JP3458716B2 - 切り起こし構造 - Google Patents

切り起こし構造

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JP3458716B2
JP3458716B2 JP21826698A JP21826698A JP3458716B2 JP 3458716 B2 JP3458716 B2 JP 3458716B2 JP 21826698 A JP21826698 A JP 21826698A JP 21826698 A JP21826698 A JP 21826698A JP 3458716 B2 JP3458716 B2 JP 3458716B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切り起こし片の変
形を有効に防止する切り起こし構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】部材の一部を切り起こして切り起こし片
を形成し、引っ掛け爪や抜け止め等として使用すること
が従来から行われている。引っ掛け爪として使用する場
合の具体例としては、スチール製の棚板の側面の一部を
切り起こして切り起こし片を形成し、この切り起こし片
を棚の支柱等に形成したフック孔に引っ掛け、棚板を支
柱間に架設するようにしているものが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、部材の
一部を切り起こして切り起こし片を形成する場合、部材
側には切り起こし片に対応した開口が残される。そのた
め、仮に切り起こし片に開口方向への外力が働いた場
合、該切り起こし片が開口内に押し戻され、塑性変形し
てしまうことがある。このように塑性変形を起こしてし
まうと、元の形状に復帰させることは難しく、引っ掛け
爪や抜け止めとしての本来の機能を果たし得ない恐れが
ある。特に、切り起こし片を前述したような棚板の側面
から突設して形成している場合、搬送時や施工時等に他
の部材と接触する等して外力が働きやすい。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような不具合を解消
するために、本発明は、切り起こし片の縁部の一部に該
縁部と略直交する方向に偏位した偏位部を形成し、この
偏位部と部材側の開口に残された偏位部の位相のずれに
より、切り起こし片の開口内への押し戻しを有効に防止
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、部材の一部
を切り起こして、部材の側面に対して一旦ある角度をも
って外方に起こされた起立部とこの起立部から延出して
なる延出部とを具備しフック孔に引っ掛ける引っ掛け爪
となる切り起こし片を形成するものであって、前記切り
起こし片の起立部の縁部の一部に該縁部と略直交する方
向に偏位した偏位部を形成してなるものである。例え
ば、切り起こし片の縁部の一部に、内方に偏位する偏位
部を形成すると、切り残された部材側の開口の縁部に
は、前記内方に偏位する偏位部に対応して外方に偏位す
る偏位部が形成される。通常、切り起こし片は、部材の
切り出し面に対して一旦ある角度をもって外方に起こさ
れた後、前記切り出し面に対して略平行方向若しくはや
や傾斜した方向に延出されるため、切り起こし片側の偏
位部と、開口側の偏位部の位相が縁部方向に若干ずれる
こととなる。したがって、切り起こし片に開口方向への
外力が働くと、切り起こし片は変形して開口内に押し戻
されようとするが、開口側の偏位部がそれを阻止して、
切り起こし片は大きく変形することを免れる。そして、
塑性変形を起こさなければ、部材の弾性により元の形状
に略近い形状にまで復帰することができる。
【0006】偏位部の具体的な実施の形態としては、切
り起こし片の縁部より内方に偏位した凹部であるもの
や、切り起こし片の縁部より外方に偏位した凸部である
もの、或いは、波型形状をなすものを挙げることができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。本実施例では、本発明の切り起こし構造
1を、図1に示すような棚2に適用した場合について説
明する。この棚2は、四隅に配設した四本の支柱3間の
上部及び下部に頂版4及び底版5を固設し、前記頂版4
及び底版5間に複数の棚板6を架設してなるスチール製
のものである。
【0008】支柱3は、直交する二側壁31から構成さ
れる平面視略L字形状をなすもので、前記両側壁31の
上端31aから下端31bに亘って複数のフック孔32
を有し、上端、下端31a、31bに頂版4、底版5を
ボルト等の止着具により固設している。棚板6は、板金
素材を折り曲げして形成した平面視矩形状のものであ
り、その左右の側面61の一部を切り起こして切り起こ
し片たる引っ掛け爪7を形成し、この引っ掛け爪7を前
記支柱3のフック孔32に引っ掛けることにより支柱3
間に高さ調節可能に架設されている。
【0009】このような構成のものにおいて、本実施例
では、図2に示すように、前記引っ掛け爪7の縁部71
に一対の凹部72を形成することによって、本発明の切
り起こし構造1を実現している。引っ掛け爪7は、図3
に示すように、先ず、基端部73を残して側面61を略
矩形状にカッター等で切り欠いた後、図4及び図5に示
すように、外方に押し出して形成されるが、本実施例で
は、切り欠き時に、基端部73近傍の左右の直線状の側
縁部71aに一対の凹部72が形成されるように切り欠
いている。そのため、切り起こし後には、棚板6の側面
61側に該引っ掛け爪7の形状に対応した開口8が形成
される。すなわち、この開口8は、左右の側縁部81に
前記凹部72と対応した一対の凸部82を有してなる。
引っ掛け爪7は、図5に示すように、側面61に対して
一旦ある角度をもって外方に起こされた起立部74と、
前記側面61に対してやや傾斜した方向に前記起立部7
4から延出してなる延出部75とを具備してなり、前記
起立部74の左右両縁に凹部72を形成している。この
ように、起立部74に凹部72を形成しているので、引
っ掛け爪7側の凹部72と、開口8側の凸部82の位相
が縁部方向に若干ずれることとなる。
【0010】このような構成のものにおいて、図6に示
すように、引っ掛け爪7に矢印の方向へ外力が働くと、
引っ掛け爪7は図中想像線で示すように変形して開口8
内に押し戻されようとするが、完全に塑性変形を起こし
てしまう前に開口8の凸部82と引っ掛け爪7の一部と
が干渉してそれ以上の変形を阻止される。そして、引っ
掛け爪7が、完全に塑性変形を起こしていなければ、部
材の弾性により図中実線で示す元の形状と略近い形状に
まで復帰する。
【0011】したがって、搬送時や施工時に他の部材と
引っ掛け爪7が接触して外力が働いても、引っ掛け爪7
が開口8内に押し戻されて大きく変形することを有効に
防止し、支柱3取着時に、引っ掛け爪7としての本来の
機能を適正に発揮することができる。しかも、大幅な設
計変更や部品点数の増加を行うことなく、引っ掛け爪7
の形状を工夫するだけで本発明の構成を実現することが
できる。
【0012】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例に限定されるものではない。例えば、上述した実施
例では、棚板6に直接引っ掛け爪7を形成した場合につ
いて説明したが、図7に示すように、棚受け9の一部に
引っ掛け爪7を設け、該引っ掛け爪7をフック孔32に
引っ掛けて棚受け9を支柱3に取着し、この棚受け9上
に棚板6を載置するようにしてもよいのは勿論である。
また、引っ掛け爪7の偏位部の形状や位置は本実施例の
ものに限定されず、図8に示すような凸部10や、図9
に示すような複数の凹凸部から形成される波型部11で
あってもよいのは勿論である。さらに、本発明の切り起
こし片の用途は、上述した引っ掛け爪7に限定されず、
例えば、引き出しの抜け止めとして使用する等、種々の
用途に適用し得るものである。その他の構成も、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の切り起こし構造は、切り起こし片の起立部
縁部の一部に該縁部と略直交する方向に偏位した偏位
部を形成しているので、搬送、施工時に、他の部材に接
触する等して外力が加わっても、切り起こし片が開口内
に押し戻されて大きく変形することを有効に防止して、
例えば、引っ掛け爪や抜け止めとしての本来の機能を適
正に発揮することができる。
【0014】しかも、切り起こし片の形状を工夫するだ
けでよく、大幅な設計変更や部品点数の増加等を行う必
要がない。偏位部が、切り起こし片の縁部より内方に偏
位した凹部である、若しくは、切り起こし片の縁部より
外方に偏位した凸部であるならば、偏位部の加工を容易
に行うことができる。
【0015】偏位部が、波型形状をなすならば、切り起
こし片の変形をより有効に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の要部を示す斜視図。
【図3】同実施例において切り起こし片を切り起こす前
の状態を示す正面図。
【図4】同実施例において切り起こし後の状態を示す正
面図。
【図5】同図4に対応するA−A線側断面図。
【図6】同作用説明図。
【図7】同実施例における他の使用例を示す要部分解斜
視図。
【図8】同実施例の一変形例を示す正面図。
【図9】同実施例の他の変形例を示す正面図。
【符号の説明】
1…切り起こし構造 6…部材(棚板) 7…切り起こし片(引っ掛け爪) 71…縁部 71a…側縁部 72…偏位部(凹部) 10…偏位部(凸部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−42970(JP,A) 特開 昭59−205572(JP,A) 実開 昭57−7620(JP,U) 実開 平3−24539(JP,U) 実開 昭63−71933(JP,U) 実開 平1−149316(JP,U) 実開 昭63−36330(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 96/06 A47B 55/00 A47B 47/00 - 47/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部材の一部を切り起こして、部材の側面に
    対して一旦ある角度をもって外方に起こされた起立部と
    この起立部から延出してなる延出部とを具備しフック孔
    に引っ掛ける引っ掛け爪となる切り起こし片を形成する
    ものであって、前記切り起こし片の起立部の縁部の一部
    に該縁部と略直交する方向に偏位した偏位部を形成し
    て、この偏位部と部材側の開口に残された偏位部の位相
    をずらしてなることを特徴とする切り起こし構造。
  2. 【請求項2】前記偏位部が、前記切り起こし片の縁部よ
    り内方に偏位した凹部であることを特徴とする請求項1
    記載の切り起こし構造。
  3. 【請求項3】前記偏位部が、前記切り起こし片の縁部よ
    り外方に偏位した凸部であることを特徴とする請求項1
    記載の切り起こし構造。
  4. 【請求項4】前記偏位部が、波型形状をなすことを特徴
    とする請求項1記載の切り起こし構造。
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