JP3465442B2 - オーバーヘッドプロジェクタの原稿位置決め機構 - Google Patents

オーバーヘッドプロジェクタの原稿位置決め機構

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JP3465442B2 JP26113695A JP26113695A JP3465442B2 JP 3465442 B2 JP3465442 B2 JP 3465442B2 JP 26113695 A JP26113695 A JP 26113695A JP 26113695 A JP26113695 A JP 26113695A JP 3465442 B2 JP3465442 B2 JP 3465442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーバーヘッドプロ
ジェクタの原稿位置決め機構に係り、特に投影ヘッドを
構成する光源ランプ、反射ミラー、投影レンズ等を反射
型プロジェクタのハウジング内に内蔵させた反射型プロ
ジェクタの原稿位置決め機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の反射型プロジェクタとし
て、例えば特開平4−155323号公報等に開示され
たものがある。この反射型プロジェクタは、反射型プロ
ジェクタのハウジング内に光源ランプを備え、この光源
ランプからの照明光は反射ミラーで反射されてステージ
ガラス、投影原稿を透過して反射フレネルレンズに入射
する。そして、反射フレネルレンズに入射した照明光
は、反射フレネルレンズの反射層で反射されると共にフ
レネル面で集光されて前記投影原稿を背面側から照射
し、投影原稿の記録画像を投影する。そして、記録画像
の透過光は、ステージガラスを透過した後、前記反射ミ
ラーによって投影レンズに向けて反射される。これによ
り、投影原稿の記録画像が投影レンズによってスクリー
ンに拡大投影される。
【0003】前記反射フレネルレンズは上蓋に取り付け
られており、この上蓋は前記ハウジングの上面に回動自
在に設けられ、投影原稿が載置されるステージガラスに
重ね合わせできるように構成されている。即ち、投影原
稿を投影する際には、ステージガラスに対して投影原稿
を位置決めしたのち、上蓋をステージガラスに重ね合わ
せて投影原稿をステージガラスと反射フレネルレンズと
の間で挟持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
反射型プロジェクタは、上蓋をステージガラスに重ね合
わせた際に、ステージガラスに位置決めした投影原稿が
上蓋の風圧によってセット位置からずれてしまうという
欠点がある。また、従来の反射型プロジェクタは、反射
型プロジェクタを上方に傾斜させて投影像を高い位置で
鑑賞させようとした場合、ステージガラスに位置決めし
た投影原稿がステージガラス上を滑ってセット位置から
ずれてしまうという欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、投影原稿の位置ずれを防止することができるオ
ーバーヘッドプロジェクタの原稿位置決め機構を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、オーバーヘッドプロジェクタの原稿載置用ス
テージ面の一縁部に沿って長尺状の支持板を該ステージ
面から離間させて設けると共に、該支持板に付勢部材を
介して丸棒を前記ステージ面に向けて取り付け、該丸棒
とステージ面との間に投影原稿を挿入することにより、
該投影原稿を前記付勢部材の付勢力で前記丸棒とステー
ジ面との間で挟み付けて位置決めすることを特徴とす
る。
【0007】本発明によれば、押圧部材とステージ面と
の間に投影原稿の一縁部を挿入すると、投影原稿は、前
記押圧部材を付勢している付勢部材の付勢力によって押
圧部材とステージ面との間で挟み付けられて位置決めさ
れる。これにより、本発明では、上蓋をステージ面に重
ね合わせる際に風圧が生じても、オーバーヘッドプロジ
ェクタを傾けて使用しても投影原稿がそのセット位置か
らずれない。また、前記支持板、押圧部材、及び付勢部
材は、前記ステージ面の一縁部に沿って設けられている
ので投影像に写り込まない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るオーバーヘッドプロジェクタの原稿位置決め機構の好
ましい実施の形態について詳説する。図1は、本発明に
係るオーバーヘッドプロジェクタの原稿位置決め機構が
適用された反射型プロジェクタの実施例を示す断面図で
ある。同図に示す反射型プロジェクタ10のハウジング
12の上面には、ステージ用開口部14が形成される。
ステージ用開口部14には、ステージガラス16がハウ
ジング12の上面と略同一面上に嵌め込まれ、その四隅
部が図2に示す三角板18、18…によってハウジング
12の上面にビス止めされている。ステージガラス16
上には、透明シートに画像が記録された投影原稿20
が、その記録面を下向きにして載置される。また、本発
明の原稿位置決め機構22が、ステージガラス16の図
2中上縁部に沿って設けられている。この原稿位置決め
機構22については後述する。
【0009】図1においてハウジング12の上部には、
上蓋であるステージカバー24がヒンジ26によって上
下方向に回動自在に取り付けられている。前記ステージ
カバー24の内側には反射フレネルレンズ28が取り付
けられており、この反射フレネルレンズ28の裏面側に
は反射層28Aが形成されている。ステージカバー24
を閉じると、ステージガラス16上に載置された投影原
稿20がステージガラス16と反射フレネルレンズ28
のフレネル面28Bとによって挟持される。
【0010】一方、前記ハウジング12の正面壁に形成
された凸状開口部30には、投影レンズユニット32が
設けられる。投影レンズユニット32には図示しない可
変絞りが内蔵されており、この可変絞りの開口の大きさ
を変えることによりスクリーン34に投影される投影像
の明るさが調節される。前記ハウジング12の内部には
電源ユニット36、リフレクタ38付の光源ランプ4
0、コンデンサーレンズ42、及び反射ミラー44が設
けられる。前記反射ミラー44は、コンデンサーレンズ
42で集光された光源ランプ40からの光を反射して反
射フレネルレンズ28を照明し、且つ、記反射フレネル
レンズ28で反射された投影原稿20の透過光を投影レ
ンズユニット30に向けて反射する。これにより、投影
原稿20の記録画像がスクリーン34に拡大投影され
る。
【0011】ところで、前記原稿位置決め機構22は、
図2〜図5に示すように支持板46、スポンジ(付勢部
材)48、及び丸棒(押圧部材)50から構成される。
前記支持板46は金属製の板材を横長にカットして、そ
の長手方向の略中心線に沿って上部分を90°折り曲げ
加工し、更に前記上部分の先端部分を内側に傾斜して折
り曲げ加工することにより形成される。支持板46は、
その下部垂直部46Aが図4に示すように、ステージガ
ラス16の一縁部に沿って形成されたスリット52に嵌
入されて固定される。これによって、支持板46の上部
平坦部46Bと先端傾斜部46Cとが、ステージガラス
16から離間されて配置される。また、支持板46に
は、下部垂直部46Aと上部平坦部46Bと先端傾斜部
46Cとで囲まれたポケットが形成され、このポケット
に前記スポンジ48、丸棒50が保持されている。
【0012】前記スポンジ48は図5に示すように長尺
状のものが使用され、前記支持板46のポケットに沿っ
て嵌め込まれている。スポンジ48の下方には、前記丸
棒50が前記ポケットに沿って挿通配置される。この丸
棒50は、前記スポンジ48の復元力(付勢力)によっ
て下方に付勢され、ステージガラス16の縁部に押圧当
接された状態となっている。符号54は、支持板46の
両端開口部のキャップであり、このキャップ54、54
によって丸棒50の脱落と、両端開口部のエッジによる
投影原稿20の損傷とが防止されている。
【0013】次に、前記の如く構成された反射型プロジ
ェクタの原稿位置決め機構の作用について説明する。投
影原稿20をステージガラス16上に位置決めする際に
は、投影原稿20の縁部22Aを原稿位置決め機構22
の丸棒50とステージガラス16との間に押し付ける。
この押付力によって前記丸棒50は、スポンジ48の付
勢力に抗してステージガラス16上から上方に退避する
ので、前記投影原稿20の縁部22Aが丸棒50とステ
ージガラス16との間に挿入される。そして、投影原稿
20は丸棒50を付勢しているスポンジ48の付勢力に
よって丸棒50とステージガラス16面との間で挟み付
けられて位置決めされる。
【0014】従って、本実施の形態では、ステージカバ
ー24をステージガラス16に重ね合わせる際に風圧が
生じても、反射型プロジェクタ10を傾けて使用しても
投影原稿20は原稿位置決め機構22によって位置決め
されているので、そのセット位置からずれない。また、
投影原稿20はスポンジ46の微力な付勢力で位置決め
されているので、丸棒50とステージガラス16との間
から容易に引き抜くことができる。これにより、投影原
稿20の交換作業も容易に行うことができる。
【0015】更に、前記原稿位置決め機構22は、ステ
ージガラス16の一縁部に沿って設けられているので投
影像に写り込まない。また、本実施の形態では、投影原
稿20の縁部22Aが内側にカールしていても、支持板
46の先端傾斜部46Cが丸棒50に向けて内側に傾斜
しているので、そのカール部が先端傾斜部46Cにガイ
ドされて丸棒50とステージガラス16との間にスムー
ズに入り込むことができる。
【0016】本実施の形態では、原稿位置決め機構22
の付勢部材としてスポンジ48を使用したが、これに限
られるものではなく、スプリング、板バネ、ゴム等の他
の付勢部材を使用しても良い。また、本実施の形態で
は、原稿位置決め機構22の押圧部材として丸棒50を
使用したが、これに限られるものではなく、短軸のロー
ラを所定間隔で複数個配置して押圧部材を構成しても良
い。
【0017】本実施の形態では、反射型プロジェクタに
適用した例について説明したが、これに限られるもので
はなく、投影ヘッドをステージ面の上方に設置したオー
バーヘッドプロジェクタでも適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るオーバ
ーヘッドプロジェクタの原稿位置決め機構によれば、ハ
ウジングの上面にステージ面の一縁部に沿って長尺状の
支持板をステージ面から離間させて設けると共に、支持
板に付勢部材を介して押圧部材をステージ面に向けて取
り付け、押圧部材とステージ面との間に投影原稿を挿入
することにより、投影原稿を付勢部材の付勢力で押圧部
材とステージ面との間で挟み付けて位置決めするように
したので、投影原稿の位置ずれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーバーヘッドプロジェクタの原
稿位置決め機構が適用された反射型プロジェクタの側断
面図
【図2】図1の反射型プロジェクタの上蓋を開放した時
の一部平面図
【図3】図1の反射型プロジェクタのステージカバーと
ステージガラスの横断面図
【図4】図3の反射型プロジェクタの原稿位置決め機構
の要部拡大図
【図5】原稿位置決め機構の一部破断を示す斜視図
【符号の説明】
10…反射型プロジェクタ 16…ステージガラス 20…投影原稿 22…原稿位置決め機構 28…反射フレネルレンズ 32…投影レンズユニット 40…光源ランプ 44…反射ミラー 46…支持板 48…スポンジ 50…丸棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/132

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーバーヘッドプロジェクタの原稿載置用
    ステージ面の一縁部に沿って長尺状の支持板を該ステー
    ジ面から離間させて設けると共に、該支持板に付勢部材
    を介して丸棒を前記ステージ面に向けて取り付け、該
    とステージ面との間に投影原稿を挿入することによ
    り、該投影原稿を前記付勢部材の付勢力で前記丸棒とス
    テージ面との間で挟み付けて位置決めすることを特徴と
    するオーバーヘッドプロジェクタの原稿位置決め機構。
  2. 【請求項2】前記オーバーヘッドプロジェクタは、上面
    に形成された開口を透光板で覆い、投影原稿が載置され
    るステージ面を形成したハウジングと、前記ステージ面
    に重ね合わせ可能に前記ハウジングに設けられ、該ステ
    ージ面との間で投影原稿を挟持する反射フレネルレンズ
    が取り付けられた上蓋と、前記ハウジングの側面に設け
    られた投影レンズと、前記投影原稿に投影光を与える光
    源と、この光源で照明された投影原稿の投影光を前記投
    影レンズに向けて反射させる反射ミラーと、から成る反
    射型プロジェクタ、又は投影ヘッドをステージ面の上方
    に設置したオーバーヘッドプロジェクタであることを特
    徴とする請求項1記載のオーバーヘッドプロジェクタの
    原稿位置決め機構。
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