JP3466142B2 - 平版印刷機の二重カーテン式湿し水浸透減少方法及び装置 - Google Patents

平版印刷機の二重カーテン式湿し水浸透減少方法及び装置

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JP3466142B2 JP2000237993A JP2000237993A JP3466142B2 JP 3466142 B2 JP3466142 B2 JP 3466142B2 JP 2000237993 A JP2000237993 A JP 2000237993A JP 2000237993 A JP2000237993 A JP 2000237993A JP 3466142 B2 JP3466142 B2 JP 3466142B2
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、平版印刷機のインキ塗
布システムへの湿し水の浸透を減少させる方法及び装置
に関する。
【0001】平版印刷において、ウェッブ印刷機は、版
シリンダ、印刷版及びブランケットシリンダを使用す
る。印刷版の版面は、インキ受容性領域とインキ反撥性
領域の何れかを形成するように化学処理される。
【0002】印刷インキは、つぼからインキ呼出しロー
ラによりインキ塗布ローラ列に供給され、このインキ塗
布ローラ列がインキを印刷版に転送する。インキ塗布ロ
ーラ列は、所望の流動性を得るためインキをミリングす
る貯溜ローラ、印刷インキを均等に分布させるため軸方
向に往復運動する加振ローラ、貯溜遊びローラ、架橋ロ
ーラ、ミリングされたインキを印刷版に供給する着けロ
ーラを含む。
【0003】湿し水は、つぼから湿し水ローラ列により
印刷版へ供給される。湿し水ローラ列は通常、パンロー
ラ、水転送ローラ、湿し水着けローラ、及び1又はそれ
以上の分配ローラを含む。この湿し水ローラ列は版シリ
ンダの後ろ(供給)側に配置されており、インキ塗布ロ
ーラ列と並列関係で作動する。
【0004】印刷版と接触するインキ着けローラは、版
から湿し水の一部を除去してその一部をインキ塗布ロー
ラ列の他のローラへ送る。湿し水がインキ塗布ローラシ
ステムに浸透すると、業界において「ウォッシュアウト
(wash-out)」及び「ゴースト」として知られる像欠陥が
発生して印刷画像の品質に悪影響が出る。湿し水が過剰
である場合も、インキの色強度が減少し、インキのひっ
かき抵抗が低下し、インキの乾燥が遅くなる。
【0005】平版印刷におけるゴースト像の発生、及び
種々のカラーインク中に水が存在することにより生じる
微妙な変色の原因はほとんど解明されていない。かかる
像のウォッシュアウトをなくし、良好な色強度を維持す
るための試みが、インキの組成を変え印刷版に適用され
る湿し水の量を減少させることによって行われている。
しかしながら、湿し水を減少しすぎると、版の非画像領
域がインキを拾い始め、所望でない所に像が現れること
になる。印刷版の表面に適用されるインキと湿し水の量
とを注意深くバランスさせる必要がある。湿し水が多す
ぎると、色のウォッシュアウトが生じ、インキの乾燥が
遅れ、またインキの乳化が起こる。湿し水の量が不十分
な場合、印刷版の非画像領域がインキを拾い(スカミン
グ)、非画像領域に印刷がなされ、ドットゲイン(dot g
ain)も生じる。
【0006】平版印刷機のインキ塗布ローラ列から過剰
の湿し水を除去する1つの方法として、強制空気装置を
用いる方法がある。版シリンダの受渡し側のインキ塗布
ローラ列の中間インキ転送ローラ上へ空気分配マニホル
ドから空気ジェットを差し向けることにより、浸透した
湿し水を蒸発させて、インキ着けローラに転送されたイ
ンキの脱水を行うものである。1個の空気供給バー又は
空気分配マニホルドをインキ塗布ローラ列の外側の版シ
リンダの受渡し側に取り付け、加圧空気のカーテンを発
生させて、この空気が受渡し側の中間インキ転送ローラ
だけに送られるようにする。
【0007】インキ塗布ローラ列は中継目的で密集配置
された関係にあるため、中間ローラに差し向けられる空
気流は、受渡し側の、版と接触するインキ着けローラに
到達できず、また、インキ塗布ローラ列中をまたその周
りを浸透又は効果的に循環できないため、インキ塗布ロ
ーラ列の供給側にある何れのローラにも到達できない。
また、インキのミリング及び過剰の湿し水により発生す
るインキミスト(ink misting)は、インキ着けローラ上
に蓄積されて、インキの流動性及び粘着性を変化させ
る。これらの像欠陥は、印刷速度が高くなればなるほど
熱の上昇、インキミスト、及び湿し水の浸透量が増加す
るため、多発するようになる。
【0008】発明者は、このウォッシュアウトだけでな
く、「ギャップストリーク(gap streak)」と命名した像
欠陥が、版シリンダの版装着用凹部又は固定用ポケット
が湿し水着けローラを周期的に横切る際湿し水着けロー
ラ上に過剰の湿し水が周期的に蓄積されることにより発
生することを発見した。版装着用ポケットは、印刷版の
両端部及び版固定用クランプを収容するため版シリンダ
内に半径方向に形成された非接触領域又は凹部である。
【0009】この版の不連続性又は非接触領域が存在す
るため、固定用ポケットが湿し水着けローラを通過する
と湿し水ローラ上に一時的に溜まる湿し水の量が増加す
る。湿し水着けローラ上に溜まった過剰の湿し水は、版
シリンダが回転して画像領域に再係合すると、印刷版へ
転送される。その結果、画像領域に適用される湿し水の
量が急激に増加して、印刷画像上に局部的な「ギャップ
ストリーク」又は「ウォッシュアウト」領域が発生す
る。
【0010】本発明の好ましい実施例は、これらの問題
を、加圧空気のカーテンをインキ塗布ローラ列の供給側
及び受渡し側のそれぞれのインキ着けローラ上に別々に
差し向けて、インキ着けローラが拾った湿分の少なくと
も一部を蒸発させることにより、印刷版上の湿し水着け
ローラに転送された湿し水の量の周期的ばらつきを緩和
する方法で解消する。
【0011】本発明の装置は、平版印刷機のインキ塗布
システムの先進(供給)側と後進(受渡し)側にほぼ隣
接して版シリンダに平行に取り付けた一対の空気分配マ
ニホルドを具備する。好ましい実施例のこれらのマニホ
ルドは、多数のノズルが印刷版と接触する先進及び後進
側のインキ着けローラにそれぞれ低圧で大きい体積の空
気又は他の乾燥ガスの二重カーテンを差し向けるもので
ある。
【0012】発明者は、湿し水着けローラが版装着用ポ
ケットと対面関係で、印刷版と接触していない間に、湿
し水着けローラ上に過剰の湿し水が溜まる結果、過剰の
湿分が印刷版に転送され、その後この湿分がインキ着け
ローラへ転送されることを発見した。これらの空気カー
テンは過剰の湿し水を実質的に蒸発させるため、湿し水
の浸透が減少又は緩和される。空気カーテンは、版シリ
ンダの供給側の先進インキ着けローラとそれと隣接する
加振ローラとの間の挟角部、及び受渡し側の後進インキ
着けローラとそれと隣接する加振ローラとの間の挟角部
に差し向けるのが好ましい。
【0013】空気カーテンを発生させるマニホルドは、
版シリンダに隣接する先進(供給)側のインキ着けロー
ラと後進(受渡し)側のインキ着けローラの方へ向けら
れており、低圧送風機のような空気供給源から供給用マ
ニホルドを介して加圧空気の供給を受ける。二重空気カ
ーテン式緩和システムの動作をインキ塗布システムの動
作と関連させて制御することにより、印刷機が一時的に
停止したり、インキ塗布ローラが印刷版にインキを転送
中でない時、ローラの望ましくない乾燥を回避する。
【0014】本発明の別の局面として、過剰の湿分の実
質的な部分を、インキ塗布ローラシステムに浸透する前
に、蒸発させて平版印刷機のインキ塗布ローラ列中に湿
し水が浸透するのを緩和する方法が提供される。発明者
は、版シリンダの供給側の先進着けローラ上、そして好
ましくは受渡し側の後進着けローラ上にも加圧空気のカ
ーテンを比較的低圧且つ高体積流量で適用すると、水が
インキを汚染することにより惹き起こされる印刷品質の
低下及び像欠陥の発生を実質的に回避できることを発見
した。
【0015】本発明によると、さらに、版シリンダの両
側(受渡し及び供給側)の外側に取り付けた第1及び第
2の空気カーテン組立体により、インキ塗布ローラの冷
却及びインキミスト、におい、湿し水及び湿分蒸気のよ
うな熱及び揮発性物質の除去が行われる。空気分配マニ
ホルドから噴射する冷却空気ジェットは、隣接するイン
キ着けローラ上に、またインキ塗布ローラ列の両側(供
給及び受渡し側)の隣接するインキ着けローラと加振ロ
ーラとの間の挟角部に当たる。冷却空気ジェットは、版
シリンダの両側の密集したローラと熱伝達接触関係で流
れる。冷却空気がローラと接触しながら流れると、熱、
インキミスト、過剰の湿し水蒸気及び印刷インクの揮発
性物質が同伴される。その結果、印刷機のインキ塗布ロ
ーラ列/湿し水コンパートメント内に溜まるであろう
熱、インキ揮発性物質、におい及び湿し水蒸気が除去さ
れる。
【0016】例えば、24℃(75度°F)の印刷機の
室温の周囲空気又は所定の温度に空調された冷却空気は
インキ塗布ローラ列に亘って放出されるため、印刷ユニ
ット及び歯車、軸受、加振ローラ及び駆動ローラを含む
インキ塗布ローラ列の機械部品も冷却されて周囲の印刷
機の室温に実質的に維持される。このため、これらの機
械部品及び電気部品の使用寿命が延び、冷却用ローラが
不要となる。
【0017】
【実施態様】本発明の1つの実施態様を、好ましい実施
例を示す添付図面を参照して以下に詳述する。
【0018】図1は、本発明の好ましい実施例に従って
構成した二重空気カーテン式緩和システムの略図であ
る。この緩和システムは、参照番号10で総括的に示す
ワン・オーバー・ワン・ウェブ印刷機("one-over-one"
web press)のような平版印刷機への使用を意図したもの
である。このウェブ印刷機20はオフセット式の2つの
印刷ユニットより成り、これらの各ユニットは版シリン
ダ12と、ブランケットシリンダBとを有する。
【0019】各版シリンダ12には、図2を参照して説
明するタイプのインキ塗布ローラシステム11と、加湿
(湿し水)ローラシステム13とが設けられている。印
刷版から拾う湿し水又は水がインキ塗布ローラシステム
11を汚染させる問題は、参照番号14、15で示すマ
ニホルドのような二重加圧空気分配マニホルドをウェッ
ブ印刷機10の各印刷ユニットに設けることにより実質
的に解消することが可能である。これらのマニホルド1
4、15は、図2に示すように、インキ分配ローラ、好
ましくは版シリンダの供給側F及び受渡し側Dの、印刷
版29に接触する先進及び後進インキ着けローラにそれ
ぞれ低圧で高体積流量の空気流又は空気カーテンを別々
に差し向けるように、各ウェブ印刷ユニットのインキ塗
布ローラシステム11に関連して配置される。
【0020】図1を参照して、上部のウェブ印刷ユニッ
トに隣接配置した空気分配マニホルド14、15は、参
照番号20で総括的に示す供給マニホルドと空気連通関
係のそれぞれの供給導管16、17を介して加圧空気の
供給を受ける。同様に、下部のウェブ印刷ユニットの下
方に取り付けた別組の空気分配マニホルド14、15
は、供給マニホルド20と連通関係のそれぞれの供給導
管18、19を介して加圧空気の供給を受ける。
【0021】供給マニホルド20は、適当な電気モータ
又は他の原動機26により駆動されるコンプレッサ又は
送風機24のような加圧空気源に接続されている。送風
機24は、遠心型またはローブ型送風機のような比較的
低圧で高体積の流量用に設計された幾つかのタイプのも
のから選択するとよい。シート幅が100cm(39イ
ンチ)の平版ウェブ印刷機に好適な低圧高体積流量送風
機の典型的な例は、Lamson Corporation, Syracuse, N.
Y.の製造になる200シリーズ送風機であり、20Kg
s/cm2(4psig)の吐出圧でほぼ95リットル
/秒(200cfm)の空気を供給する。
【0022】図2は、図1に示す印刷機10の1つの版
シリンダ12上の印刷版29にインキを適用するインキ
塗布ローラシステム11の一般的構成を略示する。図2
のインキ塗布ローラ列11は、本発明の二重空気カーテ
ン式緩和システム及び方法が枚葉紙印刷機を含む種々の
平版印刷機のインキ塗布ローラシステムに併用できるた
め、例示的構成である。
【0023】図2を再び参照して、加湿(湿し水)ロー
ラシステム13は版シリンダ12上の印刷版29の像面
と直接係合するローラ28を含むが、これらのローラへ
の水の供給は、少なくとも一部を貯水器36に浸した供
給ローラ34との間で振動する供給ローラ32と係合関
係にある共通の分配ローラ30を介して行われる。
【0024】インキ塗布ローラシステム11は、つぼ3
8のようなインキ源、インキ源ローラ40、振動する供
給ローラ42、一連の加振ローラ44、46、接合ロー
ラ47のシステム、インキ着けローラ48、49、5
0、51、52の列を含み、これら全てにより印刷版2
0の像面にインキを適用する供給及び分配システムが形
成される。
【0025】従来の平版印刷機では、加湿ローラシステ
ム13による版シリンダ上の像面への水又は湿し水の適
用は、インキ分配用の着けローラ上に水が幾分か溜まる
のを防止するに十分なほど正確に制御されない。このよ
うにインキ着けローラ48、49、50、51、52上
に水が溜まる結果、この水がインキ塗布ローラシステム
11内を移動又は浸透する。水がこのように溜まって移
動すると、インキの分配が不均等となり、印刷材料の上
に二次的又はゴースト像が発生し、色強度が影響を受け
るほどのインキの希釈化が生じる。
【0026】発明者は、ウォッシュアウト及びゴースト
だけでなく、「ギャップストリーク」と命名した像欠陥
が生じる原因は、版シリンダ12の版装着用凹部又は固
定用ポケットPが湿し水着けローラ28を周期的に横切
る際、湿し水着けローラ13上に過剰の湿し水が周期的
に溜まることにあるのを発見した。
【0027】図2を参照して、版装着用ポケットPは、
版シリンダ12内に半径方向に形成された非接触領域又
は凹部であり、この凹部はポケットPに固定クランプ3
1、33により張力関係に固定される印刷版の端部29
A、29Bをそれぞれ受けるために設けられている。印
刷版29は固定用ポケットPを跨ぐように延びないた
め、分配ローラ30により供給される湿し水は、版シリ
ンダ12が回転する度にその短い非接触インターバルの
間において、湿し水着けローラ28上に溜まる。湿し水
着けローラ上に一時的に溜まるこの余分な湿し水は、次
の回転により印刷版29の像領域が再係合する際に湿し
水分配ローラ28により印刷版に転送される。このた
め、印刷版の像領域に送られる湿し水の量が急激に増加
し、かくして印刷画像上に「ギャップストリーク」又は
局部的な「ウォッシュアウト」領域が発生する。
【0028】固定用ポケットPは印刷版の端部29A、
29Bを分離するため、湿し水を受けるかまたは転送で
きない空所を提供し、これが「ギャップストリーク」又
は巨部的な「ウォッシュアウト」の原因となる。発明者
は、インキ塗布ローラ列の中間の架橋ローラに浸透した
後湿し水を蒸発させるのではなくて、湿し水がインキ塗
布ローラ列の中間の架橋ローラ46、47に浸透する前
に、先進及び後進着けローラ(版と接触関係にある)の
ところで過剰の湿し水を蒸発させると、局部的な「ウォ
ッシュアウト」及び「ギャップストリーク」のような像
欠陥を事実上無くせることを発見した。
【0029】これは、インキ塗布ローラシステム11の
供給側F及び受渡し側Dの先進及び後進インキ着けロー
ラ48、52上へ低圧で高体積流量の空気カーテンを差
し向ける本発明の二重空気カーテン式システムにより実
現される。湿し水の転送が不均等になる重大な原因は、
この固定用ポケットPと、湿し水着けローラ28へ転送
される湿し水の転送量がこのポケットにより不連続にな
ることである。湿し水の体積流量の周期的ばらつきによ
るインキ塗布ローラ列への影響は、先進及び後進インク
着けローラ48、52において過剰の湿し水を蒸発させ
ると事実上なくなる。
【0030】図2に示すように、二重空気カーテン発生
用マニホルド14、15は、例えば帯状クランプ56に
より印刷機10のフレーム部分54、55上に支持され
ている。これらのクランプは、加圧空気の流れAをイン
キ着けローラへ差し向ける、縦方向中心軸に関する所定
の回転位置で各マニホルド14、15を固定するよう
に、選択的に締め付け可能である。さらに、本発明によ
ると、印刷版29と直に接触する先進インク着けローラ
48及び後進インク着けローラ52上に空気カーテンを
差し向けることにより、インキ塗布ローラ列11への湿
し水の浸透により生じる問題を実質的に解消できること
が分かった。
【0031】好ましくは、マニホルド14、15により
発生される空気カーテンは、版シリンダの供給側Fの先
進インク着けローラ48と、それに隣接ずる加振ローラ
46との間の挟角部N、及び版シリンダ12の受渡し側
Dの後進インキ着けローラ52と、それに隣接する加振
ローラ46との間の挟角部Nに差し向けられる。低速高
体積流量の空気カーテンAは挟角部Nに流れ込み、イン
キ着けローラ及びそれらに隣接する加振ローラ上を通過
するため、印刷版29から転送された湿し水が蒸発す
る。
【0032】図3は、空気分配マニホルド14、15の
好ましい実施例であり、各マニホルドは閉端部62を有
する細長い円筒管状導管60の反対端部にマニホルドを
供給導管16に接続する取付け具63を設けた構成を有
する。既存の印刷機を改造する設置例では、この供給導
管16は、好ましくは可撓性ワイヤで補強したプラスチ
ック製ホース、又は設置が容易で、設置時間及び配管作
業が最小限に抑えられる同様なタイプのものである。加
えて、既存の印刷機を改造すると、図示のように分配マ
ニホルドの管60が一方の端部から加圧空気の供給を受
ける好ましい構成が得られる。
【0033】インキ塗布ローラシステム11の長さ全体
に亘って空気流を比較的均等に分配するのが望ましいの
はもちろんのことであるが、この点に関して、一連の、
互いに離隔した、やや細長いオリフィス54を一般的に
図3に示すパターンを持つように設けると良いことが分
かっている。しかしながら、一方の端部から空気の供給
を受けるマニホルドにより空気流の均等な分布を得るに
は、オリフィスのうちの1つを比較的長く、又は大きな
横断面流れ面積を持つようにすれば良いこともわかって
いる。
【0034】例えば、入口の取付け具63のすぐ隣りの
オリフィス65の流れ面積は残りのオリフィス54の横
断面流れ面積のほぼ6倍である。100cm(39イン
チ)又は152cm(60インチ)の印刷機に用いる典
型的な例では、管状導管60は、公称直径が2.8cm
(1.125インチ)で、複数のオリフィス64の長さ
が0.63cm(0.250インチ)、幅が0.16c
m(0.062インチ)、導管の長さ方向のオリフィス
が互いに1.3cm(0.5インチ)離隔している薄壁
鋼管である。入口の圧力等価用オリフィス65は、長さ
がほぼ3.8cm(1.50インチ)、幅が0.16c
m(0.062インチ)である。
【0035】加圧空気Aは、版シリンダ及びインキ塗布
ローラシステムの動作又は回転中は常にこの二重分配マ
ニホルド14、15に供給するのが好ましい。この点に
おいて、モータ26を印刷機の運転時に送風機24を駆
動するように制御するか、あるいは、供給導管16、1
8を介する空気流を印刷機10が運転停止中は別の所へ
差し向けるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ウェブ印刷機に使用する本発明の緩和
システムの概略図である。
【図2】図2は、図1のウェブ印刷機の1つの段のイン
キ塗布/湿し水着けローラシステムの概略的な側立面図
であり、本発明に従って二重空気分配マニホルドを設置
するおおよその位置を示す。
【図3】図3は、空気出口オリフィスの構成を示す1つ
の空気分配マニホルドの縦方向平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−79656(JP,A) 特開 昭60−120054(JP,A) 特開 昭52−116307(JP,A) 特開 平10−44384(JP,A) 特開 平9−220802(JP,A) 特開 平5−169633(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 31/02 B41F 7/24 B41F 31/10 B41F 31/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版シリンダ(12)、版シリンダ上に装
    着した印刷版(2)、版シリンダの供給側(F)と受
    渡し側(D)の間で印刷版に係合するインキ着けローラ
    の列(48、49、50、51、52)より成る印刷機
    (10)のインキ塗布ローラシステム(11)への湿し
    水の浸透を減少させる方法であって、インキ塗布ローラ
    システム(11)は、印刷版(29)と接触関係に配置
    した先進着けローラ(48)と、先進着けローラと係合
    する加振ローラ(46)とを有し、前記方法は、 空気(A)を版シリンダ(12)の供給側(F)の先進
    インキ着けローラ(48)とそれに隣接する加振ローラ
    (46)の間の挟角部(N)に放出するステップを含む
    ことを特徴とする湿し水浸透減少方法。
  2. 【請求項2】 インキ塗布ローラシステム(11)は、
    印刷版(29)と接触関係に配置した後進着けローラ
    (52)と、後進着けローラと係合する加振ローラ(4
    6)とを有し、前記方法は、 空気(A)を版シリンダ(12)の受渡し側(D)の後
    進インキ着けローラ(52)とそれに隣接する加振ロー
    ラ(46)との間の挟角部(N)に放出するステップを
    含むことを特徴とする請求項1の湿し水浸透減少方法。
  3. 【請求項3】 フレーム(54)と、フレームに取り付
    けた回転可能な版シリンダ(12)と、版シリンダに取
    り付けた印刷版(29)と、版シリンダ(12)の供給
    側(F)受渡し側(D)の間にあって印刷版と係合可
    能な、版シリンダの供給側(F)の先進インキ着けロー
    ラ(48)を含むインキ着けローラ(48、49、5
    0、51、52)の列及び先進インキ着けローラ(4
    8)に隣接する加振ローラ(46)を含むインキ塗布シ
    ステム(11)より成る印刷機(10)に取付け可能
    な湿し水浸透減少装置であって、1つの空気分配マニホルド(15)が版シリンダの供給
    側(F)の先進インキ着けローラ(48)に隣接して配
    置され、この空気分配マニホルドが空気流(A)を版シ
    リンダの供給側(F)の先進インキ着けローラ(48)
    とそれに隣接する加振ローラ(46)の間の挟角部
    (N)に差し向けるように配向された1又は2以上の吐
    出オリフィス(64)を有する ことを特徴とする湿し水
    浸透減少装置。
  4. 【請求項4】 インキ塗布ローラシステム(11)は、
    印刷版(29)と接触関係に配置した後進インキ着けロ
    ーラ(52)と、後進インキ着けローラと係合する加振
    ローラ(46)とを有し、 1つの空気分配マニホルド(14)が版シリンダの受渡
    し側(D)の後進インキ着けローラ(52)に隣接して
    配置され、この空気分配マニホルドが空気流(A)を版
    シリンダの受渡し側(D)の後進インキ着けローラ(5
    2)とそれに隣接する加振ローラ(46)の間の挟角部
    (N)に差し向けるように配向された1又は2以上の吐
    出オリフィス(64)を有することを特徴とする請求項
    の湿し水浸透減少装置。
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