JPH08221677A - 活線警報器 - Google Patents

活線警報器

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JPH08221677A
JPH08221677A JP4653995A JP4653995A JPH08221677A JP H08221677 A JPH08221677 A JP H08221677A JP 4653995 A JP4653995 A JP 4653995A JP 4653995 A JP4653995 A JP 4653995A JP H08221677 A JPH08221677 A JP H08221677A
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泰雄 横山
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OOBEKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不要な電気的ノイズをカットして高圧活線か
ら発する交流信号のみを受けて警報を発するコンパクト
な構造の活線警報器を提供する。 【構成】 高圧活線の商用周波数に同調して特定周波数
からなる交流信号を発する発振器31と、該発振器31
からの交流信号を検出する検出器32と、前記検出信号
をインピーダンス変換するインピーダンス変換部33
と、前記インピーダンス変換された信号を前記特定周波
数を中心とする所定範囲の周波数のみを増幅する帯域通
過増幅器34と、前記増幅器34からの信号のうち所期
レベル以上の信号を判別する信号レベル判別部35と、
前記信号レベル判別部35からの出力信号のうち不要な
ノイズをカットする冗長回路36及び一定時間の警報を
発する停止条件付時限回路37とによって構成される警
報回路と、該警報回路からの出力信号によって作動する
警報手段39(42,45)からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送電線の作業におい
て作業員が高電圧部に接近したときに、その高電圧によ
る危険を自動的に感知して警報することにより感電事故
を未然に防止するための汎用性に優れた活線警報器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧送電線の作業において、これに従事
する作業員が、高電圧の送電線に接触乃至は接近して感
電したり、怪我する事故は決して少なくない。かゝる事
故を未然に防止するために、作業員が送電中の高電圧
線、すなわち活線に接近したときに自動的に警報音を発
して危険であることを知らせる活線警報器を携行するこ
とが行われている。かゝる活線警報器としては、作業員
が腕などに装着して使用することを開示した実開昭56
−37068号公報、作業用のヘルメットに内装して使
用することを開示した実開昭61−69228号公報お
よび実開昭63−143528号公報などが知られてい
る。これらの活線警報器は、いずれも携行によって作業
に支障がないようにできるだけコンパクトに纏められて
いるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かゝる活線警報器に要
求される望ましい性能としては、 1)活線警報器が主として数Hz〜数MHzの広範囲に
及ぶ各種のノイズを受けた場合に、このノイズによって
誤った警報を出さないものであること、特に瞬間的なノ
イズによる誤作動のないものであること 2)作業者の被服および作業者自身に帯電する静電気、
あるいは静電気を帯電している物体に近接することによ
って誤動作しないこと 3)送電線の活線と作業員が携行している活線警報器と
の間の所定の距離を活線警報器のアンテナが的確に捉え
て応答できるものであること 4)地域によって異なった商用周波数(関東地区では5
0Hz、関西地区では60Hz)の高電圧の送電線に対
してバラツキがなく的確に対応し、これら商用周波数の
送電線に共用することができる汎用性を有すること 5)作業員が安全かつ容易に作業するために、活線に近
づいたときに警報によって危険であることを知らせ、危
険範囲から離脱した場合に警報が停止し、再び危険範囲
内に入った場合に再度警報するものであること 6)高圧活線の作業者が使用する場合、活線に近接作業
中警報音を発し続けることによる集中力の低下などを回
避するため、高圧活線に近接した時にのみ警報を発し、
作業者が高圧活線に近接したことを認知したのちは警報
を停止し、危険地帯から一旦離脱した後に再び高圧活線
に近接したときには警報を発すること 7)警報がこれを受けた本人のみならず、周囲の人やよ
り遠方の関係者にも危険を知らせるようにできること 8)活線警報器自体は、小型で電池の取り替えや回路の
各部の接触が確実で、故障がなく、取扱いが容易で組み
立てが簡単なものであること などの性能が要求されている。しかしながら、前記の各
公報に記載されている従来の活線警報器は、必ずしもこ
れらのすべてを充足しているものではない。
【0004】この発明はかゝる現状に鑑み、不要な電気
的ノイズをカットして高圧活線の商用周波数に同調する
特定周波数帯域の信号のみを受けて警報を発するコンパ
クトな構造の活線警報器を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明の活線警報器は、高圧活線の商用周波数に
同調して特定周波数からなる交流信号を発振する発振器
と、前記交流信号を検出する検出部と、前記検出部の信
号を微小な電流信号に変換するインピーダンス変換部
と、前記インピーダンス変換された信号を前記特定周波
数を中心周波数として所定範囲の帯域の周波数のみを増
幅し、他はカットする帯域通過増幅器と、前記帯域通過
増幅器によって増幅された信号のうち、所期以上のレベ
ルの信号を判別する信号レベル判別部と、前記信号レベ
ル判別部で出力された信号のうちの短時間の発生ノイズ
をカットする冗長回路および着用者が危険範囲から離脱
した場合に警報が解除される停止条件付き時限回路から
なる警報回路と、該警報回路からの出力信号によって警
報を発する警報手段とを具備したことを特徴とするもの
である。
【0006】この発明において、高圧活線の商用周波数
とは、関東地区を中心とする50Hzと、関西地区を中
心とする60Hzを意味し、該商用周波数に同調する周
波数は前記異なる地区における商用周波数に共用するこ
とのできる周波数、具体的には55Hzとすることが好
ましい。
【0007】また、前記特定周波数を中心とする所定範
囲の周波数は、前記55Hzを中心周波数として上下に
10Hz、すなわち、45Hz〜65Hzとすることが
好ましく、これ以上帯域にズレを有すると誤動作の原因
となる。
【0008】前記警報回路から発する警報は基本的には
警報音であるが、光による警報手段又は/及び電波によ
る遠隔警報を可能とする警報手段を組み合わせたもので
あってもよい。その場合、前記警報回路を第1の警報回
路とし、前記インピーダンス変換された信号を受け入れ
て他の所期以上の信号レベルを判別する第2の信号レベ
ル判別回路および冗長回路からなる第2の警報回路を付
設し、この第2の警報回路からの出力信号によって光に
よる警報手段を、同じく前記インピーダンス変換された
信号を受け入れてさらに他の所期以上の信号レベルを判
別する第3の信号レベル判別回路および冗長回路からな
る第3の警報回路を設け、この第3の警報回路からの出
力信号によって電波による警報手段を作動させてもよ
い。
【0009】前記活線警報器は、具体的には、ケース本
体と蓋体で構成されたケース内に特定の警報回路を形成
したプリント基板を収納し、前記蓋体に形成した装着穴
に円盤型の電池を着脱可能に装着した電池蓋を係合して
該蓋体でケース本体を閉止して前記プリント基板の所要
の端子部に通電しうるように構成したものであって、前
記電池蓋と電池との間には、延出した周縁の一部によっ
て電池のプラス極を掴持する端子部と、他の周縁に形成
した一対の切込部の屈曲によって電池の圧接用バネ部
と、さらに他の周縁を外周方向に延出して電池蓋に係着
するOリングによって電池を電池蓋に保持する保持部と
をそれぞれ形成した導電性の薄板からなる電池ホルダー
を介在させて当該電池ホルダーを介して電池の電池蓋ヘ
の保持するよう構成してなるものである。
【0010】さらに、より具体的には、前記活線警報器
は、ケース本体の内面に貼着した導電性の金属薄板から
なるアンテナの端縁を端子部として前記プリント基板の
所要の回路部をハンダ付けによって接続すると共に、プ
リント基板の固定を行うよう構成してなるものである。
なお、上記の活線警報器は、ケースをヘルメットに着脱
自在に内装させるものである。
【0011】
【作用】この発明の活線警報器は、高圧活線の商用周波
数に同調して特定周波数(55Hz)からなるからなる
交流信号を受けて発振し、これを検出してインピーダン
ス変換し、前記特定周波数(55Hz)を中心とする帯
域の信号(45Hz〜65Hz)のみを増幅し、第1の
信号レベル判別部で必要な信号レベルを選択して瞬間的
なノイズを冗長回路で取り除き、停止条件付時限回路に
おいて所定の警報動作を行うようにした警報回路と、こ
れを警報する警報手段とで構成しているので、静電気や
各種電気機器などにより生ずるノイズによる異なった周
波数の情報信号を排除し、高圧活線の商用周波数にのみ
同調した信号のみを必要情報としているので、誤動作を
防止して確実に警報することができる。
【0012】また、この発明の活線警報器は、前記構成
からなる警報回路をプリント基板に形成し、これを金属
の薄板からなるアンテナを内部に貼着したケース本体に
収納してアンテナとプリント基板の端子とを接触させる
と共に、特定構造の電池ホルダーを用いて電池を電池蓋
に確実に保持し、この電池蓋を蓋体に装着してケース本
体を蓋体で閉止しているので、コンパクトな活線警報器
とすることができ、これによって要求される軽量化と小
型化を充分に達成することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の活線警報器の実施例を添付
の図面に基づいてより具体的に説明する。この発明の活
線警報器は、高圧送電線(高圧活線)の作業に従事する
作業者が着用を義務付けられているヘルメットの内部に
装着することを建前としているもので、その大きさはマ
ッチ箱程度のケースからなるもので、具体的には図1に
例示する構造を有するものである。
【0014】すなわち、ケース1は、舟形をなした長方
形状のケース本体2と、蓋体4と、蓋体4に着脱自在に
装着される電池蓋5によって構成され、ケース本体2の
内部にプリント基板6を収納するもので、このプリント
基板6の裏面には図示しないがこの発明の活線警報器を
動作させるための回路素子が実装されている。
【0015】ケース本体2の舟底に当たる内面には、長
辺方向に一定幅の銅箔板もしくはアルミ箔板からなる導
電性のアンテナ3が接着剤や両面粘着テープなどによっ
て貼着されている。
【0016】蓋体4の一部には、電池蓋5の装着孔7を
穿設し、この装着孔7に電池12を保持した電池蓋5が
バョネット形式の結合構造によって着脱自在に装着する
ように構成されていると共に、蓋体4にはエラストマー
製の押圧部8が設けられ、プリント基板6に設けたチェ
ックスイッチ9によって外部から電池の寿命、警報回路
の動作状態の確認操作ができる構造になっている。な
お、蓋体4の裏面(図示せず)には、警報回路から出力
される警報信号を第1の警報手段である警報音として出
力するスピーカが装着されている。
【0017】プリント基板6は、一面を電子部品や半導
体素子等のチップ類の固定面(図示せず)とし、図1に
おいて上面として表されている他面には、これらのチッ
プ類を写真焼き付けやハンダ付けなどによって配線した
電池のプラス極の接続部を含む配電部10と、電池のマ
イナス極に接触する突起状の端子11と、前記のチェッ
クスイッチ9が設けられている。
【0018】プリント基板6をケース本体2内に装着し
た場合、ケース本体2の短辺部に沿ったアンテナ3の端
子3a,3bが、プリント基板6の前記一面の両端縁に
形成した帯状のアンテナ用の端子10a,10bに接触
するようになっている。この端子10a,10bを介し
てアンテナの端子3a,3bがハンダ付けによって電気
的に接続され、同時にプリント基板6のケース本体2へ
の固定を行っているもので、これによってリード線によ
る接続やビス止めによるプリント基板6の固定などの煩
瑣な手段を一切用いずに、省力化された作業によってプ
リント基板6をケース1内に収納することができる。
【0019】蓋体4に装着する電池蓋5の裏面には円盤
状の電池(通称ボタン電池)が装着されるものである
が、この装着は図2に示す導電性の薄板(りん青銅板)
からなる電池ホルダー14によって行われている。
【0020】この電池ホルダー14は、電池蓋5に形成
したバヨネット結合のための彎曲した係合突縁15,1
5の内側に嵌挿される大きさの円形のもので、この円形
の周縁部分には電池12を保持し、かつ電池12のプラ
ス極の通電のための4個のプラス極端子部16,16・
・と、電池12をプリント基板6に向けて圧接するため
の一対の圧接用バネ部17,17と、電池12を電池ホ
ルダー14と共に電池蓋5に保持するための一対の保持
部18,18とを形成しているものである。
【0021】前記プラス極端子部16は、電池ホルダー
14を形成している円形の周縁の対向する部分から各一
対の細幅の延出部を形成し、これらを一方側に立ち上げ
て適宜に屈曲させて電池12のプラス極となる外周縁に
接触して電池12を掴持する形状のものである。
【0022】圧接用バネ部17は、円形の外周縁の他の
部分に内方に向けて各一対の切り込みを形成し、この切
り込みの内側の舌片部分を基部から折り曲げて前記した
一方側に傾斜させてバネの付勢力による圧接機能を付与
したものである。
【0023】保持部18は、前記した各一対のプラス極
端子部16,16・・の間の薄板部分を外方に適宜の長
さでそのまゝ延出させて、前記バヨネット結合のために
形成した電池蓋5の係合突縁15,15の間隙19,1
9を通じて突出させ、その上から電池蓋5にパッキング
として使用されるOリング13で抑えることによって電
池12を電池ホルダー14と共に電池蓋5に保持され
る。
【0024】電池12の外周縁のプラス極は、電池ホル
ダー14のプラス極端子部16,16・・に接触して掴
持され、これらを電池ホルダー14を下側にして電池蓋
5の係合突縁15,15内にその保持部18,18を係
合突縁15,15で形成された間隙19,19間に介在
させて載置される。ついで、Oリング13を係合突縁1
5,15の外周に嵌め込んで保持部18,18を上から
抑えることによって電池蓋5に保持されるものである。
【0025】かくて電池12を保持した電池蓋5を、蓋
体4の装着孔7に当てがって押圧しながら回動させるこ
とによって蓋体4にバヨネット結合によって装着され、
電池12のマイナス極は、プリント基板6に形成した端
子11に圧接され、プラス極端子部16,16・・は、
プリント基板6の端子11の外周に形成したプラス側の
配線部10に圧接されて通電する。この通電によって警
報回路は準備完了の状態となるので、高圧活線による信
号がアンテナに入力されると警報を発する。また、チェ
ックスイッチ9を押すと、発振器31から発した特定周
波数(55Hz)の信号が検出部32を通じて警報回路
に入力され、警報を発することによって回路が正常に動
作していることを確認することができる。
【0026】この活線警報器の電気的な回路は、電池1
2とアンテナ3を除いて前記したプリント基板6に纏め
て配設され、図3で例示したブロックダイヤグラムによ
って構成されている。すなわち、図3において、31は
発振器、32は検出部、33はインピーダンス変換部
で、9は前記図1で示したチェックスイッチである。発
振器31は、高圧活線から発する商用周波数、たとえば
50Hzに同調して特定周波数(55Hz)のサイン波
(sin波)からなる交流信号、特に三角波又は三角波
に近い波形の交流信号を発振するものである。この特定
周波数55Hzは、商用電源の周波数として関東地区を
中心とする50Hzと、関西地区を中心とする60Hz
のいずれにも的確に対応して発振することができるよう
に設定されている。
【0027】この発振器31による信号は、検出部32
で検出されてインピーダンス変換部33に入力され、イ
ンピーダンス変換部33に装備されているFET(電界
効果トランジスタ)などの素子によって数百MΩ位ある
入力インピーダンス(入力内部抵抗)を増幅器側で数十
KΩ程度の微小な出力インピーダンス(出力内部抵抗)
に変換して電子回路に扱える信号として増幅器34に向
けて出力されるものである。
【0028】増幅器34は、特定周波数55Hzを中心
周波数として所定の範囲の周波数、たとえば45Hz〜
65Hzの帯域の周波数の信号を通過させ、それ以外の
周波数の信号を外来ノイズとしてカットするものであ
る。
【0029】カットされるべき外来ノイズとしては、静
電気や電気溶接機、直流モータのブラッシ部からでるノ
イズ、自動車のディストリビュータから出るノイズなど
の数十Hz以下の発振周波数のノイズ、主にインバー
タ、コンバータなどの電源用の電圧変換器から出る数十
KHz程度の高周波のノイズ、主として高出力無線送信
機から発生する数KHz以上の発振周波数のノイズなど
がある。これら不要な外来ノイズをカットして前記55
Hzを中心周波数として実質的に45Hz〜65Hzの
帯域の周波数のみを増幅することによって活線警報器の
誤動作を有効に防止することができる。
【0030】増幅器34によって増幅された信号は、第
1の信号レベル判別部35に入力される。この第1の信
号レベル判別部35は、信号強度がある定められた値以
上になった場合にこれを判別して出力信号を発生するも
ので、判別のために必要な信号レベルの調整機能(増幅
あるいは減衰などの機能)を含むものである。この第1
の信号レベル判別部35は、内部に0.5V程度の基準
電圧を持っており、インピーダンス変換部33、増幅器
34からの出力信号をこの基準電圧と比較して警報の種
類を決定するものである。この第1の信号レベル判別部
35から出力された信号は、冗長回路36に入力されて
誤動作の原因となる1秒以下のような瞬間的なノイズを
取り除いて停止条件付時限回路37に入力される。
【0031】停止条件付時限回路37は、一定時間の警
報を発することができる、いわゆるタイムスイッチの役
割を有し、着用者が危険範囲内に入った場合に警報によ
ってこれを知らせ、また、危険範囲から離脱した場合に
は警報を停止してその位置が安全範囲であることを知ら
せ、着用者が再び危険範囲に入った場合には再度警報を
発し、離脱によって停止するなどの時限動作を支配す
る。
【0032】前記した発振器31,スイッチ9,検出部
32,インピーダンス変換部33,55Hzを中心とす
る帯域通過増幅器34,第1の信号レベル判別部35お
よび冗長回路36ならびに停止条件付時限回路37によ
って構成された回路は、第1の警報回路を構成する。
【0033】かゝる第1の警報回路において、前記イン
ピーダンス変換部33におけるインピーダンス変換され
た信号は、第2の信号レベル判別部40に出力され、こ
の第2の信号レベル判別部40において、前記第1の信
号レベル判別部35よりも高レベルの定められた信号強
度の信号レベルを判別して出力信号とし、これを冗長回
路41に入力して誤動作の原因となる1秒以下のような
瞬間的なノイズを取り除いて第2の警報回路を形成して
いるものである。
【0034】また、前記のインピーダンス変換部33に
おけるインピーダンス変換された信号は、さらに第2の
信号レベル判別部40よりも高レベルの信号は第3の信
号レベル判別部43に出力され、この第3の信号レベル
判別部43において、他の定められた信号強度の信号レ
ベルを判別して出力信号とし、これを冗長回路44に入
力して誤動作の原因となる瞬間的なノイズを取り除き、
これによって第3の警報回路を形成している。
【0035】前記した第1の警報回路、第2の警報回路
および第3の警報回路で出力された信号は、第1の警報
手段39において警報音として作動させることができ
る。第2および第3の警報回路における出力信号は、第
1の警報回路の出力信号を受けて作動する第1の警報手
段の警報音に対して種々なバリエーションを与えるもの
である。
【0036】たとえば、基本となる第1の警報手段の警
報音が断続音として警報される場合に、第2の警報回路
の信号が出力されると連続音に切り換わり、第3の警報
回路の信号が出力されると、これら断続音、連続音の音
量のアップや、異なった音による警報を発することがで
き、第2、第3の警報回路によって、第1の警報手段の
警報音に対して補完的な機能を発揮する。
【0037】また、第1の警報回路、第2の警報回路お
よび第3の警報回路で出力された信号を、入力の状態に
応じて複数の信号を出力する回路38に入力し、この回
路38において第1の警報音による警報手段39のみを
作動させ、この第1の警報音による警報手段39に加え
て第2の光による警報手段42又は/及び電波による遠
隔警報を可能とする警報手段45を作動させることがで
きる。
【0038】具体的には、たとえば、電界の強度に応
じ、これが弱電界のときには、第1の警報手段39によ
って断続音による警報音のみを作動させ、中電界のとき
には、第1の警報手段39で連続音による警報音と、第
2の警報手段42によってヘルメットの外部(頂部)に
装着した発光体(散光式警光灯、発光ダイオード、スト
ロボなど)で着用者の周囲の人に危険を知らせ、また、
第3の警報手段45でヘルメット内に設けたアンテナか
ら電波を発射して遠方にいる人に危険を知らせることが
でき、場合にによってはこの第3の警報手段によって活
線の送電停止を行うようにさせてもよい。
【0039】
【発明の効果】この発明の活線警報器は、高圧活線の商
用周波数に同調して特定周波数の交流信号を発振させ、
この発振された交流信号を検出してインピーダンス変換
し、前記特定周波数を中心とする帯域の信号のみを増幅
し、信号レベル判別部で必要な信号レベルを選択して瞬
間的なノイズを冗長回路で取り除き、停止条件付時限回
路において所定の警報動作を行うようにした警報回路
と、これを警報する警報手段とによって構成しているの
で、静電気や各種電気機器などのノイズから受ける異な
った周波数の不要情報を排除し、高圧活線からの信号の
みを必要情報として的確にキャッチして誤動作を防止し
て確実に警報することができる。
【0040】とくに、この発明の活線警報器は、前記発
振器によって出力する交流信号を特定周波数とし、この
特定周波数を地域によってことなる高圧活線の商用周波
数のいずれにも同調させることによって一つの活線警報
器を複数の地域において使用することができ、汎用性が
大幅に広がるものである。
【0041】また、前記の回路構成における警報手段と
して、連続、断続などの警報音と共に、光や電波による
警報を付加することにより、作業者本人のみならず、周
囲や遠方の人にもその警報を伝達して送電線の作業を安
全に、しかも能率よく実施することができるものであ
る。
【0042】この発明の活線警報器は、前記構成の警報
回路をプリント基板に形成し、これを金属箔からなるア
ンテナを内部に貼着したケース本体に収納して蓋体で閉
止してアンテナとプリント基板の端子とを接触させると
共に、特定構造の電池ホルダーを用いて電池を電池蓋に
確実に、しかも取り替え容易に保持し、この電池蓋を蓋
体に装着することによってヘルメットなどに装備した場
合に生ずる回路の接触不良の防止と、活線警報器として
要求される軽量化、小型化を充分に達成することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の活線警報器の形状と内部構造を示し
た分解斜視図である。
【図2】図1の活線警報器の電池の電池蓋への取付構造
を示した分解斜視図である。
【図3】この発明の活線警報器の回路の一例を示したブ
ロックダイヤグラムである。
【符号の説明】
31 発振器 32 検出部 33 インピーダンス変換部 34 特定周波数(55Hz)を中心とする帯域通過増
幅器 35 第1の信号レベル判別部 36 冗長回路 37 停止条件付時限回路 38 入力の状態に応じて複数の信号を出力する回路 39 第1の警報手段 40 第2の信号レベル判別部 41 冗長回路 42 第2の警報手段 43 第2の信号レベル判別部 44 冗長回路 45 第3の警報手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧活線の商用周波数に同調して特定周
    波数からなる交流信号を発振する発振器と、前記交流信
    号を検出する検出部と、前記検出部の信号を微小な電流
    信号に変換するインピーダンス変換部と、前記インピー
    ダンス変換された信号を前記特定周波数を中心周波数と
    して所定範囲の帯域の周波数のみを増幅し、他はカット
    する帯域通過増幅器と、前記帯域通過増幅器によって増
    幅された信号のうち、所期以上のレベルの信号を判別す
    る信号レベル判別部と、前記信号レベル判別部で出力さ
    れた信号のうちの短時間の発生ノイズをカットする冗長
    回路および着用者が危険範囲から離脱した場合に警報が
    解除される停止条件付き時限回路からなる警報回路と、
    該警報回路からの出力信号によって警報を発する警報手
    段とを具備したことを特徴とする活線警報器。
  2. 【請求項2】 高圧活線の商用周波数に同調して特定周
    波数からなる交流信号を発振する発振器と、前記交流信
    号を検出する検出部と、前記検出部の信号を微小な電流
    信号に変換するインピーダンス変換部と、前記インピー
    ダンス変換された信号を前記特定周波数を中心周波数と
    して所定範囲の帯域の周波数のみを増幅し、他はカット
    する帯域通過増幅器と、前記帯域通過増幅器によって増
    幅された信号のうち、所期以上のレベルの信号を判別す
    る第1の信号レベル判別部と、第1の信号レベル判別部
    で出力された信号のうちの短時間の発生ノイズをカット
    する冗長回路および着用者が危険範囲から離脱した場合
    に警報が解除される停止条件付き時限回路からなる第1
    の警報回路と、前記インピーダンス変換された信号を受
    け入れて他の所期以上の信号レベルを判別する第2の信
    号レベル判別部および冗長回路とからなる第2の警報回
    路とによって構成された警報回路と、前記第1の警報回
    路の出力信号によって警報音を、第2の警報回路の出力
    信号によって光による警報を発する警報手段とを具備し
    たことを特徴とする活線警報器。
  3. 【請求項3】 高圧活線の商用周波数に同調して特定周
    波数からなる交流信号を発振する発振器と、前記交流信
    号を検出する検出部と、前記検出部の信号を微小な電流
    信号に変換するインピーダンス変換部と、前記インピー
    ダンス変換された信号を前記特定周波数を中心周波数と
    して所定範囲の帯域の周波数のみを増幅し、他はカット
    する帯域通過増幅器と、前記帯域通過増幅器によって増
    幅された信号のうち、所期以上のレベルの信号を判別す
    る第1の信号レベル判別部と、第1の信号レベル判別部
    で出力された信号のうちの短時間の発生ノイズをカット
    する冗長回路および着用者が危険範囲から離脱した場合
    に警報が解除される停止条件付き時限回路からなる第1
    の警報回路と、前記インピーダンス変換された信号を受
    け入れて他の所期以上の信号レベルを判別する第2の信
    号レベル判別部および冗長回路とからなる第2の警報回
    路と、前記インピーダンス変換された信号を受け入れて
    さらに他の所期以上の信号レベルを判別する第3の信号
    レベル判別部および冗長回路とからなる第3の警報回路
    とによって構成された警報回路と、該警報回路からの出
    力信号によって音、光および電波による警報を発する警
    報手段とを具備したことを特徴とする活線警報器。
  4. 【請求項4】 前記特定周波数は、高圧活線の商用周波
    数50Hzおよび60Hzに共用できる55Hzのサイ
    ン波であることを特徴する特許請求の範囲第1〜3のい
    ずれかに記載の活線警報器。
  5. 【請求項5】 前記特定周波数を中心周波数とする所定
    範囲の周波数は、45Hz〜65Hzの帯域であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の活線警報
    器。
  6. 【請求項6】 前記活線警報器は、ケース本体と蓋体で
    構成されたケース内に特定の警報回路を形成したプリン
    ト基板を収納し、前記蓋体に形成した装着穴に円盤型の
    電池を着脱可能に装着した電池蓋を係合して該蓋体でケ
    ース本体を閉止して前記プリント基板の所要の端子部に
    通電しうるように構成したものであって、前記電池蓋と
    電池との間には、延出した周縁の一部によって電池のプ
    ラス極を掴持する端子部と、他の周縁に形成した一対の
    切込部の屈曲によって電池の圧接用バネ部と、さらに他
    の周縁を外周方向に延出して電池蓋に係着するOリング
    によって電池を電池蓋に保持する保持部とをそれぞれ形
    成した導電性の薄板からなる電池ホルダーを介在させて
    当該電池ホルダーを介して電池の電池蓋ヘの保持するよ
    う構成してなる請求項1〜3のいずれかに記載の活線警
    報器。
  7. 【請求項7】 前記活線警報器は、ケース本体の内面に
    貼着した導電性の金属薄板からなるアンテナの端縁を端
    子部として前記プリント基板の所要の回路部をハンダ付
    けによって接続すると共に、プリント基板の固定を行う
    よう構成してなることを特徴とする請求項6に記載の活
    線警報器。
  8. 【請求項8】 前記活線警報器は、ヘルメットに着脱自
    在に内装するものであることを特徴とする請求項6記載
    の活線警報器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002260120A (ja) * 2001-03-05 2002-09-13 Tanizawa Seisakusho Ltd 活線警報器
JP2010203961A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Mitsubishi Electric Plant Engineering Corp 電圧警報器
JP2011076301A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Chugoku Electric Power Co Inc:The 充電部接近防止装置及び危険回避システム
JP2012011943A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 East Japan Railway Co 活線警報器
CN111768592A (zh) * 2020-05-29 2020-10-13 国家能源(山东)工程技术有限公司 一种防误入带电间隔的警示装置及警示接收装置

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