄積されないように構成されている。前記符号11〜
59で示された要素により試料ホルダHが構成されてい
る。
【0034】前記第2試料保持部材51に保持された第
2試料S2と前記第1試料保持部材46に保持された第
1試料S1とはX軸方向(ホルダ軸方向)に離れて配置
されているが、前記内側移動部材粗調節装置(19,2
4〜32)により接近させることができる。また、前述
したように、前記圧電体43の前記各電極43x,43
y,43zに印加する電圧を前記可変抵抗Rx,Ry,Rz
により制御することにより、前記圧電体43の先端部
(内端部)の位置を精密に制御できるようになってい
る。したがって、前記圧電体43、前記ケーブルK、前
記可変抵抗Rx,Ry,Rz、および前記電源B等によ
り、圧電体43先端部に保持された第1試料保持部材4
6に保持した前記第1試料を、前記ホルダ軸(X軸)を
含む3軸方向に精密に位置調節することができる。した
がって、前記圧電体43、前記ケーブルK、前記可変抵
抗Rx,Ry,Rz、および前記電源B等により、第1試
料S1を前記第2試料S2に当接させる試料位置精密調節
装置(43+K+Rx+Ry+Rz+B)が構成されてい
る。
【0035】(実施例1の作用)前述の構成を備えた実
施例の試料ホルダHのホルダ外筒11は、鏡筒2に設け
たゴニオステージGSの円筒状のホルダ装着部材9のホ
ルダ装着孔9aに装着されて使用される。その場合、前
記ゴニオステージGSのホルダ装着孔9aにより支持さ
れた試料ホルダHは、ホルダ外筒11の軸(ホルダ軸)
に沿ってスライドさせることにより軸方向の位置を調節
することができる。また、前記試料ホルダHを支持する
円筒状のホルダ装着部材9をゴニオステージGSの球面
軸受けにより回動させることにより、試料ホルダHのホ
ルダ軸の向き(水平方向)およびホルダ軸周りの回転位
置を調節することができる。したがって、前記ホルダ外
筒11のホルダ軸方向の位置を調節して、ホルダ外筒1
1の内端部に支持された第2試料保持部材51のホルダ
軸方向の位置を調節する。そして、前記第2試料保持部
材51に保持された第2試料S2の後端面(−X側の端
面)を電子ビームの通路に配置する。
【0036】この状態で、前記ホルダ外筒11により支
持されたホルダ内側移動部材(33〜42)を、内側移
動部材粗調節装置(19,24〜32)により前記ホル
ダ軸に沿って移動させ、前記ホルダ内側移動部材(33
〜42)の前記ホルダ軸方向の位置を調節する。前記ホ
ルダ内側移動部材(33〜42)の移動により、ホルダ
内側移動部材(33〜42)の内端部に圧電体43を介
して支持された第1試料保持部材46に保持された前記
第1試料S1は前記第2試料S2に接近して配置される。
この状態で、試料位置精密調節装置(43+K+Rx+
Ry+Rz+B)により、前記圧電体43に作動電圧を印
加して前記第1試料S1を前記ホルダ軸を含む3軸方向
に高精度に位置調節して前記第2試料S2に当接させ
る。このとき、試料位置精密調節装置(43+K+Rx
+Ry+Rz+B)は、前記第1試料S1を第2試料S2に
原子間距離のレベルで高精度に位置制御しながら接近さ
せることができる。その場合、両試料間に原子間引力が
働く。このときの両試料の原子の状態を観察することが
できる。
【0037】(実施例2)図12は本発明の実施例2の
試料保持装置を備えた電子顕微鏡の全体図である。図1
3は同実施例2の要部説明図で、図13Aは同実施例2
の平面図、図13Bは前記図13AのXIIIB−XIIIB
線断面図である。なお、この実施例2の説明において、
前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の
符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例
2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の
点では前記実施例1と同様に構成されている。図12に
おいて、透過型電子顕微鏡1の鏡筒2には第1ゴニオス
テージGS1に対向して第2ゴニオステージGS2が設け
られている。したがって、前記図1に示す絞り10は省
略されている。前記第1ゴニオステージGS1および第
2ゴニオステージGS2は前記図1に示す実施例1のゴ
ニオステージGSと同様に構成されている。前記第1ゴ
ニオステージGS1および第2ゴニオステージGS2には
前記実施例1の試料ホルダHとほぼ同様の試料ホルダH
1,H2が支持されている。図13に示すように、試料ホ
ルダH1,H2は前記実施例1の図4に示す試料ホルダH
とほぼ同様に構成されているが、前記図4に示す試料ホ
ルダHの第2試料保持部材51の代わりに、アース接続
部材51′が設けられている点で相違している。アース
接続部材51′は、前記第2試料保持部材51の水平プ
レート部54が短く形成されており、アース用接続線5
9を固定するためのねじ58を支持する部分を除いて、
その前方部分が切除されている。
【0038】図13から分かるように、試料ホルダH
1,H2は同様に構成されており、この図13に示す本発
明の実施例2では試料ホルダH1の試料保持部材46
は、第1試料S1を保持する第1試料保持部材として使
用されており、試料ホルダH2の試料保持部材46は第
2試料S2を保持する第2試料保持部材として使用され
ている。前記試料ホルダH1およびH2の各圧電体43の
先端部の位置を制御することにより、前記第1試料S1
および第2試料S2の先端部を接近させて、それらの接
合状態を観察することができる。
【0039】(実施例3)図14は本発明の実施例3の
試料保持装置を備えた電子顕微鏡の要部説明図で、図1
4Aは同実施例3の平面図で前記実施例2の図13Aに
対応する図、図14Bは前記図14AのXIVB−XIV
B線断面図で前記実施例2の図13Bに対応する図であ
る。なお、この実施例3の説明において、前記実施例2
の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。この実施例3は、下記
の点で前記実施例2と相違しているが、他の点では前記
実施例1と同様に構成されている。図14において、試
料保持部材46には加熱用のヒータ(加熱部材)61を
装着する部分が設けられている。この実施例3では、前
記ヒータ61により試料保持部材46に保持された第1
試料S1および第2試料S2を加熱した状態での各試料S
1およびS2を接近させたときの接合状態を観察すること
ができる。
【0040】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。
【0041】(H01)前記実施例1において、前記ホル
ダ外筒11の内端部に圧電体を介することなく試料を保
持する代わりに、前記ホルダ外筒11の内端部より圧電
体の基端部を支持し、その圧電体の先端部により試料保
持部材を支持することが可能である。その場合、ホルダ
内側移動部材(33〜42)の内端部により圧電体の基
端部を支持し、前記圧電体の先端部により試料保持部材
を保持する代わりに、ホルダ内側移動部材(33〜4
2)の内端部に圧電体を介することなく、試料保持部材
を支持することが可能である。 (H02)前記第1試料S1および第2試料S2に直接加熱
用電流を流すことにより、加熱状態の試料S1およびS2
の接合状態を観察することも可能である。
【0042】
【発明の効果】前述の本発明の試料ホルダおよび試料保
持装置は、下記の効果を奏することができる。 (E01)2個の試料の対向する表面を接近させた場合の
前記各試料の接近した部分の変化を観察することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1の試料ホルダが透過
型電子顕微鏡(荷電粒子線装置)に装着された状態を示
す図である。
【図2】 図2は前記図1の矢印IIで示す部分の拡大図
である。
【図3】 図3は前記図2に示す試料ホルダの拡大説明
図で、図3Aは平面図、図3Bは図3AのIIIB−IIIB
線断面図である。
【図4】 図4は前記図3の試料ホルダの先端部分の拡
大説明図で、図4Aは平面図であり前記図3Aの矢印I
VAで示す部分の拡大説明図、図4Bは前記図4AのI
VB−IVB線断面図である。
【図5】 図5は前記図3の試料ホルダの外端部分の拡
大説明図で、図5Aは平面図であり前記図3Aの矢印V
Aで示す部分の拡大説明図、図5Bは前記図5AのVB
−VB線断面図である。
【図6】 図6は前記図4に示す圧電体支持部材の説明
図で、図6Aは側断面図、図6Bは前記図6Aの矢印V
IBから見た図である。
【図7】 図7は前記図4に示す圧電体用アース部材の
説明図で、図7Aは側断面図、図7Bは前記図7Aの矢
印VIIBから見た図である。
【図8】 図8は前記図4に示す第1試料保持部材の説
明図で、図8Aは平面図、図8Bは前記図8Aの矢印V
IIIBから見た図、図8Cは前記図8Bの矢印VIIICか
ら見た図である。
【図9】 図9は前記図4に示す第2試料保持部材の説
明図で、図9Aは平面図、図9Bは前記図9AのIXB
−IXB線断面図、図9Cは前記図9Bの矢印IXCから
見た図、図9Dは前記図9Bの矢印IXDから見た図、
図9Eは前記図9Bの矢印IXEから見た図、図9Fは
前記図9Bの矢印IXFから見た図、図9Gは前記図9
BのIXG−IXG線断面図である。
【図10】 図10は前記図4に示す圧電体の説明図
で、図10Aは圧電体の断面図、図10Bは圧電体の展
開図である。
【図11】 図11は前記図4に示す圧電体の説明図
で、図11Aは斜視図、図11Bは回路説明図である。
【図12】 図12は本発明の実施例2の試料保持装置
を備えた電子顕微鏡の全体図である。
【図13】 図13は同実施例2の要部説明図で、図1
3Aは同実施例2の平面図、図13Bは前記図13Aの
XIIIB−XIIIB線断面図である。
【図14】 図14は本発明の実施例3の試料保持装置
を備えた電子顕微鏡の要部説明図で、図14Aは同実施
例3の平面図で前記実施例2の図13Aに対応する図、
図14Bは前記図14AのXIVB−XIVB線断面図で
前記実施例2の図13Bに対応する図である。
【符号の説明】
S1…第1試料、S2…第2試料。2…鏡筒、3…電子
銃、9…ホルダ装着部材、11…ホルダ外筒、43…圧
電体、46…第1試料保持部材、51,46…第2試料
保持部材、61…加熱部材(ヒータ)。(33〜42)
…ホルダ内側移動部材、(19,24〜32)…内側移
動部材粗調節装置、(43+K+Rx+Ry+Rz+B)
…試料位置精密調節装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出口 俊二 東京都昭島市武蔵野三丁目1番2号 日 本電子株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−106873(JP,A) 特開 昭62−119847(JP,A) 特開 平4−206333(JP,A) 特開 平1−316602(JP,A) 実開 平1−80755(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/20 H01J 37/26 - 37/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えた試料ホルダ、 (A01)電子銃から出射する電子線の通路の外側を囲む
    ように配置された電子顕微鏡の鏡筒を貫通する筒状のホ
    ルダ装着部材により、前記電子線の通路に交差するホル
    ダ軸方向に沿ってスライド可能に支持されたホルダ外
    筒、 (A02)前記ホルダ外筒により前記ホルダ軸に沿って移
    動可能に支持されたホルダ内側移動部材、 (A03)前記ホルダ内側移動部材の前記ホルダ軸方向の
    位置を調節する内側移動部材粗調節装置、 (A04)前記ホルダ内側移動部材および前記ホルダ外筒
    の一方の内端部により基端部が支持され、先端部が前記
    ホルダ軸方向および前記ホルダ軸に垂直で且つ互いに垂
    直な2軸方向に移動可能な圧電体、 (A05)前記圧電体の先端部に支持され、第1試料を保
    持する第1試料保持部材、 (A06)前記ホルダ内側移動部材および前記ホルダ外筒
    の他方の内端部に設けられ、前記第1試料に対向する位
    置に第2試料を保持する第2試料保持部材、 (A07)前記圧電体に作動電圧を印加して前記第1試料
    を前記ホルダ軸を含む3軸方向に位置調節して前記第2
    試料に当接させる試料位置精密調節装置。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えた試料保持装置、 (C01)電子銃から出射する電子線の通路の外側を囲む
    ように配置された電子顕微鏡の鏡筒を貫通する筒状のホ
    ルダ装着部材により、前記電子線の通路に交差するホル
    ダ軸方向に沿ってスライド可能に支持されたホルダ外
    筒、 (C02)前記ホルダ外筒により前記ホルダ軸に沿って移
    動可能に支持されたホルダ内側移動部材、 (C03)前記ホルダ内側移動部材の内端部に基端部が支
    持され、先端部が前記ホルダ軸方向および前記ホルダ軸
    に垂直で且つ互いに垂直な2軸方向に移動可能な圧電
    体、 (C04)前記圧電体の先端部に支持された第1試料を保
    持する第1試料保持部材、 (C05)前記圧電体に作動電圧を印加して前記ホルダ軸
    を含む3軸方向に前記第1試料保持部材を位置調節する
    試料位置精密調節装置、 (C06)前記電子線の通路であって且つ前記第1試料保
    持部材に保持された第1試料が当接可能な位置に第2試
    料を保持する第2試料保持部材。
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