JP3459355B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP3459355B2
JP3459355B2 JP08106698A JP8106698A JP3459355B2 JP 3459355 B2 JP3459355 B2 JP 3459355B2 JP 08106698 A JP08106698 A JP 08106698A JP 8106698 A JP8106698 A JP 8106698A JP 3459355 B2 JP3459355 B2 JP 3459355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に不揮発性半
導体メモリに適用して有用な多層配線構造を有する半導
体装置とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、浮遊ゲートに電荷を蓄積する
形でデータを不揮発に記憶する不揮発性半導体メモリデ
バイスでは、メモリセルの電荷保持特性を劣化させない
ために、パシベーション膜として、その最上層にプラズ
マCVDによるシリコン窒化膜(以下、プラズマ窒化膜
という)を用い、その下地にシラン(SiH4 )ガスを
用いたプラズマCVDによるシリコン酸化膜(以下、プ
ラズマ酸化膜という)を敷く2層膜構造を用いる方法が
知られている。これは、窒化膜中から拡散する水素が不
揮発性メモリセルの書き込み消去特性の劣化を引き起こ
すために、酸化膜で水素の拡散をブロックすることを目
的としている。
【0003】一方、多層配線構造の半導体デバイスにお
いては、微細化が進む中で、その配線層の層間絶縁膜と
して、TEOS(tetraethyloxysilane :Si(OC2
H5)4 )ガスに代表される有機オキシシランガスを原
料ガスとして用いたCVDにより堆積されるシリコン酸
化膜(以下、TEOS酸化膜という)が用いられてい
る。しかし、TEOS酸化膜は水分を吸湿しやすい性質
を有しており、不揮発性半導体メモリに適用した場合に
は、TEOS酸化膜からの水分がメモリセルの電荷保持
特性を劣化させることが知られている。そのため不揮発
性半導体メモリデバイスでは、TEOS酸化膜の下にプ
ラズマ酸化膜を100〜200nm程度堆積する手法が
用いられる。
【0004】図26に、その従来例を示す。シリコン基
板101にはメモリセル102が多数配列形成される。
メモリセル102は、代表的には、ゲート絶縁膜を介し
て浮遊ゲートと制御ゲートが積層された積層ゲート型と
される。メモリセル102を覆って形成された層間絶縁
膜103上に第1層金属配線104が形成される。第1
層配線104の上には、プラズマ酸化膜105aが10
0〜200nm程度堆積され、更にその上にTEOS酸
化膜105bが堆積されて、平坦化される。この2層構
造の層間絶縁膜105上に第2層金属配線106が形成
される。第2層配線106の上には、パシベーション膜
107として、プラズマ酸化膜107aとプラズマ窒化
膜107bの積層膜が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】不揮発性メモリセルの
信頼性を確保するために、図26に示したような層間絶
縁膜構造が考えられているが、素子や配線の微細化が進
むにつれ、上記構造ではその効果を発揮することが困難
になってきている。すなわち、プラズマ窒化膜107b
からの水素の拡散を防止するためには、プラズマ酸化膜
107aがある程度以上の膜厚を有することが望まれ
る。しかし、配線の微細化と共に、第2層配線106の
ピッチが狭まるにつれて、ステップカバレッジの悪いプ
ラズマ酸化膜107aは、図27に示すように、配線1
06の側面につく膜厚が薄くなり、水素拡散防止効果を
十分に果たせなくなってきた。実際に不揮発性メモリセ
ルの場合には、通常のMOSトランジスタでは問題にな
らない微量の水素や水分により特性が劣化することが明
らかになっている。
【0006】また、第1層金属配線104における線間
の縮小が同様に進むと、線間でボイドが発生しやすくな
るため、絶縁膜中にフッ素を添加してそのステップカバ
レージを向上させる場合がある。このとき、素子の高集
積化の観点から特に3層以上の金属配線を有する多層配
線が形成されると、多層配線の層間絶縁膜中に含有され
るフッ素や水分のメモリセル側への拡散が、薄いプラズ
マ酸化膜105aの一層だけでは十分に防止できなくな
るおそれがある。
【0007】この発明は、この様な事情を考慮してなさ
れたもので、多層配線の層間絶縁膜構造を改良して、最
上層パシベーション膜や層間絶縁膜から不揮発性メモリ
セル等の回路素子への水素、水分、フッ素等の拡散を防
止して信頼性向上を図った半導体装置とその製造方法を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体基板
と、この半導体基板に集積形成された回路素子と、この
回路素子上に層間絶縁膜を介して形成されたTiN膜を
含む多層配線と、この多層配線の最上層を覆って形成さ
れたプラズマCVDにより堆積されたシリコン窒化膜を
含むパシベーション膜とを有する半導体装置において、
前記多層配線の少なくとも一つの第n層目の配線層の下
地となる層間絶縁膜は、シランを主原料とするプラズマ
CVDにより第(n−1)層目の配線層の段差を反映す
る表面段差をもって堆積された第1のシリコン酸化膜
と、この第1のシリコン酸化膜上に有機オキシシランを
主原料とするCVD又はスピンオングラスにより前記表
面段差を解消する実質的に平坦な表面をもって堆積さ
れ、さらに300〜450℃の熱処理を施すことにより
形成された第2のシリコン酸化膜と、前記第2のシリコ
ン酸化膜上にシランを主原料とするプラズマCVDによ
り堆積された第3のシリコン酸化膜との堆積構造を有
し、前記多層配線は、その上部に前記第1のシリコン酸
化膜を堆積する前に、400℃以下の熱処理を施された
ものであることを特徴とする。
【0009】具体的に例えば、前記多層配線に施される
熱処理の温度は、380〜400度とするのが好適であ
る。
【0010】
【0011】
【0012】この発明に係る第1の半導体の製造方法
は、半導体基板に回路素子を集積形成する工程と、前記
回路素子上に層間絶縁膜を介してTiN膜を含む多層配
線を形成する工程と、前記多層配線の最上層を覆うパシ
ベーション膜としてプラズマCVDによりシリコン窒化
膜を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法にお
いて、前記多層配線のうち少なくとも一つの第n層目の
配線層の下地となる層間絶縁膜の形成工程は、シランを
主原料とするプラズマCVDにより第1のシリコン酸化
膜を堆積形成する工程と、前記第1のシリコン酸化膜上
に有機オキシシランを主原料とするCVD又はスピンオ
ングラスにより第2のシリコン酸化膜を堆積形成する工
程と、前記第2のシリコン酸化膜の表面を300〜45
0℃の熱処理を行う工程と、前記第2のシリコン酸化膜
上にシランを主原料とするプラズマCVDにより第3の
シリコン酸化膜を堆積形成する工程とを有し、前記多層
配線を形成する工程の後、前記第1のシリコン酸化膜を
堆積する前に、前記多層配線を400℃以下の熱処理す
る工程を有することを特徴とする。 また、この発明に係
る第2の半導体の製造方法は、半導体基板に電荷蓄積層
を有する不揮発性メモリセルを含む回路素子を集積形成
する工程と、前記回路素子上に層間絶縁膜を介してTi
N膜を含む多層配線を形成する工程と、前記多層配線の
最上層を覆ってプラズマCVDにより堆積されたシリコ
ン窒化膜を含むパシベーション膜を形成する工程とを有
する半導体装置の製造方法において、前記多層配線のう
ち少なくとも一つの第n層目の配線層の下地となる層間
絶縁膜の形成工程は、シランを主原料とするプラズマC
VDにより第(n−1)層目の配線の段差を反映した表
面段差を有する第1のシリコン酸化膜を堆積形成する工
程と、 前記第1のシリコン酸化膜上に有機オキシシラン
を主原料とするCVD又はスピンオングラスにより第2
のシリコン酸化膜を堆積形成する工程と、前記第2のシ
リコン酸化膜の表面を300〜450℃の熱処理を行う
工程と、前記第2のシリコン酸化膜上にシランを主原料
とするプラズマCVDにより第3のシリコン酸化膜を堆
積形成する工程とを有し、前記多層配線を形成する工程
の後、前記第1のシリコン酸化膜を堆積する前に、前記
多層配線を400℃以下の熱処理する工程を有すること
を特徴とする
【0013】この第1及び第2の半導体の製造方法にお
いて、前記前記第2のシリコン酸化膜の表面の熱処理を
行う工程は、前記第2のシリコン酸化膜の表面を平坦化
処理した後に行われるのが好適である。また、前記多層
配線に施される熱処理の温度は、380〜400度とす
るのが好適である。
【0014】
【0015】この発明に係る半導体装置及び半導体の製
造方法のような層間絶縁膜構造にすると、平坦化絶縁膜
上の緻密絶縁膜は、ステップカバレージのよくないプラ
ズマ酸化膜を用いたとしても、欠陥を導入することな
く、不揮発性メモリ等の回路素子への影響を無視できる
程度に水素拡散を防止するために必要な200nm以上
の十分な膜厚で堆積することができる。従ってパシベー
ション膜にプラズマ窒化膜を用いた場合にも、プラズマ
窒化膜からの回路素子への水素拡散が確実に抑えられ
る。また、この発明に係る半導体装置及び半導体の製造
方法のような3層の層間絶縁膜構造にすれば、層間絶縁
膜中に多くの緻密絶縁膜が形成されるため、上述したパ
シベーション膜からの回路そしへの水素拡散を防止する
と同時に、TEOS膜等の平坦化膜に含まれる水分等の
回路素子への拡散が十分に防止される。特にこの発明
は、パシベーション膜や層間絶縁膜からの水素、水分、
フッ素等の拡散の影響が大きい不揮発性メモリセルアレ
イが形成されている半導体装置に適用した場合に、信頼
性向上の効果が大きい。
【0016】この発明で、緻密絶縁膜は厚い程水素拡散
防止の効果が大きいが、必要以上に厚くすることは、コ
ンタクト孔加工やビアプラグ埋め込み加工を難しくする
から、実用上600nm以下に抑えることが望まれる。
一方、平坦化絶縁膜は、下地の配線層の段差を十分に解
消して実質的に平坦な表面を得る上で200nm以上の
膜厚とすることが望ましく、コンタクト孔加工やビアプ
ラグ埋め込み加工の加工性を考慮すると、その上限は一
般には500nm以下程度である。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1〜図6は、この発明を2層金
属配線を持つ積層ゲート型の不揮発性半導体メモリに適
用した第1の実施例の製造工程を示している。
【0021】図1に示すように、シリコン基板1に、周
知の手法に従って、通常の積層ゲート型不揮発性メモリ
セル2を形成する。不揮発性メモリセル2は、ゲート絶
縁膜を介して浮遊ゲート3と制御ゲート4を積層形成
し、ソース、ドレイン拡散層5,6を形成して作られ
る。メモリセル2は、通常アレイ構造を有しており、そ
のアレイ構造については、いく通りもの構造が提案され
知られているが、この発明においては、その期待される
効果はアレイ構造に依存しないので、便宜的に1セル分
のみを示している。
【0022】不揮発性メモリセル2の上には全面に、第
1の層間絶縁膜7として例えばBPSG膜を堆積し、平
坦化する。そしてこの第1の層間絶縁膜7に電極をとる
ためのコンタクト孔を開孔し(図では省略している)、
Al等の配線材料膜を400nm堆積し、パターニング
して第1層配線8を形成する。具体的なAl配線材料膜
としては、Ti/TiNのバリアメタル膜を介してAl
−Cu膜を積層し、更に上層にTiN膜を積層した構造
が用いられる。上部の配線層についても同様の配線材料
膜が用いられる。
【0023】次に、図2に示すように、全面にプラズマ
酸化膜9aを100nm以上200nm以下程度堆積
し、更にその上にTEOS酸化膜9bを堆積する。ここ
でプラズマ酸化膜9aの膜厚を100nm以上200n
m以下とするのは、100nm未満では水分等に対する
拡散防止効果が不十分となり、200nmを超えると被
覆性が悪くなり、ボイド等が発生しやすくなるためであ
る。またこのプラズマ酸化膜9aは、下地の第1層配線
8の側面にも20nm程度以上堆積させることが好まし
く、側面でもその様な厚みが得られる膜厚をもって堆積
形成される。具体的には、プラズマ酸化膜9aは、少な
くともSiH4 とN2 Oガスを含有する混合ガスを原料
ガスとして用いたプラズマCVDにより、第1層配線8
の段差を表面に反映させた状態で約150nm堆積す
る。TEOS酸化膜9bは具体的には、Si(OC2 H
5 )4 )+F2 の原料ガスを用いたCVDにより約12
00nm堆積する。これにより、TEOS酸化膜9b
は、フッ素を成膜時に5×1020atoms/cm3
上の濃度で取り込んだ膜となる。
【0024】次いで、TEOS酸化膜9bを例えば、C
MP(Chemical Mechanical Polishing )法によりその
表面の凹凸を削り、図3に示すように膜厚が450nm
となるまで平坦化する。2層以上の多層配線構造を有す
るデバイスでは、上層に形成する配線層への影響を考慮
し、層間絶縁膜は平坦にしておく必要があるためであ
る。この平坦化方法としては、CMP法の他に、レジス
トを塗布してエッチバックする手法があるが、この発明
においては、効果を得る上でその手法は問わない。
【0025】配線の微細化に伴い、第1層配線8のピッ
チが狭くなると、その上に堆積形成する層間絶縁膜の被
覆形状も劣化し、ボイドも発生し易くなる。この実施例
において、TEOS酸化膜9bとして、フッ素を高濃度
に含有する条件で成膜しているのは、フッ素濃度が1×
1020atoms/cm3 以下のTEOS酸化膜と比
較し、膜のステップカバレージが優れているためであ
り、微細化に伴う形状劣化を改善することを意図してい
る。更に好ましいTEOS酸化膜9b中のフッ素濃度
は、成膜時において、1×1021atoms/cm3
度である。
【0026】プラズマ酸化膜9aは、TEOS酸化膜9
bに比べてガス透過性の低い緻密な膜であるが、ステッ
プカバレージがあまりよくないために、厚く積むことが
できない。従って、プラズマ酸化膜9aに重ねてTEO
S酸化膜9bを堆積することにより膜厚を稼ぎ、かつ、
平坦化している。更に言えば、プラズマ酸化膜9aは誘
電率が高いために、これだけでは配線間の容量が大きく
なり、高速化に不利である。その点から、上下に電極配
線を有する層間絶縁膜として、誘電率の低いTEOS酸
化膜9bを用いることが有効である。
【0027】TEOS酸化膜9bを平坦化した後、例え
ば450℃でアニールする。次いで、図4に示すよう
に、TEOS酸化膜9b上全面に、プラズマ酸化膜9c
を先のプラズマ酸化膜9aと同様の条件で、例えば50
0nm程度堆積する。前述のようにプラズマ酸化膜はス
テップカバレージが悪いが、TEOS酸化膜9bによっ
て下地が平坦化されているから、水素拡散防止用として
十分な膜厚を欠陥を生じることなく積むことができる。
【0028】以上のようにして、第1の絶縁膜としてプ
ラズマ酸化膜9a、第2の絶縁膜としてTEOS酸化膜
9b、第3の絶縁膜としてプラズマ酸化膜9cを積層し
た3層構造の第2の層間絶縁膜9が形成される。
【0029】その後、層間絶縁膜9に対して、第1層配
線8とこの上に形成される配線との間の電気的接続を行
うために、ビア孔を開孔し、ビアプラグを埋め込み形成
するが、図面では省略している。
【0030】ビアプラグを形成した後、図5に示すよう
に、Al等の金属配線材料を600nm堆積し、通常の
方法に従ってパターニングして、第2層金属配線10を
形成する。
【0031】次いで、図6に示すように、TEOS酸化
膜21aを全面に300nm程度堆積し、続いて、プラ
ズマ窒化膜21bを600nm程度堆積して、パシベー
ション膜21を形成する。その後、図示しないが、通常
の工程に従ってパシベーション膜21を選択的にエッチ
ングしてパッド部を開孔し、端子取り出しを行って不揮
発性半導体メモリが完成する。
【0032】この実施例において、図3の工程でTEO
S酸化膜9bをCMP処理した後、アニールを施すの
は、一つには、TEOS酸化膜9bが水分を吸湿し易い
ため、その吸湿した水分をアニールアウトする事を目的
としている。アニールのもう一つの目的として、TEO
S酸化膜9b中に含まれる遊離し易いフッ素をアニール
アウトする意図がある。余剰のフッ素は、TEOS酸化
膜9b中により多くの水分を吸収させる弊害を持つ。更
に、アニールせずに、TEOS酸化膜9bの上をプラズ
マ酸化膜9cで覆うと、後の熱工程で余剰のフッ素をガ
ス抜きできず、フッ素濃度によっては膜剥がれ等の異常
を起こす原因になることがあるためである。
【0033】以上の目的から、TEOS酸化9bのア
ニールは、300〜450℃の温度範囲で行うことが好
ましい。製造工程中で水分が問題になる程度吸湿されな
いように管理できる場合や、フッ素による膜剥がれの懸
念がない場合は、必ずしも上述のアニール工程を施す必
要はない。また、実施例では、TEOS酸化膜9bを平
坦化した後にアニールしているが、堆積直後にアニール
処理することもできる。しかし、平坦化して総膜厚を薄
くしてからアニールした方がガスが抜けやすいこと、ア
ニールした後に平坦化処理すると、その間にまた吸湿し
てしまうことから、平坦化処理後にアニールアウトし、
すぐにプラズマ酸化膜9cで上を覆うのが最も好まし
い。
【0034】この実施例によれば、TEOS酸化膜9b
の直下にプラズマ酸化膜9aが形成されているため、下
層の不揮発性メモリセル2へ水分が拡散するのを防止で
きる。水分の拡散防止のためには、プラズマ酸化膜9a
の膜厚としては、100〜200nm程度必要である。
また、この実施例において、平坦化したTEOS酸化膜
9bの上全面にプラズマ酸化膜9cを堆積形成している
のは、パシベーション膜21の構成膜であるプラズマ窒
化膜21b中の水素の拡散を防止するためである。この
効果を得るためには、層間絶縁膜9中の最上層のプラズ
マ酸化膜9cは、200nm以上の膜厚であることが好
ましく、またその後の工程を考慮して、実用上600n
m以下の範囲の膜厚に設定することが望まれる。なお窒
化膜からの水素の拡散を抑制するために、従来は、図2
6に示したように、プラズマ窒化膜直下にプラズマ酸化
膜を敷く構造が考えられていた。しかし、配線の微細化
と共に、最上層配線ピッチが縮まるにつれ、被覆形状の
悪いプラズマ酸化膜で最上層の配線を覆うことは不可能
になる。この実施例の構造によれば、最上層配線10の
下の層間絶縁膜9の最上層として、プラズマ酸化膜9c
が平坦なTEOS酸化膜9b上に堆積されるので、水素
拡散防止用として十分な膜厚のプラズマ酸化膜9cを容
易に形成することが可能になる。
【0035】なおこの実施例では、TEOS酸化膜9b
を堆積後、CMP法等により平坦化しており、平坦化後
の好ましい膜厚は、200〜500nmである。これ
は、その上に形成するプラズマ酸化膜9cを比較的均一
に堆積するためであり、また、層間絶縁膜9に開孔する
ビアや、層間絶縁膜9上に形成する配線10のパターニ
ングのためのフォトリソグラフィーからの要求によるも
のである。従って、実用上十分な平坦性が確保できれ
ば、必ずしも意図的に平坦化工程を施す必要はない。
【0036】層間絶縁膜中を拡散して来る水分は、書き
込み状態にある不揮発性メモリセルのしきい値を下げる
弊害を有している。また、不揮発性メモリセルの書き込
み消去を繰り返した時、プラズマ窒化膜中から拡散して
来る水素は、その書き込み・消去特性を劣化させ、デバ
イスの動作マージンを低下させてしまう。この実施例に
よれば、層間絶縁膜9を、下から、プラズマ酸化膜9
a、TEOS酸化膜9b、プラズマ酸化膜9cの3層構
造とすることにより、水分や水素が不揮発性メモリセル
領域に拡散するのを防止することが可能となり、信頼性
の高い不揮発性メモリを得ることが可能となる。
【0037】図7〜図12は、この発明を3層金属配線
を有する不揮発性半導体メモリに適用した第2の実施例
の製造工程である。図7は、第1の実施例の図3に対応
し、第1層配線8上にプラズマ酸化膜9aとTEOS酸
化膜9bを積層し、TEOS酸化膜9bを平坦化した
後、アニールした状態である。ここまでは第1の実施例
と同様である。
【0038】この後、第1の実施例とは異なり、図8に
示すように、プラズマ酸化膜を堆積することなく、図示
しないビアプラグ埋め込みを行い、第2層金属配線10
をパターン形成する。続いて、第1の実施例の第2の層
間絶縁膜9の形成工程と同様の条件で、プラズマ酸化膜
11a及びTEOS酸化膜11bを堆積し(図9)、T
EOS酸化膜11bの表面を平坦化し(図10)、更に
その上にプラズマ酸化膜11cを堆積して、3層構造の
第3の層間絶縁膜11を形成する(図11)。
【0039】そしてこの第3の層間絶縁膜11にビアプ
ラグ埋め込みを行い、第3層配線12をパターン形成し
た後、パシベーション膜21を形成する(図12)。パ
シベーション膜21は、第1の実施例と同様の条件で形
成されるTEOS酸化膜21aとプラズマ窒化膜21b
の積層膜としている。
【0040】この実施例においては、第1層配線8と第
2層配線10の間の第2の層間絶縁膜9は、プラズマ酸
化膜9aとTEOS酸化膜9bの2層構造であり、第2
層配線10と第3層配線12の間の第3の層間絶縁膜1
1は、プラズマ酸化膜11a、TEOS酸化膜11b、
及びプラズマ酸化膜11cの3層構造としている。第3
の層間絶縁膜11を3層構造にしている理由は、第1の
実施例において第2の層間絶縁膜9を3層構造としてい
る理由と同じである。即ち、一番下層のプラズマ酸化膜
11aは、その上層から水分が不揮発性メモリセル2へ
拡散するのを防止する機能を有している。また、3層構
造の中の最上層のプラズマ酸化膜11cはその上層から
水素が不揮発性メモリセル2へ拡散するのを防止する機
能を有している。
【0041】第2の層間絶縁膜9は、パシベーション膜
21からの水素の拡散については、プラズマ酸化膜11
cで防止されているため、TEOS酸化膜9bの直上に
はプラズマ酸化膜を形成せず、2層膜構造としている。
TEOS酸化膜9bの直下のプラズマ酸化膜9aが、T
EOS酸化膜9bからの水分の拡散防止の機能を果たし
ていることは、上記説明と同様である。
【0042】この実施例によっても、不揮発性メモリセ
ルへの水分や水素の拡散を十分に防止することができる
ため、不揮発性メモリデバイスの高信頼性特性を維持す
ることが可能となる。
【0043】なおこの実施例は、3層配線構造を有する
不揮発性メモリを例にして説明したが、4層以上の多層
配線構造のデバイスにおいても、同様の層間絶縁膜構造
を用いて同様の効果を得ることができる。即ち一般的
に、多層配線の中の任意の第(n−1)層目の配線と第
n層目の配線との間の層間絶縁膜を、パシベーション膜
からの水素拡散防止の機能に着目した場合には、プラズ
マ酸化膜とTEOS酸化膜の2層積層構造とすることに
より、更にTEOS膜からの水分の拡散防止の機能を加
味した場合には、プラズマ酸化膜、TEOS酸化膜、プ
ラズマ酸化膜の3層積層構造とすることにより、不揮発
性メモリの信頼性向上が図られる。
【0044】図13〜図17は、この発明を3層金属配
線を有する不揮発性半導体メモリに適用した第3の実施
例の製造工程である。図13は、第1の実施例の図5に
対応し、3層構造の第2の層間絶縁膜9上に第2層配線
10を形成した状態である。ここまでは第1の実施例と
同様である。
【0045】その後、プラズマ酸化膜11aを堆積し、
続いてTEOS酸化膜11bを堆積し(図14)、TE
OS酸化膜11bを平坦化してアニールし(図15)、
続いて、第2の層間絶縁膜9と同様の条件で、平坦化し
たTEOS酸化膜11b上にプラズマ酸化膜11cを堆
積する(図16)。これにより、第2の層間絶縁膜9と
同様の3層構造の第3の層間絶縁膜11が得られる。
【0046】次に、層間絶縁膜11に必要なビアプラグ
を埋め込み形成した後、第2の実施例と同様にして第3
層配線12をパターン形成し、その上にパシベーション
膜21を形成する(図17)。
【0047】この実施例においては、3層の配線8,1
0,12の間の層間絶縁膜9,11をいずれも、プラズ
マ酸化膜/TEOS酸化膜/プラズマ酸化膜の3層構造
としている。即ち、TEOS酸化膜9b,11bの下地
のプラズマ酸化膜9a,11aは、配線の凹凸を反映し
た凹凸を有するが、それぞれ上のTEOS酸化膜9b,
11bからの水分の拡散を防止する働きをする。平坦化
された各TEOS酸化膜9b,11b上に平坦に形成さ
れたプラズマ酸化膜9c,11cは、十分な厚みとする
ことでパシベーション膜からの水素拡散を防止する働き
をする。
【0048】特に第2の実施例と異なる点は、第1層配
線8上の層間絶縁膜9についても3層構造としているこ
とであり、これにより次のような効果が得られる。TE
OS酸化膜9bを平坦化し、アニールアウトした後に続
いて、プラズマ酸化膜9cをその上に全面に堆積し蓋を
することにより、水分をアニールアウトした後のTEO
S酸化膜9b中に水分が再度吸湿するのを抑制すること
ができる。また上層の層間絶縁膜11からの水分やフッ
素の拡散をプラズマ酸化膜9cで防止することができ
る。
【0049】この実施例によると、第2の実施例と比較
して、更に確実に水分や水素等の不揮発性メモリセルへ
の拡散を防止することができ、不揮発性メモリセルの高
信頼性特性を維持することが可能となる。
【0050】なお上記各実施例において、パシベーショ
ン膜を形成した後、最後に450℃程度の温度でシンタ
ー処理を行うのが、通常である。しかし、各実施例にお
けるように各層配線の上をプラズマ酸化膜で覆った状態
で熱処理を行うと、プラズマ酸化膜が緻密な膜であるた
めに、配線層中のTiN膜に含まれるNが外方に抜ける
ことができずに、膜剥がれが生じる場合がある。
【0051】この難点を解消するためには、各層配線を
形成した後、その上にプラズマ酸化膜を堆積する前に、
400℃以下程度の熱処理を行うことが好ましい。これ
により、配線材料膜中のNを外方に抜くことができ、そ
の後の熱処理工程での膜剥がれを防止することができ
る。この配線形成直後の熱処理は、Alヒロックの発生
を防止するために、比較的低温であることが必要であ
る。即ち、配線材料が上述のように、Ti/TiN/A
l−Cu/TiN積層構造とすると、Al−Cu膜が上
下をTiN膜で押さえられているために、450℃程度
以上の熱処理を行うと、配線の側面にヒロックが成長し
て、微細ピッチの場合配線短絡の原因となる。この様な
ヒロックの成長を防止しながら、Nを拡散させるために
は、配線形成直後の熱処理は、380〜400℃の温度
範囲とすることが好ましい。低温でも長時間の熱処理を
行うと、ヒロックが成長するから、熱処理時間も短く、
好ましくは15分程度以下とする。
【0052】この様に、配線形成直後にN抜きの熱処理
工程を入れることにより、その後TEOS膜の平坦化後
の熱処理やパシベーション膜形成後のシンター処理によ
る配線の膜剥がれを防止することができる。
【0053】また、上記各実施例において、配線層の平
坦化のためにTEOS酸化膜を厚く堆積しているが、T
EOS酸化膜の被覆形状が悪いと、図18に示すように
配線の間にボイド31が発生することがある。この状態
でCMP処理を行い、研磨面がボイド31に達すると、
ボイド31に研磨剤等の汚染物が入り込み、これが回路
素子、特に汚染に敏感なメモリセルの信頼性に悪影響を
与える。
【0054】そこで、図18に示すようにボイド31が
発生した場合には、図19に示すように、CMP処理に
よるTEOS酸化膜9bの表面位置がボイド31に達し
ないように、平坦化処理を制御することが好ましい。上
部のTEOS酸化膜11bについても同様である。
【0055】更に、上記各実施例において、メモリセル
等の拡散層に対するコンタクト部の詳細説明は省略した
が、通常コンタクト孔形成後に、コンタクト孔を通して
既に形成されている拡散層に重なるようにイオン注入を
行い、注入不純物活性化のためRTA(Rapid Thermal
Annealing )処理を行う。しかし、短時間のRTA処理
では、RIEによるコンタクト孔形成時に拡散層表面に
生じるプロセスダメージを除くことができない場合があ
る。
【0056】この問題を解決する好ましいコンタクト形
成工程例を、図20〜図24を参照して説明する。図2
0は、メモリセル2を形成した後、BPSG等の第1の
層間絶縁膜7を堆積形成した状態である。この後、図2
1に示すように、拡散層5に対するコンタクト孔32を
RIEにより形成する。次いでこの状態で、N2 雰囲気
中で不純物活性化のRTA処理温度より低い温度で炉ア
ニールを行う。この炉アニールの好ましい条件は、70
0〜900℃、30分程度である。
【0057】その後、図22に示すように、コンタクト
孔32に自己整合されたイオン注入を行う。そして、注
入不純物の活性化のために、N2 雰囲気中で、900
℃,30秒程度のRTA処理を行い、図23に示すよう
に拡散層5に重なる高濃度のn++拡散層5aを形成す
る。最後に、図24に示すように、金属配線33を形成
する。
【0058】この様な製造工程を用いれば、コンタクト
孔開口後の炉アニールにより、コンタクト孔開口時のプ
ロセスダメージを回復することができ、同時にBPSG
膜等の層間絶縁膜7に吸湿されている水分をアニールア
ウトすることができる。層間絶縁膜7中に含まれる水分
は、不揮発性メモリセルの信頼性を劣化させる大きな原
因となるから、この炉アニールにより信頼性向上が図ら
れる。特にコンタクト孔開口後の炉アニールは、メモリ
セル近傍に開口したコンタクト孔から水分をアニールア
ウトするから、効果的である。
【0059】更に、上述の炉アニールは、コンタクト孔
に対する自己整合的なイオン注入工程の前に行うことに
より、拡散層が不要に伸びるのを防止することができ
る。そして、注入不純物の活性化は、高温短時間のRT
A処理により行われ、これにより配線の低いコンタクト
抵抗が得られる。なおこうした炉アニール及びRTA処
理は、p+型拡散層に対しコンタクト孔からBF2 等を
自己整合的にイオン注入して高濃度のp++型層を形成
する場合にも、同様に適用することができる。
【0060】ここまでの実施例は、金属配線層の層間絶
縁膜のみに着目したが、図24に示すように、素子形成
面を覆うBPSG等の第1の層間絶縁膜7についても、
その表面にプラズマ酸化膜7bを形成することができ
る。これにより、パシベーション膜からのメモリセル等
への水素拡散をより効果的に防止することができる。
【0061】また実施例では、平坦化絶縁膜としてTE
OS膜を用いたが、他の有機オキシシランガスを用いた
絶縁膜やSOG(Spin-0n-Glass )膜等を平坦化絶縁膜
として用いた場合にも、この発明は有効である。
【0062】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、層
間絶縁膜をTEOS膜等の平坦化絶縁膜とこれに積層さ
れたプラズマ酸化膜等の緻密絶縁膜との積層構造とする
ことにより、更に好ましくは、緻密絶縁膜/平坦化絶縁
膜/緻密絶縁膜の3層積層構造とすることにより、プラ
ズマ窒化膜を含むパシベーション膜からの水素の回路素
子領域への拡散や平坦化絶縁膜からの水分やフッ素の回
路素子領域への拡散を防止して、半導体装置の信頼性向
上を図ることができ、特に不揮発性半導体メモリに適用
して大きな効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による第1層配線形成
までの工程を示す断面図である。
【図2】同実施例の第2の層間絶縁膜のTEOS酸化膜
堆積工程を示す断面図である。
【図3】同実施例のTEOS酸化膜平坦化工程を示す断
面図である。
【図4】同実施例のTEOS酸化膜上のプラズマ酸化膜
堆積工程を示す断面図である。
【図5】同実施例の第2層配線の形成工程を示す断面図
である。
【図6】同実施例のパシベーション膜の形成工程を示す
断面図である。
【図7】第2の実施例による第2の層間絶縁膜形成工程
を示す断面図である。
【図8】同実施例の第2層配線の形成工程を示す断面図
である。
【図9】同実施例の第3の層間絶縁膜のTEOS酸化膜
堆積工程を示す断面図である。
【図10】同実施例のTEOS酸化膜平坦化工程を示す
断面図である。
【図11】同実施例のTEOS酸化膜上のプラズマ酸化
膜堆積工程を示す断面図である。
【図12】同実施例の第3層配線とパシベーション膜形
成の工程を示す断面図である。
【図13】第3の実施例による第2層配線までの形成工
程を示す断面図である。
【図14】同実施例の第3の層間絶縁膜のTEOS酸化
膜堆積工程を示す断面図である。
【図15】同実施例のTEOS酸化膜平坦化工程を示す
断面図である。
【図16】同実施例のTEOS酸化膜上へのプラズマ酸
化膜堆積工程を示す断面図である。
【図17】同実施例の第3層配線とパシベーション膜形
成の工程を示す断面図である。
【図18】TEOS酸化膜にボイドが発生する様子を示
す断面図である。
【図19】ボイドを残してTEOS酸化膜を平坦化する
工程を示す断面図である。
【図20】好ましいコンタクト形成工程を説明するため
の第1の層間絶縁膜形成までの工程を示す断面図であ
る。
【図21】第1の層間絶縁膜にコンタクト孔を開口した
工程を示す断面図である。
【図22】コンタクト孔を通してイオン注入を行う工程
を示す断面図である。
【図23】イオン注入後のRTA処理工程を示す断面図
である。
【図24】RTA処理後の配線形成工程を示す断面図で
ある。
【図25】第1の層間絶縁膜にプラズマ酸化膜を積層形
成する例を示す断面図である。
【図26】従来の不揮発性メモリの2層配線構造を示す
断面図である。
【図27】従来の不揮発性メモリの2層配線構造の不都
合を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…不揮発性メモリセル、7…第1
の層間絶縁膜、8…第1層金属配線、9…第2の層間絶
縁膜、9a…プラズマ酸化膜、9b…TEOS酸化膜、
9c…プラズマ酸化膜、10…第2層金属配線、11…
第3の層間絶縁膜、11a…プラズマ酸化膜、11b…
TEOS酸化膜、11c…プラズマ酸化膜、12…第3
層金属配線、21…パシベーション膜、21a…TEO
S酸化膜、21b…プラズマ窒化膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/788 29/792 (56)参考文献 特開 平1−155629(JP,A) 特開 平5−47759(JP,A) 特開 平5−183062(JP,A) 特開 平6−188240(JP,A) 特開 平5−198690(JP,A) 特開 平3−263874(JP,A) 特開 平5−226480(JP,A) 国際公開96/002940(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/768 H01L 21/316 H01L 21/318 H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、この半導体基板に集積形
    成された回路素子と、この回路素子上に層間絶縁膜を介
    して形成されたTiN膜を含む多層配線と、この多層配
    線の最上層を覆って形成されたプラズマCVDにより堆
    積されたシリコン窒化膜を含むパシベーション膜とを有
    する半導体装置において、 前記多層配線の少なくとも一つの第n層目の配線層の下
    地となる層間絶縁膜は、 シランを主原料とするプラズマCVDにより第(n−
    1)層目の配線層の段差を反映する表面段差をもって堆
    積された第1のシリコン酸化膜と、 この第1のシリコン酸化膜上に有機オキシシランを主原
    料とするCVD又はスピンオングラスにより前記表面段
    差を解消する実質的に平坦な表面をもって堆積され、さ
    らに300〜450℃の熱処理を施すことにより形成さ
    れた第2のシリコン酸化膜と、 前記第2のシリコン酸化膜上にシランを主原料とするプ
    ラズマCVDにより堆積された第3のシリコン酸化膜と
    の堆積構造を有し、 前記多層配線は、その上部に前記第1のシリコン酸化膜
    を堆積する前に、400℃以下の熱処理を施されたもの
    である ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記多層配線に施される熱処理の温度
    は、380〜400度である請求項1に記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 半導体基板に回路素子を集積形成する工
    程と、前記回路素子上に層間絶縁膜を介してTiN膜を
    含む多層配線を形成する工程と、前記多層配線の最上層
    を覆うパシベーション膜としてプラズマCVDによりシ
    リコン窒化膜を形成する工程とを有する半導体装置の製
    造方法において、 前記多層配線のうち少なくとも一つの第n層目の配線層
    の下地となる層間絶縁膜の形成工程は、 シランを主原料とするプラズマCVDにより第1のシリ
    コン酸化膜を堆積形成する工程と、 前記第1のシリコン酸化膜上に有機オキシシランを主原
    料とするCVD又はスピンオングラスにより第2のシリ
    コン酸化膜を堆積形成する工程と、 前記第2のシリコン酸化膜の表面を300〜450℃の
    熱処理を行う工程と、 前記第2のシリコン酸化膜上にシランを主原料とするプ
    ラズマCVDにより第3のシリコン酸化膜を堆積形成す
    る工程とを有し、 前記多層配線を形成する工程の後、前記第1のシリコン
    酸化膜を堆積する前に、前記多層配線を400℃以下の
    熱処理する工程を有する ことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板に電荷蓄積層を有する不揮
    発性メモリセルを含む回路素子を集積形成する工程と、 前記回路素子上に層間絶縁膜を介してTiN膜を含む
    層配線を形成する工程と、 前記多層配線の最上層を覆ってプラズマCVDにより堆
    積されたシリコン窒化膜を含むパシベーション膜を形成
    する工程とを有する半導体装置の製造方法において、 前記多層配線のうち少なくとも一つの第n層目の配線層
    の下地となる層間絶縁膜の形成工程は、 シランを主原料とするプラズマCVDにより第(n−
    1)層目の配線の段差を反映した表面段差を有する第1
    のシリコン酸化膜を堆積形成する工程と、 前記第1のシリコン酸化膜上に有機オキシシランを主原
    料とするCVD又はスピンオングラスにより第2のシリ
    コン酸化膜を堆積形成する工程と、 前記第2のシリコン酸化膜の表面を300〜450℃の
    熱処理を行う工程と、 前記第2のシリコン酸化膜上にシランを主原料とするプ
    ラズマCVDにより第3のシリコン酸化膜を堆積形成す
    る工程とを有し、 前記多層配線を形成する工程の後、前記第1のシリコン
    酸化膜を堆積する前に、前記多層配線を400℃以下の
    熱処理する工程を有する ことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のシリコン酸化膜の表面の熱処
    理を行う工程は、前記第2のシリコン酸化膜の表面を平
    坦化処理した後に行われる請求項3又は4に記載の半導
    体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記多層配線に施される熱処理の温度
    は、380〜400度である請求項3又は4に記載の半
    導体装置の製造方法。
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