JP3461120B2 - プラズマエッチング用電極板及びプラズマエッチング装置 - Google Patents

プラズマエッチング用電極板及びプラズマエッチング装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマエッチン
グ用電極板及びプラズマエッチング装置に関する。さら
に詳しくは、エッチングガスをシャワー状に分散させる
ためのガス吹出し小孔を有する電極と、該電極に対向し
てシリコンウエハが載置される電極とを有する平行平板
型プラズマエッチング装置及び前記装置において、前記
高周波電力が印加される電極に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマエッチング用電極板を搭載する
平行平板型のプラズマエッチング装置は、図1に示され
るように、真空容器1内に上部電極(プラズマエッチン
グ用電極板)2および下部電極3が間隔を置いて設けら
れており、下部電極3の上に被処理材としてシリコンウ
エハ4を載置している。バックプレート5とプラズマエ
ッチング用電極板2には、それぞれにエッチングガスを
流すためのガス吹き出し小孔6が設けられている。
【0003】エッチングガスをガス吹き出し小孔6を通
してシリコンウエハ4に向かって流しながら、高周波電
源7により、上部電極2と下部電極3の間に高周波電力
を印加してプラズマ9を形成する。このプラズマによっ
てシリコンウエハ4をエッチングし、所定のパターンの
素子を形成するものである。シールドリング8は、アル
ミナあるいは石英のような絶縁物からなり、プラズマエ
ッチング用電極板2の外周上に設けられた取付用ビスを
プラズマから保護するため、プラズマエッチング用電極
板2の外周部を覆うように設置される。
【0004】プラズマエッチング用電極板2は、使用す
るに従いプラズマが発生している部分、つまり対向して
いるシリコンウエハ4とほぼ同じ面積の部分が、プラズ
マによってエッチングされ消耗する。そこで、ある程度
プラズマエッチング電極6が消耗し、エッチング特性
(エッチングの間にシリコンウエハ4上に付着した異物
粒子等)が規格を外れるとプラズマエッチング用電極板
2の使用を中止し、新たな電極と交換する。
【0005】最近、ブラズマエッチング用電極板とし
て、一般の炭素材料が有する軽量、耐熱性、耐食性、電
気伝導性、高純度化が可能である等の性質を備えている
ほか、ガス不透過性で硬度が高い、発塵性が低い等の特
徴を持っていることから、ガラス状炭素が使用され、炭
素粒子の脱落や付着がない優れたブラズマエッチング用
電極板とされている。
【0006】半導体デバイスが高集積化するにつれ、さ
らなる放電異物の低減が要求されるようになっている。
放電異物には、電極から脱離する炭素の微小粒子の他
に、プロセスに用いる反応ガスによって生成するフロロ
カーボンの重合膜に起因するものがある。
【0007】フロロカーボン膜は、被エッチング物を高
い異方性でエッチングするための側壁保護膜として高度
に利用されているが、過剰に生成するとチャンバー内の
部材に付着、脱離してパーティクルの原因となる。過剰
なフロロカーボン膜の生成は、反応ガスの組成比率等の
プロセス条件を最適化することである程度低減可能では
あるが、影響を完全に無くすことは不可能である。プラ
ズマエッチング用電極板はウェハに対向するように取り
付けられるため、フロロカーボン膜が電極の裏面(取付
面)に付着、脱離するとパーティクルとしてウェハ上に
落下する。落下したフロロカーボン膜がウェハ上に付着
し、放電異物となった場合、半導体素子の歩留り低下の
原因となる。フロロカーボン膜は、イオン化したエッチ
ングガス(プラズマ)がチャンバー内の部材に衝突、失
活する際に生成する。プラズマエッチング用電極板の裏
面に付着するフロロカーボン膜は、ガス吹き出し小穴を
通じて電極裏面に回り込んだプラズマが失活して生成す
るものである。
【0008】そのため、上部電極裏面へのフロロカーボ
ン膜の堆積を防止するには、電極に設けられるガス吹き
出し小穴の形状を工夫し、電極取付面側へのブラズマの
回り込みを防止することが有効である。また、万一、電
極取付面側ヘプラズマが回り込み、フロロカーボン膜が
堆積した場合でも、堆積したフロロカーボン膜がガス孔
を通じてウェハ上に落下しない等の工夫が必要である。
【0009】プラズマの回り込みを防止するには、ガス
孔を通過するエツチングガス及びキャリアガスの流速を
高めることが有効である。しかし、エッチングプロセス
を高異方性かつ安定的に行うためには、供給するガス組
成及び装置内の真空度を一定に保つ必要があるため、エ
ッチングガス量及びキャリアガス量並びにこれら混合ガ
スの組成比を変更することは実質上不可能である。
【0010】そこで、本発明者らは最適化されたプロセ
スガス組成比及びガス量を変えることなく、万一、電極
取付面側ヘプラズマが回り込み、フロロカーボン膜が堆
積した場合でも、堆積したフロロカーボン膜がガス孔を
通じてウェハ上に落下しない等の工夫につき検討を行
い、堆積したフロロカーボン膜が脱落しにくいように、
電極の取付面の面粗さについて検討を行った。さらに、
電極裏面へのフロロカーボン膜の付着を低減するため
に、電極に設けるガス吹き出し小孔の形状に着目して検
討を行った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、その検討に
より、上記した要求を満足する電極板を見いだしたもの
である。即ち、請求項1記載の発明は、電極裏面へのプ
ラズマの回り込みにより発生した、フロロカーボン膜の
脱落を防止し、結果的に放電異物数の低減が可能となる
プラズマエッチング用電極板を提供するものである。ま
た、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の課題
に加えて、電極裏面へのプラズマの回り込みを防止し、
フロロカーボン膜の付着を防止し、結果的により高い放
電異物数の低減が可能となるプラズマエッチング用電極
板を提供するものである。また、請求項3記載の発明
は、電極裏面へのプラズマの回り込みにより発生した、
フロロカーボン膜の脱落を防止し、結果的に放電異物数
の低減が可能となるプラズマエッチング装置を提供する
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス吹き出し
小孔を有し、電極取付面側の、少なくとも5カ所で測定
したJIS B 0601準拠のRaの平均値が0.5
〜5μmであるガラス状炭素製プラズマエッチング用電
極板に関する。また本発明は、電極の厚さ(X)とガス
吹き出し小孔の直径(Y)の比(X/Y)が9以上とな
るガス吹き出し小孔を有する前記ガラス状炭素製プラズ
マエッチング用電極板に関する。さらに本発明は、前記
のプラズマエッチング用電極板を有してなるプラズマエ
ッチング装置に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】平行平板型のプラズマエッチング
装置におけるプラズマエッチング用電極板の形状は一般
に円板状であり、ガス吹き出し小孔を有する。この電極
裏面の即ち、電極取付面側の、少なくとも5カ所で測定
したJISB 0601準拠のRa(中心線平均粗さ)
の平均値を0.5〜5μmとすることで、電極裏面に堆
積したフロロカーボン膜の脱離を防止出来る。電極裏面
の前記Raの平均値が0.1未満の場合にはフロロカー
ボン膜の脱離防止効果が発揮されず、前記Raの平均値
が5μmを越える場合には、荒れた面からのガラス状カ
ーボン粒子の脱離が多く、放電異物が増加する結果とな
る。
【0014】なお、本発明において、Ra(中心線平均
粗さ)はJIS B 0601 に準じて、表面粗さ計
により測定されたものであり、カットオフ値は、0.5
μmより大きく2.0μm以下では0.8mm、2.0μ
mより大きく10.0μm以下では2.5mmとし、基準
長さは、0.5μmより大きく2.0μm以下では4m
m、2.0μmより大きく10.0μm以下では12.
5mmとして測定されたものである。本発明の検討におい
ては、Raの測定は(株)東京精密製 表面粗さ形状測定
機サーフコム503Bを用い、また、先端がR5μmの
触針を用い、速度0.3mm/秒で行った。
【0015】前記のような表面粗さに調整する方法とし
ては、プラズマエッチング用電極板の裏面を、研磨砥粒
による研磨及びポリッシュ加工、サンドブラスト処理等
によって行う方法があり、これらの方法により、表面粗
さをRa0.01〜10μmの範囲で任意に荒らすこと
が可能である。
【0016】本発明においては、さらに、電極裏面への
プラズマの回り込みを防止するために、ガス吹き出し小
孔の直径を小径化すると共に、電極の厚さを増加するこ
とが有効である。この電極の厚さとガス吹き出し小孔の
直径とを様々に組み合わせ、同一条件下に於いて放電異
物の発生量を調査した結果、前述のように、電極の厚さ
(X)とガス吹き出し小孔の直径(Y)の比(X/Y)
が9以上となる場合に於いて放電異物量をより顕著に低
減できることを見出した。なお従来のガラス状炭素製プ
ラズマエッチング用電極板においては、電極の厚さ
(X)とガス吹き出し小孔の直径(Y)の比(X/Y)
は9未満であった。
【0017】ここで電極の厚さ(X)とガス吹き出し小
孔の直径(Y)の比(X/Y)が9未満の場合に於いて
は、電極裏面へのプラズマの回り込みが大きく、電極と
バックプレートとの間で異常放電が発生し、結果的に放
電異物の発生が大きくなる傾向にある。一方、前記の比
が大きくなるに連れて、電極中央部と外周部において、
エッチングガスの供給が不均一となり、エッチングが均
一に行われない傾向にある。そのため、上記電極の厚さ
(X)とガス吹き出し小孔の直径(Y)の比(X/Y)
は9〜30がより好ましく、10〜20がさらに好まし
い。
【0018】前記の関係を満足するガス吹き出し小孔
は、前記の効果から、プラズマエッチング用電極板に設
けられた全てのガス吹き出し小孔のうち、50%以上で
あることが好ましく、80%以上であることがより好ま
しく、100%であることが極めて好ましい。また、ガ
ス吹き出し小孔の数や穴の径は特に制限されず、エッチ
ング対象のシリコンウエハの大きさや、エッチング条件
等により異なるが、穴径で0.3〜2.0mmが好まし
く、穴数は100〜3000個が好ましい。
【0019】また、本発明のプラズマエッチング用電極
板の大きさ及び形状としては、特に制限されないが、外
径150〜400mm、厚さが3〜10mmの円板形のもの
が好ましい。さらに、電極をプラズマエッチング装置に
取付けるための外周部の取付け穴は、8〜24個設けら
れることが好ましい。
【0020】本発明において用いるガラス状炭素は、そ
の原料及び製造方法に特に制限はない。原料として用い
られる熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フラン樹脂、メラミ
ン樹脂、アルキッド樹脂、キシレン樹脂、ポリカルボジ
イミド樹脂等を挙げることができる。また、これら樹脂
の混合物を用いることもできる。これらの中で、フェノ
ール樹脂又はフラン樹脂が好ましい。
【0021】熱硬化性樹脂の種類に応じて、硬化剤が用
いられる。硬化剤としては、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸
等の無機酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸等の有機スルホン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフ
ロロ酢酸等のカルボン酸等が挙げられる。硬化剤は熱硬
化性樹脂に応じて0.001〜20重量%使用すること
が好ましい。
【0022】前記熱硬化性樹脂は、必要に応じて前記硬
化剤を添加した後、目的とする形状に応じて各種成形方
法で成形した後、硬化処理する。この硬化は好ましくは
30〜200℃、よリ好ましくは70〜100℃の温度
で熱処理して行うことができる。
【0023】必要に応じ、さらにプラズマエッチング用
電極板としての所定の加工を行った後、高度に純化され
た治具及び炉を用い、不活性雰囲気中(通常、ヘリウ
ム、アルゴン等の不活性ガスや窒素、水素、ハロゲンガ
ス等の非酸化性ガスの少なくとも」種類の気体からなる
酸素を合まない雰囲気、又は真空中)において、好まし
くは800〜3000℃、よリ好ましくはl100〜2
800℃の温度で焼成炭素化する。次いで好ましくは1
300〜3000℃の温度範囲で熱処理し、ガラス状炭
素とすることが出来る。
【0024】プラズマエッチング用電極板の形状とする
加工、ガス吹き出し小孔の作製は、ガラス状炭素を得た
後、放電加工、超音波加工等で行うこともできる。得ら
れるガラス状炭素は、塩素ガスによる脱灰処理等の高純
度化処理により、不純物含有量20ppm以下、より好ま
しくは5ppm以下とすることが好ましい。不純物量が2
0ppmを越えるとウェハを汚染する危険がある。なお、
不純物量は、JISに規定される黒鉛灰分測定法で測定
することが出来る。
【0025】こうして得られる本発明のガラス状炭素製
プラズマエッチング用電極板は、堆積したフロロカーボ
ンの脱離が少なく、結果的に放電異物数を減少すること
が出来る。また、プラズマの回り込みが少なく、フロロ
カーボン膜の堆積量が少ない。また、前記プラズマエッ
チング用電極板が搭載されるプラズマエッチング装置
は、プラズマエッチング用電極板として上記のものを使
うこと以外は特に制限はない。その装置の一例として
は、図1に示し、説明したものが挙げられる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 原料樹脂にフラン樹脂(日立化成工業株式会社製、ヒタ
フランVF303)を用い、これに硬化剤としてp−ト
ルエンスルホン酸1重量%(フラン樹脂に対して)を加
え、撹件混合した後、φ300のシャーレに注型した。
70℃の加熱下10時間で成形を行い、厚さ4mmの樹脂
板を得た。この樹脂板を70℃で3日、90℃で3日で
加熱硬化した後、1℃/分の昇温速度で最高900℃で
焼成炭素化し、次いで昇温速度5℃/分で最高2800
℃で熱処理した。得られたガラス状炭素平板に放電加工
によってφ0.3mmのガス吹出し小孔600個を形成し
てプラズマエッチング用電極板の形状とした。次いでラ
ップ・ポリッシュにより、電極の厚さを3mmとした。さ
らに、塩素ガスを用いて脱灰処理を行った。高純度化処
理後のプラズマエッチング用電極板の不純物は3ppmで
あった。
【0027】なお、このプラズマエッチング用電極板の
厚さ(X)とガス吹き出し小孔(Y)の比は10であ
る。得られたガラス状炭素製プラズマエッチング用電極
板の取付面を平均粒径80μmの緑色炭化珪素の砥粒を
用い、砥粒の吹き出し圧力を2kg/cm2でブラスト処理を
行った。得られた電極裏面の5箇所についてRaを測定
し、その平均を求めたところ0.5μmであった。上記
の各高純度プラズマエッチング用電極板を装置に取付
け、反応ガスとしてトリフロロメタン、フッ化メタンを
各20ml/分、キャリアガスとしてアルゴンガスを10
0ml/分それぞれ流し、電源周波数400KHz、反応チ
ヤンバー内のガス圧1.0Torrの条件でシリコン酸化膜
のエッチング加工を行った。評価結果を表1に示した。
【0028】実施例2 取付面の処理を、平均粒径100μmの緑色炭化珪素質
砥粒を用い、砥粒の吹き出し圧力を4kg/cm2でブラスト
処理を行った以外は、実施例1と同様にしてプラズマエ
ッチング用電極板を作成した。得られた電極裏面の5箇
所についてRaを測定し、その平均を求めたところ2.
5μmであった。上記の各高純度プラズマエッチング用
電極板を装置に取付け、実施例1と同一条件でシリコン
酸化膜のエッチング加工を行った。評価結果を表1に示
した。
【0029】実施例3 取付面の処理を、平均粒径200μmの緑色炭化珪素質
砥粒を用い、砥粒の吹き出し圧力を4kg/cm2でブラスト
処理を行った以外は、実施例1と同様にしてプラズマエ
ッチング用電極板を作成した。得られた電極裏面の5箇
所についてRaを測定し、その平均を求めたところ5.
0μmであった。上記の各高純度プラズマエッチング用
電極板を装置に取付け、実施例1と同一条件でシリコン
酸化膜のエッチング加工を行った。評価結果を表1に示
した。
【0030】比較例1 取付面の処理を、平均粒径80μmの緑色炭化珪素質砥
粒を用い、砥粒の吹き出し圧力を1kg/cm2でブラスト処
理を行った以外は、実施例1と同様にしてプラズマエッ
チング用電極板を作成した。得られた電極裏面の5箇所
についてRaを測定し、その平均を求めたところ0.3
μmであった。上記の各高純度プラズマエッチング用電
極板を装置に取付け、実施例1と同一条件でシリコン酸
化膜のエッチング加工を行った。評価結果を表1に示し
た。
【0031】比較例2 取付面の処理を、平均粒径220μmの緑色炭化珪素質
砥粒を用い、砥粒の吹き出し圧力を5kg/cm2でブラスト
処理を行った以外は、実施例1と同様にしてプラズマエ
ッチング用電極板を作成した。得られた電極裏面の5箇
所についてRaを測定し、その平均を求めたところ5.
4μmであった。上記の各高純度プラズマエッチング用
電極板を装置に取付け、実施例1と同一条件でシリコン
酸化膜のエッチング加工を行った。評価結果を表1に示
した。
【0032】比較例3 取付面の処理を、平均粒径220μmの緑色炭化珪素質
砥粒を用い、砥粒の吹き出し圧力を7kg/cm2でブラスト
処理を行った以外は、実施例1と同様にしてプラズマエ
ッチング用電極板を作成した。得られた電極裏面の5箇
所についてRaを測定し、その平均を求めたところ9.
5μmであった。上記の各高純度プラズマエッチング用
電極板を装置に取付け、実施例1と同一条件でシリコン
酸化膜のエッチング加工を行った。評価結果を表1に示
した。
【0033】
【表1】
【0034】なお、Raの測定は(株)東京精密製 表面
粗さ形状測定機 サーフコム503Bを用い、また、先
端がR5μmの触針を用い、速度0.3mm/秒で行っ
た。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載のプラズマエッチング用電
極板は、電極裏面へのプラズマの回り込みにより発生し
た、フロロカーボン膜の脱落を防止し、結果的に放電異
物数の低減が可能となるものである。また、請求項2記
載のプラズマエッチング用電極板は、請求項1記載の発
明の効果を奏し、さらに、電極裏面へのプラズマの回り
込みを防止し、フロロカーボン膜の付着を防止し、結果
的により高い放電異物数の低減が可能となるものであ
る。請求項3記載のプラズマエッチング装置は、電極裏
面へのプラズマの回り込みにより発生した、フロロカー
ボン膜の脱落を防止し、結果的に放電異物数の低減が可
能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマエッチング装置の概略図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 上部電極(プラズマエッチング用電極板) 3 下部電極 4 シリコンウエハ 5 バックプレート 6 ガス吹き出し小孔 7 高周波電源 8 シールドリング 9 プラズマ 10 絶縁リング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C04B 35/52 C23F 4/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス吹き出し小孔を有し、電極取付面側
    の、少なくとも5カ所で測定したJIS B 0601
    準拠のRaの平均値が0.5〜5μmであるガラス状炭
    素製プラズマエッチング用電極板。
  2. 【請求項2】 電極の厚さ(X)とガス吹き出し小孔の
    直径(Y)の比(X/Y)が9以上となるガス吹き出し
    小孔を有する請求項1記載のガラス状炭素製プラズマエ
    ッチング用電極板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のプラズマエッチン
    グ用電極板を有してなるプラズマエッチング装置。
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