JP2537870B2 - 粉末消臭剤の製造方法 - Google Patents

粉末消臭剤の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は悪臭物質を無臭物質に変化させる消臭性機能
を備えた粉末消臭剤の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
金属フタロシアニンポリカルボン酸は酸化触媒として
種々の悪臭物質に作用し、これを分解して無臭物にする
性質を有している。例えば反応速度が大きくかつ分解率
が高いことや常温で反応が進行すること、空気中の酸素
を有効に使用出来ること、サイクル反応で触媒寿命が長
いこと等、消臭剤としては極めて有利な性質である。
しかし金属フタロシアニンポリカルボン酸を単独でそ
のまま使用したのでは悪臭物質や空気中の酸素と接触す
る率が低いため消臭効果が小さい。そのためフタロシア
ニンポリカルボン酸は、繊維、プラスチック等の高分子
物質やシリカゲル、活性炭、ゼオライト等の無機物質に
担持させて使用されることが多い。金属フタロシアニン
ポリカルボン酸を活性炭やゼオライト等の吸着剤に吸着
させる方法は、特開昭56−63355号公報に開示されてい
る。金属フタロシアニンポリカルボン酸と吸着剤粉体と
を水に分散させて金属フタロシアニンポリカルボン酸を
吸着剤に担持させた後、濾過、乾燥して粉末消臭剤を得
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記の製造方法により得られた粉末消臭剤は、金属フ
タロシアニンポリカルボン酸の担持量が少なく消臭能力
が低い。金属フタロシアニンポリカルボン酸は一旦吸着
剤に吸着されるが、水溶性のため濾別の際に一部が脱離
し、水と共に流失してしまうからである。この場合、金
属フタロシアニンポリカルボン酸を濾過済みの液体から
分離回収することも困難で、高価な金属フタロシアニン
ポリカルボン酸を有効に利用出来ないという不都合もあ
る。さらに粉体が凝集し易く濾過が難しいという問題が
生じている。
本発明は前記の不都合を解消し、金属フタロシアニン
ポリカルボン酸の担持量が大きく消臭効果が高い粉末消
臭剤を、効率良く製造する製造方法を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記の目的を達成するための本発明を適用する粉末消
臭剤の製造方法は、金属フタロシアニンポリカルボン酸
と吸着剤を有機溶剤中で打散し、金属フタロシアニンポ
リカルボン酸を吸着剤に担持させ、溶剤を乾燥すること
を特徴としている。金属フタロシアニンポリカルボン酸
は以下の(1)式、 (式中、Mは金属、Xはカルボキシル基または未置換の
水素基)で表わされ、親水性である。金属フタロシアニ
ンポリカルボン酸は、金属フタロシアニンジカルボン
酸、金属フタロシアニンテトラカルボン酸、金属フタロ
シアニンオクタカルボン酸と、カルボキシル基が増える
ほど分子会合しにくく、触媒活性が強くなる。なかでも
以下の(2)式に示す金属フタロシアニンテトラカルボ
ン酸、または(3)式に示す金属フタロシアニンオクタ
カルボン酸が好適である。
金属フタロシアニンポリカルボン酸の中心金属Mは、
Fe、Co、Mn、Ti、V、Ni、Cu、Zn、Mo、W、Osのものを
使用出来る。好ましくはFeまたはCoのもの、もしくはFe
とCoのものを混合したものである。
金属フタロシアニンポリカルボン酸を担持させる吸着
剤は、例えば活性炭、シリカゲル、シリカ、ゼオライ
ト、ベントナイト、アルミナ等の粉体を使用する。粉体
の粒径は0.01μm〜5mmで、好ましくは0.1μm〜100μ
mである。
金属フタロシアニンポリカルボン酸1重量部に対し、
吸着剤の投入量は1〜1000重量部が適当で、好ましくは
2〜100重量部である。
有機溶剤は、例えばメチルエチルケトン、ジメチルケ
トン、ジエチルケトン等のケトン類、メチルアルコー
ル、エチルアルコール等のアルコール類、酢酸エチル等
のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
属化合物を使用出来る。なかでもメチルエチルケトン、
酢酸エチルが好適である。
打散処理には、ボールミル等の分散装置を使用する。
所定時間の処理終了後、固形成分を濾別、乾燥し、金属
フタロシアニンポリカルボン酸が担持された吸着剤粉
体、即ち粉末消臭剤を得る。
〔作用〕
本発明の製造方法において、金属フタロシアニンポリ
カルボン酸と吸着剤が有機溶剤中で激しく打散される
と、金属フタロシアニンポリカルボン酸が有機溶剤と共
に吸着物質の微細孔に浸入し、吸着剤に効率良く担持さ
れる。また金属フタロシアニンポリカルボン酸は親水性
で有機溶剤に不溶なため、一旦担持された金属フタロシ
アニンポリカルボン酸が、濾別の際に脱離して流失する
ことはない。
〔実施例〕
以下、実施例を詳細に説明する。
実施例1 下記の組成 メチルエチルケトン 50 g 鉄フタロシアニンオクタカルボン酸 3 g SiO2 7.5g NaOH 1%水溶液 5 g をボールミルで10時間混合、打散し、鉄フタロシアニン
オクタカルボン酸をSiO2に担持させる。この混合液を吸
引濾過器で濾別し、固形分を80℃で1時間乾燥し、粉末
消臭剤9.7gを得た。濾別された液体成分は透明であっ
た。
実施例2 メチルエチルケトンの代りに酢酸エチルを使用する他
は実施例1と同様にして粉末消臭剤9.5gを得た。濾別さ
れた液体成分は透明であった。
実施例3 下記の組成 メチルエチルケトン 50 g コバルトフタロシアニンオクタカルボン酸 1.5g ゼオライト 7.5g NaOH 1%水溶液 5 g をボールミルで10時間混合、打散し、コバルトフタロシ
アニンオクタカルボン酸をゼオライトに担持させる。こ
の混合液を吸引濾過器で濾別し、固形分を80℃で1時間
乾燥し、粉末消臭剤7.1gを得た。濾別された液体成分は
透明であった。
比較例 メチルエチルケトンの代りに水を使用する他は実施例
1と同様にして粉末消臭剤7.0gを得た。この場合、濾別
された液体成分は薄緑色を呈していることから、一部の
鉄フタロシアニンオクタカルボン酸が脱離し、水に溶解
して流失したことが判明した。
ガス検知管を使用して、実施例1〜実施例3および比
較例で得られた粉末消臭剤の消臭性能試験を行なう。1
のテドラバッグ中に粉末消臭剤0.1gを入れ、初期濃度
70ppmのメチルメルカプタンガスで満たす。定時間毎に
このガスを僅かに取り出して、ガス検知管により残留メ
チルメルカプタンの濃度を測定する。
実施例1で得られた粉末消臭剤を試験したところ、初
期濃度70ppmが10分後には4ppm、20分後には全く検知さ
れなかった。
実施例2で得られた粉末消臭剤を試験したところ、初
期濃度70ppmが10分後には4ppm、20分後には全く検知さ
れなかった。
実施例3で得られた粉末消臭剤を試験したところ、初
期濃度70ppmが10分後には8ppm、20分後には2ppmtとなっ
た。
比較例で得られた粉末消臭剤を試験したところ、初期
濃度70ppmが10分後には8ppm、20分後には8ppmであり、
各実施例に比較して消臭性能が劣っていた。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明の製造方法によれ
ば、金属フタロシアニンポリカルボン酸を吸着剤に確実
に担持させ、円滑に濾別を行なうことが出来る。その
際、一旦担持された金属フタロシアニンポリカルボン酸
が脱離、流失することがなく、高価な金属フタロシアニ
ンポリカルボン酸を有効に活用出来る。さらに濾過後の
液体成分から金属フタロシアニンポリカルボン酸を回収
する工程が必要なく、高い生産性を有している。即ち、
金属フタロシアニンポリカルボン酸を吸着剤に効率良く
担持出来、消臭能力の高い粉末消臭剤を能率良く製造す
ることが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 恵介 春日部市大字大枝89番地 武里団地3− 24−204

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属フタロシアニンポリカルボン酸と吸着
    剤を有機溶剤中で打散し、金属フタロシアニンポリカル
    ボン酸を吸着剤に担持させ、溶剤を乾燥することを特徴
    とする粉末消臭剤の製造方法。
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JPS5532519A (en) * 1978-08-28 1980-03-07 Aascreen Gijutsu Kenkyusho Kk Deodorant

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