JP3055156B2 - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

Info

Publication number
JP3055156B2
JP3055156B2 JP2221228A JP22122890A JP3055156B2 JP 3055156 B2 JP3055156 B2 JP 3055156B2 JP 2221228 A JP2221228 A JP 2221228A JP 22122890 A JP22122890 A JP 22122890A JP 3055156 B2 JP3055156 B2 JP 3055156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
line
subject
light
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2221228A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04104687A (ja
Inventor
征二 松本
Original Assignee
富士写真光機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士写真光機株式会社 filed Critical 富士写真光機株式会社
Priority to JP2221228A priority Critical patent/JP3055156B2/ja
Publication of JPH04104687A publication Critical patent/JPH04104687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055156B2 publication Critical patent/JP3055156B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子内視鏡等に装着される撮像手段とし
て、固体撮像素子を面順次方式で駆動してR(赤),G
(緑),B(青)の各色の画像信号を取得し、これら各色
の画像信号を重ね合せてモニタ画面等にカラー表示する
際に、静止画像の取得をも可能ならしめるようにした電
子内視鏡装置に関するものである。
[従来の技術] 電子内視鏡は、体腔等のように狭隘な部分に挿入され
るものである関係から、その挿入部の先端は可及的に細
径化されていなければならない。従って、挿入部の先端
に内蔵される撮像手段としてのCCD等からなる固体撮像
素子は小型でコンパクトなものとする必要があり、この
ために、1枚の固体撮像素子を用いるのが一般的であ
る。そして、この単板の固体撮像素子によって得られる
画像の解像度を良好ならしめるために、該固体撮像素子
を面順次方式で駆動して、R,G,Bの各色の画像信号を取
得し、これら各色の映像信号を重ね合せてディスプレイ
装置にカラー映像として表示するようにしている。
ここで、電子内視鏡によって体内等を観察する際にお
いては、その像を動画状態で観察する場合のほか、しば
しば静止画としてディスプレイ装置に表示したり、また
この静止画像をカメラにより撮影記録したりすることが
要求される場合がある。とりわけ、観察記録を保存する
際には、動画状態のものではなく、静止画状態にして記
録する場合が多い。
このような要請から、電子内視鏡の撮像システムとし
ては、通常の動画表示方式だけでなく、静止画、即ちフ
リーズ画像として表示することもできるようになってい
る。
[発明が解決しようとする課題] ところで、面順次方式で固体撮像素子を駆動する場合
においては、R,G,Bの各色の画像信号は時系列的に取り
込まれ、全体の画像を形成するまでの間に各色画像信号
間にタイムラグが生じることから、被写体側または撮像
側のいずれか一方または双方が撮影中に動くと、これら
各色の画像信号を重ね合せたときに、各画像信号間のア
ライメントが取れない状態となる。そこで、この映像を
動画状態で表示する場合はともかく、フリーズ画像とし
て表示する場合には、画像に色ずれが発生し、解像度も
低下し、甚だ見苦しい画像となる欠点がある。
従って、鮮明なフリーズ画像を取得するために、電子
内視鏡の操作者は何度も繰り返してフリーズ撮影ボタン
等の操作手段を操作して、その中から最も動きが少な
く、鮮明な画像を選択して記録するようにしており、こ
のためにフリーズ画像を撮影する操作が著しく煩わしい
ものとなっていた。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、簡単な構成によって、被写体の動き
を検出することによって、フリーズ画像の撮影タイミン
グを自動的に検出し、もって鮮明な画像を取得すること
にある。
[課題を解決するための手段] 前述した目的を達成するために、本発明は、挿入部の
先端に設けられ、被写体に対してR,G,Bの各色の照明光
を、それぞれ同一色の照明が遮光期間を挟んで2回ずつ
繰り返すように順次照明する照明手段と、同一色におけ
る1回目の照明後の遮光期間と2回目の照明後の遮光期
間との2回の遮光期間のうち、一方の遮光期間では走査
線における1のラインに対してその前のラインとの2ラ
インの画素を混合読み出しすることにより第1フィール
ド画像信号を取得し、また他方の遮光期間では当該の走
査線における1のラインに対してその次のラインとの2
ラインの画素を混合読み出しすることにより第2フィー
ルド画像信号を取得する固体撮像素子と、前記固体撮像
素子で得た信号電荷を読み出して、その信号処理を行う
ためのビデオプロセッサと、前記ビデオプロセッサから
出力される第1,第2のフィールド画像信号が記憶され、
これら第1,第2のフィールド画像信号が交互に1ライン
毎に読み出されて、合成フィールド画像データとして出
力するフィールドメモリと、前記合成フィールド画像デ
ータにおける1のラインと次のラインとの間の出力レベ
ル差を比較することにより被写体の動きの有無を検出す
る動き検出手段と、該動き検出手段により被写体の動き
がないことを検出したときに、フリーズ動作させるスイ
ッチ手段とを備える構成としたことをその特徴とするも
のである。
[作用] 近年においては、固体撮像素子として、極めて高い感
度を持ったCCDが開発され、用いられるようになってき
ており、このような高感度CCDでは、通常の1フィール
ドの画像信号のサンプリング時間の間に複数回の電荷蓄
積及びその読み出しを行うことが可能である。そこで、
R,G,Bの各色画像データそれぞれについて、2つのフィ
ールド画像信号を取得し、これら2つのフィールド画像
信号を1ライン毎に折り込んで合成することによって、
1つの合成フィールド画像データを得ることができる。
これによって、固体撮像素子の感度及び解像度を著しく
向上させることができ、しかも素子の小型化が図られる
から、内視鏡として用いる場合には、極めて有利であ
る。
このような高感度CCDを用いて被写体の撮影を行う
と、前述した2つのフィールド画像信号は所定の時間差
を持って取得される。そこで、この2つのフィールド画
像信号における各走査ラインの信号レベルを比較して、
その差を取ることによって、被写体の動き検出を行うこ
とができる。
従って、本発明においては、固体撮像素子からはR,G,
Bにつきそれぞれ第1,第2のフィールド画像信号を取得
して、これらから合成フィールド画像信号を生成する処
理を行って、この合成フィールド画像信号を動き検出手
段に取り込んで、その1のラインの信号レベルと、次の
ラインの信号レベルとを比較する。ここで比較される2
つの信号は時間差を持って取得したものであることか
ら、この比較結果により、この時間差の間に被写体が動
いているか否かの検出を行う。ここで、この比較は、例
えば、フィールドメモリの出力側に比較回路を接続して
設け、この比較回路の一方の入力端子に画像信号を遅延
させることなく直接入力すると共に、他方の入力端子に
は1H遅延回路を介することにより1ライン分遅延させて
入力して、これら2つの信号の出力レベルを比較するこ
とにより達成される。そして、このレベル差を、それが
所定の基準値を上回るかまたは下回るかによって動きの
有無を検出することができる。ここで、基準値として与
えられる被写体の状態としては、実質的に色ずれがな
く、鮮明な静止画像を取得することができる程度のもの
であればよく、必ずしも被写体が静止していることを条
件とするものではない。
従って、フリーズ操作手段によってフリーズ操作が行
われた後において、前述した比較回路からのレベル差信
号が前述した基準値以下となったときに、スイッチ手段
を作動させて、メモリにおけるデータの更新を禁止す
る。これによって、色ずれのない鮮明なフリーズ画像を
取得することができることになる。
ところで、被写体の輪郭部においては、動きがないに
も拘らず垂直方向において信号出力レベルに差が生じる
ことがある。このような輪郭部を被写体の動きと誤判定
するのを防止するには、輪郭パターン変化部検出手段を
設け、この輪郭パターン変化部検出手段によって1のラ
インの出力レベルと、それから2ライン目の信号の出力
レベルとを比較してその差を取り、即ち同一のフィール
ド画像信号内のライン間の差により前記動き検出手段の
出力信号を除去する。この結果、動き検出手段の動き検
出信号に含まれる非動き信号成分を排除することがで
き、動き検出精度がより向上する。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
まず、第1図に電子内視鏡の撮影装置の全体構成を示
す。同図において、1は光源ランプ,2はライトガイドを
示し、この光源ランプ1からライトガイド2の入射端2a
に至る照明光路には、回転式のカラーフィルタ3が介装
されている。このカラーフィルタ3には、R(赤)の波
長領域光を透過させるRフィルタ域と、G(緑)の波長
領域光を透過させるGフィルタ域と、B(青)の波長領
域光を透過させるBフィルタ域がそれぞれ遮光域を挟ん
でそれぞれ各一対形成されている。従って、このカラー
フィルタ3を回転させることによって、R,G,Bの各色の
波長光による照明が順次2回ずつ繰返して行われる。そ
して、このR,G,Bの順次照明光はライトガイド2により
伝送されて、その出射端2bから照明用レンズ4を介して
被写体に向けて照射される。
次に、5はCCDを示し、前述したR,G,Bによる順次照明
が行われている被写体の像はCCD5の結像面に結像されて
光電変換され、CCD駆動回路6からの駆動パルスをCCD5
に印加することによって、その画像信号が順次読み出さ
れる。このR,G,Bの各色の画像信号はプロセッサ7に伝
送され、このプロセッサ7によって所定の信号処理を行
った上で、同時式信号に変換されて、ディスプレイ装置
の画面上に被写体像がカラー表示されるようになってい
る。
ここで、撮像手段を構成するCCD5は、通常のCCDと比
較して、ほぼ2倍の感度を有するものを用い、受光エリ
ア及び蓄積エリアにおける画素数は、従来内視鏡一般に
用いられているものと比較して、共に垂直方向の画素数
は略半分となっている。ただし、水平方向における解像
度を良好に保つために、この水平方向における画素数は
従来のCCDとあまり変らないようにする。
そして、カラーフィルタ3に、それぞれ遮光域を挾ん
で各2箇所ずつ設けたRフィルタ域,Gフィルタ域及びB
フィルタ域によるR,G,Bの各照明期間において、CCD5を
露光させて、遮光期間の間に該CCD5を駆動してその信号
電荷の読み出しを行って、ビデオプロセッサ41により所
定の信号処理を行わせる。ここで、この信号電荷の読み
出しは、垂直方向の走査線における2ラインを加算して
読み出す2画素混合読み出しを行う。
即ち、第2図に示したように、各波長光において、第
1のフィルタ域による照明が行われた後の遮光期間にお
いては、図中において左方に示したように、1つのライ
ンとその前のラインとの2ラインを加算して読み出し
て、第1のフィールド画像信号を得る。また、第2のフ
ィルタ域による照明が行われた後における遮光期間で
は、前述とは異なる組み合わせ、即ち右に示したよう
に、1つのラインとその次のラインとを加算して読み出
すことによって、第2のフィールド画像信号を取得す
る。そして、Rフィルタ域,Gフィルタ域,Bフィルタ域の
順に照明を行うことによって、CCD5から逐次各色につい
て2つのフィールド画像信号を出力させる。なお、以下
の説明においては、便宜上、第1のフィールドを奇数フ
ィールドと呼び、第2のフィールドを偶数フィールドと
呼ぶことにする。
次に、プロセッサ7は、CCD5からの出力信号を処理す
る第1の信号処理手段10を有し、該第1の信号処理手段
10の出力信号はA/D変換器11によってデジタル信号に変
換されて、フィールドメモリ12に記憶せしめられること
になる。
ここで、被写体に対する照明は、前述した如く、R,G,
Bの各色波長について2度ずつ行われることから、その
照射タイミングは第3図(a)に示したようになる。従
って、CCD5を駆動すると、第3図(b)に示したよう
に、R,G,Bのそれぞれの色の画像データとして、奇数フ
ィールドデータ(O)と偶数フィールドのデータ(E)
との2種類のものが順次時系列的に得られる。そして、
このデータがフィールドメモリ12におけるR,G,Bの各メ
モリ領域12R,12G,12Bに書き込まれるが、このメモリ領
域12R,12G,12Bは、それぞれ奇数メモリ域12RO,12GO,12B
O及び偶数メモリ域12RE,12GE,12GEに分けることができ
る。ただし、実際上においては、この奇数メモリ域,偶
数メモリ域はメモリ領域におけるアドレス上の処理で行
われるもので、メモリ領域を2つに区分するものではな
い。即ち、フィールドメモリ12に書き込むときに、奇数
フィールドと偶数フィールドとをライン交互にアドレス
上に記録してもよい。
このようにしてフィールドメモリ12に書き込まれた各
色のデータはD/A変換器13R,13G,13Bによってアナログ信
号に変換されて、さらに第2の信号処理手段14により信
号処理されて、カラーエンコーダ15に読み出される。こ
こで、このフィールドメモリ12から信号を読み出す際に
は、奇数メモリ域と偶数メモリ域とから1ライン毎に交
互に読み出す。これによって、カラーエンコーダ15に
は、第3図(c)に示したように、それぞれD/A変換器1
3R,13G,13Bを介して各色のデータが同時に読み出され、
該カラーエンコーダ15によりミキシングされて、コンポ
ジット映像信号が出力される。
フィールドメモリ12におけるデータの読み込み及び読
み出しの駆動制御を行うために、メモリドライブ回路16
が設けられており、該メモリドライブ回路16にはカラー
フィルタ3におけるR,G,Bの各フィルタ域が照明光路に
臨んだときに、それを検出してR,G,Bのイネイブル信号
を発生するイネイブル信号制御回路17から送られるR,G,
Bの信号を制御するイネイブル信号制御回路17に接続さ
れると共に、同期信号発生器18が接続されている。従っ
て、これらイネイブル信号制御回路17からの信号と、同
期信号発生器18からの信号とに基づいてフィールドメモ
リ12へのデータの書き込み及び読み出し制御が行われる
ようになっている。また、同期信号発生器18から発生す
る同期信号はタイミングパルス発生器19を介してCCD駆
動回路6に伝送されるようになっている。
ここで、ディスプレイ装置には被写体の映像を動画の
状態で表示されるほか、表示モードの切替により、静止
した状態のフリーズ画像としても表示することができる
ようになっている。このために、内視鏡の本体操作部等
適宜の位置にはフリーズ操作手段8が設けられており、
このフリーズ操作手段8にはスイッチ手段としてのアナ
ログスイッチ20が接続されている。従って、フリーズ操
作手段8を操作したときにおいて、アナログスイッチ20
が作動して、フリーズ操作手段8からの信号をカットす
ると、イネイブル信号制御回路17が作動して、フィール
ドメモリ12には、そのデータの書き換え命令信号が入力
されなくなり、現に記憶されているメモリ内容が保持さ
れることになる。また、これと同時にシャッタ制御手段
21が作動して、カメラのシャッタが作動することにな
る。
ところで、CCD5から出力されるR,G,Bの各色画像信号
の取得には時間差があることから、被写体とCCD5を装着
した内視鏡の挿入部の先端との間に相対的な動きがある
と、各色画像間にずれが生じる。このために、被写体の
動きを検出する動き検出手段22が設けられ、フリーズ操
作手段8を操作しても、この動き検出手段22から被写体
に動きがありと判定された場合に、アナログスイッチ20
が作動するようにして、フリーズしない。動き検出手段
22から被写体の動きがないと判定された場合にのみ、フ
リーズ操作手段8アナログスイッチ20を経由して、イネ
イブル信号制御回路17につながる。
そこで、以下に動き検出手段22の構成について説明す
る。
この動き検出手段22としては、第2の信号処理手段14
の前段(または該第2の信号処理手段14とカラーエンコ
ーダ15との間)において、一のライン(0H)の信号出力
レベルと、1H遅延回路23を介することによって1H分遅延
させた次のライン(1H)の信号出力レベルとの差、即ち
0H−1Hのレベル差を検出する比較器24と、該比較器24か
らの出力信号を波形処理する波形処理回路25とから構成
される。ここで、フィールドメモリ12から出力される画
像信号は、奇数,偶数の2つのフィールド信号を1ライ
ン毎に交互に折り込んだ合成フィールド画像信号である
ことから、0H信号が奇数フィールドの信号であれば、1H
信号は必ず偶数フィールドであり、また0H信号が偶数フ
ィールドの信号であれば、1H信号は必ず奇数フィールド
である。そして、奇数フィールド信号と偶数フィールド
信号との間には時間差があることから、0H−1Hを実行す
ることは、時間差に基づく画像のずれを検出することに
なる。
この比較器24からの出力信号の波形を処理する波形処
理回路25はレベル差信号のうちのマイナス(−)の信号
を反転させる。なお、この波形処理回路25を介すること
によって、レベル差に関する感度が向上するが、例えば
レベル差信号のうち、プラスの成分またはマイナスの成
分だけを取り出すようにすることもでき、そして、この
波形処理回路25からの出力信号は積分回路26によって積
算し、このレベル差が所定の基準値以下であるときにの
み、アナログスイッチ20の動作によりフリーズ操作手段
8の信号がイネイブル信号制御回路17に伝達され、フィ
ールドメモリ12の書き換えを禁止して画像をフリーズす
ると共に、シャッタ制御手段21を作動させて、カメラの
シャッタをONするように動作させる。
本実施例は前述のように構成されるものであって、次
にその作動について説明する。
電子内視鏡を用いて体内の観察・診断を行うに当って
は、その挿入部を口腔,鼻腔等を介して、胃,十二指腸
等の内部に挿入する。このときに、光源ランプ1を点灯
し、カラーフィルタ3を回転させる。これによって、体
腔の内部の撮影が行われるが、この撮影は、通常は動画
状態でディスプレイ画面に表示される。
ところで、患部等をより精密に検査する場合や、それ
を記録として保存する場合等において、ディスプレイ画
面上に静止したフリーズ画像として表示する。この場
合、フリーズ操作手段8を操作する。しかしながら、こ
のフリーズ操作手段8が操作されたときに、結像部であ
るCCD5と被写体との間に相対的な動きがあると、各フィ
ールドメモリ12R,12G,12Bにメモリ出力の各画像データ
間にずれがあることから、R,G,Bの各色の画像間に色ず
れが発生して、解像度が悪くて正確な観察を行うことが
できない場合がある。
まずフィールドメモリ12の出力側から合成フィールド
画像データのうち、例えばGの画像信号を取り込んで、
第4図(a)に示した0Hのデータと、1H遅延回路23を介
して出力される同図(b)に示した1Hのデータとを比較
器24入力して、該比較器24で0H−1Hの演算を行う。これ
によって、時間的にずれのある奇数,偶数の各フィール
ドにおける上下のライン間の信号のレベル差を順次各ラ
イン毎に演算されて、比較器24からは同図(c)に示し
たレベル差信号が出力される。さらに、この信号が波形
処理回路25において、同図(d)に示したように、信号
の負の成分を反転処理を行った上で、積分回路26におい
て、1画面分のレベル差を積算する。そして、この積分
回路26による積算値が予め設定した所定の基準値より上
回っているときには、当該の画面においては被写体が動
いていると判定して、アナログスイッチ20が作動して、
フリーズ操作手段8がイネイブル信号制御回路17に接続
しないようにして、次の画面における画像データが取得
されて、前述と同様の処理が行われ、順次積分回路26か
らの出力積算値が基準値を下回るまでこの0H−1Hの比較
が行われ、比較値が設定値より小さくなったときに、ア
ナログスイッチ20を介してフリーズ制御手段8が作動し
て、イネイブル信号制御回路17に接続され、イネイブル
信号が出力するのを禁止する命令が送られて、フィール
ドメモリ12のメモリ内容が更新されないようにすると共
に、シャッタ制御手段21に信号が入力されて、カメラの
シャッタがONする。
このように、フリーズ操作手段8が操作されたとき
に、動き検出手段22によって被写体の動きの有無を検出
して、動きがないと判定されたときに初めてアナログス
イッチ20を介して、画像がフリーズするようにしている
ので、フリーズ画像を撮像する際において、1回の操作
で色ずれのない鮮明なフリーズ画像を確実に取得するこ
とができるようになる。
なお、Gの画像信号を用いて動き検出を行うように構
成したものとして示したが、R,G,Bのいずれの画像信号
を用いて前述した動き検出を行うようにしてもよい。
次に、第5図及び第6図は本発明の第2の実施例を示
すもので、本実施例において、前述した第1の実施例と
同一または均等な構成要素については同一の符号を付し
て、その説明を省略するものとする。
而して、前述した第1の実施例においては、比較器24
における比較結果としては、被写体の動きによるものだ
けでなく、被写体のパターンの輪郭部が変化するものも
含まれることがある。そこで、比較器24からの出力信号
のうち、被写体の動きでない成分、即ち輪郭パターンの
変化に基づく成分を除去するようにして、被写体の動き
検出をより正確に行うようにしている。
かかる被写体の輪郭パターン変化部を検出するため
に、輪郭パターン変化部検出手段30が設けられる。この
輪郭パターン変化部検出手段30は、第2の比較器31と、
第2の波形処理回路32とを有し、フィールドメモリ12か
ら直接第2の比較器30を取り込むと共に、2H遅延回路33
を介して2H分遅延させた信号を取り込んで、0H−2Hの演
算を行うようにする。
ここで、0Hにおける信号と2Hにおける信号とは同一色
で2回取得したフィールド画像のうち、同じフィールド
に属するもので、当該のフィールドの垂直方向に1ライ
ンずらせた位置の信号であるから、両信号に差が出るの
は、被写体における輪郭パターンの垂直方向における変
化部分である。従って、第6図(a)で示した比較器24
からの0H−1Hのレベル差信号に対して、第6図(b)で
示したように、第2の比較器31で0H−2Hの演算結果に基
づいて所定のレベルの信号が出力されたときに、ゲート
回路34に入力して、比較器24からの信号が積分回路26に
入力されないようにする。これによって、比較器24での
0H−1Hのレベル差信号のうちの、被写体の非動き成分で
ある輪郭パターンの変化部を除去することができること
になって、被写体の動き検出をさらに正確に行うことが
できる。
さらに、第7図は本発明の第3の実施例を示すもので
あって、本実施例においては、フィールドメモリ12から
の出力信号をデジタル信号のままの状態で、それぞれ1H
遅延回路40R,40G,40Bを介して1H遅延信号として出力す
ると共に、G画像データについては0Hデータも出力する
ように構成する。そして、R,G,Bの1Hデータ及びGの0H
データはそれぞれD/A変換器41R,41G0,41G1,41Bによって
アナログ信号に変換された上で、このD/A変換器41G0,41
G1からの出力信号を比較器42に取り込んで、該比較器42
により0H−1Hの演算を行う。以下、この演算結果を動き
検出信号として、波形処理回路25に入力されて、前述し
た第1の実施例と同様の処理が行われる。ここで、前述
した1H遅延回路40R,40G,40Bにおいてはデジタル信号の
状態で遅延処理を行うものであるから信号の安定が図ら
れ、また回路構成も著しく簡単になる。なお、これら以
外の構成については、第1の実施例と実質的に同じであ
るから、図中において、同一または均等な構成要素には
同一の符号を付すものとする。
さらにまた、第8図に示したように、フィールドメモ
リ12からのデジタル出力信号を0H状態で読み出すと共
に、それぞれ1H遅延回路50R,50G,50Bを介して1H分遅延
させた状態で読み出し、それぞれD/A変換器51R0,51R1,5
1G0,51G1,51B0,51B1によってアナログ信号に変換した上
で、D/A変換器51R0,51R1からの出力信号を比較回路52R
に、またD/A変換器51G0,51G1の出力信号を比較回路52G
に、さらにD/A変換器51B0,51B1の出力信号を比較回路52
Bに入力し、それぞれR,G,Bの各画像データについて0H−
1Hの演算を行って、それぞれ波形処理回路53R,53G,53B
によって波形処理を行い、各色の画像データの動き検出
信号を取得し、これらを加算器55で加算した上で、積分
回路54で積分するようにしてもよい。このように構成す
れば、動き検出時における感度の向上が図られる。
また、これら第3,第4の実施例においても、第2の実
施例におけると同様、0H−2Hの演算を行って、0H−1Hの
レベル差信号のうちの、被写体の非動き成分である輪郭
パターンの変化部を除去することができる。そして、こ
の2H遅延動作も、デジタル信号の状態で行うようにする
ことによって、回路構成が簡単で、信号の安定化も図ら
れる。
[発明の効果] 本発明は以上のように構成したので、内視鏡の挿入部
に設けられる固体撮像素子を小型化でき、しかも簡単な
回路構成で、被写体の動きの有無を確実に検出でき、1
回のフリーズ操作を行うだけで最も動きの少ない状態で
フリーズ画像を取得することができるようになり、この
ようにして得たフリーズ画像は色ずれがなく、極めて鮮
明なものとなる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の第1の実施例を示し、第1
図は電子内視鏡の撮像装置の全体構成を示す説明図、第
2図は固体撮像素子からの信号読み取りを示す説明図、
第3図(a)は被写体に対する照明光の波形線図、同図
(b)はCCDからの出力信号の波形線図、同図(c)は
フィールドメモリからの出力信号の波形線図、第4図
(a)及び(b)はそれぞれ1H遅延回路を介さないで比
較器に入力される信号及び1H遅延回路を介して比較器に
入力される信号の波形線図、同図(c)は比較器からの
出力信号の波形線図、同図(d)は波形処理回路からの
出力信号の波形線図、第5図及び第6図は本発明の第2
の実施例を示すものであって、第5図は電子内視鏡の撮
像装置の全体構成図、第6図(a)は比較器からの出力
信号の波形線図、同図(b)は第2の比較器からの出力
信号の波形線図、第7図は本発明の第3の実施例を示す
電子内視鏡の撮像装置の全体構成図、第8図は本発明の
第4の実施例を示す電子内視鏡の撮像装置の全体構成図
である。 3:カラーフィルタ、5:CCD、7:プロセッサ、8:フリーズ
操作手段、12:フィールドメモリ、15:カラーエンコー
ダ、17:イネイブル信号制御回路、20:アナログスイッ
チ、21:シャッタ制御手段、22:動き検出手段、23,40R,4
0G,40B,50R,50G,50B:1H遅延回路、24,42,52R,52G,52B:
比較器、25,53R,53G,53B:波形処理回路、26:積分回路、
30:輪郭パターン変化部検出手段、31:第2の比較器、3
1:第2の波形処理回路、33:2H遅延回路、34:ゲート回
路。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/18 A61B 1/04 372 G02B 23/24 H04N 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入部の先端に設けられ、被写体に対して
    R,G,Bの各色の照明光を、それぞれ同一色の照明が遮光
    期間を挟んで2回ずつ繰り返すように順次照明する照明
    手段と、 同一色における1回目の照明後の遮光期間と2回目の照
    明後の遮光期間との2回の遮光期間のうち、一方の遮光
    期間では走査線における1のラインに対してその前のラ
    インとの2ラインの画素を混合読み出しすることにより
    第1フィールド画像信号を取得し、また他方の遮光期間
    では当該の走査線における1のラインに対してその次の
    ラインとの2ラインの画素を混合読み出しすることによ
    り第2フィールド画像信号を取得する固体撮像素子と、 前記固体撮像素子で得た信号電荷を読み出して、その信
    号処理を行うためのビデオプロセッサと、 前記ビデオプロセッサから出力される第1,第2のフィー
    ルド画像信号が記憶され、これら第1,第2のフィールド
    画像信号が交互に1ライン毎に読み出されて、合成フィ
    ールド画像データとして出力するフィールドメモリと、 前記合成フィールド画像データにおける1のラインと次
    のラインとの間の出力レベル差を比較することにより被
    写体の動きの有無を検出する動き検出手段と、該動き検
    出手段により被写体の動きがないことを検出したとき
    に、フリーズ動作させるスイッチ手段と から構成したことを特徴とする電子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】前記合成フィールド画像データにおける1
    のラインと、そのラインから2つ目のラインとの出力レ
    ベル差を検出することによって、被写体の画像パターン
    の輪郭部における変化部を検出する輪郭パターン変化部
    検出手段を備え、該輪郭パターン変化部検出手段によっ
    て前記動き検出手段の検出信号に含まれる非動き信号成
    分を除去する構成としたことを特徴とする請求項(1)
    の電子内視鏡装置。
JP2221228A 1990-08-24 1990-08-24 電子内視鏡装置 Expired - Fee Related JP3055156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2221228A JP3055156B2 (ja) 1990-08-24 1990-08-24 電子内視鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2221228A JP3055156B2 (ja) 1990-08-24 1990-08-24 電子内視鏡装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04104687A JPH04104687A (ja) 1992-04-07
JP3055156B2 true JP3055156B2 (ja) 2000-06-26

Family

ID=16763479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2221228A Expired - Fee Related JP3055156B2 (ja) 1990-08-24 1990-08-24 電子内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055156B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04104687A (ja) 1992-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4562831A (en) Endoscope system using solid state imaging device
JP3094431B2 (ja) 内視鏡の映像信号処理方式
JP2848574B2 (ja) 色ずれ補正装置
JP2953079B2 (ja) 電子内視鏡装置
JPH0514906A (ja) 電子内視鏡システム
JPH1051796A (ja) 固体撮像装置
KR890000575B1 (ko) 내시경 장치
JPH0620318B2 (ja) 内視鏡装置
JP3055156B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP2887924B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP3494569B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP3057725B2 (ja) 電子内視鏡装置
JPH069392B2 (ja) 内視鏡撮像装置
JP2836158B2 (ja) スチル画像撮影装置
JP3836593B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP3380458B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP3060556B2 (ja) 面順次式電子内視鏡装置
JP3514557B2 (ja) 電子内視鏡用色ずれ低減装置
JP3378790B2 (ja) 電子内視鏡装置
JPS6025390A (ja) 電子カメラ装置における撮像方式
JP2973411B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP2985356B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP2710404B2 (ja) 色ずれ防止装置
JP2655701B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP2503372B2 (ja) 電子内視鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees