JP2004041697A - 尿検出装置 - Google Patents

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Takahiro Shibakawa
柴川  高広
Kazuaki Minami
見並  一明
Hidehiko Tsuji
辻  秀彦
Tomoki Takagi
高木  知己
Kyoji Inobe
射延  恭二
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Abstract

【目的】患者の動きを制限すること無く、おむつの濡れ具合を検出し、また介護者に負担をかけることなく患者のおむつの濡れ具合を報知できる装置の提供を目的とする。
【構成】患者のおむつに取り付けられた尿センサ5の信号を基に患者ユニット1が、おむつの濡れ状態を検出し、この患者ユニット1から無線通信にて受信ユニット2に送信される。受信ユニット2にて受信された信号は、無線もしくは有線にて病室の入口に取り付けられた病室ユニット3と、管理室に設けられた管理ユニット4に送信され、表示させる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、尿検出装置に関し、特に、家庭や病院などにおいて一人または複数の患者のおむつの濡れ具合を第三者に報知する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高齢化社会を迎え、病院や施設等では多くの体の不自由な老人が入院しており、介護者にとっておむつの交換は非常に負荷の大きい仕事である。入院患者に対し、介護者のマンパワーの不足により現在は時間によって交換しており、老人の快適性は必ずしも満たされていない。こういった問題を解決するために、病院等で多人数の汚物発生を管理室で知ることのできる管理装置が実開昭63−68322号公報に開示されている。しかし、管理室で知ることができても、実際におむつ等を交換する介護者等にとってはその病室等の入口などでどの人が濡れているのか知りたいにもかかわらずその場ではわからない。また、おむつを交換したことを表示またはリセットする必要があるがそのような機能を有していない。
【0003】
また、尿センサ使用時にセンサの装着に対し、特開平3−264060号公報、実公平3−30099号公報などでは電気的な導通で測定しているにもかかわらず、センサが確実に組み込まれたかどうか確認しておらず、もし濡れても出力が出ない場合がある。さらに、おむつの濡れを検出し報知するのに、おむつに回路部分を付けかつ無線等で行うことを特開平2−174846号公報などで提案しているが、消費電力が大きく電池等の交換頻度が高くなってしまう。そこでセンサの電極材質を変えて排尿時の尿の起電力により検出しようとの出願(特開平4−138155号公報)も見られるが、電極材質を変えることは製造上などコストが上がる問題がある。
【0004】
また、おむつの濡れを検出する回路をおむつに取り付けようとする特開平1−295149号公報、特開平2−174846号公報などがあるが、おむつという濡れる場所であるのに防水対策がなされていないため故障する可能性がある。また、おむつの濡れを検出する手段として、おむつの中に発色剤を入れ、濡れにたいして発色にて目でみてわかるという特開平3−221039号公報、実公平3−40272号公報などがあるが、これらは直接目でしか確認できなく、介護者等の負荷は軽減されていない。また、おむつの濡れを検出する手段として温度によるものは提案されていない。
【0005】
また、高齢の痴呆患者には痴呆による徘徊問題と共に尿失禁をかかえる患者が多い。こうした状況において徘徊老人に対して無線で情報を持った機器を持たせて徘徊をできないようにしようと実用化が進められている。しかし、尿失禁とは別に進められており、いくつもの機器を持つことになり、患者の負担が大きくなるという問題がある。
【0006】
また、おむつの濡れを検出するセンサは保管時、輸送時やセンサ装着時に信頼性を保持したままで取扱いの容易さが求められている。しかし、その取扱いに対してこれまでに何等工夫がされていない。さらに、センサは衛生面などからも使い捨てが望まれている。これまでに出願されている特開平2−174846号公報、特開平3−186259号公報などでは、再使用するためまたは捨てられないものにて構成されているために、おむつ交換時に回収する必要があり、介護者の手間が非常にかかる。
【0007】
また、手間の点からみると特開平3−264060号公報のようにテープを使用してセンサをおむつに固定する出願がされているが、実際にセンサを装着する介護者は複数人でありおむつのどこにセンサを装着して良いかを、各介護者にて判断できないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記の如き状況を鑑みて、患者の動きを制限することなく、おむつの濡れ具合を好適に検出する尿検出装置を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、交流を発生する交流発生手段と、この交流発生手段にて発生する交流により駆動され、前記尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、を具備することを要旨とする。
【0010】
また、請求項2記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記信号検知手段と前記信号送信手段に電力を供給する電源と、前記信号検知手段と前記信号送信手段が消費する電力を調節する省電力回路と、を具備することを要旨とする。
【0011】
また、請求項3記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記尿検出手段が前記信号検知手段に接続されているかどうかを検査する接続検査手段と、を具備することを要旨とする。
【0012】
また、請求項4記載の本発明は、請求項3記載の尿検出装置において、前記信号送信手段が、前記接続信号検査手段からの検査信号を送信する検査信号送信部を具備することを要旨とする。また、請求項5記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記信号検出手段を初期化する初期化手段と、を具備することを要旨とする。
【0013】
また、請求項6記載の本発明は、請求項5記載の尿検出手段において、前記初期化手段が初期化したことを報知する報知手段を具備することを要旨とする。また、請求項7記載の本発明は、請求項5もしくは請求項6記載の尿検出装置において、前記尿検出手段が取り外し可能に形成され、前記初期化手段が前記尿検出手段の取り付けに連動して初期化することを要旨とする。
【0014】
また、請求項8記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記検出回路が複数台同時に作動するときのそれぞれの前記検出回路を識別するための識別符号を保持する識別符号保持手段と、を具備することを要旨とする。
【0015】
また、請求項9記載の本発明は、請求項8記載の尿検出装置において、前記信号送信手段が、前記信号検知手段が検知した信号の送信と共に前記識別符号保持手段が保持している識別符号を送信することを要旨とする。また、請求項10記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記尿検出手段が前記信号検知手段に接続されているかどうかを検査する接続検査手段と、前記信号検出手段を初期化する初期化手段と、前記信号検知手段と前記信号送信手段が消費する電力を調節する省電力回路と、前記検出回路が複数台同時に作動するときのそれぞれの前記検出回路を識別するための識別符号を保持する識別符号保持手段と、を備え、前記信号送信手段は、前記信号検知手段が検知した信号の送信と共に前記識別符号保持手段が保持している識別符号を送信することを要旨とする。
【0016】
また、請求項11記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、この尿検出手段が尿を検出した時に前記信号検知手段及び前記信号送信手段に電力を供給して駆動する自動駆動手段と、を具備することを要旨とする。
【0017】
また、請求項12記載の本発明は、請求項11記載の尿検出装置において、前記信号検知手段と前記信号送信手段が消費する電力を調節する省電力回路を具備することを要旨とする。また、請求項13記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、この尿検出手段が尿を検出した時に前記信号検知手段及び前記信号送信手段に電力を供給して駆動する自動駆動手段と、前記検出回路が消費する電力を調節する省電力回路と、前記尿検出手段が前記検出回路に接続されているかどうかを検査する接続検査手段と、前記検出回路を初期化する初期化手段と、前記初期化手段が作動したとき、前記回路の状態を表示する表示手段と、前記検出回路が複数台同時に作動させる場合、それぞれの前記検出回路を識別するための識別符号を保持する識別符号保持手段と、を備え、前記信号検知手段が信号を検知した時、該信号と前記識別符号保持手段が保持している識別符号のどちらか一方または両方を送信することを要旨とする。
【0018】
また、請求項14記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、前記信号検知手段により検知された信号を記憶する記憶手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、を具備することを要旨とする。
【0019】
また、請求項15記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、を備え、前記信号検知手段及び前記信号送信手段が防水構造であることを要旨とする。
【0020】
また、請求項16記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記信号検知手段と前記信号送信手段に電力を供給する電源と、を備え、前記信号検知手段及び前記信号送信手段と前記電源が別々に防水構造であることを要旨とする。
【0021】
また、請求項17記載の本発明は、排尿を検出する尿検出装置であって、光を発する発光部と、この発光部からの光を受ける受光部と、この受光部にて受光した光を識別する演算手段と、を具備することを要旨とする。
【0022】
また、請求項18記載の本発明は、排尿を検出する尿検出装置であって、温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段にて検知された温度に基づき排尿の有無を判断する判断手段と、を具備することを要旨とする。
【0023】
また、請求項19記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、前記尿検出手段が検知した信号を処理する信号処理手段と、尿検出手段が取り外し可能に設けられ、かつ前記信号処理手段と取り外し可能に接続された接続部材と、を具備することを要旨とする。
【0024】
また、請求項20記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、前記尿検出手段が検知した信号を処理する信号処理手段と、を備え、前記尿検出手段と前記信号処理手段とが一体構造であることを要旨とする。また、請求項21記載の本発明は、請求項20記載の尿検出装置において、前記信号処理手段が、前記信号検知手段により検知された信号を記憶する記憶手段を有することを要旨とする。
【0025】
また、請求項22記載の本発明は、請求項20もしくは請求項21記載の尿検出装置において、前記尿検出手段が交換可能であることを要旨とする。また、請求項23記載の本発明は、請求項20乃至請求項22記載の尿検出装置において、前記信号処理手段が、外部からの情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報に基づいて報知する報知手段と、を備えることを要旨とする。
【0026】
また、請求項24記載の本発明は、排尿を検出する尿検出手段と、前記尿検出手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、から構成され、前記送信手段が有する識別符号と別の識別符号を前記送信手段に有することを要旨とする。
【0027】
【作用及び発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、交流発生手段により発生した交流により信号検知手段が駆動される。尿検出手段には、例えば、一対の電極が用いられ、この尿検出手段には信号検出手段からの電力が供給されるが、直流電力では、液体が分極状態となり測定が難しいが、交流電力によれば液体の電気分解がなくなり、測定が確実に行われる。また、交流駆動によれば、リニアに測定することが可能となり、濡れ量の多少を判断することが可能となる。
【0028】
また、請求項2記載の本発明によれば、省電力回路を設けることで消費電力を調節することができ、省電力化することができる。このため、電源となる電池の交換回数を削減することもできる。また、請求項3記載の本発明によれば、接続検査手段を備え、この接続検査手段は、尿検出手段が信号検知手段に接続されているか否かを検査するため、確実に排尿の検出が可能な状態にすることができる。
【0029】
また、請求項4記載の本発明によれば、接続検査手段による検査信号を送信する検査信号送信部を信号送信手段が備えるため、尿検出手段による検出信号とともに送信され、介護者にとって表示手段等によりその情報を得ることが可能となる。また、請求項5記載の本発明によれば、信号検出手段を初期化する初期化手段を備えるため、検出状態を初期化することができる。
【0030】
また、請求項6記載の本発明によれば、初期化手段にて初期化されたことを報知する報知手段を備えるため、介護者にとって表示手段等によりその情報を得ることが可能となる。また、請求項7記載の本発明によれば、尿検出手段が取り外し可能に形成され、この尿検出手段の取り替え時には、この取り付けに連動し
て初期化するため、初期化の作業の手間を省くことが可能となる。
【0031】
また、請求項8記載の本発明は、識別符号保持手段により、識別符号を保持しているため、複数台の尿検出回路の作動に対しても、さらに、請求項9記載の如く、識別符号を信号検知手段が検知した信号の送信とともに送信することで、どの尿検出回路が作動しているかを、例えば、表示手段等により受ける際にさらに間違うことが無いという効果がある。
【0032】
また、請求項10記載の本発明によれば、上記請求項2と請求項3と請求項5と請求項8及び請求項9記載のそれぞれを併せ持つ高機能な尿検出装置を提供することができる。また、請求項11記載の本発明によれば、自動駆動手段により、尿検出手段が尿を検出した時に信号検知手段及び信号送信手段に電力を供給するため、自動的に電力を供給することが可能となる。
【0033】
さらに、請求項12記載の如く、省電力回路を備えるため、消費電力を調節することができ、省電力化することができる。このため、電源となる電池の交換回数を削減することもできる。また、請求項13記載の本発明によれば、請求項10及び請求項11の機能を兼ね備えた濡れ状態の報知装置を提供することができる。
【0034】
また、請求項14記載の本発明によれば、記憶手段にて、信号検知手段にて検知された信号を記憶しておくため、例えば、患者の排尿パターンを導出し、解析することができる。また、請求項15記載の本発明によれば、信号検知手段及び信号送信手段が防水構造であるため、おむつ内での使用に際して、信号検知手段及び信号送信手段が尿にさらされることが無い。さらに、請求項16記載の如く、電源と信号検知手段及び信号送信手段とを別々に防水構造とすることで、電池交換の際に上記信号検知手段及び信号送信手段に水分が浸入するのを防ぐことができる。
【0035】
また、請求項17記載の本発明によれば、例えば、紙おむつにおいて尿により発色や消光などして外部からその漏れが分かるものに取り付け、この紙おむつに向けて発光部より光を発し、その反射光を受光部にて受光すれば、おむつが濡れている時と濡れていない時とで反射光の強度が変化する。この反射光の強度を演算部にて識別することで、おむつの濡れを検出することができる。また、請求項18記載の本発明によれば、排尿の有無によりおむつ内の温度が変化するのに着目して、温度を検知し、この温度に基づき排尿の有無を検知することができる。
【0036】
また、請求項19記載の本発明によれば、尿検出手段と信号処理手段との接続部が交換可能に設けられているため、測定毎もしくは一定期間後に尿検出手段を交換することができる。従って、電極の劣化による信頼性の低下を防止でき、衛生的である。また、請求項20記載の本発明によれば、信号検知手段と信号処理手段が一体になっているため、信号検知手段の交換が不要で作業性が向上する。また、非常に小型化することが可能になり失禁パッド等のおむつ以外のものにも使用可能になる。
【0037】
さらに、請求項21記載の如く、記憶する手段を設けることにより、排尿回数や排尿時刻を容易に把握することが可能になる。さらに、請求項22記載の如く、信号検知手段が交換可能であることにより検知部の劣化による信頼性低下が防止できるとともに衛生的である。さらに、請求項23記載の如く、外部からの情報記憶手段とその情報により報知する報知手段を設けることにより、患者自身が排尿したことがわかり失禁の治療等に使える。
【0038】
また、請求項24記載の本発明によれば、信号送信手段が尿検出手段にて検出された識別符号とは別の識別符号を送信することで、痴呆患者に尿失禁患者が多いという状況から、尿センサと痴呆患者の位置を検出する機能を一体化することができる。
【0039】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面に基づき説明する。
【0040】
〔第1実施例〕
図1は、尿センサ及びその濡れ状態報知装置のシステム構成の例である。全体システムは、患者一人一人が装着する患者ユニット1、病室の天井の中央などに設置される受信ユニット2、病室の外の通路等から確認できる位置に設置される表示ユニット3、ナースステーションに設置される管理ユニット4とから構成される。
【0041】
おむつ濡れ状態は尿センサの信号を元に患者ユニット1が検出し、その信号は患者ユニット1から無線通信で受信ユニット2に送られ、受信ユニット2から表示ユニット3を経由または直接で、有線または無線通信にて管理ユニット4に送られる。表示ユニット3は複数の患者のおむつ濡れを病室単位で表示したり、おむつの濡れを介護者などに報知するブザー音を出す機能を併せもつ装置であり、管理ユニット4は関連するすべての表示ユニット3の情報の一元管理し表示をする機能を持つ装置である。
【0042】
患者ユニット1は患者のおむつの腹部側あるいは側面に直接固定されるか、または患者の衣服のポケットなどに入れられるか、または患者のベッドサイドに置かれる。患者ユニット1は尿センサ5からの入力信号を加工して処理し、排尿の有無や排尿量や患者のIDを電波にて受信ユニット2に送信する。受信ユニット2は病室内の天井の中央などに設置され、患者ユニットからの信号を受信し、有線にてそのままの信号でまたは増幅などの加工をして送る。
【0043】
表示ユニット3はナースなどの介護者が通路を通る際に容易に見える場所に設置されている。通路を通る際に容易に見える位置としては、病室の入口扉の左横、右横、上の壁、または介護者が入口扉を開けて見える位置、例えば病室の中央の壁がある。この表示ユニット3は、後に詳述するように、受信ユニット2から受信した信号と、あらかじめ管理ユニット4から送られている患者ユニット1の識別IDと該患者のベットの位置との対応データおよび患者に適したおむつ交換報知レベルのデータをもとにおむつ交換が必要な患者を判断し、
該当する患者のLED表示を変更しておむつ交換が必要なことを知らせる。
【0044】
さらに、介護者がおむつを交換する時期を判断する際の目安となるように、おむつ交換が必要と判断されてからの経過時間を表示する。経過時間はLEDによる数字表示またはバー表示により表示される。介護者の視認性の点では段階的に色の変わるバー表示が最も望ましい。なお、患者ユニット1のIDは患者の数が一人の場合はなくても良い。
【0045】
管理ユニット4はナースステーションなど介護者が常に待機している部屋に設置される。介護者は患者ユニット1の識別IDと該患者のベットの位置との対応データおよび患者に適したおむつ交換報知レベルのデータをキーボードまたはバーコードリーダ、タッチパネルなどにより管理ユニット4に入力する。これらのデータは前記の表示ユニット3に送られる。さらに管理ユニット4は個々の患者ユニット1からの信号を受け取り患者ユニットのIDとともに保存する。保存されたデータは、個々の患者の排尿パターンを解析するのに利用される。解析結果の利用法としては、患者の体調管理、失禁治療薬の効果の確認がある。その他の利用法として機能性尿失禁患者の次回の排尿時刻を予想し、その時刻に患者をトイレに誘導することを繰り返し行い機能回復をはかるといったリハビリに活用できる。
【0046】
(患者ユニット1の詳細説明)
患者ユニット1のブロック図を図2に示す。患者ユニット1は、電力供給用の電源11、時間計測と基準タイミング作成用の発振回路12、低消費電力化のためにおむつ濡れ検出と無線通信動作時(検出動作モードと呼ぶ)以外は設定されたタイマー機能のみを動作(低消費電力モードと呼ぶ)させ、そのタイマーに設定されたランダムな時間経過後におむつ濡れ検出動作を開始させるためのランダムパワーオン回路13、検出動作モードから低消費電力モードに移行させるオートパワーOFF回路14を持つ。なお、電源11は、乾電池やボタン電池等直流電源であれば良い。
【0047】
ランダムパワーON回路13は、オートパワーOFF回路14と共に消費電力を低減させ、かつ複数の患者ユニットから受信ユニット同時に信号が送られて信号が受信できなくなるのを回避や低減する働きを持つ。患者ユニットのその他の構成部品としては、おむつの濡れ状態をセンシングするためのセンシング信号駆動回路としての分周回路15、センサ信号からおむつ濡れ状態を抽出するための全波整流回路16、ローパス回路17、A/D変換器を備える演算回路18、ROM、RAM、患者ユニットの自己識別ナンバー(患者ユニットID)記憶用のEEPROM22、コネクタの接続不良を検出するためのコネクタ接続セルフチェック部23、無線通信データ変調のための周波数変調(Frequency Shift Keying)回路24、高周波数化のための3逓倍回路
25、おむつを交換した際に回路をリセットするおむつ交換スイッチ26、おむつの交換が完了したことを表示するおむつ交換完了表示LED27がある。
【0048】
このうち、コネクタ接続セルフチェック部23は、患者の動きによって取り外し可能な排尿検出センサ部と患者ユニット本体とを電気的に接続しているコネクタが誤って外れた際に速やかに介護者に知らせるためのフェールセーフ機構である。この時の接続不良は表示ユニットまたは管理ユニットまたは表示ユニット、管理ユニットの両方に表示される。
【0049】
次に、患者ユニット1の動作概略フロー図を図3及び図4に示す。患者ユニット1は通常はオートパワーOFF回路14により低消費電力モードにあるが、発振回路12によりランダムパワーON回路13が起動し、検出動作モードに移る。検出動作モード(図3参照)になり、ステップ500にて制御を開始すると、まず初めにステップ502にて、尿センサ5と患者ユニット1が電気的に接続しているかを、コネクタ接続セルフチェック部23によりセルフチェックを行う。セルフチェックの結果が異常である場合は、ステップ508に移行し、患者ユニット1のIDとセルフチェック異常の信号とを受信ユニット2に送信し、ステップ510に移行する。
【0050】
セルフチェックの結果が正常である場合は、ステップ504に移行して、おむつ濡れ量のセンシング処理を行う。そして、次のステップ506にて、患者ユニット1のIDとおむつ濡れ量を受信ユニット2に送信し、ステップ510に移行する。ステップ510では、次の検出動作モード起動時間をランダムに設定した後、次のステップ512にて低消費電力モードに移行させる。
【0051】
図3の検出動作モードにおいて、おむつ濡れ量が一定量に達し、おむつ交換後におむつ交換スイッチ26がON時(図4参照)になると、ステップ520にて制御を開始し、まず初めに、ステップ522にて、尿センサ5と患者ユニット1が電気的に接続しているかセルフチェックを行う。セルフチェックの結果が異常である場合は、ステップ528に移行し、患者ユニット1のIDとセルフチェック異常の信号とを受信ユニット2に送信して次のステップ530に移行する。
【0052】
セルフチェックの結果が正常である場合は、ステップ524に移行し、このステップ524にて、患者ユニット1のIDと交換したことを示すデータを送信する。さらに、次のステップ526において、おむつ交換完了表示LED27を点灯させる。ステップ530では、次の検出動作モード起動時間をランダムに設定し、次のステップ532では、おむつ交換完了表示LED27を消灯させ、さらにステップ534にて低消費電力モードに移行させる。
【0053】
(管理ユニット4の詳細説明)
管理ユニット4のブロック図を図5に示す。管理ユニット4はキーボード41により入力された患者ユニット1の識別IDと該患者の病室とベットの位置との対応データおよび患者に適したおむつ交換報知レベルのデータとを、該当する表示ユニットに通信用IC(UART)42を通して有線あるいは無線送信する。さらに各表示ユニット3から受信したおむつ濡れ情報などを一括管理し、そのデータを液晶(LCD)43などの表示デバイスに表示する。管理ユニット4はこれらの処理を行うために前記構成部品の他にCPU44、ROM/RAM/EEPROM45などを内蔵している。
【0054】
管理ユニット4による各患者ユニット1のIDの登録の仕方を説明する。管理ユニット4のLCDは、通常、図6(a)に示すように各病室におむつ交換が必要な患者が何名いるかを表示している。そこで、表示を図6(b)のように切り替えて入力モードにする。次に、図7(a)のフロー図にしたがって各患者の登録方法を説明する。
【0055】
ステップ540にて患者登録がスタートすると、まず、ステップ542にて、おむつ交換報知レベルを設定し、おむつ濡れ検出時に発生させるブザー音量を設定する。本実施例ではおむつ交換報知レベルを全病室共通としたが、病室毎あるいは患者毎にレベルを設定することも可能である。またブザー音量についても病室毎に設定することも可能である。次に、ステップ544にて、各病室のベットの数やベッドの配置をキーボードから入力する。続いて、ステップ546にて、各患者とその使用する患者ユニット1の対応付け、つまり患者のID登録およびその患者の使用するベッドの対応付けを、キーボードから入力する。患者のID入力は例えばバーコードスキャナー等で入力すれば入力ミスの減少がはかれる。そして、ステップ548にて、これらの情報を有線あるいは無線通信を用いて各表示ユニット3に送信し、その後はステップ550に移行し、各表示ユニット3からおむつ濡れ情報を受信してその管理や表示を行うモードに移行する。
【0056】
次に、表示ユニット3からのデータの受信時(受信割り込み時)の動作を図7(b)のフロー図に基づき説明する。ステップ560にてデータ受信モードがスタートすると、ステップ562にて、受信データの患者ユニットIDをチェックし、当装置で管理しているものに該当するIDであれば、次のステップ564にて、患者ユニット1のセルフチェックが異常かどうか確認する。セルフチェックが異常の場合は、ステップ576に移行し、このステップ576にて、該当する病室とベットナンバーを表示し介護者に知らせる。
【0057】
セルフチェックが正常の場合は、ステップ566に移行し、時刻とおむつ濡れ量と患者ユニット1のIDをメモリに保存する。次に、ステップ568にて、おむつ交換スイッチ26がONであるか否かをチェックする。おむつ交換スイッチ26がONである時には、ステップ578に移行し、おむつ交換スイッチ26がONで無い時には、ステップ570に移行する。
【0058】
ステップ570では、おむつの濡れ量が規定値以上なのかどうか判断する。規定値以上であれば、ステップ572に移行し、規定値以下であれば、ステップ580に移行する。ステップ572では、患者の表示をおむつの濡れに切り替え、次のステップ574にて、交換要求メッセージを表示し、チャイムなどで介護者に知らせる。その際チャイムの音を徐々に大きくしたり、チャイムの鳴る間隔を徐々に短くすることで介護者に分かりやすく報知することも可能である。
【0059】
一方、ステップ568にておむつ交換スイッチ26がONであり、ステップ578に移行すると、装着チェックの表示を切り替え、ステップ580では、患者のおむつ濡れ量を無しに切り換える。なお、管理ユニット4には市販のパソコンなどのコンピュータを利用しても良く、市販のパソコンを使用すれば、コスト低減にもなるし、一般家庭で普及しているので容易に家庭で使用することが可能になる。
【0060】
上記の如く、本実施例では個々の患者のおむつ濡れ量が規定以上になった度毎に警報を発するようにしたが、患者の数が多い場合にはこの方式では介護者の負担が大きくなる可能性がある。その様な場合は、おむつが濡れてからの許容時間を例えば30分、一度に交換する患者数を例えば5人と決めておき、最初の患者のおむつが濡れてから30分以内に、おむつが濡れた患者の合計が5人に達した場合はその時点で警報を発し、5人に達しなかった場合は30分後に警報を発する方式をとることも可能である。
【0061】
(受信ユニット2と表示ユニット3の詳細説明)
受信ユニット2と表示ユニット3のブロック図を図8に示す。受信ユニット2は患者ユニット1からの無線送信データを受信するアンテナ71とRFアンプ(高周波アンプ)72とFM−IF(周波数復調回路)73、キャリア検出(Carrier Sense)回路74とから主に構成される。
【0062】
表示ユニットの動作概略フロー図を図9に示し、この動作概略フロー図に基づき表示ユニット3について説明する。表示ユニット3は、ステップ590にて動作を開始すると、ステップ592にて、各患者ユニット1のIDからその患者の病室とベットとの位置とを特定するデータを通信用IC(UART)75を通じて管理ユニット4から無線あるいは有線通信により受信し、そのデータを内部保存する。さらに受信ユニット2から送られてくる患者ユニット1のIDとおむつ濡れデータを受信し、受信エラーがなければ、次のステップ594にて、その受信データを管理ユニット4に有線あるいは無線送信する。
【0063】
そして、ステップ596にて、その患者ユニット1のIDが該表示ユニット3が表示すべき病室のものに該当する場合には、ステップ598に移行し、患者ユニット1のセルフチェックの結果が異常ありか、異常無しかを判断し、異常がなければ、ステップ600にて、図7の管理ユニット4の動作概略フローのA部と同様に、おむつ濡れ状態を濡れ判定規定値(管理ユニット4から受信する場合や内蔵のボリュームで設定される場合あり)より上回っている場合には、内蔵の表示デバイス(例えばLED、液晶など)76に表示出力したり、チャイム77により警報を出したりする。また、ステップ598により、セルフチェックの結果が異常ありの場合には、ステップ602に移行し、ベッド番号を点滅させ、さらに、チャイムで知らせる。
【0064】
上記の如く、患者ユニット1のIDが該表示ユニット3が表示すべき病室のものに該当するか確認することにより、担当する病室以外の病室の患者が患者ユニット1を装着して入ってきている際に誤って表示することを防止できる。なお、本実施例では受信ユニット2と表示ユニット3は独立しているが、受信ユニット2が表示ユニット3に内蔵される場合もある。
【0065】
また、表示ユニット3の表示は、図10及び図11に示ように、その病室にいる患者のベッドの配置に合わせてある。すなわち、図10に示す病室の患者Aの人は、図11に示すように表示器のAの位置に、Bの人はBの位置に表示するようになっている。これによって介護者は、どの患者のおむつ交換をすればよいのか一目で確認することができる。
【0066】
図11に示すように、表示ユニット3による患者の排尿の有無は2つのランプ82、83の点灯(具体的には緑82は排尿無し、赤83は排尿有り)によって示す。その際にチャイムなどの音声により表示ユニットが見えない場所にいる介護者にも報知できる。その音量81は環境条件(日中、夜間等)により変えることができる。すなわち時間帯に応じて自動的に音量81を切り換える機構と介護者自身がマニュアルで音量81を調整できる機構をもつ。さらに介護者がおむつを交換する時期を判断する際の目安となるように、その患者が排尿してからの経過時間をLED84による数字表示またはバー表示により表示できるようになっている。また、本実施例では患者に適したおむつ交換報知レベルを一括して設定する方式をとっているが、患者によって早めの交換が必要な場合は、各患者ごとにおむつ交換報知レベルを設定する方式をとることも可能である。
【0067】
また、管理ユニットの保存されたデータを利用する例として排尿時刻と排尿信号をグラフ化した一例を図12に示す。この図のように時刻に対しランダムな点として出力される。そこでこの図を朝一番の排尿時刻を起点に処理し直すと図13のようになる。この図の患者2では2.5時間後、4.5時間後、6.5時間後に排尿がある傾向がわかる。すなわちこの患者の排尿がパターンとして確認でき、排尿パターンが把握できる。排尿パターンが把握できると排尿パターンに従って排尿誘導などに利用できる。すなわち、排尿パターンにあわせて排尿パターンを患者ユニット1のメモリーに保存し、保存されたデータからその患者の排尿時刻のある時間、例えば10分前に患者ユニット1が自ら患者に排尿があることを知らせることも可能である。
【0068】
また、尿センサ5からの信号として温度による信号であっても良い。すなわち、尿の温度はほぼ37℃でおむつ内の温度より高いので、尿センサがサーミスターなどであれば排尿をサーミスターで検出することができる。サーミスターで構成することにより濡れ検出回路の構成が簡単になるという効果がある。
【0069】
〔第2実施例〕
上記第1実施例の構成用件において、受信ユニット2を表示ユニット3に組み込み、患者ユニット1からの信号を無線または有線で直接表示ユニット3に送る構成とする。これにより受信ユニット2が省略でき、コスト低減がはかれる。
【0070】
〔第3実施例〕
図14は尿センサ及びその濡れ状態報知装置のシステム図に関するものである。システムの構成の内、患者ユニット1、受信ユニット2は第1実施例と同じである。それ以外の構成用件については、管理ユニット4から管理ユニット7へ、表示ユニット3から表示ユニット6へ変更する。管理ユニット4と7の違い、表示ユニット3と6の違いは、後述するように、ユニットが持つ機能の違いである。
【0071】
おむつ濡れは尿センサ5の信号を元に患者ユニット1が検出し、その信号は患者ユニット1から無線通信で受信ユニット2に送られ、受信ユニット2から表示ユニット6を経由または直接で、有線または無線通信にて管理ユニット7に送られる。(表示ユニット6の詳細説明)表示ユニット6と受信ユニット2のブロック図を図15に示す。
【0072】
表示ユニット6は、通常図16(a)に示すように各患者のおむつの濡れ状態を表示しているので設定ボタン133にて、図16(b)に示すように患者IDの入力モードに切り換え、タッチパネル134により各患者のIDを入力する。濡れ報知レベルとチャイムの音量は図16(b)に示すスライドボリューム131、132によって設定する。本実施例ではおむつ交換報知レベルを病室共通としたが、タッチパネル134により患者毎にレベルを設定することも可能である。
【0073】
そして、その作動としては、データの受信割り込み時に送られてきたIDが担当する病室の患者ユニット1のIDかどうかをチェックする。担当する病室の患者のIDであればおむつの濡れ量が規定値以上なのかどうか比較する。規定値以上であれば該患者の表示をおむつの濡れに切り替え、チャイムなどで介護者に知らせ、管理ユニットにデータを送った後データを受信する状態に戻る。おむつ濡れでない場合は管理ユニット7にデータを送信した後データを受信する状態に戻る。送られてきたIDが担当する病室の患者のIDでない場合は濡れ量の比較はせずに管理ユニット7にデータを送った後データを受信する状態に戻る。
【0074】
また、管理ユニット7のブロック図を図17に示す。本実施例では管理ユニット7は患者ユニット1のIDなどの入力機能(図5、キーボード41)は持たず、表示ユニット6から送られてくるデータの保存と各病室のおむつが濡れている患者数の表示およびチャイムなどによる報知のみをおこなうものである。
【0075】
なお、本実施例の構成用件から受信ユニット2を表示ユニット6に組み込み、患者ユニット1からの信号を無線または有線で直接表示ユニット6に送ることで、受信ユニット2が省略でき、コスト低減がはかれる。
【0076】
〔第4実施例〕
上記第3実施例の構成用件から管理ユニット41を除き、表示ユニット6でのみ表示を行う。これにより、コストの低減を図ることができ、一般家庭の場合はこの様な構成で十分機能する。家庭の場合は表示装置は居間や台所などが考えれる。
【0077】
〔第5実施例〕
図18は、本実施例の尿センサ及びその濡れ状態報知装置のシステム図に関するものである。システムの構成の内、患者ユニット1、受信ユニット2、尿センサ5、管理ユニット4は実施例1と同じ、表示ユニット6は実施例5と同じである。
【0078】
おむつ濡れは尿センサの信号を元に患者ユニット1が検出し、その信号は患者ユニット1から無線通信で受信ユニット2に送られ、受信ユニット2から表示ユニット6を経由または直接で、有線または無線通信にて管理ユニット4に送られる。本実施例の特徴は、管理ユニット4からでも表示ユニット6からでも患者のIDやおむつ交換報知レベルを入力可能な点である。これにより、例えば、患者IDの登録は病室で各患者ユニット1のIDを確認しながら表示ユニット6でおこない、濡れ報知レベルの設定は例えば過去のデータを参考にしながら最適値に変更するといったことが可能である。
【0079】
なお、本実施例においても、受信ユニット2を表示ユニット6に組み込み、患者ユニット1からの信号を無線または有線で直接表示ユニット6に送ることができ、これにより受信ユニット2が省略できてコスト低減がはかれる。
【0080】
〔第6実施例〕
本実施例では、尿を検出する手段である尿センサ5と、前記尿セン5が検知した信号を送信、および受信する患者ユニット1と、この信号を受信し報知または表示および送信が可能な受信ユニット2または表示ユニット6または管理ユニット4から構成される。
【0081】
患者ユニット1は、通常は微少な電力を使用するだけの休止状態にある。受信ユニット2または表示ユニット6または管理ユニット4は、これらから信号を発信して、患者ユニット1を作動させて濡れを調べたり、信号に基づき患者ユニット1から患者に報知したりする。外部からの信号で作動することにより、患者ユニットの消費電力を低減することが可能である。
【0082】
使用例としては患者の排尿パターンが確認できると、排尿パターンに基づき排尿の予想される時間の何分か前に患者ユニットを作動させる。通常は患者ユニットが休止状態にあるが、受信ユニットまたは表示ユニットまたは管理ユニットからの信号により患者ユニットを作動させて濡れを調べる。この時、濡れていることを検知すれば直ちに表示ユニットまたは管理ユニットに濡れていることを報知し、濡れていないときは次の作動を待つ休止状態になる。こうすることにより通常は2時間おきの排尿がある患者であれば測定も2時間おきになり測定する回数が低減でき、消費電力の低減になる。
【0083】
また、患者の排尿パターンが確認できると排尿パターンに基づき排尿の予想される時間の何分か前、例えば、10分前とか20分前に患者ユニットを作動させて患者に振動や音などによって報知し、もうすぐ排尿があることを促し、患者の排尿誘導を行う。またその時に表示ユニットや管理ユニットにも報知することにより介護者にも知らせ、排尿誘導を円滑に進めることが可能になる。
【0084】
〔第7実施例〕
本実施例は、図19に示すように尿を検出する手段である尿センサ165と、前記尿センサ165が検知した信号を送信する患者ユニット161と、介護者などが携帯でき前記信号を受信し報知または表示できる受信ユニット162から構成され家庭などで1人の患者が使用する際の実施例である。
【0085】
受信ユニット162は携帯可能なもので、介護者などが日常生活で身につけているものに組み込まれるまたは身につけていても邪魔にならないものであれば良い。例えば、腕時計やペンダント、ポケットベルなどが考えられる。その作動について以下に説明する。おむつ濡れは尿センサ165の信号を元に患者ユニット161が検出し、その信号は患者ユニット161から無線通信で受信ユニット162に送られる。家庭の場合などは患者ユニット161のIDは必ずしも必要ないので、患者ユニット161のIDを入力したり、識別したりする機能を省略し低価格化することができる。また、おむつが濡れたかどうかを判断し報知または表示するだけの場合は患者ユニット161のIDを信号として送信することにより濡れたことを受信ユニット162に報知または表示しても良い。そうすれば、家庭であってもパソコンと患者ユニット161からの信号を受信を受信する手段、例えば受信ユニット162やその他の受信装置などを使って尿センサ165の出力をデータとして保存し、そのデータを解析することにより患者の排尿パターンが把握できるという特徴がある。
【0086】
〔第8実施例〕
本実施例は、患者ユニット1と尿を検出手段である尿センサ5と患者ユニットにエネルギーを供給する装置(図示省)から構成される。患者ユニットは濡れを検出し無線によって報知する機能を有すると共にエネルギー供給装置からのエネルギーを受け取り、そのエネルギーによって患者ユニットを作動させる機能を有している。エネルギーは電磁波などが考えられる。エネルギー供給装置は受信ユニットまたは表示ユニットを兼ねていても問題ない。本構成にすることにより、患者ユニットが電源を持つ必要がなく、電源の交換などの手間が省け、介護者の負荷が低減される。
【0087】
別の構成としては、患者ユニットは電源を有しており、患者ユニットだけでは作動できないが、エネルギー供給装置からの信号により、作動しても良い。
【0088】
〔第9実施例〕
本実施例のブロック図を図20に示し、この実施例における動作フローを図21に示す。
【0089】
図20に示すように、尿を検出する手段である尿センサ175と、前記尿センサ175が検知した信号を送信する患者ユニット171とから構成される。尿センサ175は患者ユニット171と患者ユニット1はセンサが濡れていないときは休止状態であり尿センサ175が濡れた時は尿センサ175の抵抗が低下し、それをトリガーとして起動する方式により低消費電力化をはかった例である。
【0090】
おむつ濡れは尿センサ175の信号を元に患者ユニット171が検出し、その信号は患者ユニット171から無線通信で送られる。おむつが濡れていない場合は尿センサ175の抵抗が無限大となり電源OFFの状態である。おむつが濡れると尿センサ175の抵抗が数kΩとなり回路が作動する。おむつ交換スイッチ168が押された後は再び電源OFFの状態になる。この方式を用いればおむつが濡れてない時間は電力を消費しないため大幅に消費電力が低減できる。
【0091】
患者ユニット171は、電力供給用の電源170、時間計測と基準タイミング作成用の発振回路172、低消費電力化のためにおむつ濡れによる抵抗変化により作動するトランジスター167と無線通信動作時(検出動作モードと呼ぶ)以外は設定されたタイマー機能のみを動作(低消費電力モードと呼ぶ)させ、そのタイマーに設定されたランダムな時間経過後におむつ濡れ検出動作を開始させるためのランダムパワーオン回路173、検出動作モードから低消費電力モードに移行させるオートパワーOFF回路174を持つ。ランダムパワーON回路173はオートパワーOFF回路174と共に消費電力を低減させ、かつ複数の患者ユニットから同時に信号が送られて信号が受信できなくなるのを回避する働きを持つ。
【0092】
患者ユニット171のその他の構成部品としては、患者ユニットの自己識別ナンバー(患者ユニットID)記憶用のEEPROM176、コネクタの接続不良を検出するためのコネクタ接続セルフチェック部177、無線通信データ変調のための周波数変調(Freque ncy Shift Keying)回路178、高周波数化のための3逓倍回路179、おむつを交換した際に回路をリセットするおむつ交換スイッチ168、おむつの交換が完了したことを表示するおむつ交換完了表示LED169がある。このうちコネクタ接続セルフチェック177は、患者の動きによって取り外し可能な排尿検出センサ部と患者ユニット本体とを電気的に接続しているコネクタが誤って外れた際に速やかに介護者に知らせるためのフェールセーフ機構である。
【0093】
上記実施例における作動を説明すると、図21(a)に示すように、センサが濡れている場合に入れる検出動作モード時において、ステップ610により動作を開始すると、ステップ612にて、患者ユニット171のIDと、おむつ濡れ量を送信する。そして、ステップ614にて、次の検出動作モードの起動時間をランダムに設定し、次のステップ616にて、低消費電力モードに移行する。
【0094】
また、おむつ交換スイッチのON時における作動を図21(b)に基づき説明する。ステップ620にて、動作を開始すると、ステップ622にて、尿センサ175と患者ユニット171が電気的に接続しているかを、コネクタ接続セルフチェック部177によりセルフチェックを行う。セルフチェックの結果が異常である場合は、ステップ632に移行し、患者ユニット171のIDとセルフチェック異常の信号とを受信ユニット2に送信し、次の起動時間をランダムに設定するステップ633を経てから、ステップ634に移行し、低消費電力モードに移行する。
【0095】
ステップ622により、コネクタ接続が正常であると判断された時には、ステップ624に移行し、患者ユニット171のIDと交換データを送信する。そして、ステップ626にて、表示ユニットのLEDを表示し、回路の電源をOFFする。本機能により、外れたことを検知したときは、外部の表示装置等に報知することも可能である。
【0096】
〔第10実施例〕
本実施例は患者ユニットに関するものであり、図22に示すように、尿を検出する手段である尿センサ155と、前記尿センサ155が検知した信号を送信する患者ユニット151とから構成される。なお、図22(b)は、その横断面図であり、(a)図は、(b)の図示矢印方向から見た図である。また、(c)は、(b)図の部分的詳細図である。
【0097】
おむつ濡れは、尿センサ155の信号を患者ユニット151が検出し、その信号は患者ユニット151から無線通信で送られる。図22において、患者ユニット151はハウジング181、182と、プッシュピン183と、ホルダー184と、ホルダーカバー185と、スプリング186と、電極187と、ホルダーピン188と、リセットスイッチ189と、濡れ測定回路150と、電源152とから構成され、尿センサ接続部と回路部が一つのハウジング内にある一体構造をしたものである。
【0098】
リセットスイッチ189は患者ユニット151の濡れたことを報知する信号をリセットし、初期状態にする。187の電極と尿センサ155センサの電極は186のスプリングの力により直接接触している。またホルダーピン188はセンサが抜けないようにするためのものである。尿センサ155は矢印の部分からプッシュピン183を押したまま挿入される。プッシュピン183とリセットスイッチ189は連動しており、尿センサ155の交換時には必ずプッシュピン183を押すことにより自動的にリセットする構造になっており、リセットスイッチを押し忘れることがないことを特徴とする。スプリング186は必ずしもバネである必要はなく、弾性体であれば何でも良い。
【0099】
本図ではリセットスイッチが押すタイプになっているが必ずしも押すタイプである必要はなく、スライド式でも良い。尿センサを交換する機能と連動していることが本実施例における特徴である。
【0100】
〔第11実施例〕
本実施例は、患者ユニットに関するものであり、図23を用いて説明する。なお、(a)図は、患者ユニットの横断面図であり、(b)図は、その上面図、(c)図は、図示矢印方向から見た側面図である。
【0101】
本実施例における患者ユニットは、図23に示すように、尿を検出する手段である尿センサ195と、前記尿センサ195が検知した信号を送信する患者ユニット191とから構成される。おむつ濡れは尿センサ195の信号を患者ユニット191が検出し、その信号は患者ユニット191から無線通信で送られる。図23において患者ユニット191はハウジング196、197と、プッシュピン193と、リセットスイッチ199と、濡れ測定回路194とから主に構成される。
【0102】
上記の第9実施例に対して、リセットスイッチ199によりリセットされたことを表示するためのLED192が付加されており、また尿センサ接続部198と濡れ測定回路194が分離している構造を取っている。本実施例では、表示機能としてLED192を使用しているが、その他の発光部品や音で知らせるものでも良い。この表示は連続である必要はなく、点滅表示とか、断続音で充分であり、またある一定時間例えば1分とかで充分である。表示することにより、リセットされたことがその場でわかる特徴を持つ。リセットされたことは外部の表示装置などに表示または報知しても良い。さらに分離構造を取っているのでセンサ接続部が摩耗等により交換の必要性が生じても簡単に交換できる。交換の必要性が低い場合は、センサ接続部198と濡れ測定回路194が一体でもかまわない。
【0103】
なお、本実施例を示す図23ではリセットスイッチ199がプッシュピン193と連動しているが、必ずしも連動している必要はなく、別々の機能によりリセットしても良い。
【0104】
〔第12実施例〕
本実施例は、患者ユニットに関するものであり、図24に示す横断面図に基づき説明する。
【0105】
本実施例の患者ユニットは、尿を検出する手段である尿センサ218と、前記尿センサ218が検知した信号を送信する患者ユニット200とから構成される。おむつ濡れは尿センサ218の信号を患者ユニット200が検出し、その信号は患者ユニット200から無線通信で送られる。本実施例は、患者ユニットの防水構造を示すものである。
【0106】
図24について示すと、201、204はハウジングで、202はセンサ接続部、209は電源である電池、217は濡れ測定回路217である。導体203はセンサ接続部202と濡れ測定回路217を接続するもので、また導体205、206は電源209と濡れ測定回路217を接続するもので何れも導体であれば良く、201のハウジングと一体成形にて作製する。
【0107】
一体成形したハウジング201に濡れ測定回路217を入れ、半田づけ等で接続する。ハウジング201と204の接着は熱融着などで防水が保持できるように確実に接着する。Oリングやパッキン、接着剤でも可能である。208のキャップは207のOリングを介して防水機能を有したまま208の爪により201に固定される。219は回転させることにより上下移動するもので上下移動により尿センサ218を患者ユニット200に固定するものである。
【0108】
患者ユニット200は使用する場所の関係上、尿がかかる可能性が高く、回路等の保護から防水機能は必要である。電池209と濡れ測定回路217を分けて示したのは、電池209の交換は頻度が高く、その際に濡れ測定回路217に尿等の水分が浸入することを防ぐためである。なお、本図では電池と回路部分が別々になっているが一つの場所にあっても良い。また、Oリング207はゴム等の弾性体であれば何でも良い。
【0109】
〔第13実施例〕
本実施例は、患者ユニットに関するものであり、図25の斜視図に基づき説明する。本実施例の患者ユニットは、尿を検出する手段である尿センサ215と、前記尿センサ215が検知した信号を送信する患者ユニット211とから構成される。おむつ濡れは尿センサ215の信号を患者ユニット211が検出し、その信号は患者ユニット211から無線通信で送られる。
【0110】
本実施例の特徴はセンサ接続部が交換可能なことにある。図25について示すと、患者ユニット211は、ユニット本体214と尿センサ接続部212から構成される。ユニット本体214と尿センサ接続部212の接続は機械的に213のロックピンで接続されている。本図のロックは樹脂の弾性力と剛性で保持しているが、ネジ、摩擦力などによる保持でもかまわない。また、図ではロックピン213はユニット本体211の構成要素であるが、センサ接続部212の構成要素であってもかまわない。ロックピン213の目的は確実な接合にあり、他の方法であってもかまわない。センサ部の交換頻度は高いため、上記の構成によれば、センサ接続部が摩耗等により交換の必要性が生じても簡単に交換できる。
【0111】
〔第14実施例〕
本実施例は、患者ユニットに関するものであり、図26に基づき説明する。なお、(a)図は、患者ユニットの斜視図であり、(b)図は、その断面図である。また、(c)図は患者ユニットの紙おむつへの取り付け状態を示す図であり、(d)図は、その詳細図である。
【0112】
本実施例の患者ユニットは、尿を検出する手段と検知した信号を送信する患者ユニットとが一体になった構成をとる。おむつ濡れは、図25に示す患者ユニット211が検出し、その信号を患者ユニット211から無線通信で送り知らせる。なお、患者ユニット211は無線通信で信号を送らずに自分で報知しても良い。
【0113】
本実施例を図26にて説明する。患者ユニット221は、発光部222、受光部223、濡れ測定回路224、患者ユニット221をおむつ225に固定するための粘着材225から構成される。濡れ測定回路224は、濡れを測定する回路、電源、信号を無線で送信する回路などから構成される。最近では紙おむつの使用が増え、紙おむつでは尿により発色や消光などして外部からその濡れがわかるものが多い。すなわち、光の受発光を利用すれば濡れによる光の強度が変化するので濡れを検知して報知できるものである。
【0114】
発光部222からでた光は、おむつ225にあたる。おむつ内の濡れにより吸収したりした光を受光部223で受け濡れ測定回路224で濡れの有無を判定し、報知する。図では発光部222と受光部223が別々の構成になっているが、くっついた構造や一つのパッケージに入った一体になっていてもかまわない。一般に売られている紙おむつで濡れると色の変わるものがあるが、患者ユニット221をおむつ225の発色する部分に装着することにより非常に簡便でしかも尿には非接触で濡れを検出できる。現在の紙おむつでは吸収材が尿を吸収すると膨潤し、外部から肉眼で濡れを判断することができるのでおむつの濡れやすいところに装着するだけでも濡れを判断することができる。このように構成することで、非接触で測定でき、かつ紙おむつ225にセンサを装着する必要がないので誰でもが操作することが可能である。
【0115】
患者ユニット221の固定は粘着材226でなくても吸盤などの負圧を利用したものや、紙おむつにあらかじめポケットを設けておいてそこに患者ユニット221を入れるだけで使用することも可能である。さらに、発光部222を持たずに受光部223のみで外部からの光を利用しても良い。
【0116】
〔第15実施例〕
本実施例は、患者ユニットに関するものであり、図27に基づき説明する。なお、(a)図は、本実施例の患者ユニットの全体図であり、(b)図は、患者ユニットの詳細図、(c)図は、その断面図である。尿を検出する手段と検知した信号を送信する患者ユニットとが一体になった構成をとる。おむつ濡れは患者ユニット231が検出し、その信号を患者ユニット231から無線通信で受信ユニット236に送り報知するものでおむつの中に患者ユニットを直接入れて使用するものである。
【0117】
図27において、患者ユニット231は、ハウジング233、電極237、238、濡れ測定回路234、電源235から構成される。236は受信ユニットまたは表示ユニットである。本図では237、238の電極とハウジング233が一体成形で成形されて作製される例を示した。ハウジング233の中に濡れ測定回路234及び電源238、送信回路等が組み込まれている。電極237、238および濡れ測定回路234にて尿による電気的導通を検出し、報知する。報知は患者ユニット231が直接報知することも可能であるが、図に示したように無線にて受信ユニット236に信号を送り報知しても良い。また無線に限らず有線でも良い。このように構成することで、尿を検出する手段を交換すること必要が無く作業性が向上するとともに、非常にコンパクトにすることにより違和感なく直接おむつの中で使用できる。
【0118】
使用後は全体を軽く拭くだけで再使用できる。特にハウジング233の材料は使用感、コスト等から樹脂材料が好ましく、撥水性材料を使用するかまたは表面をできるだけ平滑にすると再使用時の拭き取りが非常に簡単である。電極237、238の間のハウジング233の材料に撥水性の樹脂である例えばポリテトラフルオロエチレンなどを使用すると表面張力や濡れ性の関係で濡れたことを報知する感度を低下させることができる。逆に親水性の樹脂では感度を高めることもできる。おむつだけでなく尿失禁パッド使用時にも利用できる。
【0119】
また、患者ユニットが記憶手段を有し、その記憶手段により患者ユニットが作動した回数または作動したときの時刻またはその両方を記憶、また、その時の排尿量を記憶することも可能である。そして、その記憶情報を外部の解析装置により引き出す。その時に患者ユニットの初期化装置により初期化されるか、または外部の解析装置により初期化される。
【0120】
この構成により、その患者ユニット使用者が排尿した回数または排尿したときの時刻またはその両方を知ることができる。特に尿失禁患者の治療においてその治療薬の効果を確認するためにはその患者の失禁回数やその時刻を知る必要があり、患者ユニットに記憶手段を付加することにより非常に簡便にかつ正確に失禁患者の情報を入手することが可能になる。
【0121】
さらに、この患者ユニットの記憶手段を使って、その患者ユニット使用者に排尿時刻を報知することが可能である。つまり、患者ユニットの記憶手段を使用してその患者の排尿時刻や排尿量などから排尿パターンを把握する。その排尿パターンからその患者が排尿が予想される時刻のある、時間例えば10分前とか20分前に患者ユニットから、患者にまもなく排尿があることを、患者ユニットが直接または報知手段が報知する。この時の報知は音とか振動、電気的刺激等が考えられる。この信号により患者はトイレ等にいくことにより失禁を防ぐことが可能になる。さらに失禁の治療にもなる。
【0122】
〔第16実施例〕
本実施例は、上記第14実施例の患者ユニットに関するものであり、図24に基づき説明する。なお、(a)図は、その斜視図であり、(b)図は、部分断面図である。本実施例は、尿を検出する手段である尿センサ241と、前記尿センサ241が検知した信号を送信する患者ユニット244とから構成される。おむつ濡れは尿センサ241の信号を患者ユニット244が検出し、その信号は患者ユニット244から無線通信で送られ報知する。なお、患者ユニット244は無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。本実施例の特徴は尿センサ241がカートリッジ式に交換可能なことにある。
【0123】
図28において、カートリッジ式尿センサ241は、242、243の電極、フック245とハウジング248から構成される。246、247は電極接点、患者ユニット244にはハウジング内に濡れ測定回路や電源、送信回路などが組み込まれている。フック245は尿センサ241と患者ユニット244を勘合させるためのものである。図ではフック5が全面にあるが尿センサ241と患者ユニット244の勘合に十分な強度と電極242、243と電極接点246、247の確実な接続が可能であれば部分的でも良い。
【0124】
使用方法は、尿センサ241と患者ユニット244を勘合させ、電極242、243と電極接点246、247をそれぞれ電気的に接続させる。また、電極242、243と電極接点246、247を電気的に確実に接続するために凹凸をつけても良い。さらにカートリッジ式尿センサ241に尿センサ241と患者ユニット244がずれないようにストッパーをつけて移動しないようにすることも考えられる。電極242、243および患者ユニット244にて尿による電気的導通を検出し濡れを報知する。尿センサ241の部分がカートリッジ式になっており、測定毎またはある一定期間後にカートリッジ式尿センサ241を交換して使用する。それにより電極の劣化による信頼性低下の防止、衛生面で優れる。
【0125】
〔第17実施例〕
本実施例は、患者ユニットに関するものであり、図25に基づき説明する。本実施例の患者ユニットは、尿を検出する手段である尿センサと、前記尿センサが検知した信号を送信する患者ユニット251とから構成される。おむつ濡れは尿センサの信号を患者ユニット251が検出し、その信号は患者ユニット244から無線通信で送られる。本実施例はこの患者ユニット251に徘徊防止機能を持たせたものである。
【0126】
図29において説明すると、尿センサの患者ユニット251に内臓で徘徊防止機能を持たせたもので、痴呆性老人の場合、尿失禁と共に痴呆による徘徊行動をする傾向にあり、本患者ユニット251を保持することによりおむつの濡れを検知すると共に徘徊防止をもはかるものである。患者ユニット251が識別用のIDを持つようにし、またこのIDを認識する装置である受信ユニット252を例えば戸外に通じるドア253などに設置することにより本装置を保有する徘徊老人がドアに近づくと感知してドアを自動的に施錠する、またはナースステーションに設置した表示ユニット254などに送信し、第三者に報知する。両方の症状を持つ患者にとって一つで済むことは携帯性で優れ、またコスト的にも安価に供給できる。表示ユニット254、受信ユニット252はおむつの濡れを報知するものと同じもの共用して使用しても良いし、別のものであっても良い。
【0127】
また患者ユニットが受信機能を有することにより、外部より信号を受信し発信することにより、その人が患者ユニットを有していることがわかる。
【0128】
〔第18実施例〕
本実施例は、尿を検出する手段である尿センサに関するもので、図30に基づき説明する。
【0129】
本実施例の尿センサは、この尿センサ265が検知した信号を送信する患者ユニットとから構成され使用される。おむつ濡れは尿センサ265の信号を患者ユニットが検出し、その信号は患者ユニットから無線通信で送られる。患者ユニットは無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。本実施例について図30にて説明する。
【0130】
尿センサ265は、電極260、261とテープ262と剥離紙263から構成される。尿センサ265は複数個剥離紙263に固定されている。電極260、261は金、銀、銅、ニクロム、アルミニウム、ステンレス、カーボン等の導電性材料からなるが、望ましくはカーボンペーストの印刷により形成される。電極260、261は帯状をしており、その長さは10cm〜100cm、望ましくは50cm〜70cmで幅は0.2cm〜1cmである。
【0131】
図中においては電極260、261は2本であるが複数の電極を用いる場合もある。電極が複数の場合は2本の電極間に浮遊状態の電極を形成して複数の電極が尿によって架橋されると電気的に導通して検出できるもので感度を適当に調整することが可能である。テープ262はポリエステル、布、紙などの材料でできており片面が粘着力をもっており、かつ同じ側の面(粘着面264)に例えば印刷法により電極260、261が付着している。剥離紙263はテープ262の粘着面264が密着することにより電極260、261を保護する。
【0132】
尿センサ265をこの様な構成にするとセンサ電極260、261を保護した状態でコンパクトに保管できるとともに、使用時には簡単に取り扱える。さらに剥離紙263からはがした後もテープ2が粘着性を保持しているため、図31のようにおむつ271の内側に粘着面264にてセンサを確実に固定できるため少量の排尿でも確実に検出できるという特徴を持つ。
【0133】
センサの固定位置はおむつ271とおむつ272の間でおむつの271の裏側(肌の反対側)が出力として良好な結果が得られた。図ではおむつ271は肌側に位置し、おむつ272はおむつカバー273の内側でおむつ271より外側に位置する。しかし、この位置に限定するものではない。尿センサ265はテープ262にあらかじめ電極260、261を形成しておいてから電極部260、261以外の部分にだけ粘着材を塗布することにより作製しても良い。
【0134】
〔第19実施例〕
本実施例は、尿を検出する手段である尿センサ285に関するもので、図32にその構成を示す。本実施例は、尿センサ285が検知した信号を送信する患者ユニットから構成され使用される。おむつ濡れは尿センサ285の信号を患者ユニットが検出し、その信号は患者ユニットから無線通信で送られ、報知される。患者ユニットは無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。本実施例は、センサの取扱い性や信頼性を向上するとともにコスト低減をはかったもので、図32に示すように上記第17実施例に対して電極基板286を付加したものである。
【0135】
電極基板286は紙、布、ポリエステルなど望ましくはポリエチレンテレフタレート製の厚さ10〜100μmで幅1cm〜5cm、長さ10cm〜100cm望ましくは50cm〜70cm短冊状のシートである。電極基板286にあらかじめ電極280、281を形成しておいてからテープ282に貼ると、テープ282の粘着面284に電極280、281を直接スクリーン印刷する際にスクリーンにテープ280、281が粘着して作業性が悪いといったことが避けられるし、あるいはあらかじめテープ282に電極280、281を形成しておいてから電極部280、281以外の部分にだけ粘着材を塗布するという複雑な工程をとる必要がなくなり、コストの低減がはかれる。
【0136】
〔第20実施例〕
本実施例は、上記第17実施例と第18実施例の尿センサの製造に関するもので、取扱い性を改良したものである。第17実施例と第18実施例のテープに対し、本実施例では面積の大きいテープを使用し、テープ上に電極を複数形成した後剥離紙に密着させる。その後個々の尿センサに分かれるように切れ目を入れる。切れ目は個々の尿センサ分かれても良いし、ミシン目のように尿センサ使用時に容易に分離して使用できるようになっていれば良い。これによりセンサ部の構造が簡略化でき、コストの低減がはかれる。また、おむつを交換する介護者などは取扱いが簡単になり、作業性も向上する。
【0137】
〔第21実施例〕
本実施例は、第17実施例に対して改良したものであり、その構成を図33に示す。本実施例は、尿センサ294は電極290、291とテープ292から構成され、テープ292の粘着面上に電極290、291を直接形成させたものである。
【0138】
センサ294は、テープ292につけられたミシン目293により容易に切り放すことが可能である。装着状態を図に示すとおむつを交換する人は尿センサ294をミシン目293より切り放し、おむつ295に粘着面を利用して装着する。その後患者ユニット296に尿センサ294を接続する。この時テープ292粘着面を利用して患者ユニット296に接続しても良い。
【0139】
本実施例によれば、尿センサ294がテープ状になっておりかつコンパクトに構成されているので介護者はいつもポケット等に尿センサ294を保持することが可能になり、交換に対して対応がしやすいという効果がある。
【0140】
〔第22実施例〕
本実施例は、尿を検出する手段である尿センサに関するもので、図34に基づき説明する。
【0141】
本実施例では、尿センサ300が検知した信号を送信する患者ユニットと共に構成され使用される。おむつ濡れは、尿センサ300の信号を患者ユニットが検出し、その信号は患者ユニットから無線通信で送られ報知される。患者ユニットは無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。本実施例は尿センサ300の介護者による取扱い性を向上させたものである。
【0142】
本実施例を図34にて説明すると、尿センサ300は電極基板301の上に電極302、303を形成させたものから構成される。電極基板301の材料は水溶性材料でゼラチンなどのタンパク質、でんぷんなどの多糖類、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子材料などが考えられるが、必ずしも水溶性でなくても例えば洗濯機などで洗濯時に容易にバラバラになるような紙類例えばトイレットペーパーなどでも良い。電極302、303の材料としては金、銀、カーボンなどを印刷や蒸着により基板上に形成させる。
【0143】
尿センサ300の動作としては、電極302、303の間の電気的導通により濡れを検出するもので、電極基板301は電気的導通を検出するのに必要な時間溶けることなく電極302、303を保持することができれば良い。そのためには基板301の厚さを調整するとか、溶けにくい物質を混合するなどしても良い。
【0144】
また、電極302、303は水溶性の電極材料が考えられ、ポリアニリン系の材料などが考えられる。尿センサ300は尿がかかることにより電極302、303が電気的に導通し濡れがあったことを検出する。この様な構成をとることによりおむつを洗濯する時には溶けてなくなり介護者がおむつを交換する際におむつから尿センサ300をいちいち回収する必要がなくなり、介護者の作業性、取扱い性が非常に向上する。
【0145】
〔第23実施例〕
本実施例は、尿を検出する手段である尿センサに関するもので、図35に基づき説明する。本実施例の尿センサと、この尿センサ310が検知した信号を送信する患者ユニットとから構成され使用される。
【0146】
おむつ濡れは、尿センサ310の信号を患者ユニットが検出し、その信号は患者ユニットから無線通信で送られ報知される。患者ユニットは無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。本実施例は尿センサ310の介護者による取扱い性を向上させたものである。本実施例を図35にて説明すると、尿センサ310は電極基板311と電極基板311の上にループ状に形成した電極312と電極313から構成される。電極基板311材料としては第21実施例と同様の材料が考えられる。また、水溶性の電極材料としてはポリアニリン系の材料などが考えられる。
【0147】
尿センサ310の動作は、電極基板311の上の電極312や電極313が尿により溶けることによって断線し電気的導通のなくなることによりおむつの濡れを検知するものである。尿センサ310の検出感度を調整する方法としては、電極312や電極313の尿による溶ける早さを調整する方法が考えられ、電極312や電極313の厚みや材料の変更が考えられる。
【0148】
この様な構成をとることにより、おむつを洗濯する時にはすべて溶けてなくなり介護者がおむつを交換する際におむつから尿センサ310をいちいち回収する必要がなくなり、介護者の作業性、取扱い性が非常に向上する。さらに電極312や電極313をループ状に形成させる。この時電極313の抵抗は電極312より大きくする必要があり、そのために電極313の幅を細くしたり、電極材質を変えたりする。本構成にすることにより尿センサ310が前記患者ユニットと電気的接触しているか判断する、すなわち電極312の両端の電気的導通を尿センサ310を前記患者ユニットに装着したときに測定し尿センサが前記患者ユニットに正しく装着されているか判断するセルフチェック機構が非常に簡単に可能になる。
【0149】
なお、上記にて、電極をループ状に形成した例について説明したが、ループ状でなくてもよく、直線状であってもよい。要は、電極間に高抵抗部があればよい。
【0150】
〔第24実施例〕
本実施例は、尿を検出する手段である尿センサに関するもので、図36に基づき説明する。
【0151】
本実施例は、尿センサ320が検知した信号を送信する患者ユニット325とともに構成され使用される。おむつ濡れは、尿センサ320の信号を患者ユニット325が検出し、その信号は患者ユニット325から無線通信で送られる。患者ユニット325は無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。本実施例について図36に従い示す。
【0152】
尿センサ320は電極基板321と、電極基板321の上に形成された濡れを検出するための電極322、323と、電極322、323が患者ユニット325に電気的に接続されているかどうか確認するための電極324から構成される。また、患者ユニット325はハウジング316、318と、尿センサ320の装着状態を検出する回路315と、濡れを検出し送信または報知する回路及び電源319と、電極322、323と濡れを検出し送信または報知する回路及び電源319とを接続する導体327と、電極324とセンサの装着状態を検出する回路315とを接続する導体328と、電極322、323、324と導体327、328をそれぞれ確実に電気的に接続するための弾力性を有するゴム326と、ハウジング316、318を勘合させるためのフック317から主に構成される。
【0153】
電極322、323を2つ持ち、その間の電気的導通を検出するタイプの尿センサでは、初期と尿センサの外れた時が共に抵抗が無限大であり、両方の違いを検出することが困難である。患者ユニット325の作動は次のようである。第3の電極324の例えば図の電極324のA−B間の電気的導通を測定する。そのときの抵抗がある設定値以上または以下になると尿センサ320の装着状態を検出する回路315は尿センサ320が外れたと判断して、濡れを検出し送信または報知する回路及び電源319に信号を送り警報を発する。
【0154】
本図では、濡れを検出し送信または報知する回路及び電源319と尿センサ320の装着状態を検出する回路315が別回路になっているが一体になっていてもかまわない。電極322、323、324と導体327、328をそれぞれ確実に電気的に接続するための弾力性を有するゴム326は弾性体であれば良く、バネなどでも良い。また、導体327、328を材料や形状を工夫することにより弾性力を有するようにすることも可能で、その時は尿センサ320は必ずしも弾性体で押さえる必要はなく、確実に電気的導通がはかれる構成にすれば良い。電極の作製は3つの電極であっても例えば印刷で行えば非常に簡単でコスト的にも優れるセンサになる。
【0155】
本構成をとることにより尿センサ320の接続に関して信頼性が非常に高くなり、かつそれが非常にコスト的に有利に作製できることにある。
【0156】
〔第25実施例〕
本実施例は、尿を検出する手段である尿センサに関するもので、前記尿センサが検知した信号を送信する患者ユニットとから構成され使用される。おむつ濡れは尿センサの信号を患者ユニットが検出し、その信号は患者ユニットから無線通信で送られる。患者ユニットは無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。
【0157】
本尿センサは尿センサの電極上に固定した化学反応物質にて、例えばグルコースを発酵させエタノールにし、それをエネルギーとして起電力を得るものである。エネルギーとして水素にして利用することも可能である。尿中の成分としてはグルコースの他に乳酸、アスコルビン酸などが考えられる。この時の起電力にて患者ユニットの電源をONにする事により消費電力を低減することが可能である。またこのエネルギーにて患者ユニットの電源として使用することも可能である。
【0158】
〔第26実施例〕
本実施例は、尿を検出する手段である尿センサ333を使用するときに使用するおむつ331、332に関するもので、図37に基づき説明する。本実施例は、前記おむつ331、332と前記尿センサ333と前記尿センサ333が検知した信号を送信する患者ユニットとから構成され使用される。おむつ濡れは、尿センサ333の信号を患者ユニットが検出し、その信号は患者ユニットから無線通信で送られる。患者ユニットは無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。
【0159】
本実施例について図37にて説明する。一般的に患者はおむつを2枚程度使用し、図ではおむつ331が患者の肌側、おむつ332がおむつカバー側にある。おむつ332は尿センサ333装着用のポケット334を付けたものである。図ではポケット334の3方向が閉じているが少なくとも2方向が閉じていれば良く、作業性は2方向の方が優れる。おむつ332にポケット334を付けることにより、尿センサ333を装着する際に誰でも決まった位置に尿センサ333を装着でき作業性が非常に向上するとともに、尿センサ333とおむつ332の密着性が向上し、患者が寝返り等をうっても尿センサ333ずれないために信号の信頼性も向上する。
【0160】
また、図ではおむつ332にポケットが付いているが、おむつ331でも良く限定しない。またポケットの位置がおむつの表裏どちらでも良い。本出願人らの実験ではおむつ331の裏側(おむつ332側)から最も良好な出力が得られた。また、図は布おむつの例を示したが、紙おむつの場合は肌側の水分透過性の不織布にポケットを設けておいても良い。ポケットは不織布の表面側(肌側)でも内側(吸収材側)でも良い。
【0161】
〔第27実施例〕
本実施例は、尿を検出する手段である尿センサを使用するときに使用するおむつ341に関するもので、図38に基づき説明する。本実施例は、前記おむつ341と前記尿センサと前記尿センサが検知した信号を送信する患者ユニットとから構成され使用される。おむつ濡れは尿センサ333の信号を患者ユニットが検出し、その信号は患者ユニットから無線通信で送られる。患者ユニットは無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。
【0162】
本実施例を図38にて説明する。本実施例は、紙おむつ341に尿センサの装着位置を表示するマーカー342を付けたものである。マーカー342は紙おむつ341製造時に肌側の水分透過性の不織布に印刷などにより表示しても良いし、表示後の不織布でおむつを製造するなど考えられる。また完成後の紙おむつ341にマーカー342をつけても良い。マーカー342は記号、絵、言葉など何れの表示でも良く、大きさは尿センサとほぼ同じくらいで良い。図では水分透過性の不織布にマーカー342を表示したが、内部の吸収材などに表示しても良く、おむつ341に尿センサを装着するときに肉眼で確認できる所であれば良い。
【0163】
また、図では紙おむつについて説明したが、布おむつについても同様に表示することが可能である。布おむつでは刺繍などにより表示するのが洗濯しても取れないので良いと考えられるが、非水溶性のインクなどにより表示することも可能で刺繍に限るものではない。この様におむつに取り付け位置を表示することにより、介護者等がおむつに尿センサを装着するときに誰でもが同じ位置に装着することが可能で、尿センサの信頼性と尿センサ装着の作業性が非常に向上する。
【0164】
〔第28実施例〕
本実施例は、尿を検出する手段である尿センサに関するもので、図39に基づき説明する。本実施例は、前記尿センサを紙おむつの中に形成させ、前記尿センサが検知した信号を送信する患者ユニットと構成され使用される。
【0165】
おむつ濡れは、紙おむつ内の尿センサの信号を患者ユニットが検出し、その信号は患者ユニットから無線通信で送られる。患者ユニットは無線通信で信号を送らずにそれ自身が報知しても良い。本実施例は、おむつに直接電極を形成させたものである。本実施例を図39にて説明する。
【0166】
本実施例の紙おむつ351は、電極352、353と、水分透過性不織布354と、吸収材355と、水分不透過性表面シート356から構成される。肌に最も近い水分透過性不織布354に電極352、353を形成する。電極352、353の材料は金、銀、銅、ニクロム、アルミニウム、ステンレス、カーボン等の導電性材料からなり、また電極352、353の形成する方法としては蒸着や印刷などがあるが、望ましくはカーボンペーストの印刷により形成される。電極352、353を水分透過性不織布354上に形成させることにより、水分不透過性表面シート356上に形成させたときよりも感度が非常に向上する。水分不透過性表面シート356上に電極352、353を形成させると、本出願人らの実験によると紙おむつの装着の仕方により出力が変化する。これは実験後のおむつを観察すると、吸収材が股のところでねじれてしまい均一に吸収しないために尿の量が少ないときは出力が一定しないためと考えられる。
【0167】
本実施例のおむつ351の作動は電極352、353間の電気的導通を検知して前記患者ユニットに信号を送り、報知する。本構成にすることにより、おむつの濡れをコストを低く押さえながら、感度良く検出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】尿センサ及びその濡れ状態報知装置のシステム構成図である。
【図2】患者ユニットのブロック図である。
【図3】患者ユニットの検出動作モード時における動作概略フロー図である。
【図4】患者ユニットのおむつ交換スイッチON時における動作概略フロー図である。
【図5】管理ユニットのブロック図である。
【図6】管理ユニットの表示例である。
【図7】管理ユニットの患者登録時(a)とデータ受信時(b)の動作概略フロー図である。
【図8】受信ユニットと表示ユニットのブロック図である。
【図9】表示ユニットの患者ユニットからのデータ受信時における動作概略フロー図である。
【図10】病室の配置の一例を示す図である。
【図11】表示ユニットの表示例である。
【図12】管理ユニットに保存された排尿時刻と排尿信号のデータをグラフ化した例である。
【図13】図10のデータをデータ処理し、その結果をグラフ化した例である。
【図14】尿センサ及びその濡れ状態報知装置のシステム構成図である。
【図15】受信ユニットと表示ユニットのブロック図である。
【図16】表示ユニットの表示例(a)と管理ユニットの表示例(b)である。
【図17】管理ユニットのブロック図である。
【図18】尿センサ及びその濡れ状態報知装置のシステム構成図である。
【図19】一般家庭における尿センサ及びその濡れ状態報知装置のシステム構成図である。
【図20】患者ユニットのブロック図である。
【図21】(a)は、患者ユニットの検出動作モード時における動作の動作概略フロー図である。(b)は、おむつ交換スイッチON時における動作の動作概略フロー図である。
【図22】患者ユニットの断面図である。
【図23】患者ユニットの断面図である。
【図24】患者ユニットの断面図である。
【図25】患者ユニットの斜視図である。
【図26】患者ユニットの外観斜視図、断面図および患者ユニットをおむつに装着したときの断面図である。
【図27】患者ユニットをおむつに装着したときの外観図および患者ユニットの外観斜視図、患者ユニットの断面図である。
【図28】患者ユニットおよびカートリッジ式尿センサの外観斜視図、および部分断面図である。
【図29】患者ユニットに徘徊防止機能を付加したときのシステム構成図である。
【図30】尿センサの外観図および断面図である。
【図31】図30のおむつへの装着状態を示す図およびA視図、断面AA図である。
【図32】尿センサの外観図および断面図である。
【図33】尿センサの外観斜視図(a)およびおむつに装着したときの状態を示す図(b)である。
【図34】尿センサの外観斜視図である。
【図35】尿センサの外観斜視図である。
【図36】尿センサの外観斜視図および患者ユニットの断面図である。
【図37】尿センサをおむつに装着したときの状態を示した図である。
【図38】おむつに尿センサを装着する位置を示した図である。
【図39】尿センサが一体になったおむつの断面図である。
【符号の簡単な説明】
1、151、161、171、191、200、211、221、231、244、251、325  患者ユニット
2、236、252  受信ユニット
3、6、254  表示ユニット
4、7  管理ユニット
5、155、165、175、195、215、218、265、285、294、320、333  尿センサ
13、173  ランダムパワーON回路
14  コネクタ接続セルフチェック
16  全波整流回路
22、176  EEPROM
26、168  おむつ交換スイッチ
131  濡れレベル設定スライドボリューム
132  音量設定スライドボリューム
133  表示切り換え設定ボタン
162  携帯可能な表示ユニット
167  尿センサの抵抗変化により作動するトランジスター
174  オートパワーOFF回路
177  コネクタ接続セルフチェック
183、193  プッシュピン
189、199  リセットスイッチ
198、212  尿センサ接続部
192  リセットされたことを表示するLED
207  Oリング
217、224  濡れ測定回路
222  発光部
223  受光部
237、238、324  電極
241  カートリッジ式尿センサ
253  ドア
262、282  テープ
263、283  剥離紙
271、272、295、331、332  おむつ
286  電極基板
293  ミシン目
315  320の尿センサの装着状態を検出する回路
334  おむつについたポケット
341  紙おむつ
342  マーカー
351  尿センサ付きおむつ
354  水分透過性不織布
352、353  電極

Claims (24)

  1. 排尿を検出する尿検出手段と、交流を発生する交流発生手段と、この交流発生手段にて発生する交流により駆動され、前記尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、を具備する尿検出装置。
  2. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記信号検知手段と前記信号送信手段に電力を供給する電源と、前記信号検知手段と前記信号送信手段が消費する電力を調節する省電力回路と、を具備する尿検出装置。
  3. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記尿検出手段が前記信号検知手段に接続されているかどうかを検査する接続検査手段と、を具備する尿検出装置。
  4. 前記信号送信手段は、前記接続信号検査手段からの検査信号を送信する検査信号送信部を具備する請求項3記載の尿検出装置。
  5. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記信号検出手段を初期化する初期化手段と、を具備する尿検出装置。
  6. 前記初期化手段が初期化したことを報知する報知手段を具備する請求項5記載の尿検出手段。
  7. 前記尿検出手段が取り外し可能に形成され、前記初期化手段は、前記尿検出手段の取り付けに連動して初期化することを特徴とする請求項5もしくは請求項6記載の尿検出装置。
  8. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記検出回路が複数台同時に作動するときのそれぞれの前記検出回路を識別するための識別符号を保持する識別符号保持手段と、を具備する尿検出装置。
  9. 前記信号送信手段は、前記信号検知手段が検知した信号の送信と共に前記識別符号保持手段が保持している識別符号を送信することを特徴とする請求項8記載の尿検出装置。
  10. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記尿検出手段が前記信号検知手段に接続されているかどうかを検査する接続検査手段と、前記信号検出手段を初期化する初期化手段と、前記信号検知手段と前記信号送信手段が消費する電力を調節する省電力回路と、前記検出回路が複数台同時に作動するときのそれぞれの前記検出回路を識別するための識別符号を保持する識別符号保持手段と、を備え、前記信号送信手段は、前記信号検知手段が検知した信号の送信と共に前記識別符号保持手段が保持している識別符号を送信することを特徴とする尿検出装置。
  11. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、この尿検出手段が尿を検出した時に前記信号検知手段及び前記信号送信手段に電力を供給して駆動する自動駆動手段と、を具備する尿検出装置。
  12. 前記信号検知手段と前記信号送信手段が消費する電力を調節する省電力回路を具備する請求項11記載の尿検出装置。
  13. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、この尿検出手段が尿を検出した時に前記信号検知手段及び前記信号送信手段に電力を供給して駆動する自動駆動手段と、前記検出回路が消費する電力を調節する省電力回路と、前記尿検出手段が前記検出回路に接続されているかどうかを検査する接続検査手段と、前記検出回路を初期化する初期化手段と、前記初期化手段が作動したとき、前記回路の状態を表示する表示手段と、前記検出回路が複数台同時に作動させる場合、それぞれの前記検出回路を識別するための識別符号を保持する識別符号保持手段と、を備え、前記信号検知手段が信号を検知した時、該信号と前記識別符号保持手段が保持している識別符号のどちらか一方または両方を送信することを特徴とする濡れ状態報知装置。
  14. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、前記信号検知手段により検知された信号を記憶する記憶手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、を具備する尿検出装置。
  15. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、を備え、前記信号検知手段及び前記信号送信手段が防水構造であることを特徴とする尿検出装置。
  16. 排尿を検出する尿検出手段と、この尿検出手段が検出した信号を検知する信号検知手段と、この信号検知手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、前記信号検知手段と前記信号送信手段に電力を供給する電源と、を備え、前記信号検知手段及び前記信号送信手段と前記電源が別々に防水構造であることを特徴とする尿検出装置。
  17. 排尿を検出する尿検出装置であって、光を発する発光部と、この発光部からの光を受ける受光部と、この受光部にて受光した光を識別する演算手段と、を具備する尿検出装置。
  18. 排尿を検出する尿検出装置であって、温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段にて検知された温度に基づき排尿の有無を判断する判断手段と、を具備する尿検出装置。
  19. 排尿を検出する尿検出手段と、前記尿検出手段が検知した信号を処理する信号処理手段と、尿検出手段が取り外し可能に設けられ、かつ前記信号処理手段と取り外し可能に接続された接続部材と、を具備することを特徴とする尿検出装置。
  20. 排尿を検出する尿検出手段と、前記尿検出手段が検知した信号を処理する信号処理手段と、を備え、前記尿検出手段と前記信号処理手段とが一体構造であることを特徴とする尿検出装置。
  21. 前期信号処理手段が、前記信号検知手段により検知された信号を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項20記載の尿検出装置。
  22. 前記尿検出手段が交換可能であることを特徴とする請求項20もしくは請求項21記載の尿検出装置。
  23. 前記信号処理手段が、外部からの情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報に基づいて報知する報知手段と、を備えることを特徴とする請求項20乃至請求項22記載の尿検出装置。
  24. 排尿を検出する尿検出手段と、前記尿検出手段が検知した信号を送信する信号送信手段と、から構成され、前記送信手段が有する識別符号と別の識別符号を前記送信手段に有することを特徴とする尿検出装置。
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