JPH09206292A - 尿失禁検知センサおよびこれを用いた尿失禁報知装置 - Google Patents

尿失禁検知センサおよびこれを用いた尿失禁報知装置

Info

Publication number
JPH09206292A
JPH09206292A JP3882896A JP3882896A JPH09206292A JP H09206292 A JPH09206292 A JP H09206292A JP 3882896 A JP3882896 A JP 3882896A JP 3882896 A JP3882896 A JP 3882896A JP H09206292 A JPH09206292 A JP H09206292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urinary incontinence
conductive
urine
current
positive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3882896A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Ozaki
宏樹 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOATEC KK
Original Assignee
SOATEC KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOATEC KK filed Critical SOATEC KK
Priority to JP3882896A priority Critical patent/JPH09206292A/ja
Publication of JPH09206292A publication Critical patent/JPH09206292A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 何度も繰り返し使用することができ、構造が
簡単なだけでなく、しかも尿検知部を小さくさせゴツゴ
ツ感をなくし、消費電力を節約することができ、耐腐食
性に富み耐久寿命が長く、誤検知を防止し、携帯のとき
に便利にできる。 【解決手段】 尿失禁報知装置1は、尿検知部2を有す
る尿失禁検知センサ10と検知器本体20とから構成され、
尿失禁検知センサ10の尿検知部2は、複数の細長い導電
正電極11と複数の細長い導電負電極12とが、絶縁体15に
交互に平行に離して貼付され、全ての導電正電極11は正
電導線13p に接続され、全ての導電負電極12は負電導線
13n に接続されている。検知器本体20は尿検知電流を増
幅させるアンプ部26と、尿検知電流によって報知電流を
発生させる電流比較回路28と、報知電流によって尿の失
禁を報知する報知装置27と、尿失禁検知センサ10の短絡
通電の有無を間欠的に通電監視する間欠通電回路25が内
蔵されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尿失禁検知センサ
およびこれを用いた尿失禁報知装置に関する。さらに詳
しくは、おむつに装着して尿の失禁を検知する尿失禁検
知センサおよびこれを用いた尿失禁報知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の尿失禁検知センサは、尿検知部に
一対の正・負電導線の一端が取り付けられ、この一対の
正・負電導線の他端には出力端子が取り付けられている
ものである。この尿検知部は絶縁体に一対の正・負電極
が取り付けられており、正電極は前記正電導線に電気的
に接続され、負電極は前記負電導線に電気的に接続され
ている。この尿検知部の一対の正・負電極は、電導性の
尿によって短絡し、この短絡によって尿検知電流が発生
するものである。そして、尿失禁報知装置は報知装置が
内蔵されており、この報知装置は尿失禁検知センサの尿
検知電流によって尿失禁を報知し、尿失禁を本人や介護
人が速やかに認知させることができる。この報知装置は
尿検知電流を、例えば音や光、振動などに変換させて、
本人や介護人に知らせる。もちろん、前記尿検知電流を
病院などに設置されたナースコール装置に流せば、ナー
スセンターの看護婦などの介護人が尿失禁の有無を確認
することができる。このような尿失禁センサには、例え
ば、センサ部分に紙にアルミ箔を貼り付けたものや、セ
ンサ部分が大きくて細長い樹脂プレートに電極が取り付
けられたものがあり、また尿失禁報知装置には、おむつ
自体に尿失禁検知センサを内蔵したものがあった。しか
しながら、紙にアルミ箔を貼り付けた尿失禁センサで
は、一度、尿失禁が発生すると、紙を使用している関係
上、再使用することができずに、使い捨てとなり、尿失
禁を検知する毎に交換せねばならず、経済的でない。ま
た、おむつ自体に尿失禁検知センサを内蔵させた尿失禁
報知装置では、構造が複雑となり、一般のおむつに使用
するには高価となる。さらに、センサ部分が樹脂プレー
トに電極が取り付けられた尿失禁検知センサでは、電極
が取り付けられた樹脂プレートが細長くて大きいため、
使用者にとって、ゴツゴツとした違和感があり、肌荒れ
や肌を傷つける恐れがあった。そこで、最近では、尿検
知部の絶縁体にシリコンゴムなどの柔らかい素材を用い
ることによって、繰り返し使用することができ、構造が
簡単で、不快感を与えさせないように工夫された尿失禁
検知センサが開発されている(例えば、特開平5−31
100号の尿失禁検知センサ)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の尿失
禁検知センサは尿検知部の正・負電極が一対しかないの
で、必ずその正電極と負電極の間に尿が流入し短絡しな
ければ、尿失禁を検知することができない。このため、
尿失禁があれば必ず尿を検知させるためには、正電極や
負電極の面積を小さくすることができず、尿失禁検知セ
ンサの尿検知部は大きくせざるをえない。また、尿失禁
検知センサのセンサ部分の絶縁体が柔らかいシリコンゴ
ムなどに金属電極が埋め込まれているものの場合には、
この金属電極が周囲のシリコンゴムに比べて硬い。この
ため、絶縁体に柔らかいシリコンゴムを用いてもゴツゴ
ツ感を解消させることができないという問題がある。ま
た、センサ部分の絶縁体が柔らかいシリコンゴムに金属
電極が埋め込まれている尿失禁検知センサの場合には、
このシリコンゴムが弾性により変形するのでシリコンゴ
ムと金属電極との間に隙間が生じ、この隙間に尿が残留
する。この残尿によって前記金属電極やこの金属電極と
電導線との接続部分が腐食されるので、尿失禁検知セン
サの耐久寿命が短いという問題がある。さらに、前記残
尿によって、尿をしていないにも拘わらず、前記正電極
と前記負電極の間が短絡してしまい、誤検知するという
問題がある。
【0004】ところで、常時おむつを装着する必要のあ
る尿失禁者は、放尿を自分の意志で制御できず、あるい
は放尿の有無を介護人に報告できないが、前記介護人は
常に尿失禁の有無を知る必要がある。このため、尿失禁
報知装置が取り付けられたおむつを尿失禁者は昼夜連続
して装着しており、かつ尿の検知のために尿検知電流が
常時流れているので消費電力が高い。とくに、携帯用の
尿失禁報知装置であれば、その電力源である乾電池がす
ぐに消耗してしまい、消耗した乾電池を知らずに使用し
ていると、もし尿失禁があったとしても検知することが
できない。つまり、連続的に通電監視させると、乾電池
のエネルギーを短時間で消費してしまうので、介護人は
頻繁に乾電池を交換しなければならず、実用的ではなく
かつ不便であるという問題がある。また、尿失禁報知装
置を装着するときには、尿失禁検知センサは人体とおむ
つとの間に挟まれ支持されるが、検知器本体はどこにも
支持されていない。したがって、尿失禁検知センサを装
着したまま検知器本体を抱えて移動するには不便である
という問題がある。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、何度も繰り返
し使用することができ、構造が簡単なだけでなく、しか
も尿検知部を小さくさせゴツゴツ感をなくし、消費電力
を節約させることができ、耐腐食性に富み耐久寿命が長
く、残尿による誤検知を防止し、携帯に便利な尿失禁検
知センサおよびこれを用いた尿失禁報知装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の尿失禁検知セ
ンサは、絶縁体に貼付された正・負電極を有する尿検知
部と、前記正・負電極に一端が接続された一対の正・負
電導線と、該一対の正・負電導線の他端に接続された出
力端子とからなり、前記正・負電極が尿によって短絡
し、尿検知電流が短絡通電する尿検知センサにおいて、
前記尿検知部の正電極が、複数の細長い帯状の導電正電
極からなり、それぞれの導電正電極は前記正電導線の一
端に接続され、前記尿検知部の負電極が、複数の細長い
帯状の導電負電極からなり、それぞれの導電負電極は前
記負電導線の一端に接続され、前記絶縁体に、前記導電
正電極と前記導電負電極とが交互に平行に離して貼付さ
れたことを特徴とする。請求項2の尿失禁検知センサ
は、前記複数の導電正電極と前記正電導線との正電極接
続部分が、防水膜によって被膜され、前記複数の導電負
電極と前記負電導線との負電極接続部分とが、前記防水
膜によって被膜されていることを特徴とする。請求項3
の尿失禁検知センサは、前記絶縁体の基端部における前
記複数の導電正電極が前記防水膜によって被膜され、前
記絶縁体の基端部における前記複数の導電負電極が前記
防水膜によって被膜されたことを特徴とする。請求項4
の尿失禁報知装置は、請求項1または2または3記載の
尿失禁検知センサと、該尿失禁検知センサの前記出力端
子に接続された検知器本体とからなり、該検知器本体
が、該尿失禁検知センサの短絡通電時、前記尿検知電流
を増幅させるアンプ部と、前記尿失禁検知センサの短絡
通電時、前記尿検知電流によって報知電流を発生させ、
非短絡通電時には報知電流を発生させない電流比較回路
と、前記報知電流によって尿の失禁を報知する報知装置
と、常時、前記尿失禁検知センサの短絡通電の有無を間
欠的に通電監視する間欠通電回路を内蔵したことを特徴
とする。請求項5の尿失禁報知装置は、前記間欠通電回
路が、尿検知電流の有無を1.0〜5.0 秒間隔で間欠的に
通電監視することを特徴とする。請求項6の尿失禁報知
装置は、前記検知器本体の外面の適所に、マジックテー
プが貼付されたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の一実施形態を図
面に基づき説明する。図1は本発明の尿失禁報知装置の
一実施形態に係わる概略斜視図である。同図に示すよう
に、本実施形態の尿失禁報知装置1は、尿を検知する尿
失禁検知センサ10と、この尿失禁検知センサ10が検知し
た電流によって介護人に尿失禁の有無を知らせる検知器
本体20とから構成されている。
【0008】図2は本実施形態の尿失禁検知センサ10の
説明図であって、(A)は正面図、(B)は背面図、図
3は図2のIII −III 線矢視図である。図2および図3
に示すように、尿失禁検知センサ10は、尿を検知する尿
検知部2に一対の正・負電導線13p 、13n が電気的に接
続され、この一対の正・負電導線13p 、13n の他端には
出力端子14が電気的に接続されている。尿検知部2は、
絶縁体15の両面に複数対の細長い帯状の導電正電極11お
よび導電負電極12が交互に離して貼付されたものであ
る。
【0009】なお、絶縁体15はフェノール樹脂、エポキ
シ樹脂など公知のものをとくに制限なく用いうる。前記
導電正電極11や導電負電極12は、電導性を有していれば
足り、金属製であっても導電性を有する導電ゴム製であ
ってもよく、金属製の場合、導電正電極11や導電負電極
12は前記絶縁体15に、プリント配線などの常法によって
絶縁体15に貼付すればよい。前記導電性を有する導電ゴ
ム製の場合には、圧着または接着させて絶縁体15に貼付
すればよい。さらになお、図中、絶縁体15の表裏各面
に、それぞれ導電正電極11および導電負電極12が各2本
づつ貼付されているが、本発明においてとくに本数に限
定はなく種々の本数を採択しうる。また、本実施形態で
は絶縁体15の両面において導電正電極11と導電負電極12
とが交互に貼付されているが、片面だけでも同様に前記
のごとき効果を奏することができ、この場合、片面だけ
なので安価にすることができる。また、図示しないが、
絶縁体15の両面に複数の導電正電極11と複数の導電負電
極12を以下に示すように配列させた尿検知部2であって
もよい。すなわち、絶縁体15の表面には複数の導電正電
極11と複数の導電負電極12を交互に離して平行に貼付
し、絶縁体15の裏面には逆に導電負電極12と導電正電極
11を交互に離して平行に貼付する。言い換えれば、絶縁
体15の片面のそれぞれの導電正電極11の位置の裏側に、
必ず導電負電極12を配置させ、絶縁体15の片面のそれぞ
れの導電負電極12の位置の裏側に、必ず導電正電極11を
配置させる。この場合、絶縁体15における最端の導電正
電極11と、この導電正電極11の位置の裏側の導電負電極
12とに、尿が触れるだけで短絡しうる。このため、尿の
検知精度が向上する。
【0010】そして、全ての前記導電正電極11は正電導
線13p に電気的に正電極接続部分19p で接続されてお
り、この正電極接続部分19p は後述する防水膜16によっ
て覆われている。同様に、全ての前記導電負電極12は負
電導線13n に電気的に負電極接続部分19n で接続されて
おり、この負電極接続部分19nは後述する防水膜16によ
って覆われている。18は絶縁性のコードで、公知のもの
を用いればよく、その長さもとくに制限なく採択しう
る。この構成により、少なくとも1つの導電正電極11と
少なくとも1つの導電負電極12との間にさえ導電性の尿
が流入しさえすれば、尿を検知することができるので、
絶縁体15の面積を小さくしても尿を十分検知することが
でき、この結果ゴツゴツ感をなくすことができるという
効果を奏する。
【0011】絶縁体15の先端部は導電正電極11や導電負
電極12とともに露出されているが、絶縁体15の基端部に
おいて導電正電極11と電導線13との正電極接続部分19p
は防水膜16によって被覆されており、同様に導電負電極
12と電導線13との負電極接続部分19n は防水膜16によっ
て被覆されており、さらにこの防水膜16は保護膜17によ
って被覆されている。このため、尿や水などは正電極接
続部分19p や負電極接続部分19n に接触しないので、耐
腐食性に富み耐久寿命が長いという効果を奏する。
【0012】また、防水膜16は前記正電極接続部分19p
や負電極接続部分19n だけでなく、絶縁体15の基端部を
導電正電極11や導電負電極12とともに被覆している。こ
のため、防水膜16によって、導電正電極11や導電負電極
12、正電極接続部分19p 、負電極接続部分19n と前記保
護膜17との間に尿や水などを残留させないので、残留尿
や残留水による誤検知を防止することができる。すなわ
ち、尿をしていないにも拘わらず、尿検知部2の導電正
電極11と導電負電極12とが短絡して検知電流が流れてし
まうのを防止できるという効果を奏する。なお、防水膜
16はポリブデン、ポリイソブチレン、シリコンなどを主
成分とし、これに不乾性油や半乾性油を加えた剥離しに
くいコーキング材で、前記絶縁体15や導電正電極11、導
電負電極12、正電極接続部分19p 、負電極接続部分19n
に塗布して被覆すればよく、また防水膜16は前記コーキ
ング材だけでなくエポキシ樹脂やゴムなどの絶縁性・防
水性のあるものであれば種々採択されうる。保護膜17
は、柔らかいゴムなどの公知の材料を特に制限なく用い
うる。この構成により、尿によって濡れて汚れても水道
水などで洗えば、何度でも繰り返し使用することがで
き、また構造を簡単にできるという効果を奏する。
【0013】再び図1に示すように、検知器本体20は箱
型の外装体21に、後述する間欠通電回路25、アンプ部2
6、報知装置27、電流比較回路28が内蔵されているもの
である。前記外装体21の側面には端子孔22が設けられて
おり、この端子孔22には前記尿失禁検知センサ10の出力
端子14を簡単に着脱しうる。もちろん、出力端子14は種
々の形状を採択しうるが、図1に示すように出力端子14
がL字型コネクタの場合、装着したときに突起部分が少
なく、違和感がないので好適である。
【0014】また、前記外装体21の適所にはマジックテ
ープ23が貼付されている。ところで、市販のおむつカバ
ーd は、腰周りにマジックテープ部mが設けられている
ものがあり、このマジックテープ部mは腰の細太によら
ずおむつカバーd を装着できるものである。そこで、こ
の市販のおむつカバーd のマジックテープ部mの適所
に、検知器本体20のマジックテープ23を貼着すれば、検
知器本体20をおむつカバーd に簡単に付着させることが
できる。また、おむつカバーd のマジックテープ部mか
ら検知器本体20のマジックテープ23を剥がせば検知器本
体20をおむつカバーd から簡単に外すことができる。し
たがって、尿失禁報知装置1を携帯するのに便利である
という効果を奏する。さらに、検知器本体20は、尿失禁
検知センサ10の短絡通電の有無を常時間欠的に通電監視
する間欠通電回路25と、この尿検知電流を増幅させるア
ンプ部26と、増幅された尿検知電流を検知し報知電流を
発生させる電流比較回路28と、この報知電流によって尿
の失禁を報知する報知装置27とを内蔵している。前記間
欠通電回路25は、尿検知電流の有無を1.0 〜5.0 秒間隔
で間欠的に通電監視している。なお、検知器本体20の報
知装置27は、音で知らせるブザーや光で知らせるLE
D、振動で知らせるバイブレータなどの公知のものを限
定なく用いればよい。
【0015】もし、間欠通電回路25の前記通電監視の間
隔を1.0 秒より短くすると、一定時間当たりの通電時間
の比率が大きすぎて、電力削減の能率的な効果が得られ
ない。また、間欠通電回路25の通電監視の間隔を5.0 秒
を越えて長くすると、尿の検知が行われてから尿失禁の
報知までの時間間隔が長くなるので、装置が正常に動作
しているか否かが不明確となり、介護人を不安にさせ
る。したがって、前記通電監視の間隔は1.0 〜5.0 秒が
適しており、2.5 秒前後が好適であり、この通電監視の
間隔により、消費電力を抑えることができ、また乾電池
の差し替え頻度を抑えることができる。
【0016】図4は尿失禁報知装置1の電気回路のブロ
ック図である。同図に示すように、前記尿失禁検知セン
サ10は、アンプ部26にコード18によって電気的に結合さ
れており、このアンプ部26は前記尿失禁検知センサ10の
短絡通電時には、前記尿検知電流を増幅させるものであ
る。電流比較回路28は配線32によってアンプ部26に電気
的に結合されており、この電流比較回路28は前記尿失禁
検知センサ10の短絡通電時には、増幅された尿検知電流
によって報知電流を発生させ、非短絡通電時には報知電
流を発生させないものである。報知装置27は配線33によ
って電流比較回路28に電気的に結合されており、この報
知装置27は前記報知電流によって尿の失禁を報知するも
のである。そして、前記アンプ部26、電流比較回路28や
報知装置27はそれぞれ配線31によって間欠通電回路25に
電気的に結合されており、この間欠通電回路25は、常
時、前記尿失禁検知センサ10の短絡通電の有無を1.0 〜
5.0秒間隔で間欠的に通電監視するものである。この構
成により、尿失禁検知装置1は以下のように動作する。
常時、間欠通電回路25が配線31を介して、アンプ部26、
電流比較回路28、報知装置27に1.0 〜5.0 秒間隔で間欠
的に通電している。したがって、連続的に通電監視した
場合の消費電力に比べて、消費電力が削減されるという
効果を奏する。尿失禁がなければ、尿失禁検知センサ10
は短絡しないので、コード18、配線32に検知電流は流れ
ず、電流比較回路28は検知電流を受け取らないので配線
33に報知電流は流れず、報知装置27は動作しない。も
し、尿失禁があれば、まず、前記尿失禁検知センサ10の
尿検知部2における導電正電極11と導電負電極12とが短
絡し、この短絡によりコード18に尿検知電流が発生す
る。つぎに、このコード18を流れる尿検知電流を前記ア
ンプ部26が増幅させる。この増幅された尿検知電流は配
線32を介して電流比較回路28に流れる。電流比較回路28
は増幅された尿検知電流を検知し報知電流を配線33に発
生させ、報知装置27に流される。報知装置27は、この報
知電流によって稼働する。
【0017】上記のごとき構成により、本実施形態の尿
失禁報知装置1は以下に示すように使用される。図5は
本実施形態の尿失禁報知装置1のおむつカバーd および
おむつeへの装着の使用説明図である。同図に示すよう
に、尿失禁検知センサ10の尿検知部2をおむつeの股部
に懐入させているものの、尿検知部2が小さいのでゴツ
ゴツ感がない。他方、検知器本体20のマジックテープ23
が前記おむつカバーdのマジックテープ部mに貼付され
ているので、検知器本体20がおむつカバーd に装着され
ており携帯に便利である。eは、市販のおむつである。
常時、間欠通電回路25は、配線31を介して、アンプ部2
6、電流比較回路28、報知装置27に1.0 〜5.0 秒間隔で
間欠的に通電している。したがって、連続的に通電監視
した場合の消費電力に比べて、消費電力が削減される。
もし、尿失禁があれば、まず、前記尿失禁検知センサ10
の尿検知部2の導電正電極11と導電負電極12とが短絡
し、この短絡によりコード18に尿検知電流が発生する。
この尿検知電流は前記アンプ部26に増幅され、配線32を
介して電流比較回路28に流れる。電流比較回路28は増幅
された尿検知電流を検知し報知電流が配線33に発生し、
報知装置27に流される。この報知電流によって報知装置
27は稼働し、音や光などによって介護者に尿失禁がある
ことを速やかに報知することができる。
【0018】
【発明の効果】請求項1の尿失禁検知センサによれば、
何度も繰り返し使用することができ、構造が簡単なだけ
でなく、しかも尿検知部を小さくすることができ、おむ
つの装着におけるゴツゴツ感を解消させることができ
る。請求項2の尿失禁検知センサによれば、尿や水など
が正電極接続部分や負電極接続部分に接触しないので、
耐腐食性に富み耐久寿命を延ばすことができる。請求項
3の尿失禁検知センサによれば、正電極接続部分や負電
極接続部分に接触させないだけでなく、絶縁体の基端部
における導電正電極や導電負電極、正電極接続部分、負
電極接続部分と保護膜との間に尿や水を残留させないの
で、残留尿や残留水による誤検知を防止することができ
る 請求項4または5の尿失禁報知装置によれば、電力を節
約でき、尿失禁の有無を報知装置によって、介護人に知
らせることができる。請求項6の尿失禁報知装置によれ
ば、おむつカバーのマジックテープ部に、検知器本体を
簡単に着脱させることができ、携帯に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の尿失禁報知装置の一実施形態に係わる
概略斜視図である。
【図2】本実施形態の尿失禁検知センサ10の説明図であ
って、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図3】図2のIII −III 線矢視図である。
【図4】尿失禁報知装置1の電気回路のブロック図であ
る。
【図5】本実施形態の尿失禁報知装置1のおむつカバー
d およびおむつeへの装着使用説明図である。
【符号の説明】
1 尿失禁報知装置 2 尿検知部 10 尿失禁検知センサ 11 導電正電極 12 導電負電極 13p 正電導線 13n 負電導線 14 出力端子 15 絶縁体 16 防水膜 17 保護膜 19p 正電極接続
部分 19n 負電極接続部分 20 検知器本体 21 外装体 22 端子孔 23 マジックテ
ープ 25 間欠通電回路 26 アンプ部 27 報知装置 28 電流比較回
路 d おむつカバー e おむつ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体に貼付された正・負電極を有する尿
    検知部と、前記正・負電極に一端が接続された一対の正
    ・負電導線と、該一対の正・負電導線の他端に接続され
    た出力端子とからなり、前記正・負電極が尿によって短
    絡し、尿検知電流が短絡通電する尿検知センサにおい
    て、前記尿検知部の正電極が、複数の細長い帯状の導電
    正電極からなり、それぞれの導電正電極は前記正電導線
    の一端に接続され、前記尿検知部の負電極が、複数の細
    長い帯状の導電負電極からなり、それぞれの導電負電極
    は前記負電導線の一端に接続され、前記絶縁体に、前記
    導電正電極と前記導電負電極とが交互に平行に離して貼
    付されたことを特徴とする尿失禁検知センサ。
  2. 【請求項2】前記複数の導電正電極と前記正電導線との
    正電極接続部分が、防水膜によって被膜され、前記複数
    の導電負電極と前記負電導線との負電極接続部分とが、
    前記防水膜によって被膜されたことを特徴とする請求項
    1記載の尿失禁検知センサ。
  3. 【請求項3】前記絶縁体の基端部における前記複数の導
    電正電極が前記防水膜によって被膜され、前記絶縁体の
    基端部における前記複数の導電負電極が前記防水膜によ
    って被膜されたことを特徴とする請求項2記載の尿失禁
    検知センサ。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の尿失禁検
    知センサと、該尿失禁検知センサの前記出力端子に接続
    された検知器本体とからなり、該検知器本体が、該尿失
    禁検知センサの短絡通電時には、前記尿検知電流を増幅
    させるアンプ部と、前記尿失禁検知センサの短絡通電時
    には、前記尿検知電流によって報知電流を発生させ、非
    短絡通電時には報知電流を発生させない電流比較回路
    と、前記報知電流によって尿の失禁を報知する報知装置
    と、常時、前記尿失禁検知センサの短絡通電の有無を間
    欠的に通電監視する間欠通電回路とを内蔵したことを特
    徴とする尿失禁報知装置。
  5. 【請求項5】前記間欠通電回路が、尿検知電流の有無を
    1.0 〜5.0 秒間隔で間欠的に通電監視することを特徴と
    する請求項4記載の尿失禁報知装置。
  6. 【請求項6】前記検知器本体の外面の適所に、マジック
    テープが貼付されたことを特徴とする請求項4または5
    記載の尿失禁報知装置。
JP3882896A 1996-01-31 1996-01-31 尿失禁検知センサおよびこれを用いた尿失禁報知装置 Pending JPH09206292A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3882896A JPH09206292A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 尿失禁検知センサおよびこれを用いた尿失禁報知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3882896A JPH09206292A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 尿失禁検知センサおよびこれを用いた尿失禁報知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09206292A true JPH09206292A (ja) 1997-08-12

Family

ID=12536104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3882896A Pending JPH09206292A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 尿失禁検知センサおよびこれを用いた尿失禁報知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09206292A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224093A (ja) * 2001-02-05 2002-08-13 Kao Corp 排泄センサ及び排泄検知装置
US7250547B1 (en) 2000-11-07 2007-07-31 Rf Technologies, Inc. Wetness monitoring system
WO2007128038A1 (en) * 2006-05-02 2007-11-15 Fred Bergman Healthcare Pty Ltd Moisture monitoring system
JP2011078791A (ja) * 2010-10-27 2011-04-21 Kao Corp 排泄検知装置
CN103126672A (zh) * 2013-03-13 2013-06-05 中山大学 基于生物电阻抗的膀胱积尿实时监测方法及装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7250547B1 (en) 2000-11-07 2007-07-31 Rf Technologies, Inc. Wetness monitoring system
JP2002224093A (ja) * 2001-02-05 2002-08-13 Kao Corp 排泄センサ及び排泄検知装置
WO2007128038A1 (en) * 2006-05-02 2007-11-15 Fred Bergman Healthcare Pty Ltd Moisture monitoring system
JP2011078791A (ja) * 2010-10-27 2011-04-21 Kao Corp 排泄検知装置
CN103126672A (zh) * 2013-03-13 2013-06-05 中山大学 基于生物电阻抗的膀胱积尿实时监测方法及装置
WO2014139143A1 (zh) * 2013-03-13 2014-09-18 中山大学 基于生物电阻抗的膀胱积尿实时监测方法及装置
CN103126672B (zh) * 2013-03-13 2015-04-22 中山大学 基于生物电阻抗的膀胱积尿实时监测方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6580013B1 (en) Inexpensive diaper wetness monitoring system
JP3274130B2 (ja) 尿検知スイッチ、及び、尿検知装置
JP4162813B2 (ja) イオントフォレーシス装置
JP2000185067A (ja) 排泄監視装置、報知装置付おむつ、および排泄監視システム
JP5859847B2 (ja) 液体検知システム
JP2007209428A (ja) 生体情報測定装置、及び生体情報測定システム
JP2006187610A (ja) 患者の監視のための装置
JP2010203961A (ja) 電圧警報器
CN110946571B (zh) 一种穿戴式心电电极片及心电胸贴终端
JPH09206292A (ja) 尿失禁検知センサおよびこれを用いた尿失禁報知装置
JP2007296024A (ja) 電子おむつシステム
KR100966040B1 (ko) 대소변 감지시스템
JP3334234B2 (ja) おむつの交換時期検知センサー
JPH1062369A (ja) おしめ濡れ検知装置
JP2004041697A (ja) 尿検出装置
JP2010172426A (ja) おむつの濡れ検知センサー
KR101382138B1 (ko) 스마트 기저귀
CN214042550U (zh) 一次性传感器及其报警系统
JP2001095831A (ja) おむつ濡れセンサ及びそのセンサを内蔵したおむつ
JP2000342615A (ja) おむつ、および排泄監視システム
KR20040074806A (ko) 기저귀의 배뇨 경보장치
KR100464237B1 (ko) 기저귀의 대/소변 감지장치
WO2006051426A2 (en) Garment
JP2015208478A (ja) 生体情報計測装置
CN112289002A (zh) 一次性传感器及其报警系统