JP2008005596A - 電流検出装置およびモータ制御装置、並びに電流検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電流検出の分解能を向上するのに好適な電流検出装置を提供する。
【解決手段】電流センサ30の出力信号を所定の増幅率で増幅する増幅器32と、増幅器32の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ34と、電流センサ30の出力信号を増幅器32よりも高い増幅率で増幅する増幅器36と、増幅器36の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ38と、A/Dコンバータ34およびA/Dコンバータ38のいずれか一方を制御演算装置4に接続するスイッチ40とを備える。制御演算装置4は、A/Dコンバータ34、38で変換したデジタル信号および外部から入力したモータ制御信号に基づいて電流指令信号を生成し、生成した電流指令信号をモータ駆動回路2に出力してモータ1の駆動電流を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】電流センサ30の出力信号を所定の増幅率で増幅する増幅器32と、増幅器32の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ34と、電流センサ30の出力信号を増幅器32よりも高い増幅率で増幅する増幅器36と、増幅器36の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ38と、A/Dコンバータ34およびA/Dコンバータ38のいずれか一方を制御演算装置4に接続するスイッチ40とを備える。制御演算装置4は、A/Dコンバータ34、38で変換したデジタル信号および外部から入力したモータ制御信号に基づいて電流指令信号を生成し、生成した電流指令信号をモータ駆動回路2に出力してモータ1の駆動電流を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電流を検出する装置に係り、特に、電流検出の分解能を向上するのに好適な電流検出装置およびモータ制御装置、並びに電流検出方法に関する。
従来、モータを制御する技術としては、例えば、特許文献1記載の技術が知られている。
図2は、従来のモータ制御システムの構成を示すブロック図である。
特許文献1記載の技術は、図2に示すように、3相交流モータからなるモータ1と、モータ1に駆動電流を供給するモータ駆動回路2と、モータ1への駆動電流を検出する電流検出回路3と、電流検出回路3で検出した電流値に基づいてモータ駆動回路2を制御する制御演算装置4とで構成されている。
図2は、従来のモータ制御システムの構成を示すブロック図である。
特許文献1記載の技術は、図2に示すように、3相交流モータからなるモータ1と、モータ1に駆動電流を供給するモータ駆動回路2と、モータ1への駆動電流を検出する電流検出回路3と、電流検出回路3で検出した電流値に基づいてモータ駆動回路2を制御する制御演算装置4とで構成されている。
電流検出回路3は、モータ1への駆動電流を検出する電流センサ30と、電流センサ30の出力信号を増幅する増幅器32と、増幅器32の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ34とで構成されており、A/Dコンバータ34で変換したデジタル信号を制御演算装置4に出力する。
特開2003−324983号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術にあっては、電流センサ30の出力を一定の増幅率で増幅するため、微少電流領域の電流を正確に検出できず、電流検出の分解能が低いという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、電流検出の分解能を向上するのに好適な電流検出装置およびモータ制御装置、並びに電流検出方法を提供することを目的としている。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、電流検出の分解能を向上するのに好適な電流検出装置およびモータ制御装置、並びに電流検出方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の電流検出装置は、電流を検出する電流センサを備え、前記電流センサからのアナログ出力をデジタル出力に変換する電流検出装置であって、前記電流センサの出力信号を増幅する増幅手段と、前記電流センサの出力信号をデジタル信号に変換する第1A/D変換手段と、前記増幅手段の出力信号をデジタル信号に変換する第2A/D変換手段と、前記第1A/D変換手段の出力および前記第2A/D変換手段の出力をいずれか一方に切り換える出力切換手段とを備える。
このような構成であれば、検出する電流が微少電流領域を超える場合は、出力切換手段により第1A/D変換手段に切り換える。第1A/D変換手段に切り換えられると、第1A/D変換手段により、電流センサの出力信号がデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号が出力される。
これに対し、検出する電流が微少電流領域である場合は、出力切換手段により第2A/D変換手段に切り換える。第2A/D変換手段に切り換えられると、増幅手段により、電流センサの出力信号が増幅され、第2A/D変換手段により、増幅手段の出力信号がデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号が出力される。したがって、第1A/D変換手段を用いた場合よりも、高い分解能で電流を検出することができる。
これに対し、検出する電流が微少電流領域である場合は、出力切換手段により第2A/D変換手段に切り換える。第2A/D変換手段に切り換えられると、増幅手段により、電流センサの出力信号が増幅され、第2A/D変換手段により、増幅手段の出力信号がデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号が出力される。したがって、第1A/D変換手段を用いた場合よりも、高い分解能で電流を検出することができる。
一方、上記目的を達成するために、本発明に係る請求項2記載のモータ制御装置は、モータへの駆動電流を検出する電流センサと、前記電流センサの出力に基づいて前記モータへの駆動電流を制御する電流制御手段とを備え、前記電流センサからのアナログ出力をデジタル出力に変換して前記電流制御手段に入力するモータ制御装置であって、前記電流センサの出力信号を増幅する増幅手段と、前記電流センサの出力信号をデジタル信号に変換する第1A/D変換手段と、前記増幅手段の出力信号をデジタル信号に変換する第2A/D変換手段と、前記第1A/D変換手段および前記第2A/D変換手段のいずれか一方を前記電流制御手段に接続する出力切換手段とを備える。
このような構成であれば、モータへの駆動電流が微少電流領域を超える場合は、出力切換手段により第1A/D変換手段に切り換える。第1A/D変換手段に切り換えられると、第1A/D変換手段により、電流センサの出力信号がデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号が電流制御手段に出力される。そして、電流制御手段により、入力されたデジタル信号に基づいてモータへの駆動電流が制御される。
これに対し、モータへの駆動電流が微少電流領域である場合は、出力切換手段により第2A/D変換手段に切り換える。第2A/D変換手段に切り換えられると、増幅手段により、電流センサの出力信号が増幅され、第2A/D変換手段により、増幅手段の出力信号がデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号が出力される。そして、電流制御手段により、入力されたデジタル信号に基づいてモータへの駆動電流が制御される。したがって、第1A/D変換手段を用いた場合よりも、高い分解能で電流を検出することができる。
さらに、本発明に係る請求項3記載のモータ制御装置は、請求項2記載のモータ制御装置において、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、前記電流制御手段は、前記回転速度検出手段で検出した回転速度が所定値以上であるときは、前記第1A/D変換手段を接続すべき切換信号を前記出力切換手段に出力し、前記回転速度検出手段で検出した回転速度が前記所定値未満であるときは、前記第2A/D変換手段を接続すべき切換信号を前記出力切換手段に出力し、前記出力切換手段は、前記切換信号に基づいて前記前記第1A/D変換手段および前記第2A/D変換手段のいずれか一方を前記電流制御手段に接続する。
このような構成であれば、回転速度検出手段により、モータの回転速度が検出される。モータの回転速度が所定値以上であると、電流制御手段により、第1A/D変換手段を接続すべき切換信号が出力切換手段に出力される。そして、出力切換手段により、入力された切換信号に基づいて第1A/D変換手段が電流制御手段に接続される。
これに対し、モータの回転速度が所定値未満であると、電流制御手段により、第2A/D変換手段を接続すべき切換信号が出力切換手段に出力される。そして、出力切換手段により、入力された切換信号に基づいて第2A/D変換手段が電流制御手段に接続される。したがって、モータの回転速度が低く駆動電流が微少電流領域である場合は、高い分解能で電流を検出することができるので、モータの低速動作時または停止時の電流制御を高い精度で行うことができる。
これに対し、モータの回転速度が所定値未満であると、電流制御手段により、第2A/D変換手段を接続すべき切換信号が出力切換手段に出力される。そして、出力切換手段により、入力された切換信号に基づいて第2A/D変換手段が電流制御手段に接続される。したがって、モータの回転速度が低く駆動電流が微少電流領域である場合は、高い分解能で電流を検出することができるので、モータの低速動作時または停止時の電流制御を高い精度で行うことができる。
一方、上記目的を達成するために、本発明に係る請求項4記載の電流検出方法は、電流を検出する電流センサからのアナログ出力をデジタル出力に変換する電流検出方法であって、前記電流センサの出力信号を増幅手段により増幅する増幅ステップと、前記電流センサの出力信号を第1A/D変換手段によりデジタル信号に変換する第1A/D変換ステップと、前記増幅手段の出力信号を第2A/D変換手段によりデジタル信号に変換する第2A/D変換ステップと、前記第1A/D変換手段の出力および前記第2A/D変換手段の出力をいずれか一方に切り換える出力切換ステップとを含む。
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の電流検出装置、請求項2記載のモータ制御装置、または請求項4記載の電流検出方法によれば、微少電流領域の電流であっても高い分解能で検出することができるので、従来に比して、電流検出の分解能を向上することができるという効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項3記載のモータ制御装置によれば、モータの低速動作時または停止時の電流制御を高い精度で行うことができるという効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項3記載のモータ制御装置によれば、モータの低速動作時または停止時の電流制御を高い精度で行うことができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る電流検出装置およびモータ制御装置、並びに電流検出方法の実施の形態を示す図である。
まず、本発明を適用するモータ制御システムの構成を説明する。
図1は、本発明を適用するモータ制御システムの構成を示すブロック図である。
モータ制御システムは、図1に示すように、3相交流モータからなるモータ1と、モータ1に駆動電流を供給するモータ駆動回路2と、モータ1への駆動電流を検出する電流検出回路3と、電流検出回路3で検出した電流値に基づいてモータ駆動回路2を制御する制御演算装置4と、モータ1の回転速度を検出するエンコーダ5とで構成されている。
まず、本発明を適用するモータ制御システムの構成を説明する。
図1は、本発明を適用するモータ制御システムの構成を示すブロック図である。
モータ制御システムは、図1に示すように、3相交流モータからなるモータ1と、モータ1に駆動電流を供給するモータ駆動回路2と、モータ1への駆動電流を検出する電流検出回路3と、電流検出回路3で検出した電流値に基づいてモータ駆動回路2を制御する制御演算装置4と、モータ1の回転速度を検出するエンコーダ5とで構成されている。
モータ駆動回路2は、インバータ回路20およびFETゲート駆動回路22を有して構成されている。
インバータ回路20は、2つの電界効果トランジスタFET1およびFET2が直列に接続された第1直列回路と、第1直列回路と並列に接続された同様に2つの電界効果トランジスタFET3およびFET4の第2直列回路と、第1直列回路と並列に接続された同様に2つの電界効果トランジスタFET5およびFET6の第3直列回路とからなる3相交流インバータ回路である。そして、FETゲート駆動回路22から供給されるゲート駆動信号によりスイッチング動作し、PL線とNL線の間の直流電圧を3相交流電力に変換し、モータ1のUL線、VL線およびWL線の間に3相交流電圧を出力する。
インバータ回路20は、2つの電界効果トランジスタFET1およびFET2が直列に接続された第1直列回路と、第1直列回路と並列に接続された同様に2つの電界効果トランジスタFET3およびFET4の第2直列回路と、第1直列回路と並列に接続された同様に2つの電界効果トランジスタFET5およびFET6の第3直列回路とからなる3相交流インバータ回路である。そして、FETゲート駆動回路22から供給されるゲート駆動信号によりスイッチング動作し、PL線とNL線の間の直流電圧を3相交流電力に変換し、モータ1のUL線、VL線およびWL線の間に3相交流電圧を出力する。
FETゲート駆動回路22は、制御演算装置4からの電流指令信号に基づいてゲート駆動信号を生成し、生成したゲート駆動信号をインバータ回路20に出力する。
電流検出回路3は、VL線を流れる駆動電流を検出する電流センサ30と、電流センサ30の出力信号を所定の増幅率(1倍)で増幅する増幅器32と、増幅器32の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ34と、電流センサ30の出力信号を増幅器32よりも高い増幅率(例えば10倍)で増幅する増幅器36と、増幅器36の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ38と、制御演算装置4からの切換信号に基づいてA/Dコンバータ34およびA/Dコンバータ38のいずれか一方を制御演算装置4に接続するスイッチ40とで構成されている。なお、UL線に対しても同様の電流検出回路が接続されている。WL線の電流値は、VL線の電流値およびUL線の電流値から演算により求めることができる。
電流検出回路3は、VL線を流れる駆動電流を検出する電流センサ30と、電流センサ30の出力信号を所定の増幅率(1倍)で増幅する増幅器32と、増幅器32の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ34と、電流センサ30の出力信号を増幅器32よりも高い増幅率(例えば10倍)で増幅する増幅器36と、増幅器36の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ38と、制御演算装置4からの切換信号に基づいてA/Dコンバータ34およびA/Dコンバータ38のいずれか一方を制御演算装置4に接続するスイッチ40とで構成されている。なお、UL線に対しても同様の電流検出回路が接続されている。WL線の電流値は、VL線の電流値およびUL線の電流値から演算により求めることができる。
電流センサ30は、例えば、VL線に直列接続されたシャント抵抗の両端の電位差を増幅器で増幅し、VL線を流れる駆動電流に応じた電圧のセンサ信号を出力する。これ以外にも、ホール素子等を利用した非接触型の電流センサを利用することもできる。
制御演算装置4は、A/Dコンバータ34、38で変換したデジタル信号および外部から入力したモータ制御信号に基づいて電流指令信号を生成し、生成した電流指令信号をFETゲート駆動回路22に出力する。電流指令信号は、例えば、特許文献1記載の技術その他一般のモータ電流制御に関する技術を利用して生成することができる。
制御演算装置4は、エンコーダ5からの検出信号に基づいてモータ1の回転速度を判定し、モータ1の回転速度が所定値以上であるときは、A/Dコンバータ34を接続すべき切換信号をスイッチ40に出力し、モータ1の回転速度が所定値未満であるときは、A/Dコンバータ38を接続すべき切換信号をスイッチ40に出力する。
制御演算装置4は、A/Dコンバータ34、38で変換したデジタル信号および外部から入力したモータ制御信号に基づいて電流指令信号を生成し、生成した電流指令信号をFETゲート駆動回路22に出力する。電流指令信号は、例えば、特許文献1記載の技術その他一般のモータ電流制御に関する技術を利用して生成することができる。
制御演算装置4は、エンコーダ5からの検出信号に基づいてモータ1の回転速度を判定し、モータ1の回転速度が所定値以上であるときは、A/Dコンバータ34を接続すべき切換信号をスイッチ40に出力し、モータ1の回転速度が所定値未満であるときは、A/Dコンバータ38を接続すべき切換信号をスイッチ40に出力する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
モータ制御システムでは、モータ制御信号が入力されると、制御演算装置4により、入力されたモータ制御信号に基づいて電流指令信号が生成され、生成された電流指令信号がFETゲート駆動回路22に出力される。そして、FETゲート駆動回路22によりインバータ回路20がスイッチング動作し、モータ1に駆動電流が供給されると、モータ1が駆動する。
モータ制御システムでは、モータ制御信号が入力されると、制御演算装置4により、入力されたモータ制御信号に基づいて電流指令信号が生成され、生成された電流指令信号がFETゲート駆動回路22に出力される。そして、FETゲート駆動回路22によりインバータ回路20がスイッチング動作し、モータ1に駆動電流が供給されると、モータ1が駆動する。
モータ1が加速し、回転速度が所定値以上となると、制御演算装置4により、A/Dコンバータ34を接続すべき切換信号がスイッチ40に出力され、スイッチ40により、A/Dコンバータ34が制御演算装置4に接続される。そのため、電流センサ30により駆動電流が検出されると、増幅器32により、電流センサ30の出力信号が1倍に増幅され、A/Dコンバータ34により、増幅器32で増幅された信号がデジタル信号に変換されて制御演算装置4に出力される。そして、制御演算装置4により、入力されたデジタル信号およびモータ制御信号に基づいて電流指令信号が生成され、モータ駆動回路2により、生成された電流指令信号に基づいてモータ1への駆動電流が制御される。
これに対し、モータ1が減速し、回転速度が所定値未満となると、制御演算装置4により、A/Dコンバータ38を接続すべき切換信号がスイッチ40に出力され、スイッチ40により、A/Dコンバータ38が制御演算装置4に接続される。そのため、電流センサ30により駆動電流が検出されると、増幅器36により、電流センサ30の出力信号が10倍に増幅され、A/Dコンバータ38により、増幅器36で増幅された信号がデジタル信号に変換されて制御演算装置4に出力される。そして、制御演算装置4により、入力されたデジタル信号およびモータ制御信号に基づいて電流指令信号が生成され、モータ駆動回路2により、生成された電流指令信号に基づいてモータ1への駆動電流が制御される。したがって、モータ1の回転速度が低く駆動電流が微少電流領域である場合は、高い分解能で電流を検出することができるので、モータ1の低速動作時または停止時の電流制御を高い精度で行うことができる。
このようにして、本実施の形態では、電流センサ30の出力信号を所定の増幅率で増幅する増幅器32と、増幅器32の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ34と、電流センサ30の出力信号を増幅器32よりも高い増幅率で増幅する増幅器36と、増幅器36の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ38と、A/Dコンバータ34およびA/Dコンバータ38のいずれか一方を制御演算装置4に接続するスイッチ40とを備える。
これにより、微少電流領域の電流であっても高い分解能で検出することができるので、従来に比して、電流検出の分解能を向上することができる。分解能は、増幅器36の増幅率と同様に10倍となる。
これにより、微少電流領域の電流であっても高い分解能で検出することができるので、従来に比して、電流検出の分解能を向上することができる。分解能は、増幅器36の増幅率と同様に10倍となる。
さらに、本実施の形態では、制御演算装置4は、エンコーダ5で検出した回転速度が所定値以上であるときは、A/Dコンバータ34を接続すべき切換信号をスイッチ40に出力し、エンコーダ5で検出した回転速度が所定値未満であるときは、A/Dコンバータ38を接続すべき切換信号をスイッチ40に出力する。
これにより、モータ1の低速動作時または停止時の電流制御を高い精度で行うことができる。
これにより、モータ1の低速動作時または停止時の電流制御を高い精度で行うことができる。
上記実施の形態において、増幅器36は、請求項1、2または4記載の増幅手段に対応し、A/Dコンバータ34は、請求項1ないし4記載の第1A/D変換手段に対応し、A/Dコンバータ38は、請求項1ないし4記載の第2A/D変換手段に対応し、スイッチ40は、請求項1ないし3記載の出力切換手段に対応している。また、モータ駆動回路2および制御演算装置4は、請求項2または3記載の電流制御手段に対応し、エンコーダ5は、請求項3記載の回転速度検出手段に対応している。
なお、上記実施の形態においては、分解能を2段階に切り換えるように構成したが、これに限らず、3段階以上に切り換えるように構成することもできる。この場合、分解能の段階に応じた個数の増幅器およびA/Dコンバータを設け、各増幅器の増幅率を段階的に設定する。制御演算装置4は、モータ1の回転速度が低くなるにつれて、高い増幅率の増幅器に対応するA/Dコンバータを接続するように制御すればよい。
また、上記実施の形態においては、増幅器36の増幅率を10倍に設定したが、これに限らず、増幅器32よりも高い増幅率であれば任意の増幅率に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、増幅器32を設けて構成したが、これに限らず、増幅器32を設けず、電流センサ30およびA/Dコンバータ34を直接接続して構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、増幅器32を設けて構成したが、これに限らず、増幅器32を設けず、電流センサ30およびA/Dコンバータ34を直接接続して構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、本発明に係る電流検出装置およびモータ制御装置、並びに電流検出方法を、3相交流モータを駆動する場合について適用したが、これに限らず、ステッピングモータ、直流モータ、その他のモータを駆動する場合について適用することができる。さらに、モータを駆動する場合に限らず、任意の電流経路の電流を検出する場合について適用することもできる。
1 モータ
2 モータ駆動回路
3 電流検出回路
4 制御演算装置
5 エンコーダ
20 インバータ回路
22 FETゲート駆動回路
30 電流センサ
32、36 増幅器
34、38 A/Dコンバータ
40 スイッチ
2 モータ駆動回路
3 電流検出回路
4 制御演算装置
5 エンコーダ
20 インバータ回路
22 FETゲート駆動回路
30 電流センサ
32、36 増幅器
34、38 A/Dコンバータ
40 スイッチ
Claims (4)
- 電流を検出する電流センサを備え、前記電流センサからのアナログ出力をデジタル出力に変換する電流検出装置であって、
前記電流センサの出力信号を増幅する増幅手段と、前記電流センサの出力信号をデジタル信号に変換する第1A/D変換手段と、前記増幅手段の出力信号をデジタル信号に変換する第2A/D変換手段と、前記第1A/D変換手段の出力および前記第2A/D変換手段の出力をいずれか一方に切り換える出力切換手段とを備えることを特徴とする電流検出装置。 - モータへの駆動電流を検出する電流センサと、前記電流センサの出力に基づいて前記モータへの駆動電流を制御する電流制御手段とを備え、前記電流センサからのアナログ出力をデジタル出力に変換して前記電流制御手段に入力するモータ制御装置であって、
前記電流センサの出力信号を増幅する増幅手段と、前記電流センサの出力信号をデジタル信号に変換する第1A/D変換手段と、前記増幅手段の出力信号をデジタル信号に変換する第2A/D変換手段と、前記第1A/D変換手段および前記第2A/D変換手段のいずれか一方を前記電流制御手段に接続する出力切換手段とを備えることを特徴とするモータ制御装置。 - 請求項2において、
前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、
前記電流制御手段は、前記回転速度検出手段で検出した回転速度が所定値以上であるときは、前記第1A/D変換手段を接続すべき切換信号を前記出力切換手段に出力し、前記回転速度検出手段で検出した回転速度が前記所定値未満であるときは、前記第2A/D変換手段を接続すべき切換信号を前記出力切換手段に出力し、
前記出力切換手段は、前記切換信号に基づいて前記前記第1A/D変換手段および前記第2A/D変換手段のいずれか一方を前記電流制御手段に接続することを特徴とするモータ制御装置。 - 電流を検出する電流センサからのアナログ出力をデジタル出力に変換する電流検出方法であって、
前記電流センサの出力信号を増幅手段により増幅する増幅ステップと、前記電流センサの出力信号を第1A/D変換手段によりデジタル信号に変換する第1A/D変換ステップと、前記増幅手段の出力信号を第2A/D変換手段によりデジタル信号に変換する第2A/D変換ステップと、前記第1A/D変換手段の出力および前記第2A/D変換手段の出力をいずれか一方に切り換える出力切換ステップとを含むことを特徴とする電流検出方法。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016092989A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | モータ制御装置 |
CN114137293A (zh) * | 2021-11-02 | 2022-03-04 | 中国航空工业集团公司洛阳电光设备研究所 | 一种具有隔离功能的直流力矩电机电流检测电路 |
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2006
- 2006-06-21 JP JP2006171273A patent/JP2008005596A/ja active Pending
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