JPH073548B2 - Ｏｈｐ付複写装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本願はOHP付複写装置に係り、特にフレネルレンズと反
射鏡の重合体と、前記重合体の上方に配置された光源ラ
ンプ，投影レンズ及び反射鏡とから成るヘッドとにより
構成された反射式OHPを備えたOHP付複写装置に関する。

［従来の技術］ 従来上述の如きOHP付複写装置としては特開昭59−20103
3号に開示されている。このOHP付複写装置は複写機能を
備えた機体本体上面に開閉自在に設けられ複写時に複写
原稿を原稿載置台上に押圧する原稿カバーの背面に反射
部材及びフレネルレンズを配置すると共に、上記機体本
体には上記フレネルレンズの上方に位置して照明ラン
プ、投影レンズ及び反射鏡を備え上記フレネルレンズ上
に配置された投影原稿を上方から照明してその画像をス
クリーン上に投影するヘッド部を設けた構成となってい
る。

上述した如き構成のOHP付複写装置は必要に応じてその
場で原稿から投影原稿を作成できる為、迅速に対応で
き、又、オーバーヘッドプロジェクタ用の投影原稿を載
置する載置台と複写機用の原稿カバーとが兼用になって
いるため装置全体がコンパクトになる等の効果がある。

［発明が解決しようとする問題点］ 一般に複写機の原稿カバーの裏面には原稿載置台上に載
置された原稿を透明ガラス板に密着させるためスポンジ
等の軟質発泡体が取付けられている。しかしこの軟質発
泡体は経年変化によりへたりを生じるため原稿カバーを
所定の位置にて水平状態を常に維持することにできな
い。従って上述した如き原稿カバーの背面に取付けられ
た反射体及びフレネルレンズの重合体も原稿カバーの変
動に伴い水平状態が保てなくなり、重合体にて反射集合
される光線の集光位置がヘッド部に取付けられた投影レ
ンズよりずれた位置になりスクリーン上に所望の画像を
正常に投影できなくなる。

本願は上記の点に鑑み成されたもので軟質発泡体のへた
り等による原稿カバーの傾斜及び上下方向の位置の変動
にかかわらず、常に正常な画像をスクリーン上に投影す
ることができるOHP付複写装置を提供することを目的と
している。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的は本願によれば複写装置本体（１）の上面（1
a）に開閉自在に設けられた原稿カバー（８）と、前記
原稿カバー（８）と所定の間隔をおいて上方に位置し回
動自在に一端が支持され、水平位置でその状態が保持さ
れるフレネルレンズと反射体から成る重合体（11）と、
前記重合体（11）の上方に位置し、前記重合体（11）上
面に載置された投影原稿の画像をスクリーン上に投影す
るための光源ランプ（25a），投影レンズ（25b）及び反
射鏡（25c）から成るヘッド部（25）を設けたOHP付複写
装置によって達成される。

［実施例］ 第１図は本願のOHP付複写装置の斜視図、第２図はその
正面図、第３図はその側面図である。

第１図に示す様に機体本体１上面1aには複写すべき原稿
を載置する原稿載置台３が設けられている。この原稿載
置台３はプラテンとして作用するガラス板3aとこのガラ
ス板3aの両端部を固定支持する一対のスライダー3b,3b
から構成されている。上記スライダー3b,3bの一方は本
体上面1aに設けられている凸状ガイド部材４に係合して
おり、他方のスライダー3b下面及び本体上面に第１図に
て左右方向に原稿載置台３が移動可能なようにレール部
材５が取付けられている。又、レール部材５が取付けら
れているスライダー3bの下面には第３図に示す様に本体
内部に取付けられたモータ６により回転駆動されその一
部が開口部から露出されたピニオン7aと噛合うラック7b
が取付けられており、ピニオン7aの回転力がラック7bに
伝達されることにより原稿載置台３が移動できる様に構
成されている。

原稿載置台３上面には原稿カバー８が、スライダー3b,3
b上面の両端部にて固定配置された支持板9,9に回動自在
に取付けられている。この原稿カバー８の原稿載置台３
と対向する面には原稿載置台３上に載置された原稿をガ
ラス板3aに密着させるためのスポンジ等の軟質発泡体10
が取付けられている。

又、支持板9,9には原稿カバー８と所定の間隔をおいた
上方にフレネルレンズと反射体との重合体11を取外し可
能に支持するフレネルレンズ支持部12が回転自在に取付
けられている。このフレネルレンズ支持部12には上記支
持板9,9に設けられている舌片9a,9aと係合し、フレネル
レンズと反射体の重合体11を水平状態にて保持するため
の係合片12a,12aが取付けられている。

尚、本体上面1aには第２図に示すように本体側面に沿う
方向に開口部1bが設けられており、それと対向する本体
内部には複写用の光源ランプ13と、その光源ランプ13か
らの光源を上記開口部1bを介し原稿載置台３のガラス上
面に載置された原稿面に集点を結ばせる様に配置した反
射凹面鏡14、原稿の被複写面で反射された光をその強度
に応じた電気信号に変換する光電変換素子から成るイメ
ージセンサー15に入射するためのロッドレンズアレイ16
が設けられている。更に本体内部にはイメージセンサー
15にて発生されたシリアル信号をパラレル信号に変換す
る信号処理回路17,信号処理回路17より送出されてくる
パラレル信号に応じて発熱素子が発熱されるサーマルヘ
ッド18,サーマルヘッド18により画像形成されるロール
状のTP（Trans Parency）19,TPを本体１の側面に設けら
れた開口部1cを介して外部へ搬送するプラテンローラ20
が設けられている。上記の様な複写動作は、原稿載置台
３が第２図に示す如き初期位置にあり、第１図に示され
た操作パネルの複写ボタン21がオンされた場合、第３図
に示すモータ６が駆動されて右方向の所定位置まで原稿
載置台３が移動され、後に原稿載置台３は左方向に移動
されて、原稿の先端より画像の読取り及びサーマルヘッ
ド18での書き込みが開始され、ある所定の位置まで移動
されることにより原稿の全面の読取り及びTP19への書き
込みが完了するまで行われる。

機体本体１の一側方部には一対の軸押え部材22,22によ
って原稿載置台３の移動の際フレネルレンズ支持部12及
びフレネルレンズと反射体との重合体11が干渉しない高
さの位置に軸23が固定支持されている。この軸23のほぼ
中央部には支柱支持部材23aにて一対の支柱24,24が傾斜
状態に支持されている。この支柱24,24の先端部にはフ
レネルレンズと反射体との重合体11に載置された投影原
稿に対して光を照射するための光源ランプ25aと、その
投影原稿の反射画像を拡大するための投影レンズ25b
と、反射画像をスクリーン上に投影するための反射鏡25
cとから成るヘッド部25がフレネルレンズ支持部12に取
付けられたフレネルレンズと反射体の重合体11と平行か
つ水平となる様に取付けられている。又、投影レンズ25
bは上記重合体11の反射板にて反射された光がフレネル
レンズにて集光される集合点が、投影レンズ25bの中心
にくる様に配置されている。つまりフレネルレンズの焦
点距離が投影レンズ25bの位置となる様配置されてい
る。尚、27は重合体11の有効領域を示す。

以上の様に構成された本願のOHP付複写装置にて複写に
より投影原稿を作成する場合には、まず、原稿カバー８
を開いて原稿載置台３のガラス板3aに原稿を載置し、原
稿カバー８を閉じ、操作パネル上の複写ボタン21を押下
げる。この操作により、原稿載置台３は左右に移動し、
原稿上の画像がイメージセンサー15に読み取られると共
にサーマルヘッド18にてTP19上に画像が形成される。画
像が形成されたTP19は本体１側面に設けられた開口部1c
より排出され後に不図示のカッター装置によりカットさ
れる。

次に上述の操作により作成された投影原稿を投影する場
合は、まず、フレネルレンズ支持部12に上記重合体11を
挿入し、マーク28a,28bにより位置合せを行なう。その
後重合体11上の有効領域27上に投影原稿をのせ操作パネ
ル上のOHP作動ボタン21を押下することによりヘッド部2
5の光源ランプ25aが照射され、投影原稿に形成された画
像が不図示のスクリーン上に拡大投影される。

尚、本願においては原稿載置台３の移動方向は画像投影
方向と一致する様に構成することによりスクリーン上で
の上下方向の投影画像の微調整が手動により原稿載置台
３を移動することにより簡単に行なうことができる。
（反射鏡25cの角度調整によるスクリーン上での画像の
上下方向の移動は大変むづかしい） 上記実施例においてはフレネルレンズと反射体の重合体
11が取外し可能としたが、フレンネルレンズ支持部12と
重合体11とが一体的に形成されていても良い。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明のOHP付複写装置によれ
ば、複写装置本体１の上面に原稿を位置決めする原稿カ
バー８と所定の間隔をおいた上方に、回動自在に一端が
支持され水平位置でその状態が保持されるフレネルレン
ズと反射体から成る重合体11を設けたので、原稿カバー
８の上下位置がその下面の軟質発泡体の経年変化等によ
り変動した場合でも、上記重合体11の上下位置が変わら
ないところから、常に正常な画像をスクリーン上に投影
することができる。

また、本発明では、原稿カバー８の上方に重合体11を、
該重合体11の上方にヘッド部25を配置した構成であり、
上記各部が縦方向に重なるように並んで配置されている
ことからその設置面積が小さくでき、この種OHP付複写
装置の卓上での使用・移動を可能にし、本装置の機動性
及び利用価値を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のOHP付複写装置を示す斜視図、第２
図は、同装置の正面図、第３図は、同装置の側面図であ
る。 １……装置本体、８……原稿カバー、11……フレネルレ
ンズと反射体の重合体、25……ヘッド部、25a……光源
ランプ、25b……投影レンズ、25c……反射鏡。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複写装置本体（１）の上面（1a）に開閉自
   在に設けられた原稿カバー（８）と、前記原稿カバー
   （８）と所定の間隔をおいて上方に位置し回動自在に一
   端が支持され、水平位置でその状態が保持されるフレネ
   ルレンズと反射体から成る重合体（11）と、前記重合体
   （11）の上方に位置し、前記重合体（11）上面に載置さ
   れた投影原稿の画像をスクリーン上に投影するための光
   源ランプ（25a），投影レンズ（25b）及び反射鏡（25
   c）から成るヘッド部（25）を設けたことを特徴とするO
   HP付複写装置。