JP3465722B2 - ワークの位置決め方法及びワークの加工制御装置 - Google Patents

ワークの位置決め方法及びワークの加工制御装置

Info

Publication number
JP3465722B2
JP3465722B2 JP20432994A JP20432994A JP3465722B2 JP 3465722 B2 JP3465722 B2 JP 3465722B2 JP 20432994 A JP20432994 A JP 20432994A JP 20432994 A JP20432994 A JP 20432994A JP 3465722 B2 JP3465722 B2 JP 3465722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
camshaft
rotation
image
imaged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20432994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0847843A (ja
Inventor
行俊 中田
右英 中村
尚樹 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP20432994A priority Critical patent/JP3465722B2/ja
Publication of JPH0847843A publication Critical patent/JPH0847843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3465722B2 publication Critical patent/JP3465722B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワ−クの位置決め方法
及びワ−クの加工制御装置に関し、ワークの基準位置及
び微小時間毎の回転位置、ワークの種類を高精度に検出
可能にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車製造工場等において、
カムシャフトを研削加工機で研削加工する場合、車種に
対応するカムシャフトの種類の判別と、カムシャフトの
回転方向の基準位置の検出とを行い、その後、カムシャ
フトを回転駆動しつつ、カム面を研削する際には、カム
シャフトの基準位置からの回転角度、つまり、回転位置
を微小時間毎に検知し、その回転位置に応じて研削砥石
の位置を制御する必要がある。従来、例えば、図14に
示す鋳鉄製の一体型のカムシャフト100においでは、
複数のカム部101,102が一体形成してあり、カム
シャフト100の表面部に複数の凸部103,104を
形成しておき、突部103,104を近接センサで検出
し、その複数の凸部103,104の配置パターン等か
らカムシャフト100の種類を判別するとともに、カム
シャフト100の基準位置を割り出すようにしている。
【0003】尚、特開平3−86459号公報には、マ
スターカムを用いた倣い加工によりカムシャフトを研削
するカム研削装置において、主軸側の原点検出用突部を
検出スイッチで検出することで、主軸の回転基準位置を
検出可能に構成してあるが、この装置では、予め、カム
シャフトを主軸に対して所定の位置関係となるように取
り付ける必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カムシャフトに複数の
凸部を設け、その凸部を近接スイッチで検出すること
で、カムシャフトの回転基準位置を決定する基準位置割
り出し技術では、近接スイッチやその他のスイッチのハ
ード的な特性上、ある程度の検出誤差が生じてしまうこ
とから、カムシャフトの基準位置を高精度に検出できな
いこと、その結果、その基準位置を基準として、研削加
工中に微小時間毎に検出されるカムシャフトの回転位置
に誤差が生じ、カムシャフトの仕上がり精度が低下する
という問題がある。前記公報に記載の装置においても、
主軸の回転基準位置を、突部とスイッチとを介して検出
するが、この場合にも、主軸の回転基準位置に検出誤差
が生じてしまう。
【0005】一方、カムシャフトには、一体型の鋳鉄製
のカムシャフト以外に、中空状のカムシャフト本体に、
複数のカム部を固定した構造の組立式のカムシャフトが
あり、この組立式のカムシャフトの場合、カムシャフト
本体の表面に複数の凸部を設けると、カム部を組付ける
際に、凸部が障害になり、組付け作業の能率が低下する
という問題がある。本発明の目的は、ワークの基準位置
を検出する検出精度を高めることのできるワークの位置
決め方法及びワークの加工制御装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】請求項のワ−クの位置決め方法は、軸状
のワ−クの表面に予め円形の凹部からなる被撮像部を形
成し、ワ−クを回転駆動手段でワークの軸心回りに回転
駆動可能に支持し、定位置に固定的に設けた撮像手段に
より回転中のワ−クの被撮像部を撮像し、その撮像画像
から被撮像部を検知したときにワ−クの回転を停止し、
ワ−ク停止状態で撮像した撮像画像が基準画像と一致す
るまで、ワ−クの微小回転と、ワ−クの回転停止と、撮
像と、撮像画像が基準画像に一致するか否かの判別とを
繰り返し、撮像画像が基準画像と一致したときにワ−ク
の位置を基準位置とする方法である。
【0008】請求項のワ−クの加工制御装置は、軸状
ワ−クをその軸心回りに回転駆動する為の回転駆動手
段とワ−クを加工する加工手段とを含む加工装置の為
ークの加工制御装置において、回転駆動されるときの
ワ−クの回転角を検出する回転角検出手段と、ワ−クの
表面に予め形成された円形の凹部からなる第1の被撮像
部と円形の凹部からなる1又は複数の第2の被撮像部と
を定位置で撮像する撮像手段と、前記回転駆動手段と撮
像手段と回転角検出手段とを介して、撮像手段で第1の
被撮像部を撮像した撮像画像が基準画像と一致するま
で、ワ−クの微小回転と、ワ−クの回転天使と、撮像
と、撮像画像が基準画像に一致するか否かの判別とを繰
り返し、撮像画像が基準位置と一致したときのワ−クの
位置を基準位置として求める基準位置検知制御手段と、
前記撮像手段で撮像した第2の被撮像部の数と大きさの
少なくとも1つに基づいてワ−クの種類を判別し、その
ワ−ク種類の情報を加工装置に供給するワ−ク種類判別
手段とを備えたものである。
【0009】ここで、基準位置検知制御手段で求めた基
準位置と、回転角検出手段の出力とに基づいて、回転駆
動されるワ−クの微小時間毎の回転位置を求めて、加工
装置へ供給する回転位置検知手段を設けてもよい(請求
に従属の請求項)。
【0010】
【発明の作用及び効果】
【0011】請求項のワ−クの位置決め方法において
は、軸状のワ−クの軸心回りの回転駆動を介してワーク
の基準位置を検出する際、ワ−クの表面に予め円形の凹
部からなる被撮像部を形成し、定位置に固定的に設けた
撮像手段により回転中のワ−クの被撮像部を撮像する。
そして、撮像画像から被撮像部を検知したときにワ−ク
の回転を停止し、次に、ワ−ク停止状態で撮像した撮像
画像が基準画像と一致するまで、ワ−クの微小回転と、
回転停止と、撮像と、撮像画像が基準画像に一致するか
否かの判別を繰り返し、撮像画像が基準画像と一致した
ときにワ−クの位置を基準位置とする。
【0012】このように、ワ−クの被撮像部を撮像手段
で撮像した撮像画像に基づいて、ワ−クの基準位置を求
めるため、ワークに対して非接触的に検出できるから、
ハ−ド的な誤差原因が解消し、ワ−クの基準位置を高精
度に決めることができ、被撮像部の形状を自由に設定で
きるため、ワ−クに被撮像部を形成する自由度が高くな
る。また、定位置に設けた撮像手段で撮像するため、装
置本体等の固定側部材に対するワークの基準位置を決め
ることができる。しかも、被撮像部を検知したときにワ
−クの回転を停止し、その後微小回転、停止、撮像、判
別を繰り返えすことで、ワークの基準位置を求めるの
で、被撮像部を検知するまでの時間を短縮して、高速度
で基準位置を決めることができる。
【0013】請求項のワ−クの加工制御装置は、軸状
ワ−クをその軸心回りに回転駆動する為の回転駆動手
段とワ−クを加工する加工手段とを含む加工装置の為
の、ワ−クの回転位置情報を求めるワークの加工制御装
置であり、このワ−クの加工制御装置においては、回転
角検出手段は、回転駆動されるときのワ−クの回転角を
検出し、撮像手段は、ワ−クの表面に予め形成された
形の凹部からなる第1の被撮像部と円形の凹部からなる
1又は複数の第2の被撮像部とを定位置で撮像し、基準
位置検知制御手段は、前記回転駆動手段と撮像手段と回
転角検出手段とを介して、撮像手段で第1の被撮像部を
撮像した撮像画像が基準画像と一致するまで、ワ−クの
微小回転と、ワ−クの回転天使と、撮像と、撮像画像が
基準画像に一致するか否かの判別とを繰り返し、撮像画
像が基準位置と一致したときのワ−クの位置を基準位置
として求める。また、ワ−ク種類判別手段は、前記撮像
手段で撮像した第2の被撮像部の数と大きさの少なくと
も1つに基づいてワ−クの種類を判別し、そのワ−ク種
類の情報を加工装置に供給する。
【0014】このように、回転角検出手段と、撮像手段
と、基準位置検知制御手段とを設け、ワ−クの第1の
撮像部を撮像手段で撮像した撮像画像に基づいて、撮像
手段に対するワ−クの基準位置を求めるため、請求項1
と同様に、ワークに対して非接触的に検出できるから、
ハ−ド的な誤差原因が解消し、装置本体等の固定側部材
に対するワ−クの基準位置を高精度に決めることがで
き、ワ−クに被撮像部を形成する自由度が高くなる。
かも、ハード的な誤差の影響なしに、第2の被撮像部を
精度良く検出できるから、ワークの種類を確実に判別す
ることもできる。
【0015】請求項のワ−クの加工制御装置において
は、回転位置検知手段は、基準位置検知制御手段で求め
た基準位置と、回転角検出手段の出力とに基づいて、回
転駆動されるワ−クの微小時間毎の回転位置を求めて、
加工装置へ供給する。高精度に求められたワークの基準
位置に基づいて、微小時間毎のワークの回転位置を高精
度に求め、その回転位置を加工装置へ供給するため、ワ
ークの加工精度を格段に高めることができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。本実施例は、カムシャフトを研削加工
する研削装置に、本発明を適用した場合の一例である。
尚、以下の説明は、カムシャフトの位置決め方法の説明
を含む。図1、図2に示すように、この研削装置1にお
いては、ベ−ス板3及びベースフレーム4,5からなる
本体フレーム2が設けられ、ベースフレーム4の上面に
はテーブル台4bが固定的に設けられ、ベースフレーム
4,5は、ベ−ス板3に固定されている。ベースフレー
ム5には、テーブル11を案内する為の溝5aが左右方
向向きに形成され、この溝5aにテーブル11の脚部1
1aが摺動自在に係合され、テーブル11は左右方向に
移動できるように摺動自在に支持されている。テーブル
台4bには、1対の溝4aが前後方向向きに形成され、
この1対の溝4aに砥石ユニット6の支持台7の脚部が
摺動自在に係合され、支持台7の上端には、砥石ユニッ
ト6が固定的に設けられ、砥石ユニット6は、支持台7
とともに前後方向に移動可能に構成してある。
【0020】砥石ユニット6とその駆動機構について説
明する。砥石ユニット6は、砥石台8、1対の砥石9、
これら砥石9を回転駆動する砥石駆動モ−タ10等から
なり、1対の砥石9は、砥石台8に回転可能に支持さ
れ、砥石台8の上端部の砥石駆動モ−タ10により、プ
−リ9a,10a、ベルト10bを介して回転駆動され
る。砥石駆動モ−タ10は、制御ユニット21に接続さ
れ、制御ユニット21により駆動制御される。砥石ユニ
ット6と支持台7とは、砥石台駆動モータ40(図4参
照)で駆動されるボールネジ機構を介して前後方向に移
動駆動される。砥石台駆動モータ40には、エンコ−ダ
41(図6参照)が取付けられ、このエンコ−ダ41か
らのパルス信号に基づいて、制御ユニット21におい
て、砥石台駆動モータ40の回転量、つまり、砥石ユニ
ット6と支持台7の前後方向位置が制御される。
【0021】次に、テーブル11とその駆動機構につい
て説明する。テーブル11は、研削対象物であるカムシ
ャフト30を回転自在に支持し、ベースフレーム5に対
して左右方向に移動可能に支持されている。テーブル1
1は、テーブル駆動モータ42(図6参照)で駆動され
るボールネジ機構を介して、左右方向に移動駆動され、
このテーブル駆動モータ42は、制御ユニット21で駆
動制御される。また、テーブル駆動モータ42には、エ
ンコーダ43(図6参照)が設けられ、このエンコーダ
43のパルス信号に基づいて、制御ユニット21におい
て、テーブル駆動モータ42の回転量、つまり、テーブ
ル11の左右方向位置が制御される。
【0022】テーブル11の上面には、カムシャフト3
0をセットする為に、主軸ユニット14と、受け側支軸
ユニット12とが相対向状に配設され、カムシャフト3
0の左端部は、主軸ユニット14のチャック13にチャ
ックされ、カムシャフト30の右端部は、受け側支軸ユ
ニット12の回転自在の支軸12aに係合される。前記
主軸ユニット14の主軸14aは、カムシャフト30の
右端部に係合され、カムシャフト30は、主軸ユニット
14を介して、減速機15付きのカムシャフト駆動モー
タ16により所定方向へ回転駆動される。このカムシャ
フト駆動モータ16は、制御ユニット21により駆動制
御されるが、このカムシャフト駆動モータ16には、エ
ンコーダ17が設けられ、このエンコーダ17からのパ
ルス信号に基づいて、駆動モータ16の回転量、つま
り、カムシャフト30の回転角が検出され、回転量が制
御される。
【0023】次に、撮像カメラ19について説明する。
撮像カメラ19は、カムシャフト30に形成された被撮
像部としての凹部36,37を撮像する為のもので、図
1に示すように、撮像カメラ19は、テーブル11の右
端の端部ボックス18に連結部材19aを介して装着さ
れ、凹部36,37の上方に位置するように設けられて
いる。この撮像カメラ19により、カムシャフト30の
凹部36,37を撮像し、カムシャフト30の基準位置
及び種類判別を行う為、その撮像された凹部36,37
の画像データを制御ユニット21に転送する。
【0024】次に、カムシャフト30について説明す
る。図3、図4、図5に示すように、カムシャフト30
は、バルジ成形されたシャフト35に、カム部31〜3
4を組付けたもので、このカムシャフト30は、直列4
気筒エンジンの為のものであり、4対のカム部31〜3
4が回転方向の位相を異ならせて組付けられている。
尚、1対のカム部は同位相である。このカムシャフト3
0のシャフト本体35の表面には、基準凹部36と、1
〜3個の120度位相の異なる凹部37(37a〜37
c)が、バルジ成形時に形成され、基準凹部36を介し
てカムシャフト30の基準位置(基準回転位置)が決め
られ、凹部37a〜37cの配置パターンから、カムシ
ャフト30の種類が判別される。
【0025】次に、研削装置1の制御系について、図6
を参照しつつ説明する。制御ユニット21は、入出力イ
ンタ−フェイス、CPUとROMとRAMとを含むマイ
クロコンピュ−タ、エンコーダ17,41,43のパル
ス信号を夫々カウントするパルスカウンタ回路、複数の
モータの為の駆動回路、等で構成されている。 前記マ
イクロコンピュータのROMには、後述のカムシャフト
位置種類検出制御の制御プログラムが予め入力格納され
ている。制御ユニット21には、撮像カメラ19、エン
コ−ダ17,41,43、主軸14aの原点位置を検査
する原点位置スイッチ16a等から検出信号が供給さ
れ、また、制御ユニット21により、砥石駆動モータ1
0、砥石台駆動モータ40、シャフト駆動モータ16、
テーブル駆動モータ42等が駆動制御される。
【0026】次に、カムシャフト位置種類検出制御につ
いて、図7〜図13を参照しつつ説明する。最初に、カ
ムシャフト30の基準位置決定及びカムシャフト30の
種類判別の為のカムシャフト位置種類検出制御のメイン
ルーチンについて、図7により説明するが、フローチャ
ート中の符号Si(i=1,2,3・・・)は各ステッ
プを示すものである。先ず、S1において、カムシャフ
ト30が、外部のシャフト自動セット装置によって、テ
ーブル11に装着される。次に、S2において、カムシ
ャフト30の基準位置決定のサブルーチンが実行される
が、これについては後述する。
【0027】次に、S3において、カムシャフト30の
種類判別のサブルーチンが実行されるが、これについて
は後述する。そして、S4において、制御ユニット21
に予め設定されている研削加工の加工制御プログラムに
により、駆動モ−タ10,16,40,42を駆動制御
して、カムシャフト30の4対のカム31〜34が順次
研削加工され、次にカムシャフト30の研削が終了する
と、S5において、外部のシャフト自動セット装置によ
り、カムシャフト30がテーブル11から取外され、そ
の後、リタ−ンする。
【0028】次に、前記S2の基準位置決定処理のサブ
ルーチンについて、図8のフローチャートを参照しつつ
説明する。最初に、S10において、シャフト駆動モ−
タ16の駆動回路に対して駆動指令が出力され、シャフ
ト駆動モ−タ16が回転駆動され、カムシャフト30の
回転が開始される。次に、S11において、撮像カメラ
19から画像信号が読み込まれ、次に、S12におい
て、画像信号を画像処理することにより、基準凹部36
が検出されたか否か判定し、その判定がNoのときにはS
11、S12が繰り返えされる。
【0029】基準凹部36が検出されると、S13にお
いて、シャフト駆動モ−タ16の駆動回路に対して回転
停止を指令する信号が出力され、次に、S14におい
て、画像信号を画像処理して基準凹部36の重心が算出
され、S15において、前記算出された重心に基いてシ
ャフト駆動モ−タ16を微動させる為の微動回転量が算
出され、S16では、シャフト駆動モ−タ16を駆動さ
せる指令を出力して、シャフト駆動モ−タ16を回転開
始させ、次に、S17において、エンコ−ダ17用のパ
ルスカウンタ回路からのカウント信号に基いて、前記微
動回転量だけ回転したか否か判定される。その判定がNo
のときには待機し、その判定がYes になると、S18に
おいて、シャフト駆動モ−タ16を停止させる指令が出
力され、次に、S19において、基準凹部36の画像信
号が読み込まれ、次に、S20において、その画像信号
を画像処理して、基準凹部36の真円度が算出され、S
21において、基準凹部36の画像が真円であるか否か
判定され、その判定がNoのとき、つまり、真円でないと
きはS14に戻り、S14〜S21が繰り返される。S
21の判定がYes で、基準凹部36の画像が真円である
ときは、S22において、カムシャフト30の現在位置
が基準位置として決定される。
【0030】次に、カムシャフト30の種類を判別する
為のカムシャフト種類判別のサブルーチンについて、図
9のフロ−チャ−トを参照して説明する。フローチャー
トの説明に先行して、基準凹部36と、これよりも小型
の凹部37(37a〜37b)について説明すると、図
10、図11に示すように、カムシャフト30のシャフ
ト本体35の表面には、大きな1つの基準凹部36と、
小ちな3つ凹部37a〜37cのうちの1〜3個が、予
め形成され、基準凹部36からカムシャフト30の基準
位置が決定され、また、円周3等分位置に形成される3
つ凹部37a,37b,37cのうちの0〜3個の凹部
の数と位置とから、予め設定された図12の判別テーブ
ルにより、カムシャフト30の種類が判別される。
【0031】次に、図9により説明すると、前記のよう
に、カムシャフト30の基準位置が決定されると、最初
にカウンタKが0にリセットされ(S30)、次に撮像
カメラ19から画像信号が読み込まれるが(S31)、
最初の画像は、カムシャフト30が基準位置にあるとき
の画像である。次に、S32において、凹部36,37
検出の為の画像処理が実行され、その画像処理で得られ
た凹部36,37の数が演算されるとともに、エンコー
ダ17用のパルスカウンタ回路のカウント信号に基づい
て、カムシャフト30の回転位置が演算され、これらの
データがメモリに格納される。但し、最初のカムシャフ
ト30の回転位置は基準位置である。
【0032】次に、カウンタKがインクリメントされ
(S33)、次に、シャフト駆動モータ16を駆動させ
る駆動指令が出力され(S34)、次に、エンコーダ1
7用のパルスカウンタ回路のカウント信号に基づいて、
カムシャフト30の回転位置が演算され(S35)、次
に、カムシャフト30が120度回転したか否か判定さ
れ(S36)、その判定が No のときにはS35、S3
6が繰り返され、S36の判定がYes になると、シャフ
ト駆動モータ16を停止させる指令が出力され(S3
7)、次に、カウンタKが3以上か否か、つまり、カム
シャフト30の全周についての検出が完了したか否か判
定され(S38)、その判定が No のときには、S31
〜S38が繰り返され、カムシャフト30の全周につい
ての検出が完了すると、S39において、以上の処理に
よって得られメモリに格納されたデータ、つまり、カム
シャフト30の回転位置と凹部36,37の数のデータ
を、図12の判別テーブルに適用して、カムシャフト3
0の種類(車種別の種類)が判別され、その後、S4へ
移行する。
【0033】次に、S4におけるカムシャフト研削加工
制御と並行して実行される処理であって、例えば、8m
s毎の微小時間おきに、カムシャフト30の回転位置を
演算してカムシャフト研削加工制御に出力するカムシャ
フト回転位置演算処理について、図13のフローチャー
トを参照しつつ説明する。S4の開始とともにこの処理
が開始されると、最初に、エンコーダ17用のパルスカ
ンウタ回路をリセットする信号が出力され(S40)、
次に、パルスカンウタ回路のカウント信号が読み込まれ
(S41)、次に、そのカウント信号に基づいて、カム
シャフト30の基準位置に対する現在の回転位置が演算
され(S42)、次に、研削加工制御に対して現在の回
転位置のデータが出力される(S43)。研削加工制御
においては、カムシャフト30の現在の回転位置のデー
タに基づいて、砥石台駆動モータ40を制御し、研削砥
石9の前後方向位置を精密に制御することになる。次
に、S44では、研削終了か否か判定し、その判定が N
o のときには、S41〜S44が繰り返され、研削が終
了すると、S5へ移行する。
【0034】次に、以上のカムシャフト位置種類検出制
御を備えた研削装置1の作用について説明する。以上の
ように、カムシャフト30の表面に予め基準凹部36を
形成し、カムシャフト30をシャフト駆動モータ16で
回転駆動可能にテーブル11に支持し、定位置に固定的
に設けた撮像カメラ19により回転中のカムシャフト3
0の基準凹部36を撮像し、その撮像画像から基準凹部
36を検知したときにカムシャフト30の回転を停止
し、カムシャフト30の回転停止状態で撮像した撮像画
像が基準画像と一致するまで、カムシャフト30の微小
回転と、カムシャフト30の回転停止と、撮像と、撮像
画像が基準画像に一致するか否かの判別とを繰り返し、
撮像画像が基準画像と一致したときにカムシャフト30
の位置を基準位置とする。
【0035】このように、基準凹部36を撮像カメラ1
9で撮像した撮像画像に基づいて、カムシャフト30の
基準位置を決めるため、カムシャフト30に対して非接
触的に検出できるから、ハ−ド的な誤差原因が解消し、
カムシャフト30の基準位置を高精度に決めることがで
き、被撮像部の形状を凹部や突部やその他種々の形状に
自由に設定できるため、カムシャフト30に被撮像部を
形成する自由度が高くなる。また、定位置に設けた撮像
カメラ19で撮像するため、研削装置1の固定側部材に
対するカムシャフト30の基準位置を決めることができ
る。しかも、基準凹部36を検知したときにカムシャフ
ト30の回転を停止し、その後微小回転、停止、撮像、
判別を繰り返えすことで、カムシャフト30の基準位置
を求めるので、基準凹部36を検知するまでの時間を短
縮して、高速度で基準位置を決めることができる。
【0036】また、基準凹部36の他に、その近傍位置
に1〜3個の凹部37(37a〜37b)を形成し、そ
の凹部37を撮像した撮像画像から、凹部37a〜37
bの位置と数とを求め、その配置パターンを判別テーブ
ルに適用して、カムシャフト30の種類を判別するよう
にしたので、ハ−ド的な誤差の影響を受けることなく、
カムシャフト30の種類を高精度に検知することができ
る。そして、また、回転駆動されるカムシャフト30の
微小時間毎の回転位置を求めて、研削加工制御を供給す
るため、高精度に求められたカムシャフト30の基準位
置に基づいて、微小時間毎のカムシャフト30の回転位
置を高精度に求め、その回転位置に基づいて、研削加工
するため、カム部31〜34を研削する際のの加工精度
を格段に高めることができる。また、被撮像部として凹
部36,37を形成するため、カム部31〜34を組付
ける際に、被撮像部が邪魔になることがなく、組付け能
率が向上する。
【0037】尚、前記実施例は、ワークとしてのカムシ
ャフト30を研削加工する研削装置1に本発明を適用し
た例について説明したが、ワークは、カムシャフト30
以外の種々の軸状のワークであってもよく、それらワー
クを加工する種々の加工装置にも本発明を適用できる。
特に、前記実施例では、撮像カメラ19を固定的に設け
た場合を例として説明したが、撮像カメラ19は必ずし
も固定的に設ける必要はなく、撮像カメラ19を位置可
動に設ける場合には、撮像カメラ19に対するワークの
相対的な基準位置が決定されることになる。前記実施例
では、凹部37a〜37bの大きさと形状を等しく形成
したが、1又は複数の凹部の大きさや形状を異ならせ、
その大きさや形状からカムシャフトの種類を判別するよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る研削装置の側面図であ
る。
【図2】研削装置の平面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】カムシャフトに形成した凹部を示す部分平面図
である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】研削装置の制御系のブロック図である。
【図7】カムシャフト位置種類検出制御のメインルーチ
ンのフロ−チャ−トである。
【図8】カムシャフトの基準位置決定のサブルーチンの
フロ−チャ−トである。
【図9】カムシャフト種類判別のサブルーチンのフロ−
チャ−トである。
【図10】カムシャフトの基準凹部と凹部を示す図であ
る。
【図11】(a)は図10のX−X線断面図、(b)は
図10のY−Y線断面図である。
【図12】カムシャフト種類判別の判別テーブルの図表
である。
【図13】カムシャフトの回転位置検出処理のサブルー
チンのフローチャートである。
【図14】従来の一体型カムシャフトの被撮像部を示す
部分図である。
【符号の説明】
1 研削装置 2 本体フレーム 6 砥石ユニット 8 砥石台 9 砥石 11 テーブル 16 シャフト駆動モ−タ 19 撮像カメラ 21 制御ユニット 30 カムシャフト 31,32,33,34 カム部 36 基準凹部 37a〜37c 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−138670(JP,A) 特開 昭63−212393(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 - 15/28 B23Q 17/00 - 23/00 G05B 19/18 - 19/46 G05D 3/00 - 3/20 B23Q 7/00 - 7/18 H01L 21/68 B24B 19/12 B24B 41/00 - 51/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸状のワ−クの表面に予め円形の凹部か
    らなる被撮像部を形成し、ワ−クを回転駆動手段でワー
    クの軸心回りに回転駆動可能に支持し、定位置に固定的
    に設けた撮像手段により回転中のワ−クの被撮像部を撮
    像し、その撮像画像から被撮像部を検知したときにワ−
    クの回転を停止し、ワ−ク停止状態で撮像した撮像画像
    が基準画像と一致するまで、ワ−クの微小回転と、ワ−
    クの回転停止と、撮像と、撮像画像が基準画像に一致す
    るか否かの判別とを繰り返し、撮像画像が基準画像と一
    致したときにワ−クの位置を基準位置とすることを特徴
    とするワ−クの位置決め方法。
  2. 【請求項2】 軸状のワ−クをその軸心回りに回転駆動
    する為の回転駆動手段とワ−クを加工する加工手段とを
    含む加工装置の為のワ−クの加工制御装置であって、 回転駆動されるときのワ−クの回転角を検出する回転角
    検出手段と、 ワ−クの表面に予め形成された円形の凹部からなる第1
    の被撮像部と円形の凹部からなる1又は複数の第2の被
    撮像部とを定位置で撮像する撮像手段と、 前記回転駆動手段と撮像手段と回転角検出手段とを介し
    て、撮像手段で撮像した第1の被撮像部の撮像画像が基
    準画像と一致するまで、ワ−クの微小回転と、ワ−クの
    回転停止と、撮像と、撮像画像が基準画像に一致するか
    否かの判別とを繰り返し、撮像画像が基準位置と一致し
    たときのワ−クの位置を基準位置として求める基準位置
    検知制御手段と、前記撮像手段で撮像した第2の被撮像部の数と大きさの
    少なくとも1つに基づいてワ−クの種類を判別し、その
    ワ−ク種類の情報を加工装置に供給するワ−ク種類判別
    手段と 、 を備えたことを特徴とするワ−クの加工制御装置。
  3. 【請求項3】 前記基準位置検知制御手段で求めた基準
    位置と、回転角検出手段の出力とに基づいて、回転駆動
    されるワ−クの微小時間毎の回転位置を求めて、加工装
    置へ供給する回転位置検知手段を設けたことを特徴とす
    る請求項に記載のワ−クの加工制御装置。
JP20432994A 1994-08-06 1994-08-06 ワークの位置決め方法及びワークの加工制御装置 Expired - Fee Related JP3465722B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20432994A JP3465722B2 (ja) 1994-08-06 1994-08-06 ワークの位置決め方法及びワークの加工制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20432994A JP3465722B2 (ja) 1994-08-06 1994-08-06 ワークの位置決め方法及びワークの加工制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0847843A JPH0847843A (ja) 1996-02-20
JP3465722B2 true JP3465722B2 (ja) 2003-11-10

Family

ID=16488697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20432994A Expired - Fee Related JP3465722B2 (ja) 1994-08-06 1994-08-06 ワークの位置決め方法及びワークの加工制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3465722B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087080A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Makino Milling Mach Co Ltd 工具の位置決め方法及び装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997040959A1 (fr) * 1996-04-30 1997-11-06 Komatsu Ltd. Procede et appareil pour la detection d'un defaut d'outil dans une machine-outil

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087080A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Makino Milling Mach Co Ltd 工具の位置決め方法及び装置
JP4549332B2 (ja) * 2006-09-29 2010-09-22 株式会社牧野フライス製作所 工具の位置決め方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0847843A (ja) 1996-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4051872B2 (ja) 加工部の測定方法及び加工方法
CN100506480C (zh) 带有同心度修正的研磨机
EP0990483B1 (en) Method and apparatus for machining two pin portions of a rotating crankshaft
JP3570051B2 (ja) 非真円形工作物加工装置
JP3465722B2 (ja) ワークの位置決め方法及びワークの加工制御装置
JP3018548B2 (ja) レンズ面取装置およびレンズの面取方法
JPH06201351A (ja) 回転工具の形状測定方法
JP2000015549A (ja) 眼鏡レンズ加工装置
JPH10156692A (ja) カム研削盤
JPH08192358A (ja) 研削盤による加工方法およびその研削盤
JP2000190185A (ja) ドリル先端研削機
JP6712881B2 (ja) ワーク加工装置
JP3476163B2 (ja) 工具形状の認識方法
JP4088071B2 (ja) 複合加工用工作機械におけるワ−ク端面位置検出手段およびワ−ク端面位置検出方法
JP3558660B2 (ja) 研削加工装置
JPH09192865A (ja) レーザ加工機におけるワーク位置検出方法及び装置
JP4908755B2 (ja) 研削機械の較正方法および再較正方法並びに当該方法を実行するデバイスを有する機械
JPH05200649A (ja) 工具心出し装置
JP2905733B2 (ja) 被加工部材の自動受渡装置
JP3241453B2 (ja) 研削方法
JP4069323B2 (ja) 工作機械の自動心出し用治具
JP4048434B2 (ja) 溝加工方法及び数値制御装置
JP5199015B2 (ja) カム面の研削方法
JP3970493B2 (ja) 工具径確認装置とこの工具径確認装置を用いた工具径確認方法
JP3898437B2 (ja) 溝加工方法及びその実施に直接使用する加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees