JP3469695B2 - ポリオレフィン樹脂用動物咬害防止マスターバッチおよびその製造方法 - Google Patents
ポリオレフィン樹脂用動物咬害防止マスターバッチおよびその製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動物の咬害を防止す
る成形物に使用する高濃度の動物忌避活性成分を含有す
る熱可塑性樹脂組成物(以後マスターバッチと記す)お
よびその製造方法に関するものである。得られたマスタ
ーバッチは成形するときに他の所要樹脂材料と混合して
所定の濃度として、電力、通信、信号等のケーブル被覆
材、包装資材、機器類、建築物の構造物等に広範に用い
られている樹脂成形品および樹木等のネズミ類やその他
動物類による咬害を防ぐために用いられる。
る成形物に使用する高濃度の動物忌避活性成分を含有す
る熱可塑性樹脂組成物(以後マスターバッチと記す)お
よびその製造方法に関するものである。得られたマスタ
ーバッチは成形するときに他の所要樹脂材料と混合して
所定の濃度として、電力、通信、信号等のケーブル被覆
材、包装資材、機器類、建築物の構造物等に広範に用い
られている樹脂成形品および樹木等のネズミ類やその他
動物類による咬害を防ぐために用いられる。
【0002】
【従来の技術】カプサイシン類は、動物に対する優れた
咬害防止効果がある反面、強い刺激性があることから取
り扱いにくい欠点もある。カプサイシン類をマイクロカ
プセル化することによって強烈な辛味および刺激性が適
度にマスクされ、しかも動物咬害防止用に十分実用性が
あるばかりでなく、動物が対象物を齧った時にカプセル
膜が破壊され、カプセル内の高濃度のカプサイシン類が
強烈な辛味となって刺激し、より効果的である。しか
し、マイクロカプセルは摩擦等の力が加わるとカプセル
膜が崩壊しやすい欠点を持っており、樹脂と混合、混練
し、樹脂成形品を製造する工程でマイクロカプセルが崩
壊し、刺激性が低減したり、あるいは動物咬害防止効果
が十分発揮できない場合がある。
咬害防止効果がある反面、強い刺激性があることから取
り扱いにくい欠点もある。カプサイシン類をマイクロカ
プセル化することによって強烈な辛味および刺激性が適
度にマスクされ、しかも動物咬害防止用に十分実用性が
あるばかりでなく、動物が対象物を齧った時にカプセル
膜が破壊され、カプセル内の高濃度のカプサイシン類が
強烈な辛味となって刺激し、より効果的である。しか
し、マイクロカプセルは摩擦等の力が加わるとカプセル
膜が崩壊しやすい欠点を持っており、樹脂と混合、混練
し、樹脂成形品を製造する工程でマイクロカプセルが崩
壊し、刺激性が低減したり、あるいは動物咬害防止効果
が十分発揮できない場合がある。
【0003】カプセルの崩壊を防止する方法として、カ
プサイシン類を芯物質としたマイクロカプセルとポリ塩
化ビニル樹脂および可塑剤を適当な比率で配合すること
により、カプセルの崩壊が低減されたマスターバッチを
得ることが提案されている(特開平6−80850)。
プサイシン類を芯物質としたマイクロカプセルとポリ塩
化ビニル樹脂および可塑剤を適当な比率で配合すること
により、カプセルの崩壊が低減されたマスターバッチを
得ることが提案されている(特開平6−80850)。
【0004】このマスターバッチは、ポリ塩化ビニル樹
脂組成物を混合材料とし所定の濃度にして電力、通信、
信号等のケーブル被覆材、包装資材、機器類、建築物の
構造物等に広範に用いられている樹脂成形品に成形さ
れ、ネズミ類やその他動物類による咬害を防ぐために用
いられる。
脂組成物を混合材料とし所定の濃度にして電力、通信、
信号等のケーブル被覆材、包装資材、機器類、建築物の
構造物等に広範に用いられている樹脂成形品に成形さ
れ、ネズミ類やその他動物類による咬害を防ぐために用
いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ポリ塩化ビニル樹脂と
同様にポリオレフィン系樹脂も樹脂成型品の材料に使用
されている。しかし、前記ポリ塩化ビニル樹脂をベース
としたマスターバッチは、ポリオレフィン系樹脂を混合
材料に使用すると均一に混練できず、時間経過とともに
可塑剤がブリーディングし、良好な樹脂加工品が得られ
ない。
同様にポリオレフィン系樹脂も樹脂成型品の材料に使用
されている。しかし、前記ポリ塩化ビニル樹脂をベース
としたマスターバッチは、ポリオレフィン系樹脂を混合
材料に使用すると均一に混練できず、時間経過とともに
可塑剤がブリーディングし、良好な樹脂加工品が得られ
ない。
【0006】また、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂以
外のポリオレフィン樹脂のみをベースとしたマスターバ
ッチは製造工程中でマイクロカプセルが崩壊し、刺激性
が低減したり、あるいは動物咬害防止効果が十分発揮で
きなかったり、時間経過とともに有効成分等がブリーデ
ィングし、良好なマスターバッチが得られず、これらの
問題点を解決する方法が望まれていた。
外のポリオレフィン樹脂のみをベースとしたマスターバ
ッチは製造工程中でマイクロカプセルが崩壊し、刺激性
が低減したり、あるいは動物咬害防止効果が十分発揮で
きなかったり、時間経過とともに有効成分等がブリーデ
ィングし、良好なマスターバッチが得られず、これらの
問題点を解決する方法が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはカプサイシ
ン類を芯物質としたマイクロカプセルとエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂または適当な比率でエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂を含むポリオレフィン樹脂混合物であ
り、該エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のメルトフロー
レートが2.0以上であるポリオレフィン系樹脂を配合
することにより製造したマスターバッチが前記の課題を
解決できることを見出した。得られたマスターバッチは
ポリオレフィン系樹脂と均一に混練でき、なおかつ、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂以外のポリオレフィン樹
脂のみをベースとしたマスターバッチに比較してマイク
ロカプセルの崩壊が少なく、また、ブリーディングが非
常に低減された。
ン類を芯物質としたマイクロカプセルとエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂または適当な比率でエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂を含むポリオレフィン樹脂混合物であ
り、該エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のメルトフロー
レートが2.0以上であるポリオレフィン系樹脂を配合
することにより製造したマスターバッチが前記の課題を
解決できることを見出した。得られたマスターバッチは
ポリオレフィン系樹脂と均一に混練でき、なおかつ、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂以外のポリオレフィン樹
脂のみをベースとしたマスターバッチに比較してマイク
ロカプセルの崩壊が少なく、また、ブリーディングが非
常に低減された。
【0008】ポリオレフィン系樹脂としてエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂を選ぶことにより、更に、マイクロ
カプセルの崩壊を防止することができる。また、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂と混合するポリオレフィン系
樹脂として、高密度ポリエチレン,低密度ポリエチレ
ン,ポリプロピレン等が挙げられるが、これらに限定さ
れない。尚、マスターバッチは、マイクロカプセルとエ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂またはそれを含むポリオ
レフィン樹脂混合物を80〜210℃で混練、加工する
ことによって得られ、このマスターバッチではマイクロ
カプセルの崩壊およびブリーディングが著しく低減され
る。
酸ビニル共重合樹脂を選ぶことにより、更に、マイクロ
カプセルの崩壊を防止することができる。また、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂と混合するポリオレフィン系
樹脂として、高密度ポリエチレン,低密度ポリエチレ
ン,ポリプロピレン等が挙げられるが、これらに限定さ
れない。尚、マスターバッチは、マイクロカプセルとエ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂またはそれを含むポリオ
レフィン樹脂混合物を80〜210℃で混練、加工する
ことによって得られ、このマスターバッチではマイクロ
カプセルの崩壊およびブリーディングが著しく低減され
る。
【0009】すなわち、本発明は式(1):
【0010】
【化2】
【0011】(式中Rは炭素数7〜12のアルキル基、
アルキニル基又はアルケニル基を表わす。)で示される
カプサイシン類を芯物質としたマイクロカプセル5〜5
00重量部とポリオレフィン系樹脂100重量部とを含
有し、該ポリオレフィン系樹脂がエチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂またはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を1
0重量%以上含有するポリオレフィン樹脂混合物であ
り、前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のメルトフロ
ーレートが2.0以上であることを特徴とするポリオレ
フィン樹脂用動物咬害防止マスターバッチおよびその製
造方法に関する。
アルキニル基又はアルケニル基を表わす。)で示される
カプサイシン類を芯物質としたマイクロカプセル5〜5
00重量部とポリオレフィン系樹脂100重量部とを含
有し、該ポリオレフィン系樹脂がエチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂またはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を1
0重量%以上含有するポリオレフィン樹脂混合物であ
り、前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のメルトフロ
ーレートが2.0以上であることを特徴とするポリオレ
フィン樹脂用動物咬害防止マスターバッチおよびその製
造方法に関する。
【0012】本発明における式(I)で示されるカプサ
イシン類は公知の化合物であって、例えば特開平4−3
6201号公報に記載された方法で製造することができ
る。
イシン類は公知の化合物であって、例えば特開平4−3
6201号公報に記載された方法で製造することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0014】式(1)のRのうちより好ましいものは以
下のような炭素数が7〜10のもの等が挙げられるがこ
れらに限定される訳ではない。
下のような炭素数が7〜10のもの等が挙げられるがこ
れらに限定される訳ではない。
【0015】RがCH3 (CH2 )6 −のもの(カプリ
リックアシドバニリルアミド)、RがCH3 (CH2 )
7 −のもの(ノニリックアシドバニリルアミド)、Rが
CH3 (CH2 )8 −のもの(デシリックアシドバニリ
ルアミド)、Rが(CH3 )2 CH(CH2 )5 −のも
の(ノルジヒドロカプサイシンI)、Rが(CH3 ) 2
CH(CH2 )6 −のもの(ジヒドロカプサイシン)、
Rが(CH3 )2 CH(CH2 )7 −のもの(ホモジヒ
ドロカプサイシンI)、RがCH3 CH2 CH(C
H3 )(CH2 )4 −のもの(ノルジヒドロカプサイシ
ンII)、RがCH3CH2 CH(CH3 )(CH2 )6
−のもの(ホモジヒドロカプサイシンII)、Rが(CH
3 )2 CHCH=CH(CH2 )4 −のもの(カプサイ
シン)、Rが(CH3 )2 CHCH2 CH=CH(CH
2 )4 −のもの(ホモカプサイシンI)、RがCH3 C
H2 CH(CH3 )CH=CH(CH2 )4 −のもの
(ホモカプサイシンII)。
リックアシドバニリルアミド)、RがCH3 (CH2 )
7 −のもの(ノニリックアシドバニリルアミド)、Rが
CH3 (CH2 )8 −のもの(デシリックアシドバニリ
ルアミド)、Rが(CH3 )2 CH(CH2 )5 −のも
の(ノルジヒドロカプサイシンI)、Rが(CH3 ) 2
CH(CH2 )6 −のもの(ジヒドロカプサイシン)、
Rが(CH3 )2 CH(CH2 )7 −のもの(ホモジヒ
ドロカプサイシンI)、RがCH3 CH2 CH(C
H3 )(CH2 )4 −のもの(ノルジヒドロカプサイシ
ンII)、RがCH3CH2 CH(CH3 )(CH2 )6
−のもの(ホモジヒドロカプサイシンII)、Rが(CH
3 )2 CHCH=CH(CH2 )4 −のもの(カプサイ
シン)、Rが(CH3 )2 CHCH2 CH=CH(CH
2 )4 −のもの(ホモカプサイシンI)、RがCH3 C
H2 CH(CH3 )CH=CH(CH2 )4 −のもの
(ホモカプサイシンII)。
【0016】本発明における式(1)のカプサイシン類
はトウガラシから抽出することもでき、該トウガラシ抽
出物は以下のようにして得ることができる。
はトウガラシから抽出することもでき、該トウガラシ抽
出物は以下のようにして得ることができる。
【0017】乾燥し、粉砕したトウガラシをメタノー
ル、エタノール等のアルコール系溶剤、エチルエーテル
等のエーテル系溶剤、アセトン等のケトン系溶剤、ベン
ゼン等の芳香族系溶剤、ジクロルエタン、クロロホルム
等の塩素系溶剤等で抽出し、濾過した後、濾液をエバポ
レーターで加温、減圧して溶剤を留去し、トウガラシ抽
出物を得る。尚、この抽出物をシリカゲルまたはアルミ
ナ等を使用したカラムクロマトグラフィを利用して、よ
り高濃度のカプサイシン類を含むトウガラシ抽出物を得
ることもできる。
ル、エタノール等のアルコール系溶剤、エチルエーテル
等のエーテル系溶剤、アセトン等のケトン系溶剤、ベン
ゼン等の芳香族系溶剤、ジクロルエタン、クロロホルム
等の塩素系溶剤等で抽出し、濾過した後、濾液をエバポ
レーターで加温、減圧して溶剤を留去し、トウガラシ抽
出物を得る。尚、この抽出物をシリカゲルまたはアルミ
ナ等を使用したカラムクロマトグラフィを利用して、よ
り高濃度のカプサイシン類を含むトウガラシ抽出物を得
ることもできる。
【0018】本発明に使用できるマイクロカプセル化技
術は特に限定はされず、一般的に知られているところの
例えばカプセル化される側のカプサイシン類を含む芯物
質に膜材を溶解してこれを不溶の分散媒中(通常は水)
に分散させ、撹拌しながら分散媒に可溶の反応材を添加
して分散粒子の表面で両者を反応させて芯物質を内包し
た高分子のカプセル膜を形成せしめる界面重合法、或い
は分散粒子か分散媒のどちらか一方のみから膜材が供給
され分散粒子の表面でカプセル膜が形成されるIn s
itu 重合法、コアセルベーション、気中カプセル化
法等の何れの方法でマイクロカプセル化してもよい。マ
イクロカプセルの粒径は通常平均粒径5〜50μmのも
のを使用するが、この範囲に限定されない。又、膜材と
してはポリアミド系樹脂、ポリウレア系樹脂、ポリアミ
ノ系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が使用できるが、これ
らの樹脂に限定されない。
術は特に限定はされず、一般的に知られているところの
例えばカプセル化される側のカプサイシン類を含む芯物
質に膜材を溶解してこれを不溶の分散媒中(通常は水)
に分散させ、撹拌しながら分散媒に可溶の反応材を添加
して分散粒子の表面で両者を反応させて芯物質を内包し
た高分子のカプセル膜を形成せしめる界面重合法、或い
は分散粒子か分散媒のどちらか一方のみから膜材が供給
され分散粒子の表面でカプセル膜が形成されるIn s
itu 重合法、コアセルベーション、気中カプセル化
法等の何れの方法でマイクロカプセル化してもよい。マ
イクロカプセルの粒径は通常平均粒径5〜50μmのも
のを使用するが、この範囲に限定されない。又、膜材と
してはポリアミド系樹脂、ポリウレア系樹脂、ポリアミ
ノ系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が使用できるが、これ
らの樹脂に限定されない。
【0019】本発明で使用できるマイクロカプセルはカ
プサイシン類を通常は1%(重量)以上好ましくは5〜
80%(重量)含有する粉体にするが、この場合にドラ
イ化する方法としてはスプレードライヤー、多段式温風
乾燥機、真空乾燥機等を用いた何れの方法でもよく特に
限定されない。尚、マイクロカプセル中の芯物質と膜材
の重量比は、通常1:0.01〜1:10好ましくは
1:0.01〜1:2であるが特にこの範囲に限定され
ない。
プサイシン類を通常は1%(重量)以上好ましくは5〜
80%(重量)含有する粉体にするが、この場合にドラ
イ化する方法としてはスプレードライヤー、多段式温風
乾燥機、真空乾燥機等を用いた何れの方法でもよく特に
限定されない。尚、マイクロカプセル中の芯物質と膜材
の重量比は、通常1:0.01〜1:10好ましくは
1:0.01〜1:2であるが特にこの範囲に限定され
ない。
【0020】本発明のマスターバッチは、成形物に成形
する時に所要の樹脂材料と混合して所定の濃度にして使
用される。樹脂成形物中のカプサイシン類の濃度は通常
0.1〜10%好ましくは0.1〜5%で有効であり、
使用形態における種々の条件を考慮して効力と経済性に
鑑み決定すればよい。
する時に所要の樹脂材料と混合して所定の濃度にして使
用される。樹脂成形物中のカプサイシン類の濃度は通常
0.1〜10%好ましくは0.1〜5%で有効であり、
使用形態における種々の条件を考慮して効力と経済性に
鑑み決定すればよい。
【0021】本発明のマスターバッチに於いて、カプサ
イシン類を芯物質とするマイクロカプセルと樹脂の重量
比は、1:0.2〜1:20、好ましくは1:0.5〜
1:10である。
イシン類を芯物質とするマイクロカプセルと樹脂の重量
比は、1:0.2〜1:20、好ましくは1:0.5〜
1:10である。
【0022】本発明で使用されるエチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂は、メルトフローレート(MFR)が2.0
以上好ましくは3.0以上ものを使用することでマイク
ロカプセルの崩壊およびブリーディングを防止すること
ができる。ポリオレフィン樹脂混合物においてエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂と混合するポリオレフィン系樹
脂としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等が挙げられるが、これらに限定さ
れない。尚、本発明におけるポリオレフィン系樹脂とし
てエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の割合が10重量%
未満のポリオレフィン樹脂混合物を使用した場合にはブ
リーディング発生の危険が高くなる。
共重合樹脂は、メルトフローレート(MFR)が2.0
以上好ましくは3.0以上ものを使用することでマイク
ロカプセルの崩壊およびブリーディングを防止すること
ができる。ポリオレフィン樹脂混合物においてエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂と混合するポリオレフィン系樹
脂としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等が挙げられるが、これらに限定さ
れない。尚、本発明におけるポリオレフィン系樹脂とし
てエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の割合が10重量%
未満のポリオレフィン樹脂混合物を使用した場合にはブ
リーディング発生の危険が高くなる。
【0023】本発明のマスターバッチを製造する方法に
おいて、カプサイシン類を芯物質とするマイクロカプセ
ルとポリオレフィン系樹脂との混合には、ドラムミキサ
ー、V型ミキサー、リボンミキサー、ナウタミキサー等
が適用でき、また、混練加工するには、ペレタイザーを
装着した単軸あるいは2軸の押し出し機を使用すること
ができ、混練温度は80〜210℃好ましくは90〜2
00℃にする。
おいて、カプサイシン類を芯物質とするマイクロカプセ
ルとポリオレフィン系樹脂との混合には、ドラムミキサ
ー、V型ミキサー、リボンミキサー、ナウタミキサー等
が適用でき、また、混練加工するには、ペレタイザーを
装着した単軸あるいは2軸の押し出し機を使用すること
ができ、混練温度は80〜210℃好ましくは90〜2
00℃にする。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する(以
下、部は重量部を表す)。
下、部は重量部を表す)。
【0025】実施例1
フタル酸ジオクチル30部にノニリックアシドバニリル
アミド50部を溶解し、これを、スチレン無水マレイン
酸樹脂を少量の水酸化ナトリウムと共に溶解して調製し
たpHが4.5の3%水溶液200部中に加え、分散
し、O/W型エマルジョンを調製した。一方、メラミン
ホルマリンプレポリマー水溶液「スミレズレジン61
3」(商品名、住友化学社製)の50%水溶液35部
を、上記エマルジョンに回転速度250 rpmで撹拌しな
がら滴下し、70℃で5時間撹拌を続け、メラミン樹脂
膜の水中懸濁状マイクロカプセルを調製した。このマイ
クロカプセルの平均粒径は25μmであった。これをス
プレードライヤーで乾燥し、ノニリックアシドバニリル
アミドを50%含有したマイクロカプセルを調製した。
アミド50部を溶解し、これを、スチレン無水マレイン
酸樹脂を少量の水酸化ナトリウムと共に溶解して調製し
たpHが4.5の3%水溶液200部中に加え、分散
し、O/W型エマルジョンを調製した。一方、メラミン
ホルマリンプレポリマー水溶液「スミレズレジン61
3」(商品名、住友化学社製)の50%水溶液35部
を、上記エマルジョンに回転速度250 rpmで撹拌しな
がら滴下し、70℃で5時間撹拌を続け、メラミン樹脂
膜の水中懸濁状マイクロカプセルを調製した。このマイ
クロカプセルの平均粒径は25μmであった。これをス
プレードライヤーで乾燥し、ノニリックアシドバニリル
アミドを50%含有したマイクロカプセルを調製した。
【0026】上記マイクロカプセル400部とエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂(MFR;15)600部をV
型ミキサーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着し
た単軸の押し出し機を使用し、混練温度150℃でペレ
ット化しマスターバッチを作成した。
−酢酸ビニル共重合樹脂(MFR;15)600部をV
型ミキサーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着し
た単軸の押し出し機を使用し、混練温度150℃でペレ
ット化しマスターバッチを作成した。
【0027】実施例2
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;6)600部をV型ミキサ
ーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の
押し出し機を使用し、混練温度165℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;6)600部をV型ミキサ
ーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の
押し出し機を使用し、混練温度165℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
【0028】実施例3
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;95)600部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸
の押し出し機を使用し、混練温度95℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;95)600部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸
の押し出し機を使用し、混練温度95℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
【0029】実施例4
実施例1のマイクロカプセル100部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;15)900部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸
の押し出し機を使用し、混練温度150℃でペレット化
しマスターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;15)900部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸
の押し出し機を使用し、混練温度150℃でペレット化
しマスターバッチを作成した。
【0030】実施例5
実施例1のマイクロカプセル700部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;15)300部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸
の押し出し機を使用し、混練温度150℃でペレット化
しマスターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;15)300部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸
の押し出し機を使用し、混練温度150℃でペレット化
しマスターバッチを作成した。
【0031】実施例6
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;6)300部およびエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂(MFR;2)300部をV
型ミキサーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着し
た単軸の押し出し機を使用し、混練温度165℃でペレ
ット化しマスターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;6)300部およびエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂(MFR;2)300部をV
型ミキサーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着し
た単軸の押し出し機を使用し、混練温度165℃でペレ
ット化しマスターバッチを作成した。
【0032】実施例7
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;6)300部および低密度
ポリエチレン(比重0.92)300部をV型ミキサー
にて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押
し出し機を使用し、混練温度165℃でペレット化しマ
スターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;6)300部および低密度
ポリエチレン(比重0.92)300部をV型ミキサー
にて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押
し出し機を使用し、混練温度165℃でペレット化しマ
スターバッチを作成した。
【0033】実施例8
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;6)100部および低密度
ポリエチレン(比重0.92)500部をV型ミキサー
にて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押
し出し機を使用し、混練温度165℃でペレット化しマ
スターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;6)100部および低密度
ポリエチレン(比重0.92)500部をV型ミキサー
にて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押
し出し機を使用し、混練温度165℃でペレット化しマ
スターバッチを作成した。
【0034】実施例9
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;6)300部および高密度
ポリエチレン(比重0.95)300部をV型ミキサー
にて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押
し出し機を使用し、混練温度180℃でペレット化しマ
スターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;6)300部および高密度
ポリエチレン(比重0.95)300部をV型ミキサー
にて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押
し出し機を使用し、混練温度180℃でペレット化しマ
スターバッチを作成した。
【0035】実施例10
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;2.5)200部および高
密度ポリエチレン(比重0.95)400部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装た単軸の押
し出し機を使用し、混練温度210℃でペレット化しマ
スターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;2.5)200部および高
密度ポリエチレン(比重0.95)400部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装た単軸の押
し出し機を使用し、混練温度210℃でペレット化しマ
スターバッチを作成した。
【0036】実施例11
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;6)300部およびポリプ
ロピレン300部をV型ミキサーにて15分間混合後、
ペレタイザーを装着した単軸の押し出し機を使用し、混
練温度200℃でペレット化しマスターバッチを作成し
た。
ビニル共重合樹脂(MFR;6)300部およびポリプ
ロピレン300部をV型ミキサーにて15分間混合後、
ペレタイザーを装着した単軸の押し出し機を使用し、混
練温度200℃でペレット化しマスターバッチを作成し
た。
【0037】実施例12
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;2.5)600部をV型ミ
キサーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単
軸の押し出し機を使用し、混練温度195℃でペレット
化しマスターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;2.5)600部をV型ミ
キサーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単
軸の押し出し機を使用し、混練温度195℃でペレット
化しマスターバッチを作成した。
【0038】実施例13
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;2)600部をV型ミキサ
ーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の
押し出し機を使用し、混練温度210℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;2)600部をV型ミキサ
ーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の
押し出し機を使用し、混練温度210℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
【0039】実施例14
実施例1のマイクロカプセル400部とエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;95)600部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸
の押し出し機を使用し、混練温度80℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
ビニル共重合樹脂(MFR;95)600部をV型ミキ
サーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸
の押し出し機を使用し、混練温度80℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
【0040】比較例1
実施例1のマイクロカプセル400部と低密度ポリエチ
レン(比重;0.92)600部をV型ミキサーにて1
5分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押し出し
機を使用し、混練温度170℃でペレット化しマスター
バッチを作成した。
レン(比重;0.92)600部をV型ミキサーにて1
5分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押し出し
機を使用し、混練温度170℃でペレット化しマスター
バッチを作成した。
【0041】比較例2
実施例1のマイクロカプセル400部と高密度ポリエチ
レン(比重;0.95)600部をV型ミキサーにて1
5分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押し出し
機を使用し、混練温度210℃でペレット化しマスター
バッチを作成した。
レン(比重;0.95)600部をV型ミキサーにて1
5分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の押し出し
機を使用し、混練温度210℃でペレット化しマスター
バッチを作成した。
【0042】比較例3
実施例1のマイクロカプセル400部とポリプロピレン
600部をV型ミキサーにて15分間混合後、ペレタイ
ザーを装着した単軸の押し出し機を使用し、混練温度2
10℃でペレット化しマスターバッチを作成した。
600部をV型ミキサーにて15分間混合後、ペレタイ
ザーを装着した単軸の押し出し機を使用し、混練温度2
10℃でペレット化しマスターバッチを作成した。
【0043】比較例4
実施例1のマイクロカプセル400部と低密度ポリエチ
レン(比重;0.92)570部およびエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;15)30部をV型ミキサ
ーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の
押し出し機を使用し、混練温度170℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
レン(比重;0.92)570部およびエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;15)30部をV型ミキサ
ーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の
押し出し機を使用し、混練温度170℃でペレット化し
マスターバッチを作成した。
【0044】比較例5
実施例1のマイクロカプセル400部と高密度ポリエチ
レン(比重;0.95)560部およびエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;15)40部をV型ミキサ
ーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の
押し出し機を使用し、混練温度200℃でペレット化し
マスターッチを作成した。
レン(比重;0.95)560部およびエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(MFR;15)40部をV型ミキサ
ーにて15分間混合後、ペレタイザーを装着した単軸の
押し出し機を使用し、混練温度200℃でペレット化し
マスターッチを作成した。
【0045】比較例6
実施例1のマイクロカプセル400部とポリプロピレン
560部およびエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(MF
R;6)40部をV型ミキサーにて15分間混合後、ペ
レタイザーを装着した単軸の押し出し機を使用し、混練
温度200℃でペレット化しマスターバッチを作成し
た。
560部およびエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(MF
R;6)40部をV型ミキサーにて15分間混合後、ペ
レタイザーを装着した単軸の押し出し機を使用し、混練
温度200℃でペレット化しマスターバッチを作成し
た。
【0046】比較例7
ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1000)100部、フタ
ル酸ジオクチル200部および三塩基性硫酸鉛5部をフ
ェンシェルミキサーで混合後、これら配合品をバンバリ
ーミキサーで170℃に加熱熔融した後、実施例1のマ
イクロカプセル200部を添加し、5分間混練した。次
にロール加工機上で150℃、3分間混練し、ペレタイ
ザーでペレット化しマスターバッチを作成した。
ル酸ジオクチル200部および三塩基性硫酸鉛5部をフ
ェンシェルミキサーで混合後、これら配合品をバンバリ
ーミキサーで170℃に加熱熔融した後、実施例1のマ
イクロカプセル200部を添加し、5分間混練した。次
にロール加工機上で150℃、3分間混練し、ペレタイ
ザーでペレット化しマスターバッチを作成した。
【0047】試験例1
カプセル崩壊率およびブリーディングの測定
1.カプセル崩壊率の測定方法:
【0048】
【数1】
【0049】(1) 全有効成分量分析法
マスターバッチをトルエンで100℃にて加熱溶解後、
メタノールで抽出し、全有効成分量を高速液体クロマト
グラフにより測定。
メタノールで抽出し、全有効成分量を高速液体クロマト
グラフにより測定。
【0050】(2) マイクロカプセルに保持されていない
有効成分量 マスターバッチをトルエンで抽出してマイクロカプセル
に保持されていない有効成分量を高速液体クロマトグラ
フにより測定。
有効成分量 マスターバッチをトルエンで抽出してマイクロカプセル
に保持されていない有効成分量を高速液体クロマトグラ
フにより測定。
【0051】2.ブリーディングの測定方法:マスター
バッチを密閉状態で40℃,2週間放置し、マスターバ
ッチの表面状態を観察する。
バッチを密閉状態で40℃,2週間放置し、マスターバ
ッチの表面状態を観察する。
【0052】
【表1】
【0053】
測定結果の表示; − ・・・ブリーディングを認めな
い。
い。
【0054】
+ ・・・明らかにブリーディングを認める。
【0055】
++・・・甚だしいブリーディングを認める。
【0056】試験例2
ポリエチレンとの混用性およびブリーディングの測定
試験方法
低密度ポリエチレン(比重0.92)95部とマスター
バッチ5部をロール加工機上で180℃、5分間混練
し、厚さ1mmのシートを得る。
バッチ5部をロール加工機上で180℃、5分間混練
し、厚さ1mmのシートを得る。
【0057】(1) ポリエチレンとの混用性
シートの外観を調査し、マスターバッチの均一性を調査
する。
する。
【0058】(2) ブリーディングの測定方法:シートを
密閉状態で40℃,2週間放置し、シートの表面状態を
観察する。
密閉状態で40℃,2週間放置し、シートの表面状態を
観察する。
【0059】
【表2】
【0060】
測定結果の表示; − ・・・ブリーディングを認めな
い。
い。
【0061】
+ ・・・明らかにブリーディングを認める。
【0062】
++・・・甚だしいブリーディングを認める。
【0063】
【発明の効果】本発明のカプサイシン類を芯物質とする
マイクロカプセルを含有したマスターバッチは、カプセ
ルの崩壊が著しく低減されており、ブリーディングも認
められない。又、ポリオレフィン系樹脂と均一に混練さ
れ、ブリーディングも認められず、ポリオレフィン系樹
脂加工品の動物咬害防止効果を十分発揮することができ
得るものである。
マイクロカプセルを含有したマスターバッチは、カプセ
ルの崩壊が著しく低減されており、ブリーディングも認
められない。又、ポリオレフィン系樹脂と均一に混練さ
れ、ブリーディングも認められず、ポリオレフィン系樹
脂加工品の動物咬害防止効果を十分発揮することができ
得るものである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
C08K 9/10 C08K 9/10
C08L 23/08 C08L 23/08
(72)発明者 山中 一徳
茨城県猿島郡総和町字東牛ケ谷1144番地
平河ヒューテック株式会社 古河工場
内
(72)発明者 水野 浩一
茨城県猿島郡総和町字東牛ケ谷1144番地
平河ヒューテック株式会社 古河工場
内
(56)参考文献 特開 平2−160848(JP,A)
特開 平5−907(JP,A)
特開 平8−33445(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08L 23/00 - 23/36
C08K 3/00 - 13/08
A01N 25/00 - 25/34
A01N 37/00 - 37/52
Claims (2)
- 【請求項1】 式(1): 【化1】 (式中Rは炭素数7〜12のアルキル基、アルキニル基
又はアルケニル基を表わす。) で示されるカプサイシン類を芯物質としたマイクロカプ
セル5〜500重量部とポリオレフィン系樹脂100重
量部とを含有し、該ポリオレフィン系樹脂がエチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂またはエチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂を10重量%以上含有するポリオレフィン樹脂混
合物であり、前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のメ
ルトフローレートが2.0以上であることを特徴とする
ポリオレフィン樹脂用動物咬害防止マスターバッチ。 - 【請求項2】 前記カプサイシン類を芯物質としたマイ
クロカプセル5〜500重量部と、前記ポリオレフイン
系樹脂100重量部とを混合し、その後、80〜210
℃の温度内で混練りし、ペレット化してなることを特徴
とする請求項1記載のポリオレフィン樹脂用動物咬害防
止マスターバッチの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31434695A JP3469695B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | ポリオレフィン樹脂用動物咬害防止マスターバッチおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31434695A JP3469695B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | ポリオレフィン樹脂用動物咬害防止マスターバッチおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09157460A JPH09157460A (ja) | 1997-06-17 |
JP3469695B2 true JP3469695B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=18052227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31434695A Expired - Fee Related JP3469695B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | ポリオレフィン樹脂用動物咬害防止マスターバッチおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3469695B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102321284A (zh) * | 2011-07-13 | 2012-01-18 | 保定铭望机电科技有限公司 | 一种用于防鼠的塑料滴灌管/带及其制备方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104045895B (zh) * | 2014-06-06 | 2016-06-08 | 桐庐雷泰生物科技有限公司 | 一种防鼠pe料 |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP31434695A patent/JP3469695B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102321284A (zh) * | 2011-07-13 | 2012-01-18 | 保定铭望机电科技有限公司 | 一种用于防鼠的塑料滴灌管/带及其制备方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09157460A (ja) | 1997-06-17 |
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