JP3468020B2 - 配線システム - Google Patents

配線システム

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JP3468020B2
JP3468020B2 JP10650497A JP10650497A JP3468020B2 JP 3468020 B2 JP3468020 B2 JP 3468020B2 JP 10650497 A JP10650497 A JP 10650497A JP 10650497 A JP10650497 A JP 10650497A JP 3468020 B2 JP3468020 B2 JP 3468020B2
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祐 山本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてオフィス
空間において電力線や信号線を引き回すために用いられ
る配線システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィス空間における電子化が進
んでおり電子機器を使用する上で、電力線の他に各種の
信号線(電話線やデータ通信線など)を配線することが
要求され、この種の要求に答えるために配線ダクト内に
電力線や信号線を収納して配線する配線施工技術が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の配
線ダクトにコンセントを取り付ける際には、配線ダクト
内に係止される鍔を備えたコンセント本体を配線ダクト
の長手方向の一端部から挿入して所望位置までスライド
させ、コンセント本体に対してねじにより結合されるプ
レートとコンセント本体の鍔との間に配線ダクトの一部
を挟持することによって、コンセント本体を所望位置に
固定していた。したがって、施工後にコンセントの個数
を変更するような作業は非常に面倒であるという問題が
ある。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、配線ダクトを施工した状態でコンセ
ントを容易に追加したり削除したりすることができるよ
うにした配線システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、背面が施工面に当接し前面に全
長に亙る開口面が形成された中空のケース本体と、ケー
ス本体の長手方向の適宜位置にケース本体の開口面を覆
う形で取着されるコンセントと、ケース本体の開口面の
うちコンセントが取着されていない部位に覆着されるこ
とによりケース本体とともに配線ダクトを形成するケー
スカバーと、ケース本体の内部空間であって開口面の一
側に形成された電力線収納凹所に収納される電力線と、
ケース本体の内部空間であって開口面の一側に形成され
た信号線収納凹所に収納される信号線とを備え、ケース
本体の開口面の両側には電力線収納凹所と信号線収納凹
所との周壁の一部となる係止片が設けられ、コンセント
は、ケース本体の開口面よりも幅寸法が小さくケース本
体の前面に栓刃受部を臨ませるとともにケース本体の背
板に当接する形でケース本体に収納されるコンセント本
体と、コンセント本体の前面側に配置される枠体であっ
てケース本体の内側から前記係止片に当接する位置決め
片を備えた挟み板と、一部が挟み板を介してコンセント
本体の前面に対向し他の部位が挟み板を通してコンセン
ト本体の前面周部に当接する取付枠と、取付枠を通して
挟み板の一部に螺合する引締めねじとを備えるものであ
る。この構成によれば、コンセント本体はケース本体の
開口面よりも幅寸法が小さいから開口面を通してケース
本体に挿入することができ、また、挟み板は位置決め片
を有していることによって開口面よりも幅寸法が大きく
なっているが、ケース本体の開口面に対し斜めに傾ける
ことによって開口面を通してケース本体内に挿入するこ
とができる。取付枠はケース本体の前面に当接させるも
のであるから、開口面を通してケース本体内に挿入する
ことが可能であって、これらの部材を用いることによっ
てケース本体の開口面を通してケース本体に挿入される
部材を用いて、コンセントを構成することができる。そ
の結果、ケース本体(配線ダクト)を施工した状態でコ
ンセントを所望位置に取り付けたり、またあらかじめ取
り付けられているコンセントを取り外したりすることが
できる。コンセントをケース本体に取り付けるには、各
部材をコンセント本体に取り付けた後に、引締めねじを
締め付けると、挟み板の位置決め片がケース本体の係止
片に当接して挟み板の前方への移動が禁止され、さらに
引締めねじを締め付けることによって取付枠がコンセン
ト本体を後方に押し付けるのであって、ケース本体の背
板と係止片との間をコンセント本体と挟み板とで突っ張
り、コンセントをケース本体に固定することができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、コンセント本体の栓刃受部がケース本体の長手方向
に複数組並設されているものである。この構成によれ
ば、複数のプラグを差し込むことができる。請求項3の
発明は、請求項1または請求項2の発明において、栓刃
受部が、平板状の栓刃が挿入される一対の第1の栓刃挿
入口と、接地用の栓刃が挿入される第2の栓刃挿入口と
を一組としているものである。この構成によれば、一組
の栓刃受部に接地極が含まれることになるから、複数組
の栓刃受部を設けているときには各別に接地極を設ける
ことができる。
【0007】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、第1の栓刃挿入口が弧状に形成され、第1の栓刃挿
入口に対応する部位でコンセント本体内に配設され平板
状の栓刃を挟持する刃受けばねが、第1の栓刃挿入口に
沿った弧状に形成されるとともに、前記栓刃を第1の栓
刃挿入口に沿って回転させたときに前記栓刃に設けた接
続孔に係合して前記栓刃の引抜きを禁止する抜止ダボを
一端側に備えるものである。この構成によれば、通常の
平板状の栓刃を用いながらも、差込み後に回転させるこ
とで栓刃の接続孔を刃受けばね抜止ダボに係合させて栓
刃の引抜きを禁止することができ、栓刃が不用意に抜け
るのを防止することができる。
【0008】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、栓刃受部を残してコンセントの前面
を覆う化粧プレートを有し、化粧プレートはケース本体
の係止片に係合してケース本体に結合される係止脚を背
面に備えるものである。この構成によれば、ケース本体
に結合される化粧プレートによってコンセントの不要部
分を覆うことができ外観を美麗に仕上げることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)本発明で用いる配線ダクト1は、図9な
いし図14に示すように、略コ字形かつ両脚片に内向き
に突片11が突設された断面形状を有するケース本体1
0と、ケース本体10の突片11間に形成された開口面
12に覆着されるケースカバー20とにより構成され
る。ケース本体10はアルミニウムの押出成形品であ
り、ケースカバー20は合成樹脂成形品である。ケース
本体10の内部空間の両側にはそれぞれ電力線収納凹所
13と信号線収納凹所14とが形成される。図9ないし
図11のように、電力線収納凹所13(図9、図10の
下側)には電力線3が収納され、信号線収納凹所14に
は信号線4が収納される。ケース本体10の背板には図
14に示すように、ケース本体10の長手方向の中心線
に沿って一定間隔で長孔15が形成されており、長孔1
5を通るねじを用いることにより施工面にケース本体1
0を固着することができる。また、ケース本体10は施
工面に接着することによって固着してもよい。
【0010】ところで、開口面12の両側の突片11の
先端部には、図13に示すように、ケース本体10の内
側に向かって係止片16が突設される。係止片16には
開口面12に臨んで段部16aが形成される。一方、ケ
ースカバー20の両側部背面には係止脚21が突設さ
れ、係止脚21の先端部は互いに離れる向きの弾性を有
している。しかして、ケースカバー20をケース本体1
0の開口面12に装着すると、ケースカバー20の両側
部が係止片16の段部16aに係止され、ケース本体1
0の突片11の前面(図13の左面)とケースカバー2
0の前面(図13の左面)とがほぼ面一になる。このと
き、係止脚21の先端部が係止片16の先端部に係止さ
れる。つまり、ケース本体10にケースカバー20が保
持される。係止片16において段部16aの裏面側は係
止片16の先端側に向かって互いに近づく向きに傾斜し
た傾斜面16bになっている。また、ケース本体10の
内部であってケース本体10の背板からは、突片11と
ともに電力線収納凹所13および信号線収納凹所14の
開口面を規定する突条17が突設されている。また、突
条17に隣接して電力線収納凹所13および信号線収納
凹所14の反対側には保持凹所18が形成される。
【0011】図11に示すように、電力線収納凹所13
および信号線収納凹所14には一端部を保持凹所18に
差込むとともに、他端部を突片11および係止片16に
弾接させた絶縁セパレータ2が配設される。絶縁セパレ
ータ2はポリプロピレン製であって、電力線収納凹所1
3および信号線収納凹所14に電力線3および信号線4
を収納した状態で、電力線収納凹所13および信号線収
納凹所14を閉塞するものである。すなわち、電力線収
納凹所13および信号線収納凹所14に電力線3および
信号線4をそれぞれ収納することによって、電力線3と
信号線4とが互いに離れているから、電力線3と信号線
4との混触を防止することができ、とくに、絶縁セパレ
ータ2を設けたことによって電力線3と信号線4との混
触を確実に避けることができる。
【0012】ケース本体10とケースカバー20とから
なる配線ダクト1には、図9のように適宜に配線器具5
を取り付けることができる。配線器具5としては、たと
えば、電力線3に接続されるコンセント(あるいはスイ
ッチなど)や信号線4に接続されるモジュラジャック
(あるいはTVコンセントなど)がある。配線器具5は
ケース本体10の開口面12に挿入可能な幅寸法に形成
されており、配線器具5をケース本体10に取り付ける
際には、配線器具5の主体であるコンセント本体30や
モジュラジャック本体40に挟み板50a,50bを被
せるとともに、取付枠60,70を配線器具5に被せ、
取付枠60,70を通して挟み板50a,50bに引締
めねじ6を螺合させる。挟み板50a,50bはステン
レス鋼製の枠体であって、ケース本体10の両係止片1
6にそれぞれ当接する一対の位置決め片51を有してい
る。両位置決め片51の先端間の距離は、ケース本体1
0の開口面12の幅よりも広幅であって、ケース本体1
0の開口面に対して傾けた状態でケース本体10に挿入
される。このようにして挟み板50a,50bをケース
本体10に挿入した状態で引締めねじ6を締め付ける
と、挟み板50a,50bの位置決め片51が係止片1
6に当接することによりによりコンセント本体30やモ
ジュラジャック本体40はケース本体10から脱落しな
くなる。このように挟み板50a,50bは係止片16
により移動が規制されるから、引締めねじ6を締め付け
ると、取付枠60,70が挟み板50a,50bに近付
くことになる。
【0013】コンセント本体30は、ケース本体10の
背板に当接する程度の寸法を有しており、引締めねじ6
の締め付けによってステンレス鋼製の取付枠60が挟み
板50aに近付くと、コンセント本体30がケース本体
10に押し付けられ、コンセント本体30と挟み板50
aとがケース本体10の背板と突片11(係止片16)
との間で突っ張ることになり、コンセント本体30がケ
ース本体10に固定されるのである。一方、モジュラジ
ャック40はケース本体10の背板に当接する高さ寸法
を有していないが、合成樹脂成形品の取付枠70に設け
た脚片71がケース本体10の背板に当接する寸法に形
成されている。したがって、引締めねじ6を締め付ける
と、挟み板50bと取付枠70の脚片71とがケース本
体10の背板と突片11(係止片16)との間で突っ張
ることになり、モジュラジャック40がケース本体10
に固定される。
【0014】ここに、ケース本体10の開口面12には
ケースカバー20と同様に係止片16に係合する係止脚
81を背面に備えたABS樹脂成形品の化粧プレート8
0a,80bが装着可能であって、化粧プレート80
a,80bによって挟み板50a,50bや取付枠6
0,70が前面側に露出しないように配線器具5の周囲
が覆われる。
【0015】さらに具体的に説明する。コンセントは、
図3に示すように、コンセント本体30と、挟み板50
aと、取付枠60と、引締めねじ6と、化粧プレート8
0aとにより構成される。コンセント本体30のケース
31は図4ないし図8に示すように、上面が開放された
直方体状のボディ31aと、ボディ31aの開放側に覆
着されるカバー31bとをかしめ鋲31cで結合して形
成されている。カバー31bの上面(すなわち、コンセ
ント本体30の前面)には、平板状の平行な栓刃が挿入
可能な一対の栓刃挿入口32aと、接地極用の丸ピンが
挿入可能な1個の栓刃挿入口32bとを一組の栓刃受部
として2組の栓刃受部を備える。両栓刃受部はケース3
1の長手方向に配列される。ここに、各栓刃受部におけ
る2個の栓刃挿入口32aもケース31の長手方向に並
び、栓刃挿入口32bは栓刃挿入口32aに対してケー
ス31の幅方向にずれた位置に設けられる。
【0016】ケース31の中には長手方向に沿って3本
の導電板33a〜33cが配設される。各導電板33a
〜33cの両端部にはそれぞれ断面略コ字形の端子枠3
4aが形成される。各端子枠34a内には板ばねを屈曲
させて形成した鎖錠ばね34bが配設される。鎖錠ばね
34bは、帯板の一端部をS字状に曲成し、他端部をJ
字状に曲成したものである。しかして、ケース1の両端
部にそれぞれ設けた電線挿入口31dから挿入された電
線をS字状部分と端子枠34aとの間に挟持して電気的
接続を行ない、J字状部分と端子枠34aとの間に電線
を挟持するとともにJ字状部分の先端部を電線に食い込
ませることによって電線の抜け止めを行なう。この種の
端子構造は速結端子として知られているものである。本
実施形態においては、端子枠34aの一部を切り起こし
て移動禁止片34dを形成し、鎖錠ばね34bを移動禁
止片34dで係止することにより鎖錠ばね34bの移動
を禁止している。また、各導電板33a〜33cに対応
する各3個の鎖錠ばね34bに跨がる部位に解除釦34
cを配置し、ケース31の両端部にそれぞれ解除釦34
cを露出させてある。解除釦34cはケース31の外部
から押すことによって鎖錠ばね34bのJ字状部分を撓
ませ、鎖錠ばね34bを電線から引き離して電線を抜き
やすくする機能を有する。このような速結端子構造を採
用したことによって、電線の挿抜作業が容易であり、ま
た、コンセント本体30の長手方向の両端部に端子を設
けていることによって複数のコンセント本体30を連接
する際に、各コンセント本体30の間を順に電線(電力
線3)で接続(いわゆる送り配線)すれば、任意個数の
コンセント本体30を用いることができる。
【0017】導電板33a,33bの中間部の2箇所に
は接続片35が一体に形成され、接続片35には刃受け
ばね36が固着される。接続片35には位置決め突部3
5aが突設され、刃受けばね36に設けた位置決め孔3
6aに嵌合して相対的に位置決めされるとともに、接続
片35と刃受けばね36とがスポット溶接などにより固
着される。刃受けばね36は互いに対向する一対のばね
片36bを備え,栓刃挿入口32aを通して挿入された
栓刃を両ばね片36bの間に挟持する。また、接続片3
5および刃受けばね36はボディ31aに設けた収納室
31eにそれぞれ収納される。ここに、一組の栓刃受部
を形成する刃受けばね36はケース31の長手方向に配
列されており、したがって、導電板33a,33bの間
を仕切る隔壁30aにS字状部分を形成することで、ケ
ース31の幅方向寸法を比較的小さくしながらも、導電
板33a,33b間の絶縁が可能になっている。
【0018】一方、導電板33cは中間部の2箇所に連
続一体に刃受けばね37が形成されている。刃受けね3
7は互いに対向する一対のばね片37aからなり、両ば
ね片37a間に接地極となる丸ピンを挟持するのであ
る。ケース31の幅方向の両側面には押さえ段部31e
が形成されており、取付枠60の後端縁が押さえ段部3
1eに当接するようになっている。また、ケース31の
前面(図4の上面)の両端部には栓刃受部を形成した面
よりも後方に段差を有した2段階の段差部31f,31
gが形成されている。
【0019】コンセント本体30のケース31の背面に
は、図7に示すように、コンセント本体30の長手方向
の両端部に設けた速結端子に接続される電線の芯線を絶
縁被覆から露出させる寸法を示すゲージ部38が形成さ
れている。挟み板50aはステンレス鋼板により形成さ
れた枠体であって、図3に示すように、ケース31の側
面に沿った一対の側片52の両端部間をケース31の前
面に平行な横枠53で一体に連結した形状を有してい
る。また、側片52からは上述した位置決め片51がケ
ース31の前面に略平行かつケース31から離れる向き
に突設される。横枠53はケース31の段差部31gに
対向するように配置され、両側片52の距離はケース3
1の幅寸法よりも大きく設定されている。さらに、位置
決め片51の先端間の距離はケース本体10の開口面1
2の幅よりも大きく設定される。
【0020】取付枠60は、挟み板50aと同様にステ
ンレス鋼板により形成された枠体であって、挟み板50
aの枠内に挿入されて後端縁がケース31の押さえ段部
31eに当接する一対の側片61と、側片61の両端部
間をそれぞれ一体に連結する横枠62とを備える形状に
形成されている。横枠62はケース31の段差部31f
に対向する位置に設けられ、横枠62の中央部にはケー
ス31の長手方向に沿って外向きに取付片63が突設さ
れる。また、取付片63の先端部には後方に向かって押
さえ片64が突設される。ここに、側片61の後端縁が
ケース31の押さえ段部31eに当接した状態で押さえ
片64の後端縁はケース31の段差部gに当接する。取
付片63には引締めねじ6が挿通される挿通孔65が形
成され、挿通孔65に挿通された引締めねじ6の先端部
は挟み板50aの横枠53に設けたねじ孔54に螺合す
る。
【0021】このような構成のコンセントを配線ダクト
1に取着するに際しては、上述したように、コンセント
本体30をケース本体10に挿入するとともに、挟み板
50aをケース本体10の開口面に対して傾けた状態で
ケース本体10に挿入する。この状態で取付枠60をコ
ンセント本体30に被せて引締めねじ6を挟み板50a
に螺合させると、図1および図2に示すように、取付枠
60の側片61の後端縁がコンセント本体30のケース
31の押さえ段部31eに当接するとともに、押さえ片
64がケース31の段差部31gに当接する。このと
き、取付枠60の横枠62はケース31の段差部31f
に載っている。ここでコンセント本体30のケース31
の後面をケース本体10の背板に当接させた状態で、引
締めねじ6を締め付けると、挟み板50aは前方に移動
して位置決め片51をケース本体10の係止片16に当
接させる。さらに引締めねじ6を十分に締め付けると、
ケース本体10の背板と係止片16(ないし突片11)
との間でコンセント本体30と挟み板50aとが突っ張
る形になり、コンセント本体30はケース本体10に対
して固定されることになる。
【0022】以上説明したように、ケース本体10の開
口面12からコンセント本体30、挟み板50a、取付
枠60を挿入してケース本体10にコンセント本体30
を固定することができるから、コンセントの個数の変更
作業が容易に行なえるのである。化粧プレート80aは
背面に4本の係止脚81が突設され、係止脚81をケー
ス本体10の係止片16に係止させることによって、ケ
ース本体10に固定されるから、コンセント本体30を
固定する位置にかかわらず、所望位置に化粧プレート8
0aを配置することができる。また、化粧プレート80
aの中央部には開口窓82が形成され、開口窓82を通
してコンセント本体30の栓刃受部が露出する。
【0023】ところで、ケース本体10およびケースカ
バー20よりなる配線ダクト1は、図15に示すよう
に、施工面である室内の壁面に背板を当接させた形で施
工される。壁面への取り付けには接着剤、粘着テープ、
長孔15に挿通されるねじなどが用いられる。実際に配
線ダクト1を施工するあたっては、各種形態で配線ダク
ト1を結合したり、配線ダクト1に電力線3や信号線4
を引き込んだり、配線ダクト1の末端を処理したりする
ための各種部材が必要である。
【0024】この種の部材としては、2本の配線ダクト
1を一直線上で互いに結合する延長ジョイント100、
壁面の入隅部や出隅部において2本の配線ダクト1を結
合する入隅ジョイント110および出隅ジョイント12
0、水平方向と垂直方向とに配設された2本の配線ダク
ト1をL型に結合するL型ジョイント130、水平方向
の2本の配線ダクト1と垂直方向の1本の配線ダクト1
とをT型に結合するT型ジョイント140、配線ダクト
1の末端部に装着されるエンドキャップ160、電力線
3や信号線4を天井から引き込む際に天井の孔および配
線ダクト1の端部を覆う天井カバー170、壁面に設け
た埋込ボックス(スイッチボックスなど)から電力線3
や信号線4を引き込む際に埋込ボックスを覆うボックス
カバー180などがある。
【0025】(実施形態2)本実施形態は、図16に示
すように、栓刃挿入口32a,32bが弧状に形成され
たものであって、この構成では栓刃を栓刃挿入口32
a,32bに差し込んだ後に回転させることによって、
栓刃が抜け止めされる。すなわち、刃受けばね36のば
ね片36b、37aが栓刃挿入口32a,32bに沿っ
て弧状に形成されており、平板状の栓刃を受ける刃受け
ばね36の一方のばね片36bには弧の一端側で他方の
ばね片36bに向かって抜止ダボ36cが形成されてい
る。抜止ダボ36cは、栓刃に形成されている接続孔
(一般にプラグの栓刃に形成されている孔)に係合する
ように形成されている。ただし、栓刃を栓刃挿入口32
aに沿って回転させたときに栓刃の接続孔を抜止ダボ3
6cに対して係脱可能であって、かつ接続孔が抜止ダボ
36cに係合した状態では栓刃を栓刃挿入口32aから
引き抜くことができないように抜止ダボ36cの形状を
設定してある。
【0026】コンセント本体30のケース31の背面に
は、図17に示すように、コンセント本体30の長手方
向の両端部に設けた速結端子に接続される電線の芯線を
絶縁被覆から露出させる寸法を示すゲージ部38が形成
されている。他の構成および機能は実施形態1と同様で
ある。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明は、背面が施工面に当接
し前面に全長に亙る開口面が形成された中空のケース本
体と、ケース本体の長手方向の適宜位置にケース本体の
開口面を覆う形で取着されるコンセントと、ケース本体
の開口面のうちコンセントが取着されていない部位に覆
着されることによりケース本体とともに配線ダクトを形
成するケースカバーと、ケース本体の内部空間であって
開口面の一側に形成された電力線収納凹所に収納される
電力線と、ケース本体の内部空間であって開口面の一側
に形成された信号線収納凹所に収納される信号線とを備
え、ケース本体の開口面の両側には電力線収納凹所と信
号線収納凹所との周壁の一部となる係止片が設けられ、
コンセントは、ケース本体の開口面よりも幅寸法が小さ
くケース本体の前面に栓刃受部を臨ませるとともにケー
ス本体の背板に当接する形でケース本体に収納されるコ
ンセント本体と、コンセント本体の前面側に配置される
枠体であってケース本体の内側から前記係止片に当接す
る位置決め片を備えた挟み板と、一部が挟み板を介して
コンセント本体の前面に対向し他の部位が挟み板を通し
てコンセント本体の前面周部に当接する取付枠と、取付
枠を通して挟み板の一部に螺合する引締めねじとを備え
るものであり、ケース本体の開口面を通してケース本体
内に挿入することができる部材を用いてコンセントを構
成しているから、ケース本体(配線ダクト)を施工した
状態でコンセントを所望位置に取り付けたり、またあら
かじめ取り付けられているコンセントを取り外したりす
ることができるという利点がある。
【0028】請求項2の発明のように、コンセント本体
の栓刃受部がケース本体の長手方向に複数組並設されて
いるものでは、複数のプラグを差し込むことができると
いう利点がある。請求項3の発明のように、栓刃受部
が、平板状の栓刃が挿入される一対の第1の栓刃挿入口
と、接地用の栓刃が挿入される第2の栓刃挿入口とを一
組としているものでは、一組の栓刃受部に接地極が含ま
れることになるから、複数組の栓刃受部を設けていると
きには各別に接地極を設けることができるという利点を
有する。
【0029】請求項4の発明のように、第1の栓刃挿入
口が弧状に形成され、第1の栓刃挿入口に対応する部位
でコンセント本体内に配設され平板状の栓刃を挟持する
刃受けばねが、第1の栓刃挿入口に沿った弧状に形成さ
れるとともに、前記栓刃を第1の栓刃挿入口に沿って回
転させたときに前記栓刃に設けた接続孔に係合して前記
栓刃の引抜きを禁止する抜止ダボを一端側に備えるもの
では、通常の平板状の栓刃を用いながらも、差込み後に
回転させることで栓刃の接続孔を刃受けばね抜止ダボに
係合させて栓刃の引抜きを禁止することができ、栓刃が
不用意に抜けるのを防止することができるという利点が
ある。
【0030】請求項5の発明のように、栓刃受部を残し
てコンセントの前面を覆う化粧プレートを有し、化粧プ
レートはケース本体の係止片に係合してケース本体に結
合される係止脚を背面に備えるものでは、ケース本体に
結合される化粧プレートによってコンセントの不要部分
を覆うことができ外観を美麗に仕上げることができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す施工状態の側面図で
ある。
【図2】同上の施工状態の断面図である。
【図3】同上に用いるコンセントの分解斜視図である。
【図4】同上に用いるコンセント本体の分解斜視図であ
る。
【図5】同上に用いるコンセント本体の一部破断した正
面図である。
【図6】同上に用いるコンセント本体の一部破断した下
面図である。
【図7】同上に用いるコンセント本体の背面図である。
【図8】同上に用いるコンセント本体の側面図である。
【図9】本発明の要部分解斜視図である。
【図10】同上に用いるケース本体に電力線と信号線と
を通した状態の斜視図である。
【図11】同上に用いるケース本体に電力線と信号線と
を通した状態の側面図である。
【図12】同上に用いる配線ダクトの分解斜視図であ
る。
【図13】同上に用いる配線ダクトの側面図である。
【図14】同上に用いる配線ダクトの一部破断した正面
図である。
【図15】同上の施工状態を示す斜視図である。
【図16】実施形態2を示す施工状態での正面図であ
る。
【図17】同上に用いるコンセント本体の背面図であ
る。
【符号の説明】
1 配線ダクト 3 電力線 4 信号線 6 引締めねじ 10 ケース本体 12 開口面 13 電力線収納凹所 14 信号線収納凹所 16 係止片 20 ケースカバー 30 コンセント本体 32a 栓刃挿入口 32b 栓刃挿入口 36 刃受けばね 36c 抜止ダボ 50a 挟み板 51 位置決め片 60 取付枠 80a 化粧プレート 81 係止脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/04 H02G 3/02 H02G 3/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面が施工面に当接し前面に全長に亙る
    開口面が形成された中空のケース本体と、ケース本体の
    長手方向の適宜位置にケース本体の開口面を覆う形で取
    着されるコンセントと、ケース本体の開口面のうちコン
    セントが取着されていない部位に覆着されることにより
    ケース本体とともに配線ダクトを形成するケースカバー
    と、ケース本体の内部空間であって開口面の一側に形成
    された電力線収納凹所に収納される電力線と、ケース本
    体の内部空間であって開口面の一側に形成された信号線
    収納凹所に収納される信号線とを備え、ケース本体の開
    口面の両側には電力線収納凹所と信号線収納凹所との周
    壁の一部となる係止片が設けられ、コンセントは、ケー
    ス本体の開口面よりも幅寸法が小さくケース本体の前面
    に栓刃受部を臨ませるとともにケース本体の背板に当接
    する形でケース本体に収納されるコンセント本体と、コ
    ンセント本体の前面側に配置される枠体であってケース
    本体の内側から前記係止片に当接する位置決め片を備え
    た挟み板と、一部が挟み板を介してコンセント本体の前
    面に対向し他の部位が挟み板を通してコンセント本体の
    前面周部に当接する取付枠と、取付枠を通して挟み板の
    一部に螺合する引締めねじとを備えることを特徴とする
    配線システム。
  2. 【請求項2】 コンセント本体の栓刃受部はケース本体
    の長手方向に複数組並設されていることを特徴とする請
    求項1記載の配線システム。
  3. 【請求項3】 栓刃受部は、平板状の栓刃が挿入される
    一対の第1の栓刃挿入口と、接地用の栓刃が挿入される
    第2の栓刃挿入口とを一組としていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の配線システム。
  4. 【請求項4】 第1の栓刃挿入口は弧状に形成され、第
    1の栓刃挿入口に対応する部位でコンセント本体内に配
    設され平板状の栓刃を挟持する刃受けばねは、第1の栓
    刃挿入口に沿った弧状に形成されるとともに、前記栓刃
    を第1の栓刃挿入口に沿って回転させたときに前記栓刃
    に設けた接続孔に係合して前記栓刃の引抜きを禁止する
    抜止ダボを一端側に備えることを特徴とする請求項3記
    載の配線システム。
  5. 【請求項5】 栓刃受部を残してコンセントの前面を覆
    う化粧プレートを有し、化粧プレートはケース本体の係
    止片に係合してケース本体に結合される係止脚を背面に
    備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の
    配線システム。
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