JP3460823B2 - 吸収性製品および吸収性製品の製造方法 - Google Patents

吸収性製品および吸収性製品の製造方法

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JP3460823B2 JP2000390796A JP2000390796A JP3460823B2 JP 3460823 B2 JP3460823 B2 JP 3460823B2 JP 2000390796 A JP2000390796 A JP 2000390796A JP 2000390796 A JP2000390796 A JP 2000390796A JP 3460823 B2 JP3460823 B2 JP 3460823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば使い捨て
のオシメや生理用ナプキン、失禁用パッドなどに適用さ
れる尿などの液体の吸収性製品および吸収性製品の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような吸収性製品として、例えば従
来の使い捨てオシメ(襁褓)は次のように構成されてい
る。一般に、このような「オシメ」は使用者が装着した
ときに外面となる箇所には、液体不透過性のシート材が
適用され、その内側には尿等の液体を吸収するための吸
収材が配置され、さらにその内側で使用者の肌と接触す
る箇所には、液体を透過するシート材が配置されてい
る。
【0003】そして、一般にこのような「オシメ」は、
使用者が装着したときに、使用者の股を包囲するよう
に、シール手段を備えている。このシール手段により、
尿等の液体が「オシメ」の外側に流れて、下着等を汚し
てしまうことを防止している。
【0004】図9は、従来の吸収性製品の一例として使
い捨てのオシメを示している。このオシメ1000は、
使用者が装着した状態において、尿や便等の排泄物を覆
うことができるように、前後に長い形状になっている。
このオシメ1000の外面となる箇所には、液体不透過
性のバックシート1001が用いられている。バックシ
ート1001の内側には、尿等の液体を吸収するための
吸収体1002とティッシュ1003が重ねて配置され
ている。吸収体1002のさらに内側には、表面材10
04が配置されている。この表面材1004は、液体を
通過する材質で作られている。表面材1004とバック
シート1001は重ねて配置されており、表面材100
4の内側には、2つの立体ギャザー部1005,100
5が設けられている。立体ギャザー部1005の外側に
は股ギャザー部1006が設けられている。この立体ギ
ャザー部1005は、オシメ1000を使用者が装着し
た時に、使用者の股を包囲するようにして、尿等の液体
がオシメ1000の外部に流れないようにして、下着等
を汚してしまうのを防止している。
【0005】図10は、図9のオシメ1000の両端の
部分1010のZ−Z’断面により積層構造例を示して
いる。バックシート1001はティッシュ1003に対
してホットメルト1012を用いて接着されている。表
面材1004は、センター表面材1014と2つのサイ
ド表面材1016を有しており、サイド表面材101
6,1016はセンター表面材1014の長手方向に沿
って両側に配置されている。サイド表面材1016の内
側1018には立体ギャザー部1005を形成するため
に弾性体1020が包むようにして設けられている。セ
ンター表面材1014の表面1014Aは、サイド表面
材1016の折り返し部分1026に対してホットメル
ト1028を用いて接着されている。サイド表面材10
16にはヒートシール部1030が形成されている。
【0006】図13に示すような構造のオシメ1000
では、サイド表面材1016の折り返し部分1026が
センター表面材1014の表面1014A側に折り返さ
れていることから、内折り型のオシメ等と呼んでいる。
【0007】図10に示すヒートシール部1030は、
サイド表面材1016にそれぞれ形成されており、ヒー
トシール部1030は袋状の折り返し部分1026を形
成するために設けられている。この折り返し部分102
6の中には弾性体1020が収容されており、この弾性
体1020はサイド表面材1016の少なくとも中央部
分において立体ギャザー部1005を形成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
ヒートシール部1030をサイド表面材1016に対し
て形成すると次のような問題がある。図10の部分Jで
拡大して示すように、ヒートシール部1030はたとえ
ば正方形状に形成された凹部1031であるが、この凹
部1031の縁のところには熱によって硬くなった部分
1039が形成されてしまう。このようにヒートシール
部1030がサイド表面材1016において使用者側に
露出していると、この熱によって硬くなった部分103
9が使用者の腹部や腰部の肌に直接触れてしまうという
問題がある。このようにヒートシール部1030が使用
者の肌に直接触れると、使用者は違和感を覚えるととも
に使用者に痛みを与える可能性がある。そこで本発明は
上記課題を解消し、ヒートシール部が使用者の肌に直接
接触しないようにすることで、使用者が違和感を感ずる
ことなく痛みを与えないようにすることができる吸収性
製品および吸収性製品の製造方法を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、液体
の透過を防止するバックシートと、身体に接触する面側
に配置される液体透過性のセンター表面材と、前記バッ
クシートと前記センター部材の間に配置されて前記セン
ター表面材を透過した液体を吸収して保持する吸収体
と、前記センター表面材の両端部において前記センター
表面材の長手方向に沿ってそれぞれ配置される液体の透
過を防止するサイド表面材と、液体の漏れを防止するの
に、前記センター表面材又は前記サイド表面材を折り返
して長手方向にヒートシールすることで形成された前記
センター表面材又は前記サイド表面材の少なくとも長手
方向の中央部の中に弾性体を配置することで長手方向に
伸縮自在に形成された立体ギャザー部と、を備え、前記
立体ギャザー部の少なくとも長手方向両端部が、短手方
向に折り返されて前記ヒートシール部を覆っていること
を特徴とする吸収性製品である。
【0010】請求項1では、バックシートは液体の透過
を防止する。センター表面材は身体に接触する面側に配
置される液体透過性のものである。吸収体はバックシー
トとセンター部材の間に配置されてセンター表面材を透
過した液体を吸収して保持する。サイド表面材は、セン
ター表面材の両端部においてセンター表面材の長手方向
に沿ってそれぞれ配置されて液体の透過を防止する。立
体ギャザー部は、液体の漏れを防止するのに、センター
表面材又はサイド表面材を折り返して長手方向にヒート
シールすることで形成されており、センター表面材又は
サイド表面材の少なくとも長手方向の中央部の中に弾性
体を配置することで長手方向に伸縮自在に形成されてい
る。立体ギャザー部の少なくとも長手方向両端部は、短
手方向に折り返されることにより、ヒートシール部を覆
っている。これにより、ヒートシール部は直接外部に露
出しないのでヒートシール部が使用者の肌に接触するこ
とがなく、腹部や腰部の肌への違和感をなくし使用者に
痛みを与えることがなくなる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の吸収
性製品において、前記立体ギャザー部は短手方向に折り
返した後に圧力をかけている。請求項2では、立体ギャ
ザー部は短手方向に折り返した後に圧力をかけている。
これにより立体ギャザー部がヒートシール部を覆ってい
る状態を確実に保つことができる。
【0012】請求項3の発明は、液体を吸収体に吸収し
て保持する吸収性製品の製造方法であり、液体の透過を
防止するバックシートと、身体に接触する面側に配置さ
れる液体透過性のセンター表面材を接着剤により接着
し、液体の漏れを防止するのに、前記センター表面材の
長手方向の両端に配置されるサイド表面材又は前記セン
ター表面材を折り返して長手方向にヒートシールするこ
とで形成された前記センター表面材又は前記サイド表面
材の少なくとも長手方向の中央部の中に弾性体を覆うよ
うに配置することで長手方向に伸縮自在に形成された立
体ギャザー部を前記センター表面材に重なるように配置
する配置ステップと、前記立体ギャザー部を折り返すこ
とで形成された前記立体ギャザー部の少なくとも長手方
向両端部の折り返し部分により、前記サイド表面材又は
前記センター表面材の前記ヒートシール部を覆うヒート
シール部被覆ステップと、を含むことを特徴とする吸収
性製品の製造方法である。
【0013】請求項3では、配置ステップにおいて、液
体の透過を防止するバックシートと液体透過性のセンタ
ー表面材を接着剤により接着し、液体の漏れを防止する
のに、センター表面材の長手方向の両端に配置されるサ
イド表面材又はセンター表面材を折り返して長手方向に
ヒートシールすることで形成されたセンター表面材又は
サイド表面材の少なくとも長手方向の中央の中に弾性体
を覆うように配置することで長手方向に伸縮自在に形成
された立体ギャザー部を、センター表面材に重なるよう
に配置する。ヒートシール部被覆ステップでは、立体ギ
ャザー部の少なくとも長手方向両端部を折り返すことで
形成された立体ギャザー部の折り返し部分によりサイド
表面材のヒートシール部を覆う。これにより、ヒートシ
ール部は直接外部に露出しない構造を容易に製造できる
ので、ヒートシール部が使用者の肌に接触することがな
く、肌への違和感をなくし使用者に痛みを与えることが
なくなる。
【0014】請求項4の発明は、請求項3に記載の吸収
性製品の製造方法において、前記立体ギャザー部は折り
返した後に圧力をかける。請求項4では、立体ギャザー
部は折り返した後に圧力をかけている。これにより立体
ギャザー部がヒートシール部を覆っている状態を容易な
製造方法で確実に保つことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0016】図1は、本発明の吸収性製品の一例として
オシメの使用時の形状例を示している。図2は、このオ
シメ1の内側を示した平面図である。図1と図2におい
て、オシメ1は、バックシート2、ティッシュ3、吸収
体4、表面材5、左右の立体ギャザー部6、左右の股ギ
ャザー部7を有している。バックシート2は、外側のシ
ート材等とも呼んでおり、液体の透過を防止する材質に
より作られている。バックシート2の材質としては、た
とえば薄いプラスチックフィルム、具体的には、ポリエ
チレンフィルムやポリエチレンラミネート紙等が使用で
きる。バックシート2は液体は通さないが好ましくは水
蒸気を透過させて蒸れを防止でき、ある程度可撓性を備
えている材質を選択する。これによりオシメ1の内側の
内容物(汚物である固形物や尿等)が外側に漏れ出ない
ようになっている。
【0017】ティッシュ3と吸収体4は、バックシート
2と表面材5の間に配置して収容されるものであり、液
体等を吸収して保持するための部分である。ティッシュ
3は、液体等を吸収する柔らかい材質、たとえばパルプ
(バージンパルプ、古紙再生パルプ)、レーヨン、コッ
トン、ケナフ、バガス、シルク、親水処理をした繊維
(ポリオレフィン系、ポリエステル、アクリル)などを
単一又は複合してシート化したものを用いることができ
る。吸収体4は、表面材5のセンター表面材8を透過し
た液体成分を吸収して保持する役割を果たす。従って液
体吸収性に優れる材質のものであれば使用することがで
き、このような吸収体4の材質としては、たとえばパル
プに吸収材であるポリマーを混合したりパルプにポリマ
ーを散布したりして形成するパルプ吸収体もしくはポリ
マー等が好ましい。ここでパルプは、たとえば木材を機
械的または化学的に処理して、抽出したセルロース繊維
の集合体であり、これを線状またはシート状にしたもの
が用いられる。
【0018】表面材5は、センター表面材8と2つのサ
イド表面材9,10を有している。センター表面材8
は、バックシート2に対して長手方向Lに沿って接着剤
により固定される部分であり、センター表面材8は直接
使用者の肌に触れるために、肌を必要以上に損なうこと
なく肌触りの良い点を考慮してこれに適した材料が選択
される。センター表面材8は内側のシートもしくはトッ
プシート等とも呼んでおり、液体を透過させ特に速やか
に液体成分が透過されるのに適した材質の繊維として、
たとえば種々の天然繊維、合成繊維あるいはこれらの組
み合わせから選択できる。たとえば合成繊維としては一
例としてポリエステルやポリプロピレンのファイバを素
材として液体透過性をよくするように形成した繊維が好
ましい。
【0019】サイド表面材9,10は、表面材8の長手
方向Lに沿って両側に配置されている。センター表面材
8が液体を透過させることができるのに対して、サイド
表面材9,10は液体の透過を防止する材質で作られて
いる。センター表面材8が不織布で作られる場合には、
湿式不織布(紙、ティッシュ、ハイドロスパン(デクス
ター社)、ケミカルボンド(又はレジンボンド)、サー
マルボンド(エンボス、アンビル、エアスルー)、エア
レイド、スパンレース、スパンボンド、メルトブロー
ン、ニードルパンチ、ステッチボンド、そしてスパンボ
ンドとメルトブローン不織布を複合して作られたSM不
織布(スパンボンドとメルトブローンの積層体)、SM
S不織布(スパンボンドとメルトブローンとスパンボン
ドの積層体)等が採用できる。この中ではセンター表面
材8の材質としては、特にサーマルボンド、スパンボン
ド、スパンレースが好ましい。これに対して、サイド表
面材9,10の材質としては、たとえばポリオレフィン
系不織布あるいはポリエステル系不織布と薄いプラスチ
ックフィルムの組み合わせたもの、ポリエステル系不織
布等とポリエチレンフィルムの組み合わせたものSM不
織布、SMS不織布等が採用できる。
【0020】左右の立体ギャザー部6,6は、それぞれ
サイド表面材9,10の少なくとも長手方向の中央部に
弾性体(ギャザーともいう)11を配置することで形成
されている。この立体ギャザー部6は、図示例ではサイ
ド表面材10の少くとも長手方向Lの中央部に弾性体を
配置することで形成されている。しかし、別の実施の形
態では、立体ギャザー部は、センター表面材8の少なく
とも長手方向Lの中央部に弾性体を配置することで形成
できる。この立体ギャザー部6を形成するために、線状
の弾性体11がサイド表面材9あるいはサイド表面材1
0の少なくとも中央部分において長手方向Lに沿って収
容されている。この弾性体11の弾性収縮能力により、
サイド表面材9,10の少くとも中央部には、図1に示
すように立体ギャザー部6が形成されている。この立体
ギャザー部6を形成することにより、使用者の排泄物も
しくは液体成分がオシメ1の短手方向Tに沿って外側に
漏れ出さないように使用者の身体に密着して阻止する。
股ギャザー部7は、立体ギャザー部6と協働して、オシ
メ1の股にあたる短手方向両端部を弾性力で引く事で、
股へのフィット性を高め、短手方向である股部から漏れ
る事を防ぐ。
【0021】図1に示すバックシート2の外面2Aに
は、ずれ防止用の接着部12が形成されている。このず
れ防止用の接着部12は、ハクリ紙13により覆われて
いる。オシメ1を使用する時には、このハクリ紙13を
剥離して、ずれ防止用接着部12を露出することによ
り、ずれ防止用接着部12がたとえば下着等の内面に着
脱可能に粘着して貼り付くことにより、オシメ1がパン
ツのような下着に対してずれないように固定することが
できるのである。
【0022】図3は、図1と図2に示すオシメ1の両端
部の部分PのY−Y’断面により積層構造例を拡大して
示している。図4は、図3のオシメ1の部分Pの積層構
造要素の分解斜視図である。このオシメ1は、いわゆる
内折り型のオシメである。図3と図4において、バック
シート2と、センター表面材8の間には、ティッシュ3
と吸収体4が挟まれて収容されるようにして配置され
る。センター表面材8とバックシート2の端部はシール
するためのエンドシール用のホットメルト(接着剤の一
例)20を用いて接着している。センター表面材8と2
つのサイド表面材9,10は、ホットメルト22を用い
て接着している。
【0023】サイド表面材9とサイド表面材10は、そ
れぞれ立体ギャザー部6を形成するための弾性体11を
収容している。この弾性体11は、サイド表面材9と1
0の内端24を折り曲げて袋状にすることにより収容し
ている。内端24はサイド表面材9,10に対してヒー
トシール部25を用いて一体的に固定している。弾性体
11はたとえば線状の弾性材料、具体的にはゴム等によ
り作られていて、サイド表面材9,10の袋状部分25
Aの中に収容されている。また、ここでは弾性体11
は、オシメ1の長手方向端部まで設けられているが、中
央部のみに設けても良い。なお、バックシート、サイド
表面材等の別部材の接触部は、基本的にホットメルトに
より接着されているが図面の簡単化のために表示を省略
している。たとえば図3に示す接着部27の部分はホッ
トメルトにより接着されている。
【0024】図5は、図4のヒートシール部の部分Gを
拡大して示している。部分Gのヒートシール部25を形
成すると、たとえば正方形状の凹部25Aが熱により形
成されるのであるが、この凹部25Aの周囲部分には、
熱によって硬くなった部分25Bが形成されてしまう。
この熱によって硬くなった部分25Bが使用者の腹部や
腰部などの肌に直接接触すると、肌への違和感を与え肌
に痛みを与える可能性がある。
【0025】そこで、本発明の特徴的な点は、図3と図
4および図6に示すように、折り返し部分55がR方向
に沿って短手方向Tに関して外側に折り返される点であ
る。すなわち立体ギャザー部6のエンドシール部分であ
る折り返し部分55がR方向にそれぞれ反対方向である
外側に向けて折り返すことにより、各折り返し部分55
が各ヒートシール部25を覆ってしまう。この折り返し
部分55は、立体ギャザー部6の少なくとも長手方向L
の両端部に設けられる。この結果ヒートシール部25は
直接使用者の肌に向けては露出することがなくなり、ヒ
ートシール部25は折り返し部分55により確実に被覆
することができる。従って、ヒートシール部25が使用
者の身体に直接触れることが全くなくなり、使用者の肌
への違和感をなくし使用者に痛みを与えることが全くな
くなる。
【0026】図6は、図1における部分Pである長手方
向の端部を拡大して示している。図6において、立体ギ
ャザー部6の折り返し部分55がR方向に折り返される
場合には、折り返し部分55の内側の端部40からヒー
トシール部25の外側の端部25Cまでの距離をD1と
し、ヒートシール部25の外側の端部25Cから内側の
端部25Dまでの幅をD2とする。ヒートシール部25
の内側の端部25Dから距離D1の中央部までの距離を
D3とする。折り返し部分55は距離D3の範囲でR方
向に折り曲げれば、折り返し部分55はヒートシール部
25の表面側25Hを完全に被覆することができるので
ある。
【0027】このようにして折り返し部分55をR方向
に沿って短手方向Tに折り曲げた状態は図3に示してお
り、折り返し部分55の内側の新たに形成された端部5
5Fは、センター表面材8の表面8Aに対して接着剤に
より固定するのが望ましい。立体ギャザー部6の折り返
し部分55は図4のようにR方向に向けて外側に折り返
しヒートシール部25を覆っているが、この折り返し部
分55の端部40側は特にサイド表面材9,10の表面
には接着はしていない。このような構造にすることによ
り、立体ギャザー部6の両側の新たに形成された端部5
5Fにおいて、尿等の漏れが長手方向Lに沿って漏れる
のを防ぐことができる。
【0028】図示の実施の形態では、サイド表面材9,
10の折り返し部分55の中にギャザーである弾性体1
1を収容しており、サイド表面材9,10の少なくとも
中央部を長手方向Lに沿って伸縮可能に保持している。
その様子は図1に示している。しかし、これに限らずサ
イド表面材9,10ではなく、センター表面材8の部分
を延伸して形成し、その延伸して形成したセンター表面
材8の部分を袋状に形成してその中に弾性体11を収容
するようにしてもよい。このようにしてセンター表面材
8の部分の少なくとも中央部に立体ギャザー部を形成し
ても勿論構わない。この立体ギャザー部の折り返し部分
を外側に折り返すことで、センター表面材8の部分に形
成したヒートシール部を被覆する構造にしても構わな
い。このようにすることで、やはりヒートシール部は使
用者の肌に直接触れることがなくなり肌への違和感をな
くし痛みを与えることが全くなくなる。
【0029】ここで、図8を参照しながら図1に示すオ
シメ1の製造装置の例について簡単に説明する。図8の
吸収性製品の製造装置200は、概略的には吸収体製造
工程201、表面材製造工程202、ハクリ紙付着工程
203、立体ギャザー部形成工程204、左右端折り工
程205、プレス工程206、切断折り工程207等を
有している。吸収体製造工程201では、ドラム210
からパルプが供給されるとパルプは粉砕されるとともに
ポリマーが供給されることにより、吸収体4が作られ
る。帯状のティッシュ3はドラム211から供給されて
吸収体4と一体になり、吸収体4はティッシュ3により
包含される。その後、マットカッター212により所定
の長さにティッシュ3が切断される。
【0030】表面材製造工程202では、ドラム214
からセンター表面材8が供給されるとともに、ドラム2
15からはサイド表面材9,10が供給される。サイド
表面材9,10には立体ギャザー部6が形成された後
に、ヒートシール部25が施される。これによりヒート
シール部25を有するサイド表面材9,10が形成さ
れ、サイド表面材9,10の中にはゴムのような弾性体
11が収容される。センター表面材8とサイド表面材
9,10がヒートエンボス部217により吸収体部と一
体化される。ドラム218からはバックシート2が供給
され股ギャザー部7が施される。そしてエンドサイドシ
ール219において、センター表面材8、サイド表面材
9,10およびバックシート2が一体化される。バック
シート2にはあらかじめハクリ紙付着工程203におい
てハクリ紙13が付着されている。このようにして一体
化されたセンター表面材8、サイド表面材9,10およ
びバックシート2で作られたオシメ1は、短手方向の左
右端が折り曲げられて断面でみてほぼC型に形成された
後に、プレス工程206のプレスベルト220を通るこ
とにより圧力がかかった後に、製品カッター221によ
り所定のオシメの長さに切断される。その後に、オシメ
1は長手方向に関して3つに折る。このようにして三つ
折りになったオシメ1を得ることができる。
【0031】次に、図7を参照しながら、図示例の吸収
性製品の製造方法の例について説明する。図7の配置ス
テップS1では、図3のバックシート2とセンター表面
材8をホットメルト20を用いて接着する。センター表
面材8とバックシート2の間にはティッシュ3や図4に
示す吸収体4が配置されている。図3に示すサイド表面
材9,10が、ホットメルト22を用いてセンター表面
材8の表面8Aに接着される。サイド表面材9,10と
ティッシュ3およびバックシート2は、接着剤27によ
り接着される。
【0032】図7の配置ステップS1では、立体ギャザ
ー部6が形成される。この立体ギャザー部6の弾性体1
1はサイド表面材9,10の折り返し部分55の中に収
容される。この折り返し部分55は、図4に示すように
サイド表面材9,10を袋状に折り返して形成した折り
返し部分55の中に弾性体11を収容し、折り返し部分
55はヒートシール部25を用いて外れないように固定
している。立体ギャザー部6はセンター表面材8に重な
るように配置される。尚、配置ステップS1において、
弾性体11が折り返し部分55の中に収容され、立体ギ
ャザー部6がセンター表面材8に重なるように配置した
後に、バックシート2とセンター表面材8はホットメル
ト20を用いて接着してもよい。そして、ヒートシール
部25が使用者の肌に直接触れないようにするために、
ヒートシール部被覆ステップS2では、サイド表面材
9,10の折り返し部分55をR方向にそれぞれ外側に
向けて(短手方向Tに沿って)折り返す。この方法とし
ては、オシメ1の短手方向両端をそれぞれC型に折り曲
げる際に、図6におけるD3の位置にて内側に折り曲
げ、更に、プレスベルト220にて強く折りぐせをつけ
る。これによりヒートシール部25はそれぞれ外部には
露出せずに折り返し部分55に被覆されてしまう。これ
により、使用者がオシメ1を使用する際に、オシメ1を
開くと、図3に示すような形となり、ヒートシール部2
5が露出していないので使用者の肌には直接接触せず、
これにより肌に対する違和感をなくし痛みを与えること
がなくなる。
【0033】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述の実施の形態の吸収性製品の例
としてオシメを図示しているが、これに限らずオシメ以
外のこれより小さな吸収性製品、たとえば女性用生理用
品や、失禁用の補助吸収性製品等種々の製品に適用する
ことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒートシール部が使用者の肌に直接接触しないようにす
ることで、使用者が違和感を感ずることなく痛みを与え
ないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性製品の一例であるオシメを示す
斜視図。
【図2】オシメの平面図。
【図3】図1の部分のY−Y’断面により積層構造例を
示す拡大図。
【図4】図3のオシメの各要素を示す分解斜視図。
【図5】ヒートシール部の一部を拡大して示す斜視図。
【図6】折り返し部分とヒートシール部等を示す図。
【図7】本発明の吸収性製品の製造方法の例を示す図。
【図8】吸収性製品の製造装置の例を示す図。
【図9】従来のオシメを示す斜視図。
【図10】従来のオシメのZ−Z’断面により積層構造
例を示す斜視図。
【符号の説明】
1・・・オシメ(吸収性製品)、2・・・バックシー
ト、3・・・ティッシュ、4・・・吸収体、5・・・表
面材、6・・・立体ギャザー部6、8・・・センター表
面材、9,10・・・サイド表面材、25・・・ヒート
シール部、55・・・立体ギャザー部の折り返し部分、
L・・・オシメの長手方向、T・・・オシメの短手方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61F 13/514 A61F 13/18 360 13/515 (56)参考文献 特開 平6−78952(JP,A) 特開 平1−162808(JP,A) 特開 平7−255774(JP,A) 特開 平11−285510(JP,A) 特開2000−232993(JP,A) 特開 平3−202054(JP,A) 特開 平8−215239(JP,A) 特開 平11−192258(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 13/15 - 13/84 A61F 5/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体の透過を防止するバックシートと、 身体に接触する面側に配置される液体透過性のセンター
    表面材と、 前記バックシートと前記センター部材の間に配置されて
    前記センター表面材を透過した液体を吸収して保持する
    吸収体と、 前記センター表面材の両端部において前記センター表面
    材の長手方向に沿ってそれぞれ配置される液体の透過を
    防止するサイド表面材と、 液体の漏れを防止するのに、前記センター表面材又は前
    記サイド表面材を折り返して長手方向にヒートシールす
    ることで形成された前記センター表面材又は前記サイド
    表面材の少なくとも長手方向の中央部の中に弾性体を配
    置することで長手方向に伸縮自在に形成された立体ギャ
    ザー部と、を備え、 前記立体ギャザー部の少なくとも長手方向両端部が、短
    手方向に折り返されて前記ヒートシール部を覆っている
    ことを特徴とする吸収性製品。
  2. 【請求項2】 前記立体ギャザー部は短手方向に折り返
    した後に圧力をかけている請求項1に記載の吸収性製
    品。
  3. 【請求項3】 液体を吸収体に吸収して保持する吸収性
    製品の製造方法であり、 液体の透過を防止するバックシートと、身体に接触する
    面側に配置される液体透過性のセンター表面材を接着剤
    により接着し、液体の漏れを防止するのに、前記センタ
    ー表面材の長手方向の両端に配置されるサイド表面材又
    は前記センター表面材を折り返して長手方向にヒートシ
    ールすることで形成された前記センター表面材又は前記
    サイド表面材の少なくとも長手方向の中央部の中に弾性
    体を覆うように配置することで長手方向に伸縮自在に形
    成された立体ギャザー部を前記センター表面材に重なる
    ように配置する配置ステップと、 前記立体ギャザー部を短手方向に折り返すことで形成さ
    れた前記立体ギャザー部の少なくとも長手方向両端部の
    折り返し部分により、前記サイド表面材又は前記センタ
    ー表面材の前記ヒートシール部を覆うヒートシール部被
    覆ステップと、を含むことを特徴とする吸収性製品の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記立体ギャザー部は短手方向に折り返
    した後に圧力をかける請求項3に記載の吸収性製品の製
    造方法。
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