JP3470200B2 - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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JP3470200B2
JP3470200B2 JP20981593A JP20981593A JP3470200B2 JP 3470200 B2 JP3470200 B2 JP 3470200B2 JP 20981593 A JP20981593 A JP 20981593A JP 20981593 A JP20981593 A JP 20981593A JP 3470200 B2 JP3470200 B2 JP 3470200B2
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯工程、すすぎ工
程、脱水工程等の全工程を連続して自動的に行う全自動
洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の全自動洗濯機は、脱水槽
内の洗濯物の偏り(以下布アンバランスという)によっ
て、脱水工程時に外槽や脱水槽などの過大な揺れの異常
振動を生ずることがある。外槽や脱水槽の揺れを検知す
る手段として、脱水工程の初期に生じる外槽や脱水槽の
揺れが所定の揺れよりも大きくなると、外槽がスイッチ
に接触することでスイッチが動作して、異常振動を検出
する方法があり、異常振動を検出すると、脱水槽の回転
を停止し、布アンバランスを補正するべく給水、攪拌、
排水を再度行ってから脱水工程を再開する構成としてい
る。バランス装置を工夫して脱水時の振動、騒音を低減
した発明がなされている(例えば、特開平3−2615
00号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、外槽とスイッチとの距離(クリアラン
ス)を最適に設計する必要があるが、スイッチは全自動
洗濯機の外枠に設置されるので、外槽や脱水槽または外
枠の大きさや形状を変更するときに外槽とスイッチとの
距離(クリアランス)の最適な設計に時間と手間がかか
るという問題点、また、布アンバランスの有無を脱水工
程の初期における外槽や脱水槽の過大な揺れでしか判断
できず、仮に布アンバランス有と判断しても、その補正
は、給水、攪拌、排水して行うので、脱水時間の延長が
生じたり、水の使用量が増加して、効率が悪く不経済で
あるという問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、洗濯、すすぎ、脱水などの各工程に応じた最適な制
御を行うことができ、脱水工程時の異常振動が発生しに
くい全自動洗濯機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載に係る全自動洗濯機は、脱水槽
を外包する外槽の揺れを検出するリング状に巻いたコイ
ルを有する固定部と、そのコイルの内周の内側に配設し
た磁性材料製の可動部とで構成し、そのコイルの外周に
磁性材料を配設した検出装置と、その検出装置の出力に
応じて脱水槽に配設された攪拌翼の駆動を制御する制御
回路を備えた構成としたものである。また、本発明の請
求項3記載に係る全自動洗濯機は、脱水槽を外包する外
槽の揺れを検出する検出装置を、複数のコイルをほぼ同
心円状に配設した固定部と、その固定部のコイル面に対
向する方向に配設した磁性材料製の可動部と、その可動
部の動きを制御する制御部とで構成することとした。
た、本発明の請求項4記載に係る全自動洗濯機は、脱水
槽を外包する外槽の揺れを検出する検出装置を、磁性材
料製の可動部と、その可動部の周囲に複数のコイルを配
設した固定部とで構成することとした。
【0006】
【作用】この構成において、外槽や脱水槽の揺れに連動
する磁性材料製の可動部と、コイルを有する固定部との
磁気結合度合を固定部のコイルのインダクタンスの変化
として捉えることで、非接触で外槽や脱水槽の揺れの変
位を正確に検知することとなる。
【0007】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。
【0008】図1に示すように、脱水工程時の脱水槽1
内の洗濯物2から脱水される水を受けるための外槽3の
底部中央に動力伝達装置4が配設されていて、動力伝達
装置4と外槽3の底部に固設されたモータ5にはベルト
6が張架されている。動力伝達装置4の内側の軸7には
攪拌翼8が固定され、外側の軸9には外槽3内に位置し
た脱水槽1が固定されている。脱水槽1の上部には流体
バランサー10が配設されている。外槽3は外枠11の
上端よりサスペンション12を介して弾性的に吊り下げ
支持されている。制御回路13は、外槽3の振動の揺れ
を検知する検出装置14の信号を処理し、またはモータ
5を制御する。なお、外槽3内の水は、コック(図示せ
ず)を開いて、排水ホース(図示せず)により外部に排
水される構成としている。
【0009】図2に示すように、比較例の検出装置14
は、磁性材料のフェライト15の可動部と、保持部16
aで保持したリング状に巻いたコイル16の固定部で構
成されている。フェライト15の形状は上下が円盤状
で、その上下の円盤間を円柱状に一体成形されている。
フェライト15は、サスペンション12の上部に配設さ
れ、かつ、外枠11に固定されているコイル16の内周
の内側に配設されている。従って、外槽3の横揺れはサ
スペンション12を介してフェライト15の動きとして
捉える構成としている。
【0010】外槽3の揺れを検知する検出装置14の出
力例は、図3に示すように、フェライト15の変位量と
コイル16のインダクタンス量の関係として示めされ
る。すなわち、外槽3の揺れが大きいときは、フェライ
ト15がコイル16に近づくので、フェライト15とコ
イル16との磁気結合が良くなり、コイル16のインダ
クタンスが大きくなり、逆に、外槽3の揺れが小さいと
きは、フェライト15とコイル16との磁気結合が悪く
なり、コイル16のインダクタンスが小さくなる。ま
た、フェライト15が、コイル16の中心近傍に位置す
るときは、フェライト15とコイル16との磁気結合が
最も悪くなり、コイル16のインダクタンスが最小とな
る。
【0011】また制御回路13は、検出装置14の出力
をLC発振回路等により発振周波数等に変換し、その変
換値により外槽3の揺れを判断する。
【0012】以上のように構成された全自動洗濯機につ
いて、以下その動作を説明する。脱水工程においては、
まず外槽3の揺れを検出装置13で検出する。ここで洗
濯物2の布アンバランスにより脱水工程に初期に生じる
外槽3の揺れが大きくなる異常振動があるときは、フェ
ライト15がコイル16に近づくので、コイル16のイ
ンダクタンスが大きくなり、検出装置14の出力が大き
くなる。あらかじめ外槽3の過大な揺れの判断基準とな
る基準値を設定しておき、検出装置14の出力と設定し
た基準値を制御回路13で比較する。検出装置14の出
力が基準値以上のときは、外槽3が過大な揺れをする異
常振動と判断し、異常振動を判断すると、制御回路13
により脱水槽1の回転を停止し、布アンバランスを補正
するために給水、攪拌、排水を再度行ってから脱水工程
を再開させる。
【0013】また、洗濯、乾燥工程においては、各攪拌
毎に外槽3の揺れを検出する。洗濯物2の布アンバラン
スが小さいときは、各攪拌毎の外槽3の揺れのピーク値
のばらつきは小さくなるが、例えば布アンバランスが存
在するときは、各攪拌毎の外槽3の揺れのピーク値のば
らつきが大きくなる。
【0014】各攪拌毎の外槽3の揺れのピーク値のばら
つきの小さいところをとらえて攪拌翼8の運転を止める
と、そのときの布アンバランスは小さく、排水をして脱
水工程に移行すれば振動の小さい良好な脱水を行うこと
ができる。
【0015】さらに、工場出荷時において全自動洗濯機
の水平設置時の検出装置14の値を制御回路13内に記
憶させておけば、家庭などにおいて、その値に合致する
ように自動的に調整する機能または手動によって設置す
ることで、全自動洗濯機を容易に水平に設置することが
でき、斜めに設置するなどの設置上の不具合による運転
時の振動の低減が図れる。なお、過大な外槽3の揺れや
各攪拌毎の外槽3の揺れのピーク値のばらつきなどの判
断基準となる基準値は制御回路13で設定するので、基
準値設定は各工程内で適当な値に簡単に設定することが
できる。
【0016】以上のように、リング状に巻いたコイル1
6の固定部とコイル16の内周の内側に配設したフェラ
イト15の可動部で構成した検出装置14を一個以上設
けたことにより、外槽3や脱水槽1の揺れを可動部と固
定部との磁気結合度合を固定部のコイル16のインダク
タンスの変化として捉えることで、非接触で外槽3や脱
水槽1の揺れの変位を正確に検知することができ、洗
濯、すすぎ、脱水などの各工程で外槽3や脱水槽1の揺
れに応じた最適な制御を行うことができる。なお、検出
装置14の出力を制御回路13で判断するとき、外槽3
の揺れで生じる検出装置14の出力値と外槽3の静止位
置での検出装置14の出力値の差(相対値)などで判断
しても良く、要は、外槽3の揺れが検出できる処理方法
であれば良い。また、複数の検出装置14を配設するこ
とにより、外槽3の揺れの方向も検出できる。また、磁
性材料をフェライト15としたが、鉄などの他の磁性材
料でも良く、要はコイル16からの磁力線を集められる
材質であれば良い。
【0017】
【0018】図4に示すように、本実施例の特徴とする
ところは、前述の比較例として図2に示したリング状に
巻いたコイル16の外周に配設した磁性材料のフェライ
ト17を付加した点である。
【0019】この構成により、本実施例の外槽3の揺れ
を検知する検出装置14の出力例は、図5に示すよう
に、フェライト15の変位量とコイル16のインダクタ
ンス量の関係として示される。
【0020】すなわち、図と図5とを比較して明らか
なように、本実施例では、フェライト15が同一の位置
(変位量)にあるとき、コイル16のインダクタンス量
が大きくなり、フェライト15がコイル16の中心位置
にあるときのインダクタンス量とフェライト15がコイ
ル16の端の位置にある(フェライト15がコイル16
に近づいた)ときのインダクタンス量の比率(変化率)
が大きくなる。その理由は、フェライト17をコイル1
6に配設することで、コイル16の外周から空気中に漏
れる磁力線を集めることが可能になり、これとフェライ
ト15とで、より磁気結合が高くなって、コイル16の
インダクタンス量が大きくなる。したがって外槽3の揺
れの変位を検出する精度がより向上し、より正確な外槽
3の揺れを検知することができる。
【0021】なお、本実施例では、フェライト17をコ
イル16の外周に配設した例を示したが、コイル16を
磁性材料のフェライト17内に一部または全部を埋め込
んだ構成でも良く、要はコイル16の外周から空気中に
漏れる磁力線を集め、これとフェライト15とで、より
磁気結合を高くする構成であれば良い。検出装置やフェ
ライト15,17に関して、図2に示した検出装置やフ
ェライトと同様な扱いができることはいうまでもない。
【0022】(実施例) 以下本発明の第の実施例について説明する。
【0023】図6に示すように、可動部を構成する磁性
材料のフェライト18の形状は、上方の円盤を円柱状で
支えた傘状に一体成形したものである。固定部を構成す
るコイル19a、19b、19cは、各コイルの中心が
ほぼ三角形を形成する位置に平面状または曲面状の板パ
ネル20上に配設され、板パネル20は保持部21で外
枠11に固設されている。フェライト18はサスペンシ
ョン12の上部に配設され、かつ、全自動洗濯機を使用
しない(静止状態)ときは、フェライト18のコイル1
9a〜19cの各コイル面に空間を介して対向する面積
がほぼ同一になるように配設し、コイル19a〜19c
の各コイルのインダクタンスがほぼ同一になるように設
定している。また、フェライト18は、板パネル20か
ら見てほぼ円形としているので、外槽3の横揺れはサス
ペンション12の動きをフェライト18の動きとして捉
え、コイル19a〜19cは、制御回路13に接続さ
れ、制御回路13においてコイル19a〜19cの各イ
ンダクタンスまたはLC発振回路などにより各インダク
タンスを発振周波数などに変換し、その各変換値により
外槽3の揺れを判断するものである。その他の構成は、
前述第1の実施例と同一であるので説明は省略する。
【0024】この構成により、本実施例の外槽3の揺れ
を検知する検出装置14の出力例は、図7に示すよう
に、フェライト18の変位量とコイル19a〜19cの
各コイルのインダクタンス量の関係として示される。
【0025】以上のように構成された全自動洗濯機につ
いて、以下その動作を説明する。フェライト18がコイ
ル19a〜19cの中心近傍に位置するときは、フェラ
イト18とコイル19a〜19cの磁気結合がほぼ同じ
となり、コイル19a〜19cのインダクタンスがほぼ
等しくなる。
【0026】外槽3が揺れ、フェライト18がコイル1
9aの方向に移動したとすると、フェライト18がコイ
ル19aの面に空間を介して対向する面積が大きくな
り、逆に、フェライト18がコイル19b及び19cの
空間を介して対向する面積が小さくなる。一般にコイル
のインダクタンスは、コイル面に対向する磁性材料の面
積に比例するので、コイル19aのインダクタンスが大
きくなり、コイル19b及びコイル19cのインダクタ
ンスが小さくなる。この各コイル19a〜19cのイン
ダクタンスを制御回路13で捉えることにより、外槽3
の揺れの大きさと方向が判別できる。外槽3の揺れの大
きさは、コイル19a〜19cの各インダクタンスと全
自動洗濯機の静止状態時のコイル19a〜19cのイン
ダクタンスの差の最大値で検出できる。また、外槽3の
揺れ方向は、コイル19a〜19cの各インダクタンス
の大小の比率で検出できる。
【0027】以上のように本実施例によれば、フェライ
ト18の可動部と複数のコイル19a〜19cの中心を
ほぼ同一円周上に可動部に対向させて配設した固定部と
で構成した検出装置14を一個以上設けることにより、
可動部の動きは、外槽3や脱水槽1の揺れを可動部と固
定部の各コイル間のインダクタンスの変化として捉える
ことで、非接触で外槽3や脱水槽1の揺れの変位と方向
を正確に検知することができ、洗濯、すすぎ、脱水など
の各工程に応じた最適な制御を行うことができる。
【0028】なお、本実施例では、コイル19a〜19
c毎にLC発振回路などの検出回路を設けているが、各
コイル19a〜19cを並列接続しLC発振回路などの
検出回路に接続しても良い。また、本実施例では、各コ
イル19a〜19cの中心がほぼ三角形を形成する位置
に板パネル20上に配設しているが、コイルの数はいく
らでも良く、各コイルの中心が同一円周上に配設されれ
ば良い。また可動部のフェライト18は円形状にしてい
るが、長方形などでもよく、要は、各コイルのインダク
タンスの変化により外槽3の揺れと方向がわかる構成で
あれば良い。
【0029】(実施例) 以下本発明の第の実施例について説明する。
【0030】図8に示すように、可動部を構成する磁性
材料のフェライト22は、円柱状でサスペンション12
の任意の位置に配設されている。固定部を構成するコイ
ル23a〜23cは、フェライト22の周囲に互いにほ
ぼ対称位置になるように円筒24に配設され、その円筒
24は外枠11に固設されている。従って、フェライト
22及び円筒24はサスペンション12の任意の位置に
取付可能であるので、取付位置の昇降により、サスペン
ション12の大きな動き(外槽3の動き)をも正確に精
度良く検出することができる。
【0031】フェライト22は、全自動洗濯機を使用し
ない(静止状態)ときは、フェライト22のコイル23
a〜23cの各コイル面に空間を介してほぼその中心に
くるように配設し、コイル23a〜23cの各コイルの
インダクタンスがほぼ同一になるように設定している。
従って、外槽3の横揺れはサスペンション12の動きを
フェライト22の動きとして捉え、コイル23a〜23
cは、制御回路13に接続され、制御回路13において
コイル23a〜23cの各インダクタンスまたはLC発
振回路などにより各インダクタンスを発振周波数などに
変換し、その各変換値により外槽3の揺れを判断するも
のである。その他の構成は、前述第1の実施例と同一で
あるので説明は省略する。
【0032】この構成により、本実施例の外槽3の揺れ
を検知する検出装置14の出力例は、図9に示すよう
に、フェライト22の変位量とコイル23a〜23cの
各コイルのインダクタンス量の関係として示される。
【0033】以上のように構成された全自動洗濯機につ
いて、以下その動作を説明する。フェライト22がコイ
ル23a〜23cの中心近傍に位置するときは、フェラ
イト22とコイル23a〜23cの磁気結合がほぼ同じ
となり、コイル23a〜23cのインダクタンスがほぼ
等しくなる。
【0034】外槽3が揺れ、フェライト22がコイル2
3aの方向に移動したとすると、フェライト22とコイ
ル23aの面の距離が小さくなり、逆に、フェライト2
2とコイル23b及び23cの距離が大きくなる。一般
にコイルのインダクタンスは、コイル面に対向する磁性
材料の距離に逆比例するので、コイル23aのインダク
タンスが大きくなり、コイル23b及びコイル23cの
インダクタンスが小さくなる。この各コイル23a〜2
3cのインダクタンスを制御回路13で捉えることによ
り、外槽3の揺れの大きさと方向が判別できる。外槽3
の揺れの大きさは、コイル23a〜23cの各インダク
タンスと全自動洗濯機の静止状態時のコイル23a〜2
3cのインダクタンスの差の最大値で検出できる。ま
た、外槽3の揺れ方向は、コイル23a〜23cの各イ
ンダクタンスの大小の比率で検出できる。
【0035】以上のように本実施例によれば、可動部を
構成するフェライト材料の円柱状のファライト22の周
囲に互いにほぼ対称位置になるように、円筒24に配設
した複数のコイル23a〜23cの固定部で構成した検
出装置14を一個以上設けることにより、外槽3や脱水
槽1の揺れを可動部と固定部の各コイル間のインダクタ
ンスの変化として捉えることで、非接触で外槽3及び脱
水槽1の揺れの変位と方向を正確に検知することがで
き、洗濯、すすぎ、脱水などの各工程に応じた最適な制
御を行うことができる。
【0036】なお、本実施例ではコイル毎にLC発振回
路などの検出回路を設けているが、各コイルを並列接続
しLC発振回路などの検出回路に接続しても良い。ま
た、コイル数は3個としているが、円筒内のコイルの数
はいくらでも良い。また、本実施例では、可動部のフェ
ライト22は円形状に、固定部は円筒24にコイル23
a〜23cを配設しているが、フェライト22や円筒2
4の形状はどのような形状でも良く、要は、各コイルの
インダクタンスの変化により外槽3の揺れと方向がわか
る構成であれば良い。
【0037】(実施例) 以下本発明の第の実施例について説明する。
【0038】図10に示すように、サスペンション12
の上部に配設された検出装置14の固定部を構成するコ
イル25a〜25cは、それぞれの中心がほぼ三角形を
形成する位置で曲面状の天板26に配設され、天板26
の下部には、天板26とほぼ一定の空間を保った曲面状
の底板27が配設されている。可動部を構成する磁性材
料の球状のフェライト28は、天板26と底板27との
空間に配設され、この空間を自由に動く構成としてい
る。また天板26と底板27はその空間を閉じるように
保持具29に固定した構成とされている。底板27の下
方に配設した制御部30は、ソレノイド磁石などの磁力
を電流などで吸着力を制御してフェライト28の動きを
制御する。
【0039】全自動洗濯機を使用しない(静止状態)と
きは、フェライト28のコイル25a〜25cの各コイ
ル面に対向する面積が、ほぼ同一になるように配設し、
コイル25a〜25cの各コイルのインダクタンスがほ
ぼ同一になるように設定している。従って、外槽3の横
揺れは、サスペンション12の動きを介してフェライト
28の動きとして捉え、コイル25a〜25cは、制御
回路13に接続され、制御回路13においてコイル25
a〜25cの各インダクタンスまたはLC発振回路など
により各インダクタンスを発振周波数などに変換し、そ
の各変換値により外槽3の揺れを判断するものである。
その他の構成は、前述第1の実施例と同一であるので説
明は省略する。
【0040】この構成により、本実施例の外槽3の振れ
を検知する検出装置14の出力例は、図11に示すよう
に、フェライト28の変位量とコイル25a〜25cの
各コイルのインダクタンス量の関係として示される。
【0041】以上のように構成された全自動洗濯機につ
いて、以下その動作を説明する。制御部30がフェライ
ト28を制御しないで、フェライト28がコイル25a
〜25cの中心近傍に位置するときは、フェライト28
とコイル25a〜25cの磁気結合がほぼ同じとなり、
コイル25a〜25cのインダクタンスがほぼ等しくな
る。外槽3が揺れ、フェライト28がコイル25aの方
向に移動したときは、フェライト28がコイル25aの
面に空間を介して対向する面積が大きくなり、逆に、フ
ェライト28がコイル25b及び25cの空間を介して
対向する面積が小さくなる。一般にコイルのインダクタ
ンスはコイル面に対向する磁性材料の面積に比例するの
で、コイル25aのインダクタンスが大きくなり、コイ
ル25b及び25cのインダクタンスが小さくなる。こ
れら各コイル25a〜25cのインダクタンスを制御回
路13で捉えることにより、外槽3の揺れの大きさと方
向が判別できる。外槽3の揺れの大きさは、コイル25
a〜25cの各インダクタンスと全自動洗濯機の静止状
態時のコイル25a〜25cのインダクタンスの差の最
大値で検出できる。また、外槽3の揺れ方向は、コイル
25a〜25cの各インダクタンスの大小の比率で検出
できる。
【0042】また、制御部30により、適当な磁力でも
ってフェライト28を吸着し、底板27のほぼ中央に位
置させて、全自動洗濯機を動作させると、外槽3が揺
れ、それに応じてサスペンション12も揺れるが、フェ
ライト28は、制御部30により、適当な磁力でもって
吸着されているので、外槽3の動きと連動するサスペン
ション12の揺れの勢い(加速度)が磁力による吸着力
に打ち勝つときに、フェライト28は動き出すことにな
る。そして、その後のフェライト28の動き(変位)
は、フェライト28の初速度と磁力による吸着力によっ
て決定される。すなわち、サスペンション12の揺れの
勢い(加速度)によってフェライト28が底板27の中
心部付近から底板27の端の方向に移動するときの最大
変位は、磁力による吸着力が小さいときに大きくなり、
逆に磁力による吸着力が大きいときに小さくなる。この
ときのフェライト28の動きを各コイル25a〜25c
のインダクタンスで制御回路13が捉えることにより、
外槽3の揺れの大きさと方向が判別できる。
【0043】外槽3の揺れの大きさは、コイル25a〜
25cの各インダクタンスと全自動洗濯機の静止状態時
のコイル25a〜25cのインダクタンスの差の最大値
で検出できる。また、外槽3の揺れ方向は、コイル25
a〜25cの各インダクタンスの大小の比率で検出でき
る。すなわち、洗濯、すすぎなどの比較的外槽3の揺れ
が小さい工程と、脱水などの比較的外槽3の揺れが大き
い工程においても、フェライト28の最大変位が磁力に
よる吸着力を制御部30で適当な大きさに設定すること
で、ほぼ同等にすることができて、検出装置14も小型
となる。
【0044】以上のように本実施例によれば、複数のコ
イル25a〜25cをその中心がほぼ三角形を形成する
位置で曲面状の天板26に配設した固定部と、固定部の
コイル面に対向する方向に磁性材料の球状のフェライト
28を天板26と底板27との空間に自由に動くように
配設した可動部と、その可動部の動きを制御する制御部
30とで構成した検出装置14を一個以上設けることに
より、外槽3や脱水槽1の揺れの変位と方向を正確に精
度良く検知できると共に、検出装置14をコンパクト化
できる。
【0045】可動部の動きは、その可動部が所定の加速
度以上の場合に可動部が動くように制御部30で制御
し、所定加速度以上の外槽3及び脱水槽1の揺れが生じ
たときに、外槽3または脱水槽1の揺れに連動する可動
部と固定部の各コイル間のインダクタンスの変化として
捉えることで、非接触で外槽3及び脱水槽1の揺れの変
位と方向を正確に検知することができ、洗濯、すすぎ、
脱水の各工程に応じた最適な制御を行うことができる。
【0046】なお、本実施例では、可動部を球状のフェ
ライト28としたが、鉄などの他の磁性材料でもよく、
要は磁力によって吸着し、移動することでコイルのイン
ダクタンスを変化させる磁性材料であれば良い。また、
本実施例では、コイル毎にLC発振回路などの検出回路
を設けているが、各コイル25a〜25cを並列接続し
LC発振回路などの検出回路に接続しても良く、要は、
各コイルのインダクタンスの変化により外槽3の揺れと
方向がわかる構成であれば良い。
【0047】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、脱水槽を外包する外槽の揺れを検出するリング状に
巻いたコイルを有する固定部と、そのコイルの内周の内
側に配設した磁性材料製の可動部とで構成し、そのコイ
ルの外周に磁性材料を配設した検出装置と、その検出装
置の出力に応じて脱水槽に配設された攪拌翼の駆動を制
御する制御回路を備えた構成により、洗濯、すすぎ、脱
水などの各工程に応じた最適な制御を行うことができ、
脱水工程時の異常振動が発生しにくい優れた全自動洗濯
機を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全自動洗濯機の構成の
概念を示す断面略図
【図2】(a)は第1の実施例と比べる比較例の全自動
洗濯機の検出装置の構成の概念を示す断面略図 (b)は同検出装置の平面略図
【図3】同検出装置の出力例を示すグラフ
【図4】(a)は本発明の第の実施例の全自動洗濯機
の検出装置の構成の概念を示す断面略図 (b)は同検出装置の平面略図
【図5】同検出装置の出力例を示すグラフ
【図6】(a)は本発明の第の実施例の全自動洗濯機
の検出装置の構成の概念を示す断面略図 (b)は同検出装置の平面略図
【図7】同検出装置の出力例を示すグラフ
【図8】(a)は本発明の第の実施例の全自動洗濯機
の検出装置の構成の概念を示す断面略図 (b)は(a)のA−A断面図
【図9】同検出装置の出力例を示すグラフ
【図10】(a)は本発明の第の実施例の全自動洗濯
機の検出装置の構成の概念を示す断面略図 (b)は同検出装置の平面略図
【図11】同検出装置の出力例を示すグラフ
【符号の説明】
1 脱水槽 3 外槽 5 モータ 8 攪拌翼 11 外枠 12 サスペンション 13 制御回路 14 検出装置 15 フェライト(磁性材料) 16 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小畑 哲生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭5−29352(JP,A) 特開 平5−84382(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 1/00 - 51/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部中央にモータにより駆動される攪拌
    翼を配設した脱水槽と、前記脱水槽を外包する外槽と、
    前記外槽をサスペンションを介して支持する外枠と、前
    記外槽の揺れを検出する一個以上の検出装置と、前記検
    出装置の出力に応じて前記攪拌翼の駆動を制御する制御
    回路を備え、前記検出装置は、リング状に巻いたコイル
    を有する固定部と前記コイルの内周の内側に配設した
    磁性材料製の可動部とで構成し、前記コイルの外周に磁
    性材料を配設した全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】 検出装置の固定部は、リング状に巻いた
    コイルの外周に配設した磁性材料の中に前記コイルの一
    部または全部を埋設した構成である請求項記載の全自
    動洗濯機。
  3. 【請求項3】 底部中央にモータにより駆動される攪拌
    翼を配設した脱水槽と、前記脱水槽を外包する外槽と、
    前記外槽をサスペンションを介して支持する外枠と、前
    記外槽の揺れを検出する一個以上の検出装置と、前記検
    出装置の出力に応じて前記攪拌翼の駆動を制御する制御
    回路を備え、前記検出装置は、複数のコイルをほぼ同心
    円状に配設した固定部と、前記固定部のコイル面に対向
    する方向に配設した磁性材料製の可動部と、その可動部
    の動きを制御する制御部とで構成した全自動洗濯機。
  4. 【請求項4】 底部中央にモータにより駆動される攪拌
    翼を配設した脱水槽と、前記脱水槽を外包する外槽と、
    前記外槽をサスペンションを介して支持する外枠と、前
    記外槽の揺れを検出する一個以上の検出装置と、前記検
    出装置の出力に応じて前記攪拌翼の駆動を制御する制御
    回路を備え、前記検出装置は磁性材料製の可動部と、前
    記可動部の周囲に複数のコイルを配設した固定部とで
    成した全自動洗濯機。
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