JP3469483B2 - ワゴンのロック装置 - Google Patents
ワゴンのロック装置Info
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Description
キャビネットなどの各種ワゴンに適用されるもので、詳
しくは、ワゴン本体の下面に取り付けられた車輪の回転
を任意に停止させることができるワゴンのロック装置に
関するものである。
開閉操作した時などに、ワゴン全体が不容易に前後方向
に移動することがあり、このような不具合をなくすため
に、例えば実公平7−10578号公報等に開示されて
いるように、車輪をロックする装置を備えたものがあ
る。
に、後部車輪の係合部に対して係脱する係止部を備えた
ロックプレートを前後方向に移動可能に取り付ける一
方、ワゴン本体下面の前端部にはロック操作レバーの中
途部を水平回動可能に枢支して、当該ロック操作レバー
の前端側がロック設定位置とロック解除設定位置との間
で水平変移するように構成され、前記ロックプレートに
一端が連結された連結シャフトを、ロックプレートの移
動方向と平行状に移動可能に前記ワゴン本体の下面に支
持させ、該連結シャフトの他端と前記ロック操作レバー
の基端とを回動連結片にてピン連結し、さらに、前記連
結シャフトの中途部と前記ロック操作レバーの取付け部
材とに、戻りばね(引張コイルばね)を装架した構成で
あった。
成では、係合部を備えた後部車輪は、ワゴン本体に対し
て向きが固定して取り付けられているため、ワゴンを任
意の方向に押すなど移動させること、特にワゴンを机天
板の下方にて小回りさせて所定位置にセットすることが
困難であるという問題があった。
されたものであって、車輪の向きが任意に変更できるも
のでありながら、車輪のロックも可能なワゴンのロック
装置を提供することを技術的課題とするものである。
るため、請求項1に記載の発明のワゴンのロック装置
は、ワゴン本体の下面に設けた車輪をロック操作レバー
の回動にてロックする位置とロック解除する位置とに選
択的に操作可能なワゴンのロック装置であって、前記ワ
ゴン本体の下面には、車輪を水平回動可能に装着し、該
車輪の水平回動角度を規制する規制部を設ける一方、前
記車輪にはその接地輪部の左右両側に係止部を設け、ワ
ゴン本体下面側に水平回動可能に装着したロック操作レ
バーにて進退動可能なストッパー体には、前記車輪の左
右両側の係止部に対して係脱するための対の係合爪を設
けたものである。
置は、ワゴン本体の下面に設けた車輪をロック操作レバ
ーの回動にてロックする位置とロック解除する位置とに
選択的に操作可能なワゴンのロック装置であって、前記
ワゴン本体の下面には、車輪を水平回動可能に装着し、
該車輪の水平回動角度を規制する規制部を設ける一方、
ワゴン本体下面側に水平回動可能に装着したロック操作
レバーにて進退動可能なストッパー体には、前記車輪の
少なくとも接地輪部を押圧すると共に車輪の向きを復帰
させるための押圧部を設けたものである。
は請求項2に記載のワゴンのロック装置において、前記
ロック操作レバーを、前記ストッパー体が係止部から離
れるロック解除設定位置と、前記ストッパー体が係止部
に係合するロック設定位置とに選択的に位置保持できる
ように付勢ばねを介して回動可能に設けたものである。
態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るワゴ
ンのロック装置が適用される脇机のようなワゴンを示す
概略斜視図あり、複数の抽斗2を備えたワゴン本体1の
下面には、図2及び図3に示すように左右一対の前部キ
ャスタ3,3ならびに左右一対の後部車輪4,4が備え
られている。なお、最下段の抽斗2の下面前端に装着さ
れたキャスタ5は、開放位置で当該抽斗2に重量物が収
容されていても、抽斗2の前端が下向きに傾かないよう
に支持するものである。
2〜図7に基づいて説明する。図2〜図4において、後
部車輪4を支持する断面下向きコ字状のブラケット11
は、その水平板部11bの左右両側で下向きに屈曲させ
た垂直片部11a,11aに後部車輪4の支持軸13の
左右両側端を回転自在に支持させてあり、ワゴン本体1
の底板もしくはこの底板に固定した補強板1aに摺動座
体6及び縦枢支軸10を介して、前記ブラケット11の
水平板部11bを水平回動可能に取付けする。
は、左右一対の規制部としての規制突起片12,12を
切り起しするか、溶接等にて立設固定する。これによ
り、ブラケット11が縦枢支軸10を中心にして水平回
動するときの回動範囲が一定角度θになれば、左右いず
れかの規制突起片12に対して前記ブラケット11にお
ける水平板部11bもしくは左右の垂直片部11a,1
1aが衝突して、それ以上の角度回動しないように規制
するものである。
両側部には、側面視羽車形の係合部15,15が一体的
に設けられている。前記ワゴン本体1の補強板1aに形
成された段部1bには、前記一対の後部車輪4,4の前
側に前後動自在に位置させるストッパー体としてのロッ
クプレート16の左右両端部を摺接させ、ロックプレー
ト16の左右両端部にそれぞれ穿設された前後長孔1
7,17に挿通する支持ピン14,14が段部1bに固
定されており、ロックプレート16は摺動自在に支持さ
れている。
位等には、前記後部車輪4の左右両側の係合部15,1
5に対してそれぞれ係脱する板状の対の係合爪18,1
8(合計4個)が後向きに一体的等で突設形成されてい
る。なお、符号19は前記支持ピン14に被嵌したスラ
イドワッシャである。前記ワゴン本体1の下面側に前後
方向に沿って配設される連結バー20の後端部は前記ロ
ックプレート16に溶接固定もしくは図示しないピンを
介して連結されている。
る取付け部材としてのレバーケース22には、前側の左
右一対の規制片部22a,22aや後側の左右一対の取
付片部22b,22bなどを有する。このレバーケース
22内には、水平面内に沿ってロック設定位置LOとロ
ック解除設定位置LFとに回動変位可能なロック操作レ
バー23の中途部が回動枢支点としての支軸24を介し
て水平自在に枢支されている。
レバーケース22を介してワゴン本体1の下面側に間接
的に支持されている。25はロック操作レバー23に形
成された支軸24のための挿通孔である。前記ロック操
作レバー23の基端部23aには、側方に向かって連結
片部23bが突設されており、この連結片部23bに
は、前記支軸24の取付け箇所に対して偏心した位置で
あって、連結片部23bに形成された孔部26に螺入固
定されるタッピンねじ等からなる連結ピン27を介して
前記連結バー20の先端部の取付け孔20bに枢支連結
されている。なお、連結バー20が前記ロックプレート
18に対して固定連結されている場合には、取り付け孔
20bを横長状に形成する。また、連結ピン27の位置
は、ロック操作レバー23の所定角度の回動に際して、
連結バー20の前後移動距離が大きくなる側に設けるこ
とが好ましい。
端28aは前記ロック操作レバー23の回動枢支点とし
ての支軸24より前方位置に突設したピン部29に係止
し、付勢ばね28の他端28bは前記レバーケース22
の後端に折曲形成された係止片30の取付け孔に係止さ
れており、且つ付勢ばね28の中途部が前記支軸24の
上方を跨いで配置されている。従って、前記ロック操作
レバー23の先端部23c側が、ロック設定位置LOか
らロック解除設定位置LFに変移させるとき、およびそ
の逆方向に変移させるとき、付勢ばね28の一端28a
と他端28bとを結ぶ軸線が回動枢支点としての支軸2
4の支点越えにより、ロック操作レバー23を、その先
端部23cが移動させた方向に付勢するように構成され
ている。
部23cの側面が前記レバーケース22の前側における
左右一対の規制片部22a,22aにそれぞれ当接して
ロック設定位置LO及びロック解除設定位置LFに位置
決め保持される。上記の構成により、ワゴン本体1を任
意の方向に押したり引いたりすると、前記左右両側の一
対の後部車輪4,4は、その各ブラケット11,11が
縦枢支軸10,10の回りに水平回動可能であるので、
ワゴン本体1の向きを任意の方向に軽い力で変更させつ
つ移動させることができる。その場合、前記ワゴン本体
1の下面から下向きに突出させた左右の規制突起片1
2、12のうちいずれかにブラケット11の適宜箇所が
衝突すれば、それ以上大きく回動しない。これにより、
後述するロックプレート16の対の係合爪18,18が
後部車輪4の左右両側の係合部15,15と対峙できる
状態を確保するもので、換言すると、支持軸13の軸線
と係合爪18の延びる方向とがほぼ平行になる等の大き
い回動角度にならないようにするものである。なお、こ
れらの場合、縦枢支軸10の軸線が後部車輪4のための
横方向の支持軸13の軸線と一致しないように適宜寸法
H1だけずらした位置に設定することにより(図5参
照)、外力による縦枢支軸10回りのブラケット11の
水平回動力が軽くできるという効果を奏する。
回動角度で停止した左右両側の後部車輪4,4に対して
ロックを掛けるとき、ロック解除設定位置LFからロッ
ク設定位置LO方向へロック操作レバー23を回動変位
させれば、この操作レバー23と連結バー20との連結
ピン27の部分が後方へ変位するので、該連結バー20
を介してロックプレート16が後方に進出変位し、ロッ
クプレート16における左右両側の対の係合爪18,1
8が図7に示すように左右各後部車輪4における左右両
側の係合部15,15に接近する。このとき、ブラケッ
ト11の回動の向きにより、一方の係合部15が一方の
係合爪18に対して近い側にあり、他方の係合部15が
他方の係合爪18に対して遠い側にあるので、ロックプ
レート16が左右両側の後部車輪4,4に対して均等に
接近すると、各後部車輪4,4における前記近い側の係
合部15を対応する箇所の係合爪18にて押すことにな
る。
11を枢支軸10,10回りに回動させて、各後部車輪
4,4における左右両側の係合部15,15が対の係合
爪18,18にほぼ均等に接近するように後部車輪4,
4の向きが変更復帰される。この復帰状態で、前記対の
係合爪18,18が各後部車輪4,4における左右両側
の係合部15,15に嵌まり係合し(図5参照)、これ
により、各後部車輪4の回転がロックされて、ワゴン全
体が不用意に前後方向に移動するのを確実に防止するこ
とができる。
記回動枢支点を越えた付勢ばね28のばね力を受けてロ
ック設定位置LOに位置保持されているので、前記後部
車輪4,4に対するロック状態を適正に保たれる。前記
と逆に、ロック設定位置LOからロック解除設定位置L
F方向へロック操作レバー23を回動変位させると、連
結バー20を介してロックプレート16の対の係合爪1
8,18が後部車輪4,4から離れる方向に移動し、係
合爪18は係合部との係止が解除され、ワゴンを自由に
移動させることができる。また、この状態でも、ロック
操作レバー23は、前記回動枢支点としての支軸24を
越えた付勢ばね28のばね力を受けてロック解除設定位
置LFに位置保持されているので、後部車輪4が不用意
にロックされることがない。
ー23と、取付け部材としてのレバーケース22との間
で、回動枢支点としての支軸24にまたがるように装架
されているから、いわゆる思案点を越えるばね力をロッ
ク操作レバー23に付勢することになり、前記ロック操
作レバー23の基端側を連結バー20の他端側との間に
リンクなどを介在させる必要がなく、構造が簡素化され
る。
図9は第3実施形態を示し、これらの図において、図2
〜図7に示した第1実施形態と同一もしくは相当する構
成部材にはそれぞれ同一符号を付して、それらの詳しい
説明を省略する。図8(a)、図8(b)に示すよう
に、この実施形態ではストッパー体としてのロックプレ
ート31の先端に突出させた押圧部31aが先細の楔状
であって、水平回動可能なブラケット11に装着された
後部車輪4の大径の接地輪部4aとブラケット11の水
平板部11bとの間に押圧部31aを差し込むことによ
り、後部車輪4の回転をロックすることができるように
構成するものである。この先端部31aは図8(b)の
下面図において、枢支軸10の軸線を挟んで左右両側に
位置するように二股状であっても良い。
体としてのロックプレート32の先端には、後部車輪4
の大径の接地輪部4aに押し付けする押圧部としての円
弧状の摩擦体32を貼着するなど交換可能に設けたもの
である。この実施形態では、摩擦体33の表面積が大き
いので、ロック作用が向上すると共に、ブレーキ作用は
ロックプレート32の移動につれて強化されるという効
果も奏する。
においても、接地輪部4aの長さ方向に沿って長い押圧
部31、摩擦体32が接地輪部4aの箇所を、前記枢支
軸10の軸線を挟む両側にて押圧することで、ブラケッ
ト11ひいては後部車輪4の向きがストッパー体である
ロックプレートとほぼ平行状となるように復帰できる効
果は前記第1実施形態と同じである。また、これらの各
実施形態の後部車輪4の大径の接地輪部4aをウレタン
ゴム等の弾性体にて構成しておいても良いのである。
良いし、ロックされる車輪がワゴン本体下面の前寄り部
位に配置されていても良いのである。
よれば、ワゴン本体の下面に、車輪を水平回動可能に設
け、該車輪の水平回動角度を規制する規制部を設ける一
方、前記車輪にはその接地輪部の左右両側に係止部を設
け、ワゴン本体下面側に水平回動可能に装着したロック
操作レバーにて進退動可能なストッパー体には、前記車
輪の左右両側の係止部に対して係脱するための対の係合
爪を設けたものであるから、ワゴン本体を任意の方向に
押したり引いたりすると、前記車輪は水平回動可能であ
るので、ワゴン本体1の向きを任意の方向に軽い力で変
更させつつ移動させることができる。そして、水平回動
した車輪が左右いずれかの規制部に衝突すれば、それ以
上大きく回動しない。これにより、ストッパー体におけ
る対の係合爪が車輪の左右両側の係合部と対峙できる状
態を確保することができる。
動角度で停止した車輪に対してロックを掛けるとき、ス
トッパー体が者端に接近移動すると、一方の係合爪に対
して近い側の係合部を押すことにより、他方の係合爪に
対して他方の係合部が接近するように車輪の向きを復帰
させることができるから、この復帰状態で、前記対の係
合爪が車輪における左右両側の係合部にほぼ同士に係合
でき、これにより、車輪の回転ロックが確実にでき、ワ
ゴン全体が不用意に前後方向に移動するのを確実に防止
することができるという効果を奏する。
置は、ワゴン本体の下面に設けた車輪をロック操作レバ
ーの回動にてロックする位置とロック解除する位置とに
選択的に操作可能なワゴンのロック装置であって、前記
ワゴン本体の下面には、車輪を水平回動可能に装着し、
該車輪の水平回動角度を規制する規制部を設ける一方、
ワゴン本体下面側に水平回動可能に装着したロック操作
レバーにて進退動可能なストッパー体には、前記車輪の
少なくとも接地輪部を押圧すると共に車輪の向きを復帰
させるための押圧部を設けたものであるから、移動時に
車輪の向きが変更されていても、前記規制部で規制され
る回動範囲内であれば、押圧部が少なくとも接地輪を押
圧するだけで、車輪の向きを元の状態に復帰させると共
に、車輪の回転も停止できるという効果を奏する。
は請求項2に記載のワゴンのロック装置において、前記
ロック操作レバーを、前記ストッパー体が係止部から離
れるロック解除設定位置と、前記ストッパー体が係止部
に係合するロック設定位置とに選択的に位置保持できる
ように付勢ばねを介して回動可能に設けたものであるか
ら、前記請求項1または請求項2に記載の発明の作用効
果に加えて、ワゴン本体が振動等で揺れても、ロック操
作レバーをロック解除設定位置にセットした状態からロ
ック設定位置に不用意に姿勢変更することがなく、ワゴ
ン本体下面の車輪が不用意にロックされることを確実に
防止できるという効果を奏する。
ワゴンの概略斜視図である。
る。
る。
示す説明図である。
示す側断面図、(b)は下面ずである。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ワゴン本体の下面に設けた車輪をロック
操作レバーの回動にてロックする位置とロック解除する
位置とに選択的に操作可能なワゴンのロック装置におい
て、 前記ワゴン本体の下面には、車輪を水平回動可能に装着
し、該車輪の水平回動角度を規制する規制部を設ける一
方、前記車輪にはその接地輪部の左右両側に係止部を設
け、 ワゴン本体下面側に水平回動可能に装着したロック操作
レバーにて進退動可能なストッパー体には、前記車輪の
左右両側の係止部に対して係脱するための対の係合爪を
設けたことを特徴とするワゴンのロック装置。 - 【請求項2】 ワゴン本体の下面に設けた車輪をロック
操作レバーの回動にてロックする位置とロック解除する
位置とに選択的に操作可能なワゴンのロック装置におい
て、 前記ワゴン本体の下面には、車輪を水平回動可能に装着
し、該車輪の水平回動角度を規制する規制部を設ける一
方、 ワゴン本体下面側に水平回動可能に装着したロック操作
レバーにて進退動可能なストッパー体には、前記車輪の
少なくとも接地輪部を押圧すると共に車輪の向きを復帰
させるための押圧部を設けたことを特徴とするワゴンの
ロック装置。 - 【請求項3】 前記ロック操作レバーを、前記ストッパ
ー体が係止部から離れるロック解除設定位置と、前記ス
トッパー体が係止部に係合するロック設定位置とに選択
的に位置保持できるように付勢ばねを介して回動可能に
設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
ワゴンのロック装置。
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JP35884098A JP3469483B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | ワゴンのロック装置 |
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Family Applications (1)
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JP35884098A Expired - Fee Related JP3469483B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | ワゴンのロック装置 |
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JP4818692B2 (ja) * | 2005-11-11 | 2011-11-16 | 株式会社岡村製作所 | テーブル |
-
1998
- 1998-12-17 JP JP35884098A patent/JP3469483B2/ja not_active Expired - Fee Related
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