JP3469403B2 - チャイルドシート用マット - Google Patents

チャイルドシート用マット

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JP3469403B2
JP3469403B2 JP22039396A JP22039396A JP3469403B2 JP 3469403 B2 JP3469403 B2 JP 3469403B2 JP 22039396 A JP22039396 A JP 22039396A JP 22039396 A JP22039396 A JP 22039396A JP 3469403 B2 JP3469403 B2 JP 3469403B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャイルドシート
用マットに関するものであり、特に、自動車の座席に装
着されるチャイルドシートに載置して用いるマットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のシートベルトは、通常、大人の
身体を基準にして設計されているので、幼児を座席に拘
束する場合には適さない。そこで、幼児を座席に拘束す
る際には、チャイルドシートと呼ばれる補助座席を用い
ることが従来から行なわれている。チャイルドシートは
シート本体、左右一対の補助シートベルト及び締結具を
備えている。シート本体は座部及び背もたれ部を有し、
自動車に備え付けのシートベルトによって座席に取外し
可能に装着される。各補助シートベルトは、背もたれ部
に上下方向に並んで設けられた複数の透孔のうちの一つ
に通されている。各補助シートベルトの後端部はシート
本体下端の金具に長さ調節可能に係止され、前端部は座
部に係止されている。締結具は、各補助シートベルトを
座部に取外し可能に締結するためのものであり、シート
ベルトに取付けられたタングプレートと、座部に取付け
られ、かつ前記タングプレートを係止するバックルとか
ら構成されている。
【0003】このチャイルドシートの使用時には、補助
シートベルトが挿通される透孔を幼児の身体に合わせて
選択し変更するとともに、補助シートベルト後端の金具
との係止位置を変えて同補助シートベルトの長さを調節
する。そして、シート本体に幼児を着座させ、タングプ
レートをバックルに係止する。すると、補助シートベル
トが締結具によって座部に締結されるので、幼児をチャ
イルドシートを介して自動車の座席に拘束することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したチ
ャイルドシートは、通常、幼児を拘束することを主目的
として設計されており、座り心地についてはあまり考慮
されていないのが現状である。例えば、シート本体はそ
の全体が硬質の合成樹脂によって形成されており、チャ
イルドシートはそのシート本体の上に布製のカバーが被
せられて構成されている。したがって、チャイルドシー
トは弾力性が十分でなく、幼児を長時間にわたって着座
させ続ける場合には適さない。
【0005】これに対しては、チャイルドシートの購入
者がそれぞれ小型の座布団、マット等を用意して、シー
ト本体の上に敷くことが考えられる。しかし、この場合
にはマット等に補助シートベルトを通すためのベルト挿
通孔が必要となる。加えて、補助シートベルトの一端部
をシート本体から一旦外し、ベルト挿通孔に通さなけれ
ばならず、その作業が面倒であるという問題がある。
【0006】また、チャイルドシートのシート本体のカ
バーは、吸汗性の点でも問題があり、汚れ等が付着した
場合に、洗濯するのも困難であった。
【0007】そこで、本発明は、チャイルドシートの座
り心地を向上させることができ、しかも、必要に応じて
チャイルドシートへの脱着が容易なチャイルドシート用
マットの提供を課題とするものである。
【0008】発明は、少なくとも座部及び背もたれ部
を有し、自動車の座席に取外し可能に装着されるシート
本体と、長尺状をなし、その少なくとも一端部が前記シ
ート本体の背もたれ部に対し高さ調節可能に係止された
補助シートベルトと、前記補助シートベルトを前記シー
ト本体の座部に取外し可能に締結するための締結具とを
具備したチャイルドシートに用いられるマットであり、
前記シート本体よりも大きな弾性を有する材料により形
成され、前記座部及び背もたれ部に載置されるマット本
体と、前記マット本体において、前記シート本体の補助
シートベルトとの係止部分に対応する箇所に設けられ、
前記補助シートベルトの挿通を許容するベルト挿通孔
と、前記マット本体の外縁及び前記ベルト挿通孔を繋ぐ
切込と、前記マット本体の前記締結具に対応する箇所に
設けられ、その締結具の挿通を許容する締結具挿通孔と
を具備し、 前記マット本体には、その切込の両側部分を
切り離し可能に接続するための接続部材が設けられてい
ることを特徴とするチャイルドシート用マットである。
【0009】発明において、チャイルドシートにマッ
トを装着する場合には、マット本体をシート本体の座部
上及び背もたれ部上に載置する。締結具の一部をシート
本体のベルト挿通孔に挿通させる。マット本体の外部に
位置する補助シートベルトを、切込を通過させてベルト
挿通孔へ導く。このとき、シート本体の切込の両側部分
の間隔を拡げておけば、補助シートベルトをベルト挿通
孔へ導きやすい。したがって、補助シートベルトの一方
の端部をシート本体から外し、これをベルト挿通孔に直
接(切込を介さず)通さなくてもすむ。
【0010】チャイルドシートに幼児を着座させる場合
には、マット本体に幼児を座らせる。ベルト挿通孔に挿
通させた補助シートベルトを、締結具によってシート本
体の座部に締結する。この締結により幼児はチャイルド
シートに拘束される。このとき、マット本体がシート本
体よりも大きな弾性を有する材料により形成されている
ことから、幼児をシート本体に直接座らせる場合よりも
弾力性に富み、座り心地がよい。チャイルドシートから
幼児を降ろす場合には、締結具を操作して座部から補助
シートベルトを外す。すると、補助シートベルトの幼児
に対する拘束力がなくなる。
【0011】チャイルドシートからマットを取外す場合
には、ベルト挿通孔に挿通させた補助シートベルトを、
切込を通過させてマット本体の外部へ導く。このとき、
シート本体の切込の両側部分の間隔を拡げておけば、補
助シートベルトをマット本体の外部へ導きやすい。補助
シートベルトが切込から外れれば、同補助シートベルト
によるマットに対する係止がなくなる。
【0012】また、本発明は、上記発明の構成に加え、
前記マット本体には、その切込の両側部分を切り離し可
能に接続するための接続部材が設けられている。
【0013】発明によると、チャイルドシートへのマ
ットの装着時には、接続部材による切込の両側部分の接
続状態を解除する。すると、切込において補助シートベ
ルトの通過を規制するものがなくなる。このため、マッ
ト本体の外部に位置する補助シートベルトを、切込を通
過させてベルト挿通孔へ導くことが可能となる。補助シ
ートベルトがベルト挿通孔に到達したら、接続部材によ
って切込の両側部分を接続する。すると、切込が塞がっ
た状態となり、補助シートベルトの切込での通過が規制
され、補助シートベルトがベルト挿通孔に保持される。
チャイルドシートからマットを取外す場合には、接続部
材による切込の両側部分の接続状態を解除する。する
と、切込において補助シートベルトの通過を規制するも
のがなくなる。このため、ベルト挿通孔に位置する補助
シートベルトを、切込を通過させてマット本体の外部へ
導くことが可能となる。
【0014】さらに、本発明は、上記発明の構成に加
え、前記接続部材は、マット本体の切込の両側部分に互
いに貼り合わせ可能かつ剥離可能に取付けられた一対の
面ファスナである。
【0015】発明によると、チャイルドシートへのマ
ットの装着時には、切込の両側部分に設けられた一対の
面ファスナを互いに剥離させる。すると、切込において
補助シートベルトの通過を規制するものがなくなる。こ
のため、マット本体の外部に位置する補助シートベルト
を、切込を通過させてベルト挿通孔へ導くことが可能と
なる。補助シートベルトがベルト挿通孔に到達したら、
面ファスナを貼り合わせて切込の両側部分を接続する。
すると、切込が塞がった状態となり、補助シートベルト
の切込での通過が規制され、補助シートベルトがベルト
挿通孔に保持される。チャイルドシートからマットを取
外す場合には、面ファスナを互いに剥離させる。する
と、切込において補助シートベルトの通過を規制するも
のがなくなる。このため、ベルト挿通孔に位置する補助
シートベルトを、切込を通過させてマット本体の外部へ
導くことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、発明を具体化した一実施
形態を、図1乃至図7にしたがって説明する。
【0017】図7は本実施形態のマット1が適用される
チャイルドシート2を示している。チャイルドシート2
の大部分を閉めるシート本体3は座部4、背もたれ部5
及び左右一対のサイドガード6によって構成されてい
る。シート本体3の略全体は硬質の合成樹脂によって形
成されている。シート本体3の上には布製のカバー7が
被せられている。前記シート本体3は自動車の座席8に
載せられ、備え付けのシートベルト9によって座席8に
取外し可能に締結される。
【0018】シート本体3には左右一対の補助シートベ
ルト11,12が設けられている。より詳しくは、シー
ト本体3の背もたれ部5には、三つで一組をなす透孔1
3,14が、左右二列にわたって設けられている。各列
の透孔13,14はサイドガード6に近づくほど低くな
るように傾斜している。各補助シートベルト11,12
の上端部は、各列の三つの透孔13,14のうちのいず
れか一つ(図7では最上に位置する透孔13,14)に
通され、シート本体3の裏側に設けられた金具(図示せ
ず)に長さ調節可能に係止されている。各補助シートベ
ルト11,12の下端部は座部4とサイドガード6との
境界部分を通り、シート本体3の下部に係止されてい
る。各補助シートベルト11,12の途中にはタングプ
レート15,16が係止されている。
【0019】座部4の略中央部分には、正面略逆三角形
状をなす補助拘束部材17が前後方向への傾動可能に取
付けられている。補助拘束部材17には、一対の差込口
(図5参照)21とロック機構(図示せず)と解除ボタ
ン22とを有するバックル23が設けられている。この
バックル23は公知の構造を有しており、各差込口21
にタングプレート15,16が差し込まれると、そのタ
ングプレート15,16を係止し、解除ボタン22が押
されると前記係止を解除するようになっている。これら
のタングプレート15,16及び補助拘束部材17によ
って、補助シートベルト11,12を座部4に取外し可
能に締結するための締結具24が構成されている。
【0020】次に、前記チャイルドシート2に装着され
るマット1について説明する。図1乃至図3に示すよう
に、マット1の大部分を占めるマット本体25は、前記
シート本体3の座部4に載置される平面略四角形状の補
助座部26と、前記背もたれ部5に載置される平面略四
角形状の補助背もたれ部27とを備えている。これらの
補助座部26及び補助背もたれ部27は、綿よりなる内
層28と織布よりなる外層29との二層構造をなしてお
り、シート本体3よりも大きな弾性を有している。これ
らの内層28及び外層29には難燃加工(防炎加工)及
び抗菌防臭加工が施されている。
【0021】補助背もたれ部27の中央部分には、前記
シート本体3の透孔13,14に対応して、前記補助シ
ートベルト11,12の挿通を可能にした複数のベルト
挿通孔31,32が形成されている。すなわち、補助背
もたれ部27には、三つで一組をなすベルト挿通孔3
1,32が、左右の二列にわたって形成されている。各
ベルト挿通孔31,32は補助背もたれ部27の外縁と
しての側縁27aに近づくほど低くなるように傾斜して
いる。さらに、両側縁27aの下端(補助座部26と補
助背もたれ部27との境界部分)からは上方へ向けて切
込33,34が延びている。左側の切込33の上端部
は、左列の三つのベルト挿通孔31に繋がっている。同
様に、右側の切込34の上端部は、右列の三つのベルト
挿通孔32に繋がっている。換言すると、二本の切込3
3,34によって補助背もたれ部27の側縁27aと各
ベルト挿通孔31,32とが連通されている。
【0022】補助背もたれ部27には、切込33,34
の左右両側部分を切り離し可能に接続するための接続部
材が設けられている。ここでは、接続部材として周知の
構造を有する一対の面ファスナ35,36が用いられて
いる。一方の面ファスナ35は多数のループを有し、補
助背もたれ部27の裏面において、切込33,34より
も内側(ベルト挿通孔31,32が形成されている側)
に縫い付けられている。他方の面ファスナ36は、前記
ループに引っ掛けられて係止し得る多数の鉤部材を有
し、補助背もたれ部27の裏面において、切込33,3
4よりも外側に縫い付けられている。なお、補助背もた
れ部27の周囲には装飾用のフリル30が縫い付けられ
ている。
【0023】前記補助拘束部材17に対応して、補助座
部26の中央部分には同補助拘束部材17の挿通を可能
にした平面円形状の締結具挿通孔37があけられてい
る。締結具挿通孔37の直径は、補助拘束部材17の下
端部よりも大きく、かつ上端部分よりも小さい。補助座
部26には、前記締結具挿通孔37から後方へ真っ直ぐ
に延びる切込38が形成されている。補助座部26にお
いて、切込38の左右両側部分には互いに貼付けかつ剥
離し得る一対の面ファスナ39,41が縫い付けられて
いる。これらの面ファスナ39,41は前述した面ファ
スナ35,36と同様の構成を有している。
【0024】なお、補助座部26及び補助背もたれ部2
7の境界部分、補助座部26における締結具挿通孔37
の周囲、及び補助背もたれ部27の下半部には、内層2
8を構成する綿の偏在を防止するために、キルティング
加工が施されている。図1中の42は、この加工が施さ
れた箇所を示している。
【0025】前記構成のマット1をチャイルドシート2
に装着する場合には、図6において二点鎖線で示すよう
に、マット本体25を補助座部26と補助背もたれ部2
7との境界部分(キルティング加工が施された箇所)で
折り曲げる。補助座部26が座部4上に位置し、補助背
もたれ部27が背もたれ部5上に位置するように、マッ
ト本体25をシート本体3上に載置する。図5に示すよ
うに、面ファスナ39,41を互いに剥離させ、切込3
8の両側部分を拡げる。締結具挿通孔37の実質的な開
口面積を拡大し、ここに補助拘束部材17を挿通させ
る。その後、面ファスナ39,41を互いに貼り合わせ
て切込38の両側部分を接続する。すると、切込38が
塞がった状態となり、補助拘束部材17が締結具挿通孔
37内に保持される。
【0026】次に、切込33,34の両側部分の接続状
態を解除する。すなわち、切込33,34の両側部分に
設けられた一対の面ファスナ35,36を互いに剥離さ
せる。すると、切込33,34において補助シートベル
ト11,12の通過を規制するものがなくなる。そこ
で、図4に示すようにマット本体25の外部に位置する
補助シートベルト11,12を、切込33,34を通過
させてベルト挿通孔31,32のうちのいずれかへ導
く。このとき、シート本体3の切込33,34の両側部
分の間隔を拡げておく、あるいは切込33,34よりも
外側部分を図4において二点鎖線で示すように曲げてお
けば、補助シートベルト11,12をベルト挿通孔3
1,32へ導きやすい。
【0027】補助シートベルト11,12がベルト挿通
孔31,32に到達したら、両ファスナ35,36を相
互に貼り合わせて切込33,34の両側部分を接続す
る。すると、切込33,34が塞がった状態となり、補
助シートベルト11,12の切込33,34での通過が
規制され、補助シートベルト11,12がベルト挿通孔
31,32内に保持される。したがって、補助シートベ
ルト11,12の一方の端部をシート本体3から外し、
これをベルト挿通孔31,32に直接(切込33,34
を介さず)通さなくてもすむ。
【0028】チャイルドシート2に幼児を着座させる場
合には、補助拘束部材17が幼児の股の間に位置するよ
うに、その幼児を補助座部26に腰掛けさせ、補助背も
たれ部27にもたれさせる。補助シートベルト11,1
2に係止されたタングプレート15,16をバックル2
3の差込口21に差し込み、同補助シートベルト11,
12を座部4に締結する。この締結により幼児はチャイ
ルドシート2に拘束される。このとき、マット本体25
がシート本体3よりも大きな弾性を有していることか
ら、幼児をシート本体3に直接座らせる場合よりも弾力
性に富み、座り心地がよい。幼児が長時間にわたって着
座しても疲れにくい。前記チャイルドシート2から幼児
を降ろす場合には、解除ボタン22を押してバックル2
3によるタングプレート15,16のロックを解除す
る。すると、補助シートベルト11,12の幼児に対す
る拘束力がなくなる。
【0029】チャイルドシート2からマット1を取外す
場合には、接続部材による切込33,34の両側部分の
接続状態を解除する。すなわち、面ファスナ35,36
を互いに剥離させる。切込33,34において補助シー
トベルト11,12の通過を規制するものがなくなる。
このため、ベルト挿通孔31,32に位置する補助シー
トベルト11,12を、切込33,34を通過させてマ
ット本体25の外部へ導き出す。このとき、シート本体
3の切込33,34の両側部分の間隔を拡げておく、あ
るいは切込33,34よりも外側部分を図4において二
点鎖線で示すように曲げておけば、補助シートベルト1
1,12をマット本体25の外部へ導き出しやすい。補
助シートベルト11,12が切込33,34から外れれ
ば、同補助シートベルト11,12によるマット1に対
する係止がなくなる。このため、マット1をチャイルド
シート2から抜き出すことができる。
【0030】上記のように、本実施形態によると、マッ
ト本体25をシート本体3上に載置し、補助シートベル
ト11,12を切込33,34を通じてベルト挿通孔3
1,32へ導き、補助拘束部材17を締結具挿通孔37
に挿通させるという簡単な作業を行なうだけで、マット
1をチャイルドシート2に装着することができる。ま
た、補助シートベルト11,12を切込33,34を通
じてベルト挿通孔31,32からマット本体25の外部
へ導き、締結具挿通孔37から補助拘束部材17を抜き
出し、シート本体3からマット1を引き出すという簡単
な作業を行なうだけで、チャイルドシート2からマット
1を取外すことができる。このようにマット1の脱着作
業が容易に行なえる。また、シート本体3上にマット1
を載置すると、シート本体3上に直接座る場合に比べ、
マット1の分だけ弾力性が増すので、座り心地を向上で
きる。
【0031】本実施の形態は上述した事項以外にも次の
特徴を有する。
【0032】(a)マット1の内層28としては、吸汗
性(吸湿性)に優れた綿が用いられているので、幼児が
発汗しても、その汗はマット1によって吸い取られる。
このことは座り心地を向上させるうえで有効である。
【0033】(b)本実施の形態のマット1は、チャイ
ルドシート2から外して洗濯することが可能である。こ
の洗濯により、マット1を常に清潔な状態に保つことが
できる。
【0034】(c)接続部材として面ファスナ35,3
6を用いているので、これらを互いに貼り合わせたり、
剥離したりすることで、切込33,34の両側部分を容
易に接続したり、その接続状態を解除したりできる。
【0035】(d)切込33,34は、ベルト挿通孔3
1,32の延出方向に対し交差(略直交)する方向であ
る上下方向へ延出している。これらの切込33,34
は、補助シートベルト11,12がベルト挿通孔31,
32から外側方へ抜け出ようとするのを規制する。別の
表現をすれば、補助シートベルト11,12がマット本
体25の外部へ抜け出るには、ベルト挿通孔31,32
から切込33,34へ移る際に向きを変えなければなら
ない。このため、マット1が一旦チャイルドシート2に
装着されれば、人為的に補助シートベルト11,12の
向きを変えて、切込33,34を通過させない限り、そ
の装着状態を保持できる。
【0036】(e)面ファスナ35,36が互いに貼り
合わされた状態では、切込33,34の両側部分が接続
される。このため、マット1に幼児が着座していないと
きはもちろんのこと、着座して補助背もたれ部27にも
たれているときにも、同両側部分が拡がってマット本体
25の形がくずれることがない。
【0037】(f)ベルト挿通孔31,32に挿通され
た補助シートベルト11,12は補助背もたれ部27の
位置決め部材としても機能する。このため、補助背もた
れ部27が上下方向や左右方向へずれにくい。
【0038】(g)締結具挿通孔37に挿通された補助
拘束部材17は補助座部26の位置決め部材としても機
能する。このため、補助座部26が前後方向や左右方向
へずれにくい。
【0039】なお、本発明は次に示す別の実施の形態に
具体化することができる。
【0040】(1)上記実施の形態では、三つで一組の
ベルト挿通孔31(32)に対し、一本の切込33(3
4)を補助背もたれ部27の側縁27aの下端から上方
へ向けて延出させて各ベルト挿通孔31(32)に繋い
だ。これに代え、図8に示すように、三つで一組のベル
ト挿通孔31(32)に対し、三本の切込33(34)
を補助背もたれ部27の左右各側縁27aの中央部分か
ら内方(対向する側縁27a側)へ向けて延出させ、各
ベルト挿通孔31,32に繋いでもよい。そのほかに
も、図示はしないが、切込33,34を補助背もたれ部
27の上縁から延出させたり、補助座部4の側縁から延
出させたりしてもよい。要するに、切込33,34はマ
ット本体25の外縁のいずれかの箇所から延出して各ベ
ルト挿通孔31,32に繋がれていればよい。
【0041】(2)上記実施の形態では、接続部材とし
て面ファスナ35,36,39,41を用いたが、これ
に代えてホック、ボタン等を用いてもよい。このように
しても、切込33,34,38の両側部分を接続した
り、その接続状態を解除したりできる。また、これらの
接続部材を省略してもよい。
【0042】(3)締結具挿通孔37を丸孔以外の形
状、例えば三角孔や四角孔等に変更してもよい。要する
に、締結具挿通孔37の形状は補助拘束部材17の挿通
を許容するものであればよい。
【0043】(4)図8に示すようにフリル30を省略
してもよい。また、補助背もたれ部27の周囲のみなら
ず、補助座部26の周囲にもフリルを設けてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、発明によれば、マット
本体をシート本体上に載置し、補助シートベルトを切込
を通じてベルト挿通孔へ導き、締結具を締結具挿通孔に
挿通させるという簡単な作業を行なうだけで、マットを
チャイルドシートに装着することができる。補助シート
ベルトを切込を通じてベルト挿通孔からマット本体の外
部へ導き、締結具挿通孔から締結具を抜き出し、シート
本体からマットを引き出すという簡単な作業を行なうだ
けで、チャイルドシートからマットを取外すことができ
る。また、シート本体上にマットを載置すると、シート
本体上に直接座る場合に比べ、マットの分だけ弾力性が
増すので、座り心地を向上できる。
【0045】また、本発明によれば、上記発明の効果に
加え、チャイルドシートにマットを装着したり、取外し
たりする際には、接続部材によってシート本体の切込の
両側部分を切り離すことにより、切込での補助シートベ
ルトの通過が可能となる。このため、補助シートベルト
をシート本体の外部からベルト挿通孔へ導いたり、ベル
ト挿通孔からシート本体の外部へ導いたりできる。ま
た、補助シートベルトを一旦ベルト挿通孔まで導いた
ら、接続部材によってシート本体の切込の両側部分を接
続することにより、ベルト挿通孔内の補助シートベルト
が切込を通ってシート本体の外部へ抜け出るのを防止で
きる。補助シートベルトをベルト挿通孔に挿通させた状
態に保持することができる。
【0046】さらに、本発明によれば、上記発明の効果
に加え、一対の面ファスナを互いに貼り合わせることに
より、シート本体の切込の両側部分を接続でき、反対
に、面ファスナを互いに剥離させることにより、前記両
側部分を切り離すことができる。このように、面ファス
ナを互いに貼り合わせたり剥離したりするといった簡単
な作業を行なうだけで、切込の両側部分を接続したり、
その接続を解除したりできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるチャイルドシート用
マットを示す正面図である。
【図2】図1のチャイルドシート用マットのII-II 断面
を示す断面図である。
【図3】図1のチャイルドシート用マットのIII-III 断
面を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態であるチャイルドシート用
マットのベルト挿通孔に補助シートベルトを挿通させた
状態を示す部分斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態であるチャイルドシート用
マットの締結具挿通孔に補助拘束部材を挿通させた状態
を示す部分斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態であるチャイルドシート用
マットを示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態であるチャイルドシート用
マットが装着されるチャイルドシートを示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の別の実施形態であるチャイルドシート
用マットを示す正面図である。
【符号の説明】
2 チャイルドシート 3 シート本体 4 座部 5 背もたれ部 8 座席 11,12 補助シートベルト 24 締結具 25 マット本体 31,32 ベルト挿通孔 33,34 切込 35,36 接続部材としての面ファスナ 37 締結具挿通孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも座部及び背もたれ部を有し、
    自動車の座席に取外し可能に装着されるシート本体と、 長尺状をなし、その少なくとも一端部が前記シート本体
    の背もたれ部に対し高さ調節可能に係止された補助シー
    トベルトと、 前記補助シートベルトを前記シート本体の座部に取外し
    可能に締結するための締結具とを具備したチャイルドシ
    ートに用いられるマットであり、 前記シート本体よりも大きな弾性を有する材料により形
    成され、前記座部及び背もたれ部に載置されるマット本
    体と、 前記マット本体において、前記シート本体の補助シート
    ベルトとの係止部分に対応する箇所に設けられ、前記補
    助シートベルトの挿通を許容するベルト挿通孔と、 前記マット本体の外縁及び前記ベルト挿通孔を繋ぐ切込
    と、 前記マット本体の前記締結具に対応する箇所に設けら
    れ、その締結具の挿通を許容する締結具挿通孔とを具備
    し、 前記マット本体には、その切込の両側部分を切り離し可
    能に接続するための接続部材が設けられていることを特
    徴とするチャイルドシート用マット。
  2. 【請求項2】前記接続部材は、マット本体の切込の両側
    部分に互いに貼り合わせ可能かつ剥離可能に取付けられ
    た一対の面ファスナであることを特徴とする請求項1に
    記載のチャイルドシート用マット。
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