JPH10233893A - 画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置 - Google Patents

画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置

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JPH10233893A
JPH10233893A JP9035791A JP3579197A JPH10233893A JP H10233893 A JPH10233893 A JP H10233893A JP 9035791 A JP9035791 A JP 9035791A JP 3579197 A JP3579197 A JP 3579197A JP H10233893 A JPH10233893 A JP H10233893A
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value
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scanner
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JP9035791A
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English (en)
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Norikazu Okada
憲和 岡田
Norio Yamada
典生 山田
Yoshihisa Soeda
良久 添田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ電流を検出する電流センサのオフセッ
ト値がモータ制御精度に影響しない画像形成装置のスキ
ャナにおけるサーボ制御制御装置を得る。 【解決手段】 画像データを読み取るスキャナをモータ
M31により往復移動させる。モータ速度と回転方向を
決める信号によりモータを正逆駆動するH型ブリッジ回
路、モータ電流を検出し電圧に変換する電流センサ4
0、モータ電流の向きを検出する電流方向検出部、モー
タ軸と一体のエンコーダEC31の検出信号でモータの
回転速度演算と速度制御を行うマイクロコントローラ3
0、速度演算結果からの目標指示電流値に比例した目標
指示電圧値とモータ電流を電圧に変換した値とを比較す
る比較器IC36、比較結果得られた2値の信号により
H型ブリッジ回路通じてモータに流す電流の方向を自動
決定すフィードバック回路、モータ停止時の電流センサ
の出力値を検出する手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像に沿いモ
ータにより往復移動し原稿画像から画像データを読み取
る画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置に関
するもので、例えば、DCサーボモータを使った速度制
御、位置制御等を行う技術全般に応用可能なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複写機などの画像形成装置では、コンタ
クトガラス上におかれた原稿に、光源からの照明光をス
キャナを走査させながら照射し、原稿画像からの反射光
を画像データとして取り込み、感光体上に結像させて露
光処理が行われる。この画像形成装置の概略を図4に示
す。図4において、原稿2を載置するコンタクトガラス
1の下方には、光源3と第1ミラー4とが一体に取り付
けられた第1スキャナ、第2ミラー5と第3ミラー6が
一体に取り付けられた第2スキャナが設けられ、第3ミ
ラー6による反射光路上には結像レンズ7、固定の第4
ミラー8、第5ミラー9、第6ミラー10がこの順に設
けられ、第6ミラー10による反射光路上には保護ガラ
ス11、感光体ドラム12がこの順に設けられている。
【0003】上記第1スキャナは一定速度Vでコンタク
トガラス1上の原稿2に沿い図4において左から右に向
かい移動しながら光源3が原稿2をスリット状に照明
し、その反射光を第1ミラー4が水平方向に反射する。
第2スキャナの第2ミラー5、第3ミラー6は、第1ミ
ラー4からの反射光を水平方向に折り返す。折り返され
た反射光は、結像レンズ7、第4、第5、第6ミラー
8、9、10で反射され、感光体ドラム12上に収束
し、原稿2の像が感光体ドラム12上に結ばれる。上記
のように第1スキャナは一定速度Vで原稿2に沿って移
動し、これに同期して第2スキャナはV/2の速度で左
から右に向かい移動し、原稿2の面から感光体ドラム表
面までの光路長が常に一定に保たれる。第1、第2スキ
ャナの移動に同期させて感光体ドラム12を回転させる
ことにより、原稿画像から画像データを読み取って感光
体ドラム12上に原稿画像と同じ画像を形成する。第
1、第2スキャナはモータによって駆動され、1回の走
査が終了すると元のホームポジションに戻される。
【0004】このような画像データの読み取りを行うた
めに、DCサーボモータを使用してスキャナを正逆方向
に駆動するようになっている。図5は上記スキャナおよ
びこれを駆動するモータの正逆転動作を示す。図5に示
すように、読み取りのためにスキャナ駆動モータを正転
させてスキャナをスタートさせると、直ちに原稿読み取
り速度まで立ち上がり、一定速度で移動して原稿を読み
取っていく。原稿読み取りが終了すると、駆動モータは
逆転方向に駆動され、スキャナがホームポジションに戻
される。この戻り動作では、スキャナをできだけ速やか
に戻すために、原稿読み取り終了後直ちに逆転方向に原
稿読み取り時の速度の数倍まで加速され、加速後高速を
維持したまま等速で戻され、ホームポジション近くの所
定の位置からモータに正転方向の電流が流されて減速さ
れ、ホームポジションでモータへの通電を停止してスキ
ャナを停止させるようになっている。
【0005】図5からもわかるように、複写機を高速化
するには、スキャナのリターン時の速度を高速化するこ
とで実現することができ、高速複写機では原稿読み取り
時の速度に対し約4〜7倍の速度でスキャナをリターン
させている。リターン時の最高速度から減速させてスキ
ャナを停止させる場合に、減速時にモータの回転方向を
逆にして反転ブレーキを利用している。しかし、ここで
問題になるのが、回転方向切り替えの際にモータの逆起
電圧の働きで過大なブレーキがかかり、予想以上の速度
低下が発生してしまうことである。モータの制御ではこ
の速度低下すなわち過大な反転ブレーキ量を補おうとと
してモータ電流を減らそうとするが、制御目標値である
電流値をゼロに設定しても、過大な反転ブレーキ量を補
正することができない場合が発生してしまう。このた
め、リターン減速時にスキャナが振動してしまい、異音
が発生したり、振動によるスキャナ速度の不安定からく
る停止位置のバラツキなどが発生する。また誘起電圧の
大きいDCモータを使用する場合や、スキャナの摺動負
荷が大きい場合などには、リターン減速の加速度を的確
に設定するのに限度があり、目的とした加速度でスキャ
ナを停止させることが困難になる場合がある。
【0006】このような問題点を解消するために本発明
者は、モータに流れる電流と方向を検出して自動的にモ
ータに流す電流の向きを切り替えることが可能な定電流
駆動方式について検討した。その結果、図6に示す回路
を開発した。ただし、この回路は未公知である。
【0007】図6において、4個のMOS・FETQ3
1,Q32,Q33,Q34(以下単に「Q31」「Q
32」のように表示する)からなるH型ブリッジ回路
は、複写機等の画像形成装置のスキャナを駆動するDC
サーボモータM31に通電する電流を切り替えるもの
で、上記H型ブリッジ回路の中間にモータM31が接続
されている。より具体的には、電源VMMとアースとの
間にはQ31、Q33からなる直列回路とQ32、Q3
4からなる直列回路が接続され、Q31、Q33の接続
点とQ32、Q34の接続点間にモータM31が接続さ
れている。各Q31、Q32、Q33、Q34には、こ
れらQ31、Q32、Q33、Q34に流れる電流方向
とは逆向きの電流を通すダイオードD31,D32,D
33,D34(以下単に「D31」「D32」のように
表示する)が並列に接続されている。各Q31、Q3
2、Q33、Q34はマイクロコントローラ(以下「マ
イコン」という)30からの目標指示電流値を電圧に変
換した値により定電流制御回路内でオン・オフ制御さ
れ、正逆回転制御、速度制御、停止の各制御が行われ
る。
【0008】Q31,Q33の接続点とモータM31の
間には、モータ電流値と電流方向を検出する電流センサ
として、ホール電流検出器40がモータM31と直列に
接続されている。ホール電流検出器40は、電流に比例
して発生する磁束を磁気鉄心とホール素子の組合せによ
り非接触で検出し、上記電流を電圧に変換して出力する
ものである。その特性の一例を図7に示す。図7に示す
とおり、モータに電流が流れていないとき、すなわちモ
ータ停止状態では出力電圧OVで、プラスの電流(仮に
モータ正転方向とする)のときはプラスの出力電圧を、
マイナスの電流(仮にモータ逆転方向とする)のときは
マイナスの出力電圧を発生する。この出力電圧は、電流
に比例した値である。従って、ホール電流検出器40の
出力電圧が0Vであるかどうか、出力電圧の極性はどう
かを見ることによって、モータ電流値と電流の向きを検
出することができる。制御目標電流値を電圧に変換した
値の極性は、ホール電流検出器40の極性と合わせて、
プラス側をモータ正転方向、マイナス側をモータ逆転方
向に決めておく。
【0009】モータM31にはモータM31の回転に応
じたパルス信号でありかつ回転方向によって位相ずれの
向きが異なる複数相のパルス信号を発生するエンコーダ
EC31が取り付けられている。エンコーダEC31か
らのパルス信号は回転速度信号としてマイコン30のカ
ウンタ入力ポートに入力される。また、エンコーダEC
31からの複数相の信号の位相ずれの向きによって反転
するフリップフロップ回路32が設けられ、フリップフ
ロップ回路32の出力によって回転方向検出が行われ、
回転方向信号がマイコン30の入力ポートP2に入力さ
れるようになっている。
【0010】マイコン30は、予め設定されたモータ速
度と、エンコーダEC31により検出されたモータM3
1の速度との偏差により制御目標値を電流値として算出
し、制御目標値である電流値を電圧値に換算し出力す
る。この電圧値をD/A変換器31によりデジタル信号
からアナログ信号に変換して目標指示電流値とする。こ
の目標指示電流値と、上記ホール電流検出器40で検出
されるモータ電流値は差動増幅器IC33に入力され、
上記目標指示電流値とモータ電流値との差が演算され
る。また、上記目標指示電流値とモータ電流値との差の
演算信号は、差動増幅器IC35でモータ停止時のモー
タ電流を電圧変換した値すなわち0Vとの差が演算さ
れ、差動増幅器IC35の出力は比較器IC36で2値
化される。この2値化信号をフィードバックしてモータ
M31の正逆回転を決定するようになっていて、上記2
値化信号のインバータIC37による反転信号S1が前
記Q33をオン・オフ制御し、上記2値化信号S2がQ
34をオン・オフ制御する。
【0011】上記差動増幅器IC35の出力は、オペア
ンプ36ともう一つのオペアンプ37を有してなる絶対
値回路38によって全波整流され、上記目標指示電流値
とモータ電流値との差の演算信号と、モータ停止時のモ
ータ電流を電圧変換した値との差の絶対値が演算され
る。この絶対値信号は比較器IC34で三角波発生回路
33から出力される三角波と比較され、PWM信号が出
力される。このPWM信号はナンド回路34、35に入
力される。ナンド回路34にはまた上記2値化信号の反
転信号S1が入力され、ナンド回路35には上記2値化
信号S2が入力される。上記PWM信号は、モータM3
1を回転駆動するH型ブリッジ回路の上側(電流流入
側)のQ31,Q32のデューティ比を変化させて速度
制御を行うようになっている。
【0012】上記回路例において、スキャナリターン時
の動作について説明する。図6において、リターン等速
動作中の制御目標電流値はマイナス値であり、このとき
図6に示す例の2値化信号S1およびS2は、S1=
「H」レベル、S2=「L」レベルで、モータ逆転方向
になっているので、Q33がオンでPWM信号でQ32
がオンのときはモータM31には電源VMMからQ32
を通りモータM31、ホール電流検出器40、そしてQ
33を通ってアースに電流が流れている。また、PWM
信号でQ32がオフの時は、モータM31から回生電流
がホール電流検出器40、そしてQ33を通ってアース
に流れ、そしてD34を通ってモータM31に戻ってい
る。このときのホール電流検出器40の出力電圧はマイ
ナスになっている。
【0013】リターン減速位置にスキャナが達したら、
反転ブレーキを利用して減速させるために、目標指示電
流値をプラスに設定する。これによりS1=「L」レベ
ル、S2=「H」レベルとなってモータ正転方向への通
電に自動的に切り替わり、電流の向きが逆転する。モー
タ正転方向への通電中、Q34がオンでPWM信号でQ
31がオンのときは、モータM31には電源VMMから
Q31を通り、ホール電流検出器40、モータM31そ
してQ34を通ってアースに電流が流れている。また、
PWM信号でQ31がオフのときは、モータM31から
Q34を通ってアースに電流が流れ、そしてD33、ホ
ール電流検出器40を通ってモータM31に戻る。
【0014】ここで電流の向きが切り替わったときに、
モータM31の逆起電圧により過大なトルクが発生し、
反転ブレーキ量が制御操作量より大きくなって速度が急
激に低下する。このとき、制御目標電流値より過大な電
流がモータM31に流れるため、S1=「H」レベル、
S2=「L」レベルとなって通電方向がモータ逆転方向
に切り替わり、反転モータブレーキ量を解除する動作を
行う。このように、目標指示電流値と実際にモータに流
れている電流値および電流の向きにより、自動的にモー
タに流す電流の向きを切り替える手段を設けることで、
急激な速度変化に対する制御を適切に行い、スキャナ減
速時の振動の発生を防止して振動によるスキャナの停止
位置のばらつきを防止し、制御速度プロフィールの設定
の余裕度を向上させている。
【0015】このように、図6に示す画像形成装置のス
キャナにおけるサーボ制御装置では、モータに流す電流
の向きを、モータ電流を電圧変換した両極性の電圧値と
目標指示電流値を電圧に変換した両極性の電圧値を差動
増幅した値と、モータ停止時のモータ電流を電圧変換し
た0Vとを比較し、その結果得られた2値の信号によ
り、H型ブリッジ回路を通してモータに流す電流の方向
を自動的に決めている。
【0016】また、モータに流す電流量は、モータ電流
を電圧変換した両極性の電圧値と目標指示電流値を電圧
に変換した両極性の電圧値を差動増幅した値と、モータ
停止時のモータ電流を電圧変換した0Vとの差の絶対値
を生成し、この絶対値と三角波を比較することによりP
WM信号を生成してこれをモータ速度の制御量とし、こ
の制御量に応じてH型ブリッジ回路を通してモータに流
す電流量を決めている。
【0017】さらに、速度制御は、モータ軸に取り付け
られたエンコーダEC31によりマイコン30内で回転
速度を演算し、演算された回転速度と予め設定した目標
回転速度との偏差によりPI制御を行い、目標指示電流
値を変化させて目標回転速度になるように制御を行って
いる。この速度制御は、エンコーダ信号による割り込み
処理、または数msec程度のタイムインターバル割り
込み処理で高速処理される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した図6に示
す画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置によ
れば、急激な速度変化に対する制御を適切に行い、スキ
ャナ減速時の振動の発生を防止して振動によるスキャナ
の停止位置のばらつきを防止するという所期の目的を達
成することができる。しかし、より正確なモータ制御を
行うために、さらなる改良を施すことが望まれている。
すなわち、モータに流れる電流を検出する電流センサと
してのホール電流検出器40がモータ停止時にモータ電
流を検出し、かつ、このモータ電流を電圧に変換した値
は完全に0Vではなく、僅かなオフセット値をもってい
る。従って、駆動開始直後においては、モータが現実に
は回転していないにもかかわらず、モータ電流が正転ま
たは逆転の方向の流れているものとして検出し、また、
速度を示してしまう。すなわち、前述の技術によれば、
駆動開始直後のモータ電流が0Aであるとき、これを電
圧に変換した値が0Vでなければならないにもかかわら
ず、実際には微小な電圧値を出力してしまうことがあ
り、駆動開始時におけるモータの制御精度が低下するこ
とがあった。また、上記のようにホール電流検出器40
が微小なオフセット値をもっていると、このオフセット
値がモータ駆動中においてもモータ制御精度を低下させ
る要因となっていた。
【0019】本発明は、これまで検討してきた優れた効
果をもたらす画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制
御装置を実用化するに当たり、モータに流れる電流を検
出する電流センサのオフセット値がモータ制御精度に悪
影響を及ぼすことのないように、上記電流センサのオフ
セット値を検出することができる画像形成装置のスキャ
ナにおけるサーボ制御装置を提供することを目的とす
る。
【0020】本発明はまた、上記電流センサのオフセッ
ト値を検出する具体的な手段を提供すること、さらに、
検出したオフセット値に基づいて補正をかけ、正確なモ
ータの制御を行うことができる画像形成装置のスキャナ
におけるサーボ制御装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿画像に沿いモータにより往復移動し原稿画像から画
像データを読み取る画像形成装置のスキャナにおいて、
モータ速度を決める信号と回転方向を決める信号により
モータを正逆回転駆動するH型ブリッジ回路と、モータ
に流れる電流を検出して電圧値に変換する電流センサ
と、モータに流れる電流の向きを検出する電流方向検出
部と、モータ軸に取り付けられたエンコーダと、このエ
ンコーダの検出信号によりモータの回転速度演算および
速度制御を行うマイクロコントローラと、上記速度演算
結果からの目標指示電流値に比例した目標指示電圧値と
上記電流センサにより検知したモータ電流を電圧に変換
した値とを比較する比較器と、この比較器での比較結果
得られた2値の信号によりH型ブリッジ回路通じてモー
タに流す電流の方向を自動決定すフィードバック回路
と、モータ停止時の上記電流センサの出力値を検出する
手段とを有することを特徴とする。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、電流センサの出力値を検出する手段によっ
てモータ停止時の出力値を検出し、この出力値とモータ
電流0A時の理想の電圧値との差をとり、その値を電流
センサのオフセット電圧値として認識する手段を有する
ことを特徴とする。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、電流センサのオフセット電圧値を
モータ速度の目標指示電圧の中心値として、画像形成装
置の電源オン時に補正する手段を有することを特徴とす
る。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、電流センサのオフセット電圧値を
モータ速度の目標指示電圧の中心値として、モータ駆動
停止中に補正する手段を有することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装
置の実施実施の形態について説明する。なお、図6に示
す回路例と同じ構成部分には共通の符号を付した。図1
において、4個のMOS・FETQ31,Q32,Q3
3,Q34(以下単に「Q31」「Q32」のように表
示する)からなるH型ブリッジ回路は、複写機等の画像
形成装置のスキャナを駆動するDCサーボモータM31
に通電する電流を切り替えるもので、上記H型ブリッジ
回路の中間にモータM31が接続されている。より具体
的には、電源VMMとアースとの間にはQ31、Q33
からなる直列回路とQ32、Q34からなる直列回路が
接続され、Q31、Q33の接続点とQ32、Q34の
接続点間にモータM31が接続されている。各Q31、
Q32、Q33、Q34には、これらQ31、Q32、
Q33、Q34に流れる電流方向とは逆向きの電流を通
すダイオードD31,D32,D33,D34(以下単
に「D31」「D32」のように表示する)が並列に接
続されている。各Q31、Q32、Q33、Q34はマ
イクロコントローラ(以下「マイコン」という)30か
らの目標指示電流値を電圧に変換した値により定電流制
御回路内でオン・オフ制御され、正逆回転制御、速度制
御、停止の各制御が行われる。
【0026】Q31,Q33の接続点とモータM31の
間には、ホール電流検出器40がモータM31と直列に
接続されている。ホール電流検出器40は、電流に比例
して発生する磁束を磁気鉄心とホール素子の組合せによ
り非接触で検出し、上記電流を電圧に変換して出力する
ものである。その特性の一例は図7に示したとおりで、
モータに電流が流れていないとき、すなわちモータ停止
状態では出力電圧OVで、プラスの電流(仮にモータ正
転方向とする)のときはプラスの出力電圧を、マイナス
の電流(仮にモータ逆転の方向とする)のときはマイナ
スの出力電圧を発生する。この出力電圧は、電流に比例
した値である。従って、ホール電流検出器CS31の出
力電圧が0Vであるかどうか、出力電圧の極性はどうか
を見ることによって、モータ電流値と電流の向きを検出
することができる。制御目標電流値を電圧に変換した値
の極性は、ホール電流検出器CS31の極性と合わせ
て、プラス側をモータ正転方向、マイナス側をモータ逆
転方向に決めておく。このように、ホール電流検出器4
0は、モータ電流値を検出する電流センサとして機能す
ると共に、モータM31に流れる電流の向きを検出する
電流方向検出部としても機能する。
【0027】なお、図7に示すホール電流検出器40の
特性は理想的な特性というべきものであって、モータが
停止していてモータ電流が0Aのとき、ホール電流検出
器40の出力電圧は0Vとなっている。しかし、実際の
ホール電流検出器40の特性はこのような理想的な特性
のものは少なく、むしろ、モータ電流が0Aでモータ停
止時の理想の出力電圧値0Vに対してオフセットした電
圧値が出力されるものが多い。そこで、このホール電流
検出器40のオフセットに対処するために、ホール電流
検出器40の出力をデジタル信号に変換してマイコン3
0に入力するアナログ・デジタル変換器50を付加する
と共に、マイコン30に上記オフセット電圧値を補正す
る機能をもたせた。この点については後で詳細に説明す
る。
【0028】モータM31にはモータM31の回転に応
じたパルス信号でありかつ回転方向によって位相ずれの
向きが異なる複数相のパルス信号を発生するエンコーダ
EC31が取り付けられている。エンコーダEC31か
らのパルス信号は回転速度検出信号としてマイコン30
のカウンタ入力ポートに入力される。また、エンコーダ
EC31からの複数相の信号の位相ずれの向きによって
反転するフリップフロップ回路32が設けられ、フリッ
プフロップ回路32の出力によってモータM31の回転
方向検出が行われ、回転方向信号がマイコン30の入力
ポートP2に入力されるようになっている。
【0029】マイコン30は、予め設定されたモータ速
度と、エンコーダEC31により検出されたモータM3
1の速度との偏差により制御目標値を電流値として算出
し、制御目標値である電流値を電圧値に変換し、この電
圧値をデジタル・アナログ変換してDAC出力ポートか
らバイポーラ出力する。このバイポーラ出力はホール電
流検出器40の出力電圧範囲に対応して−5V〜+5V
の範囲に設定されている。上記バイポーラ出力はデータ
バスを経てデジタル・アナログ変換器31に入力され、
変換されたデジタル信号が差動増幅器IC33に目標指
示電流値Irefとして入力される。差動増幅器IC3
3にはまた、上記ホール電流検出器40で検出されるモ
ータ電流の電圧変換値Imotが入力され、上記目標指
示電流値とモータ電流値との差が演算される。また、上
記目標指示電流値とモータ電流値との差の演算信号は、
差動増幅器IC35でモータ停止時のモータ電流を電圧
変換した値すなわち0Vとの差が演算され、差動増幅器
IC35の出力は比較器IC36で2値化される。この
2値化信号をフィードバックしてモータM31の正逆回
転を決定するようになっていて、上記2値化信号のイン
バータIC37による反転信号S1が前記Q33をオン
・オフ制御し、上記2値化信号S2がQ34をオン・オ
フ制御するようになっている。
【0030】上記差動増幅器IC35の出力は、オペア
ンプ36ともう一つのオペアンプ37を有してなる絶対
値回路38によって全波整流され、上記目標指示電流値
Irefとモータ電流値Imotとの差の演算信号と、
モータ停止時のモータ電流を電圧変換した値との差の絶
対値が演算される。この絶対値信号は比較器IC34で
三角波発生回路33から出力される三角波と比較され、
PWM信号が出力される。このPWM信号はナンド回路
34、35に入力される。ナンド回路34にはまた上記
2値化信号の反転信号S1が入力され、ナンド回路35
には上記2値化信号S2が入力される。上記PWM信号
は、モータM31を回転駆動するH型ブリッジ回路の上
側(電流流入側)のQ31,Q32のデューティ比を変
化させて速度制御を行うようになっている。
【0031】モータの電流センサとしてのホール電流検
出器40の出力はまた、前記差動増幅器IC33のマイ
ナス端子への入力と分岐して、アナログデジタル変換器
50に入力され、アナログデジタル変換器50によりデ
ジタル信号に変換され、データバスを介してマイコン3
0に入力されるようになっている。後述の動作の説明か
ら明らかなように、マイコン30は、アナログデジタル
変換器50を介して入力されるホール電流検出器40の
検出出力から、モータ停止時の出力値を検出し、この出
力値とモータ電流0A時の理想の電圧値との差をとり、
その値を電流センサのオフセット電圧値として認識する
手段を有している。マイコン30はまた、上記オフセッ
ト電圧値をモータ速度の目標指示電圧の中心値として、
画像形成装置の電源オン時またはモータ駆動停止中に補
正する手段を有している。
【0032】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
差動増幅器IC33から差動増幅器IC35、比較器I
C36に至る回路は、目標指示電流値とモータ電流値を
比較し、その比較結果によってモータに流す電流の向き
を決定してモータ回転方向を制御するフィードバック系
を構成し、このフィードバック系は、定電流制御回路の
フィードバック内で、モータ電流値を電圧に変換した値
と目標指示電流値を電圧に変換した値の差分値と、基準
値とを比較し、その結果得られた2値の信号により、モ
ータに流す電流の方向を決める電流方向決定手段を構成
している。この2値化信号S2と、この2値化信号S2
をインバータIC37により極性を逆にした信号S1の
2本の信号で、正転方向又は逆転方向の切り替えを自動
的に行う。
【0033】制御操作量を決定してモータ速度を制御す
る手段は次のとおり動作する。差動増幅器IC33の出
力と、上記基準値の電圧とを差動増幅器IC35が差動
増幅し、この差動増幅器IC35の出力信号は、全波整
流回路38にて、基準値の電圧に対して絶対値がとられ
る。この絶対値信号は、三角波発生回路33で生成され
た三角波と比較器IC34にて比較されてPWM信号が
生成され、このPWM信号と上記回転方向指示信号と
で、H型ブリッジ回路のQ31またはQ32をオン・オ
フ制御して、上記PWM信号のデューティ比に対応した
電流をモータM31に供給してモータM31の速度を制
御する。
【0034】以上説明した動作に加えて、本発明の実施
の形態では、電流センサとしてのホール電流検出器40
にオフセット電圧値があっても、このオフセット電圧に
よるモータ制御精度の低下がないように工夫されてお
り、この点に特徴がある。図2と図3はこの特徴ある動
作を示す。まず、図2に示すように、画像形成装置の電
源をオンし、各部の初期設定が終了後、ホール電流検出
器40の検出出力を読み込む。このホール電流検出器4
0の出力はモータ電流に比例した電圧値に変換され、変
換された電圧値はアナログ・デジタル変換器50を介し
てマイコン30に入力される。この時点ではモータはま
だ駆動されていないから、ホール電流検出器40の検出
出力がマイコン30に入力されることにより、上記電圧
値すなわちモータ駆動停止時の出力値を検出することに
なる。モータ電流0A時の上記ホール電流検出器40の
出力は理想的には図7に示すように0Vであるが、現実
には、ホール電流検出器40にオフセットがあるため、
マイコン30内の認識手段が、次に示す式によって、モ
ータ駆動停止時の出力値とモータ停止時の理想的な出力
値0Vよりオフセット電圧値を算出しこれを認識する。 モータ停止時の実際の出力値−モータ停止時の理想の出
力値=オフセット電圧値
【0035】上記式により算出されたオフセット電圧値
は、これをモータ電流0Aすなわちオフセット電圧なし
を基準に演算した目標指示電流に応じて比例出力する目
標指示電圧にプラスして出力し、補正をかける。ここ
で、算出した上記オフセット電圧が例えば0.5Vであ
ったとする。モータ駆動開始直後は、マイコン30内の
補正手段により、上記目標指示電圧に上記オフセット電
圧0.5Vをプラスし、データバスから「目標指示電圧
+0.5V」を出力する。この「目標指示電圧+0.5
V」は差動増幅器IC33のプラス端子に入力され、差
動増幅器IC33のマイナス端子にはホール電流検出器
40の出力値が直接、従ってこの場合は0.5Vが入力
される。このようにして、差動増幅器IC33の出力
は、データバスからの出力=(目標指示電圧+0.5
V)から、ホール電流検出器40の出力値=0.5Vを
引いた演算結果となる。この演算式を下に示す。 (目標指示電圧+0.5V)−(0.5V)=目標指示
電圧値
【0036】結局、上記演算結果は「目標指示電圧」と
なるので、ホール電流検出器40のもつオフセット電圧
値が相殺される結果となる。以後は、図6について説明
したものと同様の通常処理となり、回転方向制御、回転
速度制御を行う。図1および図2に示す実施の形態によ
れば、ホール電流検出器40がオフセット電圧値を有し
ていても、差動増幅器IC33からは目標指示電圧のみ
が取り出されて出力されるので、ホール電流検出器40
の精度に関係なく、正確なモータ制御を行うことができ
る。このように、マイコン30は、ホール電流検出器4
0のオフセット電圧値をモータ速度の目標指示電圧の中
心値として、画像形成装置の電源オン時に補正する補正
手段を有していることになる。
【0037】次に、図3に示す動作例について説明す
る。画像形成装置のスキャナの駆動を終了し、モータ駆
動が停止したら、電流センサとしてのホール電流検出器
40の出力値を読み取り、前述の式によってホール電流
検出器40のオフセット電圧値を算出し、さらに、この
オフセット電圧値を目標指示電圧値にプラスして補正を
かけ、以後、通常処理を行う。図3に示す動作例では、
要するに、モータの駆動を終了してモータ駆動が停止す
るごとにホール電流検出器40の出力値を読み取り、オ
フセット電圧値を算出し、このオフセット電圧値で目標
指示電圧値に補正をかけて目標指示電圧値を更新するも
のである。例えば、スキャナ駆動が行われ、スキャナ駆
動終了後のモータ停止時に新たに読み取ったホール電流
検出器40の出力値が0.6Vであれば、ホール電流検
出器40のオフセット電圧値は0.6Vであり、次回の
スキャナ駆動においてデータバスから出力する目標指示
電圧値に0.6Vをプラスする。
【0038】このように設定すると、次回のスキャナ駆
動開始直後はデータバスからの出力=(目標指示電圧+
0.6V)が差動増幅器IC33のプラス端子に入力さ
れ、差動増幅器IC33のマイナス端子にはホール電流
検出器40から直接その出力値の0.6Vが入力され
る。差動増幅器IC33の出力は以下に示す式の演算結
果の増幅となる。 (目標指示電圧+0.6V)−0.6V=目標指示電圧
【0039】以上のように、図3に示す例によれば、ホ
ール電流検出器40にオフセット電圧があり、このオフ
セット電圧が温度変動や経時的変化などによって変動し
たとしても、ホール電流検出器40のオフセット電圧値
をモータ速度の目標指示電圧の中心値として、モータ駆
動停止中に補正する手段を有しているため、スキャナ駆
動終了後に、モータ停止時のホール電流検出器40の出
力値とモータ停止時のホール電流検出器40の理想の出
力値との差であるオフセット電圧値を検知し、これによ
って補正値を更新することになり、毎回のスキャナ駆動
において、正確なモータ制御を行うことができることに
なる。また、オフセット電圧値が高く、ばらつきの大き
いホール電流検出器40のであっても、正確なモータ制
御を行うことができる。
【0040】以上、図7に示す特性をもつホール電流検
出器を用いた場合の例を説明したが、図8に示す特性を
もつホール電流検出器を用いても、DAC出力ポートか
らの出力電圧範囲が0V〜5Vのとき、以上説明した処
理でオフセットを検出し、これを補正することができ
る。図8に示すホール電流検出器の特性では、モータ電
流0Aのときに出力電圧値が2.5Vになっており、こ
の2.5Vを基準にしてオフセットを検出し補正する。
すなわち、モータ停止時の実際の出力値とモータ停止時
の理想の出力値(2.5V)との差であるオフセット電
圧値を算出し、さらには、このオフセット電圧値に応じ
て前述のような補正を行う。これにより所期の目的を達
成することができる。
【0041】なお、図1に示す実施の形態では、PWM
制御によるモータ速度制御をH型ブリッジ回路の上段
(電流流入側)のQ31,Q32で行うようになってい
たが、下段(電流流出側)のQ33,Q34で行うよう
にしてもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、原稿画像
に沿いモータにより往復移動し原稿画像から画像データ
を読み取る画像形成装置のスキャナにおいて、モータ速
度を決める信号と回転方向を決める信号によりモータを
正逆回転駆動するH型ブリッジ回路と、モータに流れる
電流を検出して電圧値に変換する電流センサと、モータ
に流れる電流の向きを検出する電流方向検出部と、モー
タ軸に取り付けられたエンコーダと、このエンコーダの
検出信号によりモータの回転速度演算および速度制御を
行うマイクロコントローラと、上記速度演算結果からの
目標指示電流値に比例した目標指示電圧値と上記電流セ
ンサにより検知したモータ電流を電圧に変換した値とを
比較する比較器と、この比較器での比較結果得られた2
値の信号によりH型ブリッジ回路通じてモータに流す電
流の方向を自動決定すフィードバック回路と、モータ停
止時の上記電流センサの出力値を検出する手段とを有し
ているため、上記電流センサのオフセット電圧値を検出
することができ、電流センサのオフセット値がモータ制
御精度に悪影響を及ぼすことのないように適宜補正をか
けることができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、上記電流センサの出力値を検出する
手段によってモータ停止時の出力値を検出し、この出力
値とモータ電流0A時の理想の電圧値との差をとり、そ
の値を電流センサのオフセット電圧値として認識する手
段を有しているため、検出したオフセット電圧値に基づ
きモータ制御を精度よく行うことができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、電流センサのオフセット電
圧値をモータ速度の目標指示電圧の中心値として、画像
形成装置の電源オン時に補正する手段を有しているた
め、電流センサがオフセット電圧値を有していても、ま
た、電流センサの特性がばらついていても、精度の高い
モータ制御を行うことができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、電流センサのオフセット電
圧値をモータ速度の目標指示電圧の中心値として、モー
タ駆動停止中に補正する手段を有しているため、電流セ
ンサがオフセット電圧値を有していても、また、温度変
動や経時的変化などによってオフセット電圧値がばらつ
いても、電流センサの特性や精度がばらついていても、
精度の高いモータ制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置のスキャナにおけ
るサーボ制御装置の実施の形態を示す回路図である。
【図2】同上実施の形態の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図3】同上実施の形態の別の動作の例を示すフローチ
ャートである。
【図4】画像形成装置のスキャナの例を概略的に示す正
面図である。
【図5】画像形成装置のスキャナの動作を示すタイミン
グチャートである。
【図6】公知ではないがこれまで検討されていた画像形
成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置の例を示す回
路図である。
【図7】同上画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制
御装置に用いられる電流センサの電流対出力電圧特性の
一例を示すグラフである。
【図8】同じく電流センサの電流対出力電圧特性の別の
例を示すグラフである。
【符号の説明】
M31 モータ Q31 H型ブリッジ回路を構成するMOS・FET Q32 H型ブリッジ回路を構成するMOS・FET Q33 H型ブリッジ回路を構成するMOS・FET Q34 H型ブリッジ回路を構成するMOS・FET EC31 エンコーダ IC33 差動増幅器 30 マイクロコントローラ 33 三角波発生回路 38 絶対値回路 40 電流センサとしてのホール電流検出器 IC35 差動増幅器 IC36 比較器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像に沿いモータにより往復移動し
    原稿画像から画像データを読み取る画像形成装置のスキ
    ャナにおいて、 モータ速度を決める信号と回転方向を決める信号により
    モータを正逆回転駆動するH型ブリッジ回路と、 モータに流れる電流を検出して電圧値に変換する電流セ
    ンサと、 モータに流れる電流の向きを検出する電流方向検出部
    と、 モータ軸に取り付けられたエンコーダと、 上記エンコーダの検出信号によりモータの回転速度演算
    および速度制御を行うマイクロコントローラと、 上記速度演算結果からの目標指示電流値に比例した目標
    指示電圧値と上記電流センサにより検知したモータ電流
    を電圧に変換した値とを比較する比較器と、 上記比較器での比較結果得られた2値の信号によりH型
    ブリッジ回路通じてモータに流す電流の方向を自動決定
    すフィードバック回路と、 モータ停止時の上記電流センサの出力値を検出する手段
    とを有することを特徴とする画像形成装置のスキャナに
    おけるサーボ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記電流センサの出力値を検出する手段
    によってモータ停止時の出力値を検出し、この出力値と
    モータ電流0A時の理想の電圧値との差をとり、その値
    を電流センサのオフセット電圧値として認識する手段を
    有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の
    スキャナにおけるサーボ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記電流センサのオフセット電圧値をモ
    ータ速度の目標指示電圧の中心値として、画像形成装置
    の電源オン時に補正する手段を有することを特徴とする
    請求項1または2記載の画像形成装置のスキャナにおけ
    るサーボ制御装置。
  4. 【請求項4】 上記電流センサのオフセット電圧値をモ
    ータ速度の目標指示電圧の中心値として、モータ駆動停
    止中に補正する手段を有することを特徴とする請求項1
    または2記載の画像形成装置のスキャナにおけるサーボ
    制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013233614A (ja) * 2012-05-09 2013-11-21 Seiko Epson Corp ロボットハンド、およびロボット
CN113040804A (zh) * 2021-03-09 2021-06-29 明峰医疗系统股份有限公司 一种防止扫描床运动失控的方法

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