JP3463120B2 - ブロック - Google Patents

ブロック

Info

Publication number
JP3463120B2
JP3463120B2 JP13527499A JP13527499A JP3463120B2 JP 3463120 B2 JP3463120 B2 JP 3463120B2 JP 13527499 A JP13527499 A JP 13527499A JP 13527499 A JP13527499 A JP 13527499A JP 3463120 B2 JP3463120 B2 JP 3463120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
concrete
wall
cast
inflow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13527499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000319976A (ja
Inventor
秀樹 青山
薫 斉藤
Original Assignee
国土交通省中部地方整備局長
揖斐川コンクリート工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 国土交通省中部地方整備局長, 揖斐川コンクリート工業株式会社 filed Critical 国土交通省中部地方整備局長
Priority to JP13527499A priority Critical patent/JP3463120B2/ja
Publication of JP2000319976A publication Critical patent/JP2000319976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3463120B2 publication Critical patent/JP3463120B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retaining Walls (AREA)
  • Sewage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、U字側溝、L型擁
壁、ボックスカルバート、基礎ブロック等のブロックを
敷設すべき場所に強固に固定することができるととも
に、その敷設作業が容易であるブロックおよびその敷設
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、側溝ブロック、BOXカルバ
ート、その他のコンクリート製ブロックを地面に設置す
る場合は、採石等の基礎材を敷き詰めた地面上に生コン
クリートを打ち込んでベースを形成し、このベースが硬
化した後、砂やモルタル等を敷いて平面を形成し、そし
て、側溝ブロック等のブロックを載せ、周囲に生コンク
リートを打ち込んで、側溝ブロック等のブロックをベー
スを介して地面に固定している。これらブロックと基礎
コンクリートとの一体化工程、つまりブロックを基礎部
へ固着する工程においては、時としてインバートコンク
リートをブロック製品内へ打設することにより基礎コン
クリートと一体化させる工法が採用されている。またブ
ロックがL型擁壁の場合には、延設基部が設けられてい
るため、この延設基部全体を覆うように生コンクリート
を打設し基礎コンクリートとの一体化を確保している。
一方、ブロックを基礎部へ迅速且つ容易に固着するため
に、例えば実開昭63−5041号等においては、上板
に高さ調整ねじを突出させた鋼板からなる台形状の基台
(コンクリート製品設置用基礎)を用いてブロックを支
持固定し、これに生コンクリートを打設して基礎コンク
リートを一体形成する技術が、提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記イ
ンバートコンクリートをブロック内へ打設することによ
り基礎コンクリート(又は地面)とブロックとを一体化
させる工法にあっては、現場打ちコンクリートの打設量
や打設厚さに依存してブロックの設置強度が確保される
ことから、この設置強度を高めるには現場打ちコンクリ
ートの打設量を増大させるか、又はU字側溝等のブロッ
クの側壁を高く形成せしめてその下端側をより地中深く
埋設する必要がある。
【0004】また、ブロックを敷設する際には、一般に
図29に示すようにレベル調整のため楔や板をブロック
下端面に挟み込むことが多いが、この状態で生コンクリ
ートを打設するとブロック下端面に生じた隙間0にコン
クリートが充填されず、完成後におけるブロック沈下の
原因となっていた。またさらに、図30に示すように、
従来のブロックでは接地面部近辺が平面形成されている
ため、インバートコンクリートとの当接部継目が直線状
且つ平面状となり、インバートコンクリートの硬化収
縮、打設不良などによって該継目に間隙0ができ、この
間隙0からブロック内部の汚水等が漏れ出したり、逆に
例えば中空箱型擁壁の場合には、土中の水圧等によって
地中水が箱型擁壁内へしみ込みこの箱型擁壁の土留強度
を劣化させることもある。上記事態は、接地面側端部の
内面部に切欠を設けた従来ブロック(図14の裏壁下端
の‘「’段部、参照)においても、程度は軽いものの同
様に発生することがある。
【0005】更には、図31に示すようにブロックに現
場打ちコンクリートを打設すると、その流入圧力、側圧
力(矢印)によってブロックが浮き上がるケースも見受
けられた。
【0006】さらに、L型擁壁等のコンクリートブロッ
クは、その機能上延設基部が設けられ敷設後における土
圧への対抗強度が確保されているものの、一方土留めを
目的とするものであるから、設置強度すなわち基礎部と
の連結強度の向上は一層重要な問題である。一方、これ
ら延設基部が設けられたL型擁壁等のコンクリートブロ
ックにあっては、敷設現場の状況によってその延設基部
の形状、延設幅、厚さ等に関して要求構造等が異なる場
合もあり、一律的規格によるブロックでは現場修正の作
業に時間労力を要する場合も多い。
【0007】また、上記実開昭63−5041号により
提案された技術は、調整ねじを突出させた鋼板からなる
台形状の基台を用いてU字側溝ブロック等を支持固定
し、これにコンクリートを打設して基礎コンクリートを
形成することにおいて、ブロック等の製品と基礎コンク
リートとが強固に一体化する点で優れるものの、基台を
別途製造する作業及びコスト、これを敷設場所にセット
する作業及びコスト、そして基台とブロック等とを連結
固定する作業及びコストが必要となり、作業効率やコス
ト等の点で問題がある。
【0008】本各発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その解決しようする課題は、U字側溝ブロック等
を地面に極めて強固に確実に固定することができ、それ
故に現場打ちコンクリートの打設量を減少させることも
可能となり、しかも延設基部が設けられたL型擁壁ブロ
ック等の当該延設基部の形状・厚さ・幅等を、敷設現場
で簡単且つ容易に修正・変更することができ、そして敷
設工期を短縮し、敷設に要する総合コストを低減させる
ことの可能なブロックおよびその敷設方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述す
る実施の形態の説明中において使用する符号を付して説
明すると、「擁壁或いは側溝等のコンクリート製ブロッ
ク100、200(以下「100」と略す。)におい
て、このコンクリート製ブロック100と現場打ちコン
クリートKとの当接面部に、該コンクリート製ブロック
100の表裏面AB間であって側方に連通するコンクリ
ート流入部2を設け、このコンクリート流入部2に崩壊
可能な薄壁4とを設け、前記コンクリート流入部2に、
現場打ち生コンクリートKが切り欠かれた側壁の下端部
よりやや上方部にまで打設され、ブロックの壁を巻き込
むように取り囲んで硬化連結してなることを特徴とする
ブロック100」である。本発明にあっては、特にブロ
ックの表裏面間であって側方に連通するコンクリート流
入部を設けたことを特徴とし、コンクリート流入部に、
ブロックの内方又は外方の現場打ち生コンクリートが流
入して当該部分において硬化することにより、たとえブ
ロックの底面部(接地端部)と地面(基礎部)間に間隙
が生じているとしても、ブロックは該コンクリート流入
部内のコンクリートを跨ぐ状態でその上方に設置される
ため、ブロックの下方移動が妨げられて、ブロック沈下
が有効に阻止される。
【0010】さらに該ブロックの内側または外側の何れ
か一方から現場打ちコンクリートを打設すれば、その表
裏面間に連通するコンクリート流入部を通過して現場打
ちコンクリートが何れの側にも打設されることとなり、
打設作業の迅速化、容易化が図れるとともに、生コンク
リートを打設する際の流入圧力或いは側圧力も緩和さ
れ、ブロックの浮き上がりが軽減される。そして、現場
打ちコンクリートは、コンクリート流入部の位置におい
てブロックの内外間にわたり連続する一枚板状又は一本
の棒状態で連結し、ブロック内外間における打設コンク
リートの一体性が確保されるとともに、この現場打ちコ
ンクリートがブロックの壁等を従来と比べてより多くの
箇所において且つ巻き込むように取り囲んで硬化連結す
るため、さらに一層強固に連結固定され且つ沈下等が確
実に阻止される。
【0011】さらに、コンクリート流入部の、例えばブ
ロック壁を基準としてその外側に崩壊可能な薄壁を設け
てあるので、ブロックの内側からインバートコンクリー
トを打設すれば、該ブロック内側とこれに連続するコン
クリート流入部のみが基礎部と連結し、生コンクリート
はブロック外側へ流出しない。従って崩壊可能な薄壁
を、コンクリート流入部を塞ぐ状態で設けておくことに
より上記作用を発揮させつつ、現場打ちコンクリートの
打設範囲を適宜限定することが可能となる。また別途囲
い板等を設置する必要が無くなる。一方、この薄壁は崩
壊可能なものであるから、このような範囲限定が不要で
有れば現場でこれを崩壊させて、例えばブロック外側へ
生コンクリートを流出させることができる。
【0012】請求項2に係る発明の採った手段は、「擁
壁或いは側溝等のコンクリート製ブロック100におい
て、このコンクリート製ブロック100と現場打ちコン
クリートKとの当接面部に、該コンクリート製ブロック
100の表裏面AB間であって側方に連通するコンクリ
ート流入部2と、このコンクリート流入部2に設けられ
た崩壊可能な薄壁4と、コンクリート製ブロック100
と現場打ちコンクリートKとの当接面部であって且つ該
コンクリート製ブロック100の接地面部の端部を除く
位置に凹部1とを設け、このコンクリート流入部2に、
現場打ち生コンクリートが切り欠かれた側壁の下端部よ
りやや上方部にまで打設され、ブロックの壁を巻き込む
ように取り囲んで硬化連結してなることを特徴とするブ
ロック100」である。
【0013】請求項1記載のブロックに、さらに、ブロ
ックの接地面側の端部を除く位置において凹部を設けた
ことを特徴とし、この凹部に現場打ちコンクリートが当
接して流入硬化することにより、該ブロックの凹部と硬
化した現場打ちコンクリートとが嵌合係止状態で密接に
連結され連結強度が一層向上し、敷設後のブロックは横
ズレに加えて上下方向のズレ、すなわち浮き上りや沈下
までも阻止され、設置強度が増大する。それ故に現場打
ちコンクリートの打設量を減少させることが可能とな
る。また、中空ブロックの内面の中段部や上方部にこの
凹部を設ければ、例えば蓋や水平方向の仕切壁を追加形
成する場合に、ブロック側壁の傾斜角度の如何を問わ
ず、これら蓋や水平方向の仕切壁と中空ブロックの内面
とが該凹部において嵌合状体で密接強固に係合し連結す
るため、落下が阻止されとともに、雨水や地中水の侵入
や逆に外部への漏出はより遮断される。さらに、凹部に
コンクリートが打設されると、この凹部を含む水平レベ
ルの打設コンクリート量が増加し、当該位置においてブ
ロックを抑える圧力が生じることから、コンクリートを
打設する際の流入圧力或いは側圧力も緩和され、ブロッ
クの浮き上がりが軽減される。
【0014】このように、ブロックの凹部と硬化した現
場打ちコンクリートの両者が、凹凸の密接嵌合状態で連
結されて連結強度が一層向上するという作用と、コンク
リート流入部に形成された、ブロックの内側と外側間に
連続する一枚板状又は一本の棒状態の現場打ちコンクリ
ートによってこれを跨いで設置されている上方のブロッ
クが沈下しないというコンクリート流入部の作用も併せ
て発揮され、極めて強固な連結固定構造を得ることがで
きる。
【0015】請求項3に係る発明の採った手段は、「コ
ンクリート製ブロックの接地面側に延設部3を備えたこ
とを特徴とする請求項1から2の何れかに記載のブロッ
ク100」である。これにより、延設基部が設けられた
例えばL型擁壁等のブロックにおいて、その延設基部を
製造段階において予め小幅或いは小面積なものに形成し
たとしても前記凹部やコンクリート流入部によって、現
場打ちコンクリートが打設されれば基礎部との強固な連
結固定が実現され、地面にブロックを極めて強固に安全
確実に固定することができる。また、このように延設基
部の形状・厚さ等を小さくコンパクトなものに形成して
おけば、敷設現場においてコンクリート流入部への打設
量を調整することにより、簡単且つ容易にその形状・幅
等の修正、変更を行うことができ、敷設場所を選ばずよ
り広範囲に且つその固定強度を維持しながら対応するこ
とができる。
【0016】請求項に係る発明の採った手段は、「コ
ンクリート製ブロック100またはその延設部3に、固
定用線材50を挿入するための線材挿入孔5を設けたこ
とを特徴とする請求項1からの何れかに記載のブロッ
ク100」である。線材挿入孔に鉄筋等の線材を挿入し
生コンクリートを打設することによって、ブロックと基
礎部とが、或いはブロックと仕切壁等とが一層強固に連
結固定され、ブロックの浮き上がりや沈下、仕切壁等の
脱落、陥没等をより確実に阻止することができる。
【0017】請求項に係る発明の採った手段は、「少
なくとも一壁の側端部7が凸状に形成されていることを
特徴とする請求項1からのいずれかに記載のブロック
100」である。壁の側端部が凸状であることにより、
ブロック相互が角度を設けて横に連設される際、互いの
側端部を簡単に連接させることができるとともに、当該
コーナー部に打設した生コンクリートが、ブロックの側
壁相互によって形成される開角度に沿って押し出され剥
がれ落ちるという不都合が軽減される。
【0018】請求項に係る発明の採った手段は、「請
求項1からのいずれかに記載のブロックを敷設する方
法であって、該ブロックを敷設すべき場所に配置した
後、該ブロックの凹部または/およびコンクリート流入
部に、現場うち生コンクリートが切り欠かれた側壁の下
端部よりやや上方部にまで打設され、ブロックの壁を巻
き込むように取り囲んで硬化させることを特徴とする、
ブロック敷設方法。」である。ブロックには予め凹部或
いはコンクリート流入部が設けられていることから、従
来と同様の作業によって、つまり該ブロックを設置した
後現場打ちコンクリートを打設し硬化させるだけで、一
層容易且つ迅速に、横ズレや浮き上がり・沈下・陥没等
の発生しない側溝や擁壁等を構築することができる。ま
た延設基部が設けられたL型擁壁等のブロックにあって
は、当該延設基部の形状等を敷設現場で簡単且つ容易に
修正・変更することができる。
【0019】なお、参考として、壁面に凹部を設けたブ
ロックの当該凹部を形成する方法としては、コンクリー
ト製ブロックの製造型枠本体に凸部66を備えた凸型材
6を離脱可能に取着し、該製造型枠本体内へ生コンクリ
ートを投入し硬化させて該製造型枠本体を脱型した後、
前記硬化した生コンクリートに付着して該製造型枠本体
から離脱した凸型材6を脱型することを特徴とする、ブ
ロック100壁面の凹部1を形成する。本発明にあって
はブロックの製造型枠本体に凸型材を離脱可能に取着す
るため、生コンクリートが硬化した後は、成形品である
ブロックに付随して凸型材が製造型枠本体から離脱す
る。従って、コンクリート製品の凹部と製造型枠本体の
凸部とが嵌合しあって抜き取ることができないという不
具合が解消され、簡単に脱型することができ、特にブロ
ック内面の凹部を形成する作業が容易となる。一方、あ
らゆるブロック製品の製造型枠に対して該凸型材を使用
することができ、しかも全て従来の製造型枠を利用しつ
つ様々なコンクリート製品に凹部を形成することが可能
となり、内外面に凹部を有する各種製品の製造型枠を個
別に製作するコストが削減される。
【0020】
【発明の実施の形態】先ず、始めに参考として側壁内部
に凹部を形成した側溝ブロックについて説明する。天板
部Tと側壁部10、10を有し底部を開放させたコンク
リート製の可変側溝用ブロック100であって、側壁部
10、10の下端部からやや上方の内側、つまり当該可
変側溝用ブロック100における接地面側の端部Sより
やや上方の内側に、凹部1が設けられている。またこの
凹部1は、図2に示されるように、現場打ちコンクリー
トKが打設される際に当接する位置(面部)に設けられ
ている。現場打ちコンクリートKをこの凹部1にかかる
よう打設すれば、養生硬化後、該凹部1と硬化した現場
打ちコンクリートKとが嵌合係止状態で密接に連結され
て連結強度が従来の場合よりも一層向上し、可変側溝用
ブロック100の横ズレ、浮き上り、沈下が阻止され
る。さらに、この凹部1によって前述したようにコンク
リートを打設する際の流入圧力、側圧力が緩和され、ブ
ロックの浮き上がりが軽減される。
【0021】凹部1の形状は、この実施例の場合、可変
側溝用ブロック100の内壁長手方向に連通する一条の
溝として形成されているが、これに限られるものではな
く、溝は断続的に、或いは、部分的に一箇所または複数
箇所に配置されもよい。その形状も、例えば図3の実施
例に示す擁壁用ブロック200のように、その内面に形
成された円形状の凹部11の他、図示はしないが角形
状、楕円形状など適宜採択できる。この凹部1の形成位
置は、ブロック100、200の内面のみならず、これ
らブロック100等の外面のみに設けてもよく、さらに
図5に示されるように内面と外面両方に設ければ、ブロ
ック100と現場打ちコンクリートKとの連結強度が一
層増大する。そして、その大きさや深さも自在に選択決
定でき、密着度や連結強度を高めるには大きく又は深い
凹部1に形成する。一方、たとえ小さく又は浅い凹部1
としても、その数を多数とする、或いは並行溝を複数列
形成する等によって、連結強度を高めることができる。
【0022】さらに凹部1は、蓋や水平方向の仕切壁
(現場打ちコンクリートK)を形成する場合等において
は、図6に示す実施例のように、例えば擁壁用ブロック
202の内面の中段部や上方部に設けてもよい。これに
よりブロック側壁の傾斜角度の如何を問わず、これら蓋
や水平方向の仕切壁Kと中空ブロック202の内面とが
その凹部において嵌合係止状体で連結するため、落下・
陥没が阻止される。特に本実施例のように、側壁10、
10が下方向に拡開している場合には極めて有効であ
る。また連結部の密閉性を確保することが可能となるた
め、雨水や地中水の侵入や逆に外部への漏出をより遮断
することができる。さらに又、凹部1を後述する延設部
3の側面や上面に形成しても良い。延設部3の側面に形
成した場合(図10、図15、図20等参照)であって
も、例えば延設部3の上面位置の高さまでしか現場打ち
コンクリートKを打設しないとしても、該凹部1と現場
打ちコンクリートKとの凹凸嵌合連結によって、上下方
向へのズレ(浮き上がりや沈下)が防止される。また延
設部3の上面に凹部1を形成した場合(図14、図19
参照)にあっては、例えば延設部3の上面に僅かにかか
る程度に現場打ちコンクリートKを打設した場合でも、
水平方向へのズレがより防止され、何れもブロックは強
固に固着される。
【0023】次に、側壁の一部を切り欠いた状態のブロ
ックについて図7〜図22に沿って説明する。側溝ブロ
ック300、400、500、段積擁壁ブロック20
1、L型擁壁ブロック600、700等の各種ブロック
の下方部、つまりブロックと現場打ちコンクリートKと
の当接面部に、該ブロックの表裏面AB間であって側方
に連通するコンクリート流入部2が設けられている。
【0024】コンクリート流入部2は、例えば図7や図
8に例示する側溝ブロック300、301および図9に
例示した擁壁ブロック210では、側壁下端部の中央位
置、或いは中央と両端の両位置において側壁の一部を切
欠いた状態に形成されている。さらに、図10や図14
の延設部3を備えた側溝ブロック400、500および
図15のL型擁壁ブロック600にあっては、前述した
ようにちょうど一方の側壁のみ或いは擁壁自体の下端部
全体を切欠き、その下部に2箇所又は3箇所の立方体状
の延設部3を垂下突出させて連結させたような形態にお
いて、側壁下端部と地面(基礎部)間にコンクリート流
入部2が形成されている。そしてこれら流入部2は、上
記側溝ブロックやL型擁壁ブロックを地面に設置した状
態において、これらブロックの側方に向けて、すなわち
その内側(裏側)と外側(表側)間に連続している。
【0025】コンクリート流入部2の形状、大きさ、幅
等は如何なるものであっても良い。その形成数も問わな
い。例えば図7や図8の側溝ブロック300、301等
においては、一側壁の下端部にのみ設けられているが、
その両側壁に設けるものであっても良い。さらに、上記
実施例に係る各種ブロックは、側壁を切欠くように、或
いは壁の一部を下方に突出させてこれを形成するが、例
えば一方の側壁のみの下端部全体(全面)を切欠く状態
のコンクリート流入部2としても良い(図示せず)。但
しこの場合は、当該片側壁が対向側壁よりも上下長さに
おいて短く形成されてその下端部全体に空隙(コンクリ
ート流入部2)が発生する。従って、当該ブロックを設
置する際には当該ブロック全体の水平を確保するため、
当該片側壁の下端部に例えばブロック塊やスペーサー等
の別部材を適宜間隔を設けてあてがう必要がある。なお
この場合において、コンクリート製ブロックと現場打ち
コンクリートKとの当接面部とは、通常ブロックであれ
ば一般的に有すべき当該片側壁の下端部全体、つまり少
なくとも切欠かれた側壁の下端部から基礎部(地面)ま
でを意味する。なお実施上は図13や図18などの実施
例と同様に、当該切欠かれた側壁の下端部よりやや上方
部にまで現場打ちコンクリートKが打設され、ちょうど
現場打ちコンクリートKの打設厚さ内で側壁の下端部が
埋設設置される状態に強固に連結固定される。そしてブ
ロックの沈下が有効に防止される。また例えば暗渠ブロ
ック等を含む各種ブロックの側壁或いは底壁から鉄筋を
垂下させ、当該鉄筋の先端接地点部と側壁或いは底壁ま
での空隙部をコンクリート流入部2とするものであって
も良い(図示せず)。なおこの場合は、当該鉄筋の先端
接地点部までがブロックであり、またこのコンクリート
製ブロックと現場打ちコンクリートKとの当接面部と
は、少なくともブロックの側壁或いは底壁下端部から鉄
筋の先端接地点部までを意味する。その他、側壁に貫通
孔を設けて、これをコンクリート流入部2としても良
い。ただし、このコンクリート流入部2に打設された現
場打ちコンクリートKを跨ぐように設置されるものであ
るから、コンクリート流入部2は、ブロックの側方に連
通することを要し、例えば暗渠ブロック等においてその
底壁の表裏面間にのみ設けるものは除外される。一方、
ブロックは側壁上端から接地面部Sまでを意味するもの
であり、図20の側溝ブロック700のように、この流
入部2がたとえその底壁(底面部)の表裏面間に設けら
れているとしても、側溝ブロック700の側方に略水平
方向に連通するものであれば作用効果は奏されるのであ
り、この態様も含まれる。
【0026】上記実施例において図9の中空擁壁ブロッ
ク210、図10の側溝ブロック400、図15のL型
擁壁ブロック600、図20の側溝ブロック700等
は、コンクリート流入部2とともに、前述した実施例に
係る凹部1をも併せて有するものであり、これら両者の
作用によって、インバートコンクリートを打設すれば極
めて強固な連結固定構造を得ることができる。なお、図
14の実施例に示す側溝ブロック500は、背面側の側
壁については従来型の下方突出段部を形成した接地端部
とし、表面側の側壁のみにコンクリート流入部2を形成
したのであるが、この場合であっても当該コンクリート
流入部2の作用によって、基礎部とのより強固な連結が
確保され、また敷設作業の迅速性、簡易性が確保され
る。またこれらにおいて、同一壁面において従来型の下
方突出段部と本発明のコンクリート流入部2とを組合せ
形成しても良いことはいうまでもない。
【0027】さらに、図10の側溝ブロック400、図
15のL型擁壁ブロック600等は、ブロックの接地面
に延設部3を備えたものである。これらブロック40
0、600等は、一般に、車道や歩道の横に畑や川、或
いは土手の法面等が存在する種々の場所に、その境界用
或いは土留用として使用されるものである。従って、ブ
ロックのズレや沈下等が発生してはならず又基礎部に強
固に固着される必要があることはいうまでもないが、さ
らに例えば、車道と畑や川とが近接するため擁壁の延設
部3を幅広く設けられない場所、或いはその必要が無い
場所等が存在するため、延設部の形状等を変形させる必
要も生じる。本発明の延設部3は、種々様々な敷設場
所、および要求固着強度等に適合するように、予め適宜
の大きさ・幅・高さを有するものとして自在に形成され
る。この場合、ブロック400等には上述した凹部1、
或いはコンクリート流入部2が設けられ基礎部との連結
強度を高めることが可能であるため、従来一般の延設部
形状よりは一層コンパクトなものとして形成することが
できる。従って製造コストが削減されるとともに、軽量
となし得ることから輸送費を削減し得、また設置作業が
容易となる。
【0028】また延設部3は、前述の凹部1と同様に、
ブロックの接地面側であれば、例えば側溝ブロックの両
側壁の外方に形成したり、L型擁壁における延設基部が
設けられていない側にも形成して側面視逆T字型とする
等、何処に設けても良く又その突出幅や厚さ等も限定さ
れない。なおこの延設部3は、前記凹部1が形成された
ブロック100等において設けられるものであることに
関連して、前記請求項1に係るコンクリート流入部2
は、上記各図に示す実施例にあっては、この延設部3が
連接されているブロックの側壁において、この延設部3
の連設箇所以外の側壁を切欠く形態、或いは上面からの
長さを他側の側壁長さより短くしたような形態に形成さ
れている。一方、従来のL型擁壁などと同様に、この延
設部3をブロックの側壁下部全長にわたり形成してお
き、この全長にわたり形成された延設部3自体の外方端
とブロックの裏面B間に連通する貫通孔を設けても良
く、或いはこのような延設部3の上方部であって側壁の
一部に貫通孔を設けてても良く(図示せず)、何れも本
発明の前記コンクリート流入部2を構成する。その他、
延設部3および凹部1の形成態様は適宜変更できるもの
である。
【0029】また側溝ブロック100、400、L型擁
壁ブロック600等の敷設強度を一層確保するため、例
えば図12に示されるように、線材挿入孔5が設けられ
ている。この線材挿入孔5には図13や図22(更には
図5)に示すように鉄筋等の硬質材からなる固定用線材
50が挿入され、該鉄筋50を含めて現場打ち生コンク
リートKをブロック400内或いはブロック400外へ
打設すれば、鉄筋50と基礎部との結合がさらに付加さ
れて、ブロック400等は極めて強固に固着される。ま
た同様に、前述した蓋や水平方向の仕切壁Kの強度が図
6に示されるように鉄筋50によって補強され、落下・
陥没が確実に阻止される。なお、この線材挿入孔5は、
現場打ち生コンクリートKが打設される位置であればブ
ロック400等の何処に形成しても良いが、上記図12
の実施例のようにこの線材挿入孔5を凹部1の位置に設
ければ、貫通孔5の長さが短くなりその形成が容易とな
る他、現場打ちコンクリートKとの連結が一層複雑にな
って、より強固な連結が確保される。さらには凹部1が
鉄筋50を挿通する際のガイド役を果たし、貫通孔5に
鉄筋50を挿通する作業が容易となる。
【0030】以上のようなブロックのうち、コンクリー
ト流入部2に、崩壊可能な薄壁を設けたものが本発明の
実施例となる。図23に示す実施例は、前述のL型擁壁
ブロック600のコンクリート流入部2に、崩壊可能な
薄壁4を設けたL型擁壁ブロック601である。このよ
うに崩壊可能な薄壁4を設けておけば、現場打ちコンク
リートKの打設範囲を自在に設定することができるとと
もに、このような範囲限定が不要の現場であれば、その
場でこれを崩壊させて、例えばブロック601外側へ現
場打ち生コンクリートKを流出させることができ、その
敷設作業の利便が確保される。
【0031】この崩壊可能な薄壁4は、コンクリートで
一体形成したもの、別体の木板をブロック100の形成
後に打ち付けたもの、布や紙製のテープを貼付したも
の、プラスチック等の樹脂板を接着したものなど、その
材質や取着方法を問わない。また、この薄壁4を取着す
る場所は、ブロック100等におけるコンクリート流入
部2でさえあれば、例えば図23のようにL型擁壁ブロ
ック601の裏面側Bであれ、図24のように側溝ブロ
ック501の延設部3の先端部であれ、或いはこれら両
部であれ、何処に設けても良い。また図示はしないが例
えば図23に示すL型擁壁ブロック601の裏面側Bの
中間一部分(コンクリート流入部2のうちの一部)にの
み取着し、或いはブロック501の各延設部3の各中間
位置に取着しても構わない。延設部3の取着位置を適宜
選択することによって、現場で要求される固着強度に適
合させるように延設部3の形成幅等を自在に調整するこ
とができる。
【0032】更に上述したブロック600等の壁10の
側端部7を、図25〜図27に例示するように凸状に形
成しておけば、ブロックを角度をもたせて連設した場
合、図28に示すように従来の平面形成された側端部同
士の場合には角部一点でのみ当接させることからその当
接作業、連結作業が困難であったという欠点が解消され
て、それがどのような角度であっても隣り合ったブロッ
ク100等と隙間なく簡単に連結させることができる。
また、連設コーナ部分の拡開スペースZは、図28に示
すように従来の平面形成された側端部同士の場合には大
きく、従って当該拡開スペースZの隙間に打設されるコ
ンクリートは大量であり且つ矢印方向への押し出し、剥
がれ落ちが生じやすい。一方、図27に示されるよう
に、本発明に係る側端部7同士を連接させた場合、その
連設コーナ部分の拡開スペースZは小さなスペースZで
しかないため、生コンクリート打設範囲が狭く、且つ外
方へ押し出される力は極めて弱いものであるから、該コ
ーナー部の現場打ちコンクリート部分が外側へ押し出さ
れて剥がれることもない。
【0033】この側端部7の凸状は、壁厚の中心を頂点
(稜線)とするもの(図25参照)の他、例えば図2
6、図27に例示するように、この側端部7を有する壁
10の内面側H(連接する壁10、10が凹屈曲する
側)のみを縦方向に切欠く、或いは面取りする状態に形
成するもの等の如く、連設状体における側端部7の外方
側P(凸屈曲する側)に偏って凸となる状態のものが、
拡開スペースZを小さくする上でより好ましい。なお、
その突出角度は問わず、また凸状態における傾斜面を平
面形成しても良く曲面形成しても良い。更には、図27
のように突出段部状に形成した場合であっても、連設コ
ーナ部分の拡開スペースZが小さくなり、生コンクリー
ト打設範囲が狭く且つその外方へ押し出される力を弱い
ものとなし得る限りにおいて、かかる態様も含まれる。
この側端部7の凸状は、少なくとも一壁の側端部に設け
られていれば良いが、これを全壁の側端部に設けて良い
ことはいうまでもない。また側溝用、暗渠用、その他、
種類を問わず全てのブロックに適用されるものである。
【0034】次に、上記本実施例にかかる各ブロックを
敷設する方法について説明する。本各発明は凹部1やコ
ンクリート流入部2等を備えたことを特徴を有するもの
であり、その敷設方法については通常一般のブロック敷
設方法と略同様である。 つまり、該ブロック100等
を敷設すべき場所に配置した後、該ブロック100等の
凹部1または、凹部1とコンクリート流入部2に現場打
ちコンクリートKを打設すれば、それで良い(図2、図
5、図6、図13等、参照)。一方、凹部1やコンクリ
ート流入部2によって確実なる連結結合が確保されるた
め、その敷設処理はむしろ従来の敷設処理よりも迅速且
つ容易となる。一例を示すと、例えば図10の土留目的
を兼ねた側溝ブロック400の場合、歩道や畑間近の敷
設場所を地ならしした後これを設置して、現場打ちコン
クリートKをブロック400の開口部上方から、或いは
ブロック400の延設部3側から、図13のように凹部
1やコンクリート流入部2が充填されるように打設して
養生硬化させる。この場合、図24の側溝ブロック50
1のように、延設部3の先端部に崩壊可能な薄壁4を取
着した場合は、現場打ちコンクリートKを、ブロック5
01の開口部上方から、或いはブロック501の本体と
薄壁4との間に、そのコンクリート流入部2が充填され
るように打設する。なお現場打ちコンクリートKの打設
量は状況に応じて適宜調整するが、図13に例示される
ように、これらブロック400、501等と少なくとも
その下方のコンクリート流入部2とが連結する位置にま
で充填打設することが必要である。一方歩道や畑との対
向側壁がわ(延設部3が設けられていない側壁がわ)の
コンクリート処理は、歩道や畑の存在を考慮して調整を
行いつつ、上記作業と並行して或いはその後に行う。
【0035】また、図16のL型擁壁ブロック600の
場合は、これを例えば土手部近くの敷設場所を地均しし
た後設置して、現場打ちコンクリートKを、ブロック6
00の擁壁下部であって延設部3、3間等に形成された
空間部、およびこれに連続するコンクリート流入部2内
が充填されるように図18の如く打設して、養生硬化さ
せる。なお、図23のL型擁壁ブロック601のよう
に、裏面側Bに崩壊可能な薄壁4を取着した場合は、そ
の延設部3側(裏面A側)に現場打ちコンクリートKを
打設する。なお図示はしないが暗渠型ブロックについて
は、例えば図8に例示した側溝ブロック301と同様
に、天板部Tに着脱可能な蓋部を設けておき、この蓋部
を開口させて現場打ちコンクリートKを暗渠型ブロック
内へ打設する。この場合、暗渠型ブロックには側方へ連
通する本発明のコンクリート流入部2が形成されている
のであるから、該コンクリート流入部2によって基礎部
と連結される。また図3、図9に例示した中空擁壁ブロ
ック200、210は、図4のように壁内に中込材を投
入し、且つ段積みして擁壁を完成させるものであり、上
記の作業の他にかかる中込材の投入、段積みの各作業、
さらに前述した凹部1へ現場打ちコンクリートKを打設
して仕切壁Kを形成する作業が付加される。これによ
り、極めて強力に地面に固着された側溝や擁壁が完成す
るのである。
【0036】また次に、ブロック100に設けられた凹
部1を形成する方法について、以下に説明する。先ず、
コンクリート製ブロック100等の製造型枠本体(図示
せず)に、図3に例示するような凸部66を備えた凸型
材6を離脱可能に取着する。 この場合製造型枠本体
は、従来より使用する通常の側溝或いは擁壁用のブロッ
ク等を製造する型枠でよい。この凸型材6についての材
質や凸部の形状は問わない。例えば、剛性金属、プラス
チック等の硬質・軟質樹脂、ゴム材など、打設コンクリ
ート圧に抗してブロック100における凹部1を形成し
得る強度を有すれば良い。また例えば溝状の凹部1を形
成する場合にはこれに対応して例えばビニール材を加工
した突条体とし、また図3の如く散点する円形状の凹部
11とするので有れば、例えば、緩衝材として使用され
る空気が気泡状に多数個独立に注入された使い捨てのビ
ニール製シート材等としても良い。また凸部66の大き
さについても限定されないが、前述のようにこれを大き
なものとすれば、凹凸の係合関係が大となる等、適宜調
整可能である。
【0037】また、その製造型枠本体に凸型材6を離脱
可能に取着するには、製造型枠本体に凸型材6を重ねた
後にビスを抜脱可能にはめ込み係止させておく方法等で
あってもよいが、例えば接着、テープ止め等の方法を用
いれば取着作業が簡単となり好ましい。取着する位置・
場所も限定されない。例えばコンクリート製品の凹部が
その外面に形成されている場合には、当該外面の凹部の
位置に対応するよう、製造型枠本体にこの凸型材6取着
する。これにより、従来の製造型枠を利用しつつあらゆ
るコンクリート製品の凹部を形成することが可能とな
り、逐一各種製品に対応させてその製造型枠を個別に又
新たに製作する必要が無く、コスト削減が図りうる。ま
た、従来、製造型枠本体において、その内方に突出する
凸部が存在する場合には、生コンクリートを投入し硬化
させた後におけるコンクリート製品の抜き取り、すなわ
ち脱型が困難であったが、かかるコンクリート製品の凹
部と製造型枠本体の凸部とが嵌合係止しあって抜き取る
ことができないという不都合が解消される。
【0038】次に、製造型枠本体内へ生コンクリートを
投入し硬化させる。この状態では、凸型材6は製造型枠
本体内に生コンクリートとともに埋設されている。その
後、製造型枠本体を脱型する。この場合、凸型材6はコ
ンクリートに付着したままであるため、凸型材6は成形
されたブロック100等と共に製造型枠本体から取り出
される。その後、凸型材6を、該ブロック100等或い
はその凹部1から引き離し脱型するのである。このよう
にブロックの製造型枠本体に凸部66を備えた凸型材6
を離脱可能に取着してあるため、従来の製造型枠を利用
することができ経済的であるとともに、ブロック100
或いはその凹部1の形成作業が簡単である。
【0039】
【実施例】(実施例1)図1は、凹部1を備えたブロッ
クの実施例を示すものである。天板部Tと側壁部10、
10を有し底部を開放させたコンクリート製の可変側溝
用ブロック100であり、両側壁10、10の接地面側
の端部Sよりやや上方の内側において、側壁全長にわた
る略水平の溝状凹部1が設けられており、そしてこの溝
状凹部1は、図2に示されるように、現場打ちコンクリ
ートKが打設される位置に形成されている。なお、この
溝状凹部1の縦断面形状は、打設される現場打ちコンク
リートKが空隙を生じずにまんべんなくこの溝状凹部1
に充填されるよう、凹部1の底部に近づくにつれて幅が
狭くなる‘〔’状とされて直角隅部を無くすように形成
されている。なお直角隅部となる凹部1であっても現場
打ちコンクリートKとの嵌合形成が成される限り、これ
を除外するものではない。 (実施例2)図3は、凹部1を備えたブロックの他の実
施例を示すものであり、傾斜壁を有する中空の擁壁用ブ
ロック200の内面に円形状の凹部11が多数個形成さ
れている。なおこの実施例では内面全体に形成されてい
るが、必要に応じて例えば下方2列等に配置するもので
あっても良い。 (実施例3)図4は、凹部1を備えた擁壁用ブロック2
01を段積みして構築した擁壁の実施例を示すものであ
る。この擁壁用ブロック201の表裏各壁10、10の
内面には、接地面側つまり下方の擁壁用ブロック201
と当接する上方の擁壁用ブロック201の底面側端部よ
りやや上方に、上記実施例1と同様の側壁全長にわたる
略水平の溝状凹部1が設けられている。この溝状凹部1
の位置には現場打ちコンクリートKが打設されて水平方
向の仕切壁Kが形成されている。 (実施例4)図7、図8は、コンクリート流入部2を備
えたブロックの実施例を示すものであり、側溝ブロック
300はその側壁下端部の中央位置において、また側溝
ブロック301はその側壁下端部の中央部と両端の両位
置において、側壁の一部を切欠いた状態でコンクリート
流入部2が形成されている。当該コンクリート流入部2
に現場打ちコンクリートが充填されれば、側溝ブロック
300、301はより強固に固着され沈下が防止され
る。
【0040】(実施例5)図9は、凹部1およびコンク
リート流入部2を兼ね備えたブロックの実施例を示すも
のである。上下方向に開口する中空状擁壁用ブロック2
10の周壁10の内面や側壁の外面には、これら各壁1
0の下方端部からやや上方、並びに上端端部のやや下方
に、上記実施例1より幅広の略水平の溝状凹部1が設け
られている。一方、表裏両壁10、10の下端中央部お
よびその両端の位置において、側壁の一部を切欠いた状
態にコンクリート流入部2が形成されている。これら溝
状凹部1とコンクリート流入部2に現場打ちコンクリー
トKが充填されることにより、この擁壁用ブロック21
0は地面に強固に固着され横ズレ、沈下或いは浮き上が
りが防止され、或いは水平方向のコンクリート仕切壁K
が強固に形成される。 (実施例6)図10は、凹部1、コンクリート流入部
2、そして延設部3を兼ね備えたブロックの実施例を示
すものである。この側溝ブロック400は、上記実施例
4に示す側溝ブロック301と、側壁下端部の中央部と
両端の両位置に切欠き状のコンクリート流入部2を有す
る点で共通するが、この側溝ブロック400は、一方の
側壁にのみ切欠き状のコンクリート流入部2を設け、且
つこれら流入部2との相対関係で認識される側壁下端部
の突部位置に、外方に突出する略直方体状の延設部3を
連設した点で相違するものである。また、この側溝ブロ
ック400の他方(背面側)の側壁10には、その下端
部からやや上方の内面に凹部1が略水平溝状に形成さ
れ、さらに延設部3の先端がわ側壁にもおいても同様に
凹部1が略水平溝状に形成されている。そして、鉄筋5
0が側溝ブロック400および延設部3を貫通して挿入
されている。また、各コンクリート流入部2の中間部に
は、側溝ブロック400の側壁10下端部から鉄筋が垂
下延設されており、この鉄筋によっても現場打ちコンク
リートKとの連結固定が強化されることとなる。なお、
本発明に係る延設部3の形状は、例えば先端に進むに従
って幅が細く或いは厚さが薄くなる如く形成しても良い
等、この実施例に限られるものではない。
【0041】(実施例7)図14は、凹部1、コンクリ
ート流入部2、そして延設部3を兼ね備えたブロックの
他の実施例を示すものである。この側溝ブロック500
と上記実施例6の側溝ブロック400との相違は、矩形
板状の延設部3が左右端部位置に配置され、また凹部1
は、側溝ブロックの内壁等にではなく延設部3の上面に
おいて平面視矩形状のへこみとして配置されている点に
ある。 (実施例8)図15は、凹部1、コンクリート流入部
2、そして延設部3を兼ね備えたブロックのさらに他の
実施例を示すものである。この擁壁用ブロック600
は、上記実施例6の側溝ブロック400と比較して、擁
壁用のブロックであること、直方体状の延設部3が擁壁
下端部に3個配設されていること、溝状の凹部1が延設
部3の左右側面に設けられていること、の各点において
相違するものである。 (実施例9)図19は、凹部1、コンクリート流入部
2、そして延設部3を兼ね備えたブロックのさらに他の
実施例を示すものである。この擁壁用ブロック601
と、上記実施例8の擁壁用ブロック600との相違は、
延設部3が擁壁下端中央部に長手方向に細長く1個配設
されている点、凹部1が延設部3の上面に幅広の溝状に
形成されている点、擁壁の表面Aの上方部には、組合わ
せて敷設される側溝等の側壁を係止するための突出段部
が形成されている点にある。
【0042】(実施例10)図20は、凹部1、コンク
リート流入部2、そして延設部3を兼ね備えたブロック
のさらに他の実施例を示すものである。この側溝ブロッ
ク700と、上記実施例6の側溝ブロック400との相
違は、側溝ブロックが天板を有さない点、延設部3がこ
の側溝ブロック700の両側壁下端部を連結して当該部
分において底壁を形成しつつ、併せて一方壁の外方に突
出形成されている点、にある。これによって、U字状側
溝ブロックの敷設角度を容易に変更することができると
共に、きわめて強固な土留壁を構築することができる。 (実施例11)図23は、本発明の凹部1、コンクリー
ト流入部2、延設部3、そして崩壊可能な薄壁4を兼ね
備えたブロックの実施例を示すものである。この擁壁用
ブロック601は、上記実施例8の擁壁用ブロック60
0の壁面Bに、崩壊可能な薄壁4である板体を貼着した
ものであり、現場打ちコンクリートKの打設範囲や打設
量を容易に調整することが可能となる。 (実施例12)図24は、本発明の崩壊可能な薄壁4を
兼ね備えたブロックの他の実施例を示すものである。こ
の側溝ブロック501は、上記実施例11の擁壁用ブロ
ック601と異なり、崩壊可能な薄壁4たる板体を各延
設部3の先端側面部に貼着したものである。 (実施例13)図25は、壁10の側端部7を凸状に形
成したブロックの実施例を示すものである。この擁壁用
ブロック611の両側端部7は、壁厚の中心を頂点(稜
線)とする横断面円弧状に形成されている。この擁壁用
ブロック611相互を角度をもたせて連設した場合、そ
れがどのような角度であっても隣り合った擁壁用ブロッ
ク611と隙間なく簡単に連結させることができる。 (実施例14)図26、図27は、壁10の側端部7を
凸状に形成したブロックの他の実施例を示す平面図であ
る。この中空の擁壁用ブロック220の側端部7は、側
壁外方側P(凸屈曲する側)に偏って凸となる状態に形
成されている点で、上記実施例13の擁壁用ブロック6
11と相違する。
【0043】本各発明においては、上記実施例に限るも
のではなく、暗渠型ブロックであれ基礎ブロックであ
れ、強固な固着を要するブロックの全てに適用され得る
ものであり、要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能で
ある。
【0044】
【発明の効果】以上、詳述した通り、まず請求項1に係
る発明は、ブロックと現場打ちコンクリートとの当接面
部に、該コンクリート製ブロックの表裏面間であって側
方に連通するコンクリート流入部を設け、コンクリート
流入部に、崩壊可能な薄壁を設 けたことを特徴とする。
従って、このコンクリート流入部内にコンクリートが打
設されることによって、ブロックはこれを跨いでその上
方に設置されることとなり、下方移動が阻止されて沈下
しない。また生コンクリートを打設する際の流入圧力或
いは側圧力も緩和され、ブロックの浮き上がりが軽減さ
れる。
【0045】さらに該ブロックの内側または外側の何れ
か一方から現場打ちコンクリートを打設すれば、この表
裏面間に連通するコンクリート流入部を通過して現場打
ちコンクリートが何れの側にも打設されることとなり、
打設作業の迅速化、容易化が図れる。そしてコンクリー
ト流入部の位置においてブロックの内側と外側間にわた
り連続する一枚板状態又は一本の棒状態の基礎部が出来
上がり、且つブロックを巻き込むように取り囲んで連結
するため、ブロックとの連結固定が一層強固なものとな
る。
【0046】さらに、上記作用に加えて、崩壊可能な薄
壁により、現場打ちコンクリートの打設範囲をその施行
前に予め適宜設定・変更することが可能となる。また周
辺の他の敷設工事の進行状況の如何を問わず、本発明の
ブロックの敷設作業のみを独立して行うことが極めて容
易となる。一方、この薄壁は崩壊可能なものであるか
ら、打設範囲の限定が不要の場合には現場でこれを崩壊
させれば、生コンクリートをブロックの内外に連続して
打設することができる。
【0047】請求項2に係る発明においては、擁壁或い
は側溝等のコンクリート製ブロックにおいて、このコン
クリート製ブロックと現場打ちコンクリートとの当接面
部であって且つ該コンクリート製ブロックの接地面側の
端部を除く位置に、凹部を設けたことを特徴とする。し
たがって、該ブロックと現場打ちコンクリートとが嵌合
係止され連結強度が一層向上し、敷設後のブロックは横
ズレ、浮き上りや沈下を生じない。そしてこの強固な固
定によって、現場打ちコンクリートの打設量を減少させ
ることが可能となり、或いは従来のようなU字側溝等の
ブロックの側壁を高く形成せしめてその下端側をより地
中深く埋設するという必要性が軽減される。また、この
凹部位置に水平方向の仕切壁等を設ける場合において
も、これら水平方向の仕切壁等と中空ブロックの内面と
が密接に嵌合係止して連結するため、仕切壁等の落下・
陥没が阻止され、また雨水や地中水の侵入や逆に外部へ
の漏出が遮断される。このように、ブロックの凹部にお
いて現場打ちコンクリートが密接に嵌合係止状態で連結
される上に、コンクリート流入部においても嵌合状態で
連結されて、連結強度が一層向上し、敷設後のブロック
の横ズレおよび浮き上りや沈下がより確実に阻止され
る。
【0048】請求項3に係る発明は、コンクリート製ブ
ロックの接地面側に延設部を備えたことを特徴とする請
求項1から2の何れかに記載のブロックであることか
ら、上記各作用に加えて、延設基部の形成幅や面積の大
小を問わず、基礎部との強固な連結固定が実現され、一
方、製造段階においてコンクリート流入部の大きさや形
状を予め調整して該延設基部の形状・厚さなど形成して
おけば、敷設現場において簡単且つ容易にその形状・幅
等の修正、変更が可能となる。
【0049】請求項4に係る発明は、コンクリート製ブ
ロック本体または/およびその延設部に、鉄筋等の線材
を挿入するための線材挿入孔を設けたことを特徴とする
請求項1からの何れかに記載のブロックである。従っ
て、鉄筋等を挿入して生コンクリートを打設すれば、ブ
ロックと基礎部との連結が補強されて一層強固なものと
なり、ブロックの浮き上がりや沈下、或いは蓋部等の落
下や陥没等をより確実に阻止することができる。
【0050】請求項5に係る発明は、少なくとも一壁の
側端部が凸状に形成されていることを特徴とする請求項
1からのいずれかに記載のブロックである。従って、
ブロック相互が角度を設けて横に連設される際、互いの
側端部を簡単に連接させることができるとともに、当該
コーナー部に打設した生コンクリートが、ブロックの側
壁相互によって形成される開角度に沿って押し出され剥
がれ落ちるという不具合を回避することができる。
【0051】請求項6に係る発明は、請求項1から
いずれかに記載のブロックを敷設する方法であって、該
ブロックを敷設すべき場所に配置した後、該ブロックの
凹部または/およびコンクリート流入部に現場打ちコン
クリートを打設し硬化させることを特徴とする、ブロッ
ク敷設方法である。従って、現場打ちコンクリートを打
設し硬化させるだけで、極めて容易且つ迅速に、横ズレ
や浮き上がり・沈下・陥没等の発生しない側溝等を構築
することができ、また、延設基部が設けられたL型擁壁
等のブロックにあっては、当該延設基部の幅や形状等を
敷設現場で簡単且つ容易に修正することができる。
【0052】さらに、コンクリート製ブロックの製造型
枠本体に凸部を備えた凸型材を離脱可能に取着し、該製
造型枠本体内へ生コンクリートを投入し硬化させて該製
造型枠本体を脱型した後、前記硬化した生コンクリート
に付着して該製造型枠本体から離脱した凸型材を脱型す
ることを特徴とする、ブロック壁面の凹部を形成する方
法を採用すれば、たとえブロック製造型枠内に凸型部が
存在するといえども、生コンクリートの投入硬化後には
成型品とともに凸型部が離脱し簡単に脱型され、ブロッ
ク内面の凹部を容易に形成することができる。また従来
の全ての製造型枠に適用可能であるから、製造型枠をブ
ロック製品毎に作り直す必要が無く、当該コストを削減
できる。
【0053】以上のとおり、本各発明は、現場打ちコン
クリートの打設量を増大させずに、またブロックの側壁
を高く形成せしめてその下端側をより地中深く埋設せず
とも、強固にブロックを地面に固着することができる。
また、楔や板をブロック下端面に挟み込むことによりブ
ロック下端面に間隙が生じても、完成後におけるブロッ
クの沈下を有効に阻止することができ、一方コンクリー
トを打設する際の流入圧力、側圧力によってブロックが
浮き上がるという欠点を解消することができる。またさ
らに、インバートコンクリートの硬化収縮、打設不良な
どが発生してもブロックとの継目に間隙が生じにくく、
この間隙からブロック内部の汚水等が漏れ出したり、逆
に地中水がブロック内へしみ込む不具合を、より確実に
防止することができる。従って、敷設工期を極めて短縮
することができ、敷設に要する総合コストを低減させる
ことの可能なブロックおよびその敷設方法を提供するこ
とができるという、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 凹部を設けたブロックの実施例を示す斜視図
である。
【図2】 図1のブロックに現場打ちコンクリートを打
設した状態を示す側面図である。
【図3】 凹部を設けたブロックの他の実施例を示す一
部破断斜視図、および請求項7のブロック内面の凹部を
形成する方法の発明に使用される凸形材の一例を示す斜
視図である。
【図4】 凹部を設けたブロックを段積して構築した擁
壁の一部破断斜視図である。
【図5】 凹部を設けたブロックの設置状態の実施例を
示す一部破断側面図である。
【図6】 凹部を設けたブロックの更に他の実施例を示
す一部破断側面図である。
【図7】 コンクリート流入部を設けたブロックの実施
例を示す斜視図である。
【図8】 コンクリート流入部を設けたブロックの他の
実施例を示す斜視図である。
【図9】 凹部およびコンクリート流入部を設けたブロ
ックの実施例を示す斜視図である。
【図10】凹部、コンクリート流入部、および延設部を
設けたブロックの実施例を示す斜視図である。
【図11】図10のブロックの背面側斜視図である。
【図12】図10のブロックの側面図である。
【図13】図10のブロックの敷設状態を示す縦断面図
である。
【図14】凹部、コンクリート流入部、および延設部を
設けたブロックの更に他の実施例を示す斜視図である。
【図15】凹部、コンクリート流入部、および延設部を
設けたブロックの更に他の実施例を示す斜視図である。
【図16】図15のブロックの背面側斜視図である。
【図17】図15のブロックの正面図である。
【図18】図15のブロックの敷設状態を示す縦断面図
である。
【図19】凹部、コンクリート流入部、および延設部を
設けたブロックの更に他の実施例を示す斜視図である。
【図20】凹部、コンクリート流入部、および延設部を
設けたブロックの更に他の実施例を示す斜視図である。
【図21】図20のブロックの平面図である。
【図22】図20のブロックに固定用線材(鉄筋)を挿
通した状態を示す側面図である。
【図23】本発明に係る凹部、コンクリート流入部、延
設部、および崩壊可能な薄壁を設けたブロックの実施例
を示す斜視図である。
【図24】本発明に係る凹部、コンクリート流入部、延
設部、および崩壊可能な薄壁を設けたブロックの更に他
の実施例を示す斜視図である。
【図25】本発明に係る壁の側端部が凸状に形成されて
いるブロックの実施例を示す平面図である。
【図26】本発明に係る壁の側端部が凸状に形成されて
いるブロックの他の実施例を示す平面図である。
【図27】本発明に係る壁の側端部が凸状に形成されて
いるブロックの更に他の実施例を示す平面図である。
【図28】従来のブロック壁の連結状態を示す要部拡大
平面図である。
【図29】従来のブロックの基礎部への固定状態を示す
縦断面図である。
【図30】従来のブロックの基礎部への固定状態を示す
縦断面図である。
【図31】従来のブロックの基礎部への固定状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 凹部 2 コンクリート流入部 3 延設部 4 薄壁 5 線材挿入孔 50 固定用線材 6 凸型材 66 凸部 7 側端部 10 側壁 100 本発明に係るブロック 200 本発明に係るブロック 201 本発明に係るブロック 202 本発明に係るブロック 210 本発明に係るブロック 220 本発明に係るブロック 221 本発明に係るブロック 300 本発明に係るブロック 301 本発明に係るブロック 400 本発明に係るブロック 500 本発明に係るブロック 501 本発明に係るブロック 600 本発明に係るブロック 601 本発明に係るブロック 611 本発明に係るブロック 700 本発明に係るブロック A ブロックの表面 B ブロックの裏面 K 打設コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−166324(JP,A) 実開 昭62−38987(JP,U) 実開 昭62−148688(JP,U) 実開 昭58−165078(JP,U) 実開 平4−41580(JP,U) 実開 平2−50484(JP,U) 実開 昭58−180981(JP,U) 実開 平6−34088(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 5/04 E02D 29/02 309

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擁壁或いは側溝等のコンクリート製ブロ
    ックにおいて、このコンクリート製ブロックと現場打ち
    コンクリートとの当接面部に、該コンクリート製ブロッ
    クの表裏面であって側方に連通するコンクリート流入部
    と、このコンクリート流入部に崩壊可能な薄壁とを設
    け、 前記コンクリート流入部に、現場打ち生コンクリートが
    切り欠かれた側壁の下端部よりやや上方部にまで打設さ
    れ、ブロックの壁を巻き込むように取り囲んで硬化連結
    してなることを特徴とするブロック。
  2. 【請求項2】 擁壁或いは側溝等のコンクリート製ブロ
    ックにおいて、 このコンクリート製ブロックと現場打ちコンクリートと
    の当接面部に、該コンクリート製ブロックの表裏面であ
    って側方に連通するコンクリート流入部と、このコンク
    リート流入部に設けられた崩壊可能な薄壁と、コンクリ
    ート製ブロックと現場打ちコンクリートとの当接面部で
    あって且つ該コンクリート製ブロックの接地面部の端部
    を除く位置に形成された凹部と、を設け、 このコンクリート流入部に、現場打ち生コンクリートが
    切り欠かれた側壁の下端部よりやや上方部にまで打設さ
    れ、ブロックの壁を巻き込むように取り囲んで硬化連結
    してなることを特徴とするブロック。
  3. 【請求項3】 コンクリート製ブロックの接地面側に延
    設部を備えたことを特徴とする請求項1からの何れか
    に記載のブロック。
  4. 【請求項4】 コンクリート製ブロック本体または/お
    よびその延設部に、固定用線材を挿入するための線材挿
    入孔を設けたことを特徴とする請求項1からの何れか
    に記載のブロック。
  5. 【請求項5】 少なくとも一壁の側端部が凸状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1からのいずれかに
    記載のブロック。
  6. 【請求項6】 請求項1からのいずれかに記載のブロ
    ックを敷設する方法であって、該ブロックを敷設すべき
    場所に配置した後、該ブロックの凹部または/およびコ
    ンクリート流入部に、現場打ち生コンクリートが切り欠
    かれた側壁の下端部よりやや上方部にまで打設され、ブ
    ロックの壁を巻き込むように取り囲んで硬化させること
    を特徴とする、ブロック敷設方法。
JP13527499A 1999-05-17 1999-05-17 ブロック Expired - Lifetime JP3463120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13527499A JP3463120B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13527499A JP3463120B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 ブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000319976A JP2000319976A (ja) 2000-11-21
JP3463120B2 true JP3463120B2 (ja) 2003-11-05

Family

ID=15147882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13527499A Expired - Lifetime JP3463120B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3463120B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013124542A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Masatake Oshima 自由勾配兼用有底側溝

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000319976A (ja) 2000-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6503025B1 (en) Precast concrete beam element and methods of making and installing same
US4964750A (en) Traffic barrier and method of construction
KR20100009802A (ko) Pc옹벽패널을 이용한 완전 pc 조립 저류조
JP3463120B2 (ja) ブロック
KR102157763B1 (ko) 앵커패널과 개비온월이 구비된 절토부 옹벽 및 이의 시공 방법
JPH05230845A (ja) L型ブロック擁壁の構造およびその施工方法
KR200263961Y1 (ko) 옹벽 축조용 조립식 블록
JPH05500249A (ja) 構造ビームを形成するための型枠
JPH0826522B2 (ja) 縁石用型枠
WO1995009277A1 (en) Method and assembly for fabrication pavers
KR100386696B1 (ko) 건축 구조물의 기초 콘크리트 타설공법
JPH0439336Y2 (ja)
CN219840131U (zh) 一种底板防水卷材上翻节点结构
KR200224739Y1 (ko) 조립식 연속기초블록
KR102596597B1 (ko) 경계석 연결 고정용 링크 유닛 및 그 링크 유닛을 이용한 경계석 시공방법
KR200371373Y1 (ko) 옹벽 축조용 식생블록
KR102026755B1 (ko) 저류조 벽체 및 저류조 벽체 구축방법
JPH08184016A (ja) コンクリート防護柵の施工方法及びコンクリート防護柵用型
KR20040081415A (ko) 옹벽 축조용 식생블록
JP2002047660A (ja) 住宅等の基礎施工方法及び基礎用型枠パネル
JP3153100B2 (ja) コンクリートブロック
JPS59192104A (ja) 張出歩道ブロツクおよびその敷設工法
JP2023016600A (ja) 擁壁構造及び擁壁の構築方法
KR20210004501A (ko) 결합력을 향상시킨 옹벽블록
JPS60341Y2 (ja) 積ブロック基礎枠

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140822

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term