JP3463116B2 - 駆動階先行上昇型建築工法のためのダブルアップ用地組床吊り機構 - Google Patents

駆動階先行上昇型建築工法のためのダブルアップ用地組床吊り機構

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、駆動階先行上昇
型建築工法に実施されるダブルアップ用地組床吊り機構
に関する。 【0002】 【従来の技術】最終的に建物の最上階となる駆動階をま
ず地上で組立て、この駆動階を本設柱に沿って先行上昇
させて屋根代用とすると共に建築作業の中枢のプラット
ホームとして利用し、各階の建築作業を下から順に上方
へ向かって積層方式で進める駆動階先行上昇型建築工法
は、例えば特開平3−81434号、特開平4−231
529号、特開平4−231530号、特開平4−28
1961号公報などにそれぞれ記載されて公知、周知に
属する。 【0003】また、当該建築工法の他の特徴として、各
階の建築作業は、図4A,Bに例示したように、駆動階
1の直下の本設床2の上で次上階床3の地組みを行い
(図4A)、この地組床3は吊り機構4で駆動階1に吊
り、駆動階1の先行上昇の工程と共に地組床を合一に上
昇させ(図4B)、その取付け位置(次上階位置)へ持
ち上げて柱との接合を行い、本設床とすることが行われ
る。図4中の符号5は本設柱を指す。 【0004】従って、地組床吊り機構は、駆動階先行上
昇型建築工法において重要な役割を担っている。 【0005】 【本発明が解決しようとする課題】従来の地組床吊り機
構は、駆動階の大梁と地組床の梁とを高張力ワイヤーで
連結したにすぎない構成であった。このため下記するよ
うな問題があり、解決課題になっている。 レベル調整が困難である。駆動階の上昇動作は、本
設柱に反力をとって所謂尺取り虫の如き動作をくり返す
油圧ジャッキ式の押上装置により行うため、数mm乃至数
cm刻みのレベル調整は制御上不可能に近い。このため地
組床の取付け位置に対するレベル調整に困難をきわめて
いた。 地組床に対する吊り機構の切り離し、解放の操作が
困難である。上記したように、駆動階の上昇は油圧ジャ
ッキ式の押上装置で行っており、本質的に上昇動作用と
して構成されており、必要に応じて若干下降動作させる
ことは制御上難しい。このため従来のワイヤーを使った
吊り機構は、地組床を柱へ本接合した後に同地組床から
ワイヤーを外す解放作業を、駆動階で吊ったまま(張力
負荷が作用した状態のまま)行う他なく、よって連結を
解く作業が大変困難であり、張力解放時には危険があっ
た。 地組床を駆動階と共に上昇させる当初に吊り機構に
予張力をかけることができず、所謂地切り(又は地離
れ、床離れ)を円滑にできない。繰り返し説明してきた
ように、駆動階の上昇は油圧ジャッキ式の押上装置で行
っているが、その油圧装置に突然衝撃的に大きな負荷を
作用させるのは危険であるし、上昇動作の円滑を期し難
い。即ち、駆動階と地組床とを連結したワイヤーから成
る吊り機構の場合は、実際上ワイヤーが緩んだままの状
態、つまり張力零の状態から駆動階の上昇動作を開始す
る他なく、このため地切り時に負荷の掛り方が均衡を欠
きギクシャクして不具合であった。一基の吊り機構には
およそ20トン位の大きな吊り負荷が作用するから、こ
のように大きな負荷に耐えてワイヤーに予張力を付与す
る適切な手段は見当たらないのが実情である。 【0006】したがって、本発明の目的は、レベル調整
が容易で、駆動階の上昇と併せて所謂ダブルアップの操
作が可能であり、よって地組床の引き上げ当初には地切
りを円滑ならしめる程度の予張力を付与することが可能
であり、また、地組床を取付け階の位置へ本接合した後
には切り離し、解放作業のために張力の解除が容易に可
能なダブルアップ用地組床吊り機構を提供することであ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明に係る駆動階先行上
昇型建築工法のためのダブルアップ用地組床吊り機構
は、駆動階に取付けられた上部金物から吊りロッドが吊
り下げられ、該吊りロッドによって下部金物が支持され
ていること、前記下部金物を垂直に貫通する吊り軸が設
けられ、該吊り軸の上部は前記下部金物に設置されたス
ラストベアリングを介してねじ込まれたナットにより上
下方向の微調整(レベル調整)が可能に支持されてお
り、該吊り軸の下部に吊具が設けられ、該吊具によって
地組床が吊られていることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の地組床吊り機構は、駆動
階の大梁と、地組床の梁とを連結する形で実施される。
また、図5のように、本設柱5の近傍位置に集中的に設
置して使用される。各梁材の曲げ負荷をなるべく低減す
る配慮に基づく。吊り機構の好ましい実施形態として、
吊りロッドは2本平行に配置して、上部金物及び下部金
物を安定な両端支持の形とする。一方、吊り軸は前記2
本の吊りロッドの中間位置に1本配置し、もって地組床
の荷重は中央の吊り軸を通じて両側2本の吊りロッドへ
均等に負荷する構成で実施される。1本の吊りロッドに
は6トン〜10トン程度の荷重が負荷する規模で実施さ
れる。 【0009】吊り軸の上部を下部金物に支持させるナッ
ト(ダブルナット)をレンチ等で回すことにより、ねじ
運動として地組床の高さ位置を数分の1mm程度から数cm
の範囲にわたりレベル調整することが可能である。従っ
て、駆動階の油圧ジャッキ式押上装置のみによっては一
致させることが難しい地組床の取付け位置に対するレベ
ル調整(ダブルアップ)を容易に、正確に、必要十分な
調整幅をもって迅速に行うことができ、建築の精度、品
質の向上、及び能率向上に寄与する。また、当該吊り機
構によって駆動階の大梁と地組床の梁とを連結した後、
やはりナットを回すレベル調整の要領でナットの締結力
を増大させ、円滑な地切りに適切な大きさの予張力を吊
り機構に付与することができる。逆に、地組床を取付け
階へ本設接合した後、当該吊り機構を地組床から切り離
し、解放するに際しても、やはりナットを回すレベル調
整の要領でナットの締結力を緩め、吊り機構に作用して
いる張力(吊り負荷)を完全に解消して、連結を解く作
業を容易に安全に行うことができる。 【0010】 【実施例】以下に、図示した本発明の実施例を説明す
る。図1〜図3に示した本発明のダブルアップ用地組床
吊り機構は、駆動階の大梁6を幅方向に跨ぐようにその
フランジ上に載置された上部金物7の両端部に対称的な
配置で、2本の吊りロッド8,8の上部がダブルナット
9で取付けられ、垂直下向きに平行に吊り下げられてい
る。吊りロッド8は、長さが8.3m位、外径が35mm
位の鋼棒であり、その上下両端部には有効径が32mm位
の雄ねじ部が長さ160mmに形成されている。上部金物
7は鋼板による溶接組立品である。 【0011】前記2本の吊りロッド8,8の下部に、下
部金物10が、やはりダブルナット11で水平に取付け
られている。この下部金物10も鋼板の溶接組立品であ
る。下部金物10の中央部、即ち前記2本の吊りロッド
8,8の中間位置に、下部金物10を垂直下向きに貫通
する配置で吊り軸12が設けられている。吊り軸12は
長さ48cm位、直径が65mm位の鋼棒である。図3に構
造詳細を示しているように、吊り軸12の上部は、下部
金物10の上面部に設置したスラストベアリング13を
介してダブルナット14で吊り支持されている。また、
吊り軸12の下部に二叉形状の吊具15がねじ結合さ
れ、更に止めナット16及びカンザシピン17で不離一
体的に設けられている。前記吊具15の二叉部分で、地
組床3の鉄骨梁19のフランジ上面に設けてある吊部2
0を挾み、連結ピン21を差して連結が行われている。
連結ピン21の先端部には抜け止めピン22が差し込ま
れている。 【0012】従って、連結ピン21を抜き差しすること
によって、吊り軸12と地組床18との連結又は切り離
しがワンタッチ的に軽便に自在に行われる。また、吊り
軸12の上部へねじ込まれたナット14を正・逆方向へ
回すことにより、ねじ運動として吊り軸12の高さ位
置、ひいては同吊り軸12に吊り支持された地組床3の
高さ位置のレベル調整(ダブルアップ)を行うことがで
きる。その場合、吊り軸12には10トン〜20トンぐ
らいの吊り荷重(地組床の荷重)が負荷されているが、
スラストベアリング13によってナット14の回転抵抗
は大幅に軽減されるので、レンチ等でナット14を回す
作業は人力としてもさして負担にならない。 【0013】 【本発明が奏する効果】本発明に係るダブルアップ用地
組床吊り機構を駆動階先行上昇型建築工法に実施する
と、地組床を引き上げる当初に、当該吊り機構に予め適
度な予張力を付与して、地組床の地切り(地離れ)を円
滑に安全に行うことができる。また、地組床を取付け階
の位置まで上昇させた段階で、駆動階を静止させたま
ま、地組床の高さを取付け位置へぴたり一致させるため
のレベル調整(ダブルアップ)が容易に行えるので、位
置出しの作業性が向上すると共に、建築作業の品質、精
度の向上に寄与する。 【0014】更に、地組床を取付け位置へ本設接合した
後には、吊り機構に作用している張力(吊り負荷)を一
旦零にまで解除し、その後に吊り機構と本設化した地組
床との連結を解く作業を行うことにより、同作業を安全
に容易に能率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る吊り機構の全体構造を示した斜視
図である。 【図2】同上吊り機構の使用状態を示した立面図であ
る。 【図3】吊り軸部分の拡大した断面図である。 【図4】A,Bは駆動階先行上昇型建築工法の特に地組
床の組立工程と上昇工程を示した立面図である。 【図5】駆動階と地組床を連結する吊り機構の配置を示
した概念図である。 【符号の説明】 1 駆動階 3 地組床 6 大梁 7 上部金物 8 吊りロッド 10 下部金物 12 吊り軸 13 スラストベアリング 14 ナット 15 吊具 19 梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−231529(JP,A) 実開 平6−76547(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/14 - 21/22 E04B 1/35

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 駆動階に取付けた上部金物から吊りロッ
    ドが吊り下げられ、該吊りロッドによって下部金物が支
    持されていること、前記下部金物を垂直に貫通する吊り
    軸が設けられ、該吊り軸の上部は前記下部金物に設置さ
    れたスラストベアリングを介してねじ込まれたナットに
    より上下方向の微調整が可能に支持されており、該吊り
    軸の下部に吊具が設けられ、該吊具によって地組床が吊
    られていることを特徴とする、駆動階先行上昇型建築工
    法のためのダブルアップ用地組床吊り機構。
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