JP3468761B2 - 魚介類養殖用微細気泡発生器及びその製造方法 - Google Patents

魚介類養殖用微細気泡発生器及びその製造方法

Info

Publication number
JP3468761B2
JP3468761B2 JP2001318028A JP2001318028A JP3468761B2 JP 3468761 B2 JP3468761 B2 JP 3468761B2 JP 2001318028 A JP2001318028 A JP 2001318028A JP 2001318028 A JP2001318028 A JP 2001318028A JP 3468761 B2 JP3468761 B2 JP 3468761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
fine
particle size
bubble generator
inorganic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001318028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003116401A (ja
Inventor
弘忠 松島
匡司 山崎
武幸 坂東
Original Assignee
クレノートン株式会社
有限会社 渦潮化成工業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クレノートン株式会社, 有限会社 渦潮化成工業 filed Critical クレノートン株式会社
Priority to JP2001318028A priority Critical patent/JP3468761B2/ja
Publication of JP2003116401A publication Critical patent/JP2003116401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3468761B2 publication Critical patent/JP3468761B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚介類養殖用のイ
ケス等における水中の溶存酸素量を改善する微細気泡発
生器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】魚介類の養殖における溶存酸素の改善と
して、水中に気泡を発生させる方法が一般に行われてい
る。近年、魚介類の養殖が盛んになるにつれて、一定の
水域に養殖イケス及び養殖イカダが密集するようにな
り、そのため、水中の溶存酸素量の確保は重要になって
きている。従来、魚介類の養殖水域において、その水中
に10〜30μmの極めて小さな気泡径を有する微細気
泡を大量に発生させることにより、溶存酸素量の不足を
補うことが有効であるとの研究例があった。水中に気泡
を発生させる例として、水底に配管を設けて圧縮空気を
送り込んで気泡を噴出する方法(特開2000−157
099)、イケスに圧縮空気を送り込む装置の構造(特
開平11−56164)、無機質の多孔質板を通して気
泡を送りこむ技術(特開昭50−34992)が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−157
099号および特開平11−56164号においては、
微細気泡を形成する手段がノズルを介した噴出であるた
め設備が大掛かりであり、そのため、設置場所は、地理
的および経済的な要因から制限される。したがって、更
に簡易な手段で効果的に溶存酸素量をアップさせる設
備、特に市販コンプレッサー程度の駆動源で得られる気
体圧力でも、充分多量な微細気泡を形成できる装置及び
器具が求められている。また、特開昭50−34992
号においては、多孔質板を用いて気泡(径0.5〜1m
m)を発生させるとあるが、微細気孔の発生は確認でき
ない。本発明の課題は、溶存酸素量を改善するために、
イケス又は養殖場の水中に、エアーポンプ又はエアーコ
ンプレッサーから供給されたエアーを、多孔質な焼結体
を通じて微細な気泡として発生させる魚介類養殖用微細
気泡発生器及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するべ
く、本発明者は、高融点の無機質粒子とそれを結合させ
る無機質接着剤を原料とする無機質の多孔質体に着目し
た。無機質多孔質体は、それら原料を有機質一次結合剤
と共に混合、成型及び焼結して製造される。そして、発
明者は、原料の中でも高融点無機質粒子の粒度特性に着
目し、更に無機質接着剤の添加量、気孔体積率の調整及
び製造安定性を考慮に入れて、鋭意検討した結果、本発
明の完成させた。
【0005】本発明の微細気泡発生器は、魚介類養殖場
の水中に、エアーポンプ又はエアーコンプレッサーから
供給されたエアーを、多孔質な焼結体を通じて微細な気
泡として発生させる魚介類養殖用微細気泡発生器であっ
て、上記焼結体が、無機質粒子と該無機質粒子を結合さ
せるガラス−セラミックス無機質接着剤とにより構成さ
れ、更に、上記焼結体が、 (a)上記無機質粒子として、粒径110〜70μmの
粗目粒子、粒径55〜43μmの中目粒子、及び粒径4
2〜22μmの細目粒子を混在させ; (b)上記無機質粒子の全量を100wt%としたと
き、上記粗目粒子が10〜25wt%、上記中目粒子が
25〜35wt%、及び上記細目粒子が40〜55wt
%からなり; (c)43〜55vol%の気孔体積率を有し;そし
て、 (d)上記無機質粒子1000重量部に対して、80〜
160重量部の上記ガラス−セラミックス無機質接着剤
を有することを特徴とする。
【0006】本発明の魚介類養殖用微細気泡発生器の製
造方法は、無機質粒子全量100wt%に対して、粒径
110〜70μmの粗目粒子10〜25wt%、粒径5
5〜43μmの中目粒子25〜35wt%、及び粒径4
2〜22μmの細目粒子40〜55wt%からなる無機
質粒子と、上記無機質粒子1000重量部に対して80
〜160重量部のガラス−セラミックス無機質接着剤と
を混合し、そして、1000℃以上(但し、上記無機質
粒子の軟化点よりも50℃以上低い)で、気孔体積率が
55〜43vol%となるように焼結することを特徴と
する。
【0007】上記魚介類養殖用微細気泡発生器におい
て、上記無機質粒子の粒径としてJIS R6001研
削といし用研磨材の粒度を適用したとき、上記粗目粒子
がF150〜F220、上記中目粒子が#280〜#3
20、そして上記細目粒子が#360〜#600である
ことができる。また、上記無機質粒子の粒径としてJI
S R6001研削といし用研磨材の粒度を適用したと
き、上記粗目粒子がF150〜F220、上記中目粒子
がF230〜F240、そして上記細目粒子がF280
〜F360であることができる。
【0008】さらに、上記焼結体は、その下面側にエア
ーが供給される空間となる凹部を有し、そして、該焼結
体が、少なくとも該焼結体よりも比重の大きい底板上に
該凹部の開口側を閉塞するようにして固定される構成に
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の微細気泡発生器を構成す
る焼結体の原材料は、以下の通りである。 (1)無機質粒子の粒径及び混合比:無機質粒子の全量
100wt%に対して、 粒径110〜70μmの粗目粒子: 10〜25wt% 粒径 55〜43μmの中目粒子: 25〜35wt% 粒径 42〜22μmの細目粒子: 40〜55wt% このように3段階の粒径で用意される。 (2)ガラス−セラミックス無機質接着剤の添加量:上
記無機質粒子1000重量部に対して80〜160重量
部 (3)気孔体積率:43〜55vol%
【0010】(4)無機質粒子材料の詳細な態様 上記無機質粒子の材質については、アルミナ質、炭化珪
素質、シリカ質が主として使用し得る。但し、水中で極
端に溶融せず、また特に有害な化学物質を含まないもの
であれば、それらに限定されない。無機質粒子の軟化点
は、微細気泡発生器の製造時の焼結温度よりも50℃以
上であることが望ましい。50℃を下回る場合、焼結時
に変形して気孔がつぶれる可能性がある。
【0011】無機質粒子の粒度分布については、一般に
は測定方式により異なる値を示し得るので、本発明で
は、基準として下記の試験法で規定される値を適用す
る。本発明では、好ましくはJIS R6001研削と
いし用研磨材の粒度を適用する。JIS R6001研
削といし用研磨材の粒度規格には、粗粒及び一般微粉用
のF値と、精密微粉用の#値がある。それら粒度分布の
規格は研削砥石業界において重要であり、研磨材製造者
はこの規格に従って多くの材料を市販しているため、こ
の規格に従った無機質粒子を使用すれば安定した製品が
供給できるであろう。
【0012】本発明に好ましい無機質粒子材料は、3段
階の粒径のものが混在する混合体として使用される。そ
れら3段階の粒径は、JIS R6002研削といし用
研磨材の粒度の試験方法に挙げられる、ふるい分け試験
法における2段目ふるいの値、精密研磨用微粉の沈降試
験方法又は一般研磨用微粉の光透過沈降法における累積
高さ50%点の粒子径として、粗目粒子110〜70μ
m、中目粒子55〜43μm、細目粒子42〜22μm
である。
【0013】上記粗目粒子の粒径は、JIS R600
1研削といし用研磨材の粒度におけるF値で表せば、2
段目ふるいの値でF150〜F220の範囲に対応す
る。110μmより粗目の場合(F150より粗目の場
合)、大きい気泡が多量に発生し微細気泡が得られず、
水中の溶存酸素量があまりアップしない。また、70μ
mより細目の場合(F220より細目の場合)、本発明
において要求される通常パワーの市販コンプレッサーで
供給可能な気体圧力では、微細気泡はおろか気泡が殆ど
現れず、また、焼結時に割れが発生する可能性があって
製造安定性も悪い。
【0014】中目粒子及び細目粒子の粒径には、精密研
磨用微粉の粒度分布(沈降試験方法)を適用するとよ
い。上記中目粒子の粒径は、累積高さ50%点の粒子径
で#280〜#320の範囲に対応する。55μmより
粗目の場合(#280より粗目の場合)、大きい気泡が
多量に発生するだけで微細気泡は得られず、水中の溶存
酸素量があまりアップしない。また、43μmより細目
の場合(#320より細目の場合)、焼結体の気孔サイ
ズが小さくなり過ぎて、要求されるコンプレッサーパワ
ーでは気泡が出ず、焼結時割れが発生する可能性があ
る。上記細目粒子の粒径は、累積高さ50%点の粒子径
で#360〜#600の範囲に対応する。42μmより
粗目の場合(#360より粗目の場合)、大きい気泡が
多量に発生するだけで微細気泡は得られず、水中の溶存
酸素量があまりアップしない。また、22μmより細目
の場合(#600より細目の場合)、焼結体の気孔サイ
ズが小さくなり過ぎて、要求されるコンプレッサーパワ
ーでは気泡が出ず、焼結時に割れが発生する可能性があ
る。なお、中目及び細目粒子に一般研磨微粉用の光透過
沈降法を適用してもよく、この場合、累積高さ50%点
の粒子径で、中目粒子はF230〜F240の範囲に対
応し、細目粒子はF280〜F360の範囲に対応す
る。
【0015】本発明において、上記のような無機質粒子
の一定の混合物は、本発明の用途に要求される小さなコ
ンプレッサーパワーで微細気泡を形成するのに重要な作
用を発揮する。本発明による肉厚約15mmの焼結体に
おいて、気体供給量が800リットル/min以下、好
ましくは450リットル/min以下、より好ましくは
150リットル/min以下であるときでも微細気泡を
形成可能である。
【0016】その作用に関し、理論に縛られる意図はな
いが、次のような説明がなされる。経験的には、微細気
泡を形成するには微細な気孔を形成することが必要であ
る。しかし、細目にすればするほど、焼結体を通気させ
るのに必要な圧力は高くなる。微細気泡を形成するため
の細目では、通常、気泡が出てこないか、出てきても高
圧を要するために焼結体が破壊される等の危険があっ
た。また、細目粒度が主体であると製造安定性にも欠け
る。そこで、微細気孔を有し、且つ比較的低い気体圧力
で通気可能であり、且つ製造安定性も有するという一見
相反する多面性を備えさせるべく、各種の粒径からなる
混合物が検討された。その結果、上記3段階の粒径の無
機質粒子混合物が見出されたのである。
【0017】その無機質粒子混合物において、中目粒子
が必要とされるのは、次の理由からである。上記粗目及
び細目のみの組合せでは、粗目粒子が形成した大きな気
孔に細目粒子が入り込み、気孔が潰されて、気泡の発生
に悪影響を与える。そこで、そこに中間粒度の無機質粒
子を混在させると、そのような中間的粒度の無機質粒子
は、細目粒子の分散を助ける。その結果、微細気泡を形
成する多数の微細気孔を有するだけでなく、本発明に望
まれる比較的低い気体圧力であってもそれら微細気孔を
通じて気体を放出させることができる好ましい形態の気
孔形成がなされたと理解される。この観点から好ましい
中目粒子は、#280〜#320である。また、粗目粒
子を有すると共に粒度バランスが取れた本発明の焼結体
は、製造安定性にも優れる。
【0018】(5)焼結体の詳細な態様 理論に縛られる意図はないが、本発明に使用する焼結体
の詳細な態様は、以下の通りである。上記粗目粒子の添
加量は、全無機質粒子100wt%に対して10〜25
wt%である。10wt%より少ない場合、気孔が小さ
くなり、要求されるコンプレッサーパワーでは気泡が出
なくなり、焼結時割れが発生する可能性がある。25w
t%より多い場合、大きい気泡が多量に発生し微細気泡
が得られなくなり、水中の溶存酸素量があまりアップし
ない。上記中目粒子の添加量は、全無機質粒子100w
t%に対して20〜35wt%である。20wt%より
少ない場合、気孔が小さくなり、要求されるコンプレッ
サーパワーでは気泡が出なくなり、焼結時割れが発生す
る可能性がある。35wt%より多い場合、大きい気泡
が多量に発生し微細気泡が得られなくなり、水中の溶存
酸素量があまりアップしない。上記細目粒子の添加量
は、全無機質粒子100wt%に対して40〜55wt
%である。40wt%より少ない場合、大きい気泡が多
量に発生し微細気泡が得られなくなり、水中の溶存酸素
量があまりアップしない。55wt%より多い場合、気
孔が小さくなり、要求されるコンプレッサーパワーでは
気泡が出なくなり、水中の溶存酸素量があまりアップし
ない。
【0019】焼結体中の無機質粒子の体積率は、42〜
48vol%である。42vol%より少ない場合、製
造安定性に問題が生じる。48vol%より多い場合、
製造安定性に問題が生じるとともに気孔が小さくなり、
要求されるコンプレッサーパワーでは気泡が出なくな
り、焼結時割れが発生する可能性がある。
【0020】ガラス−セラミックス製無機質接着剤の使
用量は、無機質粒子1000重量部に対して、80〜1
60重量部である。80より少ない場合、強度が不足
し、使用中に破壊する可能性がある。160より多い場
合、気孔が小さくなり、気孔が発生しなくなり、また焼
結時割れが発生する可能性がある。
【0021】本発明に使用する焼結体の気孔体積率は、
43〜55vol%が望ましい。55vol%より多い
場合、製造安定性に問題が生じ、また気孔が大きくなっ
て微細な気泡が発生しなくなり、水中の溶存酸素量があ
まりアップしない。また、体積率が43vol%より小
さいと気孔が小さくなり、気泡が発生しなくなり、また
焼結時割れが発生する可能性がある。
【0022】(6)焼結体の製造方法及び形態 本発明の微細気泡発生器の製造方法では、無機質粒子、
ガラス−セラミックス製無機質接着剤および有機質の一
次結合剤を所定量で混合して成型する。このとき、無機
質粒子およびガラス−セラミックス製無機質接着剤につ
いての添加量の調整及び/又は成型時における成型体積
の調整によって、上記気孔体積率が調整され得る。特に
断らない限り、本製造方法は、当業者により通常行われ
ているあらゆる手段により可能である。
【0023】上記無機質粒子、ガラス−セラミックス製
無機質接着剤および有機質の一次結合剤の混合体を焼結
させるための温度は、1000℃以上が望ましい。10
00℃以下でも焼結は可能であるが、焼結温度を下げる
ためにガラス−セラミックス接着剤中に鉛等の成分を添
加する場合があり、これは魚介類に悪い影響を与えるの
で、本発明では1000℃以上が望ましいとする。上記
のような有害な化学成分を含まなくても焼結自体は支障
なく行われる。焼結温度の上限については、既述のよう
に無機質粒子の軟化点も考慮される。
【0024】本発明に使用する焼結体の形態は、典型的
には、中空部又は凹部を有する直方体にすることができ
る。図1〜図3に凹部1aを有する焼結体1、図4及び
図5に中空部1bを有する直方体形状の焼結体1の構成
を示す。焼結体1の形状は、直方体に限らず、図7に示
されるように六角形等の多角形体、又は円柱体等も考え
られる。また、図6に示されるように、凹部1aを有す
る焼結体1同士を接着させて中空の直方体としてもよ
い。これら形状は様々のものが考えられ、顧客ニーズや
使用状況等に応じて適宜決定すればよい。焼結体1の体
積についても同様である。その各種形状への加工は、成
型に使用する金型の形状および焼結後の仕上加工により
行われる。焼結体1には、通常はその側面部1cの任意
の箇所にジョイント2を貫通して接着するための穴が設
けられ、ここに接着させたジョイント2にエアー供給ホ
ース3が接続される。
【0025】(7)微細気泡発生器の形態 本発明の微細気泡発生器は、具体的には下記のような形
態が考えられる。図3に示す形態は、下記実施例で実際
に製造されたものである。同図に示されるように、焼結
体1の下面部側に直方形の凹部1aが設けられ、凹部1
aの開口面側へ底板4が接着される。実際の使用状態に
おける位置関係では、エアー発生部分である焼結体1を
上方に位置させるため、その下面部側に開口している凹
部が底板4上に伏せるようにして固定される。その凹部
1aは、ジョイント2のための穿設部分を除けば箱状に
閉ざされ、こうして底板4で閉塞された凹部1aはエア
ー溜めの空間となる。上記底板4は、焼結体1よりも比
重が大きい材料(通常は石材など)からなり、焼結体1
を水底に静置するための重石としても役立つ。図示しな
いエアーコンプレッサーからのびるエアー供給ホース3
は、ジョイント2を通じて焼結体1の凹部1a又は中空
部1bへ供給エアーを案内する。
【0026】エアー供給ホース3からエアーが送られる
と、凹部1a内の気体圧力が上昇し、次第に、多孔質で
ある焼結体1の上面部及び側面部から外界(水中)へエ
アーが浸み出るようになっている。エアーが浸み出るた
めに必要とされる気体圧力は、焼結体1の上面部及び側
面部の肉厚にも依存する。それらの肉厚は、そのエアー
供給量(リットル/min)や外部水圧等のあらゆる要
因を考慮して、適切な厚みが設定される。
【0027】上記構成の微細気泡発生器は、気泡発生部
分である上面部や側面部などの表面積が広ければ広いほ
ど、広範囲に気泡を発生させる。したがって、焼結体1
の表面積を増やすことによってより多くの気泡量を提供
することができる。例えば、図9の上面図及び図10の
断面図に示されるように、その上面部に蛇腹状に凹凸形
状1dを設けると効果的である。そのような形状の付与
は、成型時の金型形状の選択、及び/又は焼結後の仕上
加工によって付与することができる。
【0028】以下、本発明の実施例を比較例とともに説
明するが、これらは本発明の実施可能性および有用性を
例証するものであり、本発明の構成を何ら限定する意図
はない。
【実施例1】本発明により製造された微細気泡発生器を
用いて、水中でエアー発生状態と溶存酸素量測定につい
て、比較例と共にテストした。
【0029】テスト気泡発生器の製造 実施例1及び比較例1〜6について、下記に列挙される
各粒径(メッシュサイズで表示)及び混合比を有する無
機質粒子を用いて、気泡発生器を製造した。比較例8
は、エアーコンプレッサーで使用される魚介類鑑賞用気
泡発生器である。 本実施例: F220(粒径 75μm) 20wt% #280(粒径 52μm) 30wt% #360(粒径 40μm) 50wt% 比較例1: F46(粒径425μm) 100wt% 比較例2: F220(粒径 75μm) 100wt% 比較例3: #280(粒径 52μm) 100wt% 比較例4: #360(粒径 40μm) 100wt% 比較例5: #600(粒径 24μm) 100wt% 比較例6: F46(粒径425μm) 30wt% #360(粒径 40μm) 70wt% 比較例7: F220(粒径 75μm) 30wt% #360(粒径 40μm) 70wt% 比較例8: 既成品 無機質粒子としては、炭化珪素質無機質粒子を用いた。
この無機質粒子1000重量部に対して、ガラスーセラ
ミック製無機質接着剤を120重量部で、有機系一次結
合剤を50重量部で用意した。これら炭化珪素質無機質
粒子、ガラスーセラミック製無機質接着剤、及び有機系
一次結合剤を均一に混合した後、冷間成型し、その乾燥
後に1250℃で焼結させた。得られたすべての焼結体
は、気孔体積率が49vol%、そして無機質粒子の体
積率が45vol%であった。
【0030】気孔形成状態の拡大写真 各焼結体の気孔形成状態を比較観察するために拡大写真
を撮った。図11は実施例(F220,#280,#3
60)、図12は比較例2(F220)、図13は比較
例4(#360)、図14は比較例1(F46)、図1
5は比較例5(#600)について、それぞれの焼結体
表面部分の拡大写真代用図である。これらは、すべて同
倍率である。
【0031】テスト条件 実施例1又は比較例1〜8の各テスト気泡発生器に、図
4及び図5に示すように直方体側面に穴をあけて、エア
ーコンプレッサーのエアー供給ホースを取り付け、水槽
中の海水(水温26.3℃、エアー供給前の溶存酸素量
4.0mg/リットル)に所定の深さまで沈め、エアー
コンプレッサーを作動させた。エアーは、20分間かけ
て18リットル/minで供給された。各テストにおい
て、エアー供給量は上記一定値に設定されるが、その供
給量で微細気泡を発生しなかった場合は、更にエアーコ
ンプレッサーのパワーを上げるテストを行った。評価の
ために、気泡の発生状態の観察と共に水槽中の所定箇所
について溶存酸素量の測定が行われた。 水槽寸法: 390mm×250mm×260mm 寸法 : 25.4mm×25.4mm×101mm エアーコンプレッサーのパワー: 3W
【0032】テストの結果 水槽でのテストの結果を表1に示す。
【表1】
【0033】表1から明らかなように、実施例では、各
比較例よりも小さな気泡が発生しかつ溶存酸素量のアッ
プが大きかった。特に、多量の微細気泡発生に起因する
溶存酸素量の大きな増加は、実施例でのみ確認された。
比較例4及び5については微細気泡ができなかった。ま
た、比較例7は微細気泡の発生が不十分であることか
ら、中目粒子の重要性が理解される。それら比較例にお
いて、更にエアーコンプレッサーのパワーを上げて微細
気泡の発生を試みたところ、そのテスト開始直後に微細
気泡発生器に割れが発生してしまった。
【0034】気孔状態の観察からは、次のような説明が
なされる。図13に示されるF220(比較例2;本実
施例の粗目のみ)の大きなサイズの気孔群では、微細な
気泡が発生しなかった。図12に示される#360(比
較例4;本実施例の細目のみ)の小さなサイズの気孔群
では、焼結体を通気させることができず気泡が出てこな
かった。これに対して、図10に示される本実施例のよ
うに、それら粗目と細目に加えて#280の中目粒子を
有する場合、粗目粒子と細目粒子の間に中目粒子が混在
することにより大きな気孔から小さな気孔まで様々なサ
イズの気孔が混在する形態となった。また、それら気孔
の形状も複雑であった。そのような一見乱雑な気孔状態
が好ましい気孔体積率で形成されることにより、低い気
体流量下でも焼結体への通気が可能になり、これと同時
に、微細気泡を形成するための微細気孔をも併有したも
のと考えられる。以上のように、本実施例の微細気泡発
生器は、3W程度のエアーコンプレッサーを使用して多
量の微細気泡を発生させることができた。
【0035】追加テスト 比較例9:実施例1の微細気泡発生器において、気孔体
積率を50vol%にして、気孔体積率を41vol%
にして作製した。エアーの発生状態をテストしたとこ
ろ、気泡は発生しなかった。 比較例10:実施例1の微細気泡発生器を、気孔体積率
が55vol%を越えるようにして製作を試みた。しか
し、焼結後にクラックが容易に発生してしまい、製造安
定性が落ちた。
【0036】
【実施例2】養殖イカダにおける気泡発生状態の観察と
溶存酸素量の測定 実際の養殖イカダにおいて、エアー発生テストを行って
溶存酸素量を測定した。本実施例の微細気泡発生器の材
料構成は、上記実施例1と同様であり、その寸法は、図
1及び図2に示す形態で、外形は223mm×200m
m×35mm、各面部の厚みは15mmである。図3に
示すようにその底面部にこれより面積の広い平板な石材
を貼り付け、また、その側面部には穴を開けてホース接
続用のジョイントを接着した。養殖イカダ上の適所にエ
アーコンプレッサーを設置し、ここからのびるエアー供
給ホースを接続した微細気泡発生器を、養殖イカダ内の
水深約10mに沈めた。エアーの供給は、1時間かけて
エアー供給量150リットル/minとし、エアー発生
直前及びエアー発生後1時間経過時に、水深1m及び1
0mの溶存酸素量を測定した。また、同時に水温も測定
した。
【0037】テスト設備 養殖イカダ:大きさ15m×15m×水深10m、対象
魚介類:ハマチ、養殖数:1万匹 エアーコンプレッサー仕様:最大パワー5馬力、最大エ
アー供給量450リットル/min
【0038】イカダでのテスト結果 表2にイカダでのテスト結果を示す。
【表2】
【0039】本テスト結果に関する参考データ:下記の
値は、水産庁が示す溶存酸素量から見た水質の基準値で
ある。 [溶存酸素量(DO)] 水産1級 7.5mg/リットル以上 水産2級 5.0mg/リットル以上 環境保全 2.0mg/リットル以上 [各温度における海水の溶存酸素量限界値] 20℃ 25℃ 30℃ 8.5mg/l 8.1mg/l 7.8mg/l
【0040】表2から明らかなように、エアー発生の1
時間後には溶存酸素量が大きくアップしている。その溶
存酸素量の値は、驚くべきことに水産庁が示す基準では
水質基準のランクが1級に相当する(上記参考データを
参照)。この溶存酸素量は溶解値の限界に近い値であ
り、一般には、海水の溶存酸素量をそのような短時間で
限界値に近い値にまでアップさせることは非常に困難で
あると言われる。また、水温も水深10mと1mとの差
が縮まった。一般的に、本発明の用途である養殖用イケ
スやイカダのごとき養殖場は、その地理的な又は経済的
な制約から小規模な発電設備しか許容されない。本実施
例において小出力なエアーコンプレッサーを使用して養
殖イカダで大きな改善が見られた点は、本発明の顕著な
効果を示唆する。なお、本テストに使用された市販エア
ーコンプレッサーであれば、本実施例の微細気泡発生器
を3台接続することも可能である。本実施例の微細気泡
発生器の焼結体は、表面積が742cm2×3=222
6cm2であり、450リットル/minのエアーを供
給可能であった。この場合、パワー5馬力で1馬力当た
り445.2cm2の表面積を持つ微細気泡発生器が使
用できる。但し、微細気泡発生器の個数、表面積は、エ
アーコンプレッサーのパワーに応じて変動する数値であ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明の微細気泡発生器は、簡易な設備
で水中の溶存酸素量を顕著にアップさせることができ、
また、別の養殖イカダ等で使用するための運搬も容易で
ある。要求される気体供給量又は気体圧力は比較的小さ
くて済むので、複数個の微細気泡発生器の接続が可能で
ある。したがって、簡便な設備で特定水域の溶存酸素量
をアップさせることが要求される魚介類の養殖に対する
貢献は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態に関わる焼結体の底面側
から見た斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す焼結体の断面図である。
【図3】図3は、本実施の形態に関わる焼結体の使用形
態を示す断面図である。
【図4】図4は、他の実施の形態に関わる微細気泡発生
器の斜視図である。
【図5】図5は、図4の微細気泡発生器の断面図であ
る。
【図6】図6は、その他の実施の形態に関わる微細気泡
発生器の断面図である。
【図7】図7は、六角形の微細気泡発生器の上面図であ
る。
【図8】図8は、図7の微細気泡発生器の断面図であ
る。
【図9】図9は、凹凸形状を有する微細気泡発生器の上
面図である。
【図10】図9の微細気泡発生器の側面図である。
【図11】図11は、本実施例に関わる焼結体表面部分
の拡大を示す写真代用図である。
【図12】図12は、比較例2に関わる焼結体表面部分
の拡大を示す写真代用図である。
【図13】図13は、比較例4に関わる焼結体表面部分
の拡大を示す写真代用図である。
【図14】図14は、比較例1に関わる焼結体表面部分
の拡大を示す写真代用図である。
【図15】図15は、比較例5に関わる焼結体表面部分
の拡大を示す写真代用図である。
【符号の説明】
1 焼結体 1a 凹部 1b 中空部 1d 凹凸形状 2 ジョイント 3 エアー供給ホース 4 底板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂東 武幸 徳島県鳴門市北灘町大須字西添20番地 (56)参考文献 特開 平2−153871(JP,A) 特開 平8−268764(JP,A) 特開2000−106783(JP,A) 実開 昭49−45599(JP,U) 実開 昭55−43521(JP,U) 実開 昭51−5260(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 63/04 C02F 3/20 C04B 38/00 303

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚介類養殖場の水中に、エアーポンプ又
    はエアーコンプレッサーから供給されたエアーを、多孔
    質な焼結体を通じて微細な気泡として発生させる魚介類
    養殖用微細気泡発生器であって、上記焼結体が、無機質
    粒子と該無機質粒子を結合させるガラス−セラミックス
    無機質接着剤とにより構成され、 更に、上記焼結体が、 (a)上記無機質粒子として、粒径110〜70μmの
    粗目粒子、粒径55〜43μmの中目粒子、及び粒径4
    2〜22μmの細目粒子を混在させ; (b)上記無機質粒子の全量を100wt%としたと
    き、上記粗目粒子が10〜25wt%、上記中目粒子が
    25〜35wt%、及び上記細目粒子が40〜55wt
    %からなり; (c)43〜55vol%の気孔体積率を有し;そし
    て、 (d)上記無機質粒子1000重量部に対して、80〜
    160重量部の上記ガラス−セラミックス無機質接着剤
    を有することを特徴とする微細気泡発生器。
  2. 【請求項2】 魚介類養殖用微細気泡発生器の製造方法
    であって、 無機質粒子全量100wt%に対して、粒径110〜7
    0μmの粗目粒子10〜25wt%、粒径55〜43μ
    mの中目粒子25〜35wt%、及び粒径42〜22μ
    mの細目粒子40〜55wt%からなる無機質粒子と、 上記無機質粒子1000重量部に対して80〜160重
    量部のガラス−セラミックス無機質接着剤とを混合し、
    そして、1000℃以上(但し、上記無機質粒子の軟化
    点よりも50℃以上低い)で、気孔体積率が55〜43
    vol%となるように焼結することを特徴とする微細気
    泡発生器の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記無機質粒子の粒径としてJIS R
    6001研削といし用研磨材の粒度を適用したとき、上
    記粗目粒子がF150〜F220、上記中目粒子が#2
    80〜#320、そして上記細目粒子が#360〜#6
    00であることを特徴とする、請求項1記載の魚介類養
    殖用微細気泡発生器。
  4. 【請求項4】 上記無機質粒子の粒径としてJIS R
    6001研削といし用研磨材の粒度を適用したとき、上
    記粗目粒子がF150〜F220、上記中目粒子がF2
    30〜F240、そして上記細目粒子がF280〜F3
    60であることを特徴とする、請求項1記載の魚介類養
    殖用微細気泡発生器。
  5. 【請求項5】 上記焼結体は、その下面側にエアーが供
    給される空間となる凹部を有し、そして、該焼結体が、
    少なくとも該焼結体よりも比重の大きい底板上に該凹部
    の開口側を閉塞するようにして固定されることを特徴と
    する、請求項1記載の魚介類養殖用微細気泡発生器。
JP2001318028A 2001-10-16 2001-10-16 魚介類養殖用微細気泡発生器及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3468761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001318028A JP3468761B2 (ja) 2001-10-16 2001-10-16 魚介類養殖用微細気泡発生器及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001318028A JP3468761B2 (ja) 2001-10-16 2001-10-16 魚介類養殖用微細気泡発生器及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003116401A JP2003116401A (ja) 2003-04-22
JP3468761B2 true JP3468761B2 (ja) 2003-11-17

Family

ID=19135805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001318028A Expired - Fee Related JP3468761B2 (ja) 2001-10-16 2001-10-16 魚介類養殖用微細気泡発生器及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3468761B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3986001B2 (ja) * 2002-03-14 2007-10-03 日本碍子株式会社 再生可能な散気板
JP6067242B2 (ja) * 2012-05-11 2017-01-25 住友重機械エンバイロメント株式会社 散気装置及び散気材
JP6925103B2 (ja) * 2015-12-25 2021-08-25 聡 安斎 活魚麻酔装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003116401A (ja) 2003-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4582980B2 (ja) 多孔性セラミック研磨複合材料を含むメタルボンド研磨物品およびそれを用いたワークピースの研磨方法
CN105517758A (zh) 复合陶瓷研磨抛光液
CN102119071B (zh) 高孔隙率的玻璃化超级磨料产品以及制备方法
CN101861231B (zh) 硬质和/或脆性材料的研磨加工
KR101274097B1 (ko) 텅스텐합금 결정립, 이를 이용한 가공 방법 및 그의 제조방법
CN107032798A (zh) 一种基于光固化快速成型的多孔陶瓷材料的制备方法
EP1923475A3 (en) Polycrystalline composites reinforced with elongated nanostructures
EP2436747A3 (en) Coated abrasive products containing aggregates
JP3468761B2 (ja) 魚介類養殖用微細気泡発生器及びその製造方法
CN101528883A (zh) 浓的磨料浆料组合物,及其制备方法和使用方法
CN108747856A (zh) 一种用于压电陶瓷磨削的树脂砂轮、其制备方法及应用
SE502566C2 (sv) Sätt för vidaremalning av cement
JP6845402B2 (ja) 結晶配向セラミックスの製造方法
TWI597130B (zh) Abrasive manufacturing method
JP5681481B2 (ja) 緻密質−多孔質接合体
CN102066055A (zh) 自粘结的泡沫磨料物品以及使用此类物品的机加工
CN108611057A (zh) 一种超硬度磁性磨粒及其制备方法
TW200427533A (en) Metal powder composition for use in selective laser sintering
JP2008213240A (ja) アルミナ質セラミックス焼結体の製造方法およびアルミナ質セラミックス焼結体
CN1215492C (zh) 封闭模制产品孔隙的工艺和用此工艺封闭孔隙的粘结磁体
JP2007007844A (ja) 軟質樹脂砥石、それを用いた円筒状研削ロールとその製造方法
JP2016082127A (ja) 研磨工具
JP7177401B2 (ja) スラリー貯留撹拌装置
JP2022070506A (ja) 粒子組成物及び成形体
CN101638571B (zh) 多晶含铝颗粒及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 6

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 6

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees