JP3462038B2 - 画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置 - Google Patents
画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置Info
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Description
走行し原稿画像から画像データを読み取るスキャナを有
し、このスキャナをモータにより往復移動させる画像形
成装置の上記スキャナのサーボ制御装置に関するもの
で、例えば、DCサーボモータを使った速度制御、位置
制御等を行う技術全般に応用可能なものである。
クトガラス上におかれた原稿に、光源からの照明光をス
キャナを走査させながら照射し、原稿画像からの反射光
を画像データとして取り込み、感光体上に結像させて露
光処理が行われる。この画像形成装置の概略を図3に示
す。図3において、原稿2を載置するコンタクトガラス
1の下方には、光源3と第1ミラー4とが一体に取り付
けられた第1スキャナ、第2ミラー5と第3ミラー6が
一体に取り付けられた第2スキャナが設けられ、第3ミ
ラー6による反射光路上には結像レンズ7、固定の第4
ミラー8、第5ミラー9、第6ミラー10がこの順に設
けられ、第6ミラー10による反射光路上には保護ガラ
ス11、感光体ドラム12がこの順に設けられている。
トガラス1上の原稿2に沿い図3において左から右に向
かい移動しながら光源3が原稿2をスリット状に照明
し、その反射光を第1ミラー4が水平方向に反射する。
第2スキャナの第2ミラー5、第3ミラー6は、第1ミ
ラー4からの反射光を水平方向に折り返す。折り返され
た反射光は、結像レンズ7、第4、第5、第6ミラー
8、9、10で反射され、感光体ドラム12上に収束
し、原稿2の像が感光体ドラム12上に結ばれる。上記
のように第1スキャナは一定速度Vで原稿2に沿って移
動し、これに同期して第2スキャナはV/2の速度で左
から右に向かい移動し、原稿2の面から感光体ドラム表
面までの光路長が常に一定に保たれる。第1、第2スキ
ャナの移動に同期させて感光体ドラム12を回転させる
ことにより、原稿画像から画像データを読み取って感光
体ドラム12上に原稿画像と同じ画像を形成する。第
1、第2スキャナはモータによって駆動され、1回の走
査が終了すると元のホームポジションに戻される。
めに、DCサーボモータを使用してスキャナを正逆方向
に駆動するようになっている。図4は上記スキャナおよ
びこれを駆動するモータの正逆転動作を示す。図4に示
すように、読み取りのためにスキャナ駆動モータを正転
させてスキャナをスタートさせると、直ちに原稿読み取
り速度まで立ち上がり、一定速度で移動して原稿を読み
取っていく。原稿読み取りが終了すると、駆動モータは
逆転方向に駆動され、スキャナがホームポジションに戻
される。この戻り動作では、スキャナをできだけ速やか
に戻すために、原稿読み取り終了後直ちに逆転方向に原
稿読み取り時の速度の数倍まで加速され、加速後高速を
維持したまま等速で戻され、ホームポジション近くの所
定の位置からモータに正転方向の電流が流されて減速さ
れ、ホームポジションでモータへの通電を停止してスキ
ャナを停止させるようになっている。
するには、スキャナのリターン時の速度を高速化するこ
とで実現することができ、高速複写機では原稿読み取り
時の速度に対し約4〜7倍の速度でスキャナをリターン
させている。リターン時の最高速度から減速させてスキ
ャナを停止させる場合に、減速時にモータの回転方向を
逆にして反転ブレーキを利用している。しかし、ここで
問題になるのが、回転方向切り替えの際にモータの逆起
電圧の働きで過大なブレーキがかかり、予想以上の速度
低下が発生してしまうことである。モータの制御ではこ
の速度低下すなわち過大な反転ブレーキ量を補おうとと
してモータ電流を減らそうとするが、制御目標値である
電流値をゼロに設定しても、過大な反転ブレーキ量を補
正することができない場合が発生してしまう。このた
め、リターン減速時にスキャナが振動してしまい、異音
が発生したり、振動によるスキャナ速度の不安定からく
る停止位置のバラツキなどが発生する。また誘起電圧の
大きいDCモータを使用する場合や、スキャナの摺動負
荷が大きい場合などには、リターン減速の加速度を的確
に設定するのに限度があり、目的とした加速度でスキャ
ナを停止させることが困難になる場合がある。
者は、モータに流れる電流と方向を検出して自動的にモ
ータに流す電流の向きを切り替えることが可能な定電流
駆動方式について検討した。その結果、図5に示す回路
を開発した。ただし、この回路は未公知である。
1,Q32,Q33,Q34(以下単に「Q31」「Q
32」のように表示する)からなるH型ブリッジ回路
は、複写機等の画像形成装置のスキャナを駆動するDC
サーボモータM31に通電する電流を切り替えるもの
で、上記H型ブリッジ回路の中間にモータM31が接続
されている。より具体的には、電源VMMとアースとの
間にはQ31、Q33からなる直列回路とQ32、Q3
4からなる直列回路が接続され、Q31、Q33の接続
点とQ32、Q34の接続点間にモータM31が接続さ
れている。各Q31、Q32、Q33、Q34には、こ
れらQ31、Q32、Q33、Q34に流れる電流方向
とは逆向きの電流を通すダイオードD31,D32,D
33,D34(以下単に「D31」「D32」のように
表示する)が並列に接続されている。各Q31、Q3
2、Q33、Q34はマイクロコントローラ(以下「マ
イコン」という)30からの目標指示電流値を電圧に変
換した値により定電流制御回路内でオン・オフ制御さ
れ、正逆回転制御、速度制御、停止の各制御が行われ
る。
の間には、モータ電流値と電流方向を検出する手段とし
て、電流センサ40がモータM31と直列に接続されて
いる。電流センサ40としては、電流に比例して発生す
る磁束を磁気鉄心とホール素子の組合せにより非接触で
検出し、上記電流を電圧に変換して出力するホール電流
検出器などを用いることができる。その特性の一例を図
6に示す。図6に示すとおり、モータに電流が流れてい
ないとき、すなわちモータ停止状態では出力電圧OV
で、プラスの電流(仮にモータ正転方向とする)のとき
はプラスの出力電圧を、マイナスの電流(仮にモータ逆
転方向とする)のときはマイナスの出力電圧を発生す
る。この出力電圧は、電流に比例した値である。従っ
て、電流センサ40の出力電圧が0Vであるかどうか、
出力電圧の極性はどうかを見ることによって、モータ電
流値と電流の向きを検出することができる。制御目標電
流値を電圧に変換した値の極性は、電流センサ40の極
性と合わせて、プラス側をモータ正転方向、マイナス側
をモータ逆転方向に決めておく。
じたパルス信号でありかつ回転方向によって位相ずれの
向きが異なる複数相のパルス信号を発生するエンコーダ
EC31が取り付けられている。エンコーダEC31か
らのパルス信号は回転速度信号としてマイコン30のカ
ウンタ入力ポートに入力される。また、エンコーダEC
31からの複数相の信号の位相ずれの向きによって反転
するフリップフロップ回路32が設けられ、フリップフ
ロップ回路32の出力によって回転方向検出が行われ、
回転方向信号がマイコン30の入力ポートP2に入力さ
れるようになっている。
度と、エンコーダEC31により検出されたモータM3
1の速度との偏差により制御目標値を電流値として算出
し、制御目標値である電流値を電圧値に換算し出力す
る。この電圧値をD/A変換器31によりデジタル信号
からアナログ信号に変換して目標指示電流値とする。こ
の目標指示電流値と、上記電流センサ40で検出される
モータ電流値は差動増幅器IC33に入力され、上記目
標指示電流値とモータ電流値との差が演算される。ま
た、上記目標指示電流値とモータ電流値との差の演算信
号は、差動増幅器IC35でモータ停止時のモータ電流
を電圧変換した値すなわち0Vとの差が演算され、差動
増幅器IC35の出力は比較器IC36で2値化され
る。この2値化信号をフィードバックしてモータM31
の正逆回転を決定するようになっていて、上記2値化信
号のインバータIC37による反転信号S1が前記Q3
3をオン・オフ制御し、上記2値化信号S2がQ34を
オン・オフ制御する。
ンプ36ともう一つのオペアンプ37を有してなる絶対
値回路38によって全波整流され、上記目標指示電流値
とモータ電流値との差の演算信号と、モータ停止時のモ
ータ電流を電圧変換した値との差の絶対値が演算され
る。この絶対値信号は比較器IC34で三角波発生回路
33から出力される三角波と比較され、PWM信号が出
力される。このPWM信号はナンド回路34、35に入
力される。ナンド回路34にはまた上記2値化信号の反
転信号S1が入力され、ナンド回路35には上記2値化
信号S2が入力される。上記PWM信号は、モータM3
1を回転駆動するH型ブリッジ回路の上側(電流流入
側)のQ31,Q32のデューティ比を変化させて速度
制御を行うようになっている。
について説明する。図5において、リターン等速動作中
の制御目標電流値はマイナス値であり、このとき図5に
示す例の2値化信号S1およびS2は、S1=「H」レ
ベル、S2=「L」レベルで、モータ逆転方向になって
いるので、Q33がオンでPWM信号でQ32がオンの
ときはモータM31には電源VMMからQ32を通りモ
ータM31、電流センサ40、そしてQ33を通ってア
ースに電流が流れている。また、PWM信号でQ32が
オフの時は、モータM31から回生電流が電流センサ4
0、そしてQ33を通ってアースに流れ、そしてD34
を通ってモータM31に戻っている。このときの電流セ
ンサ40の出力電圧はマイナスになっている。
反転ブレーキを利用して減速させるために、目標指示電
流値をプラスに設定する。これによりS1=「L」レベ
ル、S2=「H」レベルとなってモータ正転方向への通
電に自動的に切り替わり、電流の向きが逆転する。モー
タ正転方向への通電中、Q34がオンでPWM信号でQ
31がオンのときは、モータM31には電源VMMから
Q31を通り、電流センサ40、モータM31そしてQ
34を通ってアースに電流が流れている。また、PWM
信号でQ31がオフのときは、モータM31からQ34
を通ってアースに電流が流れ、そしてD33、電流セン
サ40を通ってモータM31に戻る。
と、モータM31の逆起電圧により過大なトルクが発生
し、反転ブレーキ量が制御操作量より大きくなって速度
が急激に低下する。このとき、制御目標電流値より過大
な電流がモータM31に流れるため、S1=「H」レベ
ル、S2=「L」レベルとなって通電方向がモータ逆転
方向に切り替わり、反転モータブレーキ量を解除する動
作を行う。このように、目標指示電流値と実際にモータ
に流れている電流値および電流の向きにより、自動的に
モータに流す電流の向きを切り替える手段を設けること
で、急激な速度変化に対する制御を適切に行い、スキャ
ナ減速時の振動の発生を防止して振動によるスキャナの
停止位置のばらつきを防止し、制御速度プロフィールの
設定の余裕度を向上させている。
キャナにおけるサーボ制御装置では、モータに流す電流
の向きを、モータ電流を電圧変換した両極性の電圧値と
目標指示電流値を電圧に変換した両極性の電圧値を差動
増幅した値と、モータ停止時のモータ電流を電圧変換し
た0Vとを比較し、その結果得られた2値の信号によ
り、H型ブリッジ回路を通してモータに流す電流の方向
を自動的に決めている。
を電圧変換した両極性の電圧値と目標指示電流値を電圧
に変換した両極性の電圧値を差動増幅した値と、モータ
停止時のモータ電流を電圧変換した0Vとの差の絶対値
を生成し、この絶対値と三角波を比較することによりP
WM信号を生成してこれをモータ速度の制御量とし、こ
の制御量に応じてH型ブリッジ回路を通してモータに流
す電流量を決めている。
られたエンコーダEC31によりマイコン30内で回転
速度を演算し、演算された回転速度と予め設定した目標
回転速度との偏差によりPI制御を行い、目標指示電流
値を変化させて目標回転速度になるように制御を行って
いる。この速度制御は、エンコーダ信号による割り込み
処理、または数msec程度のタイムインターバル割り
込み処理で高速処理される。
キャナにおけるサーボ制御装置によれば、急激な速度変
化に対する制御を適切に行い、スキャナ減速時の振動の
発生を防止して振動によるスキャナの停止位置のばらつ
きを防止するという所期の目的を達成することができ
る。しかし、モータ電流を検出するための電流センサの
出力が両極性のため、マイコン30のデジタルアナログ
変換出力ポートをバイポーラ型にする必要があり、それ
自体がコスト高の要因となる。また、このデジタルアナ
ログ変換出力を駆動する電源も両極性にする必要がある
とともに、フィードバック系内のアナログ回路において
も、両極性の電源電圧が必要になる。しかし、一般にマ
イクロコントローラを用いた回路においては、片側(例
えばプラス)電源のみを用いる場合が多く、図5に示す
回路を実施するに当たっては、新たにマイナス電源を作
る必要があり、電源回路に関してもコスト高の要因とな
る。
の一方のみで駆動することを可能にしてコストの低廉化
を図ることができる画像形成装置のスキャナにおけるサ
ーボ制御装置を提案した。特願平9−9779号にかか
る発明がそれで、その実施の形態を図7に示す。図7に
示す例の大部分は図5に示す例と同じで、図5に示す例
と異なる点は、定電流制御回路のフィードバック内、具
体的には差動増幅器IC33と差動増幅器IC35との
間に、目標指示電流値を電圧に変換した値とモータ電流
値を電圧に変換した値の差分値(Iref−Imot)
に一定のオフセット電圧値V1を付加するオフセット回
路50を設け、このオフセット電圧値を付加された上記
差分値と上記オフセット電圧値V1とを比較し、その結
果得られた2値の信号により、モータに流す電流の方向
を決めてモータに正逆転指示を与え、さらに、上記オフ
セット電圧値V1を基準にして速度指示を与えるように
した点である。
ンサ40は、そのの出力電圧が、図6に示すような0V
を中心として電流の向きに応じてプラス側とマイナス側
に変化するものではなく、プラスまたはマイナスの一方
側でのみ変化するようになっている。例えば、モータに
電流が流れていないとき、すなわちモータ停止状態では
2.5Vの出力電圧を、モータM31にプラスの電流
(仮にモータ正転方向とする)が流れているときは2.
5V以上の出力電圧を、モータM31にマイナスの電流
(仮にモータ逆転の方向とする)が流れているときは
2.5V以下の出力電圧を発生するような特性をもたせ
ておく。この電流センサ40の出力電圧範囲は、実際に
モータM31に流れる電流を検出することができ、か
つ、マイコン30でデジタル・アナログ変換されたユニ
ポーラ出力電圧範囲内(例えば0〜5V)に設定する。
この電流センサ40の出力電圧は、電流に比例した値で
ある。従って、電流センサ40の出力電圧が2.5Vで
あるかどうか、2.5V以上であるか、2.5V以下で
あるかどうかを見ることによって、モータが停止してい
るかどうかすなわちモータ電流がゼロであるかどうか、
また、モータ電流値と電流の向きを検出することができ
る。制御目標電流値を電圧に変換した値は、電流センサ
40の出力と合わせて、2.5V以上であればモータ正
転方向、2.5V以下であればモータ逆転方向と決めて
おく。こうすることにより、マイコン30のデジタル・
アナログ出力をユニポーラ(片側)出力とすることがで
き、電源回路のコストの低減を図ることができる。
ば、マイコンのデジタル・アナログ出力をユニポーラ出
力とすることができ、電源回路のコストの低減を図るこ
とができるという利点があるが、電流センサとして特殊
な特性のものを用いる必要があると共に、それに応じて
フィードバック回路の構成およびその設定が面倒になる
難点がある。本発明は、これまで検討してきた優れた効
果をもたらす画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制
御装置をさらに改善し、マイクロコントローラにはユニ
ポーラ出力のデジタル・アナログ出力ポートが複数個内
蔵されていることに着目し、これを利用することによ
り、性能を落とすことなく、実質的にバイポーラ駆動と
同じ駆動を行うことができ、かつ、コストの低減化が可
能な画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置を
提供することを目的とする。
モータ速度を決めるパルス幅変調信号と回転方向を決め
る信号によりモータを正逆回転駆動するH型ブリッジ回
路と、モータに電流が流れていないときは0Vの電圧を
出力し、モータにプラスまたはマイナスの電流が流れて
いるときはこの電流の向きに応じてプラスまたはマイナ
スの電圧を出力し、これによりモータに流れている電流
値と電流の向きを検出することができる電流センサと、
モータ軸に取り付けられたエンコーダと、このエンコー
ダの検出信号によりモータの回転速度演算を行い、この
演算結果からプラスまたはマイナスの目標指示電流値を
電圧に変換してデジタル・アナログ変換出力ポートから
出力するマイクロコントローラと、このマイクロコント
ローラのデジタル・アナログ変換出力ポートから出力さ
れる目標指示電流値に比例した目標指示電圧値と上記電
流センサにより検知したモータ電流を電圧に変換した値
とを比較し、比較の結果得られる2値の信号によりH型
ブリッジ回路通じてモータに流す電流の向きを自動決定
すフィードバック回路とを有してなり、上記マイクロコ
ントローラの上記デジタル・アナログ変換出力ポート
は、片電源駆動のユニポーラ出力ポートが2個用いら
れ、この2個の出力ポートには、この2個の出力ポート
の信号の差を増幅する差動増幅器が接続されていること
により、実質的にバイポーラ出力に変換されることを特
徴とする。
明において、マイクロコントローラのデジタル・アナロ
グ変換出力ポートの出力電圧に関係なくシンクおよびソ
ース電流の両方を次段の差動増幅器に供給するために、
上記デジタル・アナログ変換出力ポートにバッファアン
プが接続されていることを特徴とする。
明において、マイクロコントローラによる速度演算の結
果、プラスの電流指示方向のときは、マイクロコントロ
ーラの一方のデジタル・アナログ変換出力ポートに指示
電流に対応した電圧値を出力し、他方のデジタル・アナ
ログ変換出力ポートは0Vに設定し、逆に、マイナスの
電流指示方向のときは、他方のデジタル・アナログ変換
出力ポートに指示電流に対応した電圧値を出力し、一方
のデジタル・アナログ変換出力ポートは0Vに設定する
ことを特徴とする。
にかかる画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装
置の実施の形態について説明する。なお、本発明にかか
る画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置の実
施の形態は、その大部分が図5、図7に示す回路例と同
じ構成になっており、マイコン30のデジタル・アナロ
グ出力ポートにバッファアンプ、差動増幅器などを付加
した点が異なっているので、この付加された回路部分を
中心に説明し、他の回路部分の説明は省略することにす
る。
・アナログ変換出力ポートとして片電源駆動のユニポー
ラ出力ポートを複数内蔵していて、このうち2個のデジ
タル・アナログ変換出力ポートDAC1,DAC2を用
い、これに以下に説明する回路を付加することによって
バイポーラ出力を可能としている。上記2個のデジタル
・アナログ変換出力ポートDAC1,DAC2はそれぞ
れ0〜5Vを出力する。一方の出力ポートDAC1のユ
ニポーラ出力はバッファアンプ11と抵抗R1を介して
差動増幅器13のマイナス入力端子に入力され、他方の
出力ポートDAC2のユニポーラ出力はバッファアンプ
12と抵抗R2を介して差動増幅器13のプラス入力端
子に入力されるようになっている。差動増幅器13の出
力端子とマイナス入力端子はフィードバック抵抗R3で
接続され、差動増幅器13のプラス入力端子は抵抗R4
を介してアースに接続されている。各抵抗の値は等し
く、R1=R2=R3=R4となっていて、この条件か
ら差動増幅器13は増幅率が1倍で、結果的には出力ポ
ートDAC1の出力と出力ポートDAC2の出力との減
算回路になっている。
AC2−DAC1)であり、例えば出力ポートDAC1
の出力が+5Vで、出力ポートDAC2の出力が0Vの
ときは差動増幅器13の出力は−5Vとなり、また、出
力ポートDAC1の出力が0Vで、出力ポートDAC2
の出力が+5Vのときは差動増幅器13の出力は+5V
となり、−5V〜+5Vのバイポーラ出力が得られるこ
とになる。このバイポーラ出力が、図5、図7に示す例
で差動増幅器IC33のプラス入力端子に入力され、前
述のとおり、モータの回転方向制御および速度制御が行
われる。
DAC2の出力値の設定はマイクロコントローラ30内
で速度演算の結果に基づいて行われるもので、図2に示
す手順で行われる。ここでは各動作ステップをS1,S
2,……のように表すことにする。まず、マイクロコン
トローラ30内で目標速度と実際のモータ速度との偏差
を求める(S1)。この偏差の値からPI制御を行い、
目標の指示電流値を換算する(S2)。この指示電流値
の正負を判断し(S3)、これによって各出力ポートD
AC1、DAC2の出力を切り換える。すなわち、上記
指示電流値が正のときは、指示電流値を指示電圧値に変
換し(S4)、出力ポートDAC1=0Vに、出力ポー
トDAC2=指示電圧値に設定する。これによって差動
増幅器13の出力は正の電圧出力になる。また、上記指
示電流値が負のときは、指示電流値の絶対値を求め(S
6)、この指示電流値の絶対値を指示電圧値に変換し
(S7)、出力ポートDAC1=指示電圧値に、出力ポ
ートDAC2=0Vに設定する。これによって差動増幅
器13の出力は負の電圧出力になる。このようにして、
差動増幅器13からはバイポーラ型のデジタル・アナロ
グ出力ポートを用いたときと全く同様の出力が得られ、
バイポーラ出力による制御が行われることになる。
・アナログ出力ポートを用いた場合を想定し、仮に−5
V〜+5Vを8ビットの精度で制御するものとすれば、
1ビットあたりの分解能は39.2mVとなる。しか
し、上記本発明の実施の形態のように2個のユニポーラ
型のデジタル・アナログ出力ポートを用い、それぞれの
デジタル・アナログ出力ポートが8ビットであるとすれ
ば、それぞれ0V〜+5Vまたは−5V〜0Vが8ビッ
ト精度となるため、1ビットあたりの分解能は19.6
mVとなり、バイポーラ型のデジタル・アナログ出力ポ
ートを用いた場合と比較して2倍の分解能になり、精度
の良い制御を行うことができる。
と差動増幅器13の入力との間にそれぞれバッファアン
プ11、12を接続するのは、二つの出力ポートDAC
1、DAC2の出力信号を差動増幅するに当たり、出力
ポートDAC1、DAC2の出力電圧に影響されること
なくシンクおよびソース電流の両方を次段の差動増幅器
13に確実に供給することができるようにするためであ
る。また、バッファアンプ11、12は差動増幅器13
の入力インピーダンスを合わせる役目もしている。図示
されてはいないが、差動増幅器13を両電源駆動のオペ
アンプによるボルテージフォロワ回路とすれば、回路構
成を簡単にしかも安価に実現することができる。
度を決めるパルス幅変調信号とモータに流す電流の向き
によりモータを正逆回転駆動するH型ブリッジ回路と、
モータに電流が流れていないときは0Vの電圧を出力
し、モータにプラスまたはマイナスの電流が流れている
ときはこの電流の向きに応じてプラスまたはマイナスの
電圧を出力し、これによりモータに流れている電流値と
電流の向きを検出することができる電流センサと、モー
タ軸に取り付けられたエンコーダと、このエンコーダの
検出信号によりモータの回転速度演算を行い、この演算
結果からプラスまたはマイナスの目標指示電流値を電圧
に変換してデジタル・アナログ変換出力ポートから出力
するマイクロコントローラと、このマイクロコントロー
ラのデジタル・アナログ変換出力ポートから出力される
目標指示電流値に比例した目標指示電圧値と上記電流セ
ンサにより検知したモータ電流を電圧に変換した値とを
比較し、比較の結果得られる2値の信号によりH型ブリ
ッジ回路通じてモータに流す電流の向きを自動決定すフ
ィードバック回路とを有してなり、マイクロコントロー
ラのデジタル・アナログ変換出力ポートは、片電源駆動
のユニポーラ出力ポートが2個用いられ、この2個の出
力ポートには、この2個の出力ポートの信号の差を増幅
する差動増幅器が接続されていることにより、実質的に
バイポーラ出力に変換されるようにしたため、性能を落
とすことなく、実質的にバイポーラ駆動と同じ駆動を行
うことができる画像形成装置のスキャナにおけるサーボ
制御装置を得ることができる。
載の発明において、マイクロコントローラのデジタル・
アナログ変換出力ポートにバッファアンプが接続されて
いるため、マイクロコントローラのデジタル・アナログ
変換出力ポートの出力電圧に影響されることなくシンク
およびソース電流の両方を次段の差動増幅器に供給する
ことができ、マイクロコントローラの2個のデジタル・
アナログ変換出力ポートの出力電圧を、ハードウエアに
より正確に減算処理することができる。
載の発明において、マイクロコントローラによる速度演
算の結果、プラスの電流指示方向のときは、マイクロコ
ントローラの一方のデジタル・アナログ変換出力ポート
に指示電流に対応した電圧値を出力し、他方のデジタル
・アナログ変換出力ポートは0Vに設定し、逆に、マイ
ナスの電流指示方向のときは、他方のデジタル・アナロ
グ変換出力ポートに指示電流に対応した電圧値を出力
し、一方のデジタル・アナログ変換出力ポートは0Vに
設定するようにしたため、ソフトウエアによる処理が軽
減され、ソフトウエア処理負担が軽減される利点があ
る。
るサーボ制御装置の実施の形態の要部を示す回路図であ
る。
ログ変換出力ポートの出力を設定する手順の例を示すフ
ローチャートである。
面図である。
グチャートである。
成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置の例を示す回
路図である。
御装置に用いることができる電流センサの電流対出力電
圧特性を示すグラフである。
ナにおけるサーボ制御装置の別の例を示す回路図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 モータの駆動により原稿画像に沿い往復
移動して原稿画像から画像データを読み取る画像形成装
置のスキャナにおけるサーボ制御装置おいて、 モータ速度を決めるパルス幅変調信号とモータに流す電
流の向きによりモータを正逆回転駆動するH型ブリッジ
回路と、 モータに電流が流れていないときは0Vの電圧を出力
し、モータにプラスまたはマイナスの電流が流れている
ときはこの電流の向きに応じてプラスまたはマイナスの
電圧を出力し、これによりモータに流れている電流値と
電流の向きを検出することができる電流センサと、 モータ軸に取り付けられたエンコーダと、 上記エンコーダの検出信号によりモータの回転速度演算
を行い、この演算結果からプラスまたはマイナスの目標
指示電流値を電圧に変換してデジタル・アナログ変換出
力ポートから出力するマイクロコントローラと、 上記マイクロコントローラのデジタル・アナログ変換出
力ポートから出力される目標指示電流値に比例した目標
指示電圧値と上記電流センサにより検知したモータ電流
を電圧に変換した値を比較し、比較の結果得られる2値
の信号によりH型ブリッジ回路通じてモータに流す電流
の向きを自動決定すフィードバック回路とを有してな
り、 上記マイクロコントローラの上記デジタル・アナログ変
換出力ポートは、片電源駆動のユニポーラ出力ポートが
2個用いられ、この2個の出力ポートには、この2個の
出力ポートの信号の差を増幅する差動増幅器が接続され
ていることにより、実質的にバイポーラ出力に変換され
ることを特徴とする画像形成装置のスキャナにおけるサ
ーボ制御装置。 - 【請求項2】 マイクロコントローラのデジタル・アナ
ログ変換出力ポートの出力電圧に関係なくシンクおよび
ソース電流の両方を次段の差動増幅器に供給するため
に、上記デジタル・アナログ変換出力ポートにバッファ
アンプが接続されていることを特徴とする請求項1記載
の画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置。 - 【請求項3】 マイクロコントローラによる速度演算の
結果、プラスの電流指示方向のときは、マイクロコント
ローラの一方のデジタル・アナログ変換出力ポートに指
示電流に対応した電圧値を出力し、他方のデジタル・ア
ナログ変換出力ポートは0Vに設定し、逆に、マイナス
の電流指示方向のときは、他方のデジタル・アナログ変
換出力ポートに指示電流に対応した電圧値を出力し、一
方のデジタル・アナログ変換出力ポートは0Vに設定す
ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のスキ
ャナにおけるサーボ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11714697A JP3462038B2 (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11714697A JP3462038B2 (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10313589A JPH10313589A (ja) | 1998-11-24 |
JP3462038B2 true JP3462038B2 (ja) | 2003-11-05 |
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ID=14704608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11714697A Expired - Fee Related JP3462038B2 (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3462038B2 (ja) |
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KR20030019791A (ko) * | 2001-08-31 | 2003-03-07 | 엘지이노텍 주식회사 | 모터 구동회로 |
CN105515472B (zh) * | 2016-01-25 | 2018-05-25 | 南京凌鸥创芯电子有限公司 | 电机驱动电流检测电路及控制系统 |
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-
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- 1997-05-07 JP JP11714697A patent/JP3462038B2/ja not_active Expired - Fee Related
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