JP3463309B2 - 内部増幅型固体撮像装置 - Google Patents

内部増幅型固体撮像装置

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JP3463309B2
JP3463309B2 JP05010593A JP5010593A JP3463309B2 JP 3463309 B2 JP3463309 B2 JP 3463309B2 JP 05010593 A JP05010593 A JP 05010593A JP 5010593 A JP5010593 A JP 5010593A JP 3463309 B2 JP3463309 B2 JP 3463309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像装置に関し、
特に各画素毎に画素内部で信号を増幅する増幅機能を持
つ内部増幅型固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像装置として、その高解像
度化及び小型化に伴い、各画素毎に増幅機能を持つ内部
増幅型の固体撮像装置の研究・開発が行われている。こ
の内部増幅型固体撮像装置としては種々の構成のものが
開発されており、そのうち1つ、CMD(Charge Modula
tion Divice)固体撮像装置は、各画素内部に光電変換及
び信号電荷蓄積を行い、信号電荷の増幅動作を行うMO
Sフォトトランジスタからなる画素トランジスタを有し
ている。
【0003】このCMD固体撮像装置において、選択状
態にある画素の等価回路を図13に示す。同図におい
て、光電変換によって生じた信号電荷をQsig.とする
と、オン状態の画素トランジスタ8の出力信号電圧v0
と信号電荷Qsig.の関係は、簡単には、以下のように表
される。
【数1】V0 ∝(Qsig./Ceq)−Vth ここで、Ceqは等価的信号蓄積容量、Vthは閾値であ
る。すなわち、出力信号電圧V0 と信号電荷Qsig.には
比例関係があり、光の強さに比例した出力信号電圧V0
を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
CMD固体撮像装置において、画素トランジスタ8の閾
値Vthは、画素トランジスタ8の設計によって定まる値
であるが、製造上の各種ばらつき、例えば不純物濃度や
ゲート酸化膜の膜厚のばらつきというような問題のた
め、各画素トランジスタ毎に異なる可能性がある。その
ため、V0 ‐Qsig.特性には、図14に示すように、閾
値Vthのばらつきによるオフセットが生じる。この閾値
thのばらつき分をΔVthとすると、V0 ‐Qsig.特性
は、
【数2】V0 ∝(Qsig./Ceq)−(Vth+ΔVth) となる。
【0005】その結果、このVthばらつきに起因して各
画素の出力信号電圧V0 にムラが生じることになるた
め、固定パターン雑音と称される明るさムラの画像欠陥
が生じるという問題があった。本発明は、上記課題に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、各
画素トランジスタの閾値Vthのばらつきに起因する画像
欠陥の発生を防止できるようにした内部増幅型固体撮像
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、各画素毎に画素内部で信号を増幅する画
素トランジスタを有する内部増幅型固体撮像装置におい
て、画素トランジスタの動作を制御する制御電極に印加
される制御信号を各画素毎に補正することによって当該
画素トランジスタの閾値のばらつきを無くす補正手段を
設けた構成を採っている。具体的には、この補正手段
は、各画素毎に補正信号を発生する補正信号発生回路
と、垂直走査回路と各画素を結ぶ水平選択線と画素トラ
ンジスタの制御電極の間に設けられた第1の容量と、補
正信号発生回路と各画素を結ぶ補正信号線と画素トラン
ジスタの制御電極の間に設けられた第2の容量とからな
っている。
【0007】
【作用】画素トランジスタの閾値ばらつきにより、全画
素に対して同じ光量の光を照射したときに、各画素間の
出力信号電圧にばらつきが生じる。そこで、この出力信
号電圧のばらつきがゼロになるような補正信号を各画素
毎に設定する。そして、画素トランジスタの制御電極に
第1の容量を介して印加される制御信号に、上記補正信
号を第2の容量を介して重畳することによって各画素ト
ランジスタの制御信号を補正する。これにより、画素ト
ランジスタの閾値ばらつきに起因する出力信号電圧のば
らつきを補正でき、それに伴う画像欠陥の発生を防止で
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、例えばCMD固体撮像装置に適用
された本発明の一実施例を示す回路図である。図1にお
いて、各画素1はマトリクス状に配列されて撮像素子の
イメージ部を構成している。このイメージ部の周辺に
は、垂直走査及びリセットを行う垂直走査回路2と、垂
直信号線3を出力アンプ4へと接続するMOSスイッチ
5を順次オンすることによって水平走査を行う水平走査
回路6と、水平走査しつつ各画素1に供給する補正信号
を発生する補正信号発生回路7とが設けられている。
【0009】各々の画素1には、光電変換によって入射
光の光強度に応じて得られる電気信号を増幅して出力す
る画素トランジスタ8と、垂直走査回路2と各画素を結
ぶ水平選択線9に接続されて画素トランジスタ8のゲー
ト(制御電極)へ選択、リセット等の信号を伝える水平
選択線結合容量10と、補正信号発生回路7と各画素を
結ぶ補正信号線11に接続されて補正信号を画素トラン
ジスタ8のゲートへ伝える補正信号線結合容量12とが
設けられている。画素トランジスタ8のドレインは全画
素共通のドレイン線13に接続されて電圧VD が印加さ
れており、そのソースは垂直信号線3に接続されて各画
素の出力信号を送出する。
【0010】次に、選択状態にある画素の出力信号電圧
について、図2に示す単位画素の等価回路を用いて説明
する。光電変換によって生じた信号電荷をQsig.とする
と、オン状態の画素トランジスタ8の出力信号電圧をV
0 と信号電荷をQsig.の関係は、簡単には、次のように
表される。
【数3】 V0 ∝(Qsig./Ceq)+k・CH ・VON+k・CC ・VC −Vth ここで、Ceqは等価的信号蓄積容量、CH は水平選択線
結合容量、CC は補正信号線結合容量、VONはオン電
圧、VC は補正信号電圧、Vthは閾値、kは比例係数で
ある。すなわち、出力信号電圧V0 と信号電荷Qsig.
間には、一定のVON値,VC値のもとに比例関係があ
り、光の強さに比例した出力信号電圧V0 を得ることが
できる。
【0011】また、画素トランジスタ8の閾値Vthのば
らつき分ΔVthを考慮に入れると、V0 ‐Qsig.特性
は、
【数4】 V0 ∝(Qsig./Ceq)+k・CH ・VON +k・CC ・VC −(Vth+ΔVth) となる。このようなVthばらつきに対して、本発明にお
いては、補正信号電圧VC を与えることにより、そのば
らつき分ΔVthをキャンセルし、各画素トランジスタの
0 ‐Qsig.特性の均一化を実現している。
【0012】すなわち、各画素トランジスタのVthばら
つき分ΔVthに対応して各画素に、
【数5】VC =ΔVth/kCC で与えられる電圧値の補正信号を印加する。このとき、
0 ‐Qsig.特性は、
【数6】 V0 ∝(Qsig./Ceq)+k・CH ・VON−Vth となり、Vthばらつき分ΔVthをキャンセルすることが
でき、Vthばらつきによって生じていたV0 ‐Qsig.
性のオフセットを取り除くことができる。したがって、
各画素の出力信号電圧V0 のばらつきを補正することが
できるため、このVthばらつきに起因する明るさムラの
画像欠陥の発生を防止できる。
【0013】なお、各画素毎の補正信号電圧V0 は、例
えば、全画素に対して同じ光量の光を照射したとき、各
画素の出力電圧としてどの程度の値が得られるかを全画
素について調べ、その出力電圧値が同一になるように補
正するための値として設定される。そして、補正信号発
生回路7において、例えば、補正信号電圧V0 のテーブ
ルとしてROMに格納され、各画素に対応した補正信号
として順に用いられる。
【0014】図3には、画素に与えられる駆動パルス列
及び補正信号の一例を示す。水平走査期間中には、信号
を出力させる一水平行(m行)上の画素1に対して水平
選択線9に印加したオン電圧VONによって画素トランジ
スタ8をオン状態とし、垂直信号線3に出力信号を送出
させる。このとき、選択を行わない行(m+1行)に
は、オフ電圧VOFF を印加し、画素トランジスタ8をオ
フ状態として信号を送出しないようにしている。水平走
査回路6からは、列方向に並んだ各垂直信号線3を順次
出力アンプ4へ接続するようにクロックパルスが与えら
れて水平走査が行われる。
【0015】こうして、垂直・水平方向に選択された画
素1から順に出力信号が導出されることになる。このと
き、選択された画素1に対して、予め設定しておいた補
正信号を補正信号発生回路7から補正信号線11を介し
て画素トランジスタ8に与えることにより、画素トラン
ジスタ8のVthばらつきによるV0 ‐Qsig.特性のオフ
セットを取り除いた出力信号を送出させている。水平走
査の終了後、水平選択線9には、画素1をリセットする
ためのリセット電圧VRSを印加することにより、光電変
換によって蓄積された信号電荷を初期状態にリセットし
ている。以上のような、行選択、水平走査、補正信号印
加の各動作を繰り返して行うことにより、各画素からの
信号を順次導出する。
【0016】図4は、本実施例に係るCMD固体撮像装
置のイメージ部分の構成の一例を示す平面図である。な
お、本実施例では、代表的なCMD固体撮像装置で行わ
れている隣接する2画素の画素トランジスタの各ゲート
電極を接続した構成のものに適用した場合を示してい
る。図4において、横並びに隣り合う2画素81 ,82
の各ゲート電極141 ,142 は画素間部分において接
続されており、水平方向に走る水平選択線9と水平選択
線結合容量10を介して結合し、さらに垂直方向に走る
補正信号線11と補正信号線結合容量12を介して結合
している。
【0017】これらゲート電極141 ,142 には、そ
の中央部分に開口151 ,152 が形成されている。そ
して、この開口151 ,152 を通して垂直信号線3が
ソース(n+ )領域161 ,162 (図5参照)とコン
タクトがとられている。また、画素間部分に当たる基板
内には、各画素共通のドレイン(n+ )領域171 ,1
2 (図5参照)が形成され、ドレイン線13に接続さ
れてドレイン電圧VD を印加されている。図5(A)及
び(B)には、図4のA‐A′線断面構造及びB‐B′
線断面構造をそれぞれ示している。
【0018】図5(A)及び(B)において、p- 型基
板18内には、通常のCMD固体撮像装置の場合と同様
に、n- 層19が形成されており、画素トランジスタ8
1 ,82 のソース領域であるn+ 層161 ,162 及び
ドレイン領域であるn+ 層171 ,172 がn- 層19
内に形成されている。ゲート電極141 ,142 、補正
信号線11及びドレイン線13等は、層間絶縁膜20に
よって絶縁されている。また、ゲート電極141 ,14
2 と水平選択線9及び補正信号線11とは、各々の結合
容量10及び結合容量12により容量結合されている。
【0019】次に、上記構成の本発明に係るCMD固体
撮像装置を製造する方法の一例について、図6(A)〜
(F)の工程図に基づいて説明する。なお、図6におい
て、(A)〜(C)及び(E),(F)は図4のA‐
A′断面を、(D)は図4のC‐C′断面をそれぞれ示
している。また、(C)〜(F)では、基板を省略して
示してある。工程(A)において、p- 型基板18上に
エピタキシャル成長によりn- 層19を形成する。イオ
ン注入により、n- 層19を形成することも可能であ
る。次に、一般のフォトリソグラフィー技術により、ソ
ース・ドレイン領域形成のためのパターニングを行い、
イオン注入等によりソース(n+ )領域161 ,162
及びドレイン(n+ )領域171 ,172 を形成する。
また、ドレイン領域171 ,172 については、素子間
分離を確実にするために、深いn+ 領域として形成す
る。
【0020】工程(B)において、画素間部分のフィー
ルド酸化膜21をCVD、リソグラフィー、エッチング
等によって形成した後、画素トランジスタのゲート酸化
膜22を形成する。続いて、画素トランジスタのゲート
電極141 ,142 をCVD、リソグラフィー、エッチ
ング等によって形成する。工程(C)において、ゲート
電極141 ,142 の直接酸化、或いはCVD等によっ
て層間絶縁膜を形成した後、リソグラフィー、エッチン
グ等によってドレイン・コンタクト部分を開口し、ドレ
イン線13を形成する。ドレイン・コンタクト開口部に
おいては、ドレイン線13とドレイン(n+ )領域17
1 ,172 の接続を行う。次いで、層間絶縁膜をドレイ
ン線13の直接酸化、或いはCVD等によって形成す
る。
【0021】工程(D)において、水平選択線9をCV
D、リソグラフィー、エッチング等によって形成する。
この水平選択線9とゲート電極141 ,142 が交差す
る部分には、水平選択線結合容量10が形成される。こ
の部分の面積、絶縁膜厚は、所望の結合容量が得られる
ように作られる。次いで、層間絶縁膜を形成する。工程
(E)において、ソース・コンタクト部分をリソグラフ
ィー、エッチング等で形成し、ソース・コンタクトを開
口する。工程(F)において、垂直信号線3及び補正信
号線11を形成する。垂直信号線3は、ソース・コンタ
クト部分でソース(n+ )領域161 ,162 と接続さ
れる。この補正信号線11とゲート電極141 ,142
と交差する部分には、補正信号線結合容量12が形成さ
れる。この部分の面積、絶縁膜厚は、所望の結合容量が
得られるように作られる。
【0022】ところで、内部増幅型固体撮像装置には、
CMD固体撮像装置の他に、例えば画素中に静電誘導フ
ォトトランジスタ(STI:Static Induction Transis
tor)を増幅器として持つSIT固体撮像装置がある。こ
のSIT固体撮像装置においても、画素トランジスタの
特性のばらつき、信号線プリチャージトランジスタの閾
値ばらつきに起因して各画素の出力信号電圧にばらつき
が生じ、これに伴って画像欠陥(固定パターン雑音)が
生じるという問題がある。
【0023】図7は、このSIT固体撮像装置に適用さ
れた本発明の他の実施例を示す回路図であり、図中、図
1と同等部分には同一符号を付して示してある。図7に
おいて、各々の画素1には、光電変換によって生じた電
気信号を増幅して出力する静電誘導フォトトランジスタ
からなる画素トランジスタ28と、水平選択線9に接続
されて画素トランジスタ28へ選択、リセット等の信号
を伝えるゲート容量29と、補正信号線11に接続され
て補正信号を画素トランジスタ28へ伝える補正信号線
結合容量30とが設けられている。画素トランジスタ2
8のドレインは全画素共通のドレイン線13に接続され
て電圧VD が印加されており、そのソースは垂直信号線
3に接続されて各画素の出力信号を送出する。
【0024】次に、上記構成のSIT固体撮像装置にお
いて、各画素トランジスタの出力信号電圧のばらつきを
低減する原理につき、図8(A)に示すリセット状態に
ある画素の等価回路を用いて説明する。垂直走査パルス
RSを印加して、画素トランジスタ28のゲート‐ソー
ス間ダイオードを順バイアスした後、垂直走査パルスV
RSを立ち下げると、ゲート電位VG は、次式で表される
初期値にリセットされる。
【数7】 ここで、φB はゲート‐ソース間接合のビルトイン電
圧、CG はゲート容量、CC は補正信号線結合容量、C
J は寄生接合容量である。リセット動作を行う際、補正
信号線11には補正信号電圧VC が加えられ、補正信号
線結合容量CC を介して画素トランジスタ28のゲート
へ印加される。
【0025】リセット動作を終えると、画素は信号電荷
の蓄積期間となり、光電変換によって生じた信号電荷Δ
sig.がゲートへ蓄積され、この信号電荷ΔQsig.に応
じたゲート電位変化を生じる。次に、図8(B)に示す
読み出し状態においては、垂直走査パルスVRDと補正信
号線11に与えられる電圧VC +ΔVC を用いてゲート
電位VG を表わすと、次式のようになる。
【数8】 読出し待機状態において、垂直信号線3にはプリチャー
ジ電圧(VPR+VT )が印加され、読出しパルスVRD
加えられた画素トランジスタ28がオン状態になるとド
レイン電流が流れ、ゲート‐ソース間電圧が画素トラン
ジスタ28のピンチオフ電圧VP に等しくなるまで画素
トランジスタ28はオンし続ける。
【0026】ピンチオフに達すると、画素トランジスタ
28はオフ状態となり、次式に示すように、ソース電圧
S は信号電荷量ΔQに応じた出力電圧の値となる。
【数9】VS =VG −VP 以上のように、光電変換によって蓄えられた信号電荷Δ
sig.は、画素トランジスタ28の働きにより、出力信
号電圧VS となって出力信号線へと送出され、各画素に
入射した光の強弱に対応した出力信号電圧を得ることが
可能となる。しかしながら、各画素において、画素トラ
ンジスタ28の特性ばらつきのためピンチオフ電圧の異
なるような場合、また垂直信号線3をプリチャージする
ためのスイッチングトランジスタ31の閾値ばらつきが
ある場合には、同じ光量であっても出力信号電圧にばら
つきを生じ、画像に固定パターン雑音を発生する。
【0027】すなわち、ピンチオフ電圧のばらつきΔV
P 、スイッチングトランジスタ31の閾値ばらつきΔV
T を考慮した場合の出力信号電圧は、次式のようにな
る。
【数10】 本実施例では、こうしたピンチオフ電圧ばらつきΔ
P 、閾値ばらつきΔVTに起因した出力信号電圧のば
らつきを補正する補正信号電圧ΔVC を各画素に対応し
て与えることにより、固定パターン雑音を抑制するよう
にしている。すなわち、次式を満足するような補正信号
電圧ΔVC を与えることにより、上記ばらつき成分によ
る出力信号電圧VS のばらつきΔVS をキャンセルする
ことができる。
【数11】 これにより、同一の光量(等しいΔQ)に対する各画素
の出力信号電圧VS は等しくなり、固定パターン雑音の
発生を防止することができる。
【0028】図9には、画素に与えられる駆動パルス列
及び補正信号の一例を示す。水平走査期間中には、信号
を出力させる一水平行(1行)上の画素1に対して読出
し電圧VRDを水平選択線9によって与えることにより、
画素トランジスタ28をオン状態とし、垂直信号線3に
出力信号を送出させる。このとき、選択を行わない行
(2行)には、オフ電圧VOFF を印加し、画素トランジ
スタ28をオフ状態として信号を送出しないようにして
いる。水平走査回路6からは、列方向に並んだ各垂直信
号線3を順次出力アンプ4へ接続するようにクロックパ
ルスφSH1 ,φSH2 が与えられて水平走査が行われる。
【0029】こうして、垂直・水平方向に選択された画
素1から順に出力信号が導出されることになる。このと
き、選択された画素1に対して、予め設定しておいた補
正信号を補正信号発生回路7から補正信号線11を介し
て画素トランジスタ28に与えることにより、画素トラ
ンジスタ28のVthばらつき等によるオフセットを取り
除いた出力信号を送出させている。水平走査の終了後、
水平選択線9には、画素1をリセットするためのリセッ
ト電圧VRSを印加することにより、光電変換によって蓄
積された信号電荷を初期状態にリセットしている。この
とき、各補正信号線11には、基準電圧VC が加えられ
ている。以上のような、行選択、水平走査、補正信号印
加の各動作を繰り返して行うことにより、各画素からの
信号を順次導出する。
【0030】図10は、本実施例に係るSIT固体撮像
装置のイメージ部分の構成の一例を示す平面図であり、
図11にその単位画素の断面構造を示す。各画素は素子
分離溝32によって分離されている。n+ 型基板33は
各画素共通のドレイン電極を兼ねている。n- 型領域3
4内には、画素トランジスタ(SIT)28のゲート領
域となるp+ 型領域35が形成され、ゲート酸化膜を介
して水平選択線9、補正信号線11との間にゲート容量
29、補正信号線結合容量30を形成している。本実施
例においては、ゲート容量電極、水平選択線9、補正信
号線結合容量電極を1層目の配線層により形成し、補正
信号線11は2層目の配線層を用いて形成している。ま
た、同じくn- 型領域34内には、画素トランジスタ2
8のソース領域となるn+ 型領域36が形成され、第2
層配線とコンタクト37を介して垂直信号線3へ接続さ
れている。
【0031】次に、上記構成の本発明に係るSIT固体
撮像装置を製造する方法の一例について、図12(A)
〜(E)の工程図に基づいて説明する。工程(A)にお
いて、n+ 型基板33上にエピタキシャル成長によりn
- 層34を形成する。次いで、一般のフォトリソグラフ
ィー技術、エッチング技術により、素子分離部分となる
領域にトレンチ形成を行い、CVD法等によりSiO2
などの絶縁材料を埋め込んで素子分離溝32を形成す
る。
【0032】工程(B)において、CVD法等により、
フィールド酸化膜を堆積後、画素トランジスタ28のゲ
ート領域に対応する部分をパターニングしてフィールド
酸化膜を除去し、続いてフィールド酸化膜39をマスク
としたセルフアラインにより、ゲート(p+ )領域35
を形成するためのイオン注入を行う。また、ゲート領域
35には、熱酸化により、ゲート酸化膜40が形成され
る。工程(C)において、CVD法等により、第1層目
の配線層を形成し、リソグラフィー、エッチング等によ
り、各容量29,30の電極、水平選択線9を形成す
る。この配線の材料としては、高濃度に不純物をドープ
して低抵抗化したPolySi 或いはWSix 等のシリサイ
ド、高融点金属等の材料が用いられる。
【0033】続いて、配線層間の絶縁を行うための層間
絶縁膜41を、CVD法等により形成する。ただし、第
1配線層のうち、p+ 型領域上に形成される部分は、光
の入射径路であるため、可視光線に対して透明である必
要がある。そのため、第1層目の配線を光の透過性と配
線の低抵抗化という観点を両立するため、これを2層の
配線層形成に分けて行うことも考えられる。工程(D)
において、リソグラフィー、エッチング等により、ソー
ス領域及び一層目配線層と二層目配線層とのコンタクト
部分の開口を行い、イオン注入によりソース(n+ )領
域36を形成する。工程(E)において、第2層目の配
線層をスパッタ法等により形成し、垂直信号線3、補正
信号線11のパターニングを行う。最後に、オーバーパ
ッシベーション膜42を形成して本構造を完成する。第
2配線層の材料としても、第1配線層と同じ材料、さら
にはAl等の材料が用いられる。
【0034】なお、上記各実施例では、CMD固体撮像
装置、SIT固体撮像装置に適用した場合について説明
したが、これらに限定されるものではなく、本発明は、
画素トランジスタの動作を制御するゲート(制御電極)
に印加される制御信号を、補正信号発生回路7によって
各画素毎に補正するという思想の下に、内部増幅型固体
撮像装置全般に適用可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各画素毎に画素内部で信号を増幅する画素トランジスタ
を有する内部増幅型固体撮像装置において、画素トラン
ジスタの動作を制御する制御電極に印加される制御信号
を各画素毎に当該画素トランジスタの閾値のばらつきを
無くすように補正する構成としたことにより、画素トラ
ンジスタの閾値ばらつきに起因する各画素の出力信号電
圧のばらつきを補正できるので、画素トランジスタの閾
値ばらつきに起因する画像欠陥の発生を防止できること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CMD固体撮像装置に適用された本発明の一実
施例を示す回路図である。
【図2】選択状態にある画素の等価回路図である。
【図3】画素に与えられる駆動パルス列及び補正信号の
一例を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明に係るCMD固体撮像装置のイメージ部
分の構成の一例を示す平面図である。
【図5】本発明に係るCMD固体撮像装置のイメージ部
分の断面図であり、(A)は図4のA‐A′線断面構造
を、(B)は図4のB‐B′線断面構造をそれぞれ示し
ている。
【図6】本発明に係るCMD固体撮像装置の製造方法の
一例を示す工程図である。
【図7】SIT固体撮像装置に適用された本発明の他の
実施例を示す回路図である。
【図8】単位画素の等価回路図であり、(A)はリセッ
ト状態を、(B)は読出し状態をそれぞれ示している。
【図9】画素に与えられる駆動パルス列及び補正信号の
一例を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明に係るSIT固体撮像装置のイメージ
部分の構成の一例を示す平面図である。
【図11】本発明に係るSIT固体撮像装置のイメージ
部分の断面図である。
【図12】本発明に係るSIT固体撮像装置の製造方法
の一例を示す工程図である。
【図13】従来技術における選択状態の画素の等価回路
図である。
【図14】V0 ‐Qsig.特性図である。
【符号の説明】
1 画素 2 垂直走査回路 6 水平走査回路 7 補正信号発生回路 8,28 画素トランジスタ 9 水平選択線 10 水平選択線結合容量 11 補正信号線 12,30 補正信号線結合容量 13 ドレイン線 141 ,142 ゲート電極 161 ,162 ソース領域 171 ,172 ドレイン領域 29 ゲート容量

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素毎に画素内部で信号を増幅する画
    素トランジスタを有する内部増幅型固体撮像装置であっ
    て、 前記画素トランジスタの動作を制御する制御電極に印加
    される制御信号を各画素毎に補正することによって前記
    画素トランジスタの閾値のばらつきを無くす補正手段を
    備えたことを特徴とする内部増幅型固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、各画素毎に補正信号を
    発生する補正信号発生回路と、垂直走査回路と各画素を
    結ぶ水平選択線と前記制御電極の間に設けられた第1の
    容量と、前記補正信号発生回路と各画素を結ぶ補正信号
    線と前記制御電極の間に設けられた第2の容量とからな
    ることを特徴とする請求項1記載の内部増幅型固体撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 前記水平選択線が前記画素トランジスタ
    の制御電極上にパターン配線され、前記補正信号線が前
    記水平選択線と直交するように前記制御電極上にパター
    ン配線された請求項2記載の内部増幅型固体撮像装置に
    おいて、 前記第1の容量が前記水平選択線と前記制御電極の間に
    形成され、前記第2の容量が前記補正信号線と前記制御
    電極の間に形成されたことを特徴とする内部増幅型固体
    撮像装置。
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