JP3471373B2 - ガソリン機関の燃焼制御装置 - Google Patents

ガソリン機関の燃焼制御装置

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JP3471373B2
JP3471373B2 JP22418892A JP22418892A JP3471373B2 JP 3471373 B2 JP3471373 B2 JP 3471373B2 JP 22418892 A JP22418892 A JP 22418892A JP 22418892 A JP22418892 A JP 22418892A JP 3471373 B2 JP3471373 B2 JP 3471373B2
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガソリン機関を安定
して運転できる空燃比のリーン限界に制御するためのガ
ソリン機関の燃焼制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンでは、排気ガスの浄化及
び燃費向上の要求が高まっており、このためには、機関
の各気筒毎に着火燃焼状態を検出し、機関を空燃比のリ
ーン限界に近い運転条件で運転させることが望ましい。
このため、ポンプ素子と酸素センサとを組み合わせ、排
気中の残存酸素量及び可燃性分量から空燃比の全領域に
おいて吸入混合気の空燃比を検出する全領域空燃比セン
サが使用され、機関を希薄燃焼させる燃焼制御がなされ
ている。また、機関が安定燃焼の希薄燃焼限界に近づく
と、クランク角速度(機関の回転速度と同義)がばらつ
き、回転が不安定になるとともに、気筒内の燃焼圧力の
ピーク位置およびピーク値のレベルの変動(ばらつき)
が増大し、このばらつき度合いが一定値を越えると機関
の円滑な運転が困難となる。
【0003】さらに、気筒内の圧力変動を正確に検出す
る手段として、スパークプラグに組み込まれたり、別体
の気筒内圧力センサプラグとして気筒内圧力が直接印加
するように装着されるセンサが公知である。これととも
に、スパークプラグと機関のスパークプラグ締結座との
間に機械電気変換体を介装し、気筒内の燃焼圧力の変化
を検出するガスケット式燃焼圧力センサまたは、スパー
クプラグの主体金具と絶縁碍子との間に機械電気変換体
を介装したスーパークプラグ内装型燃焼圧力センサなど
が、安価で装着性に優れ、気筒の燃焼圧力のピーク位置
またはピークレベルの検出などに使用されている。前者
は気筒内圧力の絶対値の検出精度に優れるが装着、メン
テナンスが面倒であり、後者は比較的安価で装着、メン
テナンスが容易であり、相対的な燃焼圧力変動の検出に
適する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、全領域空燃
比センサ、クランク角速度センサ、または気筒内圧力セ
ンサを用いた燃焼制御においては、各気筒間の空燃比の
ばらつきを考慮して、最も希薄となる気筒においても正
常に着火ができるよう、空燃比を希薄限界から余裕をも
って燃料リッチ側に制御せざるを得ないため、排気浄化
または燃費向上が充分にできない欠点があった。この発
明の目的は、多気筒ガソリン機関を各気筒ごとに安定運
転の限界に近い希薄燃焼(目標空燃比)で運転でき、排
気浄化または燃費向上が最大限に達成できるガソリン機
関の燃焼制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の、この発
明のガソリン機関の燃焼制御装置は、多気筒機関の排気
路に装着され、排気中の残存酸素量及び可燃性分量から
空燃比の全領域において吸入混合気の空燃比を検出する
全領域空燃比センサと、各気筒に装着された各スパーク
プラグが受ける燃焼圧力を、スパークプラグの構成部品
間またはスパークプラグの構成部品と機関のスパークプ
ラグ締結座との間に介装された機械電気変換体により、
電気信号に変換する燃焼圧力センサを備え、各気筒ごと
に燃焼圧力のピーク位置のばらつき度合いを検出する燃
焼圧力ばらつき検出回路と、各気筒ごとに設けた燃料噴
射装置と、全気筒の平均空燃比が運転条件に応じて予め
設定した暫定希薄空燃比となるよう、前記全領域空燃比
センサによりフィードバック制御しながら、全気筒の燃
料噴射装置からの燃料噴射量を制御すると共に、前記燃
焼圧力ばらつき検出回路の出力を入力し、各気筒ごとに
燃焼圧力のばらつき度合いは機関が安定運転できる希薄
燃焼の限界により決定される安定運転限界以下となるよ
う、前記暫定希薄空燃比を前記安定運転限界により決定
される目標希薄空燃比に書き換えて、各気筒ごとに、各
気筒の燃料噴射装置からの燃料噴射量を制御する制御回
路とからなる。
【0006】請求項2に記載のガソリン機関の燃焼制御
装置は、前記制御回路が、運転条件に応じて予め設定し
た暫定希薄空燃比となるよう、前記全領域空燃比センサ
によりフィードバック制御しながら、前記全ての燃料噴
射装置からの燃料噴射総量を制御すると共に、各気筒ご
との運転状態を前記燃焼圧力ばらつき検出回路で検出
し、各燃料噴射装置からの燃料噴射量を各気筒の運転状
態が同程度となるよう制御する。
【0007】
【0008】請求項においては、前記全領域空燃比セ
ンサに代えて機関のクランク角速度の変化を検出するク
ランク角速度センサを備え、前記制御回路は、前記クラ
ンク角速度センサにより検出したクランク角速度のばら
つきの範囲が一定値以下となるよう、吸入混合気の空燃
比を運転条件に応じて予め設定した暫定希薄空燃比にフ
ィードバック制御しながら、前記全ての燃料噴射装置か
らの燃料噴射量を制御すると共に、前記燃焼圧力ばらつ
き検出回路の出力を入力し、各気筒ごとに燃焼圧力のば
らつき度合いは、機関が安定運転できる希薄燃焼の限界
により決定される安定運転限界以下となるよう、前記暫
定希薄空燃比を前記安定運転限界により決定される目標
希薄空燃比に書き換えて、各気筒ごとに、各気筒の燃料
噴射装置からの燃料噴射量を制御する。
【0009】請求項においては、前記全領域空燃比セ
ンサに代えて機関の気筒内圧力を直接検出する気筒内圧
力センサを備え、前記制御回路は、前記気筒内圧力セン
サにより検出した特定気筒の燃焼圧力のばらつきの範囲
が一定値以下となるよう、吸入混合気の空燃比を運転条
件に応じて予め設定した暫定希薄空燃比にフィードバッ
ク制御しながら、前記全ての燃料噴射装置からの燃料噴
射量を制御すると共に、前記燃焼圧力ばらつき検出回路
の出力を入力し、各気筒ごとに燃焼圧力のばらつき度合
いは、機関が安定運転できる希薄燃焼の限界により決定
される安定運転限界以下となるよう、前記暫定希薄空燃
比を前記安定運転限界により決定される目標希薄空燃比
に書き換えて、各気筒ごとに、各気筒の燃料噴射装置か
らの燃料噴射量を制御する。
【0010】
【発明の作用】請求項1に記載の発明では、ガソリン機
関の燃焼制御装置を、全領域空燃比センサを用い、運転
条件に応じて、余裕を持ってリーン側に設定した暫定希
薄空燃比にフィードバック制御すると共に、各気筒の空
燃比のばらつきを、燃焼圧力センサで検出し、各気筒ご
とに正常着火の限界まで希薄燃焼となるよう制御する。
請求項2に記載の発明では、ガソリン機関の燃焼制御装
置を、全領域空燃比センサを用い、運転条件に応じて設
定した目標希薄空燃比にフィードバック制御すると共
に、各気筒の運転状態のばらつきを、燃焼圧力センサで
検出し、各気筒間のばらつきのみを調整する。
【0011】請求項に記載の発明では、ガソリン機関
の燃焼制御装置を、希薄燃焼になるほどクランク角速度
のばらつきが増大するという事実を利用して、クランク
角速度センサで検出した、クランク角速度のばらつき度
合いが一定値以下となるよう、運転条件に応じ、余裕を
持ってリーン側に設定した暫定希薄空燃比にフィードバ
ック制御する。また、各気筒の空燃比のばらつきを、燃
焼圧力センサで検出し、各気筒ごとに正常着火の限界ま
で希薄燃焼となるよう制御する。
【0012】請求項に記載の発明では、ガソリン機関
の燃焼制御装置を、希薄燃焼になるほど気筒の燃焼圧の
ばらつきが増大するという事実を利用して、機関の気筒
内圧力を直接検出する気筒内圧力センサの出力により特
定気筒の圧力変動のばらつきを検出し、このばらつき度
合いが一定値以下となるよう運転条件に応じ、余裕を持
ってリーン側に設定した暫定希薄空燃比にフィードバッ
ク制御する。また、各気筒の空燃比のばらつきを、燃焼
圧力センサで検出し、各気筒ごとに正常着火の限界まで
希薄燃焼となるよう制御する。
【0013】
【発明の効果】これらの作用により、定常運転及び暖機
運転において、排気浄化、燃費向上が同時に達成でき
る。
【0014】
【実施例】図1は、4気筒ガソリン機関の概略を示し、
100は点火装置、200は排気路であり全領域空燃比
センサ201が装着され、300は吸気路であり各気筒
ごとに燃料噴射装置301が取り付けられている。点火
装置100は、点火コイル1、配電器2、スパークプラ
グ3を備える。空燃比センサ201は、公知の構成を有
し、ポンプ素子と酸素センサとを組み合わせ、排気中の
残存酸素量及び可燃性分量から空燃比の全領域において
吸入混合気の平均的空燃比を検出する。
【0015】燃焼圧力ばらつき検出回路4は、図2に示
す如く、機関のスパークプラグ取付座Aとスパークプラ
グの主体金具の胴部Bとの間に締結されているガスケッ
ト式燃焼圧力センサ5、機関のクランク角信号検出器4
1、ピストンの上死点信号発生器42、これらの出力か
ら圧力のピーク位置を検出する燃焼圧力ピーク位置検出
回路43、および燃焼圧力ピーク位置のばらつき度合い
を算出するばらつき算出回路44と、該ばらつき度合い
が吸入混合気の希薄限界であるか否かを判定する判定回
路45からなる。このとき、クランク角信号検出器41
は、クランク角位置を検出し、ピストンの上死点信号発
生器42は点火工程にある気筒を特定する。
【0016】燃焼圧力ばらつき検出回路4は、前記燃焼
圧力センサ5などの出力を入力し、各気筒の燃焼圧力の
ピーク位置のクランク角位置を検出する。ばらつき算出
回路44は、気筒ごとに前記ピーク位置の基準値からの
偏差を検出し、燃焼圧力のピーク位置のばらつき度合い
として判定回路45に出力する。判定回路45は、ばら
つき度合いと、運転条件により、予め測定または計算で
求めた運転の安定限界である限界ばらつき度合い設定値
とを比較し、吸入混合気の希薄限界を判定し、マイクロ
コンピュータを用いたエンジンコントロールユニット
(ECU、制御回路)6に出力する。
【0017】ガスケット式燃焼圧力センサ5は、2枚の
円環状機械電気変換体51と3層の円環状電極層52と
を交互に積層した圧電素子50にリード線を接続してな
り、電圧に変換した気筒内の燃焼圧力波形を出力する。
この燃焼圧力波形は、図3に示す如く、空燃比A/Fが
理論空燃比から希薄になるに従ってピーク位置のばらつ
き度合いが大きくなるとともに、ピーク値のレベルのば
らつき度合いが増大する。
【0018】制御回路6は、運転条件に応じて予め計算
又は測定により求めた記憶装置に格納したデータに基づ
き、機関に供給される空気と燃料の混合比(空燃比)の
全気筒の平均値が設定した暫定希薄空燃比となるよう、
前記空燃比センサ201によりフィードバック制御しな
がら、全ての燃料噴射装置301からの燃料噴射量を制
御する。これとともに、各気筒ごとの安定運転限界を前
記燃焼圧力ばらつき検出回路4で検出し、おのおのの燃
料噴射装置301からの燃料噴射量を、その気筒の安定
運転限界に近い限界希薄空燃比まで希薄となるように調
整して、暫定希薄空燃比を各気筒の限界希薄空燃比によ
り決定される目標希薄空燃比に書き換えて制御する。
【0019】また、制御回路6は、気筒間の空燃比のば
らつきを考慮して安全側(リッチ側)に設定した希薄な
暫定空燃比、たとえば20:1の空燃比となるよう燃料
噴射装置301からの燃料供給量を調整し、機関を燃焼
制御する。この空燃比は空燃比センサ201で検出され
目標値と差が生じないようにフィードバック制御され
る。
【0020】燃焼圧力ばらつき検出回路4による各気筒
ごとの空燃比を、各気筒ごとに正常着火、燃焼が可能な
限界に近い限界希薄空燃比に調整する作用は、つぎのよ
うになされる。判定回路45は、たとえば各気筒ごと
に、燃焼圧力波形の連続した10個のピーク位置と基準
値との差のばらつき量を積算し、積算値が機関の運転条
件に応じて予め測定(または計算)し記憶装置に記憶さ
せた測定値46と比較し、積算値が測定値46以上のと
きは安定運転の限界が近いと判別する。この判別情報
は、制御回路6に出力され、燃料噴射装置301による
燃料供給量を調整し、気筒ごとに空燃比のリーン限界近
くでの安定運転を実行する。これは、暫定希薄空燃比2
0:1を、各気筒の限界希薄空燃比の総和により決定さ
れる目標希薄空燃比(たとえば22:1)に書き換え
て、燃料噴射装置301からの燃料噴射総量を制御する
ことによりなされる。
【0021】図4は燃焼圧力センサ5の他の実施例を示
す。この実施例では、スパークプラグ3の主体金具31
と、絶縁碍子32との間に円環状機械電気変換体の両面
に電極層を積層した圧電素子50を介装し、スパークプ
ラグ内装型燃焼圧力センサ5としている。この構成によ
り、スパークプラグの構造は複雑化するが、燃焼圧力セ
ンサ5の装着は容易になる。図5は燃焼圧力センサ5の
さらに他の実施例を示す。この実施例では、主体金具3
1の胴部33の下面を削り、この部分に絶縁被覆53を
施した円環状圧電素子50を固着している。この実施例
においても、図4の実施例と同様な効果が得られる。
【0022】請求項2に記載の発明では、制御回路6
は、運転条件に応じて予め計算又は測定により求めた記
憶装置に格納したデータに基づき、機関に供給される空
気と燃料の混合比(空燃比)が設定した目標希薄空燃比
となるよう、空燃比センサ201によりフィードバック
制御しながら、全ての燃料噴射装置301からの燃料噴
射総量を制御する。これと共に、各気筒ごとの空燃比の
ばらつきを前記燃焼圧力ばらつき検出回路4で検出し、
各気筒ごとのピーク位置と基準値との差のばらつき量を
積算し、各気筒間のばらつきが少なくなるよう各燃料噴
射装置301からの燃料噴射量を制御する。これによ
り、各気筒は空燃比のばらつきが低減し、ほぼ同一条件
で運転できる。
【0023】すなわち、制御回路6は、気筒間の空燃比
のばらつきを考慮して予め設定した理論空燃比よりリー
ンな目標希薄空燃比、たとえば22:1の空燃比となる
よう全ての燃料噴射装置301からの燃料供給総量を調
整し、機関を燃焼制御する。この目標空燃比は空燃比セ
ンサ201で検出され目標値と差が生じないようにフィ
ードバック制御される。これと共に、燃焼圧力ばらつき
検出回路4は、燃料供給総量はそのままで、気筒間のば
らつきのみを検出して調整する。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】請求項に記載の燃焼制御装置を、図6お
よび図7とともに説明する。この発明では、図1におけ
る全領域空燃比センサ201に代えて、図6に示す如く
機関のクランク角速度を検出するクランク角速度センサ
7を備える。機関のクランク角速度は、図7に示す如
く、吸入混合気の空燃比が希薄になるほどばらつきが大
きく、空燃比A/Fが22を越えると機関の安定運転が
できなくなる。このクランク角速度のばらつきを基準値
からの変動度合いから検出し、所定期間の変動度合いを
積算し、積算値と測定値を比較し、リーン限界を判定す
る。
【0030】制御回路6は、クランク角速度センサ7に
よりクランク角速度の変動が一定範囲内となり、機関の
安定運転が可能である希薄空燃比を、気筒間の空燃比の
ばらつきを考慮し、余裕を持って暫定希薄空燃比として
設定する。つぎに、各気筒ごとの安定運転限界を前記燃
焼圧力ばらつき検出回路4で検出し、各燃料噴射装置3
01からの燃料噴射量を安定運転限界に近い限界希薄空
燃比まで希薄に調整して、前記暫定希薄空燃比を各気筒
の限界希薄空燃比により決定される目標希薄空燃比に書
き換えて制御することは、上記実施例と同一である。
【0031】請求項に記載の燃焼制御装置を、図8〜
図11とともに説明する。この発明では、前記クランク
角速度センサ7に代えて、図9に示す如く、主体金具3
1に絶縁碍子32と並列して気筒内の圧力を直接検出す
る機械電気変換体81を取り付けたスパークプラグ組み
込み式気筒内圧力センサ8を備える。気筒内の圧力は、
図11に示す如く、吸入混合気の空燃比が希薄になるほ
どばらつきが大きく、空燃比A/Fが22を越えると期
間の安定運転ができなくなる。
【0032】この気筒内圧力は、特定クランク角におけ
る気筒内圧力を測定することにより機関の出力トルクの
ばらつきと1:1の対応を示すので、図10に示す出力
トルクばらつき検出回路70により気筒内圧力のばらつ
きを検出できる。出力トルクばらつき検出回路70は、
前記気筒内圧力センサ(出力トルクセンサ)8、トルク
算出回路72、トルクばらつき算出回路73、リーン限
界判定回路74を備え、出力トルクの基準値からの変動
度合いを検出し、所定期間の変動度合いを積算し、積算
値と測定値を比較し、リーン限界を判定する。
【0033】制御回路6は、気筒内圧力センサ8により
特定気筒の圧力変動が一定範囲内となり、機関の安定運
転が可能である希薄空燃比を、気筒間の空燃比のばらつ
きを考慮し、余裕を持って暫定希薄空燃比として設定す
る。つぎに、各気筒ごとの安定運転限界を前記燃焼圧力
ばらつき検出回路4で検出し、各燃料噴射装置301か
らの燃料噴射量を安定運転限界に近い限界希薄空燃比ま
で希薄に調整して、前記暫定希薄空燃比を各気筒の限界
希薄空燃比により決定される目標希薄空燃比に書き換え
て制御することは、上記実施例と同一である。なお気筒
内圧力センサ8は、スパークプラグ3と独立したプラグ
型式の公知のセンサが利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の燃焼制御装置を装着したガソリン機
関の点火回路図である。
【図2】燃焼圧力ばらつき検出回路のブロック図であ
る。
【図3】燃焼圧力のばらつきを示す波形図である。
【図4】燃焼圧力センサの他の実施例の断面図である。
【図5】燃焼圧力センサのさらに他の実施例の断面図で
ある。
【図6】請求項に記載の燃焼制御装置を装着した点火
回路図である。
【図7】クランク角速度および出力トルク変動を示す波
形図である。
【図8】請求項に記載の燃焼制御装置を装着した点火
回路図である。
【図9】気筒内圧力センサを組み込んだスパークプラグ
の断面図である。
【図10】出力トルクばらつき検出回路のブロック図で
ある。
【図11】気筒内圧力の変動を示す波形図である。
【符号の説明】
1 点火コイル 2 配電器 3 スパークプラグ 4 燃焼圧力ばらつき検出回路 5 燃焼圧力センサ 6 制御回路 7 クランク角速度センサ 8 気筒内圧力センサ 100 点火装置 201 全領域空燃比センサ 301 燃料噴射装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−51135(JP,A) 特開 平4−164139(JP,A) 特開 昭63−306246(JP,A) 特開 平3−156142(JP,A) 特開 昭62−38853(JP,A) 特開 昭58−195031(JP,A) 特開 昭59−65535(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒機関の排気路に装着され、排気中
    の残存酸素量及び可燃性分量から空燃比の全領域におい
    て吸入混合気の空燃比を検出する全領域空燃比センサ
    と、 各気筒に装着された各スパークプラグが受ける燃焼圧力
    を、スパークプラグの構成部品間またはスパークプラグ
    の構成部品と機関のスパークプラグ締結座との間に介装
    された機械電気変換体により、電気信号に変換する燃焼
    圧力センサを備え、各気筒ごとに燃焼圧力のピーク位置
    ばらつき度合いを検出する燃焼圧力ばらつき検出回路
    と、 各気筒ごとに設けた燃料噴射装置と、 全気筒の平均空燃比が運転条件に応じて予め設定した暫
    定希薄空燃比となるよう、前記全領域空燃比センサによ
    りフィードバック制御しながら、全気筒の燃料噴射装置
    からの燃料噴射量を制御すると共に、 前記燃焼圧力ばらつき検出回路の出力を入力し、各気筒
    ごとに燃焼圧力のばらつき度合いは機関が安定運転でき
    る希薄燃焼の限界により決定される安定運転限界以下と
    なるよう、前記暫定希薄空燃比を前記安定運転限界によ
    り決定される目標希薄空燃比に書き換えて、各気筒ごと
    に、各気筒の燃料噴射装置からの燃料噴射量を制御する
    制御回路とからなるガソリン機関の燃焼制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御回路は、運
    転条件に応じて予め設定した暫定希薄空燃比となるよ
    う、前記全領域空燃比センサによりフィードバック制御
    しながら、前記全ての燃料噴射装置からの燃料噴射総量
    を制御すると共に、各気筒ごとの運転状態を前記燃焼圧
    力ばらつき検出回路で検出し、各燃料噴射装置からの燃
    料噴射量を各気筒の運転状態が同程度となるよう制御す
    るガソリン機関の燃焼制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記全領域空燃比セ
    ンサに代えて機関のクランク角速度の変化を検出するク
    ランク角速度センサを備え、前記 制御回路は、前記クランク角速度センサにより検出
    したクランク角速度のばらつきの範囲が一定値以下とな
    るよう、吸入混合気の空燃比を運転条件に応じて予め設
    定した暫定希薄空燃比にフィードバック制御しながら、
    前記全ての燃料噴射装置からの燃料噴射量を制御すると
    共に、 前記燃焼圧力ばらつき検出回路の出力を入力し、各気筒
    ごとに燃焼圧力のばらつき度合いは、機関が安定運転で
    きる希薄燃焼の限界により決定される安定運転限界以下
    となるよう、前記暫定希薄空燃比を前記安定運転限界に
    より決定される目標希薄空燃比に書き換えて、各気筒ご
    とに、各気筒の燃料噴射装置からの燃料噴射量を制御す
    るガソリン機関の燃焼制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記全領域空燃比セ
    ンサに代えて機関の気筒内圧力を直接検出する気筒内圧
    力センサを備え、前記 制御回路は、前記気筒内圧力センサにより検出した
    特定気筒の燃焼圧力のばらつきの範囲が一定値以下とな
    るよう、吸入混合気の空燃比を運転条件に応じて予め設
    定した暫定希薄空燃比にフィードバック制御しながら、
    前記全ての燃料噴射装置からの燃料噴射量を制御すると
    共に、 前記燃焼圧力ばらつき検出回路の出力を入力し、各気筒
    ごとに燃焼圧力のばらつき度合いは、機関が安定運転で
    きる希薄燃焼の限界により決定される安定運転限界以下
    となるよう、前記暫定希薄空燃比を前記安定運転限界に
    より決定される目標希薄空燃比に書き換えて、各気筒ご
    とに、各気筒の燃料噴射装置からの燃料噴射量を制御す
    るガソリン機関の燃焼制御装置。
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