JP3421826B2 - 手首装着式充電検出器 - Google Patents
手首装着式充電検出器Info
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Description
関し、詳しくは、遮断器や変圧器などの高圧機器への作
業時、その充電部に異常接近していることを作業者に警
報して感電事故などを未然に防止する手首装着式充電検
出器に関する。
高圧機器は、一般的に、キュービクルと称される金属製
の箱体に収納されており、これら高圧機器に対して作業
を行なう場合、作業者の錯誤や不注意により、その高圧
機器の充電部への接触による感電事故で死亡したり又は
重傷を受ける例が少なくない。このような感電事故を未
然に防止する手段として、作業者は充電検出器を身体の
一部に装着した状態で作業を行なうようにし、その充電
検出器により、充電部に異常接近したことを検出すると
同時にブザー等で作業者に警報するようにしている。特
に、上述したように箱体に収納された高圧機器に対して
作業を行なう場合、まず最初に高圧機器の充電部に異常
接近するのは作業者の手先であるため、充電検出器を作
業者の手首に装着するようにしているのが現状である。
電検出器では、高圧機器の充電部への接近により、その
充電部と検出器に内蔵した検出電極との間に形成される
静電容量、及び人体である作業者との間に形成される静
電容量により充電部から作業者へ流れる微小な静電誘導
電流を検出し、この静電誘導電流の検出に基づいて充電
部に異常接近したことをブザー等で作業者に警報するよ
うにしている。
する静電誘導検出方式では、金属製の箱体に収納された
高圧機器の充電部への異常接近を検出する上で次のよう
な問題があった。
充電部の形状、位置、配列、充電検出器の周囲のアース
物体の状態などの影響による電界変化により、充電検出
器と充電部との間の検出距離、即ち、検出感度がかなり
変動する。特に、金属製の箱体内での作業においては、
比較的小さな箱体内に充電部である三相の高圧電線が配
置されているため、各相の高圧電線が近接又は交錯して
配列されている点、及び箱体自体などの金属板がアース
物体であり、そのアース物体が近接している点などによ
って、充電検出器での検出感度が鈍くなる。
〔検出距離が短い〕と、作業者の手が高圧機器の充電部
に接近し易い状態で行なわれる箱体内での作業上、作業
者の手が高圧機器の充電部に異常接近したことを充電検
出器により検出して警報した時点で手遅れとなり接触し
てしまう危険性があった。
提案されたもので、その目的とするところは、高圧機器
を収納した箱体内での作業上必要とされる検出感度の向
上を簡便な手段により容易に実現し得る手首装着式充電
検出器を提供することにある。
ための技術的手段として、本発明は、高圧機器の充電部
への接近により、その充電部と検出電極との間に形成さ
れる静電容量、及び人体との間に形成される静電容量に
より前記充電部から人体へ流れる微小な静電誘導電流を
検出する検出回路と、その検出信号に基づいて警報を発
する警報回路とを内蔵させた検出器本体を人体の手首に
装着する手首装着式充電検出器であって、前記検出電極
を検出器本体から外部へ導出させて手先に向けて延びる
アンテナ状としたことを特徴とする。尚、前記アンテナ
状の検出電極を絶縁性の可撓性部材で被覆することが望
ましい。
電極を検出器本体から外部へ導出させて手先に向けて延
びるアンテナ状としたことにより、検出感度が鋭敏とな
って検出距離が長くなり、高圧機器への作業上、その充
電部への異常接近を十分な余裕をもって検出できる。ま
た、検出電極を絶縁性の可撓性部材で被覆したことによ
り、作業者の手首に装着された検出器本体から突出して
手先方向に延びるアンテナ状の検出電極が作業上邪魔に
なることはない。
例を図1乃至図4に示して説明する。
単に検出器と称す〕は、図1に示すように金属製の箱体
〔図示せず〕に収納された高圧機器の、例えば高圧電線
などの充電部2に接近した時、その充電部2との間に静
電容量C01を形成する後述の検出電極3と、その検出電
極3に接続され、充電部2と検出電極3との間に形成さ
れる静電容量C01、及び人体との間に形成される静電容
量C02により充電部2から人体へ流れる微小な静電誘導
電流I0 を検出する検出回路4と、その検出回路4に接
続され、検出回路4から出力される検出信号に基づいて
警報する警報回路5とで主要部が構成される。
〔動作電流〕でもって動作するもので、作業者が高圧機
器の充電部2に接近した時、その充電部2と検出電極3
との間に形成される静電容量C01、及び作業者との間に
形成される静電容量C02により充電部2から作業者へ流
れる微小な静電誘導電流I0 が動作電流となるように適
正な検出レベルが設定されている。また、警報回路5
は、検出回路4から出力された検出信号に基づいて断続
信号を出力する断続信号発生回路6と、その断続信号発
生回路6からの出力信号に基づいて発振する音響周波発
振回路7とからなり、この音響周波発振回路7からの出
力により、検出器1に内蔵されたブザー8を鳴動させ
る。
動作点検を必要とするため、押しボタン式のテストスイ
ッチ9をONすることにより、リチウム電池等の電源電
池10を利用して検出回路4及び警報回路5にそれぞれ
の動作開始電圧を印加して自己診断させて正常動作する
か否かを点検するようにしている。
ように前記検出電極3を、検出回路4及び警報回路5を
含む構成回路などを組み込んだ検出器本体11から外部
へ導出させてアンテナ状とし、そのアンテナ状の検出電
極3〔以下、検出アンテナと称す〕を絶縁性の可撓性部
材12、例えば、ゴムやプラスチック等で被覆したこと
にある。具体的に、検出器本体11から導出した検出ア
ンテナ3は、丸棒状の金属細線や短冊状の金属薄板を使
用し、図3(a)(b)に示すように金属細線3aの場
合には棒状の可撓性部材12aに金属細線3aを埋設し
た構造とし、また、同図(c)(d)(e)に示すよう
に金属薄板3bの場合には短冊状の可撓性部材12bに
金属薄板3bを埋設するか或いは二枚の可撓性部材12
b’で金属薄板3bを挾持した構造とすればよい。
後述するように検出器本体11を手首に装着し検出アン
テナ3を手先方向に延ばして方向性を持たせる必要上、
可撓性部材12が柔軟すぎると好ましくないので、適宜
の手段により補強した構造とすることも可能である。例
えば、同図(f)(g)(h)に示すように検出アンテ
ナ3に金属薄板3bを使用した場合、その金属薄板3b
に沿わせて金属棒13を配置し、その金属薄板3bと金
属棒13とを共に可撓性部材12bに埋設するか或いは
二枚の可撓性部材12b’で挟み込む構造とすることに
より補強する。このようにすれば、検出アンテナ3とし
て機能する金属薄板3bでは検出器本体11内の検出回
路4と電気的に接続しにくいが、金属棒13であれば検
出回路4と電気的に接続しやすい点で、その金属薄板3
bと接触する金属棒13を検出回路4と電気的に接続す
れば、検出アンテナ3である金属薄板3bを検出回路4
と電気的に接続することが容易となる。
器、開閉器や変圧器などの高圧機器を収納した金属製の
箱体での作業に際して6.6kV〜33kV程度の高圧
回路用として使用する場合に好適である。この場合、作
業者が検出器1を装着する部位として、上述した高圧回
路用の場合、作業用ヘルメットは十分な絶縁性を具備し
ているため最適な部位ではない。従って、箱体内の高圧
機器の充電部に対して作業者の手がまず最初に接近する
ことから、検出器1を手首に装着することが最適であ
る。
検出器1は、図2(a)(b)に示すように前述した構
成回路を内蔵した検出器本体11の両端にバンド穴14
を設け、そのバンド穴14にバンド15を取り付けたも
のとする。尚、検出器本体11の前面にはブザー用の発
音孔16及びテストスイッチである押しボタン17が配
設される。この検出器1は、図4(a)(b)に示すよ
うに検出器本体11を検出アンテナ3を手先方向に延ば
してバンド15により手首mに装着する。
を装着した上で、箱体内の高圧機器に対して作業を開始
するに際して、作業者の手が高圧機器の充電部2に接近
すると、その充電部2と検出器1の検出アンテナ3との
間に静電容量C01が形成されると共に作業者との間に静
電容量C02が形成される〔図1参照〕。これにより、充
電部2から作業者へ流れる微小な静電誘導電流I0 を検
出回路4で検出し、その検出信号を警報回路5に送出す
る。警報回路5では、上述した検出信号に基づいて断続
信号発生回路6から断続信号を出力し、その断続信号に
より音響周波発振回路7が発振してその出力信号により
ブザー8が鳴動する。このブザー8の鳴動により作業者
は充電部2に異常接近して危険であることを認知でき
る。
体11から検出アンテナ3を外部へ導出させて手先方向
に延ばしているため、比較的小さな箱体内に三相の充電
線が配置され、その各相の充電線が近接又は交錯して配
列されている点、及び箱体自体などの金属板がアース物
体であり、そのアース物体が近接している点などがあっ
たとしても、検出器1での検出感度が鋭敏となって検出
距離が長くなり、箱体内での作業上、高圧機器の充電部
2への異常接近を十分な余裕をもって検出できる。ま
た、検出アンテナ3を絶縁性の可撓性部材12で被覆し
たことにより、検出器1を作業者の手首mに装着した状
態でも、検出器本体11から突出して手先方向に延びる
検出アンテナ3が、図4(b)で鎖線に示すように手の
動きに応じて自由に撓むので作業上邪魔になることはな
い。
テナを検出器本体から外部へ導出させたことにより、検
出感度が鋭敏となって検出距離が長くなり、高圧機器へ
の作業などで、高圧機器の充電部への異常接近を十分な
余裕をもって検出できる。このようにして迅速な検出が
実現できてより一層の安全性の向上が図れ、その実用的
価値は大である。尚、前記検出アンテナを絶縁性の可撓
性部材で被覆すれば、検出器本体から手先方向に延びる
検出アンテナが作業上邪魔になることはない。
示す回路構成図
す正面図 (b)はその平面図
の具体例を示す部分拡大断面図 (b)は(a)のI−I線に沿う断面図 (c)は検出アンテナの他の具体例を示す部分拡大断面
図 (d)は(c)のII−II線に沿う断面図 (e)は(d)の変形例を示す断面図 (f)は検出アンテナを補強した構造を示す部分拡大断
面図 (g)は(f)のIII−III線に沿う断面図 (h)は(g)の変形例を示す断面図
た状態を示す正面図 (b)はその側面図
容量 C02 人体との間に形成される静電容量 I0 静電誘導電流 m 手首
Claims (2)
- 【請求項1】 高圧機器の充電部への接近により、その
充電部と検出電極との間に形成される静電容量、及び人
体との間に形成される静電容量により前記充電部から人
体へ流れる微小な静電誘導電流を検出する検出回路と、
その検出信号に基づいて警報を発する警報回路とを内蔵
させた検出器本体を人体の手首に装着する手首装着式充
電検出器であって、前記検出電極を検出器本体から外部
へ導出させて手先に向けて延びるアンテナ状としたこと
を特徴とする手首装着式充電検出器。 - 【請求項2】 前記アンテナ状の検出電極を絶縁性の可
撓性部材で被覆したことを特徴とする請求項1記載の手
首装着式充電検出器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02249195A JP3421826B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 手首装着式充電検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02249195A JP3421826B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 手首装着式充電検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08220151A JPH08220151A (ja) | 1996-08-30 |
JP3421826B2 true JP3421826B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=12084209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02249195A Expired - Fee Related JP3421826B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 手首装着式充電検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3421826B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3144686A1 (en) | 2015-09-18 | 2017-03-22 | Sofamel, SL | Personal protector device and method for detecting electric fields and/or voltage |
Families Citing this family (5)
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JP5075147B2 (ja) * | 2009-03-04 | 2012-11-14 | 三菱電機プラントエンジニアリング株式会社 | 警報表示方法 |
KR102002491B1 (ko) * | 2018-01-31 | 2019-07-23 | 유광호 | 검전기 |
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-
1995
- 1995-02-10 JP JP02249195A patent/JP3421826B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP3144686A1 (en) | 2015-09-18 | 2017-03-22 | Sofamel, SL | Personal protector device and method for detecting electric fields and/or voltage |
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JPH08220151A (ja) | 1996-08-30 |
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