JP3463572B2 - 電力計と電力量計 - Google Patents
電力計と電力量計Info
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Description
電力と電力量を3相電圧、電流の入力により計測する電
力計と電力量計に関するものである。
しながら説明する。図19に示したように、電力計11
Aは3相3線交流電路の電力回路20Aがあり、R、
S、T相のうち特定されたR−S相間の線間電圧VRSと
T−S相間の線間電圧VTSと、R相とT相の線電流IR
とITの出力極性を揃えた変流器21A−1と、変流器
21A−2を介して、一次二次間を同位相で入力する電
流が、電圧入力手段12A−1と電流入力手段12A−
2にそれぞれ取込まれ、その2つの電圧および2相の電
流はVRS、VTS、IR、ITとして電力計測手段14Aに
入力され、同計測手段で2電力計法によって電力を求め
るようになっていた。
しながら説明する。図20に示したように、電力量計1
1Bは3相3線交流電路の電力回路20Aがあり、R、
S、T相のうち特定されたR−S相間の線間電圧VRSと
T−S相間の線間電圧VTSと、R相とT相の線電流IR
とITの極性を揃えた変流器21A−1と、変流器21
A−2を介して、一次二次間を同位相で入力する電流
が、電圧入力手段12A−1と電流入力手段12A−2
にそれぞれ取込まれ、その2つの電圧および2相の電流
はVRS、VTS、IR、ITとして電力量計量手段14Bに
入力され、同計量手段で2電力計法によって電力量を求
めるようになっていた。
計または電力量計では、2つの線間電圧と2相の電流を
入力する際、入力線間電圧や線電流の相を間違ったり、
変流器の一次二次間の配線ミスによる逆位相差により、
電圧、電流位相関係を間違って入力するために、正しく
電力または電力量を演算できないという問題点があっ
た。
て配線されて正しく電力または電力量が演算できなった
場合、正しい配線にするために電路の停電等を伴って配
線替えをおこなわなければならなく、容易に配線手直し
ができないことや正しい電力または電力量を演算するこ
とできないという問題点があった。
目的とするものである。
に、本発明の電力計の第1手段は、3相3線交流電路の
電力を2電力計法によって計測する電力計の結線の内、
電圧入力については、任意の2つの線間電圧とし、一方
電流入力については2相の電流を2つの変流器を介して
入力するとともに、その2つの変流器の出力極性を揃え
るように接続することを前提として、前記変流器の設置
を任意の2相の電流からとるようにし、一方電力計の構
成を、電圧入力手段と、電流入力手段と、2つの電圧の
位相関係および2相の線電流の位相関係、さらにはその
電圧と電流の位相関係を調べて、その結果から次手段の
電力計測手段での演算が正しく行われるようにする入力
位相補正手段と、前記入力位相補正手段の出力から電力
を2電力計法によって演算で求める電力計測手段とし
て、3相電圧、電流の入力接続を特定相に限定すること
なく、正しい電力の計測を可能としたものである。
いて、2つの線間電圧と2相の線電流から3相の残りの
1つの線間電圧と残りの1相の線電流とを求め、さらに
前記で求めた3つの線間電圧と3相の線電流からその位
相を反転させた位相反転電圧および位相反転電流を求め
る合成手段と、前記で求めた6つの線間電圧と6つの線
電流から電力を2電力計法により計測するための2つの
線間電圧と2相の線電流の組合せを選択判定する組合せ
判定手段とで入力位相補正手段を構成したものである。
いて、6つの線間電圧と6つの線電流の電圧電流位相を
調べる電圧電流位相判定手段と、この電圧電流位相判定
手段で判定した最も位相差の小さい2組の線間電圧と線
電流を選択する最小値選択手段とで組合せ判定手段を構
成したものである。
いて、電力計の電源投入後、負荷電流が計測可能電流値
以上となった際に、入力位相補正をおこなう自動補正手
段と、その位相補正結果をメモリに記録するようにした
メモリ部とで入力位相補正手段を構成したものである。
路の電力を1台の電力計で測定する場合において、複数
の入力手段を設け、入力位相補正手段に複数回路の線間
電圧と線電流を入力した際、自動補正手段が、各電力回
路ごとに動作するようにしたものである。
いて、入力位相補正手段が、電力計の電源投入後、任意
に入力位相補正をおこなうようにする任意設定キーと、
その位相補正結果をメモリに記録するようにしたメモリ
部と入力位相補正手段とで構成したものである。
路の電力を測定する場合において、複数の入力手段を設
け、入力位相補正手段に複数回路の線間電圧と線電流を
入力した際、入力位相補正手段が、各電力回路ごとに任
意設定キーで任意に入力位相補正をおこなうようにした
ものである。
いて、電力計の電源投入後、入力される負荷電流の値が
一定値以下の不定領域の場合、暫定的に入力手段におけ
る結線が正しくされていると判定する補正判定手段を設
ける構成とし、暫定的に電力を計測するようにしたもの
である。
相3線交流電路の電力量を2電力計法によって計量する
電力量計の結線の内、電圧入力については、任意の2つ
の線間電圧とし、一方電流入力については2相の電流を
2つの変流器を介して入力するとともに、その2つの変
流器の出力極性を揃えるように接続することを前提とし
て、前記変流器の設置を任意の2相の電流からとるよう
にし、一方電力量計の構成を、電圧入力手段と、電流入
力手段と、2つの電圧の位相関係および2相の線電流の
位相関係、さらにはその電圧と電流の位相関係を調べ
て、その結果から次手段の電力量計量手段での演算が正
しく行われるようにする入力位相補正手段と、前記入力
位相補正手段の出力から電力量を2電力計法によって演
算で求める電力量計量手段として、3相電圧、電流の入
力接続を特定相に限定することなく、正しい電力量の計
量を可能としたものである。
発明の電力量計の第1手段において、2つの線間電圧と
2相の線電流から3相の残りの1つの線間電圧と残りの
1相の線電流とを求め、さらに前記で求めた3つの線間
電圧と3相の線電流からその位相を反転させた位相反転
電圧および位相反転電流を求める合成手段と、前記で求
めた6つの線間電圧と6つの線電流から電力量を2電力
計法により計量するための2つの線間電圧と2相の線電
流の組合せを選択判定する組合せ判定手段とで入力位相
補正手段を構成したものである。
発明の電力量計の第2手段において、6つの線間電圧と
6つの線電流の電圧電流位相を調べる電圧電流位相判定
手段と、この電圧電流位相判定手段で判定した最も位相
差の小さい2組の線間電圧と線電流を選択する最小値選
択手段とで組合せ判定手段を構成したものである。
発明の電力量計の第1手段において、電力量計の電源投
入後、負荷電流が計測可能電流値以上となった際に、入
力位相補正をおこなう自動補正手段と、その位相補正結
果をメモリに記録するようにしたメモリ部とで入力位相
補正手段を構成したものである。
数の電力回路の電力量を1台の電力量計で測定する場合
において、複数の入力手段を設け、入力位相補正手段に
複数回路の線間電圧と線電流を入力した際、自動補正手
段が、各電力回路ごとに動作するようにしたものであ
る。
発明の電力量計の第1手段において、入力位相補正手段
が、電力量計の電源投入後、任意に入力位相補正をおこ
なうようにする任意設定キーと、その位相補正結果をメ
モリに記録するようにしたメモリ部と入力位相補正手段
とで構成したものである。
数の電力回路の電力量を測定する場合において、複数の
入力手段を設け、入力位相補正手段に複数回路の線間電
圧と線電流を入力した際、入力位相補正手段が、各電力
回路ごとに任意設定キーで任意に入力位相補正をおこな
うようにしたものである。
発明の電力量計の第1手段において、電力量計の電源投
入後、入力される負荷電流の値が一定値以下の不定領域
の場合、暫定的に入力手段における結線が正しくされて
いると判定する補正判定手段を設ける構成とし、暫定的
に電力量を計量するようにしたものである。
相3線交流電路の電力を2電力計法によって計測する電
力計の結線の内、電圧入力については、任意の2つの線
間電圧を電圧入力手段に入力し、一方電流入力について
は、任意の2相の線電流を出力極性を揃えるように接続
する2つの変流器を介して電流入力手段に入力する。つ
ぎに、入力位相補正手段は前記電圧入力手段と電流入力
手段に入力された2つの線間電圧と2相の線電流から2
つの電圧の位相関係および2相の電流の位相関係、さら
にはその電圧と電流の位相関係を調べて、その結果から
次手段の電力計測手段で正しく演算がおこなわれるよう
に入力された線間電圧および線電流の位相を進み、また
は遅れとし、位相補正をおこなうものである。つぎに、
電力計測手段は前記入力位相補正手段で補正した2つの
線間電圧と2つの線電流から2電力計法により演算で電
力を求めるものである。このように、入力手段に入力さ
れる任意の2つの線間電圧と任意の2つの線電流が、結
線間違い等で電圧電流位相を誤っている場合であって
も、入力位相補正手段で正しく電力を演算できるように
位相を補正し、電力計測手段で正しい電力を求めること
ができる作用を有する。
の線間電圧と2相の電流から3相の残りの1つの線間電
圧と残りの1相の線電流を合成手段で求め、さらにその
3つの線間電圧と3相の線電流の位相を反転させた位相
反転電圧および位相反転電流を合成手段で求める。つぎ
に、組合せ判定手段では前記で求めた6つの線間電圧と
6つの線電流から2電力計法により計測する2つの線間
電圧と2相の線電流の組合せを選択する。つぎに、前記
で選択した2組の電圧、電流から電力計測手段で電力を
求めるものである。このように、合成手段により容易に
電力計測手段に必要な電圧電流を求め、さらに組合せ判
定手段で正しい電力を求める2組の電圧電流の組合せを
判定選択することで、容易に位相補正ができ、前記第1
手段の入力位相補正手段と同じ作用を有する。
手段から出力される6つの線間電圧と6つの線電流から
電圧電流位相判定手段で電圧電流位相を調べる。つぎ
に、最小値選択手段で、前記電圧電流位相判定手段で調
べた電圧電流位相差から最も位相差の小さい2組の線間
電圧と線電流を選択し、その電圧、電流から電力計測手
段で電力を求めるものである。このように、電圧電流位
相差を調べ最も小さい位相差の2組の電圧、電流を選択
することで容易に組合せを判定でき、前記第2手段の組
合せ判定手段と同じ作用を有する。
計の電源投入後、負荷電流が計測可能電流値以上となっ
た際に、自動補正手段で入力位相補正を自動的におこな
い、その位相補正結果をメモリに記録するようにし、そ
のメモリの記録内容どおりに電圧、電流の位相補正をお
こない、電力計測手段にて電力を求めるものである。こ
のように、自動補正手段で、入力位相補正を電力計の電
源投入後、負荷電流が計測可能電流値以上流れた場合に
自動的に補正することで、容易に位相補正ができかつ負
荷電流の測定が出来ない場合に誤った位相補正を防止す
る作用を有し、さらにメモリ部にその位相補正を記録す
ることで、記録後、負荷電流が計測不可能な値に変化し
た場合でも、その後正確に電力計測手段で電力を求める
作用を有する。
の電力回路の電力を1台の電力計で測定する場合におい
て、複数回路の任意の2つの線間電圧と任意の2つの線
電流をそれぞれ複数の入力手段に入力し、その複数回路
の線間電圧と線電流を入力位相補正手段に入力した際、
自動補正手段が、各電力回路ごとに動作するようにし、
その補正結果から電力計測手段にて電力を求めるもので
ある。このように、複数回路の電力を1台の電力計で測
定する場合において、各回路ごとに自動的に入力位相補
正をおこなうことで、複数回路の負荷電流入力の接続状
況に合わせてそれぞれ位相補正を自動的におこなうこと
ができ、正確に電力を求めることができる作用を有し、
メモリ部にそれぞれの入力位相補正を記録することで、
前記第4手段と同じ作用を有する。
位相補正手段が、電力計の電源投入後、任意に入力位相
補正をおこなうようにする任意設定キーを設け、その設
定キーを操作することで任意に位相補正をおこない、電
力計測手段にて電力を求めるものである。このように、
任意設定キーを設けることで、任意に位相補正をおこな
うことができ、誤って設定された場合や接続変更された
場合でも容易に設定変更することができ、正確な電力を
求める作用を有し、さらにメモリ部にその位相補正を記
録することで、記録後、負荷電流が計測不可能な値に変
化した場合でも、その後正確に電力計測手段で電力を求
める作用を有する。
の電力回路の電力を測定する場合において、複数回路の
任意の2つの線間電圧と任意の2つの線電流をそれぞれ
複数の入力手段に入力し、入力位相補正手段において各
電力回路ごとに任意設定キーで任意に入力位相補正をお
こなうようにするものである。このように、複数回路の
電力を1台の電力計で測定する場合において、任意設定
キーを設け、各回路ごとに任意に入力位相補正をおこな
うことで、複数回路の負荷の接続状況に合わせてそれぞ
れ位相補正をおこなうことができ、誤って設定された場
合や接続変更された場合でも容易に設定変更することが
でき、正確な電力を求める作用を有し、メモリ部にそれ
ぞれの入力位相補正を記録することで、前記第6手段と
同じ作用を有する。
計の電源投入後、入力される負荷電流の値が一定値以下
の不定領域の場合、入力位相補正をおこなわずに、暫定
的に入力手段における結線が正しいと補正判定手段で判
定するものである。このように、電力計の電源投入後、
負荷電流が一定値以下の不定領域や流れていない場合
に、位相補正ができないため、暫定的に入力手段の結線
を正しいとして電力を求めることで、負荷電流が一定値
以上の値になり入力位相補正をおこなえるまでの間であ
っても電力を暫定的に測定することができる作用を有す
る。
相3線交流電路の電力量を2電力計法によって計測する
電力量計の結線の内、電圧入力については、任意の2つ
の線間電圧を電圧入力手段に入力し、一方電流入力につ
いては、任意の2相の線電流を出力極性を揃えるように
接続する2つの変流器を介して電流入力手段に入力す
る。つぎに、入力位相補正手段は前記電圧入力手段と電
流入力手段に入力された2つの線間電圧と2相の線電流
から2つの電圧の位相関係および2相の電流の位相関
係、さらにはその電圧と電流の位相関係を調べて、その
結果から次手段の電力量計量手段で正しく演算がおこな
われるように入力された線間電圧および線電流の位相を
進み、または遅れとし、位相補正をおこなうものであ
る。つぎに、電力量計量手段は前記入力位相補正手段で
補正した2つの線間電圧と2つの線電流から2電力計法
により演算で電力を求めるものである。このように、入
力手段に入力される任意の2つの線間電圧と任意の2つ
の線電流が、結線間違い等で電圧電流位相を誤っている
場合であっても、入力位相補正手段で正しく電力量を演
算できるように位相を補正し、電力量計量手段で正しい
電力量を求めることができる作用を有する。
の線間電圧と2相の電流から3相の残りの1つの線間電
圧と残りの1相の線電流を合成手段で求め、さらにその
3つの線間電圧と3相の線電流の位相を反転させた位相
反転電圧および位相反転電流を合成手段で求める。つぎ
に、組合せ判定手段では前記で求めた6つの線間電圧と
6つの線電流から2電力計法により計測する2つの線間
電圧と2相の線電流の組合せを選択する。つぎに、前記
で選択した2組の電圧、電流から電力量計量手段で電力
量を求めるものである。このように、合成手段により容
易に電力量計量手段に必要な電圧電流を求め、さらに組
合せ判定手段で正しい電力量を求める2組の電圧電流の
組合せを判定選択することで、容易に位相補正ができ、
前記第1手段の入力位相補正手段と同じ作用を有する。
成手段から出力される6つの線間電圧と6つの線電流か
ら電圧電流位相判定手段で電圧電流位相を調べる。つぎ
に、最小値選択手段で、前記電圧電流位相判定手段で調
べた電圧電流位相差から最も位相差の小さい2組の線間
電圧と線電流を選択し、その電圧、電流から電力量計量
手段で電力量を求めるものである。このように、電圧電
流位相差を調べ最も小さい位相差の2組の電圧、電流を
選択することで容易に組合せを判定でき、前記第2手段
の組合せ判定手段と同じ作用を有する。
力量計の電源投入後、負荷電流が計測可能電流値以上と
なった際に、自動補正手段で入力位相補正を自動的にお
こない、その位相補正結果をメモリに記録するように
し、そのメモリの記録内容どおりに電圧、電流の位相補
正をおこない、電力量計量手段にて電力量を求めるもの
である。このように、自動補正手段で、入力位相補正を
電力量計の電源投入後、負荷電流が計測可能電流値以上
流れた場合に自動的に補正することで、容易に位相補正
ができかつ負荷電流の測定が出来ない場合に誤った位相
補正を防止する作用を有し、さらにメモリ部にその位相
補正を記録することで、記録後、負荷電流が計測不可能
な値に変化した場合でも、その後正確に電力量計量手段
で電力量を求める作用を有する。
数の電力回路の電力量を1台の電力量計で測定する場合
において、複数回路の任意の2つの線間電圧と任意の2
つの線電流をそれぞれ複数の入力手段に入力し、その複
数回路の線間電圧と線電流を入力位相補正手段に入力し
た際、自動補正手段が、各電力回路ごとに動作するよう
にし、その補正結果から電力量計量手段にて電力量を求
めるものである。このように、複数回路の電力量を1台
の電力量計で測定する場合において、各回路ごとに自動
的に入力位相補正をおこなうことで、複数回路の負荷電
流入力の接続状況に合わせてそれぞれ位相補正を自動的
におこなうことができ、正確に電力量を求めることがで
きる作用を有し、メモリ部にそれぞれの入力位相補正を
記録することで、前記第4手段と同じ作用を有する。
力位相補正手段が、電力量計の電源投入後、任意に入力
位相補正をおこなうようにする任意設定キーを設け、そ
の設定キーを操作することで任意に位相補正をおこな
い、電力量計量手段にて電力量を求めるものである。こ
のように、任意設定キーを設けることで、任意に位相補
正をおこなうことができ、誤って設定された場合や接続
変更された場合でも容易に設定変更することができ、正
確な電力量を求める作用を有し、さらにメモリ部にその
位相補正を記録することで、記録後、負荷電流が計測不
可能な値に変化した場合でも、その後正確に電力量計量
手段で電力量を求める作用を有する。
数の電力回路の電力量を測定する場合において、複数回
路の任意の2つの線間電圧と任意の2つの線電流をそれ
ぞれ複数の入力手段に入力し、入力位相補正手段におい
て各電力回路ごとに任意設定キーで任意に入力位相補正
をおこなうようにするものである。このように、複数回
路の電力量を1台の電力量計で測定する場合において、
任意設定キーを設け、各回路ごとに任意に入力位相補正
をおこなうことで、複数回路の負荷の接続状況に合わせ
てそれぞれ位相補正をおこなうことができ、誤って設定
された場合や接続変更された場合でも容易に設定変更す
ることができ、正確な電力量を求める作用を有し、メモ
リ部にそれぞれの入力位相補正を記録することで、前記
第6手段と同じ作用を有する。
力量計の電源投入後、入力される負荷電流の値が一定値
以下の不定領域の場合、入力位相補正をおこなわずに、
暫定的に入力手段における結線が正しいと補正判定手段
で判定するものである。このように、電力量計の電源投
入後、負荷電流が一定値以下の不定領域や流れていない
場合に、位相補正ができないため、暫定的に入力手段の
結線を正しいとして電力量を求めることで、負荷電流が
一定値以上の値になり入力位相補正をおこなえるまでの
間であっても電力量を暫定的に測定することができる作
用を有する。以下、本発明の実施の形態につき図1ない
し図18に沿って説明する。
態1について図1を参照しながら説明する。
ある。図1において、20Aは電力を測定する3相3線
交流電力回路、1Aは本実施の形態の電力計である。2
2Aは3相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧を
電力計に取込む電圧で、22Bは出力極性を揃えた2つ
の変流器21Aを介して入力する任意の2相の電流であ
る。2A−1はその電圧を入力する電圧入力手段で、2
A−2はその電流を入力する電流入力手段である。ま
た、前記変流器21Aは任意の2相の線電流を一次二次
間の極性を揃えて入力するようにした変流器である。3
Aは電圧入力手段2A−1と電流入力手段2A−2に入
力された線間電圧と線電流を電力計測手段4Aで正しく
電力を求めるための2組の線間電圧と線電流とするよう
に位相補正する入力位相補正手段である。4Aは2電力
計法により演算で電力を求める電力計測手段である。
3相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22Aは
R−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2
A−1に取込み、また、任意の2相の線電流22BはR
相電流IRとS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを
介して電流入力手段2A−2に取込み、入力位相補正手
段3Aで線間電圧VRS、VTSと線電流IR、ISの位相を
電力計測手段4Aで正しく電力を演算できるように補正
する。ここでは図2のベクトル図に示す電圧VRSと電流
IR、電圧VTSと電流ISの2組の電圧電流が入力位相補
正手段3Aに入力された場合で、その入力位相補正手段
3Aで電流IRと電流ISから位相を合成補正するかまた
は、電流ISを120°位相遅らせて求めた電流ITとし
て出力させ、電圧VRSと電流IR、電圧VTSと電流ITの
2組の電圧電流から電力計測手段4Aで2電力計法にて
電力を演算して使用するものである。ここでは入力位相
補正手段3Aで電流ITを位相補正して求めたが、電圧
VTSを180°位相反転させることで、電圧VRSと電流
IR、電圧VSTと電流ISの2組の電圧電流から電力を演
算することもできる。このように、任意の2つの線間電
圧と任意の2つの線電流から位相を補正し、入力の結線
間違い等で位相が誤っていても容易に位相補正でき、正
しく電力を求めることができる。なお、図1、図2では
電圧入力手段2A−1、電流入力手段2A−2に取込む
電圧電流を電圧VRS、電圧VTS、電流IR、電流ISとし
たが、他の線間電圧、線電流であってもよい。このよう
に、電圧や電流入力を特定相に限定せず任意に選択し、
そのままでは電力を求めることができない位相関係であ
っても、入力位相補正手段で、電流IR、ISから電流I
Tを求めるまたは電圧VTSから電圧VSTを求めることで
容易に正しく電力を計測することができ、配線誤りを停
電作業で手直しする必要もなく、電力計測ができるとい
う効果を有する。
形態2について図3を参照しながら説明する。
A、22B、2A−1、2A−2、4Aは実施の形態1
の電力計と同様であるので、説明を省略する。1Bは本
実施の形態2の電力計、31Aは電圧入力手段2A−1
と電流入力手段2A−2からの2つの線間電圧、2つの
線電流から3相の残りの1つの線間電圧、残りの1相の
線電流を求め、さらにその3つの線間電圧と3相の電流
の位相を反転させた位相反転電圧および位相反転電流を
求めるように合成する合成手段である。32Aは合成手
段31Aで合成された電圧、電流から電力計測手段4A
で正しく電力を演算するために2組の電圧、電流の組合
せを選択する組合せ選択手段で、3Bは合成手段31A
と組合せ手段で構成した入力位相補正手段である。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の電流22BはR相電流IR
とS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して電
流入力手段2A−2に取込み、合成手段31Aで2つの
線間電圧、2つの線電流から3相の残りの1つの線間電
圧、残りの1相の線電流を求め、さらにその3つの線間
電圧と3相の電流の位相を反転させた位相反転電圧およ
び位相反転電流を求める。電圧入力手段2A−1、電流
入力手段2A−2と合成手段31Aにより求めた6つの
線間電圧と6つの電流から2電力計法により電力を計測
する2つの線間電圧と2相の線電流の組合せを選択判定
する組合せ判定手段32Aである。この組合せ判定手段
32Aで選択された電圧、電流により電力計測手段4A
で電力を演算して使用するものである。ここでは図4の
ベクトル図に示す電圧VRSと電流IR、電圧VTSと電流
ISの2組の電圧電流が合成手段31Aに入力された場
合で、電圧VRS、VTSから電圧VTRと、それぞれの電圧
を180°位相反転した電圧VSR、VST、VRT、と電流
IR、ISから電流ITと、それぞれの電流を180°位
相反転した電流−IR、−IS、−ITを合成し、組合せ
判定手段32Aに出力される。組合せ判定手段32Aは
電圧入力手段2A−1、電流入力手段2A−2と合成手
段31Aで求めた6つの電圧と6つの電流のなかから電
力計測手段4Aで正しく電力を演算するための電圧電流
の組合せVRS、IRとVTS、ITを選択し、電力計測手段
4Aにて電力を求めるようにするものである。なお、図
3、図4では電圧入力手段2A−1に入力する電圧を電
圧VRS、電圧VTS、電流入力手段2A−2に入力する電
流を電流IR、電流ISとしたが、他の線間電圧、線電流
とし、組合せ判定手段32Aでの選択電圧、電流も他の
線間電圧、線電流としても同じである。このように、合
成手段で予め限られた6つの電圧、電流を求め、限られ
た電力計測用の組合せをつくることで、容易に正しい電
力を求める組合せを組合せ判定手段で判定でき、電力計
測手段の演算回数を限定でき、演算速度の向上や位相を
進ませたり遅れさせるなどの余分な回路を低減させる効
果がある。
形態3について図5を参照しながら説明する。
A、22B、2A−1、2A−2、4A、31Aは実施
の形態2の電力計と同様であるので、説明を省略する。
1Cは本実施の形態3の電力計、33Aは合成手段31
Aから入力される6つの線間電圧、6つの線電流の電圧
と電流の位相差を測定する電圧電流位相判定手段であ
る。34Aはその位相差の最小値となる電圧、電流の2
組の組合せを選択する最小値選択手段である。32Bは
電圧電流位相判定手段33Aと最小値選択手段34Aで
構成した組合せ判定手段で、3Cは合成手段31Aと電
圧電流位相判定手段33Aと最小値選択手段34Aで構
成した入力位相補正手段である。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の線電流22BはR相電流I
RとS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して電
流入力手段2A−2に取込み、合成手段31Aで2つの
線間電圧、2つの線電流から3相の残りの1つの線間電
圧、残りの1相の線電流を求め、さらにその3つの線間
電圧と3相の電流の位相を反転させた位相反転電圧およ
び位相反転電流を求める。電圧入力手段2A−1、電流
入力手段2A−2と合成手段31Aにより求めた6つの
線間電圧と6つの電流を電圧電流位相判定手段33Aに
入力し、各線間電圧と線電流の位相差を測定し、最小値
選択手段34Aでその位相差が最小となる2組の電圧、
電流の組合せを選択する。その選択された2組の電圧、
電流から電力計測手段4Aで電力を容易に求めるように
するものである。このように、電圧電流位相判定手段で
電圧、電流位相を測定し、最小値選択手段でその位相差
の最小値を求めることで、電力演算に必要な2組の電
圧、電流の組合せを容易に誤りなく判定することがで
き、電力演算の演算回数を減少させ、信頼性、正確性を
高めるという効果を有する。
形態4について図6を参照しながら説明する。
A、22B、2A−1、2A−2、4Aは実施の形態1
の電力計と同様であるので、説明を省略する。1Dは本
実施の形態4の電力計、5Aは電圧入力手段2A−1か
らの任意の2つの線間電圧と電流入力手段2A−2の2
つの線電流から電力計測手段4Aで正しく電力を求める
ための位相補正を電力計の電源投入後、計測している負
荷電流値が計測可能な値以上になった際に、自動的に位
相補正をする自動補正手段である。6Aは自動補正手段
5Aで補正した補正内容を記録するメモリ部である。3
Dは自動補正手段5Aとメモリ部6Aで構成した入力位
相補正手段である。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、また、任意の2相の線電流22BはR相
電流IRとS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介
して電流入力手段2A−2に取込み、その電圧、電流を
自動補正手段5Aにて、電力計の電源投入後、負荷電流
が計測可能な値以上になった時に位相補正を自動的にお
こない、その補正内容をメモリ部6Aに記録する。そし
てその記録内容を基準に補正をおこない電力計測手段4
Aにて電力を演算するものである。また、負荷電流が計
測不可能な値等に変化してもその記録内容を失わず記録
内容どおりに位相補正をおこない、電力を求めるもので
ある。このように、電源投入後、電流計測が可能となる
と同時に、位相補正を自動的におこなうことやその位相
補正値をメモリ部に記録することで、位相補正の作業
性、操作性を向上させることや、電流変動があっても、
正確に位相補正をおこなうことができ、機器の信頼性を
高めるという効果を有する。
形態5について図7を参照しながら説明する。
A、22B、4A、6Aは実施の形態4の電力計と同様
であるので、説明を省略する。1Eは本実施の形態5の
電力計、2B−1は複数回路の電力を測定するための電
圧を入力する電圧入力手段、2B−2は複数回路の電力
を測定するための電流を入力する電流入力手段である。
5Bはその複数回路の電圧、電流の位相補正を自動的に
おこなう自動補正手段である。3Eは自動補正手段5B
とメモリ部6Aで構成した入力位相補正手段である。
3相3線交流電力回路の複数回路から任意の2つの線間
電圧22AはR−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電
圧入力手段2B−1に取込み、任意の2相の線電流22
BはR相電流IRとS相電流ISを極性を揃えた変流器2
1Aを介して電流入力手段2B−2に取込み、自動補正
手段5Bにて、電力計の電源投入後、負荷電流が計測可
能な値以上になった時に位相補正を複数回路の回路ごと
に自動的におこない、その補正内容をメモリ部6Aに記
録する。そしてその記録内容を基準に補正をおこない電
力計測手段4Aにて電力を演算するものである。また、
複数回路ごとに負荷電流が計測不可能な値等に変化して
もその記録内容を失わず記録内容どおりに位相補正をお
こない、電力を求めるものである。なお、図7において
は入力手段が2系統2回路としているが、2系統以上、
2回路以上としてもよい。このように、2系統の電力回
路の位相補正を1台の電力計でおこなうことで、小形
化、低コスト化が図れ、位相補正を各系統ごとに自動的
におこなうことで作業し、操作性が向上するという効果
を有する。
形態6について図8を参照しながら説明する。
A、22B、2A−1、2A−2、3A、4A、6Aは
実施の形態1の電力計と同様であるので、説明を省略す
る。1Fは本実施の形態6の電力計、7Aは電圧入力手
段2A−1からの任意の2つの線間電圧と電流入力手段
2A−2からの2つの線電流とから、電力計測手段4A
で正しく電力を求めるための位相補正を任意に設定でき
るようにする任意設定キーである。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の電流22BはR相電流IR
とS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して電
流入力手段2A−2に取込み、任意設定キー7Aを操作
することで、電力計測手段4Aで正しく電力を求めるた
めの位相補正を入力位相補正手段3Aでおこない、その
補正内容をメモリ部6Aに記録する。つぎに、その記録
内容を基準に補正をおこない電力計測手段4Aにて電力
を求めるものである。なお、実施の形態4にこの任意設
定キー7Aを設け、自動位相補正後、再度、設定キーに
て位相補正をおこなうようにしてもよい。このように、
任意設定キーで位相補正を自由に任意におこなうこと
で、負荷電流の状態や位相補正を誤った場合、再度設定
し直したい場合に、容易に設定し直すことができるとい
う操作性、保守性に優れた効果を有する。
形態7について図9を参照しながら説明する。
A、22B、3A、4A、6Aは実施の形態6の電力計
と同様で、2B−1、2B−2は実施の形態5の電力計
と同様であるので、説明を省略する。1Gは本実施の形
態7の電力計、7Bは複数回路の電圧入力手段2B−
1、電流入力手段2B−2からの任意の2つの線間電圧
と2つの線電流から電力計測手段4Aで正しく電力を求
めるための位相補正を複数回路を任意にそれぞれ設定で
きるようにする設定キーである。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の電流22BはR相電流IR
とS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して複
数回路の電流入力手段2B−2に取込み、任意設定キー
7Bを操作することで、電力計測手段4Aで正しく電力
を求めるための位相補正を入力位相補正手段3Aで複数
回路の回路ごとにおこなうようにするもので、その補正
内容をメモリ部6Aに記録する。そしてその記録内容を
基準に補正をおこない電力計測手段4Aにて電力を求め
るものである。なお、任意設定キー7Bの操作により位
相補正は複数回路全てを一度に設定することまたは順次
1回路ずつ設定することまたは任意設定キーを複数回路
分設け、各回路ずつ設定するとしてもよい。なお、実施
の形態5にこの任意設定キー7Bを設け、自動位相補正
後、再度、任意設定キーにて位相補正をおこなうように
してもよい。また、図9においては入力手段が2系統2
回路としているが、2系統以上、2回路以上としてもよ
い。このように、複数の電力回路の位相補正を1台の電
力計で各回路ごとまたは一度に、任意設定キーでおこな
うことで、小形化、低コスト化が図れ、各回路の負荷電
流状態に合わせて回路ごとに自由に位相補正することが
でき、誤った設定回路のみ再設定が任意にできるとうい
う操作性、保守性に優れた効果を有する。
形態8について図10を参照しながら説明する。
2A、22B、2A−1、2A−2、3A、4Aは実施
の形態1の電力計と同様であるので、説明を省略する。
1Hは本実施の形態8の電力計、8Aは計測している負
荷電流の電流が一定値以下の不定領域の場合に、位相補
正をおこなわず、暫定的に電圧入力手段2A−1、電流
入力手段2A−2に接続された結線を正しいと判定する
補正判定手段である。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の電流22BはR相電流IR
とS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して電
流入力手段2A−2に取込み、補正判定手段8Aにて負
荷電流が一定値以下の不定領域の場合に、位相補正をお
こなわず、暫定的に電圧入力手段2A−1、電流入力手
段2A−2に接続された結線が正しいと判定し、電圧入
力手段2A−1、電流入力手段2A−2から入力される
電圧、電流のまま電力計測手段4Aで、電力を求めるも
のである。なお、複数回路の電力を計測する場合であっ
ても同じことである。このように、負荷電流の値が一定
値以下の不定領域の場合であっても、補正判定手段で暫
定的に入力手段における結線が正しくされていると判定
することで、負荷電流の不定領域での計測を入力補正が
おこなわれるまでの間、暫定的に電力を計測できるよう
にする効果を有する。
態9について図11を参照しながら説明する。
である。図11において、20Aは電力量を測定する3
相3線交流電力回路、10Aは本実施の形態の電力量計
である。22Aは3相3線交流電力回路の任意の2つの
線間電圧を電力量計に取込む電圧で、22Bは出力極性
を揃えた2つの変流器21Aを介して入力する任意の2
相の電流である。2A−1はその電圧を入力する電圧入
力手段で、2A−2はその電流を入力する電流入力手段
である。また、前記変流器21Aは任意の2相の線電流
を一次二次間の極性を揃えて入力するようにした変流器
である。3Aは電圧入力手段2A−1と電流入力手段2
A−2に入力された線間電圧と線電流を電力量計量手段
41Aで正しく電力量を求めるための2組の線間電圧と
線電流とするように位相補正する入力位相補正手段であ
る。41Aは2電力計法により演算で電力量を求める電
力量計量手段である。
3相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22Aは
R−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2
A−1に取込み、また、任意の2相の線電流22BはR
相電流IRとS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを
介して電流入力手段2A−2に取込み、入力位相補正手
段3Aで線間電圧VRS、VTSと線電流IR、ISの位相を
電力量計量手段41Aで正しく電力量を演算できるよう
に補正する。ここでは図2のベクトル図に示す電圧VRS
と電流IR、電圧VTSと電流ISの2組の電圧電流が入力
位相補正手段3Aに入力された場合で、その入力位相補
正手段3Aで電流IRと電流ISから位相を合成補正する
かまたは、電流ISを120°位相遅らせて求めた電流I
Tとして出力させ、電圧VRSと電流IR、電圧VTSと電流
ITの2組の電圧電流から電力量計量手段41Aで2電
力計法にて電力量を演算して使用するものである。ここ
では入力位相補正手段3Aで電流ITを位相補正して求
めたが、電圧VTSを180°位相反転させることで、電
圧VRSと電流IR、電圧VSTと電流ISの2組の電圧電流
から電力量計量手段41Aで電力量を演算することもで
きる。このように、任意の2つの線間電圧と任意の2つ
の線電流から位相を補正し、入力の結線間違い等で位相
が誤っていても容易に位相補正でき、正しく電力量を求
めることができる。なお、図11、図2では電圧入力手
段2A−1、電流入力手段2A−2に取込む電圧電流を
電圧VRS、電圧VTS、電流IR、電流ISとしたが、他の
線間電圧、線電流であってもよい。このように、電圧や
電流入力を特定相に限定せず任意に選択し、そのままで
は電力量を求めることができない位相関係であっても、
入力位相補正手段で、電流IR、ISから電流ITを求め
るまたは電圧VTSから電圧VSTを求めることで容易に正
しく電力量を計量することができ、配線誤りを停電作業
で手直しする必要もなく、電力量計量ができるという効
果を有する。
の形態10について図12を参照しながら説明する。
2A、22B、2A−1、2A−2、41Aは実施の形
態9の電力量計と同様であるので、説明を省略する。1
0Bは本実施の形態10の電力量計、31Aは電圧入力
手段2A−1と電流入力手段2A−2からの2つの線間
電圧、2つの線電流から3相の残りの1つの線間電圧、
残りの1相の線電流を求め、さらにその3つの線間電圧
と3相の電流の位相を反転させた位相反転電圧および位
相反転電流を求めるように合成する合成手段である。3
2Aは合成手段31Aで合成された電圧、電流から電力
量計量手段41Aで正しく電力量を演算するために2組
の電圧、電流の組合せを選択する組合せ選択手段で、3
Bは合成手段31Aと組合せ手段で構成した入力位相補
正手段である。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の電流22BはR相電流IR
とS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して電
流入力手段2A−2に取込み、合成手段31Aで2つの
線間電圧、2つの線電流から3相の残りの1つの線間電
圧、残りの1相の線電流を求め、さらにその3つの線間
電圧と3相の電流の位相を反転させた位相反転電圧およ
び位相反転電流を求める。電圧入力手段2A−1、電流
入力手段2A−2と合成手段31Aにより求めた6つの
線間電圧と6つの電流から2電力計法により電力量を計
測する2つの線間電圧と2相の線電流の組合せを選択判
定する組合せ判定手段32Aである。この組合せ判定手
段32Aで選択された電圧、電流により電力量計量手段
41Aで電力量を演算して使用するものである。ここで
は図4のベクトル図に示す電圧VRSと電流IR、電圧VT
Sと電流ISの2組の電圧電流が合成手段31Aに入力さ
れた場合で、電圧VRS、VTSから電圧VTRと、それぞれ
の電圧を180°位相反転した電圧VSR、VST、VRT、
と電流IR、ISから電流ITと、それぞれの電流を18
0°位相反転した電流−IR、−IS、−ITを合成し、
組合せ判定手段32Aに出力される。組合せ判定手段3
2Aは電圧入力手段2A−1、電流入力手段2A−2と
合成手段31Aで求めた6つの電圧と6つの電流のなか
から電力量計量手段41Aで正しく電力量を演算するた
めの電圧電流の組合せVRS、IRとVTS、ITを選択し、
電力量計量手段41Aにて電力量を求めるようにするも
のである。なお、図12、図4では電圧入力手段2A−
1に入力する電圧を電圧VRS、電圧VTS、電流入力手段
2A−2に入力する電流を電流IR、電流ISとしたが、
他の線間電圧、線電流とし、組合せ判定手段32Aでの
選択電圧、電流も他の線間電圧、線電流としても同じで
ある。このように、合成手段で予め限られた6つの電
圧、電流を求め、限られた電力計測用の組合せをつくる
ことで、容易に正しい電力量を求める組合せを組合せ判
定手段で判定でき、電力量計量手段の演算回数を限定で
き、演算速度の向上や位相を進ませたり遅れさせるなど
の余分な回路を低減させる効果がある。
の形態11について図13を参照しながら説明する。
2A、22B、2A−1、2A−2、41A、31Aは
実施の形態10の電力量計と同様であるので、説明を省
略する。10Cは本実施の形態11の電力量計、33A
は合成手段31Aから入力される6つの線間電圧、6つ
の線電流の電圧と電流の位相差を測定する電圧電流位相
判定手段である。34Aはその位相差の最小値となる電
圧、電流の2組の組合せを選択する最小値選択手段であ
る。32Bは電圧電流位相判定手段33Aと最小値選択
手段34Aで構成した組合せ判定手段で、3Cは合成手
段31Aと電圧電流位相判定手段33Aと最小値選択手
段34Aで構成した入力位相補正手段である。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の線電流22BはR相電流I
RとS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して電
流入力手段2A−2に取込み、合成手段31Aで2つの
線間電圧、2つの線電流から3相の残りの1つの線間電
圧、残りの1相の線電流を求め、さらにその3つの線間
電圧と3相の電流の位相を反転させた位相反転電圧およ
び位相反転電流を求める。電圧入力手段2A−1、電流
入力手段2A−2と合成手段31Aにより求めた6つの
線間電圧と6つの電流を電圧電流位相判定手段33Aに
入力し、各線間電圧と線電流の位相差を測定し、最小値
選択手段34Aでその位相差が最小となる2組の電圧、
電流の組合せを選択する。その選択された2組の電圧、
電流から電力量計量手段41Aで電力量を容易に求める
ようにするものである。このように、電圧電流位相判定
手段で電圧、電流位相を測定し、最小値選択手段でその
位相差の最小値を求めることで、電力量演算に必要な2
組の電圧、電流の組合せを容易に誤りなく判定すること
ができ、電力量演算の演算回数を減少させ、信頼性、正
確性を高めるという効果を有する。
の形態12について図14を参照しながら説明する。
2A、22B、2A−1、2A−2、41Aは実施の形
態9の電力量計と同様であるので、説明を省略する。1
0Dは本実施の形態12の電力量計、5Aは電圧入力手
段2A−1からの任意の2つの線間電圧と電流入力手段
2A−2の2つの線電流から電力量計量手段41Aで正
しく電力量を求めるための位相補正を電力量計の電源投
入後、計測している負荷電流値が計測可能な値以上にな
った際に、自動的に位相補正をする自動補正手段であ
る。6Aは自動補正手段5Aで補正した補正内容を記録
するメモリ部である。3Dは自動補正手段5Aとメモリ
部6Aで構成した入力位相補正手段である。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、また、任意の2相の線電流22BはR相
電流IRとS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介
して電流入力手段2A−2に取込み、その電圧、電流を
自動補正手段5Aにて、電力量計の電源投入後、負荷電
流が計測可能な値以上になった時に位相補正を自動的に
おこない、その補正内容をメモリ部6Aに記録する。そ
してその記録内容を基準に補正をおこない電力量計量手
段41Aにて電力量を演算するものである。また、負荷
電流が計測不可能な値等に変化してもその記録内容を失
わず記録内容どおりに位相補正をおこない、電力量を求
めるものである。このように、電源投入後、電流計測が
可能となると同時に、位相補正を自動的におこなうこと
やその位相補正値をメモリ部に記録することで、位相補
正の作業性、操作性を向上させることや、電流変動があ
っても、正確に位相補正をおこなうことができ、機器の
信頼性を高めるという効果を有する。
の形態13について図15を参照しながら説明する。
2A、22B、41A、6Aは実施の形態13の電力量
計と同様であるので、説明を省略する。10Eは本実施
の形態13の電力量計、2B−1は複数回路の電力量を
測定するための電圧を入力する電圧入力手段、2B−2
は複数回路の電力量を測定するための電流を入力する電
流入力手段である。5Bはその複数回路の電圧、電流の
位相補正を自動的におこなう自動補正手段である。3E
は自動補正手段5Bとメモリ部6Aで構成した入力位相
補正手段である。
3相3線交流電力回路の複数回路から任意の2つの線間
電圧22AはR−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電
圧入力手段2B−1に取込み、任意の2相の線電流22
BはR相電流IRとS相電流ISを極性を揃えた変流器2
1Aを介して電流入力手段2B−2に取込み、自動補正
手段5Bにて、電力計量の電源投入後、負荷電流が計測
可能な値以上になった時に位相補正を複数回路の回路ご
とに自動的におこない、その補正内容をメモリ部6Aに
記録する。そしてその記録内容を基準に補正をおこない
電力量計量手段41Aにて電力量を演算するものであ
る。また、複数回路ごとに負荷電流が計測不可能な値等
に変化してもその記録内容を失わず記録内容どおりに位
相補正をおこない、電力量を求めるものである。なお、
図15においては入力手段が2系統2回路としている
が、2系統以上、2回路以上としてもよい。このよう
に、2系統の電力回路の位相補正を1台の電力量計でお
こなうことで、小形化、低コスト化が図れ、位相補正を
各系統ごとに自動的におこなうことで作業し、操作性が
向上するという効果を有する。
の形態14について図16を参照しながら説明する。
2A、22B、2A−1、2A−2、3A、41A、6
Aは実施の形態9の電力量計と同様であるので、説明を
省略する。10Fは本実施の形態14の電力量計、7A
は電圧入力手段2A−1からの任意の2つの線間電圧と
電流入力手段2A−2からの2つの線電流とから、電力
量計量手段41Aで正しく電力量を求めるための位相補
正を任意に設定できるようにする任意設定キーである。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の電流22BはR相電流IR
とS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して電
流入力手段2A−2に取込み、任意設定キー7Aを操作
することで、電力量計量手段41Aで正しく電力量を求
めるための位相補正を入力位相補正手段3Aでおこな
い、その補正内容をメモリ部6Aに記録する。つぎに、
その記録内容を基準に補正をおこない電力量計量手段4
1Aにて電力量を求めるものである。なお、実施の形態
12にこの任意設定キー7Aを設け、自動位相補正後、
再度、設定キーにて位相補正をおこなうようにしてもよ
い。このように、任意設定キーで位相補正を自由に任意
におこなうことで、負荷電流の状態や位相補正を誤った
場合、再度設定し直したい場合に、容易に設定し直すこ
とができるという操作性、保守性に優れた効果を有す
る。
の形態15について図17を参照しながら説明する。
2A、22B、3A、41A、6Aは実施の形態15の
電力量計と同様で、2B−1、2B−2は実施の形態5
の電力量計と同様であるので、説明を省略する。10G
は本実施の形態15の電力量計、7Bは複数回路の電圧
入力手段2B−1、電流入力手段2B−2からの任意の
2つの線間電圧と2つの線電流から電力量計量手段41
Aで正しく電力量を求めるための位相補正を複数回路を
任意にそれぞれ設定できるようにする設定キーである。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の電流22BはR相電流IR
とS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して複
数回路の電流入力手段2B−2に取込み、任意設定キー
7Bを操作することで、電力量計量手段41Aで正しく
電力量を求めるための位相補正を入力位相補正手段3A
で複数回路の回路ごとにおこなうようにするもので、そ
の補正内容をメモリ部6Aに記録する。そしてその記録
内容を基準に補正をおこない電力量計量手段41Aにて
電力量を求めるものである。なお、任意設定キー7Bの
操作により位相補正は複数回路全てを一度に設定するこ
とまたは順次1回路ずつ設定することまたは任意設定キ
ーを複数回路分設け、各回路ずつ設定するとしてもよ
い。なお、実施の形態13にこの任意設定キー7Bを設
け、自動位相補正後、再度、任意設定キーにて位相補正
をおこなうようにしてもよい。また、図15においては
入力手段が2系統2回路としているが、2系統以上、2
回路以上としてもよい。このように、複数の電力回路の
位相補正を1台の電力量計で各回路ごとまたは一度に、
任意設定キーでおこなうことで、小形化、低コスト化が
図れ、各回路の負荷電流状態に合わせて回路ごとに自由
に位相補正することができ、誤った設定回路のみ再設定
が任意にできるとういう操作性、保守性に優れた効果を
有する。
の形態16について図18を参照しながら説明する。
2A、22B、2A−1、2A−2、3A、41Aは実
施の形態9の電力量計と同様であるので、説明を省略す
る。10Hは本実施の形態16の電力量計、8Aは計測
している負荷電流の電流が一定値以下の不定領域の場合
に、位相補正をおこなわず、暫定的に電圧入力手段2A
−1、電流入力手段2A−2に接続された結線を正しい
と判定する補正判定手段である。
相3線交流電力回路の任意の2つの線間電圧22AはR
−S間電圧VRS、T−S間電圧VTSを電圧入力手段2A
−1に取込み、任意の2相の電流22BはR相電流IR
とS相電流ISを極性を揃えた変流器21Aを介して電
流入力手段2A−2に取込み、補正判定手段8Aにて負
荷電流が一定値以下の不定領域の場合に、位相補正をお
こなわず、暫定的に電圧入力手段2A−1、電流入力手
段2A−2に接続された結線が正しいと判定し、電圧入
力手段2A−1、電流入力手段2A−2から入力される
電圧、電流のまま電力量計量手段41Aで、電力量を求
めるものである。なお、複数回路の電力量を計測する場
合であっても同じことである。このように、負荷電流の
値が一定値以下の不定領域の場合であっても、補正判定
手段で暫定的に入力手段における結線が正しくされてい
ると判定することで、負荷電流の不定領域での計測を入
力補正がおこなわれるまでの間、暫定的に電力量を計測
できるようにする効果を有する。
小限で、かつ容易な方法による限定条件のもとに、電圧
や電流入力を特定の相に限定せず任意に選択し、入力で
きることや電圧入力や変流器入力の配線ミスによる電圧
電流の位相関係が間違っていても正しく電力が計測で
き、停電作業による結線手直しをする必要もなく、ま
た、入力結線時に特定相に限定しなくても電力が正しく
計測できるという経済性、作業性にすぐれた効果を有す
る。
ば、予め限られた数の電圧、電流を求め、限られた組合
せをつくることで、電力を求める演算回数を限定でき、
演算速度の向上や回路数の低減を図ることができる効果
が得られる。
ば、電圧、電流の位相差の最小値を求めることで、電力
演算に必要な2組の電圧、電流の組合せを誤りなく判定
することができ、電力演算の信頼性、正確性を高めると
いう効果が得られる。
ば、自動的に位相補正をおこなう自動補正手段とその位
相補正内容を保存するメモリ部を使用することで、負荷
変動や、負荷電流が計測可能な電流値以下に変化したと
しても位相補正方法を誤ること無く、機器の信頼性を高
め、かつ機器設置時の作業性、操作性に優れるという効
果が得られる。
ば、複数の電力回路の位相補正を1台の電力計でおこな
うことで、小形化、低コスト化が図れるとともに、各電
力回路ごとの負荷電流の使用状態、結線方法に合わせ
て、それぞれ位相補正をおこなうことができ、作業性、
操作性に優れた効果が得られる。
ば、任意設定キーで位相補正を任意におこなうようにす
ることで、負荷電流が計測可能な状態になってから、自
由に位相補正をおこなうことができ、誤った入力位相補
正をおこなった場合でも容易に再度、設定し直すことが
できるという操作性、保守性に優れた効果が得られる。
ば、複数の電力回路の位相補正を1台の電力計で各回路
ごとまたは一度に、任意設定キーで任意におこなうこと
で、小形化、低コスト化が図れるとともに、各電力回路
ごとの負荷電流の状況に合わせて、回路ごとに自由に位
相補正をおこなうことができ、または、誤った位相補正
をした回路のみ再度、設定し直すことができるという操
作性、保守性に優れた効果が得られる。
ば、暫定的に入力手段における結線が正しくされている
と判定することで、負荷電流の値が一定値以下の不定領
域の場合であっても、入力位相補正がおこなわれるまで
の間、結線された状態での電力を暫定的に計測すること
ができるという効果が得られる。
小限で、かつ容易な方法による限定条件のもとに、電圧
や電流入力を特定の相に限定せず任意に選択し、入力で
きることや電圧入力や変流器入力の配線ミスによる電圧
電流の位相関係が間違っていても正しく電力量が計測で
き、停電作業による結線手直しをする必要もなく、ま
た、入力結線時に特定相に限定しなくても電力量が正し
く計測できるという経済性、作業性にすぐれた効果を有
する。
ば、予め限られた数の電圧、電流を求め、限られた組合
せをつくることで、電力量を求める演算回数を限定で
き、演算速度の向上や回路数の低減を図ることができる
効果が得られる。
ば、電圧、電流の位相差の最小値を求めることで、電力
量演算に必要な2組の電圧、電流の組合せを誤りなく判
定することができ、電力量演算の信頼性、正確性を高め
るという効果が得られる。
ば、自動的に位相補正をおこなう自動補正手段とその位
相補正内容を保存するメモリ部を使用することで、負荷
変動や、負荷電流が計測可能な電流値以下に変化したと
しても位相補正方法を誤ること無く、機器の信頼性を高
め、かつ機器設置時の作業性、操作性に優れるという効
果が得られる。
ば、複数の電力回路の位相補正を1台の電力量計でおこ
なうことで、小形化、低コスト化が図れるとともに、各
電力回路ごとの負荷電流の使用状態、結線方法に合わせ
て、それぞれ位相補正をおこなうことができ、作業性、
操作性に優れた効果が得られる。
ば、任意設定キーで位相補正を任意におこなうようにす
ることで、負荷電流が計測可能な状態になってから、自
由に位相補正をおこなうことができ、誤った入力位相補
正をおこなった場合でも容易に再度、設定し直すことが
できるという操作性、保守性に優れた効果が得られる。
ば、複数の電力回路の位相補正を1台の電力量計で各回
路ごとまたは一度に、任意設定キーで任意におこなうこ
とで、小形化、低コスト化が図れるとともに、各電力回
路ごとの負荷電流の状況に合わせて、回路ごとに自由に
位相補正をおこなうことができ、または、誤った位相補
正をした回路のみ再度、設定し直すことができるという
操作性、保守性に優れた効果が得られる。
ば、暫定的に入力手段における結線が正しくされている
と判定することで、負荷電流の値が一定値以下の不定領
域の場合であっても、入力位相補正がおこなわれるまで
の間、結線された状態での電力量を暫定的に計測するこ
とができるという効果が得られる。
示すブロック図
ル図
ロック図
ル図
ロック図
ロック図
ロック図
ロック図
ロック図
ブロック図
すブロック図
示すブロック図
示すブロック図
示すブロック図
示すブロック図
示すブロック図
示すブロック図
示すブロック図
ク図
ック図
力計 10A、10B、10C、10D、10E、10F、1
0G、10H 電力量計 2A−1、2B−1 電圧入力手段 2A−2、2B−2 電流入力手段 20A 3相3線電力回路 21A 変流器 22A 電力回路の電圧 22B 電力回路の電流 3A、3B、3C、3D、3E 入力位相補正手段 31A 合成手段 32A、32B 組合せ判定手段 33A 電圧電流位相判定手段 34A 最小値選択手段 4A 電力計測手段 41A 電力量計量手段 5A 自動補正手段 6A メモリ部 7A 任意設定キー 8A 補正判定手段
Claims (16)
- 【請求項1】3相3線交流電路の電力を2電力計法によ
って計測する電力計の結線の内、電圧入力については、
任意の2つの線間電圧とし、一方電流入力については2
相の電流を2つの変流器を介して入力するとともに、そ
の2つの変流器の出力極性を揃えるように接続すること
を前提として、前記変流器の設置を任意の2相の電流か
らとるようにし、一方電力計の構成を、電圧入力手段
と、電流入力手段と、2つの電圧の位相関係および2相
の線電流の位相関係、さらにはその電圧と電流の位相関
係を調べて、その結果から次手段の電力計測手段での演
算が正しく行われるようにする入力位相補正手段と、前
記入力位相補正手段の出力から電力を2電力計法によっ
て演算で求める電力計測手段として、3相電圧、電流の
入力接続を特定相に限定することなく、正しい電力の計
測を可能とした3相交流電路の電力計。 - 【請求項2】2つの線間電圧と2相の線電流から3相の
残りの1つの線間電圧と残りの1相の線電流とを求め、
さらに前記で求めた3つの線間電圧と3相の線電流から
その位相を反転させた位相反転電圧および位相反転電流
を求める合成手段と、前記で求めた6つの線間電圧と6
つの線電流から電力を2電力計法により計測するための
2つの線間電圧と2相の線電流の組合せを選択判定する
組合せ判定手段とで入力位相補正手段を構成した請求項
1記載の電力計。 - 【請求項3】6つの線間電圧と6つの線電流の電圧電流
位相を調べる電圧電流位相判定手段と、この電圧電流位
相判定手段で判定した最も位相差の小さい2組の線間電
圧と線電流を選択する最小値選択手段とで組合せ判定手
段を構成した請求項2記載の電力計。 - 【請求項4】電力計の電源投入後、負荷電流が計測可能
電流値以上となった際に、入力位相補正をおこなう自動
補正手段と、その位相補正結果をメモリに記録するよう
にしたメモリ部とで入力位相補正手段を構成した請求項
1および2記載の電力計。 - 【請求項5】複数の電力回路の電力を1台の電力計で測
定する場合において、複数の入力手段を設け、入力位相
補正手段に複数回路の線間電圧と線電流を入力した際、
自動補正手段が、各電力回路ごとに動作するようにした
請求項4記載の電力計。 - 【請求項6】入力位相補正手段が、電力計の電源投入
後、任意に入力位相補正をおこなうようにする任意設定
キーと、その位相補正結果をメモリに記録するようにし
たメモリ部と入力位相補正手段とで構成した請求項1お
よび2記載の電力計。 - 【請求項7】複数の電力回路の電力を測定する場合にお
いて、複数の入力手段を設け、入力位相補正手段に複数
回路の線間電圧と線電流を入力した際、入力位相補正手
段が、各電力回路ごとに任意設定キーで任意に入力位相
補正をおこなうようにした請求項6記載の電力計。 - 【請求項8】電力計の電源投入後、入力される負荷電流
の値が一定値以下の不定領域の場合、暫定的に入力手段
における結線が正しくされていると判定する補正判定手
段を設ける構成とし、暫定的に電力を計測するようにし
た請求項1および2記載の電力計。 - 【請求項9】3相3線交流電路の電力量を2電力計法に
よって計量する電力量計の結線の内、電圧入力について
は、任意の2つの線間電圧とし、一方電流入力について
は2相の電流を2つの変流器を介して入力するととも
に、その2つの変流器の出力極性を揃えるように接続す
ることを前提として、前記変流器の設置を任意の2相の
電流からとるようにし、一方電力量計の構成を、電圧入
力手段と、電流入力手段と、2つの電圧の位相関係およ
び2相の線電流の位相関係、さらにはその電圧と電流の
位相関係を調べて、その結果から次手段の電力量計量手
段での演算が正しく行われるようにする入力位相補正手
段と、前記入力位相補正手段の出力から電力量を2電力
計法によって演算で求める電力量計量手段として、3相
電圧、電流の入力接続を特定相に限定することなく、正
しい電力量の計量を可能とした3相交流電路の電力量
計。 - 【請求項10】2つの線間電圧と2相の線電流から3相
の残りの1つの線間電圧と残りの1相の線電流とを求
め、さらに前記で求めた3つの線間電圧と3相の線電流
からその位相を反転させた位相反転電圧および位相反転
電流を求める合成手段と、前記で求めた6つの線間電圧
と6つの線電流から電力量を2電力計法により計量する
ための2つの線間電圧と2相の線電流の組合せを選択判
定する組合せ判定手段とで入力位相補正手段を構成した
請求項9記載の電力量計。 - 【請求項11】6つの線間電圧と6つの線電流の電圧電
流位相を調べる電圧電流位相判定手段と、この電圧電流
位相判定手段で判定した最も位相差の小さい2組の線間
電圧と線電流を選択する最小値選択手段とで組合せ判定
手段を構成した請求項10記載の電力量計。 - 【請求項12】電力量計の電源投入後、負荷電流が計測
可能電流値以上となった際に、入力位相補正をおこなう
自動補正手段と、その位相補正結果をメモリに記録する
ようにしたメモリ部とで入力位相補正手段を構成した請
求項9および10記載の電力量計。 - 【請求項13】複数の電力回路の電力量を1台の電力量
計で測定する場合において、複数の入力手段を設け、入
力位相補正手段に複数回路の線間電圧と線電流を入力し
た際、自動補正手段が、各電力回路ごとに動作するよう
にした請求項12記載の電力量計。 - 【請求項14】入力位相補正手段が、電力量計の電源投
入後、任意に入力位相補正をおこなうようにする任意設
定キーと、その位相補正結果をメモリに記録するように
したメモリ部と入力位相補正手段とで構成した請求項9
および10記載の電力量計。 - 【請求項15】複数の電力回路の電力量を測定する場合
において、複数の入力手段を設け、入力位相補正手段に
複数回路の線間電圧と線電流を入力した際、入力位相補
正手段が、各電力回路ごとに任意設定キーで任意に入力
位相補正をおこなうようにした請求項14記載の電力量
計。 - 【請求項16】電力量計の電源投入後、入力される負荷
電流の値が一定値以下の不定領域の場合、暫定的に入力
手段における結線が正しくされていると判定する補正判
定手段を設ける構成とし、暫定的に電力量を計量するよ
うにした請求項9および10記載の電力量計。
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---|---|---|---|
JP24489098A JP3463572B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 電力計と電力量計 |
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JP24489098A JP3463572B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 電力計と電力量計 |
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JP2000074959A JP2000074959A (ja) | 2000-03-14 |
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Family Applications (1)
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JP24489098A Expired - Lifetime JP3463572B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 電力計と電力量計 |
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CN102156220A (zh) * | 2011-04-12 | 2011-08-17 | 浙江华彩科技有限公司 | 三相三线制电容分压式高压电能表 |
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-
1998
- 1998-08-31 JP JP24489098A patent/JP3463572B2/ja not_active Expired - Lifetime
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