JP3468223B2 - 画像処理システム、管理装置、画像処理装置、管理方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

画像処理システム、管理装置、画像処理装置、管理方法、プログラム、および記録媒体

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JP3468223B2
JP3468223B2 JP2001102621A JP2001102621A JP3468223B2 JP 3468223 B2 JP3468223 B2 JP 3468223B2 JP 2001102621 A JP2001102621 A JP 2001102621A JP 2001102621 A JP2001102621 A JP 2001102621A JP 3468223 B2 JP3468223 B2 JP 3468223B2
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祥二 今泉
洋一 河渕
義和 池ノ上
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管理装置と、画像
安定化処理を実行する機能を有する画像処理装置とがネ
ットワークを介して接続されてなる画像処理システム、
管理装置、画像処理装置、管理方法、プログラム、およ
び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタなどの画像処理装置において
は、装置各部の制御条件を常に一定のままジョブの実行
を続けると、機内の温湿度の変化や、感光体ドラム等の
部品の劣化により、画像の濃度変化等が大きくなり、再
現する画像の品質(画質)が低下していくので、従来か
ら、制御条件を適切な条件に変更するため、いわゆる画
像安定化処理が行われている。
【0003】この画像安定化処理は、画像処理装置にお
いて画質に影響する制御変数の値を決定するものであ
る。具体的には、画像処理装置がプリンタなどの画像形
成装置の場合には、例えば感光体ドラム表面に濃度が異
なる複数のトナーパターンを形成し、そのトナーパター
ンの濃度を検出して、その検出結果に基づいて現像器に
おける現像バイアス電圧や帯電器におけるグリッド電圧
などの制御変数の最適な値を決定する。
【0004】一方、画像処理装置がスキャナなどの画像
読取装置の場合には、露光ランプの電圧などが制御変数
となる。このような画像安定化処理を頻繁に行えば、そ
の度に制御変数が最適な値に変更されていくことになり
高画質を維持することができるが、その一方で当該処理
実行中はプリント出力が行えなくなり、待ち時間が生じ
てしまい、ユーザにとっては不都合となる。
【0005】そこで、通常、画像安定化処理は、プリン
ト出力に支障をきたさず、かつある程度の画質を維持で
きるようにすべく、所定時間経過する毎や、感光体ドラ
ムの表面電位等に異常が生じた場合などに限って実行さ
れるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プリンタでは、画像安定化処理を実行することにより消
費される電力が無視できない程多くなってしまうという
問題がある。すなわち、従来では、プリンタは、感光体
ドラムの表面電位等の異常を判断すると、必ず画像安定
化処理を実行するようにしている。そのため、例えば機
内温度が高温になったり、感光体ドラムが光疲労を起こ
すなどにより、感光体ドラムの感度が低下し、それによ
り表面電位が不安定になった場合、その状態が継続され
ると、その間、表面電位を異常と判断する回数が増え、
画像安定化処理が頻繁に繰り返し実行されてしまう。画
像安定化処理は、感光体ドラムを回転駆動させるなど相
当な電力を必要とするため、これが頻繁に行われると、
プリント出力に全く関係のない処理のために多大な電力
が消費されていくことになる。
【0007】このような問題は、プリンタやスキャナな
ど、画像安定化処理を実行する機能を有する画像処理装
置がネットワークに複数接続されてなる画像処理システ
ムにおいて特に顕著となる。本発明は、上述のような問
題点に鑑みてなされたものであり、画像安定化処理を実
行する機能を有する画像処理装置がネットワークに接続
されて使用される環境において、画像安定化処理の実行
により消費される電力を極力抑えることを可能ならしめ
る画像処理システム、画像処理装置、画像処理装置を管
理する管理装置、その管理方法、その管理方法を実行す
るプログラム、および当該プログラムを記録した記録媒
体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、管理装置と、画像安定化処理を実行する機
能を有する画像処理装置とがネットワークを介して接続
されてなる画像処理システムであって、前記画像処理装
置は、画像安定化処理の実行の許可を求める安定化許可
要求信号を管理装置に送出する要求信号送出手段を備
え、前記管理装置は、前記画像処理装置からの、前記安
定化許可要求信号を受信する受信手段と、前記安定化許
可要求信号の受信実績に基づいて、前記画像安定化処理
の実行を許可するか否かを判断する判断手段と、画像安
定化処理の実行を許可すると判断した場合に、許可する
旨の許可信号を前記画像処理装置に送出する許可信号送
出手段と、を備え、前記画像処理装置は、前記管理装置
からの許可信号を受信すると、画像安定化処理を実行す
ることを特徴とする。
【0009】また、前記判断手段は、画像処理装置から
の安定化許可要求信号の、一日当たりの受信回数を受信
実績として求め、その回数が所定回数以下の場合に画像
安定化処理の実行許可を判断することを特徴とする。ま
た、前記判断手段は、画像処理装置からの安定化許可要
求信号の受信間隔を受信実績として求め、その受信間隔
が所定間隔以上の場合に画像安定化処理の実行許可を判
断することを特徴とする。
【0010】また、前記所定間隔は、安定化許可要求信
号の、前の受信時刻から今回の受信時刻まで間に、前記
画像処理装置において実行された画像処理量に応じて変
更されることを特徴とする。また、前記画像処理システ
ムには、複数の画像処理装置が接続されており、前記所
定間隔は、前記複数の画像処理装置の内、画像処理が実
行可能な状態にある装置の数に応じて変更されることを
特徴とする。
【0011】また、前記判断手段は、安定化許可要求信
号の、前の受信時刻から今回の受信時刻までの間隔と、
その間に、前記画像処理装置において実行された画像処
理量との比率を受信実績として求め、その比率が所定値
よりも大きい場合に画像安定化処理の実行許可を判断す
ることを特徴とする。また、前記判断手段は、前記画像
処理装置の画像処理の実行履歴と、前記安定化許可要求
信号の受信実績とに基づいて、前記画像安定化処理の実
行を許可するか否かを判断することを特徴とする。
【0012】本発明は、管理装置と、画像安定化処理を
実行する機能を有する画像処理装置とがネットワークを
介して接続されてなる画像処理システムにおける管理装
置であって、前記画像処理装置からの安定化許可要求信
号を受信する受信手段と、前記安定化許可要求信号の受
信実績に基づいて、前記画像安定化処理の実行を許可す
るか否かを判断する判断手段と、画像安定化処理の実行
を許可すると判断した場合に、画像安定化処理を実行す
るよう画像処理装置を制御する制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0013】また、前記判断手段は、画像処理装置から
の安定化許可要求信号の、一日当たりの受信回数を受信
実績として求め、その回数が所定回数以下の場合に画像
安定化処理の実行許可を判断することを特徴とする。ま
た、前記判断手段は、画像処理装置からの安定化許可要
求信号の受信間隔を受信実績として求め、その受信間隔
が所定間隔以上の場合に画像安定化処理の実行許可を判
断することを特徴とする。
【0014】また、前記所定間隔は、安定化許可要求信
号の、前の受信時刻から今回の受信時刻まで間に、前記
画像処理装置において実行された画像処理量に応じて変
更されることを特徴とする。また、前記画像処理システ
ムには、複数の画像処理装置が接続されており、前記所
定間隔は、前記複数の画像処理装置の内、画像処理が実
行可能な状態にある装置の数に応じて変更されることを
特徴とする。
【0015】また、前記判断手段は、安定化許可要求信
号の、前の受信時刻から今回の受信時刻までの間隔と、
その間に、前記画像処理装置において実行された画像処
理量との比率を受信実績として求め、その比率が所定値
よりも大きい場合に画像安定化処理の実行許可を判断す
ることを特徴とする。また、前記判断手段は、前記画像
処理装置の画像処理の実行履歴と、前記安定化許可要求
信号の受信実績とに基づいて、前記画像安定化処理の実
行を許可するか否かを判断することを特徴とする。
【0016】本発明は、管理装置と、画像安定化処理を
実行する機能を有する画像処理装置とがネットワークを
介して接続されてなる画像処理システムにおける画像処
理装置であって、画像安定化処理の実行の許可を求める
安定化許可要求信号を管理装置に送出する安定化許可要
求信号送出手段と、画像処理装置からの安定化許可要求
信号の受信実績に基づいて、画像安定化処理の実行を許
可するか否かを判断し、実行の許可を判断した場合に、
その旨を示す許可信号を送出する管理装置から、当該許
可信号を受信すると、画像安定化処理を実行する制御手
段とを備えることを特徴とする。
【0017】また、管理装置と、画像安定化処理を実行
する機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態で待
機する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量が少
い節電状態に移行する機能を有する画像処理装置とがネ
ットワークを介して接続されてなる画像処理システムで
あって、前記画像処理装置は、画像安定化処理の実行の
許可を求める安定化許可要求信号を管理装置に送出する
安定化許可要求信号送出手段を備え、前記管理装置は、
前記画像処理装置からの、前記安定化許可要求信号を受
信する受信手段と、前記安定化許可要求信号の受信実績
に基づいて、前記画像安定化処理の実行を許可するか否
かを判断する判断手段と、画像安定化処理の実行を許可
しないと判断した場合に、節電状態への移行を指示する
信号を前記画像処理装置に送出する節電信号送出手段
と、を備え、前記画像処理装置は、前記管理装置からの
節電状態への移行を指示する信号を受信すると、待機状
態から節電状態に移行することを特徴とする。
【0018】また、前記判断手段は、画像処理装置から
の安定化許可要求信号の、一日当たりの受信回数を受信
実績として求め、その回数が所定回数以下の場合に画像
安定化処理の実行許可を判断することを特徴とする。ま
た、前記判断手段は、画像処理装置からの安定化許可要
求信号の受信間隔を受信実績として求め、その受信間隔
が所定間隔以上の場合に画像安定化処理の実行許可を判
断することを特徴とする。
【0019】また、前記所定間隔は、安定化許可要求信
号の、前の受信時刻から今回の受信時刻まで間に、前記
画像処理装置において実行された画像処理量に応じて変
更されることを特徴とする。さらに、前記画像処理シス
テムには、複数の画像処理装置が接続されており、前記
所定間隔は、前記複数の画像処理装置の内、画像処理が
実行可能な状態にある装置の数に応じて変更されること
を特徴とする。
【0020】また、前記判断手段は、安定化許可要求信
号の、前の受信時刻から今回の受信時刻までの間隔と、
その間に、前記画像処理装置において実行された画像処
理量との比率を受信実績として求め、その比率が所定値
よりも大きい場合に画像安定化処理の実行許可を判断す
ることを特徴とする。本発明は、管理装置と、画像安定
化処理を実行する機能を有すると共に画像処理が実行可
能な状態で待機する待機状態から当該待機状態よりも電
力消費量が少い節電状態に移行する機能を有する画像処
理装置とがネットワークを介して接続されてなる画像処
理システムにおける管理装置であって、前記画像処理装
置からの安定化許可要求信号を受信する受信手段と、前
記安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画像
安定化処理の実行を許可するか否かを判断する判断手段
と、画像安定化処理の実行を許可しないと判断した場合
に、節電状態へ移行するよう前記画像処理装置を制御す
る制御手段とを備えることを特徴とする。
【0021】また、前記判断手段は、画像処理装置から
の安定化許可要求信号の、一日当たりの受信回数を受信
実績として求め、その回数が所定回数以下の場合に画像
安定化処理の実行許可を判断することを特徴とする。ま
た、前記判断手段は、画像処理装置からの安定化許可要
求信号の受信間隔を受信実績として求め、その受信間隔
が所定間隔以上の場合に画像安定化処理の実行許可を判
断することを特徴とする。
【0022】また、前記所定間隔は、安定化許可要求信
号の、前の受信時刻から今回の受信時刻まで間に、前記
画像処理装置において実行された画像処理量に応じて変
更されることを特徴とする。また、前記画像処理システ
ムには、複数の画像処理装置が接続されており、前記所
定間隔は、前記複数の画像処理装置の内、画像処理が実
行可能な状態にある装置の数に応じて変更されることを
特徴とする。
【0023】また、前記判断手段は、安定化許可要求信
号の、前の受信時刻から今回の受信時刻までの間隔と、
その間に、前記画像処理装置において実行された画像処
理量との比率を受信実績として求め、その比率が所定値
よりも大きい場合に画像安定化処理の実行許可を判断す
ることを特徴とする。本発明は、管理装置と、画像安定
化処理を実行する機能を有すると共に画像処理が実行可
能な状態で待機する待機状態から当該待機状態よりも電
力消費量が少い節電状態に移行する機能を有する画像処
理装置とがネットワークを介して接続されてなる画像処
理システムにおける画像処理装置であって、画像安定化
処理の実行の許可を求める安定化許可要求信号を管理装
置に送出する安定化許可要求信号送出手段と、画像処理
装置からの安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、
画像安定化処理の実行を許可するか否かを判断し、実行
を許可しないと判断した場合に、節電モードへの移行を
示す節電信号を送出する管理装置から、当該節電信号を
受信すると、待機状態から節電状態に移行する制御手段
とを備えることを特徴とする。
【0024】本発明は、管理装置と、画像安定化処理を
実行する機能を有する画像処理装置とがネットワークを
介して接続されてなる画像処理システムにおける管理装
置が前記画像処理装置を管理する管理方法であって、前
記画像処理装置からの安定化許可要求信号を受信する受
信ステップと、前記安定化許可要求信号の受信実績に基
づいて、前記画像安定化処理の実行を許可するか否かを
判断する判断ステップと、画像安定化処理の実行を許可
すると判断した場合に、画像安定化処理を実行するよう
画像処理装置を制御する制御ステップとを備えることを
特徴とする。
【0025】本発明は、管理装置と、画像安定化処理を
実行する機能を有する画像処理装置とがネットワークを
介して接続されてなる画像処理システムにおける管理装
置が前記画像処理装置を管理する処理を実行するプログ
ラムであって、前記画像処理装置からの安定化許可要求
信号を受信する受信処理と、前記安定化許可要求信号の
受信実績に基づいて、前記画像安定化処理の実行を許可
するか否かを判断する判断処理と、画像安定化処理の実
行を許可すると判断した場合に、画像安定化処理を実行
するよう画像処理装置を制御する制御処理とを含む処理
をコンピュータに実行させることを特徴する。
【0026】本発明は、管理装置と、画像安定化処理を
実行する機能を有する画像処理装置とがネットワークを
介して接続されてなる画像処理システムにおける管理装
置が前記画像処理装置を管理する処理を実行するプログ
ラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体
であって、当該記録媒体に記録されたプログラムが上記
のプログラムであることを特徴とする。
【0027】本発明は、管理装置と、画像安定化処理を
実行する機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態
で待機する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量
が少い節電状態に移行する機能を有する画像処理装置と
がネットワークを介して接続されてなる画像処理システ
ムにおける管理装置が前記画像処理装置を管理する管理
方法であって、前記画像処理装置からの安定化許可要求
信号を受信する受信ステップと、前記安定化許可要求信
号の受信実績に基づいて、前記画像安定化処理の実行を
許可するか否かを判断する判断ステップと、画像安定化
処理の実行を許可しないと判断した場合に、節電状態へ
移行するよう前記画像処理装置を制御する制御ステップ
とを備えることを特徴とする。
【0028】本発明は、管理装置と、画像安定化処理を
実行する機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態
で待機する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量
が少い節電状態に移行する機能を有する画像処理装置と
がネットワークを介して接続されてなる画像処理システ
ムにおける管理装置が前記画像処理装置を管理する処理
を実行するプログラムであって、前記画像処理装置から
の安定化許可要求信号を受信する受信処理と、前記安定
化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画像安定化
処理の実行を許可するか否かを判断する判断処理と、画
像安定化処理の実行を許可しないと判断した場合に、節
電状態へ移行するよう前記画像処理装置を制御する制御
処理とを含む処理をコンピュータに実行させることを特
徴する。
【0029】本発明は、管理装置と、画像安定化処理を
実行する機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態
で待機する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量
が少い節電状態に移行する機能を有する画像処理装置と
がネットワークを介して接続されてなる画像処理システ
ムにおける管理装置が前記画像処理装置を管理する処理
を実行するプログラムを記録した、コンピュータ読み取
り可能な記録媒体であって、当該記録媒体に記録された
プログラムが上記のプログラムであることを特徴とす
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像処理シス
テムの実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。 (第1の実施の形態)図1は、本発明に係る画像処理シ
ステム1(以下、単に「システム1」という。)の全体
構成の一例を示す図である。
【0031】同図に示されるように、このシステム1
は、サーバ100、複数のパーソナルコンピュータ(P
C)301、302、303・・(以下、これらをまと
めたものを「PC群300」という。)、複数のスキャ
ナ401、402、403・・(以下、これらをまとめ
たものを「スキャナ群400」という。)、複数のプリ
ンタ501、502、503・・(以下、これらをまと
めたものを「プリンタ群500」という。)、および当
該システム1を管理する管理者が操作するための管理者
用パーソナルコンピュータ(以下、「管理者PC」とい
う。)200が、LANなどのネットワークを介して接
続されて構成されている。
【0032】PC群300内の各PCおよび管理者PC
200は、ハードディスクなどを有するコンピュータ本
体と、この本体に接続されるモニタ、キーボードなどの
ほか、上記ハードディスクに予めインストールされたネ
ットワーク対応のOS(Operating System)、プリンタ
ドライバ、文書などの作成を行うためのアプリケーショ
ンソフトなどを有している。
【0033】各PCは、一のジョブとして、例えばアプ
リケーションソフトを用いて作成された原稿の、プリン
タによるプリント処理を要求する場合には、画像デー
タ、プリント処理の要求を示すプリント要求信号に加え
て、ユーザにより指定された種々の情報、ここではプリ
ント部数、原稿枚数、カラーもしくはモノクロのいずれ
のモードで画像形成すべきかを示すカラーモードなどの
プリント情報をサーバ100に送出する。
【0034】また、一のジョブとして、例えばスキャナ
による画像読取処理を要求する場合には、画像読取処理
の要求を示す読取要求信号に加えて、原稿画像読取の際
の読取解像度などを示すスキャナ情報をサーバ100に
送出する。サーバ100は、PC群300内の各PCか
らプリント処理についてのジョブ要求があると、当該ジ
ョブ要求を行ったPCからのプリント情報に基づいて、
当該ジョブを実行するための装置をプリンタ群500の
内から選択する。そして、選択された装置に、当該ジョ
ブの実行を指示するためのジョブ指示コマンドおよびプ
リント情報などを送出すると共に、当該ジョブを要求し
たPCから送られてくる画像データを転送する。
【0035】一方、画像読取処理についてのジョブ要求
があると、当該ジョブ要求を行ったPCからのスキャナ
情報に基づいて、当該ジョブを実行するための装置をス
キャナ群400の内から選択する。そして、選択された
装置に、当該ジョブの実行を指示するためのジョブ指示
コマンドおよびスキャナ情報などを送出すると共に、当
該装置により読み取られた画像データを当該ジョブを要
求したPCに転送する。
【0036】プリンタ群500の各プリンタは、サーバ
100からのジョブ指示コマンドを受信すると、周知の
電子写真方式により用紙上に画像を形成する。本実施の
形態では、図示を省略しているが、各プリンタは、帯電
器により帯電された感光体ドラムを露光することによっ
て感光体ドラム上に静電潜像を形成し、その静電潜像を
現像器により現像してトナー像を生成した後、当該トナ
ー像を用紙上に転写し、用紙上に転写されたトナー像
を、内部にヒータを備えたヒートローラと加圧ローラと
で用紙上のトナーを熱定着させる構成の定着器により定
着させて、画像を形成するものである。
【0037】スキャナ群400の各スキャナは、セット
された原稿の画像を露光ランプで照射し、その反射光を
CCDイメージセンサなどの光電変換手段により読み取
って、画像データを得る公知の装置であり、サーバ10
0からのジョブ実行指示を受けると、原稿画像の読取動
作を開始し、読み取って得られた画像データをサーバ1
00に送出する。
【0038】上記各プリンタおよび各スキャナ(以下、
各スキャナと各プリンタを総称して「外部装置」とい
う。)は、それぞれがサーバ100との通信に関係のな
い部分、例えばプリンタであれば定着器のヒータなど、
スキャナであれば操作パネルなどへの通電を遮断するこ
とで電力を節約する、いわゆる節電モードを実行できる
ようになっている。なお、定着器のヒータを定着温度に
維持するなど画像形成処理や画像読取処理などが実行可
能な状態にあることを「節電モード」と区別して「待機
モード」という。なお、節電モードは待機モードにある
ときよりも消費される電力を少ない状態にすることを意
味するので、例えば待機モードにおいて操作パネルへの
通電が行われている場合、操作パネルへの通電を遮断す
るだけの状態を節電モードとすることもできる。
【0039】また、各外部装置は、画像安定化処理を実
行することが可能に構成されており、その内容は、従来
のものと同じである。すなわち、画質に影響する制御変
数、例えば現像器における現像バイアス電圧や帯電器に
おけるグリッド電圧などの最適な値を決定するものであ
る。そして、当該処理以降は、現像バイアス電圧などが
決定された値になるように制御される。なお、定着器に
おけるヒータの出力や、各ローラへのオイルの塗布量を
制御変数として、それらを最適な量に設定するようにし
てもよい。
【0040】各外部装置は、画像安定化処理の実行時期
が来たことを判断すると、安定化許可要求レポートをサ
ーバ100に送出し、サーバ100からの安定化許可コ
マンドを受信すると、画像安定化処理を実行するように
なっている。本実施の形態では、外部装置は、所定時間
経過する毎、および画像形成プロセスの各プロセスにお
ける制御対象、例えばプリンタであれば感光体ドラムの
表面電位、トナー濃度等、スキャナであれば露光量など
が、適正な画像が得られるときの許容範囲内を越えた状
態(以下、これを「異常状態」という。)になったとき
に、画像安定化処理の実行時期が来たと判断し、安定化
許可要求レポートを送出する。
【0041】異常状態であるか否かの判断は、具体的に
は、例えばプリンタであれば、図示はしていないが、そ
の内部に表面電位検出センサ、トナー濃度検出センサな
どの各種検出センサが備えられており、各検出センサに
より感光体ドラムの表面電位、トナー濃度等を常時検出
することで行われる。さらに、プリント出力がそれまで
所定時間行われていないことを判断すると、節電モード
への移行の許可を求める節電要求レポートをサーバ10
0に送出する。
【0042】各外部装置は、画像形成処理、画像読取処
理、画像安定化処理などの各種処理を実行するためのプ
ログラムを、自身のメモリ(5011、5021、50
31、4011、4021、4031)に記憶してお
り、必要なプログラムを読み出して各種処理を実行す
る。管理者PC200は、当該システム1を管理するの
に必要な節電情報(後述)を自身のメモリ201に記憶
しており、管理者により当該情報が入力される、もしく
は変更されると、その内容を示す信号をネットワークを
介してサーバ100に送出する。また、サーバ100か
ら送られてくる種々の情報から、各外部装置の画像安定
化処理の実行状況などを管理し、管理者からの要求に応
じてその内容をモニタ上に表示させる。
【0043】なお、サーバ200、各PC、各外部装置
には、それぞれ予め固有のIPアドレスが付与されてお
り、このIPアドレスが指定されて、指定の宛て先にプ
リントジョブの要求や画像データの送出などがなされ
る。図2は、サーバ100の構成を示すブロック図であ
る。同図に示すように、サーバ100は、全体制御部1
10、マシン情報格納部120、ROM130、RAM
などからなるワークメモリ140、および通信インター
フェース150を備えている。
【0044】通信インターフェース150は、管理者P
C200、PC群300のPC(以下、「端末装置」と
いう。)、各外部装置との接続のために設けられたもの
であり、各端末装置、各外部装置等と全体制御部110
間でやり取りされる各種信号等の送受信などを行う。R
OM130には、後述の、サーバ100の処理に関する
制御プログラムなどが格納されている。
【0045】情報格納部120は、ハードディスクなど
からなる記憶手段で構成され、マシン情報テーブル12
1、節電情報テーブル122、ジョブ管理テーブル12
3を備える。図3は、マシン情報テーブル121の内容
を示す図である。同図に示すように、マシン情報テーブ
ル121には、安定化要求回数情報、前回安定化要求受
信時刻情報および節電/待機状態情報が書き込まれてい
る。
【0046】安定化要求回数情報は、各外部装置から送
られてくる画像安定化処理の実行許可を求める安定化許
可要求レポートの受信回数を示している。ここでは、所
定の時刻、例えば毎朝午前7時になると、各外部装置の
データがゼロにリセットされるようになっており、した
がってこの受信回数は、一日当たりの受信回数を示すも
のとなる。
【0047】前回安定化要求受信時刻情報は、各外部装
置について、最近の安定化許可要求レポートの受信時刻
を示している。節電/待機状態情報は、各外部装置が、
待機モードにあるのか、もしくは節電モードに移行して
いるのかを示している。これらの情報の内容は、後述の
マシン情報受信処理および節電処理において更新され
る。
【0048】図4は、節電情報テーブル122の内容を
示す図である。同図に示すように、節電情報テーブル1
22には、節電情報として3つの閾値L、M、Nのデー
タがそれぞれ書き込まれている。この節電情報は、管理
者により管理者PC200で設定され、それがサーバ1
00に送られて当該テーブル122に書き込まれるもの
である。
【0049】閾値L、M、Nは、節電処理において、各
外部装置から画像安定化処理の要求がなされたときに、
画像安定化処理の実行を許可するか、節電モードへの移
行を指示するかを判断するための条件を示している。し
たがって、各外部装置それぞれの画像安定化処理の実行
回数は、実質的に閾値L、M、Nの値を設定する管理者
により制限されることになる。
【0050】図5は、ジョブ管理テーブル123の内容
を示す図である。同図に示すように、ジョブ管理テーブ
ル123には、ジョブ要求端末情報、カラーモード情
報、原稿枚数情報、プリント部数情報、ジョブ開始予定
時刻情報、ジョブ終了予定時間情報、割り当て装置情報
が書き込まれている。ジョブ要求端末情報は、サーバ1
00に対してジョブを要求をしてきた端末装置を示す情
報である。
【0051】カラーモード情報、原稿枚数情報、および
プリント部数情報は、上述の、各端末装置から送られて
くるプリント情報やスキャナ情報に含まれる情報であ
る。ジョブ開始予定時刻情報は、受け付けたジョブの実
行開始予定時刻を、ジョブ終了予定時間情報は、当該ジ
ョブの実行終了時刻を示す情報であり、そのジョブに対
する原稿枚数およびプリント部数等の各情報に基づいて
算出されるものである。
【0052】割り当て装置情報は、受け付けたジョブを
実行すべき外部装置を示す情報である。図2に戻って、
全体制御部110は、ROM130からサーバ100の
処理内容に関する制御プログラムを読み出して、当該処
理を実行する。また、通信インターフェース150を介
して各端末装置や各外部装置等との間で信号等のやり取
りを行う。
【0053】また、管理者PC200から送られてくる
節電情報を受信すると、そのデータを節電情報テーブル
122に書き込む。そして、各端末装置からジョブの要
求を受け付けると、当該端末装置から送られてくるプリ
ント情報やスキャナ情報に含まれるカラーモード情報な
どの各種情報をその端末装置に対応付けてジョブ管理テ
ーブル123に書き込むと共に、そのジョブを実行すべ
き外部装置を選択し、またプリント部数などに基づい
て、ジョブ開始予定時刻およびジョブ終了予定時刻など
を算出する。
【0054】図6は、サーバ100の処理内容のメイン
ルーチンを示すフローチャートである。同図に示すよう
に、全体制御部110は、まず管理者PC200から管
理者設定情報として、節電情報に関する内容の信号を受
信すると(ステップS10で「YES」)、受信した信
号に基づいて管理情報テーブル122に格納されている
内容を更新する管理パラメータ設定変更処理を行う(ス
テップS20)。
【0055】節電情報の内容を示す信号を受信しない場
合には(ステップS10で「NO)、ステップS30の
ジョブ要求受信処理に移る。ステップS30のジョブ要
求受信処理では、各端末装置からのジョブ要求を受け付
ける。ジョブ要求を受け付けると、上記したようにその
端末装置に対応付けてカラーモード等のデータをジョブ
管理テーブル123の各情報欄に書き込む。また、各外
部装置からの節電要求レポート、安定化許可要求レポー
トを受け付ける。
【0056】ステップS40のマシン情報受信処理で
は、各外部装置から画像安定化処理の実行要求があった
か否かを判断する。ステップS50の節電処理では、外
部装置から画像安定化処理の要求がなされたときに、節
電情報テーブル122の節電情報(図4の閾値L、M、
N)に基づいて、画像安定化処理の実行を許可するか、
節電モードへの移行を指示するかを判断する。
【0057】ステップS60のコマンド発行処理は、情
報格納部120のジョブ管理テーブル123に格納され
た各種情報に基づいてジョブの実行を指示するジョブ指
示コマンド、画像安定化処理の実行を指示する安定化許
可コマンド、節電モードへの移行を指示する節電指示コ
マンド、待機モードへの復帰を指示する復帰指示コマン
ドを外部装置に送出する処理である。
【0058】各外部装置は、ジョブ指示コマンドを受信
すると、当該ジョブを実行する。また、安定化許可コマ
ンドを受信すると画像安定化処理を、節電指示コマンド
を受信すると節電モードへの移行を行う。さらに、復帰
指示コマンドを受信すると、節電モードから待機モード
へ復帰する。ステップS70のジョブ受付処理は、ジョ
ブを実行する装置として選択された外部装置を、当該ジ
ョブを要求した端末装置に知らせると共に、そのジョブ
のジョブ開始予定時刻やジョブ終了予定時刻などの情報
を知らせる。
【0059】ステップS70のジョブ受付処理が終了す
ると、ステップS80に移り、ここで所定のタイマの終
了を待って、ステップS10に戻り、上記の動作を繰り
返し行う。以下、ステップS40、S50における処理
の内容を説明する。図7は、ステップS40のマシン情
報受信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャート
である。
【0060】全体制御部110は、いずれかの外部装置
から安定化許可要求レポートを受け付けたか否かを判断
し、受け付けたことを判断すると(ステップS401で
「YES」)、マシン情報テーブル121に書き込まれ
ている、その外部装置の安定化要求回数と前回安定化要
求受信時刻の内容を更新して(ステップS402)、メ
インルーチンにリターンする。
【0061】安定化要求回数については、現在の要求回
数に「1」をインクリメントする。前回安定化要求受信
時刻については、安定化許可要求レポートを受信した時
刻を書き込む。図8は、ステップS50の節電処理のサ
ブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【0062】同図に示すように、全体制御部110は、
いずれかの外部装置から節電モードへの移行を要求する
節電要求レポートを受信したか否かを判断する(ステッ
プS501)。ある外部装置(ここでは、「プリンタ
A」とする。)から、節電要求レポートの受信を判断し
た場合には(ステップS501で「YES」)、ステッ
プS507に移り 他の外部装置がジョブの実行が可能
な状態にあるか否かを判断する。ここでは、マシン情報
テーブル121の節電/待機状態情報を参照し、他の外
部装置の全て、もしくは所定の割合以上の数の装置が節
電モードに移行していない、すなわち待機状態である場
合に、他の外部装置でもジョブの実行が十分に可能と判
断して(ステップS507で「YES」)、節電モード
への移行指示を決定し(ステップS508)、メインル
ーチンにリターンする。その際、全体制御部110は、
マシン情報テーブル121に格納されている、プリンタ
Aに対する節電/待機状態情報を「待機」から「節電」
に更新する。節電モードへの移行指示を示す節電指示コ
マンドは、ステップS60のコマンド発行処理において
プリンタAに送出される。
【0063】一方、ステップS507において、他の外
部装置においてジョブの実行が可能な状態にないと判断
した場合は、外部装置Aを節電モードへ移行させると、
システム1として、これ以降に受け付けるプリント出力
等のジョブの実行に支障をきたす恐れがあるため、節電
モードへの移行指示を行わず、メインルーチンにリター
ンする。
【0064】図9は、プリンタAが節電要求レポートを
サーバ100に送出したときのプリンタAとサーバ10
0間における信号シーケンスを示す模式図である。同図
は、プリンタAが、安定化許可要求レポートをサーバ1
00に送出し、サーバ100が画像安定化処理の実行を
許可して、安定化許可コマンドを送出し、プリンタAが
これを受けて画像安定化処理を実行するという動作が2
回行われた後に、プリンタAが節電要求レポートを送出
し、サーバ100が節電モードへの移行を判断、すなわ
ちステップS507で「YES」と判断して、節電指示
コマンドを送出し、プリンタAがこれを受け付けて節電
モードへ移行した様子を示している。
【0065】図8に戻って、ステップS501におい
て、節電要求レポートを受信していないと判断した場合
には、ステップS502へ移り、いずれかの外部装置か
ら画像安定化処理の実行要求があったか否かを判断す
る。この判断は、ステップS40のマシン情報受信処理
によりマシン情報テーブル121の内容の更新があった
か否かで行われる。
【0066】プリンタAから画像安定化処理の実行要求
があったことを判断した場合は(ステップS502で
「YES」)、ステップS503へ移る。ステップS5
03では、プリンタAの1日当たりの安定化処理要求回
数をマシン情報テーブル121の安定化要求回数欄を参
照して読み出す。そして、管理情報テーブル122に格
納されているプリンタAに対する閾値Lの値を参照して
読み出し、その回数が閾値Lよりも多いか否かを判断す
る。上記したように、この閾値Lは、管理者が設定する
ものであり、例えば閾値Lが4(回)の場合、今回の画
像安定化処理の実行要求が5回目であれば、プリンタA
は1日の画像安定化処理の許容回数を越えたことにな
る。
【0067】1日当たりの安定化処理要求回数が、1日
当たりの安定化処理の許容回数を示すL(回)よりも多
いと判断した場合には(ステップS503で「YE
S」)、ステップS507に移り、他の外部装置でもジ
ョブが実行可能であることが判断されると、ステップS
508においてプリンタAに対し節電モードへの移行指
示を決定する。
【0068】すなわち、許容される1日の画像安定化処
理の実行回数を越えると、画像安定化処理は行われず、
節電モードへ移行されることになり、プリンタAが、例
えば機内温度が高温になり異常状態が継続したため、従
来のように画像安定化処理が頻繁に繰り返し行なわれ、
それによって消費される電力が多くなるといったことを
防止できる。そして、プリンタAは節電モードへ移行す
ると、機内温度が低下していくことから、次に待機モー
ドへ復帰したときには、その高温の状態が解除されてい
ることになり、安定した画質の画像を得られることにな
る。なお、節電モードから待機モードへ復帰する際に
は、定着器のヒータなど節電モードにおいて遮断されて
いた部分への通電が再開され、ジョブが要求されたとき
に直にプリント動作を開始できるようにされる。
【0069】この節電モードへ移行させるか否かの判断
は、1日当たりの安定化処理要求回数が閾値Lを越えた
か否か、および、後述のステップS504の安定化処理
要求間隔が閾値M以下であるか否か、S505のジョブ
実行比率が閾値N以下であるか否かで行われる。ここ
で、1日当たりの安定化処理要求回数が閾値Lを越えた
ときにプリンタAが節電モードへ移行する場合の例を図
10を用いて説明する。
【0070】図10は、プリンタAが安定化許可要求レ
ポートをサーバ100に送出したときの、プリンタAと
サーバ100間における信号シーケンスを示す模式図で
あり、同図の横軸は時間軸を示している。同図は、プリ
ンタAが、画像安定化処理を4回行った後に、5回目と
なる安定化許可要求レポートをサーバ100に送出した
とき、サーバ100からは節電指示コマンドが送られ
(図8において、ステップS503で「YES」、S5
07で「YES」、S508の処理が実行された場
合)、プリンタAがこれを受け付けて節電モードへ移行
した様子を示している。
【0071】図8に戻って、ステップS503におい
て、1日当たりの安定化処理要求回数がL(回)以下で
あると判断した場合には(ステップS503で「N
O」)、ステップS504に移る。ステップS504で
は、プリンタAの前回の安定化許可要求レポートの受信
時刻をマシン情報テーブル121の前回安定化要求受信
時刻欄を参照して読み出し、現在の時刻との差をとっ
て、安定化処理要求間隔を求める。そして、管理情報テ
ーブル122に格納されているプリンタAに対する閾値
Mの値を読み出し、求められた安定化処理要求間隔が閾
値Mよりも長いか否かを判断する。
【0072】求められた安定化処理要求間隔がM以下で
あると判断すると(ステップS504で「NO」)、ス
テップS507に移り、他の外部装置でもジョブが実行
可能であることが判断されると、ステップS508にお
いてプリンタAに対し節電モードへの移行指示を決定す
る。安定化処理要求間隔が短いということは、上記した
ようにプリンタAの異常状態が継続している場合が考え
られ、結果的に無用な画像安定化処理が繰り返されるこ
とになってしまう恐れがあり、節電モードへ移行させた
方が電力消費を低減できるからである。すなわち、閾値
「M」は、安定化処理許容間隔を示すものとなる。
【0073】図11は、プリンタAが安定化許可要求レ
ポートをサーバ100に送出するときの間隔が徐々に短
くなったときの、プリンタAとサーバ100間における
信号シーケンスを示す模式図であり、同図の横軸は時間
軸を示している。同図は、プリンタAから送出される安
定化許可要求レポートの間隔がM1、M2、M3と段々
短くなっていき、M3が初めて閾値M以下になって(図
8におけるステップS504で「NO」、S507で
「YES」、S508の処理が実行された場合)、サー
バ100から節電指示コマンドが送られ、プリンタAが
これを受け付けて節電モードへ移行した様子を示してい
る。
【0074】図8に戻って、ステップS504におい
て、安定化処理要求間隔がMよりも長いと判断した場合
には(ステップS504で「YES」)、ステップS5
05に移る。安定化処理要求間隔が長いということは、
異常状態になく正常にジョブが実行されていること判断
できるからである。ステップS505では、まずプリン
タAの前回の安定化許可要求レポートの受信時刻をマシ
ン情報テーブル121の前回安定化要求受信時刻欄から
読み出し、現在の時刻との差をとって、安定化処理要求
間隔を求める。そして、その間に実行されたジョブの回
数を求める。これは、ジョブ管理テーブル123におい
て管理されているジョブの実行履歴を参照することで行
える。
【0075】続いて、(ジョブの実行回数)/(安定化
処理要求間隔)を求め、これをジョブ実行比率として、
この値が、管理情報テーブル122に格納されているプ
リンタAに対する閾値Nの値よりも大きいか否かを判断
する。このジョブ実行比率の値が大きいということは、
例えば画像安定化処理がほぼ一定間隔で行われている場
合を考えると、それだけその間隔内にジョブの数、すな
わちプリント処理等の画像処理量が多く、稼働率が高い
ことを示している。
【0076】求められた実行比率がN以下であると判断
すると(ステップS505で「NO」)、ステップS5
07に移り、他の外部装置でもジョブが実行可能である
ことが判断されると、ステップS508においてプリン
タAに対し節電モードへの移行指示を決定して、メイン
ルーチンにリターンする。一方、実行比率がNよりも大
きいと判断すると(ステップS505で「YES」)、
画像安定化処理の実行指示を決定して(ステップS50
6)、メインルーチンにリターンする。画像安定化処理
の実行指示を示す安定化許可コマンドは、ステップS6
0のコマンド発行処理においてプリンタAに送出され
る。
【0077】図12は、画像安定化処理がほぼ一定の時
間間隔(P)で行われている場合に、その間に実行され
るジョブが少なくなったときの、プリンタAとサーバ1
00間における信号シーケンスを示す模式図である。同
図では、間隔(P)内に行われたジョブの回数がm回の
場合は、ジョブの実行比率(m/P)が閾値Nを越えて
おり、サーバ100は、プリンタAからの安定化許可要
求レポートに対し安定化許可コマンドを送出している
(すなわち、図8におけるステップS505で「YE
S」、S506の処理が実行される場合である。)。
【0078】それに対し、例えば夜間や休日などでジョ
ブの実行回数が少ない環境になって、ジョブの回数がn
(n<m)回になり、ジョブの実行比率(n/P)が閾
値N以下になると、サーバ100は、節電指示コマンド
を送り(すなわち、図8において、ステップS505で
「NO」、S507で「YES」、S508の処理が実
行される場合である。)、プリンタAを節電モードへ移
行させている。
【0079】このように、ジョブの実行比率が小さくな
った場合、すなわち安定化許可要求レポートの、前回の
受信時刻から今回の受信時刻までの間における画像処理
量が少なくなった場合に、プリンタAを節電モードへ移
行させ、それ以降に要求されたジョブについては他のプ
リンタで実行させるようにすれば、その間にあまり稼働
していなかったプリンタAを待機モードで維持させるた
めに消費される電力(主に定着器のヒータにより消費さ
れる電力)をカットでき、消費電力を大きく節約するこ
とができる。これより、「N」は、ジョブ実行比率の許
容値を示すことになる。
【0080】なお、ここでは、ジョブの実行比率を(ジ
ョブの実行回数)/(安定化処理要求間隔)で表わした
が、例えばジョブの実行回数に変えてプリント回数とす
ることもできる。ジョブ毎に、異なる枚数のプリント出
力が行われる場合には、ジョブの実行回数よりもプリン
ト回数の方が、安定化処理要求間隔内に行われた全ての
ジョブに対するプリンタの画像処理量をより反映してい
ることになるからである。すなわち、ジョブの実行比率
は、(画像処理量)/(安定化処理要求間隔)として現
すことができる。なお、画像処理量としては、上記ジョ
ブ回数、プリント回数の他、プリント出力に要した動作
時間とすることもできる。動作時間が短いということ
は、それだけ画像処理量も少ないと考えられるので、夜
間などで動作時間が少なくなったときに、節電モードへ
移行させれば、それだけ消費電力を抑えることができる
からである。
【0081】また、ジョブの実行比率は、安定化許可要
求レポートの、前回の受信時刻から今回の受信時刻まで
の間隔に限らず、例えば2回前の受信時刻を記憶してお
き、その時刻から今回の受信時刻までの間隔にすること
もできる。受信時刻間隔を長くした分、一時的にジョブ
が集中したような場合でも、ジョブの実行比率の値がそ
れによって大きく変わることが少なくなり、システム1
のジョブ稼働状況がより反映されたものとなる。
【0082】図8のステップS502において、外部装
置から画像安定化処理の実行要求が来ていないと判断し
た場合には、ステップS509において、現在節電モー
ドへ移行中の装置があるか否かを判断する。この判断
は、マシン情報テーブル121内の節電/待機状態情報
が「節電」になっている装置があるか否かで行われる。
節電モードへ移行している装置がない場合には(ステッ
プS509で「NO」)、そのままメインルーチンにリ
ターンする。
【0083】一方、節電モードへ移行している装置があ
る場合には(ステップS509で「YES」)、その装
置について待機モードへ復帰させるか否かの判断を行う
(ステップS510)。この判断は、システム1に接続
されている外部装置の稼働状況に応じて行われる。例え
ば、要求されるジョブの数が多くなり、他の装置だけで
は、要求されたジョブが実行されるまでの時間(待ち時
間)が長くなってしまい、ジョブの実行効率が悪くなる
と判断した場合には、待機モードへ復帰させ、逆に、夜
間などで要求されるジョブの数が少なくなり、他の装置
でも十分対応できる場合には、あえて待機モードへ復帰
させる必要がないので、節電モードのままにさせておく
と判断する。
【0084】待機モードへ復帰させると判断した場合に
は(ステップS510で「YES」)、待機モードへの
復帰指示を決定し(ステップS511)、画像安定化処
理の実行を指示して(ステップS506)、メインルー
チンにリターンする。ここで、画像安定化処理の実行を
指示するのは、節電モードになると、サーバ100との
通信に関連のない部分の通電が全て遮断され、装置内部
の温度が低下し、感光体ドラムの感度等が節電モードへ
移行する前と異なってしまい、そのままでは高画質を得
られないためである。なお、S506の処理を行う際、
マシン情報テーブル121の節電/待機状態情報を「待
機」に書き換える更新処理も合わせて行う。
【0085】待機モードへの復帰指示を示す復帰指示コ
マンド、および画像安定化処理の実行指示を示す安定化
許可コマンドは、ステップS60のコマンド発行処理に
おいてプリンタAに送出される。図11と図12には、
プリンタAが節電モードから待機モードへの復帰を行う
場合の信号シーケンスも示されている。
【0086】両図より、サーバ100は、待機モードへ
の復帰を指示する復帰指示コマンドと画像安定化処理の
実行を指示する安定化許可コマンドをプリンタAに送出
する(すなわち、ステップS511、S506の処理が
行われる場合である。)。プリンタAは、復帰指示コマ
ンドを受け取ると節電モードから待機モードへ復帰し、
安定化許可コマンドを受け取ると、画像安定化処理を実
行する。
【0087】以上の節電処理では、外部装置としてプリ
ンタを適用したが、スキャナであっても同様の処理が行
われることになる。図13は、各外部装置のCPUが実
行する、各外部装置の電源投入後の処理の内容を示すフ
ローチャートである。同図に示すように、各外部機器
は、電源が投入されると、まず復帰指示コマンドを受信
したか否かを判断する(ステップS801)。復帰指示
コマンドを受信していないことを判断すると(ステップ
S801で「NO」)、節電モードへの移行要求を行う
か否かを判断する(ステップS802)。ここでは、待
機モードの状態が所定時間継続している場合に、もしく
はユーザから節電モードへの移行指示があった場合(例
えば、各外部装置が、節電モードへ動作モードを切り換
えるための切換キーを有する操作パネル(不図示)を備
えている場合、その切換キーから節電モードへの切換を
指示される場合)に、節電モードへの移行要求を行うと
判断する。
【0088】節電モードへの移行要求を行わないと判断
すると(ステップS802で「NO」)、続いて、画像
安定化処理の実行時期に来たか否かを判断する(ステッ
プS803)。この判断は、上記したように、画像安定
化処理を実行すべき所定時間が経過したか、および異常
状態になったか否かを判断することにより行われる。こ
こで、その時期に来ていると判断すると(ステップS8
03で「YES」)、安定化許可要求レポートをサーバ
100に送出する(ステップS804)。そして、サー
バ100から安定化許可コマンドを受信したか否かを判
断し、まだであると判断すると(ステップS805で
「NO」)、節電指示コマンドをサーバ100から受信
したか否かを判断する(ステップS807)。ここで、
受信していないと判断すると(ステップS807で「N
O」)、安定化許可要求レポートを送出してからの時間
が所定時間Tを越えたか否かを判断する(ステップS8
11)。ここで、所定時間Tを経過していないと判断し
た場合は(ステップS811で「NO」)、S805に
戻る。すなわち、所定時間T以内の場合には、サーバ1
00から安定化許可コマンドもしくは節電指示コマンド
の受信を待って、S805とS807の処理を繰り返し
行う。一方、所定時間Tを経過したと判断した場合には
(ステップS811で「YES」)、S801に戻る。
【0089】安定化許可コマンドを受信したことを判断
すると(ステップS805で「YES」)、画像安定化
処理を実行して(ステップS806)、ステップS80
1に戻る。一方、節電指示コマンドを受信したことを判
断すると(ステップS807で「YES」)、待機モー
ドから節電モードへ移行して(ステップS808)、ス
テップS801に戻る。
【0090】ステップS802において、節電モードへ
の移行要求を行うと判断すると(ステップS802で
「YES」)、節電要求レポートをサーバ100に送出
し(ステップS810)、ステップS805に移る。サ
ーバ100から安定化許可コマンドを受信すると画像安
定化処理を行い(ステップS805で「YES」、S8
06)もしくは節電指示コマンドを受信すると節電モー
ドへ移行する(ステップS807で「YES」、S80
8)。
【0091】一方、ステップS801において、サーバ
100から復帰指示コマンドを受信したことを判断する
と(ステップS801で「YES」)、節電モードから
待機モードへ復帰し(ステップS809)、ステップS
805に移る。ここでは、次にサーバ100から安定化
許可コマンドが送られてくるので、S805とS807
の処理において、それを待って、安定化許可コマンドを
受信したことを判断すると(ステップS805で「YE
S」)、画像安定化処理を実行して(ステップS80
6)、S801に戻る。したがって、上記所定時間T
は、少なくとも、この待ち時間よりも長く設定されるこ
とになる。
【0092】以上説明したように、本実施の形態のサー
バ100は、各外部装置から安定化許可要求レポートを
受信する毎に、1日当たりの安定化処理要求回数、安定
化処理要求間隔、ジョブ実行比率を「安定化許可要求レ
ポートの受信実績」としてそれぞれ求め、各受信実績
と、管理者により設定された「1日当たりの許容安定化
処理回数L」、「安定化処理許容間隔M」、「ジョブ実
行比率の許容値N」とを比較し、その比較結果に基づい
て、外部装置に対し画像安定化処理を実行させるか、節
電モードへ移行させるか、何も指示を行わないかを決め
るようにしている。したがって、管理者は、画像安定化
処理について、1日当たりの許容実行回数などを各外部
装置ごとに規制することができるようになる。そして、
サーバ100により、各外部装置の画像安定化処理の実
行の許否が管理されるので、外部装置が独自の判断で画
像安定化処理を頻繁に行っていたため無駄な電力が消費
されるといった従来の問題が起こらず、電力消費を大き
く抑えることが可能になる。
【0093】また、安定化許可要求レポートの受信実績
という比較的少ない情報で外部装置の異常状態を検出で
きるので、サーバ100の処理の負荷や、サーバ100
と外部装置との通信に要する負荷を低く抑えることがで
き、電力消費を大きく抑えることが可能となる。なお、
サーバ100が、何も指示を行わない場合(図8のステ
ップ507で「NO」となる場合)、安定化許可要求レ
ポートを送出してきた外部装置は、画像安定化処理を実
行できなくなり、画質が徐々に低下していくことになる
が、システム1としては、消費電力の低減が図られるこ
とになる。
【0094】また、上記図8の節電処理では、節電モー
ドへの移行の判断処理として、ステップS503、S5
04、S505の処理を順次実行するようにしたが、例
えばこれらの処理の内の一つ、もしくは2つに限って実
行するようにしても、節電モードへの移行が行われるこ
とになるので、節電効果を得ることはできる。(第2の
実施の形態)第2の実施の形態は、実行されたジョブの
数に対し、必要と考えられる画像安定化処理の実行時間
間隔(許容安定化処理間隔R)を求め、それと実際の安
定化許可要求レポートの受信時間間隔とを比較し、その
比較結果に基づいて、画像安定化処理の実行を許可する
か、節電モードへの移行を指示するかを判断する構成に
なっている。すなわち、実行されたジョブの数により、
画像安定化処理の実行を指示するか節電モードへの移行
を指示するかの判断条件となる許容安定化処理間隔Rの
値を変更するようにしている。
【0095】なお、第2の実施の形態は、第1の実施の
形態に対し、節電処理の内容が異なっているだけなの
で、ここでは節電処理の内容について説明し、他の内容
については省略するものとする。図14は、本実施の形
態における節電処理のサブルーチンの内容を示すフロー
チャートである。
【0096】同図に示すように、全体制御部110は、
いずれかの外部装置から画像安定化処理の実行要求があ
ったか否かを判断する(ステップS601)。この判断
は、上記ステップS40のマシン情報受信処理によりマ
シン情報テーブル121の内容の更新があったか否かで
行われる。ある外部装置から画像安定化処理の実行要求
があったことを判断した場合は(ステップS601で
「YES」)、その装置の積算ジョブ数を確認する(ス
テップS602)。この積算ジョブ数は、ある一定期
間、ここでは1時間とし、1時間前の時刻から現在の時
刻までの間に、その装置において実行されたジョブ数の
ことを示している。
【0097】そして、積算ジョブ数から許容安定化処理
間隔Rを求める(ステップS603)。この許容安定化
処理間隔Rは、安定化処理間隔情報を参照することによ
り求められる。この安定化処理間隔情報とは、積算ジョ
ブ数と許容安定化処理間隔との関係を示す情報である。
図15は、ある外部装置の安定化処理間隔情報の内容を
示す図であり、横軸に積算ジョブ数を、縦軸に許容安定
化処理間隔をとってある。
【0098】同図は、例えば積算ジョブ数が(Q1)の
とき、その外部装置において1時間の間に(Q1)回の
ジョブが正常に処理された場合、その外部装置がその間
に安定化許可要求レポートを発すると予測される時間間
隔は、ほぼ(R1)になり、Q2(Q1<Q2)回の場
合、ほぼR2(R2<R1)になることを示すグラフで
ある。すなわち、1時間の間の積算ジョブ数が多いと、
それだけ稼働時間が多いことになるので、その間に安定
化許可要求レポートを発する間隔は短くなり、その逆に
積算ジョブ数が少ないと、それだけ稼働時間が少ないこ
とになるので、その間に安定化許可要求レポートを発す
る間隔は長くなるはずであることを示している。
【0099】そして、その外部装置から、例えば積算ジ
ョブ数が(Q1)回であった場合に、(R1)以下の間
隔で安定化許可要求レポートが送られてきた場合には、
その装置は、1時間前から異常状態になっており、その
ため安定化許可要求レポートの発信回数が多くなったと
考えることができる。その逆に(R1)を越える間隔の
場合には、正常にジョブが実行されていると考えること
ができる。
【0100】この安定化処理間隔情報は、外部装置、例
えばプリンタの場合は、最も条件が悪い環境化におい
て、1時間内に所定の数のジョブ(例えば、10回、2
0回、30回・・・など)が実行されたときに、画像安
定化処理がその所定回数のジョブの実行に対し何回実行
されれば所定の画質を維持できるかを予め実験などして
求めることにより各外部装置ごとに生成されるものであ
り、ここでは、各外部装置についてのその情報が予めサ
ーバ100の情報格納部120に格納されているものと
する。なお、安定化処理間隔情報は、サーバ100に予
め記憶される構成に限らず、例えば当該情報を各外部装
置に予め記憶させておき、それをサーバ100に送出す
るように構成してもよい。
【0101】図14に戻って、ステップS604におい
て、実際の安定化許可要求レポートの間隔を求め、それ
が許容安定化処理間隔Rよりも長いか否かを判断する。
実際の安定化許可要求レポートの間隔は、マシン情報テ
ーブル121の前回安定化要求受信時刻を参照し、その
時刻から今回の画像安定化要求受信時刻までの時間を算
出することで求められる。
【0102】ここで、実際の安定化許可要求レポートの
間隔が許容安定化処理間隔Rよりも長いと判断した場合
(ステップS604で「YES」)、ジョブが正常に実
行されていると判断して、安定化処理の実行指示を決定
して(ステップS605)、メインルーチンにリターン
する。一方、実際の安定化許可要求レポートの間隔が許
容安定化処理間隔R以下であると判断した場合(ステッ
プS604で「NO」)、その外部装置は異常状態にな
っていると判断し、ステップS606において他の外部
装置でジョブの実行を可能と判断すると、ステップS6
07において節電モードへの移行指示を決定して、メイ
ンルーチンにリターンする。なお、ステップS606に
おいて他の外部装置でジョブの実行が可能ではないと判
断すると、上記第1の実施の形態と同様に、そのままメ
インルーチンにリターンする。
【0103】以上説明したように、第2の実施の形態で
は、積算ジョブ数の大きさに応じて許容安定化処理間隔
Rを変更するようにしているので、第1の実施の形態の
ような、閾値L、M、Nが一旦設定されると可変されな
い構成に比べて、その外部装置の実際の稼働状況に、よ
り即した条件で画像安定化処理を行うか節電モードへ移
行させるかを判断できるという効果がある。
【0104】なお、上記では積算ジョブ数を求めたが、
例えばある外部装置が現在保有しているジョブ数や連続
して実行する予定のジョブ数を求めて、それに応じて許
容安定化処理間隔を変更するようにしてもよい。これか
ら行われるジョブの数、連続実行されるジョブに対して
最適な許容安定化処理間隔が自動的に設定されるので、
稼働状況に即した条件で画像安定化処理を行うか節電モ
ードへ移行させるかが判断されることになるという効果
がある。
【0105】なお、S606の処理は、上記S507と
同じ処理である。また、ステップS608、S609、
S610の処理は、上記ステップS509、S510、
S511の処理と同じなので、ここでの説明を省略す
る。(第3の実施の形態)第3の実施の形態では、シス
テム1に接続されている複数の外部装置の内、待機モー
ドになっている装置の台数から許容安定化処理間隔Rを
求め、それと実際の安定化許可要求レポートの受信時間
間隔とを比較し、その比較結果に基づいて、画像安定化
処理の実行を許可するか、節電モードへの移行を指示す
るかを判断している。なお、第3の実施の形態は、第2
の実施の形態の節電処理の一部の内容が異なっているだ
けなので、ここでは異なっている部分の内容について説
明し、他の内容については省略するものとする。
【0106】図16は、本実施の形態における節電処理
のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。同
図に示すように、全体制御部110は、いずれかの外部
装置から画像安定化処理の実行要求があったか否かを判
断する(ステップS701)。この判断は、上記ステッ
プS601の処理と同様である。
【0107】ある外部装置から画像安定化処理の実行要
求があったことを判断した場合は(ステップS701で
「YES」)、待機モードになっている装置の台数を確
認する(ステップS702)。この判断は、各外部装置
について、マシン情報テーブル121の節電/待機状態
情報の内容を参照することで行われる。そして、待機モ
ードの装置の台数から許容安定化処理間隔Rを求める
(ステップS703)。ここでは待機モードの装置の台
数と許容安定化処理間隔との関係を示す情報が予めマシ
ン情報テーブル121に記憶されており、その情報が参
照される。
【0108】この「待機モードの装置の台数」と「許容
安定化処理間隔R」は、待機モードになっている装置の
台数が少ない場合、すなわち節電モードへ移行している
装置が多い場合、許容安定化処理間隔Rが短くなり、逆
に待機モードの装置の台数が多い場合、許容安定化処理
間隔Rが長くなるように関係付けられている。すなわ
ち、待機モードの装置の台数が少なくなると、すぐにジ
ョブを実行可能な装置が少なくなり、システム1として
のジョブの実行効率が低下することになるので、許容安
定化処理間隔Rを短くし、このRよりも、一の外部装置
からの安定化許可要求レポートの、前回の受信時刻から
今回の受信時刻までの間隔が短い場合に限って、その外
部装置を節電モードへ移行させるようにすることで、当
該一の外部装置に画像安定化処理を実行させ、システム
1としてジョブの実行効率をあるレベル以上に維持でき
るようにしているのである。
【0109】逆に、待機モードの装置の台数が多くなる
と、ジョブをすぐに実行できる装置が多くなるので、安
定化処理間隔Rを長くし、異常状態が生じればなるべく
節電モードへ移行させるようにすることで、ジョブの実
行効率を確保しつつ節電をも行えるようにしている。な
お、「待機モードの装置の台数」と「許容安定化処理間
隔」は、ジョブの実行効率と節電効果の程度を考慮して
予め実験などから求められるものである。
【0110】ステップS704において、実際の安定化
処理間隔、すなわち安定化許可要求レポートの受信間隔
を求め、それが許容安定化処理間隔Rよりも長いか否か
を判断する。実際の安定化処理間隔は、マシン情報テー
ブル121の前回安定化要求受信時刻を参照し、その時
刻から今回の画像安定化要求受信時刻までの時間を算出
することで求められる。
【0111】ここで、実際の安定化処理間隔が、許容安
定化処理間隔Rよりも長いと判断した場合(ステップS
704で「YES」)、安定化処理の実行指示を決定し
て(ステップS705)、メインルーチンにリターンす
る。一方、実際の安定化処理間隔が許容安定化処理間隔
R以下であると判断した場合(ステップS704で「N
O」)、その外部装置は異常状態が継続されていると判
断し、ジョブの実行効率の低下を許容して、ステップS
706において他の外部装置においてジョブの実行が可
能と判断すると、ステップS707において節電モード
への移行指示を決定して、メインルーチンにリターンす
る。なお、ステップS606において他の外部装置でジ
ョブの実行が可能ではないと判断すると、上記第1の実
施の形態と同様に、そのままメインルーチンにリターン
する。
【0112】以上説明したように、第3の実施の形態で
は、待機モードになっている装置の台数に応じて許容安
定化処理間隔を変更するようにしているので、第1の実
施の形態のような、閾値L、M、Nが一旦設定されると
可変されない構成に比べて、システム1における各外部
装置の実際の稼働状況に、より即した条件で画像安定化
処理を行うか節電モードへ移行させるかを判断できると
いう効果がある。
【0113】なお、S706の処理は、上記S507と
同じ処理である。また、ステップS708、S709、
S710の処理は、上記ステップS509、S510、
S511の処理と同じなので、ここでの説明を省略す
る。なお、上記では、節電モードになっている外部装置
の台数を確認したが、例えば電源がオフされている外部
装置の台数を確認するようにしてもよい。
【0114】なお、本発明は、画像処理システムに限ら
れず、当該画像処理システムに含まれるサーバ、外部装
置にも適用することができる。また、各外部装置を管理
する方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコン
ピュータにより実現するプログラムであるとしてもよ
い。また、本発明は、前記プログラムをコンピュータで
読取可能な記録媒体、例えばフロッピー(登録商標)デ
ィスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DV
D、DVD−ROM、DVD−RAM、半導体メモリな
どに記録したものとしてもよい。
【0115】また、上記の本発明のプログラムは、上記
に説明した処理をコンピュータに実行させるための全て
のモジュールを含んでいる必要はなく、例えば通信プロ
グラムやOS(Operating System)に含まれるプログラ
ムなど、別途にインストールすることができる各種汎用
的なプログラムを利用して、本発明の各処理をコンピュ
ータに実行させるようにしてもよい。
【0116】(変形例)なお、本発明は、上記実施の形
態に限定されないのは言うまでもなく、以下のような変
形例を考えることができる。 (1)本発明の画像処理システムは、サーバ、端末装
置、外部装置が通信可能に接続されていればよいので、
LANなどのネットワーク専用のケーブルを用いて接続
される構成に限られず、例えば各端末装置などが電力線
を介して通信をやり取りする方式でネットワークを構成
する場合にも適用できる。
【0117】(2)上記実施の形態では、管理者が管理
者PC200において節電情報を入力する構成にした
が、例えば管理者が直接サーバ100に節電情報を入力
する構成にすることもできる。この場合、サーバ100
が管理装置を兼ねることになる。さらに、上記実施の形
態では、サーバ100が管理パラメータ設定変更処理、
ジョブ要求受信処理、マシン情報受信処理、節電処理、
コマンド発行処理、ジョブ受付処理を実行する構成例を
説明したが、特定の外部装置(画像処理装置)が管理装
置を兼ねる構成であってもよい。この場合、管理装置を
兼ねる画像処理装置は、他の画像処理装置よりも優先し
て画像安定化処理の許可もしくは節電モードへの移行処
理を行うようにしてもよいし、他の画像処理装置と平等
に行うようにしてもよい。
【0118】(3)上記実施の形態では、主に画質劣化
として濃度変化を考え、濃度変化が発生したときに、画
像安定化処理において現像バイアス電圧などの制御変数
を最適な値に決定することで濃度変化を抑え、それによ
り画質をあるレベル以上に維持させるようにした。しか
し、画質を示すものとしては、画像形成位置、画像読取
位置、カラーバランス等もある。したがって、これらを
検出対象として、制御変数を最適な値に決定するように
してもよい。
【0119】(4)上記実施の形態では、画像処理装置
としてプリンタとスキャナが画像処理システムに含まれ
る例を説明したが、画像安定化処理を実行する機能を有
する複写機、ファクシミリ等の画像処理装置全般に適用
できる。
【0120】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の画像処
理システムによれば、管理装置は、画像処理装置から
の、許可要求信号の受信実績に基づいて、画像安定化処
理の実行を許可するか否かを判断し、許可すると判断し
た場合にだけ、許可する旨の許可信号を当該画像処理装
置に送出し、当該画像処理装置は、当該管理装置からの
許可信号を受信すると、画像安定化処理を実行する。し
たがって、従来のような、各外部装置により独自の判断
で画像安定化処理が頻繁に行われたため電力消費が多く
なるといった問題が起こらず、電力消費を抑えることが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における画像処理システムの
全体構成の一例を示す図である。
【図2】上記画像処理システムに含まれるサーバ100
の構成を示すブロック図である。
【図3】上記サーバ100内のマシン情報テーブル12
1の内容を示す図である。
【図4】上記サーバ100内の節電情報テーブル122
の内容を示す図である。
【図5】上記サーバ100内のジョブ管理テーブル12
3の内容を示す図である。
【図6】上記サーバ100の全体制御部が実行する処理
のメインルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図7】マシン情報受信処理のサブルーチンの内容を示
すフローチャートである。
【図8】節電処理のサブルーチンの内容を示すフローチ
ャートである。
【図9】あるプリンタが節電要求レポートをサーバ10
0に送出したときの、当該プリンタとサーバ100間に
おける信号シーケンスを示す模式図である。
【図10】あるプリンタが安定化許可要求レポートをサ
ーバ100に送出したときの、当該プリンタとサーバ1
00間における信号シーケンスを示す模式図である。
【図11】あるプリンタが安定化許可要求レポートをサ
ーバ100に送出したときの間隔が徐々に短くなったと
きの、当該プリンタとサーバ100間における信号シー
ケンスを示す模式図である。
【図12】画像安定化処理がほぼ一定間隔(P)で行わ
れている場合に、その間に実行されるジョブが少なくな
ったときの、あるプリンタとサーバ100間における信
号シーケンスを示す模式図である。
【図13】各外部装置のCPUが実行する、各外部装置
の電源投入後の処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図14】第2の実施の形態における節電処理のサブル
ーチンの内容を示すフローチャートである。
【図15】ある外部装置に対する安定化処理間隔情報の
内容を示す図である。
【図16】第3の実施の形態における節電処理のサブル
ーチンの内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理システム 100 サーバ 110 全体制御部 120 情報格納部 121 マシン情報テーブル 122 節電情報テーブル 123 ジョブ管理テーブル 130 ROM 140 ワークメモリ 150 通信インターフェース 200 管理者PC 300 PC群 301、302、303 パーソナルコンピュータ 400 スキャナ群 401、402、403 スキャナ 500 プリンタ群 501、502、503 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/00 H04N 1/00 106C 106 1/23 Z 1/23 G06F 1/00 332Z (56)参考文献 特開 平10−63047(JP,A) 特開 平6−332581(JP,A) 特開 平9−20047(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/38 B41J 29/46 H04N 1/00 H04N 1/23 G06F 1/32 G06F 3/12 G03G 15/00 G03G 21/00

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理装置と、画像安定化処理を実行する
    機能を有する画像処理装置とがネットワークを介して接
    続されてなる画像処理システムであって、 前記画像処理装置は、 画像安定化処理の実行の許可を求める安定化許可要求信
    号を管理装置に送出する要求信号送出手段を備え、 前記管理装置は、 前記画像処理装置からの、前記安定化許可要求信号を受
    信する受信手段と、 前記安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画
    像安定化処理の実行を許可するか否かを判断する判断手
    段と、 画像安定化処理の実行を許可すると判断した場合に、許
    可する旨の許可信号を前記画像処理装置に送出する許可
    信号送出手段と、を備え、 前記画像処理装置は、前記管理装置からの許可信号を受
    信すると、画像安定化処理を実行することを特徴とする
    画像処理システム。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、画像処理装置からの安
    定化許可要求信号の、一日当たりの受信回数を受信実績
    として求め、その回数が所定回数以下の場合に画像安定
    化処理の実行許可を判断することを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理システム。
  3. 【請求項3】 前記判断手段は、画像処理装置からの安
    定化許可要求信号の受信間隔を受信実績として求め、そ
    の受信間隔が所定間隔以上の場合に画像安定化処理の実
    行許可を判断することを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理システム。
  4. 【請求項4】 前記所定間隔は、安定化許可要求信号
    の、前の受信時刻から今回の受信時刻まで間に、前記画
    像処理装置において実行された画像処理量に応じて変更
    されることを特徴とする請求項3に記載の画像処理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記画像処理システムには、複数の画像
    処理装置が接続されており、前記所定間隔は、前記複数
    の画像処理装置の内、画像処理が実行可能な状態にある
    装置の数に応じて変更されることを特徴とする請求項3
    に記載の画像処理システム。
  6. 【請求項6】 前記判断手段は、安定化許可要求信号
    の、前の受信時刻から今回の受信時刻までの間隔と、そ
    の間に、前記画像処理装置において実行された画像処理
    量との比率を受信実績として求め、その比率が所定値よ
    りも大きい場合に画像安定化処理の実行許可を判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  7. 【請求項7】 管理装置と、画像安定化処理を実行する
    機能を有する画像処理装置とがネットワークを介して接
    続されてなる画像処理システムにおける管理装置であっ
    て、 前記画像処理装置からの安定化許可要求信号を受信する
    受信手段と、 前記安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画
    像安定化処理の実行を許可するか否かを判断する判断手
    段と、 画像安定化処理の実行を許可すると判断した場合に、画
    像安定化処理を実行するよう画像処理装置を制御する制
    御手段とを備えることを特徴とする管理装置。
  8. 【請求項8】 前記判断手段は、画像処理装置からの安
    定化許可要求信号の、一日当たりの受信回数を受信実績
    として求め、その回数が所定回数以下の場合に画像安定
    化処理の実行許可を判断することを特徴とする請求項7
    に記載の管理装置。
  9. 【請求項9】 前記判断手段は、画像処理装置からの安
    定化許可要求信号の受信間隔を受信実績として求め、そ
    の受信間隔が所定間隔以上の場合に画像安定化処理の実
    行許可を判断することを特徴とする請求項7に記載の管
    理装置。
  10. 【請求項10】 前記所定間隔は、安定化許可要求信号
    の、前の受信時刻から今回の受信時刻まで間に、前記画
    像処理装置において実行された画像処理量に応じて変更
    されることを特徴とする請求項9に記載の管理装置。
  11. 【請求項11】 前記画像処理システムには、複数の画
    像処理装置が接続されており、前記所定間隔は、前記複
    数の画像処理装置の内、画像処理が実行可能な状態にあ
    る装置の数に応じて変更されることを特徴とする請求項
    9に記載の管理装置。
  12. 【請求項12】 前記判断手段は、安定化許可要求信号
    の、前の受信時刻から今回の受信時刻までの間隔と、そ
    の間に、前記画像処理装置において実行された画像処理
    量との比率を受信実績として求め、その比率が所定値よ
    りも大きい場合に画像安定化処理の実行許可を判断する
    ことを特徴とする請求項7に記載の管理装置。
  13. 【請求項13】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有する画像処理装置とがネットワークを介して
    接続されてなる画像処理システムにおける画像処理装置
    であって、 画像安定化処理の実行の許可を求める安定化許可要求信
    号を管理装置に送出する安定化許可要求信号送出手段
    と、 画像処理装置からの安定化許可要求信号の受信実績に基
    づいて、画像安定化処理の実行を許可するか否かを判断
    し、実行の許可を判断した場合に、その旨を示す許可信
    号を送出する管理装置から、当該許可信号を受信する
    と、画像安定化処理を実行する制御手段とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態で待機
    する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量が少い
    節電状態に移行する機能を有する画像処理装置とがネッ
    トワークを介して接続されてなる画像処理システムであ
    って、 前記画像処理装置は、 画像安定化処理の実行の許可を求める安定化許可要求信
    号を管理装置に送出する安定化許可要求信号送出手段を
    備え、 前記管理装置は、 前記画像処理装置からの、前記安定化許可要求信号を受
    信する受信手段と、 前記安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画
    像安定化処理の実行を許可するか否かを判断する判断手
    段と、 画像安定化処理の実行を許可しないと判断した場合に、
    節電状態への移行を指示する信号を前記画像処理装置に
    送出する節電信号送出手段と、を備え、 前記画像処理装置は、前記管理装置からの節電状態への
    移行を指示する信号を受信すると、待機状態から節電状
    態に移行することを特徴とする画像処理システム。
  15. 【請求項15】 前記判断手段は、画像処理装置からの
    安定化許可要求信号の、一日当たりの受信回数を受信実
    績として求め、その回数が所定回数以下の場合に画像安
    定化処理の実行許可を判断することを特徴とする請求項
    14に記載の画像処理システム。
  16. 【請求項16】 前記判断手段は、画像処理装置からの
    安定化許可要求信号の受信間隔を受信実績として求め、
    その受信間隔が所定間隔以上の場合に画像安定化処理の
    実行許可を判断することを特徴とする請求項14に記載
    の画像処理システム。
  17. 【請求項17】 前記所定間隔は、安定化許可要求信号
    の、前の受信時刻から今回の受信時刻まで間に、前記画
    像処理装置において実行された画像処理量に応じて変更
    されることを特徴とする請求項16に記載の画像処理シ
    ステム。
  18. 【請求項18】 前記画像処理システムには、複数の画
    像処理装置が接続されており、前記所定間隔は、前記複
    数の画像処理装置の内、画像処理が実行可能な状態にあ
    る装置の数に応じて変更されることを特徴とする請求項
    16に記載の画像処理システム。
  19. 【請求項19】 前記判断手段は、安定化許可要求信号
    の、前の受信時刻から今回の受信時刻までの間隔と、そ
    の間に、前記画像処理装置において実行された画像処理
    量との比率を受信実績として求め、その比率が所定値よ
    りも大きい場合に画像安定化処理の実行許可を判断する
    ことを特徴とする請求項14に記載の画像処理システ
    ム。
  20. 【請求項20】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態で待機
    する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量が少い
    節電状態に移行する機能を有する画像処理装置とがネッ
    トワークを介して接続されてなる画像処理システムにお
    ける管理装置であって、 前記画像処理装置からの安定化許可要求信号を受信する
    受信手段と、 前記安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画
    像安定化処理の実行を許可するか否かを判断する判断手
    段と、 画像安定化処理の実行を許可しないと判断した場合に、
    節電状態へ移行するよう前記画像処理装置を制御する制
    御手段とを備えることを特徴とする管理装置。
  21. 【請求項21】 前記判断手段は、画像処理装置からの
    安定化許可要求信号の、一日当たりの受信回数を受信実
    績として求め、その回数が所定回数以下の場合に画像安
    定化処理の実行許可を判断することを特徴とする請求項
    20に記載の管理装置。
  22. 【請求項22】 前記判断手段は、画像処理装置からの
    安定化許可要求信号の受信間隔を受信実績として求め、
    その受信間隔が所定間隔以上の場合に画像安定化処理の
    実行許可を判断することを特徴とする請求項20に記載
    の管理装置。
  23. 【請求項23】 前記所定間隔は、安定化許可要求信号
    の、前の受信時刻から今回の受信時刻まで間に、前記画
    像処理装置において実行された画像処理量に応じて変更
    されることを特徴とする請求項22に記載の管理装置。
  24. 【請求項24】 前記画像処理システムには、複数の画
    像処理装置が接続されており、前記所定間隔は、前記複
    数の画像処理装置の内、画像処理が実行可能な状態にあ
    る装置の数に応じて変更されることを特徴とする請求項
    22に記載の管理装置。
  25. 【請求項25】 前記判断手段は、安定化許可要求信号
    の、前の受信時刻から今回の受信時刻までの間隔と、そ
    の間に、前記画像処理装置において実行された画像処理
    量との比率を受信実績として求め、その比率が所定値よ
    りも大きい場合に画像安定化処理の実行許可を判断する
    ことを特徴とする請求項20に記載の管理装置。
  26. 【請求項26】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態で待機
    する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量が少い
    節電状態に移行する機能を有する画像処理装置とがネッ
    トワークを介して接続されてなる画像処理システムにお
    ける画像処理装置であって、 画像安定化処理の実行の許可を求める安定化許可要求信
    号を管理装置に送出する安定化許可要求信号送出手段
    と、 画像処理装置からの安定化許可要求信号の受信実績に基
    づいて、画像安定化処理の実行を許可するか否かを判断
    し、実行を許可しないと判断した場合に、節電モードへ
    の移行を示す節電信号を送出する管理装置から、当該節
    電信号を受信すると、待機状態から節電状態に移行する
    制御手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  27. 【請求項27】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有する画像処理装置とがネットワークを介して
    接続されてなる画像処理システムにおける管理装置が前
    記画像処理装置を管理する管理方法であって、 前記画像処理装置からの安定化許可要求信号を受信する
    受信ステップと、 前記安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画
    像安定化処理の実行を許可するか否かを判断する判断ス
    テップと、 画像安定化処理の実行を許可すると判断した場合に、画
    像安定化処理を実行するよう画像処理装置を制御する制
    御ステップとを備えることを特徴とする管理方法。
  28. 【請求項28】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有する画像処理装置とがネットワークを介して
    接続されてなる画像処理システムにおける管理装置が前
    記画像処理装置を管理する処理を実行するプログラムで
    あって、 前記画像処理装置からの安定化許可要求信号を受信する
    受信処理と、 前記安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画
    像安定化処理の実行を許可するか否かを判断する判断処
    理と、 画像安定化処理の実行を許可すると判断した場合に、画
    像安定化処理を実行するよう画像処理装置を制御する制
    御処理とを含む処理をコンピュータに実行させることを
    特徴するプログラム。
  29. 【請求項29】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有する画像処理装置とがネットワークを介して
    接続されてなる画像処理システムにおける管理装置が前
    記画像処理装置を管理する処理を実行するプログラムを
    記録した記録媒体であって、 当該記録媒体に記録されたプログラムが請求項28に記
    載のプログラムであることを特徴とするコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  30. 【請求項30】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態で待機
    する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量が少い
    節電状態に移行する機能を有する画像処理装置とがネッ
    トワークを介して接続されてなる画像処理システムにお
    ける管理装置が前記画像処理装置を管理する管理方法で
    あって、 前記画像処理装置からの安定化許可要求信号を受信する
    受信ステップと、 前記安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画
    像安定化処理の実行を許可するか否かを判断する判断ス
    テップと、 画像安定化処理の実行を許可しないと判断した場合に、
    節電状態へ移行するよう前記画像処理装置を制御する制
    御ステップとを備えることを特徴とする管理方法。
  31. 【請求項31】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態で待機
    する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量が少い
    節電状態に移行する機能を有する画像処理装置とがネッ
    トワークを介して接続されてなる画像処理システムにお
    ける管理装置が前記画像処理装置を管理する処理を実行
    するプログラムであって、 前記画像処理装置からの安定化許可要求信号を受信する
    受信処理と、 前記安定化許可要求信号の受信実績に基づいて、前記画
    像安定化処理の実行を許可するか否かを判断する判断処
    理と、 画像安定化処理の実行を許可しないと判断した場合に、
    節電状態へ移行するよう前記画像処理装置を制御する制
    御処理とを含む処理をコンピュータに実行させることを
    特徴するプログラム。
  32. 【請求項32】 管理装置と、画像安定化処理を実行す
    る機能を有すると共に画像処理が実行可能な状態で待機
    する待機状態から当該待機状態よりも電力消費量が少い
    節電状態に移行する機能を有する画像処理装置とがネッ
    トワークを介して接続されてなる画像処理システムにお
    ける管理装置が前記画像処理装置を管理する処理を実行
    するプログラムを記録した記録媒体であって、 当該記録媒体に記録されたプログラムが請求項31に記
    載のプログラムであることを特徴とするコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  33. 【請求項33】 前記判断手段は、前記画像処理装置の
    画像処理の実行履歴と、前記安定化許可要求信号の受信
    実績とに基づいて、前記画像安定化処理の実行を許可す
    るか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理システム。
  34. 【請求項34】 前記判断手段は、前記画像処理装置の
    画像処理の実行履歴と、前記安定化許可要求信号の受信
    実績とに基づいて、前記画像安定化処理の実行を許可す
    るか否かを判断することを特徴とする請求項7に記載の
    管理装置。
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