JP3463489B2 - 半導体圧力感知装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体圧力感知装置及びその製造方法

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JP3463489B2 JP34326996A JP34326996A JP3463489B2 JP 3463489 B2 JP3463489 B2 JP 3463489B2 JP 34326996 A JP34326996 A JP 34326996A JP 34326996 A JP34326996 A JP 34326996A JP 3463489 B2 JP3463489 B2 JP 3463489B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体を用いた圧力
感知装置に関し、特に、MOS型半導体装置と同一基板
上に形成することが可能な半導体圧力感知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路技術の微細化の進展によ
り、今まで別々の機能素子、システムとして作製されて
いたCPU、DRAMメモリ、キャッシュメモリ、フラ
ッシュメモリ、DSP、A/Dコンバータ、グラフィク
スの機能等が同一チップ上に搭載されており、この傾向
は高集積化、低消費電力化、各種機器の小型、携帯化の
進化の過程で必然の傾向である。
【0003】従来、半導体を用いた圧力感知装置として
は、ピエゾ抵抗効果を利用したピエゾ素子などがある。
ピエゾ素子は、シリコン結晶からなるダイヤフラムの表
面の所定の位置に不純物を拡散してひずみゲージを形成
したものであり、ダイヤフラムに圧力がかかると変形
し、ピエゾ抵抗効果により変形したひずみゲージの電気
抵抗が著しく変化するので、圧力を感知するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧力感
知装置についても同一のチップ上に搭載することが望ま
れていたが、上記のような従来の外部空気圧力等を感度
良く感知する圧力感知装置は、工程上の違いから上記半
導体集積回路技術の微細化の進展に伴う同一チップ上へ
の搭載が困難であった。従って、MOSのASICプロ
セスによる同一チップ上への作製が可能な素子構造や製
造方法は知られておらず、圧力感知装置はCPUやDR
AMメモリなどが搭載されたチップとは別のチップ上に
形成し、それらを組み合わせて使用していたため、装置
の縮小化、小型化などに弊害が生じていた。
【0005】本発明は上記の問題を鑑みてなされたもの
であり、CPUやDRAMメモリなどが搭載されたチッ
プ上に搭載可能な、外部空気圧力等を感度良く感知する
圧力感知装置及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体圧力感知装置は、基板に形成された
第1電極と、前記第1電極と絶縁して形成された第2電
極と、前記第2電極と前記基板との間に形成された空隙
部と、前記第2電極を支持して前記空隙部を形成する支
持絶縁膜とを有し、前記第2電極が圧力により前記空隙
部内にたわむことができるように形成されており、前記
空隙部の下層に半導体層を有し、前記半導体層の下層に
絶縁膜を有し、前記絶縁膜の下層に前記第1電極が形成
されている。
【0007】かかる構造の半導体圧力感知装置は、空隙
部をキャパシタ膜として一対の電極を有するキャパシタ
構造である。この空隙部は、第2電極が支持絶縁膜によ
り支えられることにより、保持される。第2電極に適当
にバイアスをかけておく。第2電極上方より空気圧等の
圧力が圧力感知装置にかかると、その圧力は第2電極の
上方にかかることとなり、第2電極は下におされ、変形
することによって、キャパシタ膜厚である空隙部の厚さ
が変化し、第2電極が第1電極に及ぼす電界が変化し、
第2電極と第1電極との対により形成されるキャパシタ
の容量が変化する。この容量変化を検知することにより
圧力感知装置として働く。この容量変化を電流変化とし
て検知してもよい。線形領域で動作させると圧力変化に
対して、電流値が敏感に変化する。また、電流を抵抗に
通して電圧変化として検知することもできる。
【0008】上記の半導体圧力感知装置は、圧力変化を
検出感度のよい電流変化や電圧変化に変換して感知でき
るので、感度が良い。また、MOSトランジスタの製造
工程とほぼ同様の工程によって製造することができるの
で、CPUやDRAMメモリ、キャッシュメモリ、フラ
ッシュメモリ、DSP、A/Dコンバータ、グラフィク
ス機能等の種々のMOSロジックなど、MOSトランジ
スタを有する半導体チップ上に混載させることが非常に
容易であり、種々のASICとの組み合わせによりさら
に高機能な素子が実現可能である。さらに、他の素子と
同一チップ上に混載させることで、装置の小型化が可能
である。また、圧力を感知することによる電流変化やそ
れによる電圧変化を、オンチップ上のアンプで増幅する
ことにより、さらに高感度化可能である。
【0009】上記半導体圧力感知装置は、前記空隙部の
下層に半導体層を有し、前記半導体層の下層に絶縁膜を
有し、前記絶縁膜の下層に前記第1電極が形成されてお
り、かかる構造は、一つの半導体層を、空隙部を介した
第2電極及び絶縁膜を介した第1電極で共有する、ダブ
ルゲート構造のトランジスタと同様の工程で形成するこ
とが可能である。この場合、半導体層及び絶縁膜は、第
2電極と第1電極の間のキャパシタ膜として機能する。
【0010】上記半導体圧力感知装置においては、好適
には、前記空隙部が減圧してある。空隙部に酸素などを
含む空気などが残存していると、半導体基板や第2電極
の酸化など化学変化が起こる可能性があるが、減圧する
ことによりその可能性を避けることができる。
【0011】上記半導体圧力感知装置においては、好適
には、半導体基板上に形成された絶縁膜の上に形成され
ている。本発明の半導体圧力感知装置を他のASICな
どに混載させる場合、半導体基板上に圧力感知装置のた
めの領域として、半導体基板上にある素子分離絶縁膜な
どの使用されていなかった絶縁膜上を利用することで、
圧力感知装置のための領域を新たに設ける必要がなくな
り、装置のさらなる縮小化、小型化が可能である。ま
た、第1電極を形成するにあたってウェルを形成する必
要がなく、工程数を減らすことができる。
【0012】また上記の目的を達成するため、本発明の
半導体圧力感知装置の製造方法は、基板に第1電極を形
成する工程と、前記第1電極の上層に絶縁膜を形成する
工程と、前記絶縁膜の上層に半導体層を形成する工程と
前記第1電極の上方であって前記半導体層上にダミー層
を形成する工程と、前記ダミー層の側部に支持絶縁膜を
形成する工程と、前記ダミー層の上層に第2電極を形成
する工程と、前記ダミー層を除去することにより前記基
板と前記第2電極との間に空隙部を形成する工程とを有
する。
【0013】かかる半導体圧力感知装置の製造方法によ
れば、本発明の半導体圧力感知装置を容易に製造でき
る。また、通常の半導体装置の製造方法によって実現可
能であり、製造が容易であり、安価に製造することがで
きる。ASIC製造プロセスに容易に組み込むことがで
き、他の素子やCPU、DRAMメモリなどの種々のM
OSロジックの機能と混載可能なので、高機能素子が実
現可能であり、また、半導体装置の小型化が可能であ
る。
【0014】また、上記の目的を達成するため、本発明
の半導体圧力感知装置の製造方法は、第1半導体基板上
に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に第
1電極を形成する工程と、前記第1電極を被覆して全面
に第2絶縁膜を形成する工程と前記第2絶縁膜を平坦化
する工程と、第2半導体基板上に前記第2絶縁膜を張り
つける工程と、前記第1半導体基板の方向から前記第1
半導体基板を研磨する工程と、前記第1半導体基板を研
磨する工程の後に、前記第1電極の上方であって前記第
1半導体基板表面上にダミー層を形成する工程と、前記
ダミー層の側部に支持絶縁膜を形成する工程と、前記ダ
ミー層の上層に第2電極を形成する工程と、前記ダミー
層を除去することにより前記第1半導体基板と前記第2
電極との間に空隙部を形成する工程とを有する。
【0015】上記の半導体圧力感知装置の製造方法によ
れば、一つの半導体層を、空隙部を介した第2電極と絶
縁膜を介した第1電極で共有する、ダブルゲート構造の
トランジスタと同様の工程で形成することが可能であ
る。
【0016】上記のように、本発明によれば、本発明の
半導体圧力感知装置を容易に製造できる。また、通常の
半導体装置の製造方法によって実現可能であり、製造が
容易であり、また、CPUやDRAMメモリなどが搭載
されたチップ上に搭載可能な、外部空気圧力等を感度良
く感知する圧力感知装置及びその製造方法を提供するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して、実施例により説明する。
【0018】参考例1 図1(a)は本参考例の半導体圧力感知装置の断面図で
ある。p型半導体基板10にn型ウェル11があり、そ
の表面部にn型不純物を含有する第1電極12がある。
その上方に空隙部Cを介して、例えばポリシリコンから
なる第2電極30があり、その側部には例えばSi3N4
らなる支持絶縁膜21があり、第2電極を支持してい
る。空隙部は減圧された状態で保持されている。支持絶
縁膜21にはコンタクトが開孔され、第1電極12に接
続する取り出し電極31が埋め込まれてある。
【0019】本参考例の半導体圧力感知装置の動作を説
明する。本構造は、通常のMOSキャパシタ構造であ
り、キャパシタ膜の替わりに、空隙部を持つ構造を有す
る。この空隙部は、第2電極が支持絶縁膜により支えら
れることにより、保持される。このような装置の第2電
極に適当にバイアスをかけておく。
【0020】この状態で第2電極にその上方からの空気
圧等の圧力がかかると、第2電極が下方向におされ、変
形することによって、キャパシタ膜厚である空隙部の厚
さが変化し、第2電極が第1電極に及ぼす電界が変化
し、第2電極と第1電極との対により形成されるキャパ
シタの容量が変化する。この容量変化を感知することに
より圧力感知装置として働く。この容量変化を電流変化
として検知してもよい。線形領域で動作させると圧力変
化に対して、電流値が敏感に変化する。また、電流を抵
抗に通して電圧変化として検知することもできる。
【0021】本参考例の半導体圧力感知装置は、圧力変
化を検出感度のよい電流変化や電圧変化に変換して感知
できるので、感度が良く、MOSトランジスタの製造工
程とほぼ同様の工程によって製造することができるの
で、CPUやDRAMメモリなど、MOSトランジスタ
を有する半導体チップ上に混載させることが非常に容易
であり、種々のASICとの組み合わせによりさらに高
機能な素子が実現可能であり、そのような混載により、
装置の小型化や、オンチップ上のアンプによる圧力感知
信号の増幅でさらなる高感度化可能である。また、空隙
部は減圧されているので、酸素などがほとんど残存して
いなく、基板や第2電極などの酸化などが生じにくい。
【0022】次に、本参考例の半導体圧力感知装置の製
造方法について説明する。図3及び図4は、本参考例の
半導体圧力感知装置の製造方法の製造工程を示す断面図
である。
【0023】まず、図3(a)に示すように、p型シリ
コン基板10に対してレジストをマスクとしてn型不純
物をイオン注入して、n型ウェル11を形成する。次
に、図3(b)に示すように、n型ウェル11中に対し
てレジストをマスクとしてn型不純物を例えば1×10
19cm-3程度の濃度となるようにイオン注入し、第1電
極12を形成する。さらに、基板表面の熱酸化により第
1電極12の上層にシリコン酸化膜のダミー層20を例
えば10〜20nmの膜厚で形成する。
【0024】次に、図3(c)に示すように、レジスト
をマスクとしてダミー層20を空隙部とする部分を残し
てエッチング除去する。次に、図4(d)に示すよう
に、ダミー層20を被覆して全面に例えばSi3N4をCV
Dにより堆積し、支持絶縁膜21を形成する。
【0025】次に、図4(e)に示すように、CMPな
どにより、ダミー層20をストッパとして上面を研磨
し、ダミー層20を露出させ、ダミー層20と同じ高さ
となるように支持絶縁膜21を研磨加工する。次に、図
4(f)に示すように、ダミー層20を被覆するよう
に、ポリシリコン、アモルファスシリコンあるいはアル
ミニウムなどで成膜し、第2電極30を形成する。さら
に、支持絶縁膜21にコンタクトを開孔して第1電極1
2を露出させ、アルミニウムなどでコンタクトを埋め込
んで取り出し電極31を形成する。
【0026】次に、図1(a)に示すように、第2電極
30の下部のダミー層を側面からのウェットエッチング
により除去し、第2電極30の下部の空隙部Cを形成す
る。この後、空隙部Cを減圧した状態で保護膜などを形
成し、酸素などを残存させないように保持する。
【0027】本参考例の半導体圧力感知装置の製造方法
は、通常の半導体装置の製造方法によって実現可能であ
り、製造が容易であり、安価に製造することができる。
また、ASIC製造プロセスに容易に組み込むことがで
き、他の素子やCPU、DRAMメモリなどの種々のM
OSロジックの機能と混載可能である。
【0028】参考例2 図1(b)は本参考例の半導体圧力感知装置の断面図で
ある。半導体基板10上にLOCOSなどの酸化膜やSi
3N4 などの層間絶縁膜22があり、その上層に例えばシ
リコン酸化膜などの素子分離絶縁膜23で区切られた領
域に、n型の不純物を含有するポリシリコンあるいはア
モルファスシリコンなどの第1電極12がある。この上
方に空隙部Cを介して、例えばポリシリコンからなる第
2電極30を有し、そのサイドに例えばSi3N4 からなる
の支持絶縁膜21があり、第2電極を支持している。空
隙部は減圧された状態で保持されている。支持絶縁膜2
1にはコンタクトが開孔され、第1電極12に接続する
取り出し電極31が埋め込まれてある。
【0029】本参考例の半導体圧力感知装置は、参考
1と同様、圧力変化を検出感度のよい電流変化や電圧変
化に変換して感知できるので、感度が良い。MOSトラ
ンジスタを有する半導体チップ上に混載させることが非
常に容易であり、種々のASICとの組み合わせにより
さらに高機能な素子が実現可能であり、そのような混載
により、装置の小型化や、オンチップ上のアンプによる
圧力感知信号の増幅でさらなる高感度化可能であり、さ
らに素子分離絶縁膜などの使用されていなかった絶縁膜
上を利用するができるので圧力感知装置のための領域を
新たに設ける必要がなくなり、装置のさらなる縮小化、
小型化が可能である。また、第1電極を形成するにあた
ってウェルを形成する必要がなく、工程数を減らすこと
ができる。
【0030】次に、本参考例の半導体圧力感知装置の製
造方法について説明する。まず、半導体基板10上にL
OCOSなどの酸化膜やSi3N4 膜などの層間絶縁膜22
を形成する。その上層に、例えばn型のポリシリコンあ
るいはアモルファスシリコンなどの半導体層をCVDな
どにより堆積させ、あるいはSOI(silicon on insul
ator)などの方法により貼り合わせ、パターン加工など
を行い、第1電極12を形成する。次に、TEOS(Te
tra-Ethyl-Ortho-Silicate)などのCVDにより酸化シ
リコンを堆積させ、CMPなどにより研磨して、素子分
離絶縁膜23により区切られた第1電極12を露出させ
る。以降は、参考例1の製造方法と同様に形成すること
ができる。
【0031】本参考例の半導体圧力感知装置の製造方法
によれば、上記の半導体圧力感知装置を容易に製造する
ことができる。
【0032】実施例1 図2(a)は本実施例の半導体圧力感知装置の断面図で
ある。p型半導体基板10中にn型ウェル11があり、
そのウェル内にn型の不純物を含有する第1電極12が
ある。第1電極12の上層には例えば10〜30nmの
膜厚の酸化シリコンからなる層間絶縁膜24があり、さ
らにその上層には素子分離絶縁膜23で区切られた半導
体層32があり、その上方に空隙部Cを介して、例えば
ポリシリコンからなる第2電極30がある。第2電極3
0はその両側にある例えばSi3N4からなる支持絶縁膜2
1により支持され、これにより空隙部Cが保持されてお
り、この空隙部は減圧されている。
【0033】本実施例の半導体圧力感知装置は参考例1
と同様、圧力変化を検出感度のよい電流変化や電圧変化
に変換して感知できるので、感度が良い。MOSトラン
ジスタを有する半導体チップ上に混載させることが非常
に容易であり、種々のASICとの組み合わせによりさ
らに高機能な素子が実現可能であり、そのような混載に
より、装置の小型化や、オンチップ上のアンプによる圧
力感知信号の増幅でさらなる高感度化可能である。さら
に、本実施例の半導体圧力感知装置はダブルゲート型M
OSトランジスタ構造と同様であり、ダブルゲート構造
のトランジスタとほぼ同じ工程で形成することが可能で
ある。この場合、半導体層32及び層間絶縁膜24は、
第2電極と第1電極の間のキャパシタ膜として機能す
る。
【0034】次に、本実施例の半導体圧力感知装置の製
造方法について説明する。まず、p型シリコン基板10
に対してレジストをマスクとしてn型不純物をイオン注
入して、n型ウェル11を形成する。次に、n型ウェル
11中に対してレジストをマスクとしてn型不純物を例
えば1×1019cm-3程度の濃度となるようにイオン注
入し、第1電極12を形成する。その上層に例えば膜厚
10〜30nmの酸化シリコンからなる層間絶縁膜24
を形成する。その上層に、例えばp型のポリシリコンあ
るいはアモルファスシリコンなどの半導体層をCVDな
どにより堆積させ、あるいはSOIなどの方法により貼
り合わせ、半導体層32を形成する。以降は、参考例1
の製造方法と同様に形成することができる。
【0035】本実施例の半導体圧力感知装置の製造方法
によれば、上記の本実施例の半導体圧力感知装置を容易
に製造することができる。また、ダブルゲート構造のト
ランジスタと同様の工程で半導体圧力感知装置を容易に
製造することができる。
【0036】実施例2 図2(b)は本実施例の半導体圧力感知装置の断面図で
ある。本実施例の半導体圧力感知装置はSOI型の構造
をしている。半導体基板10上に例えば酸化シリコンか
らなる層間絶縁膜22があり、層間絶縁膜22に埋め込
まれる形で、例えばn型の不純物を含有するポリシリコ
ンあるいはアモルファスシリコンの第1電極12があ
る。第1電極12の上層には例えば膜厚10〜30nm
の酸化シリコンの層間絶縁膜24があり、その上層には
素子分離絶縁膜23で区切られた半導体層32がある。
半導体層32の上層には空隙部Cを介して、例えばポリ
シリコンからなる第2電極30があり、その両側にある
例えばSi3N4 からなる支持絶縁膜21により支持され、
これにより空隙部Cが保持されており、この空隙部は減
圧されている。
【0037】本実施例の半導体圧力感知装置は、参考
1と同様、圧力変化を検出感度のよい電流変化や電圧変
化に変換して感知できるので、感度が良い。MOSトラ
ンジスタを有する半導体チップ上に混載させることが非
常に容易であり、種々のASICとの組み合わせにより
さらに高機能な素子が実現可能であり、そのような混載
により、装置の小型化や、オンチップ上のアンプによる
圧力感知信号の増幅でさらなる高感度化可能である。さ
らに実施例と同様に、本実施例の半導体圧力感知装置
はダブルゲート型MOSトランジスタ構造であり、ダブ
ルゲート構造のトランジスタとほぼ同じ工程で形成する
ことが可能である。この場合、半導体層32及び層間絶
縁膜24は、第2電極と第1電極の間のキャパシタ膜と
して機能する。
【0038】次に、本実施例の半導体圧力感知装置の製
造方法について、図5及び図6を用いて説明する。ま
ず、図5(a)に示すように、素子分離酸化絶縁膜23
を形成した第1半導体基板32上に対して熱酸化を行
い、例えば膜厚10〜30nm程度の層間絶縁膜24を
形成する。次に、例えばポリシリコンあるいはアモルフ
ァスシリコンを100〜200nm程度にCVDにより
堆積し、レジストをパターニングしてパターン加工し、
第1電極12を形成する。
【0039】次に、図5(b)に示すように、例えば酸
化シリコンを全面にCVDにより堆積し、リフローまた
はエッチバックなどにより平坦化し、層間絶縁膜22を
形成する。次に、図5(c)に示すように、層間絶縁膜
22の表面を第2半導体基板10の表面に貼り合わせ
る。
【0040】次に、図6(d)に示すように、第1半導
体基板32の方向から、CMPなどにより研磨し、第1
半導体基板32を薄く加工する。次に、図6(e)に示
すように、第1半導体基板の半導体層32の上層に例え
ば膜厚10〜30nm程度のシリコン酸化膜であるダミ
ー層20を形成する。次に、ダミー層20をパターン加
工した後に、ダミー層20を被覆して全面に例えばSi3N
4 をCVDにより堆積し、支持絶縁膜21を形成し、C
MPなどにより、ダミー層20をストッパとして上面を
研磨し、ダミー層20を露出させ、ダミー層20と同じ
高さとなるように支持絶縁膜21を加工する。
【0041】次に、図6(f)に示すように、ダミー層
20を被覆するように、ポリシリコン、アモルファスシ
リコンあるいはアルミニウムなどで成膜し、第2電極3
0を形成する。
【0042】次に、図2(b)に示すように、第2電極
30の下部のダミー層を側面からのウェットエッチング
により除去し、第2電極30の下部の空隙部Cを形成す
る。この後、空隙部Cを減圧した状態で保護膜などを形
成し、酸素などを残存させないように保持する。
【0043】本実施例の半導体圧力感知装置の製造方法
によれば、上記の本実施例の半導体圧力感知装置を容易
に製造することができる。また、ダブルゲート構造のト
ランジスタと同様の工程で半導体圧力感知装置を容易に
製造することができる。
【0044】本発明の半導体圧力感知装置及びその製造
方法は、上記の実施形態に限定されない。例えば、p型
半導体基板に形成されたn型ウェル及びn型第1電極を
n型半導体基板に形成されたp型ウェル及びp型第1電
極などとしてよい。この場合、n型不純物とp型不純物
を入れ換えることで形成することができる。また、支持
絶縁膜はプレート状でなくともよく、例えばサイドウォ
ール状のものとしてもよい。また、第2電極や第1電極
は単層構造としているが、ポリサイドなどの2層以上と
することもできる。半導体基板としては、シリコン半導
体基板のほか、ゲルマニウム基板や、化合物半導体基板
なども使用できる。この他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の変更が可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、CPUやDRAMメモ
リなどが搭載されたチップ上に搭載可能な、外部空気圧
力等を感度良く感知する圧力感知装置及びその製造方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の参考例1に係る半導体圧
力感知装置断面図であり、図1(b)は本発明の参考
2に係る半導体圧力感知装置断面図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施例に係る半導体圧
力感知装置断面図であり、図2(b)は本発明の実施例
に係る半導体圧力感知装置断面図である。
【図3】図3は本発明の参考例1に係る半導体圧力感知
装置の製造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)
はウェルの形成工程まで、(b)はダミー層の堆積の工
程まで、(c)はダミー層のパターン加工工程までを示
す。
【図4】図4は図3の続きの工程を示す断面図であり、
(d)は支持絶縁膜の形成工程まで、(e)は支持絶縁
膜の研磨工程まで、(f)は第2電極及び取り出し電極
の形成工程までを示す。
【図5】図5は本発明の実施例に係る半導体圧力感知
装置の製造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)
は第1電極の形成工程まで、(b)は層間絶縁膜の形成
工程まで、(c)は第1半導体基板と第2半導体基板の
貼り合わせの工程までを示す。
【図6】図6は図5の続きの工程を示す断面図であり、
(d)は第1半導体基板の研磨工程まで、(e)は支持
絶縁膜の研磨工程まで、(f)は第2電極の形成工程ま
でを示す。
【符号の説明】
10…半導体基板、11…ウェル、12…第1電極、2
0…ダミー層、21…支持絶縁膜、22、24…層間絶
縁膜、23…素子分離絶縁膜、30…第2電極、31…
取り出し電極、32…半導体層、C…空隙部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−180866(JP,A) 特開 平8−335706(JP,A) 特開 平1−213531(JP,A) 特開 平7−306107(JP,A) 特開 平6−123628(JP,A) 特開 昭62−238420(JP,A) 特開 平7−30128(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/84 G01L 1/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に形成された第1電極と、 前記第1電極と絶縁して形成された第2電極と、 前記第2電極と前記基板との間に形成された空隙部と、 前記第2電極を支持して前記空隙部を形成する支持絶縁
    膜とを有し、 前記第2電極が圧力により前記空隙部内にたわむことが
    できるように形成されており、 前記空隙部の下層に半導体層を有し、 前記半導体層の下層に絶縁膜を有し、 前記絶縁膜の下層に前記第1電極が形成されている 半導
    体圧力感知装置。
  2. 【請求項2】前記空隙部が減圧してある請求項1記載の
    半導体圧力感知装置。
  3. 【請求項3】半導体基板上に形成された絶縁膜の上に形
    成されている請求項1記載の半導体圧力感知装置。
  4. 【請求項4】基板に第1電極を形成する工程と、前記第1電極の上層に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜の上層に半導体層を形成する工程と 前記第1
    電極の上方であって前記半導体層上にダミー層を形成す
    る工程と、 前記ダミー層の側部に支持絶縁膜を形成する工程と、 前記ダミー層の上層に第2電極を形成する工程と、 前記ダミー層を除去することにより前記基板と前記第2
    電極との間に空隙部を形成する工程とを有する半導体圧
    力感知装置の製造方法。
  5. 【請求項5】第1半導体基板上に第1絶縁膜を形成する
    工程と、 前記第1絶縁膜上に第1電極を形成する工程と、 前記第1電極を被覆して全面に第2絶縁膜を形成する工
    程と前記第2絶縁膜を平坦化する工程と、 第2半導体基板上に前記第2絶縁膜を張りつける工程
    と、 前記第1半導体基板の方向から前記第1半導体基板を
    磨する工程と、前記第1半導体基板を研磨する工程の後に、 前記第1電
    極の上方であって前記第1半導体基板表面上にダミー層
    を形成する工程と、 前記ダミー層の側部に支持絶縁膜を形成する工程と、 前記ダミー層の上層に第2電極を形成する工程と、 前記ダミー層を除去することにより前記第1半導体基板
    と前記第2電極との間に空隙部を形成する工程とを有す
    る半導体圧力感知装置の製造方法。
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