JP3464071B2 - 粒状または粉末状消臭剤およびその製造方法 - Google Patents

粒状または粉末状消臭剤およびその製造方法

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汪芳 白井
勤 岡島
佳代子 宮本
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、悪臭を消す消臭性能を
有する金属フタロシアニンポリカルボン酸を利用した粒
状または粉末状消臭剤およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】酸化触媒として種々の悪臭物質に作用
し、分解して無臭物にする性質を有する物質として金属
フタロシアニンポリカルボン酸がある。金属フタロシア
ニンポリカルボン酸はそのまま単独で使用すると、悪臭
物質や空気中の酸素と接触することが少ないため消臭効
果が悪い。このため金属フタロシアニンポリカルボン酸
は、繊維、プラスチック等の高分子物質またはシリカゲ
ル、活性炭、ゼオライト等の無機物質からなる吸着剤に
吸着させて使用することが多い。
【0003】特開昭56-63355号公報には、金属フタロシ
アニンポリカルボン酸を活性炭やゼオライト等の吸着剤
に吸着させた後、濾過、乾燥して粉末状消臭剤を得る製
造方法が開示されている。また特開昭63-296759号公報
には、金属フタロシアニンポリカルボン酸と吸着剤とを
有機溶剤中で混合、打散して粉末状消臭剤を得る製造方
法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で粉末状消臭剤を製造すると、金属フタロシアニ
ンポリカルボン酸は、一旦吸着剤に吸着されるが、水溶
性であるため濾別などの際に一部が脱離して流出してし
まう。また金属フタロシアニンポリカルボン酸は吸着剤
に物理的に担持されているだけなので、使用時に金属フ
タロシアニンポリカルボン酸が脱離しやすかった。
【0005】本発明は前記の課題を解決するためなされ
たもので、一旦吸着剤に吸着された金属フタロシアニン
ポリカルボン酸が脱離することがなく、消臭効果の高い
粒状または粉末状消臭剤およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の粒状または粉末状消臭剤は、金属
フタロシアニンポリカルボン酸がアニオン交換樹脂粒に
吸着されている粒状または粉末状消臭剤であって、金属
フタロシアニンポリカルボン酸の吸着量が0.1〜50
重量%である。
【0007】前記の目的を達成するためになされた本発
明の粒状または粉末状消臭剤は、金属フタロシアニンポ
リカルボン酸がケイ酸アルカリ塩粉に吸着されている粒
状または粉末状消臭剤であって、金属フタロシアニンポ
リカルボン酸の吸着量が0.1〜10重量%である。
【0008】前記金属フタロシアニンポリカルボン酸は
鉄フタロシアニンオクタカルボン酸であることが好まし
い。
【0009】前記の目的を達成するためになされた本発
明の粒状または粉末状消臭剤の製造方法は、金属フタロ
シアニンポリカルボン酸とアニオン交換樹脂とをアルカ
リ水溶液中で混合した後、沈殿する固形成分を濾別し、
水洗いしてから乾燥する。
【0010】アニオン交換樹脂に対する金属フタロシア
ニンポリカルボン酸の量は0.1〜50重量%が好まし
く、1〜25重量%であるとさらに好ましい。アルカリ
水溶液は水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムをpH
10〜12に調製して使用するとよい。
【0011】前記の目的を達成するためになされた本発
明の粒状または粉末状消臭剤の製造方法は、ケイ酸アル
カリ塩を水溶液にして、金属フタロシアニンポリカルボ
ン酸を混合し、混合液をフィルムに塗布し薄膜化して乾
燥した後、薄膜を酸性水溶液中で中和し、沈殿する固形
成分を濾別し、水洗いしてから乾燥する。
【0012】ケイ酸アルカリ塩に対する金属フタロシア
ニンポリカルボン酸の量は0.1〜10重量%が好まし
く、1〜5重量%であるとさらに好ましい。前記フィル
ムはプラスチックフィルムやガラス板を使用すればよ
い。
【0013】
【作用】本発明の方法により粒状または粉末状消臭剤を
製造すると、金属フタロシアニンポリカルボン酸のカル
ボキシル基とアニオン交換樹脂のアニオン交換基が化学
結合するため、一旦吸着された金属フタロシアニンポリ
カルボン酸は水洗いしても脱離して流出することがな
い。
【0014】本発明の方法により粒状または粉末状消臭
剤を製造すると、ケイ酸アルカリ塩水溶液はアルカリ性
であるので、金属フタロシアニンポリカルボン酸を効率
よく吸着することができる。また酸で中和することによ
りガラス状となり、一旦吸着された金属フタロシアニン
ポリカルボン酸は水洗いしても脱離して流出することは
ない。
【0015】
【発明の効果】本発明の方法により粒状または粉末状消
臭剤を製造すると、一旦吸着剤に吸着された金属フタロ
シアニンポリカルボン酸が脱離することがなく、消臭効
果が高い粒状または粉末状消臭剤が得られる。
【0016】特に吸着剤としてアニオン交換樹脂を使用
した場合は、酸性臭気に対する消臭性能が高く、吸着剤
としてケイ酸アルカリ塩を使用した場合は、塩基性臭気
に対する消臭性能が高い粒状または粉末状消臭剤が得ら
れる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0018】実施例1 鉄フタロシアニンオクタカルボン酸3.4gを水酸化カ
リウム水溶液200g(pH12)に溶解し、濾過して
不純物を取り除き、アニオン交換樹脂としてアンバーラ
イトIRA−900を7.5g加え、撹拌子で24時間
室温にて撹拌混合する。この混合液を吸引濾過器で濾別
し水洗いした後、沈殿する固形成分を100℃で3時間
乾燥し、粒状消臭剤7.0gを得た。
【0019】得られた粒状消臭剤について消臭性能試験
を行った。2リットルのテドラーバック中に粒状消臭剤
0.1gを入れ、初期濃度200ppmの硫化水素ガス
またはアンモニアガスを満たし、定時間毎にこのガスを
僅かに取り出して、ガス検知管で残留ガス濃度を測定し
た。
【0020】まず初期濃度200ppmの硫化水素ガス
を使用して消臭性能試験を行ったところ、2時間後の濃
度は2.8ppm、3時間後には全く検知されなかっ
た。さらに初期濃度200ppmのアンモニアガスを使
用して消臭性能試験を行ったところ、3時間後の濃度は
60ppmであった。
【0021】比較例1 金属フタロシアニンポリカルボン酸を吸着していないア
ニオン交換樹脂に、実施例1と同様に消臭性能試験を行
ったところ、初期濃度200ppmの硫化水素ガスを使
用した3時間後の濃度は100ppm、初期濃度200
ppmのアンモニアガスを使用した3時間後の濃度は1
50ppmであった。
【0022】実施例2 水ガラス状の濃度65重量%ケイ酸ナトリウム濃厚水溶
液14gに水5gを加えて希釈し、さらに鉄フタロシア
ニンオクタカルボン酸1gを加えて均一に溶解する。こ
の溶液をプラスチックフィルム上にガラス棒を用いてキ
ャストし、乾燥する。この乾燥物を1規定の塩酸水溶液
に浸漬し、沈殿する固形成分を濾別し水洗いした後、乾
燥して粉末状消臭剤を得た。
【0023】得られた粉末状消臭剤について実施例1と
同様にして消臭性能試験を行った。まず初期濃度200
ppmの硫化水素ガスを使用して消臭性能試験を行った
ところ、2時間後の濃度は8ppmであった。さらに初
期濃度200ppmのアンモニアガスを使用して消臭性
能試験を行ったところ、1時間後の濃度は2.8ppm
であった。
【0024】比較例2 金属フタロシアニンポリカルボン酸を吸着していないガ
ラス状粉末に、実施例1と同様に消臭性能試験を行った
ところ、初期濃度200ppmの硫化水素ガスを使用し
た1時間後の濃度は150ppm、初期濃度200pp
mのアンモニアガスを使用した1時間後の濃度は7pp
mであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正 神奈川県中郡二宮町一色1403−2 (56)参考文献 特開 平1−20851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/01 C08J 3/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属フタロシアニンポリカルボン酸がア
    ニオン交換樹脂粒に吸着されている粒状または粉末状消
    臭剤であって、金属フタロシアニンポリカルボン酸の吸
    着量が0.1〜50重量%であることを特徴とする粒状
    または粉末状消臭剤。
  2. 【請求項2】 金属フタロシアニンポリカルボン酸がケ
    イ酸アルカリ塩粉に吸着されている粒状または粉末状消
    臭剤であって、金属フタロシアニンポリカルボン酸の吸
    着量が0.1〜10重量%であることを特徴とする粒状
    または粉末状消臭剤。
  3. 【請求項3】 前記金属フタロシアニンポリカルボン酸
    が鉄フタロシアニンオクタカルボン酸であることを特徴
    とする請求項1または2に記載の粒状または粉末状消臭
    剤。
  4. 【請求項4】 金属フタロシアニンポリカルボン酸とア
    ニオン交換樹脂とをアルカリ水溶液中で混合した後、沈
    殿する固形成分を濾別し、水洗いしてから乾燥すること
    を特徴とする粒状または粉末状消臭剤の製造方法。
  5. 【請求項5】 ケイ酸アルカリ塩を水溶液にして、金属
    フタロシアニンポリカルボン酸を混合し、混合液をフィ
    ルムに塗布し薄膜化して乾燥した後、薄膜を酸性水溶液
    中で中和し、沈殿する固形成分を濾別し、水洗いしてか
    ら乾燥することを特徴とする粒状または粉末状消臭剤の
    製造方法。
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