JP3459848B2 - 感温センサー - Google Patents

感温センサー

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JP3459848B2
JP3459848B2 JP31253194A JP31253194A JP3459848B2 JP 3459848 B2 JP3459848 B2 JP 3459848B2 JP 31253194 A JP31253194 A JP 31253194A JP 31253194 A JP31253194 A JP 31253194A JP 3459848 B2 JP3459848 B2 JP 3459848B2
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豊 青木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばテーブルコンロ等
の加熱調理器における感温センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感温フェライトと磁石とを備
えた感温センサーで、その感熱部を調理容器の鍋底に密
着させ、所定温度に達すると感温フェライトの磁性が変
化することを利用し、磁石離脱方向に付勢する戻しばね
力により、感温フェライトから磁石を離脱させてスイッ
チを作動させ、燃料ガスの供給を止めて消火する技術が
ある。こうした感温センサーは、例えば図10に示すよ
うに、上端部に円盤状の感温フェライト2と、感温フェ
ライト2に下から向かい合う磁石3と、磁石3の吸着面
以外の外周部を覆い感温フェライト2と接触するヨーク
4と、ヨーク4を受け磁石3の動きと一体となってマイ
クロスイッチ21へと動きを伝達する連結棒22と、連
結棒22の中間位置に垂直に固定された皿状のバネ受け
5と、感温フェライト2に接しこれらの部品を上から覆
うカバー7と、カバー7に嵌合されバネ受け5の動きを
内部でガイドしマイクロスイッチ21まで伸びるセンサ
ー本体28と、センサー本体28上面とバネ受け5の間
に付勢された戻しバネ6と、ホルダー8下部に固定され
るマイクロスイッチ21等から構成される。なお、この
感温センサー20で使用される磁石3は円柱形であっ
て、その上面3aと底面3bとに磁極(NとS)が設け
られ、ヨーク24により、上面3aを残して全周及び底
面を覆われている。こうして、カバー7を介して調理容
器1と接触した感温フェライト2は、その鍋底からの熱
伝導により所定温度に達すると、磁性が変化して磁石3
との吸着力が弱くなる。そのため、磁石3は戻しバネ6
の力に抗しきれず、感温フェライト2から離脱し、その
動きを受けて、連結棒22がマイクロスイッチ21をオ
ンさせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感温フ
ェライト2とヨーク24とが面接触して密着する構造の
ため、調理容器1からの熱がヨーク24へ逃げてしま
い、感温フェライト2の温度上昇が遅れるという問題が
ある。つまり、調理容器1の温度上昇が急激な場合に
は、感温フェライト2の温度上昇が即座に対応できず、
所定温度に達しても作動せずに、燃焼停止が遅れてしま
うのである。このような場合、例えば調理容器1内に油
等を使用していると、燃焼停止前に油が発火温度にまで
上昇してしまうことがあり危険であった。この問題を解
決するため、例えば図11に示すように、感温フェライ
ト2とヨーク34及び磁石3との間に断熱材31を挟む
感温センサー30が考えられるが、次の問題がある。ま
ず第1に、断熱材31により所定の断熱効果を得るため
には、ある程度の厚みが必要である。しかし、この厚み
により感温フェライト2と磁石3とのギャップが大きく
なると、磁石3の感温フェライト2を吸着する力が、急
激に低下してしまう。また、薄くて断熱性に優れ、しか
も耐熱性と強度とを兼ね備えた材料は、高価なものとな
ってしまう。本発明の感温センサーは上記課題を解決
し、簡易な構成で熱応答性を高めることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の感温センサーは、非磁性体のカバーを介して
測温物に接触し測温物から熱伝導される感温フェライト
と、上記感温フェライトの温度による磁性の変化に応じ
て上記感温フェライトに吸着,離脱する磁石と、上記磁
石の吸着面以外の外周部を覆い上記感温フェライトと接
触するヨークとを備え、上記感温フェライトと上記磁石
との相対位置関係で温度検出する感温センサーにおい
て、上記ヨークは上記感温フェライトとの接触部を山形
状または突起形状としたことを要旨とする。
【0005】さらに、第2の感温センサーは、第1の感
温センサーにおいて、上記感温フェライトの周縁は上記
磁石を収納するセンサー本体に支持され、該センサー本
体は上記感温フェライトを支持する接触部を山形状また
は突起形状としたことを要旨とする。
【0006】本発明の第3の感温センサーは、非磁性体
のカバーを介して測温物に接触し測温物から熱伝導され
る感温フェライトと、上記感温フェライトの温度による
磁性の変化に応じて上記感温フェライトに吸着,離脱す
る磁石と、上記磁石の吸着面以外の外周部を覆い上記感
温フェライトと接触するヨークとを備え、上記感温フェ
ライトと上記磁石との相対位置関係で温度検出する感温
センサーにおいて、上記ヨーク及び上記磁石の上記感温
フェライトとの接触面、あるいは、上記感温フェライト
の上記ヨーク及び上記磁石との接触面は、無数の凹凸に
形成したことを要旨とする。
【0007】第4の感温センサーは、非磁性体のカバー
を介して測温物に接触し測温物から熱伝導される感温フ
ェライトと、上記感温フェライトの温度による磁性の変
化に応じて上記感温フェライトに吸着,離脱する磁石
と、上記磁石の吸着面以外の外周部を覆い上記感温フェ
ライトと接触するヨークとを備え、上記感温フェライト
と上記磁石との相対位置関係で温度検出する感温センサ
ーにおいて、上記ヨーク及び上記磁石の上記感温フェラ
イトとの接触面に加えて、上記感温フェライトの上記ヨ
ーク及び上記磁石との接触面は、無数の凹凸に形成した
ことを要旨とする。
【0008】
【作用】上記構成を有する本発明の第1の感温センサー
は、感温フェライトと感温フェライトの温度による磁性
の変化に応じて吸着,離脱する磁石を備え、感温フェラ
イトは非磁性体のカバーを介して測温物に接触して測温
物から熱伝導される。感温フェライトは、外周部をヨー
クで覆われた磁石と向かい合い、熱伝導により感温フェ
ライトの磁性が変化すると、感温フェライトと磁石との
相対位置関係で温度検出する。例えば磁石と感温フェラ
イトとの吸着,離脱の動きに応じて電磁弁のスイッチを
オン,オフしたり、ガス流路のバルブを開閉したりす
る。この時、ヨークは感温フェライトとの接触部を山形
状または突起形状としているので、測温物から感温フェ
ライトに熱伝導された熱が、感温フェライトと接触する
ヨークから逃げてしまうのを低減する。その結果、感温
フェライトの温度上昇が遅れることがないので、測温物
が所定温度に達するとすぐに温度検出でき、熱応答性が
よくなる。
【0009】第2の感温センサーは、さらに、感温フェ
ライトの周縁をセンサー本体に支持されるとともに、そ
のセンサー本体の感温フェライトとの接触部をも山形状
または突起形状としている。そのため、測温物から感温
フェライトに熱伝導された熱が、感温フェライトと接触
するヨークばかりでなくセンサー本体から逃げてしまう
ことをも低減する。その結果、感温フェライトの温度上
昇が遅れることがないので、熱応答性がよりいっそうよ
くなる。
【0010】第3の感温センサーは、感温フェライトと
感温フェライトの温度による磁性の変化に応じて吸着,
離脱する磁石を備え、感温フェライトは非磁性体のカバ
ーを介して測温物に接触して測温物から熱伝導される。
感温フェライトは、外周部をヨークで覆われた磁石と接
触し、熱伝導により感温フェライトの磁性が変化する
と、感温フェライトと磁石との相対位置関係で温度検出
する。例えば磁石と感温フェライトとの吸着,離脱の動
きに応じて電磁弁のスイッチをオン,オフしたり、ガス
流路のバルブを開閉したりする。この時、ヨーク及び磁
石の感温フェライトとの接触面あるいは、感温フェライ
トのヨーク及び磁石との接触面は、無数の凹凸に形成し
ているので、凸部からはよく熱伝導されるが、凹部から
は熱伝導が悪くなる。そのため、測温物から感温フェラ
イトに熱伝導された熱が、感温フェライトと接触する磁
石やヨークに逃げてしまうのを低減する。その結果、感
温フェライトの温度上昇が遅れることがないので、測温
物が所定温度に達するとすぐに温度検出でき、熱応答性
がよくなる。また、接触面の凹凸は無数であることか
ら、感温フェライトから熱伝導により磁石へ逃げていく
熱量もばらつきが少ないので、熱応答性がよくなるばか
りでなく、感温フェライトが所定温度に達するのに時間
的ばらつきが少ない。その結果、温度検出時間が安定す
る。
【0011】第4の感温センサーは、ヨーク及び磁石の
感温フェライトとの接触面に加えて、感温フェライトの
ヨーク及び磁石との接触面をも、無数の凹凸に形成して
いるので、測温物から感温フェライトに熱伝導された熱
が、感温フェライトと接触する磁石やヨークに逃げてし
まうのをよりいっそう低減する。その結果、感温フェラ
イトの温度上昇が遅れることがないので、測温物が所定
温度に達するとすぐに温度検出でき、熱応答性がいっそ
うよくなる。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の感温センサーの好適な実
施例について図を用いて説明する。図1は一実施例とし
てのテーブルコンロ用感温センサー10の概略構成図で
ある。本実施例の感温センサー10と、図10を用いて
説明した従来の感温センサー20とは、感温フェライト
2に接触するヨーク4とセンサー本体8の形状が異な
る。つまり、ヨーク4は感温フェライト2と接触するリ
ング状の全周を図2に示すように山形状にしている。さ
らに、センサー本体8は、感温フェライト2の周縁と接
しているリング状の全周を図3に示すように山形状にし
ている。
【0013】感温センサー10は、調理容器1の鍋底に
密着させた状態で使用される場合が多い。こうした状態
で、カバー7を介して鍋底の熱を伝達された感温フェラ
イト2は、所定温度に達すると磁性が変化して、強磁性
体より常磁性体になる。そのため、感温フェライト2を
吸着していた磁石3は、感温フェライト2との間の吸着
力が低下して、戻しバネ6の力に抗しきれず、感温フェ
ライト2より離脱する。同時にヨーク4を介して磁石3
に連動した連結棒22がマイクロスイッチ21の可動接
点21aを押して作動させる。また、調理容器1が取り
除かれたりして、感温フェライト2の温度が常温に戻る
と、それにつれて常磁性体より強磁性体に戻るので、再
び磁石3と感温フェライト2間の吸着力が増加して、両
者は吸着する。その動きに連動して、連結棒22がマイ
クロスイッチ21の可動接点21aを離れるので、マイ
クロスイッチ21も元に復帰する。
【0014】感温フェライト2と磁石3とが吸着した状
態で、調理容器1から一定の熱を感温センサー10に与
え、磁石3が感温フェライト2から離脱するまでの間、
感温フェライト2と磁石3との間の吸着力Fの変化を測
定し、従来の感温センサー20,30と比較してみると
図6に示すように、大きな差がある。図6は、横軸に時
間Tをとり、縦軸に感温フェライト2と磁石3との間の
吸着力Fを測定した結果である。実施例の感温センサー
10の場合を実線で、従来例の感温センサー20,30
の場合を破線で表す。それぞれの感温センサーは、いず
れも時間Tが経過するにつれて、吸着力Fが減少し、あ
る時間T1,T2(以下、熱応答時間と呼ぶ)だけ経過
した時点で、ほぼ0となる。これは、時間とともに調理
容器1から一定の熱が与えられると、カバー7を介して
感温フェライト2に熱伝導され、それに応じて感温フェ
ライト2の温度が上昇するからである。つまり、感温フ
ェライト2は、温度が上昇するにつれて磁性が変化し、
磁石3に対する吸着力Fを徐々に低下させる。そして、
所定温度(いわゆるキュリー点)に達した時、強磁性体
より常磁性体に変化するので、吸着力Fはほぼ0となる
のである。実施例の感温センサー10の熱応答時間T1
は、従来例の感温センサー20の熱応答時間T2に比較
して短い(T1<T2)が、同じく従来例の感温センサ
ー30とはあまり差がない。しかしながら、吸着力Fを
比較してみると、図7(横軸に感温フェライト2の温度
tをとり、縦軸に感温フェライト2と磁石3との間の吸
着力Fを測定した結果である)に示すように、同じ温度
であっても、感温センサー10の方が感温センサー30
より強い。つまり、感温センサー10と30とは、熱応
答時間T1において同一であっても、感温センサー10
の方が感温センサー30より吸着力Fの劣化が少なく、
その点で勝っているということがわかる。なお、これに
よると、全温度領域において感温センサー20は、感温
センサー10より吸着力Fが強いが、先に述べたよう
に、熱応答性が悪いという問題がある。
【0015】このように、感温センサー10は、調理容
器1の温度上昇が急激な場合であっても、調理容器1か
らの熱がヨーク4やセンサー本体8に逃げてしまうのを
低減するので、感温フェライト2の温度上昇が即座に対
応する。そのため、所定温度に達しても作動せずに燃焼
停止が遅れてしまうという不都合がない。また、熱応答
性をたかめるために、感温フェライト2とヨーク4及び
磁石3との間に断熱材31を挟む等しないで、ヨーク4
とセンサー本体8の形状を工夫して実現している。その
ため、断熱材31を挟んだことによる吸着力の低下もな
い。しかも、高価な断熱材31を使用しないのでコスト
も安い。この結果、この感温センサー10は、従来とは
違って、吸着力Fの減少を最小に押えつつ、簡易な構成
で熱応答性能を向上させることができる。
【0016】第2実施例について図を用いて説明する。
第2実施例の感温センサーは、図8に示すように、調理
容器1より熱伝導される感温フェライト12の吸着面
と、それに吸着する磁石13の吸着面及び磁石13を覆
い感温フェライト12と接触するヨーク14の接触面と
が、いずれも無数の凹凸に形成されていることが特徴で
ある。その他の構成は、従来例と同一である。吸着面あ
るいは接触面を拡大すると、図9(ア),(イ)に示す
ように、不規則で丸みのあるなだらかな凹凸(図9
(ア))あるいは均一の深さ及び大きさを持った凹部
(図9(イ))が形成されている。これらは、吸着面あ
るいは接触面の加工方法によりそれに応じた特徴的な形
状を示すものである。平面研磨を施した接触面の表面に
球状微粒子によるショットブラスチングを施すと、図9
(ア)に示すように、丸みのあるなだらかな凹凸が形成
される。球状微粒子は直径100ミクロン〜1mm程度
のガラスや鋼鉄製のものが使用され、ショットブラスチ
ングを施す材料によって、その材質(即ち硬度)や球径
を選択し、加工面(即ち接触面)の粗さを調節する。ま
た、接触面に凹凸を施す別の技術として、図9(イ)に
示すように、エッチング加工を採用してもよい。これ
は、予め設計された均一な模様,図形を用いて科学的に
腐食する方法である。他に金属を陽極的に溶解する方
法、レーザービームによる光学的処理、放電加工、電子
ビーム加工等を行なってもよい。
【0017】この感温センサー15によれば、磁石13
及び感温フェライト12及びヨーク14の接触面が、無
数の凹凸に形成されているので、互いに接触した凸部か
らはよく熱伝導されるが、凹部からは熱伝導が悪くな
る。そのため、調理容器1から感温フェライト12に熱
伝導された熱が、感温フェライト12から、接触する磁
石13やヨーク14に逃げてしまうのを低減する。その
結果、感温フェライト12の温度上昇が遅れることがな
いので、調理容器1が所定温度に達するとすぐに温度検
出してスイッチ21を作動させることができ、熱応答性
がよくなる。また、接触面の凹凸の深さ及び大きさが均
一であることから、感温フェライト12から熱伝導によ
り磁石13やヨーク14へ逃げていく熱量もばらつきが
少ないので、熱応答性がよくなるばかりでなく、感温フ
ェライト12が所定温度に達するのに時間的ばらつきが
少ない。その結果、温度検出してスイッチ21が作動す
るまでの時間が安定する。
【0018】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、感温フェ
ライト2と接触するヨーク4やセンサー本体8の接触部
の形状は、図2および図3の様な山形状ではなく、図4
および図5に示す様に数個の突起形状でもよい。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の感
温センサーによれば、ヨークの感温フェライトとの接触
部を山形状または突起形状としているので、測温物から
感温フェライトに熱伝導された熱が、接触するヨークか
ら逃げてしまうのを低減する。その結果、感温フェライ
トの温度上昇が速くなり、熱応答性がよくなるので、例
えば測温物が急激に所定温度に達する場合でも、作動が
遅れてしまうという不都合がない。つまり、測温物の温
度変化をすばやく正確にとらえて、信頼性のある感温セ
ンサーが実現できる。
【0020】第2の感温センサーは、さらに、センサー
本体においても、感温フェライトとの接触部を山形状ま
たは突起形状としているため、測温物から感温フェライ
トに熱伝導された熱が、接触するヨークばかりでなくセ
ンサー本体から逃げてしまうことをも低減する。その結
果、熱応答性がよりいっそうよくなるので、信頼性のあ
る感温センサーが実現できる。
【0021】第3の感温センサーによれば、接触面のい
ずれかに無数の凹凸を形成しているので、測温物から感
温フェライトに熱伝導された熱が、接触する磁石及びヨ
ークから逃げてしまうのを低減する。その結果、感温フ
ェライトの温度上昇が速くなり、熱応答性がよくなるの
で、例えば測温物が急激に所定温度に達する場合でも、
作動が遅れてしまうという不都合がない。また、接触面
の凹凸が無数に形成されていることから、感温フェライ
トから熱伝導により磁石及びヨークへ逃げていく熱量も
ばらつき少ないので、感温フェライトが所定温度に達す
るのに時間的ばらつきが少ない。その結果、熱応答性が
よくなるばかりでなく、温度検出時間も安定する。つま
り、測温物の温度変化をすばやく正確にとらえて、信頼
性のある感温センサーが実現できる。
【0022】さらに、第4の感温センサーは、互いの接
触面の両方に、無数の凹凸を形成しているので、熱応答
性がいっそうよくなり、測温物の温度変化をすばやくと
らえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の概略構成図である。
【図2】第1実施例におけるヨーク4の形状を表した概
略図である。
【図3】第1実施例におけるセンサー本体8の形状を表
した概略図である。
【図4】第1実施例におけるヨーク4の形状を変化させ
た例である。
【図5】第1実施例におけるセンサー本体8の形状を変
化させた例である。
【図6】熱応答時間と吸着力の変化を表したグラフであ
る。
【図7】感温フェライト温度と吸着力の変化を表したグ
ラフである。
【図8】第2実施例の概略構成図である。
【図9】第2実施例における接触面の表面を説明した拡
大図である。
【図10】従来例の概略構成図である。
【図11】別の従来例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 調理容器 10,15,20,30 感温センサー 2,12 感温フェライト 3,13 磁石 4,14,24,34 ヨーク 5 バネ受け 6 戻しバネ 7 カバー 8,28,38 センサー本体 21 マイクロスイッチ 22 連結棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 3/12 A47J 27/00 103 F23N 5/24 106

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体のカバーを介して測温物に接触
    し測温物から熱伝導される感温フェライトと、 上記感温フェライトの温度による磁性の変化に応じて上
    記感温フェライトに吸着,離脱する磁石と、 上記磁石の吸着面以外の外周部を覆い上記感温フェライ
    トと接触するヨークとを備え、 上記感温フェライトと上記磁石との相対位置関係で温度
    検出する感温センサーにおいて、 上記ヨークは上記感温フェライトとの接触部を山形状ま
    たは突起形状としたことを特徴とする感温センサー。
  2. 【請求項2】 上記感温フェライトの周縁は上記磁石を
    収納するセンサー本体に支持され、該センサー本体は上
    記感温フェライトを支持する接触部を山形状または突起
    形状としたことを特徴とする請求項1記載の感温センサ
    ー。
  3. 【請求項3】 非磁性体のカバーを介して測温物に接触
    し測温物から熱伝導される感温フェライトと、 上記感温フェライトの温度による磁性の変化に応じて上
    記感温フェライトに吸着,離脱する磁石と、 上記磁石の吸着面以外の外周部を覆い上記感温フェライ
    トと接触するヨークとを備え、 上記感温フェライトと上記磁石との相対位置関係で温度
    検出する感温センサーにおいて、 上記ヨーク及び上記磁石の上記感温フェライトとの接触
    面、あるいは、上記感温フェライトの上記ヨーク及び上
    記磁石との接触面は、無数の凹凸に形成したことを特徴
    とする感温センサー。
  4. 【請求項4】 非磁性体のカバーを介して測温物に接触
    し測温物から熱伝導される感温フェライトと、 上記感温フェライトの温度による磁性の変化に応じて上
    記感温フェライトに吸着,離脱する磁石と、 上記磁石の吸着面以外の外周部を覆い上記感温フェライ
    トと接触するヨークとを備え、 上記感温フェライトと上記磁石との相対位置関係で温度
    検出する感温センサーにおいて、 上記ヨーク及び上記磁石の上記感温フェライトとの接触
    面に加えて、上記感温フェライトの上記ヨーク及び上記
    磁石との接触面は、無数の凹凸に形成したことを特徴と
    する感温センサー。
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