JP3328866B2 - 活線警報器 - Google Patents

活線警報器

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JP3328866B2
JP3328866B2 JP04653995A JP4653995A JP3328866B2 JP 3328866 B2 JP3328866 B2 JP 3328866B2 JP 04653995 A JP04653995 A JP 04653995A JP 4653995 A JP4653995 A JP 4653995A JP 3328866 B2 JP3328866 B2 JP 3328866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送電線の作業におい
て作業員が高電圧部に接近したときに、その高電圧によ
る危険を自動的に感知して警報することにより、感電事
故を未然に防止することのできる汎用性に優れた活線警
報器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧送電線(以下、高圧活線という。)
の作業において、これに従事する作業員が、高圧活線に
接触乃至は接近し、感電あるいは怪我する事故は決して
少なくないので、かゝる事故を未然に防止するために、
作業員が送電中の高圧活線に接近したとき、自動的に警
報音を発して危険であることを知らせる活線警報器を携
行することが行われている。
【0003】前記活線警報器としては、作業員が腕など
に装着して使用することを開示した実開昭56−370
68号公報に記載の高圧近接警報器、作業用のヘルメッ
に内装して使用することを開示した実開昭61−
69228号公報のヘルメットおよび実開昭63−14
3528号公報記載の活線警報器内蔵型ヘルメットなど
が知られ、これらの活線警報器は、いずれも携行によっ
て作業に支障がないようにできるだけコンパクトに纏め
られているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かゝる活線警報器に要
求される望ましい性能としては、 1)活線警報器が主として数Hz〜数MHzの広範囲に
及ぶ各種のノイズを受けた場合、このノイズによって誤
った警報を出さないものであること、特に、瞬間的なノ
イズによる誤作動のないものであること 2)作業者の被服および作業者自身に帯電する静電気、
あるいは静電気を帯電している物体に近接することによ
って誤動作しないこと 3)送電線の活線と作業員が携行している活線警報器と
の所定の距離を、活線警報器のアンテナが的確に捉えて
応答できるものであること 4)地域によって異なった商用周波数(関東地区では5
0Hz、関西地区では60Hz)の高電圧の送電線に対
してバラツキがなく的確に対応し、これら商用周波数の
送電線に共用することができる汎用性を有すること 5)作業員が安全かつ容易に作業するために、活線に近
づいたときに警報によって危険であることを知らせ、危
険範囲から離脱した場合に警報が停止し、再び危険範囲
内に入った場合に再度警報するものであること 6)高圧活線の作業者が使用する場合、活線に近接作業
中警報音を発し続けることによる集中力の低下などを回
避するため、高圧活線に近接した時にのみ警報を発し、
作業者が高圧活線に近接したことを認知したのちは警報
を停止し、危険地帯から一旦離脱した後に再び高圧活線
に近接したときには警報を発すること 7)警報がこれを受けた本人のみならず、周囲の人やよ
り遠方の関係者にも危険を知らせるようにできること 8)活線警報器自体は、小型で電池の取り替えや回路の
各部の接触が確実で、故障がなく、取扱いが容易で組み
立てが簡単なものであることなどの性能が要求されてい
る。 しかしながら、前記の各公報に記載されている従来の活
線警報器は、必ずしもこれらのすべてを充足しているも
のではない。
【0005】この発明は、このような現状に鑑み、不要
な電気的ノイズをカットし、高圧活線の商用周波数に同
調する特定周波数帯域の信号のみを受けて警報を発す
る、コンパクトな構造の活線警報器を提供せんとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明の活線警報器は、高圧活線の商用周波数に
同調して特定周波数からなる交流信号を発振する発振器
と、前記交流信号を検出する検出部と、前記検出部の信
号を微小な電流信号に変換するインピーダンス変換部
と、前記インピーダンス変換された信号を、前記特定周
波数を中心周波数として所定範囲の帯域の周波数のみを
増幅し、他はカットする帯域通過増幅器と、前記帯域通
過増幅器によって増幅された信号のうち、所期以上のレ
ベルの信号を判別する第1の信号レベル判別部と、第1
の信号レベル判別部で出力された信号中の短時間の発生
ノイズをカットする冗長回路および着用者が危険範囲か
ら離脱した場合に警報が解除される停止条件付き時限回
路からなる第1の警報回路と、前記インピーダンス変換
された信号を受け入れ、他の所期以上の信号レベルを判
別する第2の信号レベル判別部および冗長回路とによっ
て構成された第2の警報回路と、前記第1の警報回路の
出力信号によって警報音を、第2の警報回路の出力信号
によって光による警報を発する警報手段とを具備したこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、この発明の他の活線警報器は、 高圧
活線の商用周波数に同調して特定周波数からなる交流信
号を発振する発振器と、前記交流信号を検出する検出部
と、前記検出部の信号を微小な電流信号に変換するイン
ピーダンス変換部と、前記インピーダンス変換された信
号を、前記 特定周波数を中心周波数として所定範囲の帯
域の周波数のみを増幅し、他はカットする帯域通過増幅
器と、前記帯域通過増幅器によって増幅された信号のう
ち、所期以上のレベルの信号を判別する第1の信号レベ
ル判別部と、第1の信号レベル判別部で出力された信号
中の短時間の発生ノイズをカットする冗長回路および着
用者が危険範囲から離脱した場合に警報が解除される停
止条件付き時限回路からなる第1の警報回路と、 前記イ
ンピーダンス変換された信号を受け入れ、他の所期以上
の信号レベルを判別する第2の信号レベル判別部および
冗長回路とからなる第2の警報回路と、 前記インピーダ
ンス変換された信号を受け入れ、さらに他の所期以上の
信号レベルを判別する第3の信号レベル判別部および冗
長回路とからなる第3の警報回路とによって構成された
警報回路と、 前記警報回路からの出力信号によって音、
光および電波による警報を発する警報手段とを具備した
ことを特徴とするものである。
【0008】この発明において、高圧活線の商用周波数
とは、関東地区を中心とする50Hzと、関西地区を中
心とする60Hzを意味し、この商用周波数に同調する
周波数は、前記異なる地区における商用周波数に共用す
ることのできる周波数、具体的には55Hzとすること
が好ましい。
【0009】また、前記特定周波数を中心とする所定範
囲の周波数は、前記55Hzを中心周波数として上下に
10Hz、すなわち、45Hz〜65Hzとすることが
好ましく、これ以上帯域にズレを有すると誤動作の原因
となる。
【0010】前記警報回路から発する警報は基本的には
警報音であるが、光による警報手段又は/及び電波によ
る遠隔警報を可能とする警報手段を組み合わせたもので
あってもよい。
【0011】その場合、前記警報回路を第1の警報回路
とし、前記インピーダンス変換された信号を受け入れ
の所期以上の信号レベルを判別する第2の信号レベル
判別回路および冗長回路からなる第2の警報回路を付設
し、この第2の警報回路からの出力信号によって光によ
る警報手段を、同じく前記インピーダンス変換された信
号を受け入れ、さらに他の所期以上の信号レベルを判別
する第3の信号レベル判別回路および冗長回路からなる
第3の警報回路を設け、この第3の警報回路からの出力
信号によって電波による警報手段を作動させてもよい。
【0012】前記活線警報器は、具体的には、ケース本
体と蓋体で構成されたケース内に、特定の警報回路を形
成したプリント基板を収納し、前記蓋体に形成した装着
孔に円盤型の電池を着脱可能に装着した電池蓋を係合
、この蓋体でケース本体を閉止し、前記プリント基板
の所要の端子部に通電しうるように構成したものであっ
て、前記電池蓋と電池との間には、延出した周縁の一部
によって電池のプラス極を掴持する端子部と、他の周縁
に形成した一対の切込部の屈曲によって電池の圧接用バ
ネ部と、さらに他の周縁を外周方向に延出して電池蓋に
係着するOリングによって電池を電池蓋に保持する保持
部とをそれぞれ形成した導電性の薄板からなる電池ホル
ダーを介在させ、この電池ホルダーを介して電池電池
蓋ヘの保持するよう構成してなるものである。
【0013】さらに、より具体的には、前記活線警報器
は、ケース本体の内面に貼着した導電性の金属薄板から
なるアンテナの端縁を端子部とし、前記プリント基板の
所要の回路部をハンダ付けによって接続すると共に、プ
リント基板の固定を行うよう構成してなるものである。
なお、上記の活線警報器は、ケースをヘルメットに着脱
自在に内装させるものである。
【0014】
【作用】この発明の活線警報器は、高圧活線の商用周波
数に同調して特定周波数(55Hz)からなるからなる
交流信号を受けて発振し、これを検出してインピーダン
ス変換し、前記特定周波数(55Hz)を中心とする帯
域の信号(45Hz〜65Hz)のみを増幅し、第1の
信号レベル判別部で必要な信号レベルを選択して瞬間的
なノイズを冗長回路で取り除き、停止条件付時限回路に
おいて所定の警報動作を行うようにした第1の警報回路
および、前記インピーダンス変換された信号を受け入
れ、他の所期以上の信号レベルを判別する第2の信号レ
ベル判別回路および冗長回路からなる第2の警報回路
と、これを警報する警報手段とで構成しているので、静
電気や各種電気機器などにより生ずるノイズによる異な
った周波数の情報信号を排除し、高圧活線の商用周波数
にのみ同調した信号のみを必要情報としているので、誤
動作を防止して確実に警報することができる。
【0015】また、この発明の活線警報器は、前記構成
からなる警報回路をプリント基板に形成し、これを金属
の薄板からなるアンテナを内部に貼着したケース本体に
収納してアンテナとプリント基板の端子とを接触させる
と共に、特定構造の電池ホルダーを用いて電池を電池蓋
に確実に保持し、この電池蓋を蓋体に装着してケース本
体を蓋体で閉止しているので、コンパクトな活線警報器
とすることができ、これによって要求される軽量化と小
型化を充分に達成することができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の活線警報器の実施例を、添
付の図面に基づいてより具体的に説明する。この発明の
活線警報器は、高圧活線の作業に従事する作業者が着用
を義務付けられているヘルメットの内部に装着すること
を建前としているもので、その大きさはマッチ箱程度の
ケースからなるもので、具体的には、図1に例示する構
造を有するものである。
【0017】すなわち、ケース1は、舟形をなした長方
形状のケース本体2と、蓋体4と、蓋体4に着脱自在に
装着される電池蓋5によって構成され、ケース本体2の
内部にプリント基板6を収納するもので、このプリント
基板6の裏面には、図示しないが、この発明の活線警報
器を動作させるための回路素子が実装されている。
【0018】ケース本体2の舟底に当たる内面には、長
辺方向に一定幅の銅箔板もしくはアルミ箔板からなる導
電性のアンテナ3が、接着剤や両面粘着テープなどによ
って貼着されている。
【0019】蓋体4の一部には、電池蓋5の装着孔7が
穿設され、この装着孔7に電池12を保持した電池蓋5
が、バョネット形式の結合構造によって着脱自在に装着
するように構成されていると共に、蓋体4には、エラス
トマー製の押圧部8が設けられ、プリント基板6に設け
たチェックスイッチ9によって外部から電池の寿命、警
報回路の動作状態の確認操作ができる構造になってい
る。なお、蓋体4の裏面(図示せず)には、警報回路か
ら出力される警報信号を、第1の警報手段である警報音
として出力するスピーカが装着されている。
【0020】プリント基板6は、一面を電子部品や半導
体素子等のチップ類の固定面(図示せず)とし、図1に
おいて上面として表されている他面には、これらのチッ
プ類を、写真焼き付けやハンダ付けなどによって配線し
た電池のプラス極の接続部を含む配電部10と、電池の
マイナス極に接触する突起状の端子11と、前記のチェ
ックスイッチ9が設けられている。
【0021】プリント基板6をケース本体2内に装着し
た場合、ケース本体2の短辺部に沿ったアンテナ3の端
子3a,3bが、プリント基板6の前記一面の両端縁に
形成した帯状のアンテナ用の端子10a,10bに接触
するよう構成し、この端子10a,10bを介してアン
テナの端子3a,3bがハンダ付けによって電気的に接
続され、同時にプリント基板6のケース本体2への固定
を行っているもので、これによってリード線による接続
や、ビス止めによるプリント基板6の固定などの煩瑣な
手段を一切用いずに、省力化された作業によってプリン
ト基板6をケース1内に収納することができる。
【0022】蓋体4に装着する電池蓋5の裏面には、円
盤状の電池(通称ボタン電池)が装着されるものである
が、この装着は、図2に示す導電性の薄板(リン青銅
板)からなる電池ホルダー14によって行われている。
【0023】この電池ホルダー14は、電池蓋5に形成
したバヨネット結合のための彎曲した係合突縁15,1
5の内側に嵌挿される大きさの円形のもので、この円形
の周縁部分には電池12を保持し、かつ電池12のプラ
ス極の、通電用の4個のプラス極端子部16,16・・
と、電池12をプリント基板6に向けて圧接するための
一対の圧接用バネ部17,17と、電池12を電池ホル
ダー14と共に電池蓋5に保持するための一対の保持部
18,18とを形成しているものである。
【0024】前記プラス極端子部16は、電池ホルダー
14を形成している円形の周縁の対向する部分から各一
対の細幅の延出部を形成し、これらを一方側に立ち上げ
て適宜に屈曲させ電池12のプラス極となる外周縁に
接触して電池12を掴持する形状のものである。
【0025】圧接用バネ部17は、図2に示されるよう
に、外周縁の他の部分に、内方に向けて各一対の切込み
を形成し、この切込みの内側の舌片部分を、基部から折
り曲げて前記した一方側に傾斜させ、バネの付勢力によ
る圧接機能を付与したものである。
【0026】保持部18は、前記した各一対のプラス極
端子部16,16・・間の薄板部分を、外方に適宜の長
さでそのまゝ延出させ、前記バヨネット結合のために形
成した電池蓋5の係合突縁15,15の間隙19,19
を通じて突出させ、その上から電池蓋5に、パッキング
として使用されるOリング13で抑えることによって電
池12、電池ホルダー14と共に電池蓋5に保持され
る。
【0027】電池12の外周縁のプラス極は、電池ホル
ダー14のプラス極端子部16,16・・に接触して掴
持され、電池ホルダー14を下側にし、その保持部1
8,18を、電池蓋5の係合突縁15,15で形成され
た間隙19,19間に介在させ て載置したのち、Oリン
グ13を係合突縁15,15の外周に嵌め込み、保持部
18,18を上から抑えることによって電池蓋5に保持
するものである。
【0028】かくて電池12を保持した電池蓋5を、蓋
体4の装着孔7に当てがって押圧しながら回動させるこ
とによって、蓋体4にバヨネット結合によって装着さ
れ、電池12のマイナス極は、プリント基板6に形成し
た端子11に圧接され、プラス極端子部16,16・・
は、プリント基板6の端子11の外周に形成したプラス
側の配線部10に圧接されて通電する。
【0029】この通電によって、警報回路は準備完了の
状態となるので、高圧活線による信号がアンテナに入力
されると警報を発し、また、チェックスイッチ9を押す
と、発振器31から発せられた特定周波数(55Hz)
の信号が、検出部32を通じて警報回路に入力され、警
報を発することによって回路が正常に動作していること
を確認することができる。
【0030】この活線警報器の電気的な回路は、電池1
2とアンテナ3を除いて前記したプリント基板6に纏め
て配設され、図3で例示したブロックダイヤグラムによ
って構成されている。
【0031】すなわち、図3において、31は発振器、
32は検出部、33はインピーダンス変換部で、9は前
記図1で示したチェックスイッチであって、この発振器
31は高圧活線から発する商用周波数、たとえば50H
zに同調して特定周波数(55Hz)のサイン波(si
n波)からなる交流信号、特に三角波又は三角波に近い
波形の交流信号を発振するもので、前記特定周波数55
Hzは、商用電源の周波数として関東地区を中心とする
50Hzと、関西地区を中心とする60Hzのいずれに
も的確に対応して発振することができるように設定され
ている。
【0032】この発振器31による信号は、検出部32
で検出されてインピーダンス変換部33に入力され、イ
ンピーダンス変換部33に装備されているFET(電界
効果トランジスタ)などの素子によって、数百MΩ位あ
る入力インピーダンス(入力内部抵抗)を増幅器側で数
十KΩ程度の微小な出力インピーダンス(出力内部抵
抗)に変換して電子回路に扱える信号として、増幅器3
4に向けて出力されるものである。
【0033】増幅器34は、特定周波数55Hzを中心
周波数として所定の範囲の周波数、たとえば45Hz〜
65Hzの帯域における周波数の信号のみを通過させ、
それ以外の周波数の信号を外来ノイズとしてカットする
ものである。
【0034】カットされるべき外来ノイズとしては、静
電気や電気溶接機、直流モータのブラッシ部からでるノ
イズ、自動車のディストリビュータから出る数10Hz
以下の発振周波数のノイズ、主にインバータ、コンバー
タなどの電源用の電圧変換器から出る数10KHz程度
の高周波のノイズ、主として高出力無線送信機から発生
する数KHz以上の発振周波数のノイズなどで、これら
不要な外来ノイズをカットし、前記55Hzを中心周波
数として実質的に45Hz〜65Hzの帯域の周波数の
みを増幅することによって、活線警報器の誤動作を有効
に防止することができる。
【0035】増幅器34によって増幅された信号は、第
1の信号レベル判別部35に入力され、この第1の信号
レベル判別部35において、信号強度が所定値以上にな
った場合に、これを判別して出力信号を発生するもの
で、判別のために必要な信号レベルの調整機能(増幅あ
るいは減衰などの機能)を含むものである。
【0036】この第1の信号レベル判別部35は、内部
に0.5V程度の基準電圧を持っており、インピーダン
ス変換部33、増幅器34からの出力信号を、この基準
電圧と比較して警報の種類を決定するもので、この第1
の信号レベル判別部35から出力された信号は冗長回路
36に入力され、誤動作の原因となる1秒以下のような
瞬間的なノイズを取り除いて停止条件付時限回路37に
入力される。
【0037】停止条件付時限回路37は、一定時間の警
報を発することができる、いわゆるタイムスイッチの役
割を有し、着用者が危険範囲内に入った場合に警報によ
ってこれを知らせ、また、危険範囲から離脱した場合に
は警報を停止してその位置が安全範囲であることを知ら
せ、着用者が再び危険範囲に入った場合には再度警報を
発し、離脱によって停止するなどの時限動作を支配す
る。
【0038】前記した発振器31,スイッチ9,検出部
32,インピーダンス変換部33,55Hzを中心とす
る帯域通過増幅器34,第1の信号レベル判別部35お
よび冗長回路36ならびに停止条件付時限回路37によ
って構成された回路は、第1の警報回路を構成する。
【0039】かゝる第1の警報回路において、前記イン
ピーダンス変換部33におけるインピーダンス変換され
た信号は、第2の信号レベル判別部40に出力され、こ
の第2の信号レベル判別部40において、前記第1の信
号レベル判別部35よりも高レベルの定められた信号強
度の信号レベルを判別して出力信号とし、これを冗長回
路41に入力し、誤動作の原因となる1秒以下のような
瞬間的なノイズを取り除いて第2の警報回路を形成して
いるものである。
【0040】また、前記のインピーダンス変換部33に
おけるインピーダンス変換された信号は、さらに第2の
信号レベル判別部40よりも高レベルの信号は、第3の
信号レベル判別部43に出力され、この第3の信号レベ
ル判別部43において、他の定められた信号強度の信号
レベルを判別して出力信号とし、これを冗長回路44に
入力して誤動作の原因となる瞬間的なノイズを取り除
き、これによって第3の警報回路を形成している。
【0041】前記した第1の警報回路、第2の警報回路
および第3の警報回路で出力された信号は、第1の警報
手段39において警報音として作動させることができる
もので、第2および第3の警報回路における出力信号
は、第1の警報回路の出力信号を受けて作動する第1の
警報手段の警報音に対して、種々なバリエーションを与
えるものである。
【0042】たとえば、基本となる第1の警報手段の警
報音が、断続音として警報される場合、第2の警報回路
の信号が出力されると、連続音に切り換わり、第3の警
報回路の信号が出力されると、これら断続音、連続音の
音量のアップや、異なった音による警報を発することが
でき、第2、第3の警報回路によって、第1の警報手段
の警報音に対して補完的な機能を発揮する。
【0043】また、第1の警報回路、第2の警報回路お
よび第3の警報回路で出力された信号を、入力の状態に
応じて複数の信号を出力する信号出力回路38に入力
し、この信号出力回路38において、第1の警報音によ
る警報手段39のみを作動せしめ、この第1の警報音に
よる警報手段39に加えて第2の光による警報手段42
又は/及び電波による遠隔警報を可能とする警報手段4
5を作動させることができる。
【0044】具体的には、たとえば、電界の強度に応
じ、これが弱電界のときには、第1の警報手段39によ
って断続音による警報音のみを作動させ、中電界のとき
には、第1の警報手段39で連続音による警報音と、第
2の警報手段42によってヘルメットの外部(頂部)に
装着した発光体(散光式警光灯、発光ダイオード、スト
ロボなど)で着用者の周囲の人に危険を知らせ、また、
第3の警報手段45でヘルメット内に設けたアンテナか
ら電波を発射し、遠方にいる人に危険を知らせることが
でき、場合によっては、この第3の警報手段によって
圧活線への送電停止を行うようにさせてもよい。
【0045】
【発明の効果】この発明の活線警報器は、高圧活線の商
用周波数に同調して特定周波数の交流信号を発振させ、
この発振された交流信号を検出してインピーダンス変換
し、前記特定周波数を中心とする帯域の信号のみを増幅
し、信号レベル判別部で必要な信号レベルを選択して瞬
間的なノイズを冗長回路で取り除き、停止条件付時限回
路において所定の警報動作を行うようにした第1の警報
回路および、前記インピーダンス変換された信号を受け
入れ、他の所期以上の信号レベルを判別する第2の信号
レベル判別回路および冗長回路からなる第2の警報回路
と、これを警報する警報手段とによって構成しているの
で、静電気や各種電気機器などのノイズから受ける異な
った周波数の不要情報を排除し、高圧活線からの信号の
みを必要情報として的確にキャッチして誤動作を防止し
て確実に警報することができる。
【0046】とくに、この発明の活線警報器は、前記発
振器によって出力する交流信号を特定周波数とし、この
特定周波数を地域によってことなる高圧活線の商用周波
数のいずれにも同調させることによって一つの活線警報
器を複数の地域において使用することができ、汎用性が
大幅に広がるものである。
【0047】また、前記の回路構成における警報手段と
して、連続、断続などの警報音と共に、光や電波による
警報を付加することにより、作業者本人のみならず、周
囲や遠方の人にもその警報を伝達して送電線の作業を安
全に、しかも能率よく実施することができるものであ
る。
【0048】この発明の活線警報器は、前記構成の警報
回路をプリント基板に形成し、これを金属箔からなるア
ンテナを内部に貼着したケース本体に収納して蓋体で閉
止してアンテナとプリント基板の端子とを接触させると
共に、特定構造の電池ホルダーを用いて電池を電池蓋に
確実に、しかも取り替え容易に保持し、この電池蓋を蓋
体に装着することによってヘルメットなどに装備した場
合に生ずる回路の接触不良の防止と、活線警報器として
要求される軽量化、小型化を充分に達成することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の活線警報器の形状と内部構造を示し
た分解斜視図である。
【図2】活線警報器の電池の、電池蓋への取付構造を示
した分解斜視図である。
【図3】活線警報器の回路の一例を示したブロックダイ
ヤグラムである。
【符号の説明】
31 発振器 32 検出部 33 インピーダンス変換部 34 特定周波数(55Hz)を中心とする帯域通過増
幅器 35 第1の信号レベル判別部 36 冗長回路 37 停止条件付時限回路 38 信号出力回路 39 第1の警報手段 40 第2の信号レベル判別部 41 冗長回路 42 第2の警報手段 43 第2の信号レベル判別部 44 冗長回路 45 第3の警報手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−243866(JP,A) 実開 平7−23285(JP,U) 実開 昭63−143528(JP,U) 実開 昭56−69832(JP,U) 実開 昭61−69228(JP,U) 実開 昭56−37068(JP,U) 実公 昭46−7905(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 19/00 - 21/24 G01R 19/00 - 19/32 H02G 1/02 A42B 3/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧活線の商用周波数に同調して特定周波
    数からなる交流信号を発振する発振器と、前記交流信号
    を検出する検出部と、前記検出部の信号を微小な電流信
    号に変換するインピーダンス変換部と、前記インピーダ
    ンス変換された信号を、前記特定周波数を中心周波数と
    して所定範囲の帯域の周波数のみを増幅し、他はカット
    する帯域通過増幅器と、前記帯域通過増幅器によって増
    幅された信号のうち、所期以上のレベルの信号を判別す
    る第1の信号レベル判別部と、第1の信号レベル判別部
    で出力された信号中の短時間の発生ノイズをカットする
    冗長回路および着用者が危険範囲から離脱した場合に警
    報が解除される停止条件付き時限回路からなる第1の警
    報回路と、 前記インピーダンス変換された信号を受け入れ、他の所
    期以上の信号レベルを判別する第2の信号レベル判別部
    および冗長回路とによって構成された第2の警報回路
    と、 前記第1の警報回路の出力信号によって警報音を、第2
    の警報回路の出力信号によって光による警報を発する警
    報手段とを具備したことを特徴とする活線警報器。
  2. 【請求項2】高圧活線の商用周波数に同調して特定周波
    数からなる交流信号を発振する発振器と、前記交流信号
    を検出する検出部と、前記検出部の信号を微小な電流信
    号に変換するインピーダンス変換部と、前記インピーダ
    ンス変換された信号を、前記特定周波数を中心周波数と
    して所定範囲の帯域の周波数のみを増幅し、他はカット
    する帯域通過増幅器と、前記帯域通過増幅器によって増
    幅された信号のうち、所期以上のレベルの信号を判別す
    る第1の信号レベル判別部と、第1の信号レベル判別部
    で出力された信号中の短時間の発生ノイズをカットする
    冗長回路および着用者が危険範囲から離脱した場合に警
    報が解除される停止条件付き時限回路からなる第1の警
    報回路と、 前記インピーダンス変換された信号を受け入れ、他の所
    期以上の信号レベルを判別する第2の信号レベル判別部
    および冗長回路とからなる第2の警報回路と、 前記インピーダンス変換された信号を受け入れ、さらに
    他の所期以上の信号レベルを判別する第3の信号レベル
    判別部および冗長回路とからなる第3の警報回路とによ
    って構成された警報回路と、前記 警報回路からの出力信号によって音、光および電波
    による警報を発する警報手段とを具備したことを特徴と
    する活線警報器。
  3. 【請求項3】前記特定周波数は、 高圧活線の商用周波数50Hzおよび60Hzに共用で
    きる55Hzのサイン波であることを特徴する特許請求
    の範囲第1又は2に記載の活線警報器。
  4. 【請求項4】前記所定範囲の周波数は、 高圧活線の商用周波数50Hzおよび60Hzに共用で
    きる55Hzを、中心周波数とする45Hz〜65Hz
    の帯域であることを特徴とする請求項1又は2 に記載の
    活線警報器。
  5. 【請求項5】前記活線警報器は、 ケース本体と蓋体で構成されたケース内に、特定の警報
    回路を形成したプリント基板を収納し、前記蓋体に形成
    した装着に円盤型の電池を着脱可能に装着した電池蓋
    を係合し、この蓋体でケース本体を閉止して、前記プリ
    ント基板の所要の端子部に通電しうるように構成したも
    のであって、 前記電池蓋と電池との間には、延出した周縁の一部によ
    って電池のプラス極を掴持する端子部と、他の周縁に形
    成した一対の切込部の屈曲によって電池の圧接用バネ部
    と、さらに他の周縁を外周方向に延出して電池蓋に係着
    するOリングによって電池を電池蓋に保持する保持部と
    をそれぞれ形成した導電性の薄板からなる電池ホルダー
    を介在させ、この電池ホルダーを介して電池電池蓋ヘ
    の保持するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至
    のいずれかに記載の活線警報器。
  6. 【請求項6】前記活線警報器は、 ケース本体の内面に貼着した導電性の金属薄板からなる
    アンテナの端縁を端子部として前記プリント基板の所
    要の回路部をハンダ付けによって接続すると共に、プリ
    ント基板の固定を行うよう構成してなることを特徴とす
    る請求項に記載の活線警報器。
  7. 【請求項7】前記活線警報器は、 ヘルメットに着脱自在に内装するものであることを特徴
    とする請求項5に記載の活線警報器。
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