JP3471625B2 - マニュアルブレーキ装置 - Google Patents

マニュアルブレーキ装置

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JP3471625B2
JP3471625B2 JP22071198A JP22071198A JP3471625B2 JP 3471625 B2 JP3471625 B2 JP 3471625B2 JP 22071198 A JP22071198 A JP 22071198A JP 22071198 A JP22071198 A JP 22071198A JP 3471625 B2 JP3471625 B2 JP 3471625B2
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嘉寿 岩永
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Otsuka Koki Co Ltd
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Toyota Industries Corp
Otsuka Koki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベース部材に倒伏
位置と起立位置とに起倒可能にブレーキレバーを枢着
し、該ブレーキレバーを起立させると、ケーブルが引か
れて、制動状態となるマニュアルブレーキ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種のマニュアルブレーキ装置と
しては、例えば、図7および図8に示すようなトグルリ
ンク型のマニュアルブレーキ装置がある。すなわち、ベ
ース部材2に従動ブラケット4が摺動可能に支持され、
従動ブラケット4にケーブル3が連結され、従動ブラケ
ット4の摺動方向の延長線の近傍に起倒可能にブレーキ
レバー5が枢着され、ブレーキレバー5の中間部と従動
ブラケット4とを中継部材であるリンク6にて連結して
トグル機構を構成し、ケーブル3の長さの調節はアジャ
ストボルト7の調整によりリンク6を移動させることで
行うものである。
【0003】このようなマニュアルブレーキ装置では、
ブレーキレバー5を起倒操作する際の操作力は、出力側
の荷重特性とレバーレシオによって定まり、レバーレシ
オは、L1/L2の値である。所定の出力剛性(出力ス
トロークと出力との関係)での操作角、操作力および、
出力ストロークの関係は、図9に示される。また、パー
キングブレーキの制動力を得るには、所定の出力ストロ
ークと出力とが必須要件である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のマニュアルブレーキ装置では、操作性を上げ
るために操作力を小さくしてレバーレシオ(L1/L
2)を大きくすると、図9に破線で示すように、出力ス
トロークが小さくなり必要な出力が得られないという問
題点もあった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、レバーレシオを変えることなく操
作力を低減することができるマニュアルブレーキ装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]ベース部材(20)に倒伏位置と起立位置とに起
倒可能にブレーキレバー(30)を枢着し、該ブレーキ
レバー(30)を起立させると、ケーブル(C)が引か
れて、制動状態となるマニュアルブレーキ装置であっ
て、アシスト機構(60)を備えたものにおいて、前記
アシスト機構(60)は、ヨーク部材(61)、ピン部
材(65)および、付勢手段(70)を有し、前記ヨー
ク部材(61)は、前記ベース部材(20)と前記ブレ
ーキレバー(30)との一方に装着されていて、係合部
(62)を有しており、前記ピン部材(65)は、前記
ベース部材(20)と前記ブレーキレバー(30)との
他方に装着されており、前記付勢手段(70)は、前記
ブレーキレバー(30)の起立操作時に、前記ヨーク部
材(61)の係合部(62)に係合しているピン部材
(65)を介して、前記倒伏位置と前記起立位置との中
間位置である転換点を境にして前記倒伏位置側で、前記
ブレーキレバー(30)を倒伏する方向に付勢する一
方、前記起立位置側では、前記ブレーキレバー(30)
を前記起立する方向に付勢し、前記ピン部材(65)
は、前記ブレーキレバー(30)の倒伏操作時に前記ブ
レーキレバー(30)への前記付勢手段(70)の付勢
力の伝達経路を断つべく、前記ヨーク部材(61)の係
合部(62)から外れていることを特徴とするマニュア
ルブレーキ装置。
【0007】[2]ベース部材(20)に連結部材(4
4)を摺動可能に支持するとともに、該連結部材(4
4)の摺動方向の延長線上の近傍位置を中心にして倒伏
位置と起立位置とに起倒可能にブレーキレバー(30)
を枢着し、前記ブレーキレバー(30)を起立させる
と、前記連結部材(44)に連結したケーブル(C)が
引かれて、制動状態となるマニュアルブレーキ装置にお
いて、トグル機構および、アシスト機構(60)を備
え、前記トグル機構は、前記ブレーキレバー(30)、
前記連結部材(44)および、前記ブレーキレバー(3
0)の中間位置と前記連結部材(44)とを連結する中
継部材(43)により構成し、前記アシスト機構(6
0)は、ヨーク部材(61)、ピン部材(65)およ
び、付勢手段(70)を有し、前記ヨーク部材(61)
は、前記ベース部材(20)と前記ブレーキレバー(3
0)との一方に装着されていて、係合部(62)を有し
ており、前記ピン部材(65)は、前記ベース部材(2
0)と前記ブレーキレバー(30)との他方に装着され
ており、前記付勢手段(70)は、前記ブレーキレバー
(30)の起立操作時に、前記ヨーク部材(61)の係
合部(62)に係合しているピン部材(65)を介し
て、前記倒伏位置と前記起立位置との中間位置である転
換点を境にして前記倒伏位置側で、前記ブレーキレバー
(30)を倒伏する方向に付勢する一方、前記起立位置
側では、前記ブレーキレバー(30)を前記起立する方
向に付勢し、前記ピン部材(65)は、前記ブレーキレ
バー(30)の倒伏操作時に前記ブレーキレバー(3
0)への前記付勢手段(70)の付勢力の伝達経路を断
つべく、前記ヨーク部材(61)の係合部(62)から
外れていることを特徴とするマニュアルブレーキ装置。
【0008】[3]ベース部材(20)に連結部材(4
4)を摺動可能に支持するとともに、該連結部材(4
4)の摺動方向の延長線上の近傍位置を中心にして倒伏
位置と起立位置とに起倒可能にブレーキレバー(30)
を枢着し、前記ブレーキレバー(30)を起立させる
と、前記連結部材(44)に連結したケーブル(C)が
引かれて、制動状態となるマニュアルブレーキ装置にお
いて、トグル機構、張力調整機構(40)および、アシ
スト機構(60)を備え、前記トグル機構は、前記ブレ
ーキレバー(30)、前記連結部材(44)および、前
記ブレーキレバー(30)の中間位置と前記連結部材
(44)とを連結する中継部材(43)により構成し、
前記張力調整機構(40)は、前記中継部材(43)の
位置を変えることによりケーブル(C)の張力を調整す
るもので、調整リンク部材(42)を有し、前記調節リ
ンク部材は、前記ブレーキレバー(30)と前記中継部
材(43)とを連結していて、制動時に前記ケーブル
(C)が引かれる方向である出力軸線(A)上から外れ
た位置に該出力軸線(A)に沿って移動調節可能に前記
ブレーキレバー(30)に配設されており、前記アシス
ト機構(60)は、ヨーク部材(61)、ピン部材(6
5)および、付勢手段(70)を有し、前記ヨーク部材
(61)は、前記ベース部材(20)と前記ブレーキレ
バー(30)との一方に装着されていて、係合部(6
2)を有しており、前記ピン部材(65)は、前記ベー
ス部材(20)と前記ブレーキレバー(30)との他方
に装着されており、前記付勢手段(70)は、前記ブレ
ーキレバー(30)の起立操作時に、前記ヨーク部材
(61)の係合部(62)に係合しているピン部材(6
5)を介して、前記倒伏位置と前記起立位置との中間位
置である転換点を境にして前記倒伏位置側で、前記ブレ
ーキレバー(30)を倒伏する方向に付勢する一方、前
記起立位置側では、前記ブレーキレバー(30)を前記
起立する方向に付勢し、前記ピン部材(65)は、前記
ブレーキレバー(30)の倒伏操作時に前記ブレーキレ
バー(30)への前記付勢手段(70)の付勢力の伝達
経路を断つべく、前記ヨーク部材(61)の係合部(6
2)から外れていることを特徴とするマニュアルブレー
キ装置。
【0009】[4]前記マニュアルブレーキ装置は、揺
動角度制限部材(80)を有し、前記揺動角度制限部材
(80)は、前記ヨーク部材(61)の揺動角度を制限
して、前記ブレーキレバー(30)を前記倒伏位置から
前記起立位置の近傍まで起立させたとき、前記起立位置
の近傍まで前記ヨーク部材(61)の係合部(62)に
係合していた前記ピン部材(65)を前記ヨーク部材
(61)の係合部(62)から外す一方、前記ブレーキ
レバー(30)を前記起立位置から前記倒伏位置の近傍
まで倒伏させたとき、該倒伏位置の近傍まで前記ヨーク
部材(61)の係合部(62)から外れていた前記ピン
部材(65)を前記ヨーク部材(61)の係合部(6
2)に係合させることを特徴とする[1]、[2]また
は[3]に記載のマニュアルブレーキ装置。
【0010】次に前記各項に記載された発明の作用を説
明する。本発明の一の構成では、ブレーキレバー(3
0)が倒伏位置にあるとき、ピン部材(65)は、ヨー
ク部材(61)の係合部(62)に係合している。ブレ
ーキレバー(30)を起立していくと、付勢手段(7
0)が、ヨーク部材(61)の係合部(62)に係合す
るピン部材(65)を介してブレーキレバー(30)を
付勢し、ブレーキレバー(30)は、倒伏位置から転換
点までは倒伏する方向に付勢されているが、ブレーキレ
バー(30)は、転換点から起立位置までは、起立する
方向に付勢される。
【0011】それにより、小さな操作力であっても、ブ
レーキレバー(30)を起立位置に起立させることがで
き、操作性が向上する。ブレーキレバー(30)を起立
位置に起立させると、ケーブル(C)が引かれて、制動
状態になる。
【0012】ピン部材(65)は、ブレーキレバー(3
0)の倒伏操作時には、ヨーク部材(61)の係合部
(62)から外れており、付勢手段(70)はブレーキ
レバー(30)を付勢せず、それにより、ブレーキレバ
ー(30)を容易に倒伏させることができる。
【0013】また、ベース部材(20)に連結部材(4
4)を摺動可能に支持するとともに、連結部材(44)
の摺動方向の延長線上の近傍位置を中心にして倒伏位置
と起立位置とに起倒可能にブレーキレバー(30)を枢
着した、別の発明では、ブレーキが解除されている状態
では、ケーブル(C)に張力は生じておらず、連結部材
(44)を介してケーブル(C)が連結された中継部材
(43)は容易に摺動可能な状態にある。
【0014】ブレーキレバー(30)の起立操作で中継
部材(43)が引かれて従動し、中継部材(43)が従
動するとケーブル(C)が引っ張られるのでブレーキの
制動力が強まる。
【0015】さらに、ブレーキレバー(30)を起立操
作していき、連結部材(44)の摺動方向の延長線上
に、ブレーキレバー(30)の枢着部、ブレーキレバー
(30)と中継部材(43)との連結部および、連結部
材(44)と中継部材(43)との連結部がほぼ位置す
るようになると、ブレーキレバー(30)の操作力が小
さくても、ケーブル(C)を大きな力で引くことがで
き、ブレーキの制動力が最大になる。
【0016】さらに、アシスト機構(60)がヨーク部
材(61)、ピン部材(65)および、付勢手段(7
0)を備えた別の発明では、ブレーキが解除されている
状態では、ケーブル(C)に張力は生じておらず、連結
部材(44)を介してケーブル(C)が連結された中継
部材(43)は容易に従動可能な状態にある。
【0017】このとき、張力調整機構(40)の調整リ
ンク部材(42)を例えば一方向へ移動調節すれば、調
整リンク部材(42)に連結された中継部材(43)は
引かれて従動する。
【0018】中継部材(43)の従動によりケーブル
(C)が引っ張られるのでブレーキの制動力を強めるよ
うにケーブル(C)の張力を調整することができる。
【0019】ブレーキの制動力を弱めるためにケーブル
(C)の張力が小さくなるように調整する場合は、ブレ
ーキを解除した状態で調節リンクを例えば他方向へ移動
調節すればよい。
【0020】このように、マニュアルブレーキ装置にお
いては、ケーブル(C)の張力を調整する張力調整機構
(40)を前記ブレーキレバー(30)を操作したとき
に前記ケーブル(C)が引かれる方向である出力軸線
(A)上から外れた位置に設けたので、調整の作業性が
よく、したがって、保守が容易である。また、レイアウ
トの自由度が大きくなり、汎用性も向上する。
【0021】さらに、本発明の別の構成では、ブレーキ
レバー(30)を起立操作して、ブレーキレバー(3
0)が起立位置近傍になると、揺動角度制限部材(8
0)がヨーク部材(61)の揺動角度を制限し、ピン部
材(65)がヨーク部材(61)の係合部(62)から
外れる。それにより、ブレーキレバー(30)を起立位
置から倒伏操作する際に、付勢手段(70)の付勢力が
ヨーク部材(61)あるいはピン部材(65)を介して
ブレーキレバー(30)に作用せず、付勢力に抗してブ
レーキレバー(30)を倒伏する必要がなく、操作性を
損なうことがない。
【0022】一方、ブレーキレバー(30)を倒伏操作
して、ブレーキレバー(30)が倒伏位置近傍になる
と、ピン部材(65)がヨーク部材(61)の係合部
(62)に係合する。それにより、ブレーキレバーを倒
伏位置から起立操作する際に、付勢手段(70)の付勢
力がヨーク部材(61)の係合部(62)に係合するピ
ン部材(65)を介して、ブレーキレバー(30)に作
用し、操作性を向上することができる。
【0023】ブレーキレバー(30)の起倒操作に連動
して、ピン部材(65)がヨーク部材(61)の係合部
(62)に係脱するので、ピン部材(65)を特別に係
脱操作する必要がなく、操作性が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。図1から図6は本発明の一の実施
の形態を示している。図1および図2に示すように、マ
ニュアルブレーキ装置10は、ベース部材20に連結部
材44が摺動可能に支持され、連結部材44にケーブル
Cが連結され、連結部材44の摺動方向の延長線の近傍
の取付け部22に起倒可能にブレーキレバー30の基端
部が枢着されて成り、ブレーキレバー30、連結部材4
4および、ブレーキレバー30の中間位置と連結部材4
4とを連結する中継部材43によりトグル機構が構成さ
れている。ブレーキレバー30は、下方に開いた溝形断
面形状に形成されている。
【0025】ブレーキレバー30の先端部には、操作時
に握持し易いようにハンドルHが設けられている。ハン
ドルHの端部にはブレーキ制動時におけるブレーキレバ
ー30のロック状態を解除するための解除ボタン51が
設けられており、解除ボタン51には解除ロッド52が
連結されている。解除ロッド52の他端部はロックプレ
ート53に連結されている。
【0026】ベース部材20はその固定部20A、20
Aが所定の据付場所にボルト等で固設される。固定部2
0Aの固定面に対して直交を成すベース部材20の基面
部25には縦長のスライド孔21が穿設されており、ス
ライド孔21には連結部材44を構成するスライドピン
44Aが摺動可能に挿通されている。ベース部材20は
さらにケーブルCを構成するワイヤーWをスライド孔2
1の長手方向と同一方向からスライドピン44Aへ向け
て真っ直ぐ導くためのケーブル取付け部20Bが設けら
れている。固定部20Aとスライド孔21との間にはブ
レーキが非制動時にブレーキレバー30の一部に当接し
て支持するためのストッパーSが設けられている。スト
ッパーSは、例えば当接部分が硬質ゴムから成形されて
いる。
【0027】張力調整機構40は中継部材43の位置を
変えることによりケーブルCの張力を調整するものであ
り、ブレーキレバー30と中継部材43とを連結する調
整リンク部材42と、該調整リンク部材42を係止する
拘束リンク部材31と、調整リンク部材42の位置を拘
束するねじ部材41とを備えて成る。
【0028】図1〜図5に示すように、拘束リンク部材
31、31はブレーキレバー30の両溝壁の外側に一対
を成すように設けられた湾曲した板状のリンクで、その
基端部が、ブレーキレバー30の先端部と基端部との間
の中間部に連結ピン32により枢着され、その先端部が
前記ブレーキレバー30の溝底部33より突出するよう
延ばされている。拘束リンク部材31、31の各先端部
の間の隙間には第1トラニオンピンT1が介装され、拘
束リンク部材31、31の各先端部が、第1トラニオン
ピンT1の両端部を枢支している。第1トラニオンピン
T1はブレーキレバー30の溝底部33に当接する位置
に配置されている。
【0029】ブレーキレバー30のハンドルHに対して
拘束リンク部材31、31よりも後方に調整リンク部材
42、42が設けられている。調整リンク部材42、4
2はブレーキレバー30の基端部の両側に添装されるプ
レートである。調整リンク部材42、42の一端側には
中継部材43が連結され、調整リンク部材42、42の
両側のプレートが、ブレーキレバー30の溝底部33に
摺接する第2トラニオンピンT2により連結されてい
る。
【0030】調整リンク部材42、42の他端側はブレ
ーキレバー30に拘束リンク部材31を取り付けている
連結ピン32と第1トラニオンピンT1との間に嵌挿さ
れており、連結ピン32に当接して支持されている。拘
束リンク部材31、31が連結ピン32と第1トラニオ
ンピンT1との間に嵌挿された当接状態は、調整リンク
部材42、42との間隔が最も開いたときであっても維
持されている。このように、調整リンク部材42、42
は、ケーブルCが引かれる方向である出力軸線A上から
外れた位置に該出力軸線Aに沿って移動調節可能にブレ
ーキレバー30に配設されている。
【0031】ねじ部材41は、ボルト状のものであり、
その先端部側は第1トラニオンピンT1に挿通されてい
る。ねじ部材41の先端部には、ねじ部材41が第1ト
ラニオンピンT1から抜脱してしまうのを防止するため
に、挿通した第1トラニオンピンT1の貫通孔よりも大
きい抜脱防止部41Aが設けられている。ねじ部材41
は途中から基端まで螺子が切られている。ねじ部材41
の基端側には第2トラニオンピンT2が貫通しており、
ねじ部材41の螺子を切った部分が第2トラニオンピン
T2に螺嵌している。
【0032】ねじ部材41の基端にはねじ部材41を回
すための摘部41Bが固設されている。摘部41Bは第
2トラニオンピンT2の螺子穴を抜けず、摘まみ易い寸
法および形状(本実施の形態では六角形ナット状)に形
成されている。摘部41Bには、マイナスドライバーで
回す場合のためにマイナス溝41Cが刻設されている。
【0033】このようにして、ねじ部材41は調整リン
ク部材42側とブレーキレバー30側との間に介装さ
れ、ねじ作用により第1トラニオンピンT1と第2トラ
ニオンピンT2との間の距離を変え、調整リンク部材4
2を移動してその移動位置に拘束するものである。
【0034】中継部材43の他端部は、調整リンク部材
42に回転可能に枢着され、中継部材43の一端部には
連結部材44のスライドピン44Aが回動可能に支持さ
れ、スライドピン44Aは、スライド孔21に移動可能
に貫通している。スライドピン44Aにはベース部材2
0を境に左右両側にそれぞれ中間部材44B、44Bが
取り付けられており、各中間部材44B、44Bにはケ
ーブルC、CのワイヤーW、Wが1本ずつ連結されてい
る。ケーブルC、Cの他端部側は制動装置(図示せず)
に連結されている。
【0035】ベース部材20の基面部25には、アシス
ト機構60が装着されている。アシスト機構60は、ヨ
ーク部材61、ピン部材65および、付勢手段70を有
している。
【0036】付勢手段70は、本体を成す円筒形状のシ
リンダ部材71、上下一対の座部材72,73、揺動ブ
ラケット74および、圧縮コイルばね75を有してい
る。上下一対の座部材72,73は、キャップ形状に形
成され、シリンダ部材71の筒内に移動可能に嵌合して
いる。上下一対の座部材72,73の間の隙間には圧縮
コイルばね75が挟装されている。圧縮コイルばね75
の両端部がキャップ形状の座部材72,73に嵌合して
いる。下側の座部材72からは揺動ブラケット74が延
設され、揺動ブラケット74がベース部材20の基面部
25にピン部材76により揺動可能に枢着されている。
【0037】アシスト機構60のヨーク部材61は、上
側の座部材73に固着されている。ヨーク部材61に
は、逆V字形状の溝が穿設され、逆V字形状の溝は係合
溝63および離脱溝64を有している。係合溝63の始
端部には凹状溝である係合部62が形成され、係合溝6
3の終端部と離脱溝64の始端部とが連続している。離
脱溝64の終端部と係合溝63の始端部との間には凸状
部66が形成されている。
【0038】ヨーク部材61の係合溝63および離脱溝
64にはピン部材65が移動可能に嵌合している。ピン
部材65は切り曲げ部35に植設され、切り曲げ部35
は、ブレーキレバー30の溝壁に一体的に形成されてい
る。
【0039】ピン部材65は、ブレーキレバー30の起
立操作時には、ヨーク部材61の係合部62に係合して
おり、ブレーキレバー30の倒伏操作時には、ヨーク部
材61の係合部62から外れている。
【0040】付勢手段70の圧縮コイルばね75は、ブ
レーキレバー30の起立操作時に、ヨーク部材61の係
合部62に係合しているピン部材65を介して、倒伏位
置と前記起立位置との中間位置である転換点を境にして
倒伏位置側で、ブレーキレバー30を倒伏する方向に付
勢する一方、起立位置側では、ブレーキレバー30を前
記起立する方向に付勢しており、ブレーキレバー30の
倒伏操作時に、ヨーク部材61の係合部62からピン部
材65が外れていることから、ブレーキレバー30への
付勢力の伝達経路は断たれている。
【0041】揺動角度制限部材80は、ブレーキレバー
30の溝壁に穿設された制限孔である。制限孔である揺
動角度制限部材80には、揺動ブラケット74に一体的
に形成された被制限突起部74aが嵌合している。
【0042】揺動角度制限部材80は、ブレーキレバー
30の起倒操作に連動して、揺動ブラケット74の被制
限突起部74aが揺動角度制限部材80の孔内を変位可
能状態にあれば、ヨーク部材61の揺動を許容してい
る。揺動角度制限部材80は、ブレーキレバー30の起
立位置近傍で、揺動ブラケット74の被制限突起部74
aが揺動角度制限部材80の一方の孔縁に当接してヨー
ク部材61の一方向の揺動を制限して、ピン部材65を
ヨーク部材61の係合部62から外す一方、ブレーキレ
バー30の倒伏位置近傍では、揺動ブラケット74の被
制限突起部74aが揺動角度制限部材80の他方の孔縁
に当接してヨーク部材61の他方向の揺動を制限して、
ピン部材65をヨーク部材61の係合部62に係合させ
る。
【0043】次に作用を説明する。ブレーキレバー30
が倒伏位置にあるとき、ピン部材65は、ヨーク部材6
1の係合部62に係合している。図1において、マニュ
アルブレーキ装置10を制動させるときは、ハンドルH
を握持して弧状の矢印Bで示した方へ引き起こすとブレ
ーキレバー30は取付け部22を回転中心として変位す
る。ブレーキレバー30の回動に従って中継部材43が
引き上げられると中継部材43の下端に取り付けられた
スライドピン44Aがスライド孔21を図1の矢印Dで
示した向きに引き上げられる。
【0044】スライドピン44Aがスライド孔21内を
最も引き上げられる位置は中継部材43がスライド孔2
1の方向と一致するときであり、このとき、ブレーキレ
バー30はトグル機構の転換点を通っている。トグル機
構の転換点までは、付勢手段70の圧縮コイルばね75
が、ヨーク部材61の係合部62に係合するピン部材6
5を介してブレーキレバー30を付勢し、ブレーキレバ
ー30は、倒伏位置から転換点までは倒伏する方向に付
勢されており、ブレーキレバー30を引くに連れてブレ
ーキの制動力が強くなるとともにブレーキレバー30を
倒伏する方向(戻そうとする方向)の力が強くなる。
【0045】トグル機構の転換点を越えると、付勢手段
70の圧縮コイルばね75がブレーキレバー30を起立
する方向に付勢し、ケーブルCの連結部材44に強い力
が加わってもブレーキレバー30が戻ることはなくな
る。それにより、小さな操作力であっても、ブレーキレ
バー30を起立位置に起立させることができ、操作性が
向上する。
【0046】このとき、中間部材44B、44Bを介し
てスライドピン44Aに取り付けたケーブルCのワイヤ
ーWが引かれ、制動装置が働いてブレーキのかかった状
態となっている。なお、このとき、ストッパーSに当接
していたブレーキレバー30はストッパーSから離れて
いる。
【0047】また、ブレーキレバー30が起立位置に起
立すると、起立位置近傍で、揺動ブラケット74の被制
限突起部74aが揺動角度制限部材80の一方の孔縁に
当接してヨーク部材61の一方向の揺動を制限すること
から、ピン部材65がヨーク部材61に対して相対変位
し、ピン部材65がヨーク部材61の係合部62から外
れる。
【0048】ブレーキレバー30はロックプレート53
によってケーブルCを引いた状態に維持される。ブレー
キを解除するときは、解除ボタン51を押し込むことで
解除ロッド52でロックプレート53を変位させてロッ
ク状態を解除し、その状態でブレーキレバー30を上記
矢印Bと逆の向きに倒す。
【0049】ピン部材65は、ブレーキレバー30の倒
伏操作時には、ヨーク部材61の係合部62から外れて
おり、付勢手段70の圧縮コイルばね74はブレーキレ
バー30を付勢せず、それにより、ブレーキレバー30
を容易に倒伏させることができ、トグル機構の転換点ま
では比較的弱い力でブレーキレバー30を倒すことがで
きる。力を加えて転換点を越すとワイヤーW、Wの張力
によってブレーキレバー30が引っ張られるのでストッ
パーSに当接する位置まで容易に倒すことができる。ブ
レーキレバー30をストッパーSに当接する倒伏位置ま
で戻すと、ケーブルCの張力は戻り、制動装置は働か
ず、ブレーキが解除された状態になる。
【0050】また、ブレーキレバー30の倒伏位置近傍
では、揺動ブラケット74の被制限突起部74aが揺動
角度制限部材80の他方の孔縁に当接してヨーク部材6
1の他方向の揺動を制限することから、ピン部材65が
凸状部66を乗り越えてヨーク部材61の係合部62に
係合し、ブレーキレバー30の次の起立操作に備えるこ
とができる。
【0051】このように、ブレーキレバー30の起倒操
作においては、図6に示すように、アシスト機構60を
備えた場合には、アシスト機構60を備えない場合に比
して、レバーレシオを変えることなく小さな操作力で起
倒操作することができ、また、ブレーキレバー30にピ
ン部材65が連動するので、ピン部材65を特別に操作
することなく、係合部62に係脱することができ、その
点からも操作性を向上することができる。
【0052】次に、ブレーキの効き具合を調節するため
にケーブル張力調整機構40によってケーブルCの張力
の調整をする場合を説明する。
【0053】ブレーキが解除されている状態では、ケー
ブルCには張力が生じていないか或いは制動装置を制動
させるほどの張力は生じておらず、ケーブルCの連結さ
れたスライドピン44Aはスライド孔21内を容易に従
動可能な状態にある。
【0054】このとき、張力調整機構40のねじ部材4
1を右に回せば(ねじ部材41に右螺子と同様の螺子切
りをした場合。)ねじ部材41が螺嵌した第2トラニオ
ンピンT2は調整リンク部材42、42により両端部を
枢支されているのでねじ部材41を回す方向には回転せ
ず、従って、図4に示したように第2トラニオンピンT
2が第1トラニオンピンT1に近づく方向に移動する。
このとき、調整リンク部材42、42はブレーキレバー
30への前記拘束リンク部材31の連結ピン32に当接
して支持された状態を維持しながら第2トラニオンピン
T2とともに移動する。調整リンク部材42が移動する
と一端を調整リンク部材42に枢支された中継部材43
が引かれ、それによってスライドピン44Aがスライド
孔21内を図1および図4の矢印Dで示した方向に摺動
する。
【0055】スライドピン44AにはケーブルCのワイ
ヤーW、Wが連結されているので、スライドピン44A
の摺動に従ってワイヤーW、Wが引っ張られ、それによ
ってブレーキの制動時のケーブルCの張力を調整するこ
とができる。すなわち、制動装置の制動力を調整するこ
とができる。
【0056】第2トラニオンピンT2にはねじ部材41
が螺嵌しており、第1トラニオンピンT1を貫通してい
る先端部には抜脱防止部41Aが設けられているので、
ブレーキレバー30を操作しても第2トラニオンピンT
2と第1トラニオンピンT1との間隔が広がってしまう
ことはなく、ケーブルCを調整した所望の長さに維持し
たままでマニュアルブレーキ装置10を動作させること
ができる。
【0057】制動時のケーブルCの張力を弱めてブレー
キの制動力を弱めるためにケーブルCが長くなるように
調整する場合は、ブレーキを解除した状態でねじ部材4
1を上記の方向とは逆方向に回して、第2トラニオンピ
ンT2を第1トラニオンピンT1から所望の大きさだけ
離せば上記とは逆にケーブルCが伸びるので制動力を減
少させることができる。
【0058】このように、マニュアルブレーキ装置10
においては、ケーブルCを連結し、その張力を調整する
張力調整機構40をブレーキレバー30を操作したとき
にケーブルCが引かれる方向である出力軸線A上から外
れた位置に設けたので、張力調整の作業性が向上し延い
ては保守性を高めることができる。また、レイアウトの
自由度が大きくなり、汎用性の拡大を図ることもでき
る。
【0059】なお、前記実施の形態では、トグル機構を
有するマニュアルブレーキ装置10にアシスト機構60
を設けたものを示したが、トグル機構の有無に関係な
く、一般的なマニュアルブレーキ装置10に設けてもよ
い。
【0060】さらに、揺動角度制限部材80は、ブレー
キレバー30の溝壁に穿設された制限孔であるものを示
したが、ブレーキレバー30の溝壁側に被制限突起部を
設ける一方、揺動ブラケット74側に制限孔を設けるよ
うにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の一の構成
では、ブレーキレバーの起立操作時は、ピン部材はヨー
ク部材の係合部に係合していて、ブレーキレバーが転換
点から起立位置まで、起立する方向に付勢されるので、
小さな操作力であっても、ブレーキレバーを起立位置に
起立させることができ、操作性が向上する。また、ピン
部材は、ブレーキレバーの倒伏操作時には、ヨーク部材
の係合部から外れており、付勢手段はブレーキレバーを
付勢しないので、ブレーキレバーを容易に倒伏させるこ
とができる。
【0062】また、本発明の別の構成では、ブレーキレ
バーを起立操作していき、連結部材の摺動方向の延長線
上に、ブレーキレバーの枢着部、ブレーキレバーと中継
部材との連結部および、連結部材と中継部材との連結部
がほぼ位置するようになると、トグル機構の作用によ
り、ブレーキレバーの操作力が小さくても、ケーブルを
大きな力で引くことができ、ブレーキの制動力を最大に
することができる。
【0063】さらに、本発明の別の構成では、ケーブル
の張力調整機構がケーブルCが引かれ、或いは戻される
方向である出力軸線A上から外れた位置に設けることで
調整のための作業性に優れ、保守が容易である。また、
汎用性が向上するので製造コストの低減につなげること
ができる。
【0064】さらに、本発明の別の構成では、ブレーキ
レバーの起倒操作に連動して、ピン部材がヨーク部材の
係合部に係脱するので、ピン部材を特別に係脱操作する
必要がなく、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるマニュアルブレ
ーキ装置を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態にかかるマニュアルブレ
ーキ装置を示す正面図である。
【図3】図1におけるE矢視図である。
【図4】本発明の一実施の形態にかかるマニュアルブレ
ーキ装置のケーブル張力調整機構の略示図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態にかかるマニュアルブレ
ーキ装置において、操作角と操作力との関係を示す図で
ある。
【図7】従来のマニュアルブレーキ装置を示す側面図で
ある。
【図8】従来のマニュアルブレーキ装置を示す正面図で
ある。
【図9】従来のマニュアルブレーキ装置各レバーレシオ
において、操作角とストロークとの関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
A…出力軸線 C…ケーブル T1…第1トラニオンピン T2…第2トラニオンピン 10…マニュアルブレーキ装置 20…ベース部材 21…スライド孔 25…基面部 30…ブレーキレバー 31…拘束リンク部材 32…連結ピン 35…切り曲げ部 40…張力調整機構 41…ねじ部材 41A…抜脱防止部 41B…摘部 42…調整リンク部材 43…中継部材 44…連結部材 60…アシスト機構 61…ヨーク部材 62…係合部 63…係合溝 64…離脱溝 65…ピン部材 66…凸状部 70…付勢手段 71…シリンダ部材 72…座部材 73…座部材 74…揺動ブラケット 74a…被制限突起部 75…圧縮コイルばね 76…ピン部材 80…揺動角度制限部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 覚 神奈川県横浜市港北区樽町3丁目7番77 号 大塚工機株式会社 内 (56)参考文献 特開 平5−4565(JP,A) 実開 昭61−150667(JP,U) 実開 昭61−73462(JP,U) 実開 昭57−73246(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース部材に倒伏位置と起立位置とに起倒
    可能にブレーキレバーを枢着し、該ブレーキレバーを起
    立させると、ケーブルが引かれて、制動状態となるマニ
    ュアルブレーキ装置であって、アシスト機構を備えたも
    のにおいて、 前記アシスト機構は、ヨーク部材、ピン部材および、付
    勢手段を有し、 前記ヨーク部材は、前記ベース部材と前記ブレーキレバ
    ーとの一方に装着されていて、係合部を有しており、 前記ピン部材は、前記ベース部材と前記ブレーキレバー
    との他方に装着されており、 前記付勢手段は、前記ブレーキレバーの起立操作時に、
    前記ヨーク部材の係合部に係合しているピン部材を介し
    て、前記倒伏位置と前記起立位置との中間位置である転
    換点を境にして前記倒伏位置側で、前記ブレーキレバー
    を倒伏する方向に付勢する一方、前記起立位置側では、
    前記ブレーキレバーを前記起立する方向に付勢し、 前記ピン部材は、前記ブレーキレバーの倒伏操作時に前
    記ブレーキレバーへの前記付勢手段の付勢力の伝達経路
    を断つべく、前記ヨーク部材の係合部から外れているこ
    とを特徴とするマニュアルブレーキ装置。
  2. 【請求項2】ベース部材に連結部材を摺動可能に支持す
    るとともに、該連結部材の摺動方向の延長線上の近傍位
    置を中心にして倒伏位置と起立位置とに起倒可能にブレ
    ーキレバーを枢着し、前記ブレーキレバーを起立させる
    と、前記連結部材に連結したケーブルが引かれて、制動
    状態となるマニュアルブレーキ装置において、 トグル機構および、アシスト機構を備え、 前記トグル機構は、前記ブレーキレバー、前記連結部材
    および、前記ブレーキレバーの中間位置と前記連結部材
    とを連結する中継部材により構成し、 前記アシスト機構は、ヨーク部材、ピン部材および、付
    勢手段を有し、 前記ヨーク部材は、前記ベース部材と前記ブレーキレバ
    ーとの一方に装着されていて、係合部を有しており、 前記ピン部材は、前記ベース部材と前記ブレーキレバー
    との他方に装着されており、 前記付勢手段は、前記ブレーキレバーの起立操作時に、
    前記ヨーク部材の係合部に係合しているピン部材を介し
    て、前記倒伏位置と前記起立位置との中間位置である転
    換点を境にして前記倒伏位置側で、前記ブレーキレバー
    を倒伏する方向に付勢する一方、前記起立位置側では、
    前記ブレーキレバーを前記起立する方向に付勢し、 前記ピン部材は、前記ブレーキレバーの倒伏操作時に前
    記ブレーキレバーへの前記付勢手段の付勢力の伝達経路
    を断つべく、前記ヨーク部材の係合部から外れているこ
    とを特徴とするマニュアルブレーキ装置。
  3. 【請求項3】ベース部材に連結部材を摺動可能に支持す
    るとともに、該連結部材の摺動方向の延長線上の近傍位
    置を中心にして倒伏位置と起立位置とに起倒可能にブレ
    ーキレバーを枢着し、前記ブレーキレバーを起立させる
    と、前記連結部材に連結したケーブルが引かれて、制動
    状態となるマニュアルブレーキ装置において、 トグル機構、張力調整機構および、アシスト機構を備
    え、 前記トグル機構は、前記ブレーキレバー、前記連結部材
    および、前記ブレーキレバーの中間位置と前記連結部材
    とを連結する中継部材により構成し、 前記張力調整機構は、前記中継部材の位置を変えること
    によりケーブルの張力を調整するもので、調整リンク部
    材を有し、 前記調整リンク部材は、前記ブレーキレバーと前記中継
    部材とを連結していて、制動時に前記ケーブルが引かれ
    る方向である出力軸線上から外れた位置に該出力軸線に
    沿って移動調節可能に前記ブレーキレバーに配設されて
    おり、 前記アシスト機構は、ヨーク部材、ピン部材および、付
    勢手段を有し、 前記ヨーク部材は、前記ベース部材と前記ブレーキレバ
    ーとの一方に装着されていて、係合部を有しており、 前記ピン部材は、前記ベース部材と前記ブレーキレバー
    との他方に装着されており、 前記付勢手段は、前記ブレーキレバーの起立操作時に、
    前記ヨーク部材の係合部に係合しているピン部材を介し
    て、前記倒伏位置と前記起立位置との中間位置である転
    換点を境にして前記倒伏位置側で、前記ブレーキレバー
    を倒伏する方向に付勢する一方、前記起立位置側では、
    前記ブレーキレバーを前記起立する方向に付勢し、 前記ピン部材は、前記ブレーキレバーの倒伏操作時に前
    記ブレーキレバーへの前記付勢手段の付勢力の伝達経路
    を断つべく、前記ヨーク部材の係合部から外れているこ
    とを特徴とするマニュアルブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記マニュアルブレーキ装置は、揺動角度
    制限部材を有し、 前記揺動角度制限部材は、前記ヨーク部材の揺動角度を
    制限して、前記ブレーキレバーを前記倒伏位置から前記
    起立位置の近傍まで起立させたとき、前記起立位置の近
    傍まで前記ヨーク部材の係合部に係合していた前記ピン
    部材を前記ヨーク部材の係合部から外す一方、前記ブレ
    ーキレバーを前記起立位置から前記倒伏位置の近傍まで
    倒伏させたとき、該倒伏位置の近傍まで前記ヨーク部材
    の係合部から外れていた前記ピン部材を前記ヨーク部材
    の係合部に係合させることを特徴とする請求項1、2ま
    たは3に記載のマニュアルブレーキ装置。
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