JP3463083B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP3463083B2
JP3463083B2 JP16836196A JP16836196A JP3463083B2 JP 3463083 B2 JP3463083 B2 JP 3463083B2 JP 16836196 A JP16836196 A JP 16836196A JP 16836196 A JP16836196 A JP 16836196A JP 3463083 B2 JP3463083 B2 JP 3463083B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、レーザープ
リンタ、レーザーファクシミリ等に利用される電子写真
感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高感度かつ高耐久性でさらに
鮮明な画像が得られるような電子写真感光体の研究が行
なわれている。その一例として、電荷発生層に2種以上
の電荷発生物質を含有させる検討が行われている。これ
は主として波長領域の拡大や赤色再現性の改良を狙った
ものである。例えば特開平2−154272号では特定
の2種のアゾ顔料を混合することによって感光波長領域
の拡大を、また例えば特開平2−28661号では特定
のアゾ顔料を混合することによって赤色再現性の改良を
狙っている。
【0003】さらに、電荷輸送層に2種以上の電荷輸送
物質を含有させる検討も行われている。特開平4−12
8756号では特定のアミン化合物および特定のヒドラ
ゾン化合物を含有することにより帯電性の向上と高感
度、また特開平3−191359号では特定の2種の化
合物を電荷輸送層中に含有することにより帯電性の向上
と帯電、露光の繰り返し後に帯電電位の立上りの遅れ改
善に努めている。特開平3−196049号では電荷発
生層に特定のビスアゾ顔料とオキソチタニウムフタロシ
アニンを含有し、かつ電荷輸送層に特定の構造のスチル
ベン化合物および特定の構造のトリフェニルアミン系化
合物を含有させることによって、可視光領域から赤外光
(レーザー)領域までの広い波長領域で高い感度を有
し、かつ耐光性の向上に努めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単に電荷発生
物質のみの2種以上含有や、電荷輸送物質のみの2種以
上含有では帯電性や繰り返し安定性の静電特性の改善は
なされるが、画像ボケ等の静電特性にはあらわれない現
象の改善には十分対応することはできないのが実情であ
る。本発明の目的は、高感度かつ高耐久性で、さらに画
像ボケの発生が少ない電子写真感光体を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は電荷発生層及び
電荷輸送層を有する積層型電子感光体で用いられる電荷
発生物質、電荷輸送物質で良好な効果がもたらされるも
のの組合わせについていろいろな角度から検討を行なっ
てきた結果、なされたものである。
【0006】本発明によれば、(1)少なくとも電荷発
生層および電荷輸送層を有する電子写真感光体におい
て、電荷発生層に下記一般式(1)、(2)、(3)
【化1】
【化2】
【化3】 (但し、一般式(1)、(2)及び(3)において、Ar
1、Ar2及びAr3は、カップラー残基を表し、これら
は各々同一でも異なっても良いが、一般式(2)ではAr
1とAr2とは同一であってはいけない。R1及びR2は水
素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ
基、またはシアノ基を表す。R3は水素原子、塩素原
子、フッ素原子、沃素原子、臭素原子、−NO2又は−
CNを示す。Ar1、Ar2及びAr3は、下式で示され
る群から選ばれるカップラー残基を示す。
【化4】 式中、X、Y1及びZはぞれぞれ以下のものを表す。 X:−OH、−N(R4)(R5)、又は、−NHSO2
−R6であり、R4及びR5は水素原子、アシル基、又は
置換もしくは無置換のアルキル基を表し、R6は置換若
しくは無置換のアリール基を表す。 Y1:水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換の
アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホン
基、ベンズイミダゾリル基、置換若しくは無置換のスル
ファモイル基、又は、−CON(R7)(Y2)であり、
7は水素原子、アルキル基若しくはその置換体、又は
フェニル基若しくはその置換体を表し、Y2は炭化水素
環基若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換
体、又は、−N=C(R8)(R9)(但し、R8は炭化
水素環基若しくはその置換体、複素環基若しくはその置
換体、又はスチリル基若しくはその置換体、R9は水素
原子、アルキル基若しくはその置換体、又はフェニル基
若しくはその置換体を表すか、或いはR8及びR9はそれ
らに結合する炭素原子と共に環を形成してもよい)を示
す。 Z:炭化水素環基若しくはその置換体、複素環基若しく
はその置換体を表す。
【化5】 式中、R10、R11、Y1及びnはぞれぞれ以下のものを
表す。 n:1〜4の整数。 R10:水素原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又
は無置換のアリール基。 R11:水素原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又
は無置換のアリコキシ基、置換又は無置換のアルキルス
ルホニル基、置換又は無置換のアルキルメルカプト基、
ハロゲン原子、置換又は無置換のアリール基、置換又は
無置換のアシル基、シアノ基、ニトロ基、及び置換又は
無置換のアミノ基を表し、nが2〜4の整数の場合はR
11は同一、又は異なったもののいずれでも良い。 Y1:前記(化4)におけるものと同一。
【化6】 又は、
【化7】 式中、R12は置換又は無置換の炭化水素基を表す。
【化8】 又は、
【化9】 式中、R13はアルキル基、カルバモイル基、カルボキシ
ル基、或いはそのエステルを表し、Ar4は置換又は無
置換の芳香族炭化水素基を表す。
【化10】 又は、
【化11】 式中、Xは芳香族炭化水素の2価基、又は複素環の2価
基を表す。)で表わされる化合物のうち少なくとも2種
含有し、かつ電荷輸送層には下記一般式(4)、
(5)、(6)
【化12】 (式中、R14、R15、R16およびR17は水素原子、置換
もしくは無置換の低級アルキル基、又は置換若しくは無
置換のフェニル基を表し、Ar5は置換若しくは無置換
のアリール基を表し、Ar6は置換若しくは無置換のア
リーレン基を表し、Ar5とR14は共同で環を形成して
もよく、またnは0又は1の整数である。)
【化13】 (式中、R18、R20及びR21は水素原子、アミノ基、ジ
アルキルアミノ基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、
アリールオキシ基、メチレンジオキシ基、置換若しくは
無置換のアルキル基、ハロゲン原子又は置換若しくは無
置換のアリール基を、R19は水素原子、アルコキシ基、
置換若しくは無置換のアルキル基、ハロゲン原子を表
す。但し、k、l、m及びnは1、2、3又は4の整数
であり、各々が2、3又は4の整数の時は前記R18、R
19、R20及びR21は同じでも異なっていても良い。)
【化14】 (式中、R22はメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、又は2−クロルエチル基を表し、R23はメチル
基、エチル基、ベンジル基、又はフェニル基を表し、R
24は水素原子、臭素原子、炭素数1〜4のアルキル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、又
はニトロ基を表す。)で表わされる化合物のうちの少な
くとも2種含有することを特徴とする電子写真感光体が
提供される。
【0007】また、本発明によれば、(2)電荷発生層
に前記一般式(1)、(2)、(3)で表わされる化合
物のうち少なくとも2種を含有し、かつ電荷輸送層には
前記一般式(4)、(5)、(6)のうち同じ一般式で
表され構造の異なる少なくとも2種の電荷輸送物質を含
有することを特徴とする電子写真感光体、(3)電荷発
生層に前記一般式(1)、(2)、(3)のうち同じ一
般式で表され構造の異なる少なくとも2種の電荷発生物
質を含有し、かつ電荷輸送層には前記一般式(4)、
(5)、(6)で表わされる化合物のうち少なくとも2
種含有することを特徴とする電子写真感光体、(4)電
荷発生層に前記一般式(1)、(2)、(3)のうち同
じ一般式で表され構造の異なる少なくとも2種の電荷発
生物質を含有し、かつ電荷輸送層には前記一般式
(4)、(5)、(6)のうち同じ一般式で表され構造
の異なる少なくとも2種の電荷輸送物質を含有すること
を特徴とする電子写真感光体、が提供される
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子写真感光体を
添付の図面を参照しながらさらに詳細に説明する。図1
は、本発明の電子写真用感光体の構成例を示す断面図で
あり、導電性基体11上に、電荷発生層13、次いで電
荷輸送層14を設けたものである。図2は、本発明の別
の構成例を示す断面図であり、導電性基体11と電荷発
生層13の間に、中間層12を設けたものである。図3
は、本発明の更に別の構成例を示す断面図であり、導電
性基体11上に先ず、電荷輸送層14を、次いで、その
上に電荷発生層13を設けたものであり、図4は導電性
基体11と電荷輸送層14の間に中間層12を設けたも
のである。
【0009】導電性基体11としては、体積抵抗1010
Ωcm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウ
ム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金な
どの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物
を、蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状もしく
は円筒状のプラスチック、紙等に被覆したもの、あるい
はアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステン
レス等の板およびそれらをD.I.,I.I.,押出
し、引抜き等の工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩
等で表面処理した管等を使用することができる。
【0010】次に、電荷発生層13について説明する。
電荷発生層13は電荷発生物質を主材料とした層で、電
荷発生物質には一般式(1)、(2)、(3)で表わさ
れる化合物のうち少なくとも2種含有するか、または一
般式(1)、(2)、(3)のうち同じ一般式で表され
構造の異なる少なくとも2種の電荷発生物質を含有す
る。電荷発生層は電荷発生物質を主材料とした層である
が、必要に応じてバインダー樹脂を用いることもある。
各電荷発生物質の含有量は電荷発生物質の全体の重量に
対して少なくとも1重量%以上含有されていることが望
ましく、好ましくは10重量%以上がよい。
【0011】バインダー樹脂としては、ポリアミド、ポ
リウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケト
ン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカル
バゾール、ポリアクリルアミドなどが用いられる。バイ
ンダー樹脂は、電荷発生物質100重量部に対して0〜
100重量部用いるのが適当であり、好ましくは0〜5
0重量部である。
【0012】電荷発生物質としてはアゾ顔料が好適であ
り、更にアゾ顔料の中でも下記の表1(一般式1(化
1)、一般式2(化2)で表わされたもの)、表2(一
般式3(化3)で表わされたもの)に示すジスアゾ顔料
あるいはトリスアゾ顔料が最も好ましい。アゾ顔料の具
体例を以下に示す。
【0013】
【表1−(1)】
【0014】
【表1−(2)】
【0015】
【表1−(3)】
【0016】
【表1−(4)】
【0017】
【表2−(1)】
【0018】
【表2−(2)】
【0019】
【表2−(3)】
【0020】
【表2−(4)】
【0021】
【表2−(5)】
【0022】また、電荷発生層は、電荷発生物質を必要
ならばバインダー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、
シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロルエタン等の溶
媒を用いてボールミル、アトライター、サンドミルなど
により分散し、分散液を適度に希釈して塗布することに
より形成できる。塗布は、浸漬塗布法やスプレーコー
ト、ビードコート法などを用いて行なうことができる。
【0023】電荷発生層の膜厚は0.01〜5μm程度
が適当であり、好ましくは0.1〜2μmである。
【0024】電荷輸送層14は電荷輸送物質として一般
式(4)、(5)、(6)で表わされる化合物のうちの
少なくとも2種含有するか、または一般式(4)、
(5)、(6)のうち同じ一般式で表され構造の異なる
少なくとも2種の電荷輸送物質を含有する。各電荷輸送
物質の含有量は電荷輸送物質の全体の重量に対して少な
くとも1重量%以上含有されていることが望ましく、好
ましくは10重量%以上がよい。
【0025】電荷輸送層14は電荷輸送物質を主材料と
した層であるが、必要に応じてバインダー樹脂を用いる
こともある。バインダー樹脂としてはポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、
酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトル
エン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタ
ン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性
または熱硬化性樹脂などが挙げられる。電荷輸送層のバ
インダー樹脂は電荷輸送物質10重量部に対して0〜1
00重量部用いるのが適当であり、好ましくは5〜30
重量部である。
【0026】電荷輸送物質のうち、一般式(4)〔化1
2〕で表わされる化合物としては下記表3のようなもの
があげられる。
【0027】
【表3−(1)】
【0028】
【表3−(2)】
【0029】
【表3−(3)】
【0030】
【表3−(4)】
【0031】
【表3−(5)】
【0032】
【表3−(6)】
【0033】
【表3−(7)】
【0034】
【表3−(8)】
【0035】一般式(5)〔化13〕で表わされる化合
物としては下記表4のようなものがあげられる。
【0036】
【表4−(1)】
【0037】
【表4−(2)】
【0038】
【表4−(3)】
【0039】
【表4−(4)】
【0040】
【表4−(5)】
【0041】
【表4−(6)】
【0042】
【表4−(7)】
【0043】一般式(6)〔化17〕表わされる化合物
としては下記のようなものがあげられる。
【0044】
【表5−(1)】
【0045】
【表5−(2)】
【0046】
【表5−(3)】
【0047】
【表5−(5)】
【0048】
【表5−(6)】
【0049】
【表5−(7)】
【0050】
【表5−(8)】
【0051】
【表5−(9)】
【0052】電荷輸送層は、電荷輸送層を必要ならばバ
インダー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、トルエン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、
塩化メチレンなどの溶媒を用いてボールミル、アトライ
ター、サンドミルなどにより分散し、分散液を適度に希
釈して塗布することにより形成できる。塗布は浸漬塗布
法やスプレーコート、ビードコート法などを用いて行な
うことができる。
【0053】電荷輸送層14の厚さは5〜100μm程
度であり、好ましくは10〜50μmが適当である。
【0054】また、本発明において電荷輸送層14中に
可塑剤やレベリング剤を添加してもよい。可塑剤として
は、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど一
般の樹脂の可塑剤として使用されているものがそのまま
使用でき、その使用量は、バインダー樹脂に対して0〜
50重量%程度が適当である。レベリング剤としては、
ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーン
オイルなどのシリコーンオイル類が使用され、その使用
量はバインダー樹脂に対して、0〜1重量%程度が適当
である。
【0055】本発明においては図2および図4に示され
るように、導電性支持体11と、電荷発生層13又は電
荷輸送層14との間に中間層12を設けることにより、
本発明の電子写真感光体の効果をいっそう向上させるこ
とが可能であり、また接着性を改良することもできる。
中間層12には、SiO、Al23等の無機材料を蒸
着、スパッタリング、陽極酸化などの方法で設けたもの
や、ポリアミド樹脂(特開昭58−30757号公報、
特開昭58−98739号公報)、アルコール可溶性ナ
イロン樹脂(特開昭60−196766号公報)、水溶
性ポリビニルブチラール樹脂(特開昭60−23255
3号公報)、ポリビニルブチラール樹脂(特開昭58−
106549号公報)、ポリビニルアルコールなどの樹
脂層を用いることができる。また、上記樹脂中間層にZ
nO、TiO2、ZnS等の顔料粒子を分散したもの
も、中間層として用いることができる。更に、本発明の
中間層12として、シランカップリング剤、チタンカッ
プリング剤、クロムカップリング剤等を使用することも
できる。中間層12の膜厚は0〜15μmが適当であ
る。なお、本発明において、感光層の上にさらに絶縁層
や保護層を設けることも可能である。
【0056】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。ここでの部は重量基準である。
【0057】実施例1 直径80mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上
に、下記組成の電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を
順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ0.24μm厚の電
荷発生層、25μm厚の電荷輸送層を形成し、本発明の
電子写真惑光体を作成した。 [電荷発生層塗工液] 下記構造式1の電荷発生物質 1.5部
【化15】 下記構造式2の電荷発生物質 1.5部
【化16】 ポリビニルブチラール樹脂 1部 (日本モンサント社製:BR−76) シクロヘキサノン 250部 シクロヘキサン 50部 [電荷輸送層塗工液] 下記構造式3の電荷輸送物質 5部
【化17】 下記構造式4の電荷輸送物質 5部
【化18】 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:パンライトL−1250) 塩化メチレン 80部
【0058】実施例2 直径80mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上
に、下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、電
荷輸送層塗工液を順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ
3.0μm厚の下引き層、0.2μm厚の電荷発生層、
20μm厚の電荷輸送層を形成し、本発明の電子写真感
光体を作成した。 [下引層塗工液] アルコール可溶性ポリアミド 10部 (東レ社製:CM−8000) 酸化チタン粉末 21.3部 (冨士チタン工業社製:A−100) メタノール 40部 n−ブタノール 40部 [電荷発生層塗工液] 前記構造式1(化15)の電荷発生物質 7部 下記構造式5の電荷発生物質 3部
【化19】 ポリビニルブチラール樹脂 5部 (積水化学社製:エスレックBLS) シクロヘキサノン 100部 2−ブタノン 50部 [電荷輸送層塗工液] 下記構造式6の電荷輸送物質 9部
【化20】 下記構造式7の電荷輸送物質 1部
【化21】 ポリカーボネート樹脂 10部 (三菱ガス化学社製:Z300) テトラヒドロフラン 75部
【0059】実施例3 厚さ30μm、直径60mmの電鋳ニッケル上に、下記
組成の下引層塗工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗
工液を順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ10μm厚の
下引層、0.2μm厚の電荷発生層、25μm厚の電荷
輸送層を形成し、本発明の電子写真感光体を作成した。 [下引層塗工液] オイルフリーアルキド樹脂 7.5部 (大日本インキ化学工業社製:ベッコライトM6401) メラミン樹脂 5部 (大日本インキ化学工業社製:スーパーベッカミンG−821) 酸化チタン粉末 13.5部 (冨士チタン工業社製:TP−2) 2−ブタノン 20部 [電荷発生層塗工液] 前記構造式2(化16)の電荷発生物質 8部 前記構造式5(化19)の電荷発生物質 2部 ポリビニルブチラール樹脂 5部 (積水化学社製:エスレックBLS) シクロヘキサノン 100部 2−ブタノン 50部 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式4(化18)の電荷輸送物質 5部 前記構造式7(化21)の電荷輸送物質 5部 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:パンライトL−1250) 塩化メチレン 80部
【0060】実施例4 実施例1の電荷輸送層塗工液を下記組成のものに変更し
た以外は実施例1と同様にして、本発明の電子写真感光
体を作成した。 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式7(化21)の電荷輸送物質 7部 下記構造式8の電荷輸送物質 3部
【化22】 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:パンライトL−1250) 1,2−ジクロロエチレン 80部
【0061】実施例5 直径80mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上
に、下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、電
荷輸送層塗工液を順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ
2.0μm厚の下引き層、0.2μm厚の電荷発生層、
20μm厚の電荷輸送層を形成し、本発明の電子写真感
光体を作成した。 [下引層塗工液] フェノール樹脂 10部 (大日本インキ化学工業社製:plyophen TD-447(固形分60%)) 酸化チタン粉末 39部 (冨士チタン工業製:TM−1) 2−ブタノン 20部 [電荷発生層塗工液] 前記構造式2(化16)の電荷発生物質 3部 前記構造式5(化19)の電荷発生物質 7部 ポリビニルブチラール樹脂 5部 (積水化学社製:エスレックBLS) シクロヘキサノン 100部 2−ブタノン 50部 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式4(化18)の電荷輸送物質 8部 下記構造式9の電荷輸送物質 2部
【化23】 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:パンライトC−1400) 塩化メチメン 80部
【0062】実施例6 厚さ30μm、直径60mmの電鋳ニッケル上に、下記
組成の下引層塗工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗
工液を順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ10μmの下
引層、0.2μmの電荷発生層、25μmの電荷輸送層
を形成し、本発明の電子写真感光体を作成した。 [下引層塗工液] オイルフリーアルキド樹脂 7.5部 (大日本インキ化学工業製:ベッコライトM6401) メラミン樹脂 5部 (大日本インキ化学工業製:スーパーベッカミンG−821) 酸化チタン粉末 13.5部 (冨士チタン工業製:TP−2) 2−ブタノン 20部 [電荷発生層塗工液] 前記構造式1(化15)の電荷発生物質 1部 前記構造式5(化19)の電荷発生物質 9部 ポリビニルブチラール樹脂 5部 (積水化学製:エスレックBLS) シクロヘキサノン 100部 2−ブタノン 50部 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式3(化17)の電荷輸送物質 8部 前記構造式6(化20)の電荷輸送物質 2部 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:パンライトL−1400) 塩化メチレン 80部
【0063】実施例7 直径80mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上
に、下記組成の電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を
順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ0.2μm厚の電荷
発生層、30μm厚の電荷輸送層を形成し、本発明の電
子写真感光体を作成した。 [電荷発生層塗工液] 前記構造式1(化15)の電荷発生物質 2.0部 下記構造式10の電荷発生物質 1.5部
【化24】 ポリビニルブチラール樹脂 1部 (日本モンサント社製:BR−76) シクロヘキサノン 250部 シクロヘキサン 50部 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式3(化17)の電荷輸送物質 0.5部 前記構造式4(化18)の電荷輸送物質 9.5部 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:Zタイプ、分子量4万) 塩化メチメン 80部
【0064】実施例8 直径80mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上
に、下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、電
荷輸送層塗工液を順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ
1.0μm厚の下引き層、0.2μm厚の電荷発生層、
25μm厚の電荷輸送層を形成し、本発明の電子写真感
光体を作成した。 [下引層塗工液] オイルフリーアルキド樹脂 7.5部 (大日本インキ化学工業製:ベッコライトM6401) メラミン樹脂 5部 (大日本インキ化学工業製:スーパーベッカミンG−821) 酸化チタン粉末 13.5部 (冨士チタン工業製:TP−2) 2−ブタノン 20部 [電荷発生層塗工液] 前記構造式2(化16)の電荷発生物質 1.5部 下記構造式11の電荷発生物質 1.5部
【化25】 ポリビニルブチラール樹脂 1部 (日本モンサント社製:BR−76) シクロヘキサノン 250部 シクロヘキサン 50部 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式6の電荷輸送物質 6部 前記構造式7の電荷輸送物質 4部 ポリカーボネート樹脂 10部 (三菱ガス化学社製:Z300) テトラヒドロフラン 75部
【0065】実施例9 厚さ30μm、直径60mmの電鋳ニッケル上に、下記
組成の下引層塗工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗
工液を順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ5μm厚の下
引層、0.2厚μmの電荷発生層、25厚μmの電荷輸
送層を形成し、本発明の電子写真感光体を作成した。 [下引層塗工液] オイルフリーアルキド樹脂 7.5部 (大日本インキ化学工業社製:ベッコライトM6401) メラミン樹脂 5部 (大日本インキ化学工業社製:スーパーベッカミンG−821) 酸化チタン粉末 13.5部 (冨士チタン工業製:TP−2) 2−ブタノン 20部 [電荷発生層塗工液] 前記構造式5(化19)の電荷発生物質 7部 下記構造式12の電荷発生物質 3部
【化26】 ポリビニルブチラール樹脂 5部 (積水化学社製:エスレックBLS) シクロヘキサノン 100部 2−ブタノン 50部 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式4(化18)の電荷輸送物質 0.5部 前記構造式7(化21)の電荷輸送物質 4.5部 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:パンライトL−1250) 塩化メチレン 80部
【0066】実施例10 直径80mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上
に、下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、電
荷輸送層塗工液を順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ
3.5厚μmの下引き層、0.2厚μmの電荷発生層、
20μm厚の電荷輸送層を形成し、本発明の電子写真感
光体を作成した。 [下引層塗工液] フェノール樹脂 10部 (大日本インキ化学工業社製:plyophen TD-447(固形分60%)) 酸化チタン粉末 39部 (冨士チタン工業社製:TM−1) 2−ブタノン 20部 [電荷発生層塗工液] 前記構造式1の電荷発生物質 7部 前記構造式10の電荷発生物質 3部 ポリビニルブチラール樹脂 5部 (積水化学社製:エスレックBLS) シクロヘキサノン 100部 2−ブタノン 50部 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式3(化17)の電荷輸送物質 0.2部 前記構造式6(化20)の電荷輸送物質 4.8部 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:パンライトL−1250) 塩化メチメン 80部
【0067】実施例11 直径80mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上
に、下記組成の電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を
順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ0.2μm厚の電荷
発生層、30μm厚の電荷輸送層を形成し、本発明の電
子写真感光体を作成した。 [下引層塗工液] オイルフリーアルキド樹脂 7.5部 (大日本インキ化学工業社製:ベッコライトM6401) メラミン樹脂 5部 (大日本インキ化学工業社製:スーパーベッカミンG−821) 酸化チタン粉末 13.5部 (冨士チタン工業社製:TP−2) 2−ブタノン 20部 [電荷発生層塗工液] 前記構造式2(化16)の電荷発生物質 0.1部 前記構造式11の電荷発生物質 1.4部 ポリビニルブチラール樹脂 1部 (日本モンサント社製:BR−76) シクロヘキサノン 250部 シクロヘキサン 50部 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式7(化21)の電荷輸送物質 1部 下記構造式13の電荷輸送物質 9部
【化27】 ポリカーボネート樹脂 10部 (三菱ガス化学社製:Z300) テトラヒドロフラン 75部
【0068】実施例12 厚さ30μm、直径60mmの電鋳ニッケル上に、下記
組成の下引層塗工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗
工液を順次、浸漬塗工、乾燥してそれぞれ10μm厚の
下引層、0.2厚μmの電荷発生層、25厚μmの電荷
輸送層を形成し、本発明の電子写真感光体を作成した。 [下引層塗工液] オイルフリーアルキド樹脂 7.5部 (大日本インキ化学工業社製:ベッコライトM6401) メラミン樹脂 5部 (大日本インキ化学工業社製:スーパーベッカミンG−821) 酸化チタン粉末 13.5部 (石原産業社製:タイペークCR−EL) 2−ブタノン 20部 [電荷発生層塗工液] 前記構造式5(化19)の電荷発生物質 7部 前記構造式12(化26)の電荷発生物質 3部 ポリビニルブチラール樹脂 5部 (積水化学社製:エスレックBLS) シクロヘキサノン 100部 2−ブタノン 50部 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式4(化18)の電荷輸送物質 0.5部 前記構造式9(化23)の電荷輸送物質 4.5部 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:パンライトL−1250) 塩化メチレン 80部
【0069】比較例1 電荷輸送層塗工液を下記組成のものに変更した以外は実
施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式1(化15)の電荷輸送物質 3部 ポリビニルブチラール樹脂 1部 (日本モンサント社製:BR−76) シクロヘキサノン 250部 シクロヘキサン 50部
【0070】比較例2 電荷輸送層塗工液を下記組成のものに変えた以外は実施
例3と同様にして電子写真感光体を作成した。 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式4(化18)の電荷輸送物質 10部 ポリカーボネート樹脂 10部 (帝人化成社製:パンライトL−1250) 塩化メチレン 80部
【0071】これら実施例及び比較例で作製した電子写
真感光体を下記の2つの方法で評価した。評価−1、評
価−2の結果を表6、表7に示す。 [評価−1]以上のようにして作製した電子写真感光体
を特開昭60−100167号で示される複写機の感光
体の繰り返し使用時の表面電位変化を計測する装置に装
着し、1700rpmに回転させ、−6.0kVのコロ
ナ帯電を20秒間行い、このときの表面電位Vmを測定
した。次に10秒間暗減衰させたときの表面電位をV0
とし、これらの値から、暗減衰率D.D(=V0/Wm
を求めた。その後感光体を−800Vに帯電させた後、
26.3lx・sのタングステン光を照射し、V0の半
分の電位に光減衰させるのに必要な光量E1/2(lx・
s)を測定した。更に上記の帯電と露光を連続して1時
間行い、疲労させた後、再び、前期と同様の測定を行っ
た。 [評価−2]以上得られた感光体を実施例3、6、9、
12、比較例2については反転現像方式のレーザープリ
ンターSP2000(リコー社製)で画像評価を行ない
初期、2万枚目、4万枚目の画像品質を評価した。上記
以外の実施例、比較例で得られた感光体は反転現像方式
の複写機イマジオ420(リコー社製)で初期、5万枚
目、10万枚目の画像品質を評価した。なお、画像ボケ
の評価は1mmの細線が画像ボケによって何mmになる
かどうかで判定した。画像ボケ評価の判定基準は下記表
に示すとおりである。判定が◎、○であれば実用上特に
間題はないが、判定が×の場合は実用に適さない。 判 定 細線の太さ(mm) ◎ 1.0mm ○ 1.0〜1.3mm × 1.3mm以上
【0072】
【表6】
【0073】
【表7】
【0074】
【発明の効果】請求項1、2、3及び4の発明によれ
ば、高感度、高耐久でかつ画像ボケの発生の少ない電子
写真感光体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の模式断面図。
【図2】他の本発明の電子写真感光体の模式断面図。
【図3】他の本発明の電子写真感光体の模式断面図。
【図4】他の本発明の電子写真感光体の模式断面図。
【符号の説明】
11 導電性基体 12 中間層 13 電荷発生層 14 電荷輸送層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 建彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平6−324503(JP,A) 特開 平6−49433(JP,A) 特開 平6−130684(JP,A) 特開 平7−261418(JP,A) 特開 平4−136864(JP,A) 特開 平6−3840(JP,A) 特開 平2−127655(JP,A) 特開 平7−92705(JP,A) 特開 平4−321053(JP,A) 特開 平1−319752(JP,A) 特開 平2−178669(JP,A) 特開 平1−172964(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電荷発生層および電荷輸送層
    を有する電子写真感光体において、電荷発生層に下記一
    般式(1)、(2)、(3)で表わされる化合物のうち
    少なくとも2種含有し、かつ電荷輸送層には下記一般式
    (4)、(5)、(6)で表わされる化合物のうちの少
    なくとも2種含有することを特徴とする電子写真感光
    体。 【化1】 【化2】 【化3】 (但し、一般式(1)、(2)及び(3)において、Ar
    1、Ar2及びAr3は、カップラー残基を表し、これら
    は各々同一でも異なっても良いが、一般式(2)ではAr
    1とAr2とは同一であってはいけない。R1及びR2は水
    素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ
    基、またはシアノ基を表す。R3は水素原子、塩素原
    子、フッ素原子、沃素原子、臭素原子、−NO2又は−
    CNを示す。Ar1、Ar2及びAr3は、下式で示され
    る群から選ばれるカップラー残基を示す。 【化4】 式中、X1、Y1及びZはぞれぞれ以下のものを表す。 X1:−OH、−N(R4)(R5)、又は、−NHSO2
    −R6であり、R4及びR5は水素原子、アシル基、又は
    置換もしくは無置換のアルキル基を表し、R6は置換若
    しくは無置換のアリール基を表す。 Y1:水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換の
    アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホン
    基、ベンズイミダゾリル基、置換若しくは無置換のスル
    ファモイル基、又は、−CON(R7)(Y2)であり、
    7は水素原子、アルキル基若しくはその置換体、又は
    フェニル基若しくはその置換体を表し、Y2は炭化水素
    環基若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換
    体、又は、−N=C(R8)(R9)(但し、R8は炭化
    水素環基若しくはその置換体、複素環基若しくはその置
    換体、又はスチリル基若しくはその置換体、R9は水素
    原子、アルキル基若しくはその置換体、又はフェニル基
    若しくはその置換体を表すか、或いはR8及びR9はそれ
    らに結合する炭素原子と共に環を形成してもよい)を示
    す。 Z:炭化水素環基若しくはその置換体、複素環基若しく
    はその置換体を表す。 【化5】 式中、R10、R11、Y1及びnはぞれぞれ以下のものを
    表す。 n:1〜4の整数。 R10:水素原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又
    は無置換のアリール基。 R11:水素原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又
    は無置換のアリコキシ基、置換又は無置換のアルキルス
    ルホニル基、置換又は無置換のアルキルメルカプト基、
    ハロゲン原子、置換又は無置換のアリール基、置換又は
    無置換のアシル基、シアノ基、ニトロ基、及び置換又は
    無置換のアミノ基を表し、nが2〜4の整数の場合はR
    11は同一、又は異なったもののいずれでも良い。 Y1:前記(化4)におけるものと同一。 【化6】 又は、 【化7】 式中、R12は置換又は無置換の炭化水素基を表す。 【化8】 又は、 【化9】 式中、R13はアルキル基、カルバモイル基、カルボキシ
    ル基、或いはそのエステルを表し、Ar4は置換又は無
    置換の芳香族炭化水素基を表す。 【化10】 又は、 【化11】 式中、X2は芳香族炭化水素の2価基、又は複素環の2
    価基を表す。 【化12】 (式中、R14、R15、R16およびR17は水素原子、置換
    もしくは無置換の低級アルキル基、又は置換若しくは無
    置換のフェニル基を表し、Ar5は置換若しくは無置換
    のアリール基を表し、Ar6は置換若しくは無置換のア
    リーレン基を表し、Ar5とR14は共同で環を形成して
    もよく、またnは0又は1の整数である。) 【化13】 (式中、R18、R20及びR21は水素原子、アミノ基、ジ
    アルキルアミノ基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、
    アリールオキシ基、メチレンジオキシ基、置換若しくは
    無置換のアルキル基、ハロゲン原子又は置換若しくは無
    置換のアリール基を、R19は水素原子、アルコキシ基、
    置換若しくは無置換のアルキル基、ハロゲン原子を表
    す。但し、k、l、m及びnは1、2、3又は4の整数
    であり、各々が2、3又は4の整数の時は前記R18、R
    19、R20及びR21は同じでも異なっていても良い。) 【化14】 (式中、R22はメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエ
    チル基、又は2−クロルエチル基を表し、R23はメチル
    基、エチル基、ベンジル基、又はフェニル基を表し、R
    24は水素原子、臭素原子、炭素数1〜4のアルキル基、
    炭素数1〜4のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、又
    はニトロ基を表す。)
  2. 【請求項2】 少なくとも電荷発生層および電荷輸送層
    を有する電子写真感光体において、電荷発生層に前記一
    般式(1)、(2)、(3)で表わされる化合物のうち
    少なくとも2種を含有し、かつ電荷輸送層には前記一般
    式(4)、(5)、(6)のうち同じ一般式で表され構
    造の異なる少なくとも2種の電荷輸送物質を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 少なくとも電荷発生層および電荷輸送層
    を有する電子写真感光体において、電荷発生層に前記一
    般式(1)、(2)、(3)のうち同じ一般式で表され
    構造の異なる少なくとも2種の電荷発生物質を含有し、
    かつ電荷輸送層には前記一般式(4)、(5)、(6)
    で表わされる化合物のうち少なくとも2種を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 少なくとも電荷発生層および電荷輸送層
    を有する電子写真感光体において、電荷発生層に前記一
    般式(1)、(2)、(3)のうち同じ一般式で表され
    構造の異なる少なくとも2種の電荷発生物質を含有し、
    かつ電荷輸送層には前記一般式(4)、(5)、(6)
    のうち同じ一般式で表され構造の異なる少なくとも2種
    の電荷輸送物質を含有することを特徴とする電子写真感
    光体。
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