JP3464550B2 - 改質ポリエステル組成物および繊維 - Google Patents

改質ポリエステル組成物および繊維

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JP3464550B2 JP30666194A JP30666194A JP3464550B2 JP 3464550 B2 JP3464550 B2 JP 3464550B2 JP 30666194 A JP30666194 A JP 30666194A JP 30666194 A JP30666194 A JP 30666194A JP 3464550 B2 JP3464550 B2 JP 3464550B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改質ポリエステル組成物
および改質ポリエステル繊維に関する。更に詳細には、
カチオン染料に対して鮮明な発色性に優れた染色が可能
であると共に耐アルカリ性、耐熱性に優れ、その上強度
や耐摩耗性の物性に優れた繊維、フィルム、シート等の
成形物を成形性良く与えることのできる改質ポリエステ
ル組成物およびそれからなる改質ポリエステル繊維に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルは多くの優れた特性を有し
ているため繊維やフィルムとして広く用いられている
が、染色性が低く、特に分散染料以外の染料には染色困
難であることからその改善方法が多数提案されている。
染色性を改良する方法としては、例えばポリエステル主
鎖中に、5−Naスルホイソフタル酸の如きスルホン酸
金属塩を有するイソフタル酸成分を共重合することによ
ってカチオン染料で染色可能とする方法が古くから知ら
れている(特公昭34−10497号公報参照)。しか
しながら、この方法では該成分の共重合によってポリマ
ーの溶融粘度が著しく増大し、重合度を充分に上げるこ
とが困難になると同時に紡糸などの成形が困難となるた
め、低強度の繊維しか得られず、また極細繊維への曵糸
が困難である。その上、この方法で得られるカチオン染
料可染性ポリエステルは、耐アルカリ加水分解性に劣っ
ているため、例えば繊維とした場合、織編物の風合を良
好にするためにレギュラーポリエステル繊維で通常行わ
れているアルカリ減量処理を施すと、アルカリによるカ
チオン染料可染性ポリエステル繊維の溶解速度がレギュ
ラーポリエステル繊維のそれに比べて極めて大きいの
で、通常工業的に採用されている条件では安定して減量
処理加工することが困難であるのみならず、アルカリ処
理糸の強度低下が著しく大きいため、アルカリ減量処理
加工の適用が困難であった。
【0003】更に、レギュラーポリエステル繊維やアル
カリ減量処理によって微細孔が多数形成されるように予
め微細孔形成剤を含有させたポリエステル繊維と該カチ
オン染料可染性ポリエステル繊維とを交編や交織した織
編物に、上記アルカリ減量処理加工を施して良好な風合
や微細孔に基づく機能性(例えば、マイクログルーブに
よる柞蚕調風合、マイクロボイドによる染色した際の深
色鮮明化効果、連通微細孔による吸水性など)と同時に
カチオン染料および分散染料で染色処理することによっ
て異色染め効果や霜降り効果等の高級な色彩表現をしよ
うとしても、アルカリ減量処理加工を行うことによって
該カチオン染料可染性ポリエステル繊維が優先的に分解
してしまうため、所期の効果が得られないという欠点が
あった。
【0004】かかるカチオン染料可染性ポリエステルの
欠点を解消するために、本発明者等は先にスルホン酸ホ
スホニウム塩基を有するイソフタル酸成分を共重合した
改質ポリエステルの製造法および改質ポリエステル繊維
を提案した(特公平3−61766号公報参照)。この
方法によれば、ポリマーの増粘作用が抑制されるため、
高重合度でかつ低溶融粘度のポリエステルが容易に得ら
れ、高強度の成形物が成形性良く製造できるようにな
り、又極細繊維への曵糸性も良好となる。しかしなが
ら、この方法によっても、耐アルカリ加水分解性はほと
んど改良されないことが判明した。
【0005】一方、カチオン染料可染性ポリエステル繊
維の耐加水解性を改良するために、ポリエステル中に
1,2−ビス(4−カルボキシ)エタン成分を共重合す
る方法が提案されている(特開昭62−97914号、
同62−97915号および同62−97916号公報
参照)。しかし本発明者の研究によればこの提案方法は
耐加水分解性の改善に対して実質的な効果は認められな
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記した
現状に鑑み、カチオン染料可染性ポリエステル繊維に高
度な耐アルカリ加水分解性を付与して、例えば繊維の場
合アルカリ減量処理加工の適用を可能にし、こうするこ
とによってカチオン染料可染性でかつ絹様な優れた風合
と光沢を呈する改質ポリエステル繊維を提供することお
よびレギュラーポリエステル繊維や微細孔形成剤を含有
させたポリエステル繊維と交編織してアルカリ減量処理
加工を施することが可能なカチオン染料可染性ポリエス
テル繊維を提供することを目的として鋭意研究を進め
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決しようとして、スルホン酸塩基含有単位を共重合し
たカチオン染料可染性ポリエステルの耐アルカリ加水分
解性を改良すべく数多くの実験を行った。通常、該カチ
オン染料可染性ポリエステルに第3成分を共重合或いは
ブレンドすると構造がルーズになりアルカリ加水分解性
が増大するものと一般的に考えられる。ところが本発明
者の多くの実験によれば、スルホン酸塩基含有単位を共
重合したポリエステルに、或る特定構造のエーテルスル
ホン化合物を配合した組成物より形成された繊維は、驚
くべきことに、そのエーテルスルホン化合物を配合して
いないものと比較して、耐アルカリ加水分解性がかなり
改善され、さらに強度や耐摩耗性などの物理的性質や極
細繊維の曵糸性などの成形性も改善されることが見出さ
れた。
【0008】本発明はかかる知見に基づいて到達された
ものであって、(A)エチレンテレフタレート単位を主
たる繰返し単位とするポリエステルであって、分子中に
スルホン酸塩基を有する単位を該ポリエステルを構成す
る繰返し単位に基づいて0.1〜10モル%の割合で共
重合した改質ポリエステルおよび(B)該改質ポリエス
テルに対して0.1〜30重量%となる量の下記一般式
[I]
【0009】
【化2】
【0010】で表わされるエーテルスルホン化合物から
実質的になる改質ポリエステル組成物である。
【0011】かかる本発明によれば、スルホン酸塩基を
含有する単位と共重合成分として含有するカチオン染料
可染性ポリエステルに、前記式(I)で表わされるエー
テルスルホン化合物を配合した組成物から得られた成形
品はエーテルスルホン化合物を配合していない成形品に
比較して、耐アルカリ加水分解性が向上している。従っ
て例えば繊維の場合、本発明による繊維と通常のポリエ
ステル繊維(以下“レギュラーポリエステル繊維”と略
称することがある)とを交編または交識した繊維製品を
アルカリ加水分解処理した場合、強度低下が少なく、優
れたカチオン染色性を有し且つ優れた風合いを有する繊
維が得られる。以下本発明についてさらに具体的に説明
する。
【0012】本発明におけるポリエステルは、エチレン
テレフタレート単位を主たる繰返し単位とするポリエス
テルであって具体的にはエチレンテレフタレート単位を
全繰返し単位当り70モル%以上、好ましくは80モル
%以上、特に好ましくは90モル%以上含有するポリエ
ステルである。そして本発明のポリエステルは分子中に
スルホン酸塩基を含有する単位を全繰返し単位当り0.
1〜10モル%含有した共重合ポリエステルである。
【0013】本発明のポリエステルは、前記したように
主たる繰返し単位がエチレンテレフタレート単位である
限り他の成分が含まれていても特に差支えない。例えば
テレフタル酸以外の酸成分として、イソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸、β−ヒドロエトキシ安息香
酸、p−オキシ安息香酸、アジピン酸、セバシン酸、
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の如き芳香族−ま
たは脂肪族カルボン酸を使用することができ、一方エチ
レングリコール以外のグリコール成分としては、シクロ
ヘキサン−1,4−ジメタノール、ビスフェノールA、
ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加体、ビス
フェノールS、ビスフェノールSのアルキレンオキサイ
ド付加体の如き脂肪族−または芳香族のジオール化合物
を使用することができる。
【0014】さらに本発明の目的を損なわない範囲で、
トリメリット酸、ピロメリット酸の如きポリカルボン
酸;グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトールの如きポリオール;も使用することができ
る。ポリエステルは任意の方法によって合成される。例
えばポリエチレンテレフタレートについて説明すれば、
通常、テレフタル酸とエチレングリコールとを直接エス
テル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルの如きテレ
フタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコール
とをエステル交換反応させるか又はテレフタル酸とエチ
レンオキサイドとを反応させるかしてテレフタル酸のグ
リコールエステルおよび/またはその低重合体を生成さ
せる第1段階の反応と、第1段階の反応生成物を重合触
媒存在下減圧加熱して所望の重合度になるまで重縮合反
応させる第2段階の反応によって製造される。また固相
重合法によってより高重合度のポリエステルを得ること
もできる。
【0015】これらの反応には、必要に応じて任意の触
媒を使用することができる。なかでも、エステル交換法
を採用するときは、エステル交換触媒としてカルシウム
化合物、マンガン化合物、マグネシウム化合物、亜鉛化
合物、コバルト化合物などが好ましく、これらは1種ま
たは2種以上併用してもよい。その使用量は、ポリエス
テル原料として使用する二官能性カルボン酸成分に対し
0.01〜0.1モル%が好ましい。また、重縮合触媒と
しては、アンチモン化合物、チタン化合物、ゲルマニウ
ム化合物が好ましく、その使用量は二官能性カルボン酸
成分に対して0.003〜0.1モル%が好ましい。
【0016】本発明のポリエステルにおいては、共重合
成分としてスルホン酸塩基を含有する単位を全繰返し単
位当り、0.1〜10モル%、好ましくは0.5〜5モル
%含有している。かかるスルホン酸塩基としては、後述
するようにスルホン酸金属塩基(−SO3M)およびス
ルホン酸ホスホニウム塩基(−SO3PR1234
に分類される。本発明のポリエステルにスルホン酸塩基
を含有する単位を共重合するには、下記一般式[II]
で表わされるスルホン酸の所定量を、ポリエステルの原
料中に添加するか或いは合成が完了する以前の段階の任
意の段階で添加すればよい。好ましくは第2段階の反応
の初期以前の任意の段階で添加すればよい。
【0017】
【化3】
【0018】前記一般式(II)において、Aは(2+
n)価の芳香族炭化水素基または脂肪族炭化水素基であ
り、好ましくは炭素数6〜15の芳香族炭化水素基また
は炭素数10以下の脂肪族炭化水素基である。特に好ま
しいZは、炭素数6〜12の芳香族炭化水素基、とりわ
けベンゼン環である。またnは1〜3の整数、好ましく
は1である。X1はエステル形成性官能基を示し、X2
1と同一もしくは異なるエステル形成性官能基を示す
か或いは水素原子を示すが、エステル形成性官能基であ
るのが好ましい。エステル形成性官能基としてはポリエ
ステルの主鎖または末端に反応して結合する基であれば
よく具体的には下記の基を挙げることができる。
【0019】
【化4】
【0020】(上記式中、R'は低級アルキル基または
フェニル基を示し、aおよびdは1〜10の整数を示
し、bは2〜6の整数を示す)。前記一般式(II)に
おいて、Yがスルホン酸金属塩基(−SO3M)である
場合には下記一般式(II−a)で表わされ、またYが
スルホン酸ホスホニウム塩基(−SO3PR12
34)である場合には、下記一般式(II−b)で表わ
される。以下それぞれについて具体的に説明する。Yが
スルホン酸金属塩基である場合、一般式(II)は下記
一般式(II−a)で表わされる。
【0021】
【化5】
【0022】(式中、X1、X2、Aおよびnは前記一般
式(II)の定義と同じ意味を有する。) 前記一般式(II−a)においてMは金属を示すが、ア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属であるのが好まし
く、アルカリ金属(例えばリチウム、ナトリウムまたは
カリウム)であるのが特に好ましい。かかる一般式(I
I−a)で表わされるスルホン酸金属塩の好ましい具体
例としては、3,5−ジカルボメトキシベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、3,5−ジカルボメトキシベンゼンス
ルホン酸カリウム、3,5−ジカルボメトキシベンゼン
スルホン酸リチウム、3,5−ジカルボキシベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、3,5−ジカルボキシベンゼンス
ルホン酸カリウム、3,5−ジカルボキシベンゼンスル
ホン酸リチウム、3,5−ジ(β−ヒドロキシエトキシ
カルボニル)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、3,5−
ジ(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)ベンゼンスル
ホン酸カリウム、3,5−ジ(β−ヒドロキシエトキシ
カルボニル)ベンゼンスルホン酸リチウム、2,6−ジ
カルボメトキシナフタレン−4−スルホン酸ナトウリ
ム、2,6−ジカルボメトキシナフタレン−4−スルホ
ン酸カリウム、2,6−ジカルボメトキシナフタレン−
4−スルホン酸リチウム、2,6−ジカルボキシナフタ
レン−4−スルホン酸ナトリウム、2,6−ジカルボメ
トキシスフタレン−1−スルホン酸ナトリウム、2,6
−ジカルボメトキシナフタレン−3−スルホン酸ナトリ
ウム、2,6−ジカルボメトキシナフタレン−4,8−ジ
スルホン酸ナトリウム、2,6−ジカルボキシナフタレ
ン−4,8−ジスルホン酸ナトリウム、2,5−ビス(ヒ
ドロエトキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、α−ナ
トリウムスルホコハク酸などをあげることができる。就
中、3,5−ジカルボメトキシベンゼンスルホン酸ナト
リウム、3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸ナト
リウム、3,5−ジ(β−ヒドロキシエトキシカルボニ
ル)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,5−ジカルボ
メトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,5−ジカ
ルボキシベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい例と
してあげられる。上記スルホン酸金属塩は1種のみを単
独で用いても、2種以上併用してもよい。
【0023】前記一般式(II−a)で表わされるスル
ホン酸金属塩を使用すると多量のエーテル結合が副生す
ることがあるが、この難点は特開昭48−66650号
公報および特公昭53−28955号公報などに開示さ
れたアルカリ金属化合物の添加によって回避することが
できる。このようなアルカリ金属化合物の具体例として
は、例えば酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ナトリウ
ムメトキシド、安息香酸ナトリウム、酢酸リチウム、炭
酸リチウム、酢酸カリウム、炭酸カリウムなどを挙げる
ことができる。前記一般式(II)においてYがスルホ
ン酸ホスホニウム塩基である場合には、下記一般式(I
I−b)で表わされる。
【0024】
【化6】
【0025】(式中X1、X2、Aおよびnは前記一般式
(II)の定義と同じ意味を有する。)
【0026】前記一般式(II−b)で表わされるホス
ホニウム塩においてR1、R2、R3およびR4は同一もし
くは異なりアルキル基またはアリール基である。具体的
にはR1〜R4は、炭素数1〜4の低級アルキル基(例え
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、sec−ブチル基またはt−ブチル
基)またはフェニル基が好ましい。かかる一般式(II
−b)で表わされるホスホニウム塩は、一般に対応する
スルホン酸とホスフイン類との反応、又は対応するスル
ホン酸金属塩とホスホニウムハライド類との反応により
容易に合成できる。 かかるホスホニウム塩の好ましい
具体例としては、3,5−ジカルボキシベンゼンスルホ
ン酸テトラブチルホスホニウム塩、3,5−ジカルボキ
シベンセンスルホン酸エチルトリブチルホスホニウム
塩、3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸ベンジル
トリブチルホスホニウム塩、3,5−ジカルボキシベン
ゼンスルホン酸フェニルトリブチルホスホニウム塩、
3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸テトラフェニ
ルホスホニウム塩、3,5−ジカルボキシベンゼンスル
ホン酸ブチルトリフェニルホスホニウム塩、3,5−ジ
カルボキシベンゼンスルホン酸ベンジルトリフェニルホ
スホニウム塩、3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン
酸テトラブチルホスホニウム塩、3,5−ジカルボキシ
ベンゼンスルホン酸エチルトリブチルホスホニウム塩、
3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸ベンジルトリ
ブチルホスホニウム塩、3,5−ジカルボキシベンゼン
スルホン酸フェニルトリブチルホスホニウム塩、3,5
−ジカルボキシベンゼンスルホン酸テトラフェニルホス
ホニウム塩、3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸
エチルトリフェニルホスホニウム塩、3,5−ジカルボ
キシベンゼンスルホン酸ブチルトリフェニルホスホニウ
ム塩、3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸ベンジ
ルトリフェニルホスホニウム塩、3−カルボキシベンゼ
ンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、3−カルボ
キシベンゼンスルホン酸テトラフェニルホスホニウム
塩、3−カルボメトキシベンゼンスルホン酸テトラブチ
ルホスホニウム、3−カルボメトキシベンゼンスルホン
酸テトラフェニルホスホニウム塩、3,5−ジ(β−ヒ
ドロキシエトキシカルボニル)ベンゼンスルホン酸テト
ラブチルホスホニウム塩、3,5−ジ(β−ヒドロキシ
エトキシカルボニル)ベンゼンスルホン酸テトラフェニ
ルホスホニウム塩、3−(β−ヒドロキシエトキシカル
ボニル)ベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム
塩、3−(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)ベンゼ
ンスルホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、4−ヒド
ロキシエトキシベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホ
ニウム塩、2,6−ジカルボキシナフタレン−4−スル
ホン酸テトラブチルホスホニウム塩、α−テトラブチル
ホスホニウムスルホコハク酸等を挙げることができる。
上記スルホン酸ホスホニウム塩は1種のみを単独で用い
ても、2種以上併用してもよい。
【0027】前記一般式(II−b)で表わされるスル
ホン酸ホスホニウム塩を共重合成分として使用する場
合、ポリエステルの耐熱性が劣化することがあるが、そ
のような場合には、例えば特公平3−61766号公報
などに記載された第4級オニウム塩を熱分解抑制剤とし
て添加することによって、かかる難点を容易に克服する
ことができる。この耐熱性の劣化を抑制するために使用
される第4級オニウム塩としては、第4級アンモニウム
塩または第4級ホスホニウム塩等がある。具体的には、
第4級アンモニウム塩としては水酸化テトラメチルアン
モニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラ
メチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウ
ム、塩化テトラエチルアンモニウム、臭化テトラエチル
アンモニウム、ヨウ化テトラエチルアンモニウム、水酸
化テトラプロピルアンモニウム、塩化テトラプロピルア
ンモニウム、水酸化テトライソプロピルアンモニウム、
塩化テトライソプロピルアンモニウム、水酸化テトラブ
チルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、水
酸化テトラフェニルアンモニウム、塩化テトラフェニル
アンモニウム等が例示される。
【0028】一方、第4級ホスホニウム塩としてはテト
ラメチルホスホニウムクロライド、テトラメチルホスホ
ニウムブロマイド、テトラメチルホスホニウムアイオダ
イド、テトラメチルホスホニウムハイドロオキサイド、
テトラエチルホスホニウムクロライド、テトラプロピル
ホスホニウムクロライド、テトライソプロピルホスホニ
ウムクロライド、テトラブチルホスホニウムクロライ
ド、テトラブチルホスホニウムブロマイド、テトラブチ
ルホスホニウムアイオダイド、テトラブチルホスホニウ
ムハイドロオキサイド、ブチルトリフエニルホスホニウ
ムクロライド、エチルトリオクチルホスホニウムクロラ
イド、ヘキサデシルトリブチルホスホニウムクロライ
ド、エチルトリヘキシルホスホニウムクロライド、シク
ロヘキシルトリブチルホスホニウムクロライド、ベンジ
ルトリブチルホスホニウムクロライド、テトラフエニル
ホスホニウムクロライド、テトラフエニルホスホニウム
ハイドロオキサイド、オクチルトリメチルホスホニウム
クロライド、オクチルジメチルベンジルホスホニウムク
ロライド、ラウリルジメチルベンジルホスホニウムクロ
ライド、ラウリルジメチルベンジルホスホニウムハイド
ロオキサイド、ステアリルトリメチルホスホニウムクロ
ライド、ラウリルトリメチルホスホニウムエトサルフエ
ート、ラウリルベンゼントリメチルホスホニウムメトサ
ルフエート、ラウリルジメチル−o−クロルベンジルホ
スホニウムクロライド、テトラブチルホスホニウムアセ
テート、テトラブチルホスホニウムドデシルベンゼンス
ルホネート、テトラブチルホスホニウムトシレート、テ
トラブチルホスホニウムステアレート、テトラブチルホ
スホニウムオレエート、テトラブチルホスホニウムホス
フェート、テトラブチルホスホニウムホスフアイト、エ
チルトリフエニルホスホニウムブロマイド、テトラブチ
ルホスホニウムブロマイド、テトラフエニルホスホニウ
ムブロマイド、エチルトリフエニルホスホニウムアイオ
ダイド、エチルトリフエニルホスホニウムブロマイド、
ベンジルトリフエニルホスホニウムクロライド、トリブ
チルアリルホスホニウムブロマイド、エチレンビストリ
ス(2−シアノエチル)ホスホニウムブロマイド、トリ
ス−2−シアノエチルアリルホスホニウムクロライド等
が例示される。
【0029】上記第4級オニウム塩の使用量は、あまり
に少ないと耐熱性を改善する効果が不十分となり、逆に
あまり多くなると、かえって耐熱性が悪化する。このた
め、第4級オニウム塩の使用量は、前記スルホン酸塩に
対して0.1〜20モル%の範囲が好ましく、なかでも
1.0〜10モル%の範囲が特に好ましい。かかる第4
級オニウム塩の添加時期は、改質ポリエステルの成型が
完了するまでの任意の段階で良く、例えば、スルホン酸
塩の添加時期と同じ、または前でも後でも良い。
【0030】前記一般式(II−a)および(II−
b)で表わされるスルホン酸塩基(つまり一般式(I
I)で表わされるスルホン酸塩基)は一種でも二種以上
でも使用することができる。そのスルホン酸塩基の共重
合割合は前述したとおり、ポリエステルを形成している
全繰返し単位当り0.1〜10モル%、好ましくは0.5
〜5.0モル%の割合使用される。スルホン酸塩基含有
単位の割合が0.1モル%より少ないと、得られる改質
ポリエステル成形品のカチオン染料に対する染料性が不
十分になり、一方10モル%より多くなるとカチオン染
色性は最早著しい向上を示さず、かえってポリエステル
の物性が低下し、本発明の目的を達成し難くなる。本発
明のポリエステル組成物は、前記スルホン酸塩基を含有
する単位を共重合成分とする変性ポリエステル(A)お
よび下記一般式[I]で表わされるエーテルスルホン化
合物より実質的に構成される。
【0031】
【化7】
【0032】前記一般式[I]においてEは水素原子、
一価の炭化水素基、一価のアシル基または基
【0033】
【化8】
【0034】を示すが、就中水素原子であるのが特に好
ましい。炭化水素基としては、炭素原子数1〜40の一
価の炭化水素基が好ましく、特に炭素原子数1〜40、
好ましくは1〜20のアルキル基;炭素原子数2〜4
0、好ましくは2〜20のアルケニル基;炭素原子数5
〜40、好ましくは6〜25のシクロアルキル基;炭素
原子数6〜40、好ましくは6〜25のアリール基;炭
素原子数7〜40、好ましくは7〜25のアルキルアリ
ール基あるいはアリールアルキル基が適当である。
【0035】また一価のアシル基としては、炭素原子数
2〜40の一価のアシル基が好ましく、具体的には炭素
原子数2〜40、好ましくは2〜20のアルカノイル
基;炭素原子数3〜40、好ましくは3〜20のアルケ
ノイル基;炭素原子数7〜40、好ましくは7〜25の
シクロアルキルカルボニル基;炭素原子数7〜40、好
ましくは7〜25のアリールカルボニル基;炭素原子数
8〜40、好ましくは8〜25のアルキルアリールカル
ボニル基或いはアリールアルカノイル基が挙げられる。
【0036】Tはハロゲン原子、基−OE'または基
【0037】
【化9】
【0038】を示し、この中でハロゲン原子または基−
OH(E'が水素原子の場合)が好ましく、殊にハロゲ
ン原子が好ましい。ハロゲン原子としては塩素、臭素、
フッ素または沃素が挙げられる。Gは水素原子、ハロゲ
ン原子または基−OE'''を示すが、ハロゲン原子が好
ましい。さらにE'、E''およびE'''は独立して水素原
子、一価の炭素水素基または一価のアシル基を示す。こ
の炭素水素基およびアシル基の具体例としてはEの定義
で説明したものが挙げられる。E'、E''およびE'''と
しては水素原子が好ましい。mは1〜30の整数であ
り、1〜20の整数が特に好ましい。mが30を越える
と改質ポリエステルに対するエーテルスルホン化合物の
相溶性が低下し、得られる改質ポリエステル組成物の耐
アルカリ加水分解性の改善効果が不充分になるのみなら
ず、強度、耐摩耗性などの物性や極細繊維曵糸性などの
成形性改善効果も得られなくなる。
【0039】一般式[I]で表わされるエーテルスルホ
ン化合物の製造方法としては、種々の方法が採用される
が、その一例としては、ジハロゲノジフェニルスルホン
とビスフェノールAとをアルカリの存在下で反応させる
方法を挙げることができる。
【0040】前記一般式[I]で表わされるエーテルス
ルホン化合物の好ましい具体例としては下記のものを挙
げることができる。
【0041】
【化10】
【0042】前記一般式[I]で表わされるエーテルス
ルホン化合物は、1種のみを単独で使用してもよく、或
いは2種以上を混合してもよい。その配合量は前記した
改質ポリエステル(A)に対して0.1〜30重量%の
範囲であり、なかでも0.5〜10重量%の範囲が好ま
しい。この配合量が0.1重量%より少ないと最終的に
得られる改質ポリエステルからの繊維の耐アルカリ加水
分解性が不十分になり、逆に30重量%を超えると繊維
の強度等の物性が低下するようになる。
【0043】かかるエーテルスルホン化合物を前記改質
ポリエステルに配合して組成物を製造するには、該改質
ポリエステル(A)の溶融紡糸が終了するまでの任意の
段階、例えば改質ポリエステルの重縮合反応開始前、重
縮合反応途中、重縮合反応終了時であってまだ溶融状態
にある時点、粉粒状態、溶融紡糸段階等において、前記
一般式[I]で表わされるエーテルスルホン化合物を添
加混合することが推奨される。添加に際しては1回の操
作で添加しても、または2回以上に分割添加してもよ
い。また、前記エーテルスルホン化合物を予め通常の未
改質ポリエステルに配合し、その後溶融紡糸前等におい
てこの配合物を改質ポリエステル(A)に混合すること
もできる。更に、重縮合反応終了前に添加するときは、
上記一般式[I]で表わされるエーテルスルホン化合物
をグリコール等の溶媒に溶解または分散させて添加する
こともできる。本発明の改質ポリエステル組成物の固有
粘度は0.3〜1.5、好ましくは0.4〜1.2の範囲で
ある。
【0044】このようにして得られた組成物から繊維を
製造するには、通常ポリエステル繊維の製造において知
られた任意の製糸条件を何等の支障なく採用することが
できる。例えば、500〜2500m/分の速度で溶融
紡糸し、延伸・熱処理する方法、1500〜5000m
/分の速度で溶融紡糸し、延伸と仮燃加工とを同時にま
たは続いて行う方法、5000m/分以上の高速で溶融
紡糸し、用途によっては延伸を省略する方法、などの任
意の製糸条件を採用することができる。その最得られる
繊維の断面形状および繊度は任意でよい。
【0045】かくして得られた繊維は、必要に応じて延
伸・熱処理または仮燃加工を施した後、または更に布帛
にした後、アルカリ減量処理を施こすことができる。本
発明による改質ポリエステル繊維は耐アルカリ加水分解
性が改善されているので、スルホン酸塩基を含有する単
位を実質的に含まないポリエステル繊維(レギュラーポ
リエステル繊維)と交織または交編した種々の繊維製品
とし、この繊維製品のアルカリ減量処理するのに適して
いる。
【0046】アルカリ減量処理は、例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性化合物を水溶液
として用い、パッド法、スプレー法、浸漬法などで付着
させた後加熱する方法、付着させた後大気中に吊してお
く方法などの公知の方法が採用される。アルカリ濃度は
通常1〜300g/Lの範囲が好ましく、処理温度は常
温〜100℃の温度が好ましい。アルカリ処理促進剤と
してキャリヤーなどを添加してもよい。アルカリ処理に
よる減量の割合は5〜40重量%程度が実用的である。
【0047】かくして本発明によって得られた改質ポリ
エステル繊維は後述する定義によるアルカリ抵抗指数が
正の値(つまり0以上の値)を有している。このアルカ
リ抵抗指数が正の値ということはその定義から明らかな
ように、スルホン酸塩を共重合しエーテルスルホン化合
物を配合していないポリエステル繊維に比較して本発明
の繊維はそのアルカリ溶解速度定数(k)が小さいこと
を意味している。本発明の改質ポリエステル繊維のアル
カリ抵抗指数は、正の値を示すが、好ましい値は、スル
ホン酸塩が前記一般式(II−a)であるか或いは(I
I−b)であるかによって若干相異する。すなわち共重
合されるスルホン酸塩が一般式(II−a)のスルホン
酸金属塩である場合にはアルカリ抵抗指数は0.05〜
0.3の範囲が好ましく0.08〜0.12の範囲が特に
好ましい。一方共重合スルホン酸塩が一般式(II−
b)のスルホン酸ホスホニウム塩である場合には、アル
カリ抵抗指数は、0.35〜0.70の範囲が好ましく、
0.40〜0.60の範囲が特に好ましい。
【0048】また本発明の改質ポリエステル繊維は後述
する定義による強度保持率が10%以上の値を有してい
る。好ましい強度保持率は20%以上であり、共重合さ
れるスルホン酸塩が一般式(II−b)のスルホン酸ホ
スホニウム塩である場合には、強度保持率が30%以上
が特に好ましい。強度保持率の上限はスルホン酸塩が一
般式(II−a)の場合、約80%であり、一般式(I
I−b)の場合、約72%である。
【0049】また、本発明の組成物は、フィルムやシー
トの製造にも使用することができ、この際任意の成形条
件を何等の支障なく採用することができる。例えば製膜
後一方向のみに張力を作用させて異方性膜を製造する方
法、同時にまたは任意の順序で膜を二方向に延伸する方
法、および膜を2段以上に多段延伸する方法等を任意の
条件で採用することができる。なお、本発明の改質ポリ
エステル組成物には、必要に応じて任意の添加剤、例え
ば触媒、着色防止剤、耐熱剤、難燃剤、蛍光増白剤、艶
消剤、着色剤等が含まれていてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の改質ポリエステル組成物は繊維
とした場合、カチオン染料可染化剤としてスルホン酸塩
基が共重合されているので、分散染料に比べて分子吸光
係数が大きいカチオン染料による染色が可能であるた
め、染色した際の色彩の鮮明性に優れると共に耐アルカ
リ加水分解性に優れるため、レギューポリエステル繊維
と同様の設備・処理条件下に容易にアルカリ減量処理加
工を施すことができ、絹様の優れた風合と光沢を呈する
ことができる。
【0051】また、本発明の改質ポリエステル組成物の
繊維は、耐アルカリ加水分解性が改善されているので、
アルカリ溶解速度が小さくなりかつアルカリ減量処理に
よる繊維強度低下が少ない。そのため、レギュラーポリ
エステル繊維やアルカリ減量処理によって微細孔が多数
形成されるような微細孔形成剤含有ポリエステル繊維と
該カチオン染料可染性ポリエステル繊維とを交編や交織
した織編物に、アルカリ減量処理加工を施して良好な風
合や微細孔に基づく機能性(例えば、マイクログルーブ
による柞蚕調風合、マイクロボイドによる染色した際の
深色鮮明化効果、連通微細孔による吸水性など)と同時
にカチオン染料及び分散染料で染色処理することによっ
て異色染め効果や霜降り効果等の高級な色彩表現が可能
である。このように本発明の改質ポリエステル繊維は高
度で多彩な色彩表現と風合い表現とが同時に可能である
ためファッション性を重視する婦人衣料分野で特に有用
である。
【0052】また、本発明の組成物からは、従来困難で
あった、高強度かつ高耐摩耗性の1デニール以下の極細
繊維が曵糸性良く得られるので、ナイロンを凌駕する色
彩の鮮明発色性と強度と柔らかさを同時に具体化できる
ようになり、スキーウェアー、ウインドブレーカー、水
着などのスポーツ用途においても有用に使用することが
できる。更に、本発明の改質ポリエステル組成物から得
られるフィルムやシートは、強度、耐水性、耐アルカリ
加水分解性に優れると共に優れた制電性、吸水性、印刷
性、接着性等を有するので極めて有用である。
【0053】
【実施例】本発明を具体的な実施例をあげて、更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。実施例中の部及び%は重量部及び重量%を
示す。なお、実施例にでてくるアルカリ溶解速度定数k
(cm/秒)、染色布の視感染色性および糸強度低下率
は以下の方法で測定した。
【0054】(1)アルカリ溶解速度定数k 本発明でいうアルカリ溶解速度定数は、下記式により定
義される。
【0055】
【数1】
【0056】本発明におけるアルカリ溶解速度定数は、
下記のようにして求めた。ポリマーを常法により乾燥
し、孔径0.3mmの円形紡糸孔を24個穿設した紡糸
口金を使用して紡糸速度1,100m/分にて285℃
で紡糸し、次いで最終的に得られる延伸糸の伸度が30
%になるような延伸倍率で、延伸速度1,200m/分
にて、84℃の加熱ローラーと180℃のプレートヒー
ターを使って延伸熱処理を行ない、75デニール/24
フィラメントの延伸糸を得る。得られた延伸糸をメリヤ
ス編地となし、常法により精練、プリセット(180℃
×45秒)後1.0%の水酸化ナトリウム水溶液で沸騰
温度にて4時間処理し、減量率(溶解重量分率)を求め
た。この溶解重量分率の値を用いて、上記式よりアルカ
リ溶解速度定数kを算出する。
【0057】(2)アルカリ抵抗指数 本発明の改質ポリエステル繊維の耐アルカリ加水分解性
の割合を、一般式[I]のエーテルスルホン化合物が配
合されていない繊維と対比して示した指数であり下記数
式より定義される。 ここでkBおよびkSは下記の意味を有する。 kB:一般式(II)で表わされるスルホン酸塩を共重
合した改質ポリエステルからの繊維のアルカリ溶解速度
定数(cm/秒) kS:上記kBの改質ポリエステルにさらに一般式[I]
のエーテルスルホン化合物を配合したポリエステル組成
物からの繊維のアルカリ溶解速度定数(cm/秒)
【0058】(3)糸強度低下率 アルカリ減量処理する前の布帛を解いて得たマルチフィ
ラメントとアルカリ処理に引続きカチオン染色処理した
後の布帛を解いて得たマルチフィラメントの強度とを比
較して求めた。 ここでFBおよびFSは下記の意味を有する。 FB:アルカリ減量処理する前のマルチフィラメントの
強度 FS:アルカリ減量処理に引続きカチオン染色処理した
後のマルチフィラメントの強度
【0059】(4)強度保持率 下記式で定義される値を意味す。この値は糸の強度がア
ルカリ減量処理によって低下する度合が少ないことを示
す。 ここでXBおよびXSはそれぞれ下記意味を有する。 XB:一般式(II)で表わされるスルホン酸塩を共重
合した改質ポリエステルからの繊維の糸強度低下率
(%) XS:上記XBの改質ポリエステルにさらに一般式[I]
のエーテルスルホン化合物を配合したポリエステル組成
物からの繊維の糸強度低下率(%)
【0060】(5)染色布の視感染色性 染色布のL*値、a*値、b*値をミノルタ色彩色差系C
R−200(ミノルタカメラ販売(株))を用いて測定
し、採度(a*2+b*21/2により鮮明発色性を求め
た。この値が大きいほど鮮明発色性が大きいことを示
す。
【0061】(6)固有粘度 繊維試料の固有粘度[η]は下記の方法で測定する。試
料0.600gを精秤し、溶解管に入れる。含有水分率
を0.03重量%以下とした精留o−クロロフェノール
を25℃の恒温にして50mlホールピペットで採取し
て加える。100℃で60分間350〜450rpmで
攪拌しながら試料を溶解し、溶解終了後密栓して冷却す
る。該溶液の粘度をオストワルド粘度計を用いて35±
0.1℃で測定し、下式により極限粘度[η]を求め
る。
【0062】
【数2】
【0063】[実施例1〜5および比較例1]テレフタ
ル酸ジメチル 100部、エチレングリコール 60部、
酢酸マンガン4水塩 0.03部(テレフタル酸ジチメル
に対して0.024モル%)、整色剤として酢酸コバル
ト4水塩 0.009部(テレフタル酸ジメチルに対して
0.007モル%)、カチオン染料可染化剤(スルホン
酸金属塩)として3,5−ジカルボメトキシベンゼンス
ルホン酸ナトリウム 3.05部(テレフタル酸ジメチル
に対して2.0モル%)およびジエチレングリコール副
生抑制剤として酢酸ナトリウム3水塩 0.0876部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.125モル%)を
エステル交換法に仕込み、窒素ガス雰囲気下4時間かけ
て140℃から230℃まで昇温して生成するメタノー
ルを系外に留出しながらエステル交換反応させた。続い
て得られた生成物に正リン酸の56%水溶液0.03部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.033モル%)を
添加し、同時に過剰のエチレングコリールの昇温追出し
を開始した。10分後重縮合触媒として三酸化アンチモ
ン 0.04部(テレフタル酸ジメチルに対して0.02
7モル%)を添加した。内温が240℃に達した時点で
エチレングリコールの追出しを終了し、反応生成物(改
質ポリエステル)を重合缶に移した。次いで表1に記載
した量(スルホン酸金属塩共重合ポリエステルに対する
重量%で表示)の下記式
【0064】
【化11】
【0065】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点146℃、水酸価31KOHmg/g)を添加し、そ
の後1時間かけて760mmHgから1mmHgまで減
圧し、同時に1時間30分かけて内温を240℃から2
80℃まで昇温した。1mmHg以下の減圧下、重合温
度280℃で撹拌電力が所定の値に達するまで重合し
た。反応終了後ポリマーを常法に従ってチップ化した。
得られたポリマーの固有粘度を表2に示す。
【0066】得られたポリマーを常法により乾燥し、孔
径0.3mmの円形紡糸孔を24個穿設した紡糸口金を
使用して紡糸速度1,100m/分にて285℃で紡糸
し、次いで、得られる延伸糸の伸度が30%になるよう
な延伸倍率で、延伸速度1,200m/分にて、84℃
の加熱ローラーと180℃のプレートヒーターを使って
延伸熱処理を行い、表2に示す強度とアルカリ溶解速度
定数をもつ75デニール/24フィラメントの延伸糸を
得た。一方、極限粘度0.640のポリエチレンテレフ
タレートを同様に溶融紡糸、延伸熱処理を行い、強度
5.2g/dl、伸度30%、アルカリ溶解速度定数3.
5×10-9cm/秒の75デニール/24フィラメント
の延伸糸を得た。
【0067】これらの延伸糸を各々2cmの間隔で交互
にメリヤス編みし、計10cmの編地を得た。この編地
を常法により、精練、プリセット(180℃×45秒)
後、1.0%の水酸化ナトリウム水溶液で沸騰温度にて
4時間処理した。このアルカリ処理後の編地を分解し、
各々の減量率を求めたところカチオン染料可染化剤共重
合ポリエステル繊維の減量率は表2に示す通りであり、
ポリエチレンテレフタレート繊維の減量率は11.2%
であった。
【0068】同様にして交互メリヤス編み後、精練、プ
リセット、アルカリ減量した編地をCathilon Blue CD
−FRLH/Cathilon Blue CD−FBLH=1/1
[保土谷化学(株)製]2%owfで芒硝3g/L、酢
酸0.3g/Lを含む染浴中にて130℃で60分間染
色後、常法に従ってソーピングしてカチオン染料可染化
材共重合ポリエステル繊維部分のみが青色まに染まった
編地を得た。この編地を用いて、それぞれの部分の糸強
度低下率と染色部分の採度を測定した。ポリエチレンテ
レフタレート繊維の糸強度低下率は12%であり、カチ
オン染料可染化剤共重合ポリエステル繊維の糸強度低下
率と染色布の採度は表2に示した通りであった。
【0069】[実施例6]実施例2において使用したエ
ーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0070】
【化12】
【0071】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点151℃、水酸価16KOHmg/g)をスルホン酸
金属塩共重合ポリエステルに対して1.0重量%となる
量使用する以外は実施例2と同様に重合、溶融紡糸、延
伸熱処理、製編、アルカリ減量処理およびカチオン染色
を行った。その結果を表2に示した。
【0072】[実施例7]実施例2において使用したエ
ーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0073】
【化13】
【0074】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点152℃、水酸価6KOHmg/g)をスルホン酸金
属塩共重合ポリエステルに対して1.0重量%となる量
使用する以外は実施例2と同様に重合、溶融紡糸、延伸
熱処理、製編、アルカリ減量処理およびカチオン染色を
行った。その結果を表2に示す。
【0075】[実施例8]実施例2において使用したエ
ーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0076】
【化14】
【0077】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点152℃、水酸価4KOHmg/g)をスルホン酸金
属塩共重合ポリエステルに対して1.0重量%となる量
使用する以外は実施例2と同様に重合、溶融紡糸、延伸
熱処理、製編、アルカリ減量処理およびカチオン染色を
行った。結果は表2に示した通りであった。
【0078】[比較例2]実施例2において使用したエ
ーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0079】
【化15】
【0080】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点153℃、水酸価3KOHmg/g)をスルホン酸金
属塩共重合ポリエステルに対して1.0重量%となる量
使用する以外は実施例2と同様に、溶融紡糸、延伸熱処
理、製編、アルカリ減量処理およびカチオン染色を行っ
た。結果は表2に示した通りであった。
【0081】[実施例9]実施例2において使用したエ
ーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0082】
【化16】
【0083】で表わされる化合物をスルホン酸金属塩共
重合ポリエステルに対して1.0重量%となる量を使用
する以外は実施例2と同様に重合、溶融紡糸、延伸熱処
理、製編、アルカリ減量処理およびカチオン染色を行っ
た。結果を表2に示す。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】[実施例10〜14および比較例3]テレ
フタル酸ジメチル 100部、エチレングリコール 60
部、酢酸マンガン4水塩 0.03部(テレフタル酸ジメ
チルに対して0.024モル%)、整色剤として酢酸コ
バルト4水塩0.009部(テレフタル酸ジメチルに対
して0.007モル%)カチオン染料可染化剤(スルホ
ン酸塩)として3,5−ジカルボメトキシベンゼンスル
ホン酸テトラ−n−ブチルホスホニウム塩4.12部
(テレフタル酸ジメチルに対して1.50モル%)およ
び熱分解抑制剤として水酸化テトラエチルアンモニウム
の20%水溶液 0.19部(テレフタル酸ジメチルに対
して0.050モル%)をエステル交換缶に仕込み、窒
素ガス雰囲気下4時間かけて140℃から230℃まで
昇温して生成するメタノールを系外に流出しながらエス
テル交換反応させた。続いて得られた生成物に正リン酸
の56%水溶液の0.03部(テレフタル酸ジメチルに
対して0.033モル%)を添加し、同時に過剰のエチ
レングリコールの昇温追出しを開始した。10分後重縮
合触媒として三酸化アンチモン0.04部(テレフタル
酸ジメチルに対して0.027モル%)を添加した。内
温が240℃に達した時点でエチレングコリールの押出
しを終了し、反応生成物を重合缶に移した。次いで表3
に記載した量(スルホン酸ホスホニウム塩共重合ポリエ
ステルに対する重量%で表示)の下記式
【0087】
【化17】
【0088】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点146℃、水酸価31KOHmg/g)を添加し、そ
の後1時間かけて760mmHgから1mmHgまで減
圧し、同時に1時間30分かけて内温を240℃から2
80℃まで昇温した。1mmHg以下の減圧下、重合温
度280℃で撹拌電力が所定の値に達するまで重合し
た。反応終了後ポリマーを常法に従ってチップ化した。
得られたポリマーの固有粘度を表4に示す。
【0089】得られたポリマーを常法により乾燥し、孔
径0.3mmの円形紡糸孔を24個穿設した紡糸口金を
使用して紡糸速度1,100m/分にて285℃で紡糸
し、次いで得られる延伸糸の伸度が30%となるような
延伸倍率で、延伸速度1,200m/分にて、84℃の
加熱ローラーと180℃のプレートヒーターを使って延
伸熱処理を行い、表4に示す強度とアルカリ溶解速度定
数をもつ75デニール/24フィラメントの延伸糸を得
た。
【0090】一方、極限粘度0.640のポリエチレン
テレフタレートを同様に溶融紡糸、延伸熱処理を行い、
強度5.2g/dl、伸度30%、アルカリ溶解速度定
数3.5×10-9cm/秒の75デニール/24フィラ
メントの延伸糸を得た。これらの延伸糸を各々2cmの
間隔で交互にメリヤス編みし、計10cm編地を得た
も。この編地を常法により、精練、プリセット(180
℃×45秒)後、1.0%の水酸化ナトリウム水溶液で
沸騰温度にて4時間処理した。このアルカリ処理後の編
地を分解し、各々の減量率を求めたところカチオン染料
可染化材共重合ポリエステル繊維の減量率は表4に示す
通りであり、ポリエチレンテレフタレート繊維の減量率
は11.2%であった。同様にして交互メリヤス編み
後、精練、プリセット、アルカリ減量した編地をCathil
on Blue CD-FRLH/Cathilon Blue CD-FBLH=1/1 [保土谷
化学(株)製]2%owfで芒硝3g/L、酢酸0.3
g/Lを含む染浴中にて130℃で60分間染色後、常
法に従ってソーピングしてカチオン染色可染化剤共重合
ポリエステル繊維部分のみが青色に染まった編地を得
た。この編地を用いて、それぞれの部分の糸強度低下率
と染色部分の採度を測定した。ポリエチレンテレフタレ
ート繊維の糸強度低下率は12%であり、カチオン染料
可染化剤共重合ポリエステル繊維の糸強度低下率と染色
布の採度は表4に示した通りであった。
【0091】[実施例15]実施例11において使用し
たエーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0092】
【化18】
【0093】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点151℃、水酸価16KOHmg/g)をスルホン酸
ホスホニウム塩共重合ポリエステルに対して1.0重合
%となる量使用する以外は実施例11と同様に重合、溶
融紡糸、延伸熱処理、製編、アルカリ減量処理およびカ
チオン染色を行った。その結果を表4に示した。
【0094】[実施例16]実施例11において使用し
たエーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0095】
【化19】
【0096】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点152℃、水酸価6KOHmg/g)をスルホン酸ホ
スホニウム塩共重合ポリエステルに対して1.0重合%
となる量使用する以外は実施例11と同様に重合、溶融
紡糸、延伸熱処理、製編、アルカリ減量処理およびカチ
オン染色を行った。その結果を表4に示した。
【0097】[実施例17]実施例11において使用し
たエーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0098】
【化20】
【0099】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点152℃、水酸価4KOHmg/g)をスルホン酸ホ
スホニウム塩共重合ポリエステルに対して1.0重合%
となる量使用する以外は実施例11と同様に重合、溶融
紡糸、延伸熱処理、製編、アルカリ減量処理およびカチ
オン染色を行った。結果は表4に示す通りであった。
【0100】[比較例4]実施例11において使用した
エーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0101】
【化21】
【0102】で表わされるエーテルスルホン化合物(融
点153℃、水酸価3KOHmg/g)をスルホン酸ホ
スホニウム塩共重合ポリエステルに対して1.0重合%
となる量使用する以外は実施例11と同様に重合、溶融
紡糸、延伸熱処理、製編、アルカリ減量処理およびカチ
オン染色を行った。その結果を表4に示した。
【0103】[実施例18]実施例11において使用し
たエーテルスルホン化合物に代えて下記式
【0104】
【化22】
【0105】で表わされる化合物をスルホン酸ホスホニ
ムウ塩共重合ポリエステルに対して1.0重量%となる
量使用する以外は実施例11と同様に重合、溶融紡糸、
延伸熱処理、製編、アルカリ減量処理およびカチオン染
色を行った。結果は表4に示す通りであった。
【0106】
【表3】
【0107】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 81/06 C08L 81/06 D01F 6/86 301 D01F 6/86 301H (C08L 67/02 C08L 71:10 71:10) 81:06 (C08L 67/02 81:06) (C08L 81/06 71:10)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エチレンテレフタレート単位を主
    たる繰返し単位とするポリエステルであって、分子中に
    スルホン酸塩基を有する単位を該ポリエステルを構成す
    る繰返し単位に基づいて0.1〜10モル%の割合で共
    重合した改質ポリエステルおよび(B)該改質ポリエス
    テルに対して0.1〜30重量%となる量の下記一般式
    [I] 【化1】 で表わされるエーテルスルホン化合物から実質的になる
    改質ポリエステル組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の改質ポリエステル組成物
    より形成された繊維。
  3. 【請求項3】 アルカリ抵抗指数が正の値を有する請求
    項2記載の繊維。
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