JP3460327B2 - Ttl入力回路 - Google Patents

Ttl入力回路

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JP3460327B2 JP21428294A JP21428294A JP3460327B2 JP 3460327 B2 JP3460327 B2 JP 3460327B2 JP 21428294 A JP21428294 A JP 21428294A JP 21428294 A JP21428294 A JP 21428294A JP 3460327 B2 JP3460327 B2 JP 3460327B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TTL(transistor-tr
ansistor logic) 入力回路に関し、C‐MOS回路のイ
ンタフェースとして用いて好適なTTL入力回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタル回路において、ECL(emitt
er coupled logic) 回路は、300MHz以上の高周波
でも動作するという特長を持つ反面、消費電力が大き
く、負の電源電圧を必要とすることから汎用的ではな
い。これに対し、C‐MOS回路の場合、出力が“0”
から“1”、またはその反対に変化する過渡的な一瞬し
か電源から電流が流れず、消費電力が非常に少なく汎用
的である。しかしながら、高周波で使う場合、過渡状態
の回数が多くなるので、その特長が失われる。このた
め、100MHz程度の高い周波数でC‐MOS回路を
使用する場合には、そのインタフェースとしてTTL入
力回路が用いられる。
【0003】このTTL入力回路の従来例を図3に示
す。図3において、入力段にはエミッタ同士が共通接続
された差動対トランジスタQ31,Q32が設けられて
いる。これら差動対トランジスタQ31,Q32の各コ
レクタは、抵抗R31,R32を介してVcc(5V電
源)ラインに接続され、そのエミッタ共通接続点は定電
流源トランジスタQ33及び抵抗R33を介して接地さ
れている。以上により、差動回路31が構成されてい
る。
【0004】入力端子32と差動対の一方のトランジス
タQ31のベースとの間には、ダイオード接続のトラン
ジスタQ34が逆方向に接続されている。また、トラン
ジスタQ31のベースは、抵抗R34及びダイオード接
続のトランジスタQ35を介してVccラインに接続され
ている。差動対の他方のトランジスタQ32のベースに
は、直流電圧V1が印加されている。この直流電圧V1
は、トランジスタのベース‐エミッタ間順方向電圧をV
f (≒0.7〔V〕)とするとき、例えば1.5〔V〕
+Vf に設定されている。また、トランジスタQ33の
ベースには、直流電圧V2が印加されている。この直流
電圧V2は、例えば0.2〔V〕+Vfに設定されてい
る。
【0005】差動対トランジスタQ32,Q31の各コ
レクタから導出されるコンプリメンタリな信号は、エミ
ッタフォロワ回路を構成するトランジスタQ36,Q3
7の各ベース入力となる。トランジスタQ36,Q37
の各コレクタはVccラインに接続され、各エミッタは定
電流源トランジスタQ38,Q39及び抵抗R35,R
36を介して接地されている。トランジスタQ36,Q
37の各エミッタ出力は、エミッタ同士が共通に接続さ
れた差動対トランジスタQ40,Q41の各ベース入力
となる。差動対トランジスタQ40,Q41の各コレク
タは、抵抗R37,R38を介してVccラインに接続さ
れ、そのエミッタ共通接続点は定電流源トランジスタQ
42及び抵抗R39を介して接地されている。
【0006】差動対トランジスタQ40,Q41の各コ
レクタから導出されるコンプリメンタリな信号は、エミ
ッタフォロワ回路を構成するトランジスタQ43,Q4
4の各ベース入力となる。トランジスタQ43,Q44
の各コレクタはVccラインに接続され、各エミッタは定
電流源トランジスタQ45,Q46及び抵抗R40,R
41を介して接地されるとともに、出力端子33,34
に接続されている。トランジスタQ38,Q39,Q4
2,Q45,Q46の各ベースには直流電圧V2が印加
されている。以上により、バッファ回路35が構成され
ている。
【0007】次に、上記構成の従来回路の回路動作につ
いて説明する。先ず、差動回路31において、差動対の
他方のトランジスタQ32のベースには、直流電圧V1
(=1.5〔V〕+Vf )が印加されており、スレッシ
ョールド電圧1.5〔V〕+Vf の入力端子32に矩形
波の信号が入力されることにより、差動対トランジスタ
Q31,Q32の各コレクタから矩形波のコンプリメン
タリな信号が導出される。このコンプリメンタリな信号
は、バッファ回路35で波形整形されて出力端子33,
34から導出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来のTTL入力回路では、定電流源トランジスタ
Q33のコレクタ部分に寄生容量が存在することから、
高周波入力の場合には、この寄生容量が問題になってく
る。すなわち、図4の波形図において、矩形波状の入力
信号TTLIN に対し、差動対トランジスタQ31,Q32
のコレクタ電流IQ31c,IQ32cは理想的には矩形波状と
なる筈であるが、実際にはトランジスタQ33のコレク
タ部分に寄生容量Cが存在することから、トランジスタ
Q31がオンする瞬間に、トランジスタQ31を通して
寄生容量Cが充電されることになるため、実際のコレク
タ電流IQ31c′としては瞬間的に余分(図の髭部分)に
流れることになる。
【0009】また、トランジスタQ31がオフし、トラ
ンジスタQ32がオンするときは、寄生容量Cに充電さ
れた電荷に基づく電流が先に定電流源トランジスタQ3
3に流れ始めるため、その分だけ実際のコレクタ電流I
Q32c′としての流れ始めが遅くなる。このときのIQ31
c′+IQ32c′の電流は図に示すようになり、髭部分が
トランジスタQ33のコレクタ部分の寄生容量Cに起因
して余分に流れる電流である。このような電流IQ31
c′,IQ32c′が流れることにより、差動対トランジス
タQ31,Q32のコレクタ電圧はVQ31c′+VQ32c′
となる。このように、シングルの大振幅の入力信号TTLI
N を受ける場合に、初段の差動回路31において、トラ
ンジスタQ33のコレクタ部分に寄生容量Cが存在する
ことにより、その入力信号が図に示す如きアンバランス
な信号(VQ31c′+VQ32c′)に変換されてしまうとい
う問題があった。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、バランスの良いコン
プリメンタリな信号を発生させることが可能なTTL入
力回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるTTL入力
回路は、コレクタが第1の電源ラインに直接接続されか
つベースに入力信号が印加される第1のトランジスタ
と、この第1のトランジスタとエミッタ同士が共通接続
されかつベースに所定レベルの直流電圧が印加された第
2のトランジスタと、この第2のトランジスタのコレク
タと第1の電源ラインとの間に接続された第1の抵抗
と、第1,第2のトランジスタのエミッタ共通接続点と
第2の電源ラインとの間に接続された第2の抵抗と、第
2のトランジスタとベース同士が共通接続された第3の
トランジスタと、第3のトランジスタのコレクタと第1
の電源ラインとの間に接続された第3の抵抗と、第3の
トランジスタのエミッタと第2の電源ラインとの間に接
続された第4の抵抗とを備え、第2のトランジスタのコ
レクタから入力信号に応じた出力信号を、第3のトラン
ジスタのコレクタから所定レベルの基準信号をそれぞれ
導出する構成となっている。
【0012】
【作用】上記構成のTTL入力回路において、入力信号
が“H”レベルのときは、第1のトランジスタには電源
電圧と第2の抵抗の抵抗値で決まる大電流が流れる。ま
た、入力信号が“L”レベルのときは、第2のトランジ
スタには所定レベルの直流電圧と第2の抵抗の抵抗値で
決まる定電流が流れる。このとき、第1,第2のトラン
ジスタのエミッタ共通接続点側には、第2の抵抗が接続
されているのみであり、寄生容量が少ないため、第2の
トランジスタのコレクタには、寄生容量に起因する現象
の発生は極めて少なく、理想に近いコレクタ電圧が得ら
れる。
【0013】一方、第3のトランジスタには、所定レベ
ルの直流電圧と第4の抵抗の抵抗値で決まる定電流が流
れる。これにより、第3のトランジスタのコレクタに
は、第2のトランジスタのコレクタ電圧の波高値に対し
て第3の抵抗値で決まるレベルのコレクタ電圧が得られ
る。そして、第2のトランジスタのコレクタ電圧が入力
信号に応じた信号として、第3のトランジスタのコレク
タ電圧が基準信号としてそれぞれ導出される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例を示す回路図で
ある。図1において、入力段にはエミッタ同士が共通接
続された第1,第2のトランジスタ(以下、差動対トラ
ンジスタと称する)Q11,Q12が設けられている。
この差動対の一方のトランジスタQ11のコレクタはV
cc(例えば、5V電源)ライン(第1の電源ライン)に
直接接続され、他方のトランジスタQ12のコレクタは
第1の抵抗R11を介してVccラインに接続されてい
る。また、差動対トランジスタQ11,Q12のエミッ
タ共通接続点は、第2の抵抗R12を介して接地ライン
(第2の電源ライン)に接続されている。以上により、
差動回路11が構成されている。
【0016】入力端子12と差動対の一方のトランジス
タQ11のベースとの間には、ダイオード接続のトラン
ジスタQ13が逆方向に接続されている。また、トラン
ジスタQ11のベースは、抵抗R13及びダイオード接
続のトランジスタQ14を介してVccラインに接続され
ている。差動対の他方のトランジスタQ12のベースに
は、第3のトランジスタQ15のベースが接続されてい
る。このベース共通接続点には、直流電圧V1が印加さ
れている。この直流電圧V1は、例えば1.5〔V〕+
Vf に設定されている。
【0017】トランジスタQ15のコレクタとVccライ
ンとの間には、抵抗R11とほぼ同じ抵抗値を有する2
つの抵抗R14,R15(R11=R14=R15)
が、第3の抵抗として互いに並列に接続されている。こ
れにより、第3の抵抗の抵抗値(抵抗R14,R15の
合成抵抗値)は抵抗R11の抵抗値の略1/2となる。
また、トランジスタQ15のエミッタと接地ラインとの
間には、抵抗R12とほぼ同じ抵抗値を有する第4の抵
抗R16が接続されている。差動対の他方のトランジス
タQ12及びトランジスタQ15の各コレクタ出力は、
エミッタフォロワ回路を構成するトランジスタQ16,
Q17の各ベース入力となる。
【0018】トランジスタQ16,Q17の各コレクタ
はVccラインに接続され、各エミッタは定電流源トラン
ジスタQ18,Q19及び抵抗R17,R18を介して
接地されている。また、トランジスタQ16,Q17の
各エミッタ出力は、エミッタ同士が共通に接続された差
動対トランジスタQ20,Q21の各ベース入力とな
る。差動対トランジスタQ20,Q21の各コレクタ
は、抵抗R19,R20を介してVccラインに接続さ
れ、そのエミッタ共通接続点は定電流源トランジスタQ
22及び抵抗R21を介して接地されている。
【0019】差動対トランジスタQ20,Q21の各コ
レクタ出力は、エミッタフォロワ回路を構成するトラン
ジスタQ23,Q24の各ベース入力となる。トランジ
スタQ23,Q24の各コレクタはVccラインに接続さ
れ、各エミッタは定電流源トランジスタQ25,Q26
及び抵抗R22,R23を介して接地ラインに接続され
るとともに、出力端子13,14に接続されている。ト
ランジスタQ18,Q19,Q22,Q25,Q26の
各ベースには直流電圧V2が印加されている。この直流
電圧V2は例えば0.2〔V〕+Vf に設定されてい
る。以上により、バッファ回路15が構成されている。
【0020】次に、上記構成の本実施例に係るTTL入
力回路の回路動作について、図2の波形図を参照しつつ
説明する。先ず、入力段の差動回路11において、差動
対の他方のトランジスタQ12のベースには直流電圧V
1(=1.5〔V〕+Vf )が印加されており、スレッ
ショールド電圧1.5〔V〕+Vf の入力端子12に矩
形波状の入力信号TTLIN が印加され、その信号レベルが
スレッショールド電圧以上のとき、即ち“H”レベルで
あるとき、差動対の一方のトランジスタQ11のベース
電位がVcc−Vf となり、当該トランジスタQ11がオ
ン状態となる。このとき、トランジスタQ11のエミッ
タ電位はVcc−2Vf となり、そのエミッタ側には抵抗
R12が接続されているのみであるため、トランジスタ
Q11のコレクタ電流IQ11cとしては、(Vcc−2Vf
)/R12の大電流が流れることになる。
【0021】なお、トランジスタQ14は、入力信号TT
LIN が“H”レベルのとき、トランジスタQ11のベー
ス電位をVccよりもVf だけ下げることで、抵抗R12
に流れる電流を抑えるために設けられたものである。ま
た、差動対の一方のトランジスタQ11のコレクタをV
ccラインに直接接続しているのは、大電流が流れたとき
に、当該トランジスタQ11が飽和状態となるのを阻止
するためである。トランジスタQ11が飽和すると、動
作速度が遅くなってしまうからである。
【0022】一方、入力信号TTLIN の信号レベルがスレ
ッショールド電圧よりも低いとき、即ち“L”レベルの
ときは、差動対の一方のトランジスタQ11のベース電
位よりも他方のトランジスタQ12のベース電位の方が
高くなるため、他方のトランジスタQ12がオン状態と
なる。このとき、トランジスタQ12のベースには、直
流電圧V1(=1.5〔V〕+Vf )が印加されてお
り、そのエミッタ電位が1.5〔V〕に固定となるの
で、トランジスタQ12のコレクタ電流IQ12cとして
は、1.5〔V〕/R12で与えられる定電流が流れる
ことになる。
【0023】ここで、差動対トランジスタQ11,Q1
2のエミッタ共通接続点と接地間には、抵抗R12が接
続されているのみであり、トランジスタは接続されてい
ないため、寄生容量は少ない。特に、抵抗R12として
ポリシリコン抵抗を用いることにより、ポリシリコン抵
抗の場合は絶縁膜上に形成されることから寄生容量が少
ないため、差動対トランジスタQ11,Q12のエミッ
タ共通接続点と接地間における寄生容量を極めて少なく
抑えることができる。
【0024】その結果、図4において説明したように、
寄生容量に起因して差動対の一方のトランジスタQ31
がオンするときにそのコレクタ電流IQ31c′として余分
な電流が瞬間的に流れたり、他方のトランジスタQ32
がオンするときにそのコレクタ電流IQ32c′の立上げが
遅れたりするような現象を回避することができる。すな
わち、本実施例においては、図2から明らかなように、
差動対トランジスタQ11,Q12の各コレクタ電流I
Q11c,IQ12cは、矩形波状の入力信号TTLIN に対し理想
に近い矩形波状の波形となる。そして、トランジスタQ
12のコレクタには、入力信号TTLIN が“H”レベルの
ときにVccレベル、“L”レベルのときに{Vcc−1.
5×(R11/R12)}レベルの電圧VQ12cが発生す
る。
【0025】また、トランジスタQ15のベースにも、
直流電圧V1が印加されており、そのエミッタ電位が
1.5〔V〕に固定となるので、当該トランジスタQ1
5には1.5〔V〕/R16で与えられる電流が定電流
として流れている。ここで、抵抗R16は、抵抗R12
とほぼ同一の抵抗値(R12=R16)に設定されてい
るので、トランジスタQ15にはトランジスタQ12と
ほぼ同じ電流が流れることになる。一方、トランジスタ
Q15のコレクタ側の抵抗R14,R15は、トランジ
スタQ12のコレクタ側の抵抗R11とほぼ同じ抵抗値
(R12=R14=R15)に設定されており、その合
成抵抗値は抵抗R11とほぼ1/2であることから、ト
ランジスタQ15のコレクタには、{Vcc−1.5×
(R11/R12)/2}レベルの電圧VQ15cが発生す
る。
【0026】すなわち、このトランジスタQ15のコレ
クタ電圧VQ15cは、トランジスタQ12のコレクタ電圧
VQ12cの波高値の1/2となる。このトランジスタQ1
5のコレクタ電圧VQ15cは基準信号として導出される。
そして、入力信号TTLIN に応じたトランジスタQ12の
コレクタ電圧VQ12cとトランジスタQ15のコレクタ電
圧VQ15cとはバッファ15に供給される。すなわち、エ
ミッタフォロワ回路を構成するトランジスタQ16,Q
17を経て差動対トランジスタQ20,Q21の各ベー
ス入力となる。
【0027】差動対トランジスタQ20,Q21におい
ては、入力信号TTLIN に対応した矩形波状のトランジス
タQ12のコレクタ電圧VQ12cを入力信号とし、トラン
ジスタQ15のコレクタ電圧VQ15cを基準信号として差
動動作が行われる。これにより、出力端子13,14か
らは差動対トランジスタQ20,Q21の差動出力とし
て、エミッタフォロワのトランジスタQ23,Q24を
介してバランスの良いコンプリメンタリな信号が導出さ
れることになる。
【0028】また、R11=R14=R15に設定し、
トランジスタQ15のコレクタ電圧VQ15cをトランジス
タQ12のコレクタ電圧VQ12cの波高値のほぼ1/2に
したことにより、差動動作時に、基準信号の正側、負側
にそれぞれ同一のノイズマージンをとることができるの
で、特に入力信号TTLIN の小振幅時においてノイズに対
して強い回路を提供できる。換言すれば、コレクタ電圧
VQ15cを必ずしもコレクタ電圧VQ12cの波高値のほぼ1
/2にする必要はないが、ノイズマージンを考慮すると
1/2に設定した方が好ましい。
【0029】なお、上記実施例では、差動回路11にお
いて、差動対トランジスタQ11,Q12のエミッタ共
通接続点と接地間に接続された抵抗R12としてポリシ
リコン抵抗を用いるとしたが、ポリシリコン抵抗に限定
されるものではなく、拡散抵抗を用いることも可能であ
る。拡散抵抗の場合は、ポリシリコン抵抗よりも寄生容
量は多くなるが、トランジスタよりも寄生容量が少ない
ので、ポリシリコン抵抗ほどの効果はないものの、定電
流トランジスタを用いていた従来例の場合よりもバラン
スの良いコンプリメンタリな信号を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
差動対トランジスタの電流源を抵抗のみで実現し、差動
対の一方のトランジスタのコレクタ出力を導出せず、他
方のトランジスタのコレクタ出力のみを導出するシング
ル出力とするとともに、他方のトランジスタのコレクタ
出力の波高値に対して所定レベルの基準信号を導出する
構成としたことにより、差動対トランジスタの電流源に
トランジスタが用いられていないことに伴って寄生容量
の影響を受けないため、バランスの良いコンプリメンタ
リな信号を得ることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明に係る回路動作を説明するための波形図
である。
【図3】従来例を示す回路図である。
【図4】従来例の回路動作を説明するための波形図であ
る。
【符号の説明】
11,31 差動回路 12,32 入力端子 13,14,33,34 出力端子 15,35 バッファ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/088

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタが第1の電源ラインに直接接続
    されかつベースに入力信号が印加される第1のトランジ
    スタと、 前記第1のトランジスタとエミッタ同士が共通に接続さ
    れかつベースに所定レベルの直流電圧が印加された第2
    のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのコレクタと前記第1の電源ラ
    インとの間に接続された第1の抵抗と、 前記第1,第2のトランジスタのエミッタ共通接続点と
    第2の電源ラインとの間に接続された第2の抵抗と、 前記第2のトランジスタとベース同士が共通に接続され
    た第3のトランジスタと、 前記第3のトランジスタのコレクタと前記第1の電源ラ
    インとの間に接続された第3の抵抗と、 前記第3のトランジスタのエミッタと前記第2の電源ラ
    インとの間に接続された第4の抵抗とを備え、 前記第2のトランジスタのコレクタから前記入力信号に
    応じた出力信号を、前記第3のトランジスタのコレクタ
    から所定レベルの基準信号をそれぞれ導出することを特
    徴とするTTL入力回路。
  2. 【請求項2】 前記第2の抵抗は、ポリシリコン抵抗で
    あることを特徴とする請求項1記載のTTL入力回路。
  3. 【請求項3】 前記第2,第4の抵抗の各抵抗値が略同
    一であり、前記第3の抵抗の抵抗値が前記第1の抵抗の
    抵抗値の略1/2に設定されていることを特徴とする請
    求項1記載のTTL入力回路。
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