JP3465197B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

Info

Publication number
JP3465197B2
JP3465197B2 JP25093093A JP25093093A JP3465197B2 JP 3465197 B2 JP3465197 B2 JP 3465197B2 JP 25093093 A JP25093093 A JP 25093093A JP 25093093 A JP25093093 A JP 25093093A JP 3465197 B2 JP3465197 B2 JP 3465197B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
center frequency
ultrasonic
doppler
received signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25093093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0779978A (ja
Inventor
田 浩 神
美喜雄 泉
野 聡 玉
健 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP25093093A priority Critical patent/JP3465197B2/ja
Publication of JPH0779978A publication Critical patent/JPH0779978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3465197B2 publication Critical patent/JP3465197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を利用して被検
体の診断部位について断層像を得ると共にこの断層像の
上に血流像を重ねて表示する超音波診断装置に関し、特
に診断部位から反射した受信信号よりドプラ信号を検出
する際の参照周波数信号を、上記受信信号の中心周波数
を計測しこの中心周波数を用いて被検体の個体差等に応
じて変更設定することができる超音波診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の超音波診断装置は、図4
に示すように、被検体1内に超音波を送受信する探触子
2と、この探触子2を制御して超音波を送信すると共に
受信した反射波の信号を増幅する超音波送受信部3と、
この超音波送受信部3からの受波信号に所定の遅延時間
を与えて整相加算する整相部4と、この整相部4からの
出力信号を検波すると共にディジタル化して診断部位の
断層像を作成する断層像作成手段と、上記整相部4から
の出力信号を入力しドプラ制御部8で生成された互いに
90度位相のずれた参照周波数信号を混合演算してドプ
ラ信号を検出すると共にディジタル化して診断部位の血
流速を計測するドプラ計測手段と、同じく上記の参照周
波数信号を混合演算してドプラ信号を検出すると共にデ
ィジタル化した後低周波成分の信号を除去しさらに血流
の速度情報を演算して血流速の二次元マッピングを行う
カラーフロー描画手段と、上記のように得られた断層像
と特定部位の血流像又は二次元マッピング像とを重ねて
表示する画像表示手段とを有して成っていた。
【0003】なお、上記断層像作成手段は、検波器5
と、A/D変換器6と、ディジタルスキャンコンバータ
(以下「DSC」と略称する)7とで構成されている。
また、ドプラ計測手段は、ミキサ9a,9bと、ウォー
ルフィルタ10a,10bと、A/D変換器11a,1
1bと、高速フーリエ変換器12と、DSC7とで構成
されている。さらに、カラーフロー描画手段は、ミキサ
13a,13bと、A/D変換器14a,14bと、移
動目標検出フィルタ15a,15bと、血流情報演算部
16と、DSC7とで構成されている。そして、画像表
示手段は、D/A変換器17と、カラーTVモニタ18
とで構成されている。なお、図4において、符号19は
Bモード制御部を示し、符号20はクロック信号を発生
する水晶発振器を示している。
【0004】そして、上記の超音波診断装置におけるド
プラ血流計測法は、被検体内の特定部位の血流を解析す
るドプラ分析法と、被検体内の二次元的な血流分布をカ
ラーで表示するカラーフローマッピング法とに大別され
る。このようなドプラ血流計測法で用いている血流の検
出原理は、被検体1内に超音波ビーム21を送受信し、
特定の速度で流れている血流により反射された超音波パ
ルス(受波信号)の中心周波数が、照射した超音波パル
ス(送波信号)の中心周波数より高域あるいは低域に周
波数移動することを利用している。この移動量は、例え
ば数KHz程度であり、この移動成分を効率良く検出する
ために、照射した超音波周波数と近似した周波数を有す
る参照波信号との乗算処理によりドプラベースバンド成
分を抽出している。この参照波の周波数としては、診断
部位の計測に使用する探触子2に応じてドプラ制御部8
から特定の固定周波数の信号が生成されていた。また、
診断部位の深度などに応じて探触子2を変えた場合は、
その診断部位に応じて参照周波数を切り換えて使用して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波診断装置においては、ドプラ制御部8で生成
される参照周波数は、探触子2に応じて特定の固定周波
数の信号とされていたので、被検体1内で反射した受波
信号の中心周波数が被検体内の音響的環境によりずれた
場合は、上記参照周波数と受波信号の中心周波数とが一
致せず、前記ドプラベースバンド成分の抽出効率が低下
するものであった。すなわち、受波信号の中心周波数
は、生体内の音響減衰や屈折などの影響により、一般
に、探触子2から照射された時点での中心周波数より低
域にずれるのが通例である。例えば、肝臓や腎臓などの
腹部分野では、音響減衰は約0.7dB/MHz/cmであり、深さ
10cmの血管を観察する場合には、送波信号の超音波周波
数が3.5MHzのときは約2MHz,7.5MHzのときは約3MHzの
受波信号の中心周波数の移動が生じる。そのため、予め
想定した参照周波数では、その周波数が受波信号の超音
波スペクトラムの中心周波数と必ずしも一致せず、最大
の効率をもってドプラベースバンド成分を抽出すること
ができないことがあった。
【0006】また、上記のような超音波減衰による受波
信号の中心周波数の移動量は、被検体1の肥満などの個
体差、管腔部背後の音響強調、計測深度などによって様
々であり、各種の状況に対応して変化し、前記ドプラベ
ースバンド成分の抽出効率を向上することはできないも
のであった。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、診断部位から反射した受信信号よりドプラ信号を
検出する際の参照周波数信号を、上記受信信号の中心周
波数を計測しこの中心周波数を用いて被検体の個体差等
に応じて変更設定することができる超音波診断装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による超音波診断装置は、被検体内に超音波
を送受信する探触子と、この探触子を制御して超音波を
送信すると共に上記被検体からの反射波を受信する超音
波送受信部と、この超音波送受信部からの受信信号を整
相する整相部と、この整相部からの出力信号とドプラ制
御部で生成された参照周波数信号とを混合演算してドプ
ラ信号を検出すると共に診断部位の血流速を計測するド
プラ計測手段と、上記整相部からの出力信号を取り込ん
で受信信号の中心周波数を計測しこの中心周波数を用い
て参照周波数信号を発生し上記ドプラ制御部へ供給する
中心周波数計測手段と、上記計測された血流速を表示す
る画像表示手段とを有して成る超音波診断装置におい
て、上記中心周波数計測手段は、画像表示手段に表示さ
れた超音波画像中の関心部分に設けられるウインドウ領
域に相当する受信信号の時間範囲に対応して発生される
イネーブル信号により駆動されるものである。また、上
記中心周波数計測手段は、整相部から出力された受信信
号を入力して信号の計数パルスをカウントして該受信信
号の中心周波数を計測し、リセット信号の入力により上
記計測された中心周波数をリセットするカウンタを備え
たものである。 また、他の手段による超音波診断装置
は、被検体内に超音波を送受信する探触子と、この探触
子を制御して超音波を送信すると共に上記被検体からの
反射波を受信する超音波送受信部と、この超音波送受信
部からの受信信号を整相する整相部と、この整相部から
の出力信号とドプラ制御部で生成された参照周波数信号
とを混合演算してドプラ信号を検出すると共に診断部位
の血流速を計測するドプラ計測手段と、上記整相部から
の出力信号を取り込んで受信信号の中心周波数を計測し
この中心周波数を用いて参照周波数信号を発生し上記ド
プラ制御部へ供給する中心周波数計測手段と、上記計測
された血流速を表示する画像表示手段とを有して成る超
音波診断装置において、上記中心周波数計測手段は、画
像表示手段に表示された超音波画像中の関心部分に設け
られるウインドウ領域に相当する受信信号の時間範囲に
対応して発生されるイネーブル信号により駆動され、上
記ドプ ラ制御部には、探触子に応じて固定された参照周
波数信号と上記中心周波数計測手段で生成された参照周
波数信号とを切り換える切換スイッチが設けられている
ものである。
【0009】
【作用】このように構成された超音波診断装置は、整相
部からの出力信号を取り込んで受信信号の中心周波数を
計測しこの中心周波数を用いて参照周波数信号を発生し
ドプラ制御部へ供給する中心周波数計測手段を、画像表
示手段に表示された超音波画像中の関心部分に設けられ
るウインドウ領域に相当する受信信号の時間範囲に対応
して発生されるイネーブル信号により駆動する。これに
より、ドプラ計測の参照周波数信号を被検体の個体差等
に応じて変更設定することができると共に、表示された
超音波画像中の関心部分に設けられるウインドウ領域に
相当する受信信号の時間範囲のみで中心周波数計測手段
が動作する。 また、他の手段による超音波診断装置は、
整相部からの出力信号を取り込んで受信信号の中心周波
数を計測しこの中心周波数を用いて参照周波数信号を発
生しドプラ制御部へ供給する中心周波数計測手段を、画
像表示手段に表示された超音波画像中の関心部分に設け
られるウインドウ領域に相当する受信信号の時間範囲に
対応して発生されるイネーブル信号により駆動し、上記
ドプラ制御部に設けられた切換スイッチにより、探触子
に応じて固定された参照周波数信号と上記中心周波数計
測手段で生成された参照周波数信号とを切り換える。こ
れにより、ドプラ計測の参照周波数信号を被検体の個体
差等に応じて変更設定することができると共に、表示さ
れた超音波画像中の関心部分に設けられるウインドウ領
域に相当する受信信号の時間範囲のみで中心周波数計測
手段が動作する。また、切換スイッチの操作により、従
来と同様に探触子に応じて固定された参照周波数信号
と、上記中心周波数計測手段で生成された参照周波数信
号とを切り換える。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明による超音波診断装置の
実施例を示すブロック図である。この超音波診断装置
は、超音波を利用して被検体の診断部位について断層像
を得ると共にこの断層像の上に血流像を重ねて表示する
もので、図に示すように、探触子2と、超音波送受信部
3と、整相部4と、断層像作成手段と、ドプラ制御部8
と、ドプラ計測手段と、カラーフロー描画手段と、画像
表示手段とを有し、さらに中心周波数計測回路22を備
えて成る。
【0011】上記探触子2は、被検体1内に電子走査に
より超音波を送信すると共にその反射波を受信するもの
で、例えば短冊状に形成された多数の振動子素子が一列
状に配列されている。超音波送受信部3は、上記探触子
2を制御して超音波を送信すると共に受信した反射波の
信号を増幅するもので、図示省略したがその内部には制
御回路及びパルス発生器並びに受信増幅器等を有してお
り、水晶発振器20とBモード制御部19とにより制御
されるようになっている。整相部4は、上記超音波送受
信部3から出力される受波信号に所定の遅延時間を与え
て整相加算するもので、図示省略したがその内部には遅
延時間を与える複数の遅延回路と、これらの遅延回路で
位相が揃えられた受波信号を加算する加算器とを有して
いる。
【0012】前記断層像作成手段は、上記整相部4から
の出力信号を検波すると共にディジタル化して診断部位
の断層像を作成するもので、検波器5と、この検波器5
からの出力信号をディジタル化するA/D変換器6と、
このA/D変換器6から出力される白黒の断層像データ
を書き込むと共に読み出すDSC7とから成る。
【0013】また、ドプラ計測手段は、上記整相部4か
らの出力信号を入力しドプラ制御部8で生成された互い
に90度位相のずれた参照周波数信号8a,8bを混合
演算してドプラ信号を検出すると共にディジタル化して
診断部位の血流速を計測するもので、整相部4からの受
波信号と二つの参照周波数信号8a,8bとをそれぞれ
混合演算して同相成分と90度成分とに分離するミキサ
9a,9bと、このミキサ9a,9bからの出力信号を
入力し高域ろ波器の働きをして変化分のみを抽出するウ
ォールフィルタ10a,10bと、このウォールフィル
タ10a,10bからの出力信号をディジタル化するA
/D変換器11a,11bと、このA/D変換器11
a,11bから出力されるデータを演算して超音波スペ
クトラムを求める高速フーリエ変換器12と、この高速
フーリエ変換器12で求められた超音波スペクトラムを
血流速度に換算しその時間変化を表示するためのDSC
7とから成る。
【0014】さらに、カラーフロー描画手段は、同じく
上記の参照周波数信号8a,8bを混合演算してドプラ
信号を検出すると共にディジタル化した後低周波成分の
信号を除去しさらに血流の速度情報を演算して血流速の
二次元マッピングを行うもので、前記整相部4からの受
波信号と二つの参照周波数信号8a,8bとをそれぞれ
混合演算して同相成分と90度成分とに分離するミキサ
13a,13bと、このミキサ13a,13bからの出
力信号をディジタル化するA/D変換器14a,14b
と、このA/D変換器14a,14bからの出力信号を
入力し高域ろ波器の働きをして変化分のみを抽出する移
動目標検出フィルタ15a,15bと、この移動目標検
出フィルタ15a,15bから出力される血流の速度情
報を演算して平均速度及び速度分散並びに反射強度を求
める血流情報演算部16と、この血流情報演算部16で
求められた血流諸元を用いて例えば接近する血流か遠去
かる血流かで異なる色により血流速の二次元マッピング
を表示するためのDSC7とから成る。
【0015】そして、画像表示手段は、上記のように断
層像作成手段で得られた白黒の断層像と、ドプラ計測手
段で得られた特定部位の血流像又はカラーフロー描画手
段で得られたカラーの二次元マッピング像とを重ねて表
示するもので、前記DSC7でフォーマット変換された
画像データをアナログ信号に変換するD/A変換器17
と、このD/A変換器17からのアナログ信号を入力し
て画像として表示するカラーTVモニタ18とから成
る。
【0016】ここで、本発明においては、図1に示すよ
うに、整相部4の後段にて検波器5及びミキサ9a,9
b;13a,13bに送出される受信信号を取り込むよ
うにして中心周波数計測回路22が設けられている。こ
の中心周波数計測回路22は、上記整相部4からの出力
信号を取り込み受信信号の中心周波数を計測し、この中
心周波数を用いて互いに90度位相のずれた参照周波数
信号を発生し、これを前記ドプラ制御部8へ供給してド
プラ信号を検出するための参照周波数信号を生成する
段となるもので、カラーTVモニタ18に表示された超
音波画像中の関心部分に設けられるウインドウ領域に相
当する受信信号の時間範囲に対応して発生されるイネー
ブル信号により駆動されるようになっている。そして、
その内部構成は図2に示すようになっている。
【0017】すなわち、図2において、整相部4から出
力された受信信号を入力して信号のゼロ点と交差する度
に計数パルスを発生するアナログコンパレータ23と、
この出力された計数パルスをカウントして上記受信信号
の中心周波数を計測するカウンタ24と、このカウンタ
24で計数された指示値(中心周波数の2倍の値)をア
ナログ電圧に変換するD/A変換器25と、このアナロ
グ電圧を入力して周波数設定電圧を上記の中心周波数値
で制御する電圧制御発振器26と、この電圧制御発振器
26の制御電圧で定まる中心周波数を有した信号を入力
し位相を90度ずらす90度位相シフタ27とから成
る。そして、この中心周波数計測回路22の出力信号
は、上記電圧制御発振器26から直接出力されるもの
と、90度位相シフタ27を介して出力されるものとが
あり、同相成分と90度成分とに分離して出力される。
これにより、受信信号の中心周波数に連動する中心周波
数を有するドプラ計測の参照周波数信号が生成され、図
1に示すドプラ制御部8へ供給されるようになってい
る。なお、上記ドプラ制御部8には切換スイッチ28が
設けられており、この切換スイッチ28をオン、オフす
ることによって、従来と同様に探触子2に応じて固定さ
れた参照周波数信号と、上記中心周波数計測回路22で
生成された参照周波数信号とを切り換えて、2系統のミ
キサ9a,9b;13a,13bにそれぞれ送出するよ
うに構成されている。
【0018】次に、このように構成された中心周波数計
測回路22の動作について、図2及び図3を参照して説
明する。まず、図3(a)は探触子2によりセクタ走査
によって得られた超音波画像Iを模式的に示している。
この超音波画像I中の血管29の付近に操作者の関心が
ある場合は、この部分にウインドウ30を設け、この領
域に相当する受信信号(図3(b)参照)の時間範囲に
対応して、図3(c)に示すようにイネーブル信号を発
生させる。このような状態で、図1に示す整相部4から
出力された受信信号は、図2に示すように、中心周波数
計測回路22内のアナログコンパレータ23に入力さ
れ、信号のゼロ点と交差する度にカウンタ24に計数パ
ルスを供給し、このカウンタ24は上記の計数パルスを
カウントして上記受信信号の中心周波数を計測する。こ
のとき、図3(a)に示すウインドウ30の開始時刻に
おいてクリアされたカウンタ24のウインドウ30の終
了時の指示値は、受信信号の中心周波数の丁度2倍とな
っているから、この値をD/A変換器25でアナログ電
圧に変換し、電圧制御発振器26の制御電圧とする。な
お、上記カウンタ24による計数は、図3(c)に示す
イネーブル期間中に設定すればよい。このような動作に
より、電圧制御発振器26の制御電圧で定まる中心周波
数を有した参照周波数信号は、図2に示すように、該電
圧制御発振器26から直接又は90度位相シフタ27を
介して出力され、受信信号の中心周波数に連動した中心
周波数を有するドプラ計測の参照周波数信号として、図
1に示すドプラ制御部8へ供給される。これにより、被
検体1の個体差等に応じて参照周波数信号を変更設定す
ることができる。
【0019】なお、図2においては、受信信号の中心周
波数の計測にゼロクロスカウンタから成るカウンタ24
を用いた構成例を示したが、本発明はこれに限らず、自
己相関法などの他の周波数計測又は推定手段を用いても
よい。また、超音波減衰などの値が同一の被検体1に対
しては、その時間的変化が微少であると考えられるとき
には、図1に示すドプラ計測手段或いはカラーフロー描
画手段の出力データそのものを、受信信号の中心周波数
の計測値として用いてもよい。この場合は、上記の計測
値と電圧制御発振器26の制御電圧との関係式を、ルッ
クアップテーブルなどで校正する必要がある。さらに、
以上の説明では、ドプラ計測法として、主としてパルス
ドプラ法による位相比較の方法について述べたが、これ
に限らず、連続波の超音波を用いた連続波ドプラ法によ
ってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
請求項1に係る発明によれば、整相部からの出力信号を
取り込んで受信信号の中心周波数を計測しこの中心周波
数を用いて参照周波数信号を発生しドプラ制御部へ供給
する中心周波数計測手段を、画像表示手段に表示された
超音波画像中の関心部分に設けられるウインドウ領域に
相当する受信信号の時間範囲に対応して発生されるイネ
ーブル信号により駆動することができる。これにより、
ドプラ計測の参照周波数信号を被検体の個体差等に応じ
て変更設定することができると共に、表示された超音波
画像中の関心部分に設けられるウインドウ領域に相当す
る受信信号の時間範囲のみで中心周波数計測手段が動作
し、例えば血管以外の組織の体動によるアーチファクト
を除去することができる。このことから、血流計測のS
/Nを最適化して、診断に不可欠な血管の血流情報を正
しく計測し、描画することができ、装置の臨床価値を向
上することができる。また、請求項2に係る発明によれ
ば、中心周波数計測手段に備えられたカウンタで、整相
部から出力された受信信号を入力して信号の計数パルス
をカウントして該受信信号の中心周波数を計測し、リセ
ット信号の入力により上記計測された中心周波数をリセ
ットすることができる。 さらに、請求項3に係る発明に
よれば、整相部からの出力信号を取り込んで受信信号の
中心周波数を計測しこの中心周波数を用いて参照周波数
信号を発生しドプラ制御部へ供給する中心周波数計測手
段を、画像表示手段に表示された超音波画像中の関心部
分に設けられるウインドウ領域に相当する受信信号の時
間範囲に対応して発生されるイネーブル信号により駆動
することができ、上記ドプラ制御部に設けられた切換ス
イッチにより、探触子に応じて固定された参照周波数信
号と上記中心周波数計測手段で生成された参照周波数信
号とを切り換えるができる。これにより、ドプラ計測の
参照周波数信号を被検体の個体差等に応じて変更設定す
ることができると共に、表示された超音波画像中の関心
部分に設けられるウインドウ領域に相当する受信信号の
時間範囲のみで中心周波数計測手段が動作し、例えば血
管以外の組織の体動によるアーチファクトを除去するこ
とができる。 また、切換スイッチの操作により、従来と
同様に探触子に応じて固定された参照周波数信号と、上
記中心周波数計測手段で生成された参照周波数信号とを
切り換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波診断装置の実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】中心周波数計測回路の内部構成を示すブロック
図である。
【図3】上記中心周波数計測回路の動作を説明するため
の図である。
【図4】従来の超音波診断装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…被検体 2…探触子 3…超音波送受信部 4…整相部 5…検波器 6,11a,11b,14a,14b…A/D変換器 7…DSC 8…ドプラ制御部 9a,9b,13a,13b…ミキサ 10a,10b…ウォールフィルタ 12…高速フーリエ変換器 15a,15b…移動目標検出フィルタ 16…血流情報演算部 17…D/A変換器 18…カラーTVモニタ 22…中心周波数計測回路 28…切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 健 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株式会社日立メディコ内 (56)参考文献 特開 昭62−227328(JP,A) 特開 昭64−2629(JP,A) 特開 平1−110351(JP,A) 特開 平2−119852(JP,A) 特開 平4−256740(JP,A) 特開 平5−7588(JP,A) 国際公開94/20866(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体内に超音波を送受信する探触子と、
    この探触子を制御して超音波を送信すると共に上記被検
    体からの反射波を受信する超音波送受信部と、この超音
    波送受信部からの受信信号を整相する整相部と、この整
    相部からの出力信号とドプラ制御部で生成された参照周
    波数信号とを混合演算してドプラ信号を検出すると共に
    診断部位の血流速を計測するドプラ計測手段と、上記整
    相部からの出力信号を取り込んで受信信号の中心周波数
    を計測しこの中心周波数を用いて参照周波数信号を発生
    し上記ドプラ制御部へ供給する中心周波数計測手段と、
    上記計測された血流速を表示する画像表示手段とを有し
    て成る超音波診断装置において、上記中心周波数計測手段は、画像表示手段に表示された
    超音波画像中の関心部分に設けられるウインドウ領域に
    相当する受信信号の時間範囲に対応して発生されるイネ
    ーブル信号により駆動される ことを特徴とする超音波診
    断装置。
  2. 【請求項2】上記中心周波数計測手段は、整相部から出
    力された受信信号を入力して信号の計数パルスをカウン
    トして該受信信号の中心周波数を計測し、リセット信号
    の入力により上記計測された中心周波数をリセットする
    カウンタを備えたことを特徴とする請求項1記載の超音
    波診断装置。
  3. 【請求項3】被検体内に超音波を送受信する探触子と、
    この探触子を制御して超音波を送信すると共に上記被検
    体からの反射波を受信する超音波送受信部と、この超音
    波送受信部からの受信信号を整相する整相部と、この整
    相部からの出力信号とドプラ制御部で生成された参照周
    波数信号とを混合演算してドプラ信号を検出すると共に
    診断部位の血流速を計測するドプラ計測手段と、上記整
    相部からの出力信号を取り込んで受信信号の中心周波数
    を計測しこの中心周波数を用いて参照周波数信号を発生
    し上記ドプラ制御部へ供給する中心周波数計測手段と、
    上記計測された血流速を表示する画像表示手段とを有し
    て成る超音波診断装置において、 上記中心周波数計測手段は、画像表示手段に表示された
    超音波画像中の関心部分に設けられるウインドウ領域に
    相当する受信信号の時間範囲に対応して発生さ れるイネ
    ーブル信号により駆動され、 上記ドプラ制御部には、探触子に応じて固定された参照
    周波数信号と上記中心周波数計測手段で生成された参照
    周波数信号とを切り換える切換スイッチが設けられてい
    ることを特徴とする超音波診断装置。
JP25093093A 1993-09-14 1993-09-14 超音波診断装置 Expired - Fee Related JP3465197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25093093A JP3465197B2 (ja) 1993-09-14 1993-09-14 超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25093093A JP3465197B2 (ja) 1993-09-14 1993-09-14 超音波診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0779978A JPH0779978A (ja) 1995-03-28
JP3465197B2 true JP3465197B2 (ja) 2003-11-10

Family

ID=17215139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25093093A Expired - Fee Related JP3465197B2 (ja) 1993-09-14 1993-09-14 超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3465197B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896658B2 (en) * 2001-10-20 2005-05-24 Zonare Medical Systems, Inc. Simultaneous multi-mode and multi-band ultrasonic imaging
JP5477937B2 (ja) * 2008-05-23 2014-04-23 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー ドップラ装置および超音波撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0779978A (ja) 1995-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5788229B2 (ja) 超音波診断装置
US7713204B2 (en) Image data processing method and apparatus for ultrasonic diagnostic apparatus, and image processing apparatus
JPH0613031B2 (ja) 超音波血流イメ−ジング装置
JPH0347A (ja) 超音波診断装置
JP3698173B2 (ja) 超音波診断装置
US20050004462A1 (en) Ultrasound diagnosis apparatus operable in doppler mode
JP3465197B2 (ja) 超音波診断装置
US7118532B2 (en) Data dependent color wall filters
JP2001061839A (ja) 超音波診断装置及び超音波画像処理装置
JP3665406B2 (ja) 超音波診断装置
JP2807131B2 (ja) 超音波診断装置
JP3332090B2 (ja) 超音波診断装置
JP2876166B2 (ja) 超音波血流イメージング装置
JPH06209933A (ja) 超音波ドプラ診断装置
JPH0475645A (ja) 超音波診断装置
JPH0433648A (ja) 超音波診断装置
JP2886595B2 (ja) 超音波診断装置
JP4519452B2 (ja) 超音波診断装置
JPH03272751A (ja) 超音波診断装置
JPH05237103A (ja) 超音波診断装置
JP5996694B2 (ja) 超音波診断装置
JPH06217976A (ja) 超音波診断装置
JP3028163B2 (ja) ドプラcfm超音波診断装置
JPH0292345A (ja) 超音波診断装置
JPH03277351A (ja) 超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees