JP3459485B2 - 体着式充電検出器 - Google Patents
体着式充電検出器Info
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- JP3459485B2 JP3459485B2 JP00611695A JP611695A JP3459485B2 JP 3459485 B2 JP3459485 B2 JP 3459485B2 JP 00611695 A JP00611695 A JP 00611695A JP 611695 A JP611695 A JP 611695A JP 3459485 B2 JP3459485 B2 JP 3459485B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は体着式充電検出器に関
し、詳しくは、変電所などで作業者が充電中の高電圧機
器に接近した時、その高電圧機器が充電状態にあること
を作業者に警報して感電事故などを未然に防止する体着
式充電検出器に関する。
し、詳しくは、変電所などで作業者が充電中の高電圧機
器に接近した時、その高電圧機器が充電状態にあること
を作業者に警報して感電事故などを未然に防止する体着
式充電検出器に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に変電所などでは、作業者の錯誤や
不注意により、充電状態にある高電圧機器への接触によ
る感電事故で死亡したり又は重傷を受ける例が少なくな
い。このような感電事故を未然に防止する手段として、
作業者は体着式充電検出器を身体の一部に装着した状態
で作業を行なうようにし、その体着式充電検出器によ
り、充電中の高電圧機器に接近したことを検出すると同
時にブザー等で作業者自身に警報するようにしている。
不注意により、充電状態にある高電圧機器への接触によ
る感電事故で死亡したり又は重傷を受ける例が少なくな
い。このような感電事故を未然に防止する手段として、
作業者は体着式充電検出器を身体の一部に装着した状態
で作業を行なうようにし、その体着式充電検出器によ
り、充電中の高電圧機器に接近したことを検出すると同
時にブザー等で作業者自身に警報するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の体着
式充電検出器では、充電中の高電圧機器に接近したこと
をブザー等で警報する対象を作業者自身としていた。一
方、作業現場では、監督者や責任者による指揮の下に複
数の作業者が作業を行なうのが通常であるため、上述し
た監督者や責任者は常に各作業者の作業状況を掌握して
いなければならず、各作業者の安全性を確認しておかな
ければならない。しかしながら、従来のように充電中の
高電圧機器に接近したことを作業者本人だけに警報して
いたのでは、すべての作業者が監督者や責任者の視界の
中に入るとは限らないため、危険な状況となった作業者
を認知することが困難であった。
式充電検出器では、充電中の高電圧機器に接近したこと
をブザー等で警報する対象を作業者自身としていた。一
方、作業現場では、監督者や責任者による指揮の下に複
数の作業者が作業を行なうのが通常であるため、上述し
た監督者や責任者は常に各作業者の作業状況を掌握して
いなければならず、各作業者の安全性を確認しておかな
ければならない。しかしながら、従来のように充電中の
高電圧機器に接近したことを作業者本人だけに警報して
いたのでは、すべての作業者が監督者や責任者の視界の
中に入るとは限らないため、危険な状況となった作業者
を認知することが困難であった。
【０００４】そこで、本発明は上述した問題点に鑑みて
提案されたもので、その目的とするところは、充電中の
高電圧機器に接近したことをその場の作業者以外の第三
者に簡便な手段により警報し得る体着式充電検出器を提
供することにある。
提案されたもので、その目的とするところは、充電中の
高電圧機器に接近したことをその場の作業者以外の第三
者に簡便な手段により警報し得る体着式充電検出器を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための技術的手段として、本発明は、充電状態にある高
電圧機器に接近した時、高電圧充電部と検出電極との間
に形成される静電容量、及び人体との間に形成される静
電容量により高電圧充電部から人体へ流れる微小な静電
誘導電流を検出回路で検出し、その検出信号に基づいて
警報回路により警報を発する体着式充電検出器におい
て、中央部分に検出回路を含む構成回路を内蔵した検出
部を設け、その中央部分から延びる両側部分に、送信回
路を内蔵した送信部及び受信回路を内蔵した受信部を設
けた検出器本体を具備し、それぞれの送信部及び受信部
から送信用アンテナ及び受信用アンテナを導出したこと
を特徴とする。
ための技術的手段として、本発明は、充電状態にある高
電圧機器に接近した時、高電圧充電部と検出電極との間
に形成される静電容量、及び人体との間に形成される静
電容量により高電圧充電部から人体へ流れる微小な静電
誘導電流を検出回路で検出し、その検出信号に基づいて
警報回路により警報を発する体着式充電検出器におい
て、中央部分に検出回路を含む構成回路を内蔵した検出
部を設け、その中央部分から延びる両側部分に、送信回
路を内蔵した送信部及び受信回路を内蔵した受信部を設
けた検出器本体を具備し、それぞれの送信部及び受信部
から送信用アンテナ及び受信用アンテナを導出したこと
を特徴とする。
【０００６】尚、前記の体着式充電検出器は、検出器本
体を作業用ヘルメットに着脱自在に装着することが望ま
しい。
体を作業用ヘルメットに着脱自在に装着することが望ま
しい。
【０００７】
【作用】本発明に係る体着式充電検出器では、検出回路
から出力される検出信号を受信器に向けて無線伝送する
送信回路を具備したことにより、送信回路から出力され
た検出信号を電波で受け取った受信器では、その検出信
号に基づいて作業者が充電中の高電圧機器に接近したこ
とを作業者以外の第三者に速やかに警報することによっ
て、その作業者が誤って高電圧充電部に接近した場合の
危険防止が図れる。
から出力される検出信号を受信器に向けて無線伝送する
送信回路を具備したことにより、送信回路から出力され
た検出信号を電波で受け取った受信器では、その検出信
号に基づいて作業者が充電中の高電圧機器に接近したこ
とを作業者以外の第三者に速やかに警報することによっ
て、その作業者が誤って高電圧充電部に接近した場合の
危険防止が図れる。
【０００８】
【実施例】本発明に係る体着式充電検出器の一実施例を
図１乃至図８に示して説明する。
図１乃至図８に示して説明する。
【０００９】本発明の体着式充電検出器１〔以下、単に
検出器と称す〕は、図１に示すように充電状態にある高
電圧機器に接近した時、高電圧充電部２との間に静電容
量Ｃ 01を形成する検出電極３と、その検出電極３に接続
され、高電圧充電部２と検出電極３との間に形成される
静電容量Ｃ01、及び人体との間に形成される静電容量Ｃ
02により高電圧充電部２から人体へ流れる微小な静電誘
導電流Ｉ0 を検出する検出回路４と、その検出回路４に
接続され、検出回路４から出力される検出信号に基づい
て警報する警報回路５とからなり、本発明の特徴は、上
述した検出回路４に接続され、その検出回路４から出力
される検出信号を受信器７に向けて無線伝送する送信回
路６を具備したことにある。
検出器と称す〕は、図１に示すように充電状態にある高
電圧機器に接近した時、高電圧充電部２との間に静電容
量Ｃ 01を形成する検出電極３と、その検出電極３に接続
され、高電圧充電部２と検出電極３との間に形成される
静電容量Ｃ01、及び人体との間に形成される静電容量Ｃ
02により高電圧充電部２から人体へ流れる微小な静電誘
導電流Ｉ0 を検出する検出回路４と、その検出回路４に
接続され、検出回路４から出力される検出信号に基づい
て警報する警報回路５とからなり、本発明の特徴は、上
述した検出回路４に接続され、その検出回路４から出力
される検出信号を受信器７に向けて無線伝送する送信回
路６を具備したことにある。
【００１０】上述した検出回路４は、ある一定の電流
〔動作電流〕でもって動作するもので、作業者が充電中
の高電圧機器に接近した時、高電圧充電部２と検出電極
３との間に形成される静電容量Ｃ01、及び人体との間に
形成される静電容量Ｃ02により高電圧充電部２から人体
へ流れる微小な静電誘導電流Ｉ0 が動作電流となるよう
に適正な検出レベルが設定されている。また、警報回路
５は、検出回路４から出力された検出信号に基づいて断
続信号を出力する断続信号発生回路８と、その断続信号
発生回路８からの出力信号に基づいて発振する音響周波
発振回路９とからなり、この音響周波発振回路９からの
出力により、検出器１に内蔵されたブザー１０を鳴動さ
せる。更に、送信回路６は、検出回路４から出力される
検出信号を変調し、その変調信号を検出器１に内蔵され
た送信アンテナ〔図示せず〕から受信器７に向けて無線
伝送する。
〔動作電流〕でもって動作するもので、作業者が充電中
の高電圧機器に接近した時、高電圧充電部２と検出電極
３との間に形成される静電容量Ｃ01、及び人体との間に
形成される静電容量Ｃ02により高電圧充電部２から人体
へ流れる微小な静電誘導電流Ｉ0 が動作電流となるよう
に適正な検出レベルが設定されている。また、警報回路
５は、検出回路４から出力された検出信号に基づいて断
続信号を出力する断続信号発生回路８と、その断続信号
発生回路８からの出力信号に基づいて発振する音響周波
発振回路９とからなり、この音響周波発振回路９からの
出力により、検出器１に内蔵されたブザー１０を鳴動さ
せる。更に、送信回路６は、検出回路４から出力される
検出信号を変調し、その変調信号を検出器１に内蔵され
た送信アンテナ〔図示せず〕から受信器７に向けて無線
伝送する。
【００１１】尚、この種の検出器１では、使用開始前に
動作点検を必要とするため、押しボタン式のテストスイ
ッチ１１をＯＮすることにより、リチウム電池等の電源
電池１２を利用して検出回路４、警報回路５及び送信回
路６にそれぞれの動作開始電圧を印加して自己診断させ
て正常動作するか否かを点検するようにしている。
動作点検を必要とするため、押しボタン式のテストスイ
ッチ１１をＯＮすることにより、リチウム電池等の電源
電池１２を利用して検出回路４、警報回路５及び送信回
路６にそれぞれの動作開始電圧を印加して自己診断させ
て正常動作するか否かを点検するようにしている。
【００１２】一方、受信器７は、受信アンテナ〔図示せ
ず〕に接続された受信回路１３と、その受信回路１３か
らの出力信号に基づいて警報する警報回路１４と、これ
ら受信回路１３及び警報回路１４を作動させるための電
源電池１５とを内蔵する。尚、その警報回路１４は前述
した検出器１と同様、断続信号発生回路１６と音響周波
発振回路１７からなり、その音響周波発振回路１７の出
力により鳴動するブザー１８を受信器７に設けている。
この受信器７では、検出器１の送信回路６から無線伝送
された変調信号を受信アンテナでキャッチした上で受信
回路１３で復調し、その復調信号に基づいて警報回路１
４を作動させてブザー１８を鳴動させる。
ず〕に接続された受信回路１３と、その受信回路１３か
らの出力信号に基づいて警報する警報回路１４と、これ
ら受信回路１３及び警報回路１４を作動させるための電
源電池１５とを内蔵する。尚、その警報回路１４は前述
した検出器１と同様、断続信号発生回路１６と音響周波
発振回路１７からなり、その音響周波発振回路１７の出
力により鳴動するブザー１８を受信器７に設けている。
この受信器７では、検出器１の送信回路６から無線伝送
された変調信号を受信アンテナでキャッチした上で受信
回路１３で復調し、その復調信号に基づいて警報回路１
４を作動させてブザー１８を鳴動させる。
【００１３】この検出器１と受信器７との間の送受信で
は、例えば、その送受信周波数を３２０ＭＨｚ、変復調
周波数を３２ｋＨｚとすることにより、送受信可能距離
は、後述するポケットタイプでおよそ２０ｍ程度、設置
タイプでおよそ５０ｍ程度を限度とする。
は、例えば、その送受信周波数を３２０ＭＨｚ、変復調
周波数を３２ｋＨｚとすることにより、送受信可能距離
は、後述するポケットタイプでおよそ２０ｍ程度、設置
タイプでおよそ５０ｍ程度を限度とする。
【００１４】上述した回路構成を有する検出器１は、静
電誘導検出方式を採用するものであり、検出距離が周囲
条件に影響されることから、対象電圧、使用場所及び作
業状況などの適用条件に合致したものとする必要があ
る。例えば、変電所などで２２ｋＶ〜７７ｋＶの特別高
圧回路用として使用する場合、以下の理由から作業用ヘ
ルメットに装着する構造のものが好適である。
電誘導検出方式を採用するものであり、検出距離が周囲
条件に影響されることから、対象電圧、使用場所及び作
業状況などの適用条件に合致したものとする必要があ
る。例えば、変電所などで２２ｋＶ〜７７ｋＶの特別高
圧回路用として使用する場合、以下の理由から作業用ヘ
ルメットに装着する構造のものが好適である。
【００１５】即ち、図２に示すように特別高圧機器１９
は鉄構架台２０上に設置されており、作業者ｍは、通常
脚立や高所作業車を利用して鉄構架台２０上の特別高圧
機器１９に対して作業を行なう。この時、作業の対象と
なる特別高圧機器１９は停電状態にあるが、変電所など
では多数の特別高圧機器１９が設置されているため、作
業者ｍが、多数の特別高圧機器１９の中から作業対象で
ある特別高圧機器１９を誤って選択し、停電状態でない
特別高圧機器１９に対して作業をしようとした場合、特
別高圧機器１９の高電圧充電部２に接近することにな
る。このように、作業者ｍが鉄構架台２０上の特別高圧
機器１９に対して作業を開始しようとした場合、その特
別高圧機器１９の高電圧充電部２にまず最初に接近する
のは作業者ｍの頭部であるため、その頭部に被る作業用
ヘルメット２１に検出器１を取り付けるようにすればよ
い。
は鉄構架台２０上に設置されており、作業者ｍは、通常
脚立や高所作業車を利用して鉄構架台２０上の特別高圧
機器１９に対して作業を行なう。この時、作業の対象と
なる特別高圧機器１９は停電状態にあるが、変電所など
では多数の特別高圧機器１９が設置されているため、作
業者ｍが、多数の特別高圧機器１９の中から作業対象で
ある特別高圧機器１９を誤って選択し、停電状態でない
特別高圧機器１９に対して作業をしようとした場合、特
別高圧機器１９の高電圧充電部２に接近することにな
る。このように、作業者ｍが鉄構架台２０上の特別高圧
機器１９に対して作業を開始しようとした場合、その特
別高圧機器１９の高電圧充電部２にまず最初に接近する
のは作業者ｍの頭部であるため、その頭部に被る作業用
ヘルメット２１に検出器１を取り付けるようにすればよ
い。
【００１６】この作業用ヘルメット２１に装着される構
造とした検出器１は、図３（ａ）（ｂ）に示すように前
述した構成回路を内蔵した検出器本体２２の両端にバン
ド穴２３を設け、そのバンド穴２３にバンド２４を取り
付けたものとする。尚、検出器本体２２の前面にはブザ
ー用の発音孔２５及びテストスイッチである押しボタン
２６が配設され、検出器本体２２の裏面には滑り止め用
ゴム２７が貼着されている。この検出器１は、図４
（ａ）（ｂ）に示すように検出器本体２２を作業用ヘル
メット２１の前面側に配置した状態でバンド２４を作業
用ヘルメット２１の後面側へ纏い掛けることにより装着
される。
造とした検出器１は、図３（ａ）（ｂ）に示すように前
述した構成回路を内蔵した検出器本体２２の両端にバン
ド穴２３を設け、そのバンド穴２３にバンド２４を取り
付けたものとする。尚、検出器本体２２の前面にはブザ
ー用の発音孔２５及びテストスイッチである押しボタン
２６が配設され、検出器本体２２の裏面には滑り止め用
ゴム２７が貼着されている。この検出器１は、図４
（ａ）（ｂ）に示すように検出器本体２２を作業用ヘル
メット２１の前面側に配置した状態でバンド２４を作業
用ヘルメット２１の後面側へ纏い掛けることにより装着
される。
【００１７】一方、上述した検出器１からの検出信号を
受信する受信器７は、図５（ａ）（ｂ）に示すポケット
タイプと図６（ａ）（ｂ）に示す設置タイプとがあり、
ポケットタイプの受信器７は、作業服のポケット等に挿
入することができる大きさのもので、受信器本体２８に
前述した構成回路が内蔵され、受信用アンテナ２９を導
出している。尚、受信器本体２８にはブザー用の発音孔
３０及び電源スイッチ３１が設けられている。また、設
置タイプの受信器７は、持ち運び可能な程度の大きさを
有するボックス状のもので、ポケットタイプと同様、受
信器本体３２に構成回路が内蔵され、受信用アンテナ３
３を導出し、ブザー音や合成音声などを発するスピーカ
３４及び電源スイッチ３５が設けられている。
受信する受信器７は、図５（ａ）（ｂ）に示すポケット
タイプと図６（ａ）（ｂ）に示す設置タイプとがあり、
ポケットタイプの受信器７は、作業服のポケット等に挿
入することができる大きさのもので、受信器本体２８に
前述した構成回路が内蔵され、受信用アンテナ２９を導
出している。尚、受信器本体２８にはブザー用の発音孔
３０及び電源スイッチ３１が設けられている。また、設
置タイプの受信器７は、持ち運び可能な程度の大きさを
有するボックス状のもので、ポケットタイプと同様、受
信器本体３２に構成回路が内蔵され、受信用アンテナ３
３を導出し、ブザー音や合成音声などを発するスピーカ
３４及び電源スイッチ３５が設けられている。
【００１８】また、上述した検出器１と受信器７とを一
体化したタイプもある。このタイプは、図７（ａ）
（ｂ）に示すように本体３６の中央部分に検出回路を含
む構成回路を内蔵した検出部３７を設け、その中央部分
から延びる両側部分に、送信回路を内蔵した送信部３８
及び受信回路を内蔵した受信部３９を設け、更に、それ
ぞれの送信部３８及び受信部３９から送信用アンテナ４
０及び受信用アンテナ４１を導出した構造とする。尚、
本体３６の検出部３７の前面にはブザー用の発音孔４２
及びテストスイッチである押しボタン４３と、受信部用
の電源スイッチ４４が設けられ、送信部３７及び受信部
３９、送信用アンテナ４０及び受信用アンテナ４１の裏
面には滑り止め用ゴム４５が貼着されている。
体化したタイプもある。このタイプは、図７（ａ）
（ｂ）に示すように本体３６の中央部分に検出回路を含
む構成回路を内蔵した検出部３７を設け、その中央部分
から延びる両側部分に、送信回路を内蔵した送信部３８
及び受信回路を内蔵した受信部３９を設け、更に、それ
ぞれの送信部３８及び受信部３９から送信用アンテナ４
０及び受信用アンテナ４１を導出した構造とする。尚、
本体３６の検出部３７の前面にはブザー用の発音孔４２
及びテストスイッチである押しボタン４３と、受信部用
の電源スイッチ４４が設けられ、送信部３７及び受信部
３９、送信用アンテナ４０及び受信用アンテナ４１の裏
面には滑り止め用ゴム４５が貼着されている。
【００１９】図８に示すように作業者ｍが検出器１を作
業用ヘルメット２１に装着し、作業者以外の監督者や責
任者などの第三者ｎが受信器７を所持した上で作業が開
始される。尚、図８では作業者ｍが図３（ａ）（ｂ）の
検出器１を装着し、第三者ｎが図４（ａ）（ｂ）のポケ
ットタイプの受信器７を所持した場合を示す。
業用ヘルメット２１に装着し、作業者以外の監督者や責
任者などの第三者ｎが受信器７を所持した上で作業が開
始される。尚、図８では作業者ｍが図３（ａ）（ｂ）の
検出器１を装着し、第三者ｎが図４（ａ）（ｂ）のポケ
ットタイプの受信器７を所持した場合を示す。
【００２０】その作業中、作業者ｍが鉄構架台２０上に
ある特別高圧機器１９の高電圧充電部２に接近すると、
図１に示すようにその高電圧充電部２と検出器１の検出
電極３との間に静電容量Ｃ01が形成されると共に作業者
ｍとの間に静電容量Ｃ02が形成される。これにより、高
電圧充電部２から作業者ｍへ流れる微小な静電誘導電流
Ｉ0 を検出回路４で検出し、その検出信号を警報回路５
及び送信回路６に送出する。警報回路５では、上述した
検出信号に基づいて断続信号発生回路８から断続信号を
出力し、その断続信号により音響周波発振回路９が発振
してその出力信号によりブザー１０が鳴動する。このブ
ザー１０の鳴動により作業者ｍは高電圧充電部２に接近
したことを認知することができる。一方、送信回路６で
は、検出回路４から出力された検出信号を変調し、その
変調信号を検出器１に内蔵された送信アンテナ〔図示せ
ず〕から第三者ｎが持つ受信器７に向けて無線伝送す
る。
ある特別高圧機器１９の高電圧充電部２に接近すると、
図１に示すようにその高電圧充電部２と検出器１の検出
電極３との間に静電容量Ｃ01が形成されると共に作業者
ｍとの間に静電容量Ｃ02が形成される。これにより、高
電圧充電部２から作業者ｍへ流れる微小な静電誘導電流
Ｉ0 を検出回路４で検出し、その検出信号を警報回路５
及び送信回路６に送出する。警報回路５では、上述した
検出信号に基づいて断続信号発生回路８から断続信号を
出力し、その断続信号により音響周波発振回路９が発振
してその出力信号によりブザー１０が鳴動する。このブ
ザー１０の鳴動により作業者ｍは高電圧充電部２に接近
したことを認知することができる。一方、送信回路６で
は、検出回路４から出力された検出信号を変調し、その
変調信号を検出器１に内蔵された送信アンテナ〔図示せ
ず〕から第三者ｎが持つ受信器７に向けて無線伝送す
る。
【００２１】その第三者ｎが所持する受信器７では、検
出器１の送信回路６から無線伝送された変調信号を受信
アンテナ２９〔図４（ａ）（ｂ）参照〕でキャッチした
上で受信回路１３で復調し、その復調信号に基づいて警
報回路１４を作動させる。この警報回路１４では、検出
器１の警報回路５と同様、復調信号に基づいて断続信号
発生回路１６から断続信号を出力し、その断続信号によ
り音響周波発振回路１７が発振してその出力信号により
ブザー１８が鳴動する。このブザー１８の鳴動により第
三者ｎは作業者ｍが高電圧充電部２に接近したことを認
知することができる。
出器１の送信回路６から無線伝送された変調信号を受信
アンテナ２９〔図４（ａ）（ｂ）参照〕でキャッチした
上で受信回路１３で復調し、その復調信号に基づいて警
報回路１４を作動させる。この警報回路１４では、検出
器１の警報回路５と同様、復調信号に基づいて断続信号
発生回路１６から断続信号を出力し、その断続信号によ
り音響周波発振回路１７が発振してその出力信号により
ブザー１８が鳴動する。このブザー１８の鳴動により第
三者ｎは作業者ｍが高電圧充電部２に接近したことを認
知することができる。
【００２２】
【発明の効果】本発明に係る体着式充電検出器によれ
ば、検出回路から出力される検出信号を受信器に向けて
無線伝送する送信回路を具備したことにより、受信器を
所持する作業者以外の第三者に、作業者が充電中の高電
圧機器に接近したことを速やかに警報することが可能と
なり、作業者のすべてが視界の中に入らない場合でも、
第三者はそのような作業者の危険な状況を即座に認知す
ることが容易となり、迅速な対処ができてより一層の安
全性の向上が図れ、その実用的価値は大である。
ば、検出回路から出力される検出信号を受信器に向けて
無線伝送する送信回路を具備したことにより、受信器を
所持する作業者以外の第三者に、作業者が充電中の高電
圧機器に接近したことを速やかに警報することが可能と
なり、作業者のすべてが視界の中に入らない場合でも、
第三者はそのような作業者の危険な状況を即座に認知す
ることが容易となり、迅速な対処ができてより一層の安
全性の向上が図れ、その実用的価値は大である。
【図１】本発明に係る体着式充電検出器の実施例を示す
回路構成図
回路構成図
【図２】体着式充電検出器の使用状態を説明するための
変電所などの特別高圧機器を示す正面図
変電所などの特別高圧機器を示す正面図
【図３】（ａ）は本発明に係る体着式充電検出器の外観
形状を示す平面図、（ｂ）はその正面図
形状を示す平面図、（ｂ）はその正面図
【図４】（ａ）は体着式充電検出器を作業用ヘルメット
に装着した状態を示す正面図、（ｂ）はその側面図
に装着した状態を示す正面図、（ｂ）はその側面図
【図５】（ａ）はポケットタイプの受信器を示す正面
図、（ｂ）はその側面図
図、（ｂ）はその側面図
【図６】（ａ）は設置タイプの受信器を示す正面図、
（ｂ）はその側面図
（ｂ）はその側面図
【図７】（ａ）は本発明に係る体着式充電検出器の変形
例を示す平面図、（ｂ）はその正面図
例を示す平面図、（ｂ）はその正面図
【図８】変電所などでの体着式充電検出器と受信器の使
用状態を示す正面図
用状態を示す正面図
２ 高電圧充電部
３ 検出電極
４ 検出回路
５ 警報回路
６ 送信回路
７ 受信器
Ｃ01 高電圧充電部と検出電極との間に形成される静
電容量 Ｃ02 人体との間に形成される静電容量 Ｉ0 静電誘導電流
電容量 Ｃ02 人体との間に形成される静電容量 Ｉ0 静電誘導電流
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 藤井 吉久
大阪府大阪市北区中之島３丁目３番22号
関西電力株式会社内
(72)発明者 原 勝二
大阪府大阪市北区中之島３丁目３番22号
関西電力株式会社内
(72)発明者 齊田 茂
大阪府大阪市北区中之島３丁目３番22号
関西電力株式会社内
(72)発明者 嶋村 嘉宏
大阪府大阪市北区中之島３丁目３番22号
関西電力株式会社内
(72)発明者 藤原 定
兵庫県尼崎市尾浜町３丁目29番３号 長
谷川電機工業株式会社内
(72)発明者 古川 由久
兵庫県尼崎市尾浜町３丁目29番３号 長
谷川電機工業株式会社内
(56)参考文献 特開 平１−145579（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−243866（ＪＰ，Ａ)
実開 昭64−30449（ＪＰ，Ｕ)
実開 平５−14932（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G01R 19/145 - 19/155
Claims (2)
- 【請求項１】 充電状態にある高電圧機器に接近した
時、高電圧充電部と検出電極との間に形成される静電容
量、及び人体との間に形成される静電容量により高電圧
充電部から人体へ流れる微小な静電誘導電流を検出回路
で検出し、その検出信号に基づいて警報回路により警報
を発する体着式充電検出器において、中央部分に検出回
路を含む構成回路を内蔵した検出部を設け、その中央部
分から延びる両側部分に、送信回路を内蔵した送信部及
び受信回路を内蔵した受信部を設けた検出器本体を具備
し、それぞれの送信部及び受信部から送信用アンテナ及
び受信用アンテナを導出したことを特徴とする体着式充
電検出器。 - 【請求項２】 前記検出器本体を作業用ヘルメットに着
脱自在に装着したことを特徴とする請求項１記載の体着
式充電検出器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00611695A JP3459485B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 体着式充電検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00611695A JP3459485B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 体着式充電検出器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08194020A JPH08194020A (ja) | 1996-07-30 |
| JP3459485B2 true JP3459485B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=11629543
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00611695A Expired - Fee Related JP3459485B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 体着式充電検出器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3459485B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104849533A (zh) * | 2015-06-08 | 2015-08-19 | 国家电网公司 | 一种高压验电器 |
Families Citing this family (4)
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|---|---|---|---|---|
| US10488174B2 (en) | 2018-03-06 | 2019-11-26 | General Electric Company | Systems and methods for wearable voltage detection devices |
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| JP4845981B2 (ja) * | 2009-03-04 | 2011-12-28 | 三菱電機プラントエンジニアリング株式会社 | 電圧警報器 |
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-
1995
- 1995-01-19 JP JP00611695A patent/JP3459485B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104849533A (zh) * | 2015-06-08 | 2015-08-19 | 国家电网公司 | 一种高压验电器 |
| CN104849533B (zh) * | 2015-06-08 | 2017-01-18 | 国网山东省电力公司平原县供电公司 | 一种高压验电器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08194020A (ja) | 1996-07-30 |
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Legal Events
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