JP3464564B2 - 紫外線防御化粧料 - Google Patents

紫外線防御化粧料

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JP3464564B2 JP11821495A JP11821495A JP3464564B2 JP 3464564 B2 JP3464564 B2 JP 3464564B2 JP 11821495 A JP11821495 A JP 11821495A JP 11821495 A JP11821495 A JP 11821495A JP 3464564 B2 JP3464564 B2 JP 3464564B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い紫外線防御効果を
有するとともに、安全性及び安定性に優れた紫外線防御
化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紫外線を防御する目的の化粧料に
は、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機粉体が配合されてい
る。
【0003】しかしながら、酸化亜鉛や酸化チタン等の
無機粉体は、十分な紫外線防御効果を得るために配合量
を増すと白くなり、化粧後の外観が損なわれるという問
題があった。また、酸化チタンは表面活性、特に光触媒
活性が高いため、配合成分の安定性に問題があった。酸
化亜鉛は両性酸化物で反応性が高いため、他の配合成分
と反応をおこしてしまう等の問題があり、各種表面処理
等を施して活性及び反応性を低下させる必要があるが、
充分な効果は得られないのが現状である。更に、紫外線
を防御するために、有機系の紫外線吸収剤も数多く開発
されているが、これらの多くは皮膚刺激があり、十分な
効果を得るために化粧料等に多量に配合すると、安全性
の面で問題があった。
【0004】一方、ペロブスカイト型の結晶構造を有す
る特定の複酸化物を含有する化粧料が知られている(特
開平5−339121号公報、特開平5−339122
号公報)。しかしながら、これらは優れた滑沢性、付着
力、カバー力を得ることを目的とするもので、紫外線防
御効果については知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、紫外線防御効果に優れるとともに、安全性及び安定
性に優れた紫外線防御化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において本発
明者らは鋭意研究を行った結果、ペロブスカイト型構造
を有する特定の複酸化物又はその固溶体の粒子と、有機
系紫外線吸収剤を組合わせて用いれば、高い紫外線防御
能を有し、かつ安全性及び安定性に優れた紫外線防御化
粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、次の成分(a)及び
(b): (a)Ca(Ti,Zr)O3、(Ca,Sr)Ti
3、CaTiO3、SrTiO3、BaTiO3、CaZ
rO3、SrZrO3、(Ca,Sr)ZrO3、(C
a,Sr)(Ti,Zr)O3、(Ca,La)Ti
3、(Ca,Ce)TiO3又は(Ca,Ce)(T
i,Zr)O3で表わされるペロブスカイト型構造を有
する複酸化物又はその固溶体であって、体積平均粒子径
が1μm以下で、かつX線回折による結晶子サイズが1
50〜300オングストロームである粒子、 (b)有機系紫外線吸収剤 を含有する紫外線防御化粧料を提供するものである。
【0008】本発明で用いられる成分(a)のペロブス
カイト型構造とは、一般に組成がABX3で表わされる
無機化合物に見られる典型的結晶構造の1つであり、ペ
ロブスカイトCaTiO3の他、多くの化合物がこの構
造を有する。
【0009】
【0010】
【0011】上記において、A及びBで表わされる金属
元素としてそれぞれ1種以上の金属元素が含有されてい
てもよいのは、成分(a)は複酸化物の固溶体を含むた
めである。即ち、A、Bの金属元素の一部がそれぞれ他
のA、Bの金属元素で置換されている構造の固溶体であ
ってもよい。
【0012】本発明の成分(a)の複酸化物又はその固
溶体は、Ca(Ti,Zr)O3(上式でA=Ca、B
=Ti,Zr及びX=Oの化合物を意味する。以下同様
に記載する。)、(Ca,Sr)TiO3、CaTi
3、SrTiO3、BaTiO3、CaZrO3、SrZ
rO3、(Ca,Sr)ZrO3、(Ca,Sr)(T
i,Zr)O3、(Ca,La)TiO3、(Ca,C
e)TiO3、(Ca,Ce)(Ti,Zr)O3であ
る。これらのうち、特にCa(Ti,Zr)O3、(C
a,Sr)TiO3、(Ca,Ce)TiO3、(Ca,
Ce)(Ti,Zr)O3が好ましい。
【0013】本発明の成分(a)は、従来の紫外線吸収
剤では知られていないペロブスカイト型構造をとるが、
このような結晶構造でもバンドギャップエネルギーの値
が紫外線吸収に都合の良い値となり得るため、高い紫外
線吸収能を得ることができる。即ち、セラミックスは価
電子帯と伝導帯が連続でないため、両準位間のエネルギ
ー差であるバンドギャップエネルギー以上のエネルギー
に相当する波長の光を吸収することが知られているが、
ペロブスカイト型構造でも高い紫外線吸収能が得られ
る。また、ペロブスカイト型構造をもつ化合物の多く
は、光触媒活性が低いことも知られている。
【0014】成分(a)の複酸化物又はその固溶体の粒
子は、体積平均粒子径が1μm 以下であることが必要で
あり、好ましくは0.1〜0.4μm である。体積平均
粒子径が1μm を超えると、表面積が小さくなるために
紫外線吸収能が不十分になるとともに、可視光領域での
透明性が不十分となる傾向がある。この体積平均粒子径
は、粒度分布測定装置により測定した粒度分布から体積
平均により求めた値である。
【0015】また、成分(a)の複酸化物又はその固溶
体の粒子は、X線回折による結晶子サイズが150〜3
00オングストロームであることが必要であり、好まし
くは170〜250オングストロームである。300オ
ングストロームを超えると、紫外線の波長との関係で紫
外線吸収能が不十分となる傾向がある。また150オン
グストローム未満では、非晶質構造に近づくため紫外線
吸収能が不十分となる傾向がある。ここで、X線回折に
よる結晶子サイズ(Dhkl)は、試料粉末のX線回折パ
ターンより得られるメインピーク(例えばCaTiO3
では面指数(121))の半値幅を次のScherre
r式へ導入することで求めることができる。
【0016】
【数1】Dhkl=kλ/βcosθ (但し、定数k=0.9、λ=1.5406(Å)、β
はピークの半値幅を示す。)
【0017】本発明で用いる成分(a)の複酸化物又は
その固溶体粒子は、成分(a)の1重量部と硫酸バリウ
ム19重量部を混合した錠剤試料を用いて反射スペクト
ルを測定した場合、250〜380nmの紫外線領域での
平均吸光度が0.6以上であるのが好ましく、より好ま
しくは0.7〜1.2である。
【0018】また、成分(a)は、成分(a)1重量部
と硫酸バリウム19重量部を混合した錠剤試料を用いて
反射スペクトルを測定した場合、500nmでの反射率
が、85%以上であるのが好ましく、より好ましくは9
0〜100%である。このように、可視光波長の500
nmで高い反射率が得られると、その波長での吸収が少な
く、可視光領域での透明性がより高くなる。
【0019】成分(a)の複酸化物の製造方法は、ペロ
ブスカイト型複酸化物を合成する方法であればいずれで
もよく、例えば炭酸塩と水酸化物の混合物を仮焼するこ
とで得られる固相法、各組成成分の塩化物、硝酸塩、硫
酸塩等の水溶液あるいはアルコール溶液を可溶アルカ
リ、シュウ酸等の水溶液あるいはアルコール溶液と混合
する液相法で得られる沈澱物を仮焼して得る方法、又は
液相法で得られる水酸化物を水熱処理して得る方法、及
びCVDや噴霧熱分解法等による気相法等が挙げられる
が、これらの方法に限られるものではない。
【0020】これらの方法において、本発明で特定され
るような体積平均粒子径、結晶子サイズのものを調製す
るには、例えば各組成塩水溶液とシュウ酸水溶液とから
シュウ酸塩を沈澱させる場合、シュウ酸水溶液を60℃
以上に加熱し、この水溶液に組成塩水溶液を滴下するの
が好ましく、また得られたシュウ酸塩の仮焼温度は、5
00〜900℃が好ましい。また、噴霧熱分解法では、
各塩水溶液を超音波噴霧器等で煙霧体とし、N2 ガスを
キャリアガスとして反応管に導入するが、このガス流量
は2〜8l/min、反応温度は600〜1000℃と
すればよい。
【0021】このようにして得られる複酸化物又はその
固溶体粒子は、そのまま使用することができるが、更に
撥水性、撥油性を付与する目的で、公知の方法により表
面処理を行うこともできる。ここで用いられる表面処理
としては、例えばメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルポリシロキサン
等によるシリコーン処理、パーフルオロアルキルリン酸
エステル等によるフッ素処理、更にレシチン処理、金属
石鹸処理、アルキルリン酸エステル処理等が挙げられ
る。また、成分(a)の複酸化物又はその固溶体粒子
は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ
る。
【0022】本発明で用いられる成分(b)の有機系紫
外線吸収剤としては、通常の化粧料等に用いられている
ものであれば特に制限されず、代表的なものとして、以
下のものが挙げられる。
【0023】(1)安息香酸誘導体系:パラアミノ安息
香酸(PABA)、PABAモノグリセリンエステル、
N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N
−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチ
ルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABA
ブチルエステル、N,N−ジメチルPABAアミルエス
テル、N,N−ジメチルPABAオクチルエステル等。
【0024】(2)アントラニル酸誘導体系:ホモメン
チル−N−アセチルアントラニレート等。
【0025】(3)サリチル酸誘導体系:アミルサリシ
レート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレ
ート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、
ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニル
サリシレート等。
【0026】(4)桂皮酸誘導体系:オクチルシンナメ
ート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル
−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,
4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジ
イソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシ
ンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメー
ト、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル
−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p
−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−
メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシ
シンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシン
ナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェ
ニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサ
ノイル−ジパラメトキシシンナメート等。
【0027】(5)ベンゾフェノン誘導体系:2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,2′,
4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシ−4′−メチルベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン
酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシ
ル−4′−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシ
レート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフ
ェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノ
ン等。
【0028】(6)その他の紫外線吸収剤:3−(4′
−メチルベンジリデン)−d,1−カンファー、3−ベ
ンジリデン−d,1−カンファー、ウロカニン酸、ウロ
カニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベ
ンゾキサゾール、2,2′−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジ
ベンザラシン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−
4′−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3′
−ジメチル−2−ノルボルニリデン)3−ペンタン−2
−オン、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,
4′−ジメチル−1,3−ペンタジオン等。
【0029】これらのうち、特に好ましい紫外線吸収剤
としては、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメ
ート、4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメ
タン等が挙げられる。また、成分(b)の有機系紫外線
吸収剤は、1種又は2種以上を組合わせて用いることが
できる。
【0030】本発明の紫外線防御化粧料において、成分
(a)及び(b)の配合量は、剤型に応じて適宜選択す
ることができ、特に制限されないが、成分(a)及び
(b)の合計量が全組成中に3〜50重量%であるのが
好ましく、特に5〜25重量%、更に6〜20重量%で
あると、十分な紫外線遮断効果が得られるとともに、感
触も良好であり好ましい。また、成分(b)の有機系紫
外線吸収剤の配合量は、全組成中に10重量%以下であ
るのが好ましい。
【0031】本発明の紫外線防御化粧料には、更にエー
テル変性シリコーン又はシリコーン油を配合することが
でき、使用感をより向上させることができる。これらの
うち、エーテル変性シリコーンとしては、オルガノポリ
シロキサンの少なくとも一部にエーテル結合を有する基
が置換した化合物であればよく、例えばポリエーテル変
性シリコーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコー
ン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン等が挙
げられる。
【0032】ポリエーテル変性シリコーンとしては、例
えば式(1)で表わされるものが挙げられる。
【0033】
【化1】
【0034】〔式中、R1 〜R3 のうち、少なくとも一
つは基R4(OC3H6)b(OC2H4)aO(CH2)p-(R4 は水素原子又
は炭素数1〜12のアルキル基を、pは1〜5の数を、
a及びbは平均値で各々0〜35の数を示す)を、残余
はメチル基を示し、m及びnは平均値で、mは1〜20
0の数を、nは0〜50の数を示す〕
【0035】このうち、分子量が2000〜50000
であり、R1 〜R3 の占める割合が分子量の5〜40%
であるものが好ましい。更にまた、上記式(1)中のm
が50〜80、nが0〜2、aが9〜10、bが0、p
が3、R4 が水素原子であるものか、又はmが90〜1
10、nが0、aが11〜13、bが0、pが3、R 4
が水素原子であるものが特に好ましい。これらの市販品
としては、東レダウコーニング社製 SH−3775
C、信越シリコーン社製 KF−6015、日本ユニカ
社製 FZ−2110C等が挙げられる。
【0036】ポリエーテル・アルキル変性シリコーンと
しては、例えば式(2)で表わされ、1分子中にポリオ
キシアルキレン基と炭素数6〜16の炭化水素基を有す
る変性シリコーンが挙げられる。
【0037】
【化2】
【0038】〔式中、R5 は炭素数1〜5の炭化水素基
を示し、R6 は炭素数6〜16の炭化水素基を示し、Q
はアルキレン基を示し、R7 は基-(OC2H4)q-(OC3H6)r-O
R8(R 8 は水素原子又は低級アルキル基を示し、q及び
rはq≦rで、かつ-(OC2H4)q-(OC3H5)r-の分子量が6
00〜3500となる数を示す)を示し、zは1〜3の
数を示し、x及びyは、x<3yで、かつx+y+z=
30〜400となる数を示す。但し、-(OC2H4)q-(OC
3H6)r- の総重量はポリエーテル・アルキル変性シリコ
ーン(2)の全重量の1/3を超えない〕
【0039】上記ポリエーテル・アルキル変性シリコー
ンの式(2)中、R5 の炭素数1〜5の炭化水素基とし
ては、アルキル又はアルケニル基、例えばメチル基、エ
チル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ビニ
ル基等が挙げられ、これらのうち、特にメチル基が好ま
しい。また、R6 の炭素数6〜16の炭化水素基として
好ましいものとしては、例えばヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、
ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基等の直鎖
アルキル基、イソオクチル基、sec−オクチル基、2
−エチルヘキシル基等の分岐鎖アルキル基等が挙げら
れ、これらのうち、特にドデシル基が好ましい。なお、
y>1である場合には、それぞれのR6 は同一の基であ
っても2種以上の異なる基の組合せであってもよい。ま
た、R7 は基-(OC2H4)q-(OC3H6)r-OR8を示し、R8とし
ては水素原子又はメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基等の低級アルキル基が挙げられ
るが、特に水素原子が好ましい。また、q及びrはq≧
rであり、かつ-(OC2H4)q-(OC3H6)r-の分子量が600
〜3500となる数を示すが、q及びrの値の特に好ま
しい例としては、q=15でr=0;q=r=25;あ
るいはq=29でr=7が挙げられる。また、xは0〜
100、特に0が好ましく、yはy+z=30〜70と
なる数が好ましく、zは2以上が好ましい。更に、Qの
アルキレン基としては、例えばメチレン基、エチレン
基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基等が挙
げられ、特にプロピレン基、トリメチレン基が好まし
い。
【0040】これらのポリエーテル・アルキル変性シリ
コーンは、例えば特公昭63−36620号公報に記載
されている方法に従って製造することができ、東レダウ
コーニング社から「DC Q2−2500」の名称で市
販されているものを使用することもできる。
【0041】アルキルグリセリルエーテル変性シリコー
ンとしては、式(3)で表わされるものが挙げられる。
【0042】
【化3】
【0043】〔式中、R9 〜R20のうち少なくとも一つ
は基-D-OCH2CH(OR21)CH2OR22(Dは炭素数3〜20の二
価炭化水素基を示し、R21及びR22は一方が水素原子
で、他方は水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素基を示
す)で表わされる基であり、残りは炭素数1〜30の直
鎖、分岐鎖若しくは環状の炭化水素基又は式-E-R23(E
はエーテル結合及び/又はエステル結合を含む二価炭化
水素基を、R23は炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又は環
状の炭化水素基を示す)で表わされる基であり、s、t
及びuは0以上2000以下の数を示し、s=t=u=
0のときR9 〜R11及びR18〜R20のうち少なくともひ
とつは-D-OCH2CH(OR21)CH2OR22を示す。但し、R9 〜R
20のうちの一つが、DがトリメチレンでR21及びR22
共に水素原子である-D-OCH2CH(OR21)CH2OR22であり、か
つ残りが全てメチル基である場合を除く〕
【0044】式(3)中、Dで示される炭素数3〜20
の二価炭化水素基としては、例えばトリメチレン基、テ
トラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン
基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレ
ン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメ
チレン基、テトラデカメチレン基、ヘキサデカメチレン
基、オクタデカメチレン基等の直鎖アルキレン基;プロ
ピレン基、2−メチルトリメチレン基、2−メチルテト
ラメチレン基、2−メチルペンタメチレン基、3−メチ
ルペンタメチレン基等の分岐鎖アルキレン基等が挙げら
れる。R21又はR 22で示される炭素数1〜5の炭化水素
基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、シクロペ
ンチル基等の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基等が挙
げられる。また、Eで示されるエーテル結合及び/又は
エステル結合を含む二価炭化水素基としては、例えば-
(CH2)h-(OC2H4)i-(OC3H6)j-O-、-(CH2)h-O-CO-、-(CH2)
h-COO-、(i及びjは0以上50以下の数、hは3以上
20以下の整数)等が挙げられる。更に、炭素数1〜3
0の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基としては、例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル
基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル
基、エイコシル基、ドコシル基、テトラコシル基、ヘキ
サコシル基、オクタコシル基、トリアコンチル基等の直
鎖アルキル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、t
ert−ブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピ
ル基、1−ヘプチルデシル基等の分岐鎖アルキル基;シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、アビエチル基、コ
レステリル基等の環状アルキル基などが挙げられる。こ
れらのアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、
例えば特開平5−112424号公報記載の方法に従っ
て製造することができる。
【0045】これらのエーテル変性シリコーンは、1種
又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成物
中に0.05〜20重量%配合するのが好ましく、特に
1〜10重量%が好ましい。
【0046】また、シリコーン油としては特に制限され
ず、従来より化粧品に用いられているものであればいず
れも用いることができる。具体的には、オクタメチルポ
リシロキサン、テトラデカメチルポリシロキサン、メチ
ルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、あるいはオクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン等のメチルポリシクロシロキサン、トリメチルシロキ
シケイ酸、更には式(4)及び(5)を有するオルガノ
ポリシロキサン:
【0047】
【化4】
【0048】(R23及びR24はそれぞれ炭素数1〜4の
アルキル基を示し、R25は炭素数1〜40の直鎖、分岐
鎖又は環状のアルキル基、アルケニル基又はフルオロア
ルキル基を示し、R26は炭素数7〜40の直鎖又は分岐
鎖又は環状のアルキル基、アルケニル基又はフルオロ基
を示し、eは2以上の数を示し、fは3以上の数を示
し、更にe+f=5〜6000である)等が例示され
る。
【0049】これらのシリコーン油は、1種又は2種以
上を組合わせて用いることができ、全組成中に2〜80
重量%配合するのが好ましく、特に10〜60重量%が
好ましい。
【0050】更に、本発明の紫外線防御化粧料には、水
溶性多価アルコールを配合することができ、より高い保
温効果を得ることができる。ここで用いられる水溶性多
価アルコールとしては、分子内に2個以上のヒドロキシ
ル基を有するものであればいずれでも良く、例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、グリセリン、及びジグリセリン、ト
リグリセリン、テトラグリセリンなどのポリグリセリ
ン、グルコース、マルトース、マルチトール、ショ糖、
フラクトース、キシリトース、ソルビトール、マルトト
リオース、スレイトール、エリスリトール、デンプン分
解糖還元アルコール等が挙げられる。これらの水溶性多
価アルコールは、1種又は2種以上を組合わせて用いる
ことができ、全組成中に0.5〜30重量%、特に1〜
15重量%配合するのが好ましい。
【0051】本発明の紫外線防御化粧料には、更に通常
の化粧料等に用いられる油剤、界面活性剤、前記以外の
紫外線吸収剤を配合することができる。ここで、油剤と
しては、例えばスクワラン、流動パラフィン、ワセリン
等の炭化水素油;ミツロウ、鯨ロウ、カルナウバロウ等
のロウ類;ホホバ油、ミリスチン酸オクチルドデシル、
ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油
類;オリーブ油、マカデミアナッツ油等の天然動植物油
脂;ジグリセライド、シリコーン油等が挙げられ、1種
又は2種以上を組合わせて用いることができる。
【0052】また、界面活性剤としては、例えばポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油アルキル硫酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、アル
キルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルリン
酸エステル、脂肪酸アルカリ金属塩、ソルビタン脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられ、1
種又は2種以上を組合わせて用いることができる。
【0053】酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物も、
安定性に問題のない範囲であれば配合することができ
る。
【0054】更に、本発明の紫外線防御化粧料には上記
の成分以外に本発明の効果を損なわない限りにおいて、
通常の化粧料等に用いられる成分、例えばアルコール
類、粘度調整剤、安定化剤、湿潤剤、前記以外の保湿
剤、細胞間脂質(セラミド等)、防腐剤、pH調整剤、酸
化防止剤、増粘剤、粉体、顔料、色素、香料、薬効成
分、美白剤等を適宜配合することができる。
【0055】本発明の紫外線防御化粧料は、常法に従っ
て製造することができ、化粧水、乳液、クリーム、軟
膏、エアゾール化粧料、ファンデーション等の様々な剤
型とすることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明の紫外線防御化粧料は、高い紫外
線防御能を有し、しかも安全性及び安定性に優れたもの
である。
【0057】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定され
るものではない。なお、併せて複酸化物及びその固溶体
の製造法を合成例として示す。また、合成例中の各デー
タの評価は、次の方法により行った。
【0058】(1)体積平均粒子径:ポリアクリル酸ナ
トリウム(商品名;ポイズ530)の0.1重量%水溶
液に試料粉末を分散させ、粒度分布測定装置(堀場製作
所製;形式LA−700)により測定した粒度分布から
体積平均により求めた。
【0059】(2)結晶子サイズ:試料粉末のX線回折
パターンより得られるメインピークの半値幅を前記のS
cherrer式へ導入することで求めた。
【0060】(3)紫外線吸収能:試料粉末0.1gと
硫酸バリウム粉末1.9gの合計2.0gをメノウ乳鉢
で十分に混合して錠剤試料とし、分光光度計(日立製作
所製;形式U−4000型)を用いて、190〜700
nmの波長範囲での反射スペクトルを測定し、得られたス
ペクトルを吸光度に変換し、250〜380nmの紫外線
領域での平均吸光度を算出して評価基準とした。
【0061】(4)可視光域での透明性:上記の紫外線
吸収能測定で得られる反射スペクトルの500nmでの反
射率をもって評価基準とした。
【0062】合成例1 塩化カルシウム1×10-1モル、塩化チタン9.5×1
-2モル及びオキシ塩化ジルコニウム5×10-3モル
を、イオン交換水400mlに溶解した。次いでシュウ酸
2×10-1モルをイオン交換水400mlに溶解し、この
溶液を攪拌しながら100℃に加熱し、上記塩化物水溶
液を20秒で投入して10分間攪拌を続けた後、炭酸カ
リウム水溶液を添加して中和し、5時間熟成した。熟成
終了後、沈澱物を濾過・洗浄し、100℃で乾燥した。
得られた粉末を粉砕後700℃で1時間仮焼して、目的
の複酸化物粉末を得た。
【0063】得られた粉末は、X線回折パターンより、
Ca(Ti,Zr)O3 で表わされるペロブスカイト型
構造であることが判明した。また、この粉末の体積平均
粒子径は0.3μm 、結晶子サイズが210オングスト
ロームであり、紫外線吸収能0.75、透明性93%で
あった。
【0064】合成例2 仮焼温度を900℃とする以外は合成例1と同様の操作
を行った。得られた粉末は、X線回折パターンより、C
a(Ti,Zr)O3 で表わされるペロブスカイト型構
造であることが判明した。また、この粉末の体積平均粒
子径は0.35μm 、結晶子サイズが240オングスト
ロームであり、紫外線吸収能0.65、透明性92%で
あった。
【0065】合成例3 塩化カルシウム2×10-3モル、塩化チタン1.9×1
-3モル及びオキシ塩化ジルコニウム1×10-4モル
を、0.1mol/lの塩酸水溶液1000mlに溶解し
た。この水溶液を超音波噴霧器で煙霧体とし、N2 ガス
をキャリアガスとしてガス流量4l/minで800℃
に加熱した反応器へ導入し、熱分解することにより、目
的とする複酸化物粉末を得た。ここで得られた粉末は、
X線回折パターンより、Ca(Ti,Zr)O3 で表わ
されるペロブスカイト型構造であることが判明した。ま
た、この粉末は、体積平均粒子径0.27μm 、結晶子
サイズが250オングストロームで、紫外線吸収能0.
70、透明性90%であった。
【0066】合成例4 塩化カルシウム9.5×10-2モル、塩化ストロンチウ
ム5×10-3モル及び塩化チタン1×10-1モルを、イ
オン交換水400mlに溶解する以外は合成例1と同様の
操作を行った。得られた粉末は、X線回折パターンよ
り、(Ca,Sr)TiO3 で表わされるペロブスカイ
ト型構造であることが判明した。また、この粉末は、体
積平均粒子径0.4μm 、結晶子サイズが225オング
ストロームであり、紫外線吸収能0.60、透明性9
3.5%であった。
【0067】合成例5 塩化カルシウム1×10-1モル及び塩化チタン1×10
-1モルをイオン交換水400mlに溶解した。次いで、シ
ュウ酸2×10-1モルをイオン交換水400mlに溶解
し、この溶液を攪拌しながら100℃に加熱し、上記塩
化物水溶液を20秒で投入して10分間攪拌を続けた
後、炭酸カリウム水溶液を添加して中和し、5時間熟成
した。熟成終了後、沈澱物を濾過・洗浄し、100℃で
乾燥した。得られた粉末を粉砕後700℃で1時間仮焼
して、目的の複酸化物粉末を得た。得られた粉末は、X
線回折パターンより、CaTiO3 で表わされるペロブ
スカイト型構造であることが判明した。また、この粉末
の体積平均粒子径は0.33μm 、結晶子サイズが21
5オングストロームであり、紫外線吸収能0.72、透
明性89.5%であった。
【0068】合成例6 塩化ストロンチウム1×10-1モル、塩化チタン1×1
-1モルをイオン交換水300mlとエチルアルコール1
00mlの混合溶液に溶解した。次いで、シュウ酸2×1
-1モルをエチルアルコール400mlに溶解し、この溶
液を攪拌しながら70℃に加熱し、上記塩化物水溶液を
20秒で投入して10分間攪拌を続けた後、アンモニア
水を添加して中和し、5時間熟成した。熟成終了後、沈
澱物を濾過・洗浄し、100℃で乾燥した。得られた粉
末を粉砕後800℃で1時間仮焼して、目的の複酸化物
粉末を得た。得られた粉末は、X線回折パターンより、
SrTiO3 で表わされるペロブスカイト型構造である
ことが判明した。また、この粉末の体積平均粒子径は
0.65μm 、結晶子サイズが250オングストローム
であり、紫外線吸収能0.60、透明性88.8%であ
った。
【0069】合成例7 塩化ストロンチウムを塩化パリウムとする以外は合成例
6と同様の操作を行った。得られた粉末は、X線回折パ
ターンより、BaTiO3 で表わされるペロブスカイト
型構造であることが判明した。また、この粉末の体積平
均粒子径は0.53μm 、結晶子サイズが245オング
ストロームであり、紫外線吸収能0.65、透明性9
2.7%であった。
【0070】合成例8 塩化カルシウム9.5×10-2モル、塩化セリウム5×
10-3モル及び塩化チタン1×10-1モルを、イオン交
換水400mlに溶解した。次いで、シュウ酸2×10-1
モルをイオン交換水400mlに溶解し、この溶液を攪拌
しながら100℃に加熱し、上記塩化物水溶液を20秒
で投入して10分間攪拌を続けた後、炭酸カリウム水溶
液を添加して中和し、5時間熟成した。熟成終了後、沈
澱物を濾過・洗浄し、100℃で乾燥した。得られた粉
末を粉砕後700℃で1時間仮焼して、目的の複酸化物
粉末を得た。得られた粉末は、X線回折パターンより、
(Ca,Ce)TiO3 で表わされるペロブスカイト型
構造であることが判明した。また、この粉末の体積平均
粒子径は0.35μm 、結晶子サイズが205オングス
トロームであり、紫外線吸収能0.75、透明性90%
であった。
【0071】合成例9 塩化カルシウム3×10-1モル及び塩化チタン3×10
-1モルを、イオン交換水300mlに溶解した。次いで4
8%水酸化ナトリウム水溶液130gにイオン交換水4
0gを加えた水溶液を攪拌しながら40℃に加熱し、上
記塩化物水溶液を5ml/minで滴下し、1時間熟成を
行った。熟成終了後、スラリー濃度(CaTiO3
算)となるようにイオン交換水を添加した。次いで、得
られたスラリー600mlをステンレス製の1リットルの
容器に分取し、攪拌しながら150℃で5時間水熱処理
を行った。処理終了後、生成物を濾過し、十分に洗浄し
た後、100℃で乾燥して、目的の複酸化物粉末を得
た。得られた粉末は、X線回折パターンより、CaTi
3 で表わされるペロブスカイト型構造であることが判
明した。また、この粉末の体積平均粒子径は0.87μ
m 、結晶子サイズが270オングストロームであり、紫
外線吸収能0.63、透明性87%であった。
【0072】合成例10 塩化カルシウム1×10-1モル、塩化チタン7.5×1
-2モル及びオキシ塩化ジルコニウム2.5×10-2
ルを、イオン交換水400mlに溶解した。次いで、シュ
ウ酸2×10-1モルをイオン交換水400mlに溶解し、
この溶液を攪拌しながら100℃に加熱し、上記塩化物
水溶液を10分で滴下して10分間攪拌を続けた後、炭
酸カリウム水溶液を添加して中和し、5時間熟成した。
熟成終了後、沈澱物を濾過・洗浄し、100℃で乾燥し
た。得られた粉末を粉砕後700℃で1時間仮焼して、
目的の複酸化物粉末を得た。得られた粉末は、X線回折
パターンより、Ca(Ti,Zr)O3 で表わされるペ
ロブスカイト型構造であることが判明した。また、この
粉末の体積平均粒子径は0.45μm 、結晶子サイズが
240オングストロームであり、紫外線吸収能0.6
2、透明性92.5%であった。
【0073】合成例11 塩化セリウムを塩化ランタンとし、仮焼温度を800℃
とする以外は合成例8と同様の操作を行った。得られた
粉末は、X線回折パターンより、(Ca,La)TiO
3 で表わされるペロブスカイト型構造であることが判明
した。また、この粉末の体積平均粒子径は0.33μm
、結晶子サイズが202オングストロームであり、紫
外線吸収能0.73、透明性94%であった。
【0074】合成例12 塩化カルシウム9.5×10-2モル、塩化セリウム5×
10-3モル、塩化チタン9.5×10-2モル及びオキシ
塩化ジルコニウム5×10-3モルを、イオン交換水25
0mlとイソプロピルアルコール150mlの混合溶液に溶
解した。次いで、シュウ酸2×10-1モルをイソプロピ
ルアルコール400mlに溶解し、この溶液を攪拌しなが
ら80℃に加熱し、上記塩化物水溶液を30分で滴下
し、滴下終了後10分間攪拌を続けた後、アンモニア水
で中和し、2時間熟成を行った。熟成終了後、沈澱物を
濾過・洗浄し、80℃で真空乾燥した。得られた粉末を
粉砕後700℃で1時間仮焼して、目的の複酸化物粉末
を得た。得られた粉末は、X線回折パターンより、(C
a,Ce)(Ti,Zr)O3で表わされるペロブスカ
イト型構造であることが判明した。また、この粉末の体
積平均粒子径は0.29μm 、結晶子サイズが215オ
ングストロームであり、紫外線吸収能0.75、透明性
89.1%であった。
【0075】比較合成例1 仮焼温度を1000℃とする以外は合成例1と同様の操
作を行った。得られた粉末は、X線回折パターンより、
Ca(Ti,Zr)O3 で表わされるペロブスカイト型
構造であることが判明した。また、この粉末は、体積平
均粒子径1.5μm 、結晶子サイズが330オングスト
ロームであり、紫外線吸収能0.27、透明性84%で
あった。
【0076】また、実施例において用いたエーテル変性
シリコーン及びシリコーン油の構造は以下のとおりであ
る。
【0077】
【表1】(エーテル変性シリコーン) (1)東レダウコーニング社製 SH−3775E 式(1)において、 R1 =R2 =CH3 R3 =H(OC3H6)b(OC2H4)aO(CH2)p- p=3、a=7〜15、b=0 m=50〜100、n=1〜5 (2)信越シリコーン社製 KF−6015 式(1)において、 R1 =R2 =CH3 R3 =H(OC3H6)b(OC2H4)aO(CH2)p- p=3、a=2〜5、b=0 m=20〜30、n=2〜5 (3)日本ユニカ社製 FZ−2110C 式(1)において、 R1 =R2 =CH3 R3 =C4H9(OC3H6)b(OC2H4)aO(CH2)p- p=3、a=0、b=7〜13 m=4〜10、n=1〜6 (4)東レダウコーニング社製 DC Q2−2500 式(2)において、 R5 =CH3、R6=C12H25 R7 =-(OC2H4)q-(OC3H6)r-OH q=10〜30、r=10〜30 Q=-(CH2)3- x=0、y=30〜70、z=1〜6 (シリコーン油) (1)オルガノポリシロキサンB
【0078】
【化5】
【0079】実施例1(化粧水) 以下に示す組成の2層タイプ化粧水を常法に従って製造
した。得られた化粧水は、紫外線防御効果に優れ、安全
性及び安定性も良好であった。
【0080】
【表2】 (組成) (重量%) 合成例4の複酸化物粉末 5.0 エタノール 25.0 グリセリン 10.0 2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3.0 ポリエチレングリコール1500 4.0 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 1.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(30E.O.) 0.5 香料 0.2 精製水 バランス
【0081】実施例2(乳液) 以下に示す組成の乳液を常法に従って製造した。得られ
た乳液は紫外線防御効果に優れ、安全性及び安定性も良
好であった。
【0082】
【表3】 (組成) (重量%) 合成例6の複酸化物粉末 15.0 セタノール 1.0 スクワラン 5.0 オリーブ油 5.0 ホホバ油 2.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(10E.O.) 1.0 モノステアリン酸ソルビタン 1.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 エタノール 3.0 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングリコール 4.0 香料 0.1 精製水 バランス 2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3.0
【0083】実施例3(乳液) 以下に示す組成の乳液を常法に従って製造した。得られ
た乳液は紫外線防御効果、安全性及び安定性に優れたも
のであった。
【0084】
【表4】 (組成) (重量%) 合成例2の複酸化物粉末 10.0 エーテル変性シリコーン (日本ユニカ社製 FZ−2110C) 2.0 エーテル変性シリコーン (信越シリコーン社製 KF−6015) 1.5 エーテル変性シリコーン (東レダウコーニング社製 DC Q2−2500) 2.0 メチルポリシロキサン(6cs) 20.0 オクタメチルテトラシクロシロキサン 20.0 4−メトキシ−4′−t−ブチルベンゾイルメタン 2.0 シリコーン油(オルガノポリシロキサンB) 1.0 スクワラン 2.0 ミリスチルオクチルドデシル 1.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 5.0 香料 0.1 精製水 バランス
【0085】実施例4(クリーム) 以下に示す組成のクリームを常法に従って製造した。得
られたクリームは紫外線防御効果、安全性及び安定性に
優れたものであった。
【0086】
【表5】 (組成) (重量%) 合成例2の複酸化物粉末 10.0 ステアリン酸 2.0 セタノール 1.0 コレステロール 1.0 スクワラン 10.0 オリーブ油 5.0 ホホバ油 5.0 4−メトキシ−4′−t−ブチルベンゾイルメタン 2.0 セチルリン酸 0.5 モノステアリン酸ソルビタン 2.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.5 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 6.0 ジプロピレングリコール 4.0 L−アルギニン 0.3 香料 0.1 精製水 バランス
【0087】実施例5(クリーム) 表6及び表7に示す組成のクリームを常法に従って製造
し、その紫外線防御効果、安全性及び安定性を評価し
た。結果を表6及び表7に示す。
【0088】(評価方法) (1)紫外線防御効果:クリームを人背部に塗布し、紫
外線ランプを照射したときのPFB値を求めた。
【0089】(2)安全性(パッチテスト):10人の
パネラーに、各クリームを塗布したときの皮膚刺激を以
下の基準に従って評価した。 ◎:10人中、1人以下に紅斑を確認した。 ○:10人中、2〜3人以下に紅斑を確認した。 △:10人中、4〜6人以下に紅斑を確認した。 ×:10人中、7人以上に紅斑を確認した。
【0090】(3)安定性(光暴露試験):各クリーム
をサンプル管に入れ、屋上にて太陽光を2週間暴露させ
た後のクリームの状態を目視により評価した。
【0091】
【表6】
【0092】
【表7】
【0093】表6及び表7の結果から明らかなように、
本発明のクリームは比較品に比べ、紫外線防御効果に優
れたものであった。また、安全性及び安定性も良好であ
った。
【0094】実施例6(クリーム) 以下に示す組成のクリームを常法に従って製造した。得
られたクリームは、紫外線防御効果に優れ、安全性及び
安定性も良好であった。
【0095】
【表8】 (組成) (重量%) 合成例12の複酸化物粉末 10.0 エーテル変性シリコーン (東レダウコーニング社製 SH3775E) 2.0 α−モノメチル分岐イソステアリルグリセリルエーテル 2.0 エーテル変性シリコーン (信越シリコーン社製 KF−6015) 2.0 メチルポリシロキサン(6cs) 5.0 2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3.0 4−メトキシ−4′−t−ブチルベンゾイルメタン 2.0 オクタメチルテトラシクロシロキサン 15.0 スクワラン 2.0 ミリスチルオクチルドデシル 1.0 硫酸マグネシウム 0.5 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 ポリメチルシルセスキオキサン粉末 4.0 香料 0.1 精製水 バランス
【0096】実施例7(クリーム) 以下に示す組成のクリームを常法に従って製造した。得
られたクリームは紫外線防御効果に優れ、安全性及び安
定性も良好であった。
【0097】
【表9】 (組成) (重量%) 合成例10の複酸化物粉末 10.0 アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン 1.5 エーテル変性シリコーン (信越シリコーン社製 KF−6015) 0.5 メチルポリシロキサン(6cs) 5.0 オクタメチルテトラシクロシロキサン 20.0 2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3.0 スクワラン 2.0 ミリスチルオクチルドデシル 1.0 デキストリン脂肪酸エステル 0.5 硫酸マグネシウム 0.5 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 6.0 ジグリセリン 2.0 ポリメチルシルセスキオキサン粉末 4.0 香料 0.1 精製水 バランス
【0098】実施例8(エアゾール化粧料) 以下に示す組成のエアゾール化粧料を常法に従って製造
した。得られたエアゾール化粧料は紫外線防御効果に優
れ、安全性及び安定性も良好であった。
【0099】
【表10】 (組成) (重量%) 合成例8の複酸化物粉末 5.0 トリクロサン 0.01 アルミニウムヒドロキシクロライド 1.5 タルク 1.0 2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 グリセリン 4.0 香料 0.2 噴射剤 バランス
【0100】実施例9(油性ファンデーション) 以下に示す組成の油性ファンデーションを常法に従って
製造した。得られた油性ファンデーションは紫外線防御
効果に優れ、安全性及び安定性も良好であった。
【0101】
【表11】 (組成) (重量%) 合成例11の複酸化物粉末 20.0 スクワラン 23.8 2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 マイクロクリスタリンワックス 6.0 ジグリセリン 10.0 カオリン 10.0 タルク 10.0 着色顔料 15.0 香料 0.2
【0102】実施例10(液状乳化ファンデーション) 以下に示す組成の液状乳化ファンデーションを常法に従
って製造した。得られた液状乳化ファンデーションは紫
外線防御効果に優れ、安全性及び安定性も良好であっ
た。
【0103】
【表12】 (組成) (重量%) シリコーン処理した合成例12の複酸化物粉末 5.0 シリコーン処理セリサイト 2.0 シリコーン処理タルク 3.0 シリコーン処理ベンガラ 0.4 シリコーン処理酸化鉄黄 0.7 シリコーン処理酸化鉄黒 0.1 スクワラン 4.0 メチルポリシロキサン(6cs) 5.0 オクタメチルテトラシクロシロキサン 12.0 2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3.0 4−メトキシ−4′−t−ブチルベンゾイルメタン 2.0 α−モノメチル分岐イソステアリルグリセリルエーテル 1.0 エーテル変性シリコーン (日本ユニカ社製 FZ−2110C) 1.0 エーテル変性シリコーン (信越シリコーン社製 KF−6015) 1.0 アルミニウムジステアレート 0.2 硫酸マグネシウム 0.7 ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセライド 2.0 グリセリン 3.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 精製水 バランス 製
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 7/42 A61K 7/42 7/44 7/44 (72)発明者 鈴木 裕二 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式 会社研究所内 (72)発明者 衣田 幸司 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (72)発明者 阪口 美喜夫 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (72)発明者 湯沢 正幸 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (56)参考文献 特開 平4−5223(JP,A) 特開 平5−339121(JP,A) 特開 平2−258712(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)及び(b): (a)Ca(Ti,Zr)O3、(Ca,Sr)Ti
    3、CaTiO3、SrTiO3、BaTiO3、CaZ
    rO3、SrZrO3、(Ca,Sr)ZrO3、(C
    a,Sr)(Ti,Zr)O3、(Ca,La)Ti
    3、(Ca,Ce)TiO3又は(Ca,Ce)(T
    i,Zr)O3で表わされるペロブスカイト型構造を有
    する複酸化物又はその固溶体であって、体積平均粒子径
    が1μm以下で、かつX線回折による結晶子サイズが1
    50〜300オングストロームである粒子、 (b)有機系紫外線吸収剤 を含有する紫外線防御化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(a)が、成分(a)1重量部と硫
    酸バリウム19重量部を混合した錠剤試料の反射スペク
    トル測定で、250〜380nmの紫外線領域での平均吸
    光度が0.6以上のものである請求項1記載の紫外線防
    御化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(a)が、成分(a)1重量部と硫
    酸バリウム19重量部を混合した錠剤試料の反射スペク
    トル測定で、500nmでの反射率が85%以上のもので
    ある請求項1又は2記載の紫外線防御化粧料。
  4. 【請求項4】 更に、エーテル変性シリコーン又はシリ
    コーン油を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の
    紫外線防御化粧料。
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