JP3465677B2 - 口腔内観察装置 - Google Patents

口腔内観察装置

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JP3465677B2 JP2000294524A JP2000294524A JP3465677B2 JP 3465677 B2 JP3465677 B2 JP 3465677B2 JP 2000294524 A JP2000294524 A JP 2000294524A JP 2000294524 A JP2000294524 A JP 2000294524A JP 3465677 B2 JP3465677 B2 JP 3465677B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯など口腔内を観察
する装置に関し、とくに、電子式カメラを用いた口腔内
観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、口腔内の歯などを観察する装置
は、CCDまたはCMOSのエリアセンサーと結像レン
ズを用いた電子式動画カメラと画像処理回路とモニター
で構成されている。エリアセンサーで像を撮影し電気信
号に変換して、画像信号とする。この画像信号を画像処
理回路で、水平同期信号や垂直同期信号を挿入してモニ
ターが表示できる映像信号に変換する。モニターは信号
を受けて、電子式カメラが撮影した映像を表示する。一
般に、レンズを含む電子式カメラと画像処理回路を一体
にしてケースに収容し、画像処理回路とモニター間をケ
ーブルで接続している。一体化した電子式カメラは、小
型、軽量であるので、歯を観察するために口腔内に入れ
て回転・移動操作を手で行うことができる。以下、上記
の電子式カメラを単にカメラと呼称する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の口腔内観察装置
では、観察する歯の上下の部位により口腔内観察装置の
カメラを操作する手の移動方向とモニターの画面に表示
される歯の像の動きが一致しない場合があった。口内で
上側の歯の裏側を観察する際には、撮像装置のカメラを
上に向ける、すなわち、被験者にカメラの背を向ける方
向のため、右側の歯から左の歯へカメラを手で移動した
時、モニターの表示画面でも、右から左へ画像が移動す
るので、違和感はない。しかし、口内で下側の歯の裏側
を観察する際には、カメラを下に向ける、すなわち、カ
メラを被験者の方向へ向けるため、右側の歯から左の歯
へカメラを手で移動した時、モニターの表示画面では、
左から右へ画像が移動する。すなわち、カメラが撮影す
る方向と被験者が意識する自分の歯の向きが鏡像の関係
になるので、歯を観察しながら手を右に移すと、モニタ
ーの表示される画像が左に移動するという互いに逆方向
に動く欠点がある。このため、画面上の歯の動きと手の
動きが逆方向になりカメラの移動方向をどちらにするか
をとまどわせ、カメラの移動操作をやりにくくしてい
る。さらに、上側の歯と下側の歯の観察を交互に行う
と、その都度カメラの向きを約180°変えるため、モ
ニターの画面表示を見て操作すると順方向と逆方向の操
作を交互に強いられて移動操作を余計やりにくくしてい
る。本発明の目的は、以上の課題に着目してなされたも
のであり、歯などを観察する際、モニターを見ながら容
易に操作でき、人間の感覚にマッチした口腔内観察装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る発明の口腔内観察装置は、被験者の口内を撮影する電
子式カメラと、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮
影方向側の側面に設置された第1のセンサーと、前記カ
メラの近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の
側面に設置された第2のセンサーと、前記第1及び第2
のセンサーの検出量の差から前記カメラの被験者に対す
る撮影方向の向きを判定する手段と、前記撮影方向の向
きを判定する手段からの判定信号により、前記カメラの
撮影方向の向きが被験者と逆方向の時は、前記カメラが
撮影した画像信号をそのまま送出し、前記カメラの撮影
方向の向きが被験者方向の時は、前記カメラが撮影した
画像とは鏡像の関係にある画像信号を送出する手段を具
備することを特徴とする。また、本発明の請求項2に係
わる発明の口腔内観察装置は、被験者の口内を撮影する
電子式カメラと、該カメラの近傍にあって前記カメラの
撮影方向側の側面に設置された第1のセンサーと、前記
カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対側
の側面に設置された第2のセンサーと、前記第1及び第
2のセンサーの検出量の差から前記カメラの被験者に対
する撮影方向の向きを判定する手段と、前記撮影方向の
向きを判定する手段からの判定信号により、前記カメラ
の撮影方向の向きが被験者の方向の時は、前記カメラが
撮像した画像信号をそのまま送出し、前記カメラの撮影
方向の向きが被験者と反対方向の時は、前記カメラが撮
像した画像とは鏡像の関係にある画像信号を送出する手
段を具備することを特徴とする。また、本発明の請求項
3に係わる発明の口腔内観察装置は、被験者の口内を撮
影する電子式カメラと、該カメラの近傍にあって前記カ
メラの撮影方向側の側面に設置された第1の赤外線セン
サーと、前記カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方
向とは反対側の側面に設置された第2の赤外線センサー
と、前記第1及び第2の赤外線センサーの検出量の差か
ら前記カメラの被験者に対する撮影方向の向きを判定す
る手段と、前記撮影方向の向きを判定する手段からの判
定信号により、前記カメラの撮影方向の向きが被験者と
逆方向の時は、前記カメラが撮像した画像信号をそのま
ま送出し、前記カメラの撮影方向の向きが被験者方向の
時は、前記カメラが撮像した画像とは鏡像の関係にある
画像信号を送出する手段を具備することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係わる発明の口腔内観察装置
は、被験者の口内を撮影する電子式カメラと、該カメラ
の近傍にあって前記カメラの撮影方向側の側面に設置さ
れた第1の赤外線センサーと、前記カメラの近傍にあっ
て前記カメラの撮影方向とは反対側の側面に設置された
第2の赤外線センサーと、前記第1及び第2の赤外線セ
ンサーの検出量の差から前記カメラの被験者に対する撮
影方向の向きを判定する手段と、前記撮影方向の向きを
判定する手段からの判定信号により、前記カメラの撮影
方向の向きが被験者方向の時は、前記カメラが撮像した
画像信号をそのまま送出し、前記カメラの撮影方向の向
きが被験者と逆方向の時は、前記カメラが撮像した画像
とは鏡像の関係にある画像信号を送出する手段を具備す
ることを特徴とする。また、本発明の請求項5に係わる
発明の口腔内観察装置は、被験者の口内を撮影する電子
式カメラと、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影
方向側の側面に設置された第1の可視光センサーと、前
記カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対
側の側面に設置された第2の可視光センサーと、前記第
1及び第2の可視光センサーの検出量の差から前記カメ
ラの被験者に対する撮影方向の向きを判定する手段と、
前記撮影方向の向きを判定する手段からの判定信号によ
り、前記カメラの撮影方向の向きが被験者と逆方向の時
は、前記カメラが撮像した画像信号をそのまま送出し、
前記カメラの撮影方向の向きが被験者方向の時は、前記
カメラが撮像した画像とは鏡像の関係にある画像信号を
送出する手段を具備することを特徴とする。また、本発
明の請求項6に係わる発明の口腔内観察装置は、被験者
の口内を撮影する電子式カメラと、該カメラの近傍にあ
って前記カメラの撮影方向側の側面に設置された第1の
可視光センサーと、前記カメラの近傍にあって前記カメ
ラの撮影方向とは反対側の側面に設置された第2の可視
光センサーと、前記第1及び第2の可視光センサーの検
出量の差から前記カメラの被験者に対する撮影方向の向
きを判定する手段と、前記撮影方向の向きを判定する手
段からの判定信号により、前記カメラの撮影方向の向き
が被験者方向の時は、前記カメラが撮像した画像信号を
そのまま送出し、前記カメラの撮影方向の向きが被験者
と逆方向の時は、前記カメラが撮像した画像とは鏡像の
関係にある画像信号を送出する手段を具備することを特
徴とする。また、本発明の請求項7に係わる発明の口腔
内観察装置は、被験者の口内を撮影する電子式カメラ
と、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向側の
側面に設置された第1の静電容量型センサーと、前記カ
メラの近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の
側面に設置された第2の静電容量型センサーと、前記第
1及び第2の静電容量型センサーの検出量の差から前記
カメラの被験者に対する撮影方向の向きを判定する手段
と、前記撮影方向の向きを判定する手段からの判定信号
により、前記カメラの撮影方向の向きが被験者と逆方向
の時は、前記カメラが撮像した画像信号をそのまま送出
し、前記カメラの撮影方向の向きが被験者方向の時は、
前記カメラが撮像した画像とは鏡像の関係にある画像信
号を送出する手段を具備することを特徴とする。また、
本発明の請求項8に係わる発明の口腔内観察装置は、被
験者の口内を撮影する電子式カメラと、該カメラの近傍
にあって前記カメラの撮影方向側の側面に設置された第
1の静電容量型センサーと、前記カメラの近傍にあって
前記カメラの撮影方向とは反対側の側面に設置された第
2の静電容量型センサーと、前記第1及び第2の静電容
量型センサーの検出量の差から前記カメラの被験者に対
する撮影方向の向きを判定する手段と、前記撮影方向の
向きを判定する手段からの判定信号により、前記カメラ
の撮影方向の向きが被験者方向の時は、前記カメラが撮
像した画像信号をそのまま送出し、前記カメラの撮影方
向の向きが被験者と逆方向の時は、前記カメラが撮像し
た画像とは鏡像の関係にある画像信号を送出する手段を
具備することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態で
ある口腔内観察装置の外観図である。口腔内観察装置
は、歯を撮像する撮像部51とその像を表示するモニタ
ー17とこれらの間を接続するケーブル54で構成され
る。撮像部51はヘッド部53と本体52で構成され
る。ヘッド部53には、エリアセンサーとセンサー画素
面に像を結像するレンズ55とで構成されるカメラ11
と対象像を照明するライト56が収容されている。レン
ズ55はヘッド部の側面のほぼ中央に位置し、ライト5
6はレンズ55を囲むように配設されている。ライト5
6はカメラ11が鮮明に撮像できるように観察する箇所
を照明する。本体52は、手で握りやすく、かつ操作し
やすい円筒形をしている。
【0006】本体52には、図2のブロック図に示すよ
うに、赤外線センサーA12と赤外線センサーA13の
2つの赤外線センサーと、これら2つの赤外線センサー
出力を比較する赤外線量比較回路14と、赤外線量比較
回路14の出力に基づいてカメラ11の水平走査の走査
方向の反転を判断する画像反転制御回路15と、画像反
転制御回路の出力信号を映像信号に変換しケーブル54
を介してモニター17に出力する画像処理回路16が一
体収容されている。
【0007】図1において、レンズ55とライト56が
配設されている側の本体52の側面表面には、窓57が
設けられ、この窓57の内側本体内部に赤外線センサー
A12が設置されている。また、本体52の表面、窓5
7に対向する裏側側面にも窓58が設けられ、この窓5
8の内側に赤外線センサーA12と同一の赤外線センサ
ーB13が設置されている。窓57、58は、口腔内を
観察するために、ヘッド部53を口内に入れた時でも、
口の外に在り、かつヘッド部に近接した部位に位置し、
赤外線センサーが被験者の口や顎に近づくように、カメ
ラ11から2〜5cm程度離れた所に配設してある。
【0008】カメラ11すなわち本体52の被験者の顔
表面に相対する側面の向きにより、窓57を通過して赤
外線センサーA12か、窓58を通過して赤外線センサ
ーB13のどちらかが被験者の体温により発散する赤外
線を感知する。2つの赤外線センサー間で、カメラ11
の向きにより、受光する赤外線量が異なる。被験者側に
向いている赤外線センサーは赤外線受光量が多く、その
反対側のセンサーは赤外線受光量が少ない。赤外線セン
サーA12と赤外線センサーB13で受光赤外線量に応
じた電気出力が赤外線量比較回路14へ入力される。
【0009】赤外線量比較回路14はセンサーA12と
センサーB13からの赤外線量の大小を比較しカメラ1
1の向きを判定する。すなわち、カメラ11のレンズ5
5が被験者の顔に向いている時は、被験者の口やあごに
センサーA12が近づくため、センサーA12への赤外
線量が多い。他方、センサーB13は被験者の顔と反対
側を向いているので、被験者の体温の赤外線を受けにく
く、赤外線量は少ない。これらから赤外線量比較回路1
4がカメラ11の向きを判定し、その信号を画像反転制
御回路15に送る。画像反転制御回路15は赤外線量比
較回路14からの信号に基づいて、カメラ11からの画
像信号の水平ラインの時間順序を反転させ、鏡像すなわ
ち左右反転した画像信号を発生する。一方、カメラ11
が被験者を背にしている時は、被験者の口やあごにセン
サーB13が近づくため、センサーB13への赤外線量
が多い。他方、センサーA12は被験者と反対側を向い
ているので、被験者の体温の赤外線を受けにくいので、
赤外線量は少ない。これを赤外線量比較回路14がカメ
ラ11の向きを判定し、その信号を画像反転制御回路1
5に送る。画像反転制御回路15はこの信号を受けて、
カメラ11からの画像を正像すなわち左右反転せず、画
像をそのまま通過させる。
【0010】画像反転制御回路は、例えばアナログ画像
信号が入力し、出力する場合はA/D変換器と最小2ラ
イン分の画像メモリとD/A変換器とによって容易に構
成できる。画像メモリの容量は、例えば1ラインの画素
数が1024、階調を8ビット256段階で表現すると
したとき、2KBite余程度あれば済む。ディジタル
出力の場合はD/A変換器は不要となる。
【0011】画像反転制御回路15の出力信号は画像処
理回路16の入力となる。画像処理回路16はモニター
17が画像を表示できる形式の信号に編集する。例え
ば、モニター17がアナログテレビであればNTSC信
号やRGB信号等のアナログ映像信号に、またディジタ
ルテレビであればモニター側のフォーマットに合わせて
符号化したディジタル信号に構成して、ベースバンド伝
送する。モニター17は伝送された映像信号を画面上に
表示する。
【0012】以上により、被験者は口腔内観察装置のヘ
ッド部53を口腔内に入れ、本体52を手で操作しなが
らモニター17上で逐一歯や口内の状態を観察すること
ができる。そして、上側の歯や下側の歯を任意に選んで
観察しても常に手の動きとモニター17上の画像の動き
が一致するので、操作が容易になり、このため、対象と
する歯を早く探すことができる。
【0013】次に本発明の第二の実施形態を説明する。
図3は本発明第二の実施の形態である口腔内観察装置の
ブロック図である。本実施形態の口腔内観察装置の構成
と、図2の第一の実施形態の構成との違いは、本体52
上の窓57とその裏側の窓58の内側に配置するセンサ
ーが、第一の実施形態では赤外線センサーを用いている
のに対し、本実施例では可視光センサーC22及び可視
光センサーD23を備えていることと、赤外線量比較回
路の替わりに、可視光量比較回路24を備えていること
である。可視光センサーは、口腔内観察装置の設置され
ている部屋の天井等の周囲光や環境光の光量を検知す
る。
【0014】カメラ11すなわち本体52の向きによ
り、窓57を通過して可視光センサーC22か、窓58
を通過して可視光センサーD23のどちらかが被験者の
影で周囲光の受光光量が減る。カメラ11が被験者側に
向いているとき、可視光センサーC22は被験者が影と
なって、天井灯等の周囲光を受ける光量が少なく、その
反対側の可視光センサーD23は受光光量が多い。可視
光センサーC22と可視光センサーD23で光量に応じ
た電気信号に変換され、それぞれ可視光量比較回路24
へ入力される。
【0015】可視光量比較回路24は可視光センサーC
22と可視光センサーD23の光量の大小を比較しカメ
ラ11の向きを判定する。カメラ11が被験者に向いて
いる時は、被験者の口やあごに可視光センサーC22が
近づくため、可視光センサーC22への光量が少ない。
他方、可視光センサーD23は被験者と反対側を向いて
いて、被験者で影にならないので、受光光量は多い。こ
れらから光量比較回路24がカメラ11の向きを判定
し、その信号を画像反転制御回路15に送る。画像反転
制御回路15はこの信号を受けて、カメラ11からの画
像を鏡像すなわち左右反転した画像にする。また、カメ
ラ11が被験者を背にしている時は、画像反転制御回路
15は、カメラ11からの画像を正像すなわち左右反転
せず、画像信号をそのまま通過させる。画像処理回路1
6はモニター17が画像を表示できる形式の信号に編集
する。その出力信号をモニター17に表示する。
【0016】以上の構成により、本実施例の口腔内観察
装置も第一の実施例と同様、ヘッド部53を口腔内に入
れ、本体52を手で操作しながらモニター17上で逐一
その歯の状態を観察することができ、また、上側の歯や
下側の歯を任意に選んで観察しても、つねに、手の動き
とモニター17上の像の動きが一致するので、操作が容
易になり、対象とする歯を早く探すことができる。
【0017】次に本発明の第三の実施形態を説明する。
図4は本発明の第三の実施の形態である口腔内観察装置
のブロック図である。本実施形態の口腔内観察装置の構
成と、図2の第一の実施形態の構成との違いは、本体5
2上の窓57とその裏側の窓58の内側に配置するセン
サーが、第一の実施形態では赤外線センサーを用いてい
るのに対し、本実施例では静電容量型センサーE32及
び静電容量センサーF33を備えていることと、赤外線
量比較回路の替わりに、静電容量比較回路34を備えて
いることである。静電容量型センサーは、センサー側の
有する電極に被験者の顔の皮膚が近づくことによる電極
と人体との間の静電容量の変化を検知する。
【0018】カメラ11すなわち本体52の向きによ
り、窓57に配置された静電容量型センサーE32か、
窓58に配置された静電容量型センサーF33のどちら
かに被験者の顔の皮膚が近づくと、近づいた側の静電容
量型センサーの静電容量が増大する。被験者側に向いて
いる静電容量型センサーは静電容量が増大し、その反対
側の静電容量型センサーの電極は人体から遠く静電容量
が小さい。
【0019】静電容量比較回路34は静電容量型センサ
ーE32と静電容量型センサーF33の静電容量を比較
しカメラ11の向きを判定する。カメラ11が被験者に
向いている時は、被験者の口やあごに静電容量型センサ
ーE32が近づくため、静電容量光量が大きい。他方、
静電容量センサーF23は被験者と反対側を向いている
ため、静電容量が小さい。静電容量比較回路34が容量
の比較からカメラ11の向きを判定し、その信号を画像
反転制御回路15に送る。画像反転制御回路15はこの
信号を受けて、カメラ11からの画像を鏡像すなわち左
右反転した画像にする。また、カメラ11が被験者を背
にしている時は、画像反転制御回路15は、カメラ11
からの画像を正像すなわち左右反転せず、画像をそのま
ま通過させる。静電容量比較回路34は、一例として図
7のように構成することができる。静電容量型センサー
E32と静電容量型センサーF33と同一の2つのイン
ピーダンス素子35の4つの素子によってブリッジ回路
を構成し、2つの同種の素子の直列アームの両端に正弦
信号を与える正弦波発振器36を接続する。静電容量型
センサーE32と静電容量型センサーF33の容量の大
きさが変わることによって、ブリッジ回路のバランスが
崩れ、中点間を流れる電流の方向が変化する。識別回路
37が中点間を流れる電流の方向を検知して出力する。
これによって、2つの容量の大小を識別することができ
る。画像処理回路16はモニター17が画像を表示でき
る形式の映像信号に編集する。その出力信号をモニター
17は画面に表示する。
【0020】以上の構成により、本実施例の口腔内観察
装置も第一の実施例と同様、ヘッド部53を口腔内に入
れ、本体52を手で操作しながらモニター17上で逐一
その歯の状態を観察することができ、また、上側の歯や
下側の歯を任意に選んで観察しても、つねに、手の動き
とモニター17上の像の動きが一致するので、操作が容
易になり、対象とする歯を早く探すことができる。
【0021】次に本発明の第四の実施形態を説明する。
図5は本発明の第四の実施の形態である口腔内観察装置
のブロック図である。本実施形態の口腔内観察装置の構
成と、図2の第一の実施形態の構成との違いは、第一の
実施の形態では、画像処理回路16の手前で、画像反転
制御回路15の処理をしたが、第四の実施の形態では、
画像処理回路46の後で、画像反転制御回路45の処理
を行う構成である。この構成において、センサーと比較
回路は赤外線センサー12及び13と赤外線量比較回路
14に限られるものではなく、第二の実施形態の可視光
センサー22及び23と光量比較回路24との組み合わ
せ、または第三の実施形態の静電容量型センサー32及
び33と静電容量比較回路34との組み合わせを用いて
もよい。また、この場合、画像反転制御回路45をモニ
ターに付属させてもよい。
【0022】次に本発明の第五の実施形態を説明する。
図6は本発明の第四の実施の形態である口腔内観察装置
のブロック図である。本実施形態は、図5の第四の実施
形態の変形、すなわち画像処理回路46の後で、画像反
転制御回路45の処理を行う構成で、画像反転制御回路
45をモニターに付属させて構成した形態から更に変形
した構成である。画像反転制御回路の機能は、モニター
画面上に鏡像を形成するために、画像信号または映像信
号を各水平ライン内で時間反転を行う機能であるが、同
じ効果は、例えばモニターがCRTであった場合、鋸歯
状波の水平偏向信号の波形のスロープの傾きを反転すれ
ば、右から左への水平走査を左から右への走査に変える
ことができる。このため、赤外線量比較回路の出力を受
けて、モニター17の水平走査を反転させる水平走査反
転回路59を設け、CRTであるモニター表示部60の
水平走査の方向を逆転させている。モニターは勿論CR
T型に限らず、液晶やPDPのような平面パネル型であ
っても同様に行うことができる。
【0023】本発明の実施例の説明では、動画のカメラ
で構成したが、これを静止画のカメラで構成してもその
効果は変わらない。また、カメラはカラーでもモノクロ
でもその効果は変わらない。また、本発明の実施例の説
明では、モニターへの入力画像信号はノーマルには正像
としたが、これを鏡像として、モニター内で正像に変換
しても、本発明の範囲内である。また、本発明の実施例
の説明でのエリアセンサーはCCDでもCMOSでもそ
の効果は変わらない。また、本発明の実施例の説明で
は、赤外線、可視光、静電容量型のセンサーにしたがこ
の他のセンサーでも同様の効果があれば、本発明の範囲
内である。すなわち、一般的には近接覚センサーと呼ば
れているセンサーの多くを用いることができる。また、
本発明の実施例の説明では、ヘッド部を口腔内に入れる
場合を説明したが、歯の前面を見るために、ヘッド部を
唇のそばに近づけて使用しても、本発明の範囲内であ
る。また、本発明の実施例の説明では、歯を観察する装
置で説明したが、これに、歯の治療等のために使う用具
を併備しても、また、これを口腔内の歯以外を観察する
ために使用しても、本発明の範囲内である。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明では、口
腔内観察装置のカメラの操作に合わせて、モニターに表
示される画像が、カメラの向きに影響されず同じ方向に
動くので、観察したい個所にカメラを容易に位置合わせ
できる。また早く操作することができる。従って、子供
でも容易に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である口腔内観察装置の外
観図である。
【図2】本発明の口腔内観察装置を構成する撮像部を中
心とした第一の実施例におけるブロック図である。
【図3】本発明の口腔内観察装置を構成する撮像部を中
心とした第二の実施例におけるブロック図である。
【図4】本発明の口腔内観察装置を構成する撮像部を中
心とした第三の実施例におけるブロック図である。
【図5】本発明の口腔内観察装置を構成する撮像部を中
心とした第四の実施例におけるブロック図である。
【図6】本発明の口腔内観察装置の第五の実施例におけ
るブロック図である。
【図7】本発明の口腔内観察装置の第三の実施例を構成
する静電容量比較回路の回路図の一例である。
【符号の説明】
11 カメラ 12 赤外線センサーA 13 赤外線センサーB 14 赤外線量比較回路 15 画像反転制御回路 16 画像処理回路 17 モニター 22 可視光センサーC 23 可視光センサーD 24 光量比較回路 32 静電容量型センサーE 33 静電容量型センサーF 34 静電容量比較回路 35 インピーダンス素子 36 正弦波発振器 37 識別回路 45 画像反転制御回路 46 画像処理回路 51 撮像部 52 本体 53 ヘッド部 54 ケーブル 55 レンズ 56 ライト 57 窓 58 窓 59 水平走査反転回路 60 モニター表示部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験者の口内を撮影する電子式カメラ
    と、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向側の
    側面に設置された第1のセンサーと、前記カメラの近傍
    にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の側面に設置
    された第2のセンサーと、前記第1及び第2のセンサー
    の検出量の差から前記カメラの被験者に対する撮影方向
    の向きを判定する手段と、前記撮影方向の向きを判定す
    る手段からの判定信号により、前記カメラの撮影方向の
    向きが被験者と逆方向の時は、前記カメラが撮影した画
    像信号をそのまま送出し、前記カメラの撮影方向の向き
    が被験者方向の時は、前記カメラが撮影した画像とは鏡
    像の関係にある画像信号を送出する手段を具備すること
    を特徴とする口腔内観察装置。
  2. 【請求項2】 被験者の口内を撮影する電子式カメラ
    と、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向側の
    側面に設置された第1のセンサーと、前記カメラの近傍
    にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の側面に設置
    された第2のセンサーと、前記第1及び第2のセンサー
    の検出量の差から前記カメラの被験者に対する撮影方向
    の向きを判定する手段と、前記撮影方向の向きを判定す
    る手段からの判定信号により、前記カメラの撮影方向の
    向きが被験者の方向の時は、前記カメラが撮像した画像
    信号をそのまま送出し、前記カメラの撮影方向の向きが
    被験者と反対方向の時は、前記カメラが撮像した画像と
    は鏡像の関係にある画像信号を送出する手段を具備する
    ことを特徴とする口腔内観察装置。
  3. 【請求項3】 被験者の口内を撮影する電子式カメラ
    と、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向側の
    側面に設置された第1の赤外線センサーと、前記カメラ
    の近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の側面
    に設置された第2の赤外線センサーと、前記第1及び第
    2の赤外線センサーの検出量の差から前記カメラの被験
    者に対する撮影方向の向きを判定する手段と、前記撮影
    方向の向きを判定する手段からの判定信号により、前記
    カメラの撮影方向の向きが被験者と逆方向の時は、前記
    カメラが撮像した画像信号をそのまま送出し、前記カメ
    ラの撮影方向の向きが被験者方向の時は、前記カメラが
    撮像した画像とは鏡像の関係にある画像信号を送出する
    手段を具備することを特徴とする口腔内観察装置。
  4. 【請求項4】 被験者の口内を撮影する電子式カメラ
    と、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向側の
    側面に設置された第1の赤外線センサーと、前記カメラ
    の近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の側面
    に設置された第2の赤外線センサーと、前記第1及び第
    2の赤外線センサーの検出量の差から前記カメラの被験
    者に対する撮影方向の向きを判定する手段と、前記撮影
    方向の向きを判定する手段からの判定信号により、前記
    カメラの撮影方向の向きが被験者方向の時は、前記カメ
    ラが撮像した画像信号をそのまま送出し、前記カメラの
    撮影方向の向きが被験者と逆方向の時は、前記カメラが
    撮像した画像とは鏡像の関係にある画像信号を送出する
    手段を具備することを特徴とする口腔内観察装置。
  5. 【請求項5】 被験者の口内を撮影する電子式カメラ
    と、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向側の
    側面に設置された第1の可視光センサーと、前記カメラ
    の近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の側面
    に設置された第2の可視光センサーと、前記第1及び第
    2の可視光センサーの検出量の差から前記カメラの被験
    者に対する撮影方向の向きを判定する手段と、前記撮影
    方向の向きを判定する手段からの判定信号により、前記
    カメラの撮影方向の向きが被験者と逆方向の時は、前記
    カメラが撮像した画像信号をそのまま送出し、前記カメ
    ラの撮影方向の向きが被験者方向の時は、前記カメラが
    撮像した画像とは鏡像の関係にある画像信号を送出する
    手段を具備することを特徴とする口腔内観察装置。
  6. 【請求項6】 被験者の口内を撮影する電子式カメラ
    と、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向側の
    側面に設置された第1の可視光センサーと、前記カメラ
    の近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の側面
    に設置された第2の可視光センサーと、前記第1及び第
    2の可視光センサーの検出量の差から前記カメラの被験
    者に対する撮影方向の向きを判定する手段と、前記撮影
    方向の向きを判定する手段からの判定信号により、前記
    カメラの撮影方向の向きが被験者方向の時は、前記カメ
    ラが撮像した画像信号をそのまま送出し、前記カメラの
    撮影方向の向きが被験者と逆方向の時は、前記カメラが
    撮像した画像とは鏡像の関係にある画像信号を送出する
    手段を具備することを特徴とする口腔内観察装置。
  7. 【請求項7】 被験者の口内を撮影する電子式カメラ
    と、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向側の
    側面に設置された第1の静電容量型センサーと、前記カ
    メラの近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の
    側面に設置された第2の静電容量型センサーと、前記第
    1及び第2の静電容量型センサーの検出量の差から前記
    カメラの被験者に対する撮影方向の向きを判定する手段
    と、前記撮影方向の向きを判定する手段からの判定信号
    により、前記カメラの撮影方向の向きが被験者と逆方向
    の時は、前記カメラが撮像した画像信号をそのまま送出
    し、前記カメラの撮影方向の向きが被験者方向の時は、
    前記カメラが撮像した画像とは鏡像の関係にある画像信
    号を送出する手段を具備することを特徴とする口腔内観
    察装置。
  8. 【請求項8】 被験者の口内を撮影する電子式カメラ
    と、該カメラの近傍にあって前記カメラの撮影方向側の
    側面に設置された第1の静電容量型センサーと、前記カ
    メラの近傍にあって前記カメラの撮影方向とは反対側の
    側面に設置された第2の静電容量型センサーと、前記第
    1及び第2の静電容量型センサーの検出量の差から前記
    カメラの被験者に対する撮影方向の向きを判定する手段
    と、前記撮影方向の向きを判定する手段からの判定信号
    により、前記カメラの撮影方向の向きが被験者方向の時
    は、前記カメラが撮像した画像信号をそのまま送出し、
    前記カメラの撮影方向の向きが被験者と逆方向の時は、
    前記カメラが撮像した画像とは鏡像の関係にある画像信
    号を送出する手段を具備することを特徴とする口腔内観
    察装置。
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