JP3458125B2 - 全自動貫入試験装置 - Google Patents

全自動貫入試験装置

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JP3458125B2
JP3458125B2 JP28290098A JP28290098A JP3458125B2 JP 3458125 B2 JP3458125 B2 JP 3458125B2 JP 28290098 A JP28290098 A JP 28290098A JP 28290098 A JP28290098 A JP 28290098A JP 3458125 B2 JP3458125 B2 JP 3458125B2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地盤の調査を行なう
ための標準貫入試験装置に関し、特に、当該貫入試験を
全自動にて行なう全自動貫入試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル,工場等の建造物の建築や高速道
路,ダム等の土木工事を行なう際には地盤の調査が行な
われる。この調査はJISに基づく「標準貫入試験」が
最も普及した調査方法として広く行なわれている。この
「標準貫入試験」は、63.5Kgのハンマーを地上7
5cmの高さより自由落下させ、標準貫入試験用のサン
プラーを地中に打ち込み、当該サンプラーが地中30c
mに沈み込むのに要する打撃の回数をN値として当該地
盤の支持強度を表している。このような試験を各調査地
点における地中1m毎に行う。
【0003】図6は、前記従来における標準貫入試験を
行なうための装置とその試験方法を説明する図である。
図において、この試験装置101は、その先端部に、図
示しない前記サンプラーが取り付けられるとともにその
中程にノッキングヘッド102aが固設されて地中に打
ち込まれるボーリングロッド102と、このボーリング
ロッド102に貫通して上下動する重量63.5Kgの
ハンマー103と、このハンマー103を吊下するマニ
ラロープ104及び、吊下げ滑車105,コーンプーリ
106から概略構成されている。滑車105を吊り下げ
るためのやぐらの図示は省略している。また、符号10
7は、地中1m毎の調査用孔を穿孔するためのボーリン
グマシンである。
【0004】以上のような装置構成により、作業者がマ
ニラロープ104を引き、ハンマー103を、ノッキン
グヘッド102aの取り付け位置から75cmの高さに
目測にて持ち上げ、次いで自由落下させる。これにより
ハンマー103は、ノッキングヘッド102aまで落下
し、この落下の衝撃により、当該ボーリングロッド、し
たがってその先端に取り付けられているサンプラーが地
中に打ち込まれる。このようなハンマー103の持ち上
げ,自由落下を、前記サンプラーが地中に30cm打ち
込まれるまで行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法では次のような問題点が指摘される。 (1) ハンマー103を75cmの高さに引き上げるとい
う、引き上げ高さの確認を目測で行なっているために、
各持ち上げ毎にばらつきが生じやすく、正確な打撃エネ
ルギーが得られない。 (2) ハンマーの引き上げは、マニラロープ104を作業
者が引くという、人力で行なっているが、一回の地盤調
査中に、数十回から数百回の引き上げを行なうことか
ら、たいへんな重労働となっている。 (3) 30cm貫入したことの記録は、何回打撃したかを
作業者がカウントし、ノートに記入する方法で行なって
いるが、カウント間違いや記入間違いが発生することが
あり、また、作業者による意識的なデータ改ざんの虞が
ある。 (4) 機械化によるN値の測定が待望されているにもかか
わらず、実用的な自動装置が開発されておらず、今だ従
来の手動式に頼っている。
【0006】本発明は、前記問題点に鑑みて創案された
ものであり、ハンマーの引き上げ及び自由落下の操作
と、打撃回数のカウント、標準貫入試験用サンプラーの
貫入量の測定、N値算出を全自動で行なう全自動貫入試
験装置の提供をその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題を解決
するために、先端にサンプラーが取り付けられて地盤に
没入されるボーリングロッド(3)と、このボーリング
ロッドを地中に打ち込むために紐状体(5)にて吊下さ
れるハンマー(4)と、前記紐状体を巻取りドラム(1
0h)にて巻き取って前記ハンマーを所定高さに上昇さ
せるハンマー上昇手段(9,10,12)と、前記紐状
体を巻取りドラムに巻き取る際の余長の紐状体の巻き取
りが終了したときにハンマーの上昇開始点を検出する上
昇開始検出手段(9e,10i,12)と、上昇開始検
出手段によって検出された上昇開始点から紐状体の巻取
りドラムへの巻取り量を検出すると共に検出した巻取り
量に基づいてハンマーの位置を検出する巻取り量検出手
段(10m,12)と、巻取り量検出手段が検出した巻
取り量に基づいてハンマーの上昇長を演算するハンマー
上昇長演算手段(12)と、ハンマー上昇長演算手段が
演算したハンマーの上昇長が所定値となったときにハン
マーを自由落下させて前記ボーリングロッドを地中に打
ち込むハンマー落下手段(9d,10i,12)と、
ンマーの自由落下後における余長の紐状体の巻き取りが
終了した後に上昇開始検出手段が検出したハンマーの上
昇開始点と巻取り量検出手段が検出した紐状体の巻取り
量とに基づいて前記サンプラーの貫入量を演算する貫入
量検出手段(12)と、当該貫入量検出手段にて検出さ
れる貫入量が所定量に達するまで前記ハンマーの上昇及
び自由落下を繰り返す繰返し制御手段(12)と、この
繰り返しの回数を記録する記録手段(12)とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0008】また、前記巻取りドラムの回転軸(10
g)と、動力源にて駆動される入力軸(9c)とを備
え、当該巻取りドラムの回転軸と入力軸の間に、任意に
軸間の接続,切り離しが可能な軸接続手段を設けた構成
とするものである。
【0009】また、前記上昇開始検出手段は、前記巻取
りドラムに固設された第1の接触カム(10i5 )と、
当該巻取りドラム軸の軸方向に移動可能に、かつ弾性部
材(10i2 )にて前記第1の接触カム方向に弾圧され
て接触するように取り付けられた第2の接触カム(10
i4 )とを備えるとともに、前記第1の接触カムと第2
の接触カムのそれぞれの接触面をスパイラル形状に形成
し、前記上昇開始点において前記紐状体の張力が増大す
る際に、前記第2の接触カムが前記弾性部材の弾性力に
抗して前記スパイラル面を滑って軸方向に移動する際の
当該移動を移動検出手段(9e)にて検出し、この移動
検出手段は、前記第2の接触カムに固設されて巻取りド
ラム軸の周囲に放射状に取り付けられる円盤部(10i
3)と、前記上昇開始点において当該円盤部が軸方向に
移動するのを検出するセンサ(9e)からなり、前記巻
取り量検出手段は、巻取りドラムの回転量に応じて信号
を出力する信号出力手段(10m)と、当該信号出力手
段の発する信号を計測するする信号計測手段(13)
と、この信号計測手段にて計測された信号に基づいて巻
取り量を演算する演算手段(13)とからなる構成とす
るものである。
【0010】また、前記貫入量検出手段は、前記ハンマ
ーを所定距離上昇させる際における巻取りドラムの回転
量及び当該ハンマーが自由落下する際における巻取りド
ラムの回転量に応じて信号を出力する信号出力手段(1
0m)と、当該信号出力手段の発する信号を計測する信
号計測手段(13)と、当該信号計測手段にて計測され
た信号に基づいて前記貫入量を演算する演算手段(1
3)とからなる構成とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明に係る全自動貫入
試験装置の全体外観図である。図において、この全自動
貫入試験装置1は、試験用孔形成のためのボーリングマ
シン2と、ノッキングヘッド3aが固設されたボーリン
グロッド3と、このボーリングロッド3に貫通して上下
慴動するウエイトハンマー4と、このウエイトハンマー
4を吊下するための、前記紐状体としてのロープ5と、
このロープ5が掛け回されるスナッチブロック6及びヤ
グラ7と、前記ロープ5を巻き取るための巻取り装置8
と、装置制御を行なう制御装置12とから概略構成され
ている。
【0012】前記ボーリングロッド3は、その先端に、
図示しない前記サンプラーが取り付けられて、穿孔され
た試験用孔に当該先端部が嵌入されている。そして、図
示の例では、長手方向地面から上方三分の一程度の位置
にノッキングヘッド3aが固設されている。このノッキ
ングヘッド3aの上方には、ウエイトハンマー4が当該
ボーリングロッド3の軸方向上下に慴動可能に嵌合して
いる。このウエイトハンマー4は、前記ロープ5の一端
に結び付けられており、当該ロープ5はヤグラ7の突端
部に吊り下げられたスナッチブロック6に掛回され、そ
の他端が巻取り装置8に巻き取られるようになってい
る。この巻取り装置8にロープ5が巻き取られると、ウ
エイトハンマー4が、嵌合するボーリングロッド3の軸
線に沿って75cm上昇し、この位置から前記ノッキン
グヘッド3aまで自由落下する。この落下時の衝撃によ
り、ボーリングロッド3、したがってその先端に取り付
けられている図示しないサンプラーが地中に打ち込まれ
る。
【0013】図2は前記巻取り装置8の正面断面図であ
る。前記図1には、当該巻取り装置8の左側面が図示さ
れている。図2において、この巻取り装置8は、入力軸
部9と巻取りドラム部10とから概略構成される。入力
軸部9は、ブラケット9aにボルトで固設されたベアリ
ング部9bと、このベアリング部9bに回転可能に軸支
される第1の入力軸9cと、この第1の入力軸9cの先
端部に取り付けられて回転する入力軸側の電磁クラッチ
部9dとからなる。図2に示す入力軸部9の右方には、
図示しないスプロケットが取り付けられており、このス
プロケットと、前記図1に示すボーリングマシン2の回
転軸とがチェーン(図1に示す符号B)に掛合されて、
当該入力軸部9が駆動される。
【0014】前記入力軸側の電磁クラッチ部9dは、制
御信号による電流に基づいて励磁されるコイル部9d1
と、このコイル部9d1 と一体に形成されて前記励磁に
よる吸着力を伝達するための吸着円盤部9d2 とからな
る。励磁された吸着円盤部9d2 に、後述する吸着突起
部10i1 が吸着されて、入力軸部9側の回転を、巻取
りドラム部10に伝達するようになっている。
【0015】次に、巻取りドラム部10について説明す
る。この巻取りドラム部10は、ブラケット10a,1
0b,10cにベアリング部10d,10e,10fが
固設されており、このベアリング部10d,10e,1
0fにドラム軸10gが回転自在に軸支されている。そ
して、このドラム軸10gに、前記ロープ5を巻き取る
ための巻取りドラム10hが固設されている。
【0016】前記ドラム軸10gの右端には、ドラム軸
側の電磁クラッチ部10iが取り付けられている。この
電磁クラッチ部10iは、前記入力軸部9の吸着円盤部
9d2 に吸着される吸着突起部10i1 と、この吸着突
起部10i1 に弾性部材としてのスプリング10i2 を
介して一体に取り付けられる円盤部10i3とからな
る。そして、このドラム軸側の電磁クラッチ部10i
は、ドラム軸10gに設けられた滑りキー10jを介し
て取り付けられており、この滑りキー10jによってド
ラム軸10gの軸方向に移動可能に取り付けられてい
る。
【0017】すなわち、前記入力軸側の電磁クラッチ部
9dが励磁されて作動すると、発生した磁力により吸着
突起部10i1 を引きつける。この吸着突起部10i1
は弾性部材に支持されて取り付けられていることから、
前記引きつけにより当該吸着突起10i1 は入力軸側の
電磁クラッチ部9dに移動して吸着され、これにより入
力軸部9の回転がドラム軸10gに伝えられてロープ5
の巻き取りが行なわれるようになっている。また、後述
するように前記励磁が停止されると、電磁クラッチ部9
dと吸着突起部10i1 相互の接続が解除されることか
らロープ5の巻き取りが停止され、同時に、上昇したウ
エイトハンマー4が自由落下して打ち込みが行なわれ
る。
【0018】次に、円盤部10i3 について説明する。
この円盤部10i3 は、巻取りドラム10hにてロープ
5を巻き取る際において、ウエイトハンマー4の上昇長
を正確に計測するために、余長ロープの巻き取りが終了
してウエイトハンマー4が上昇する瞬間を検出するため
のものである。すなわち、図3に示すように、円盤部1
0i3 は、この円盤部10i3 と一体に形成された接触
カム10i4を備えている。他方、この接触カム10i4
と接触する接触カム10i5 がドラム10hに固設さ
れている。そして、接触カム10i4 と接触カム10i
5 のそれぞれの接触面Cは、相互にスパイラル状に形成
されて、密着,接続されている。
【0019】接触カム10i4 は、スプリング10i2
の弾性力により図面左方に押圧されているが、このスプ
リング10i2 の弾性力は、巻き取られるロープ5に大
きな負荷がかかっていない場合、すなわち、ロープ5の
張力が小さい余長ロープの巻き取りの際には、接触面C
の摩擦抵抗力はスプリング10i2 の弾性力となり、ス
プリング10i2 の弾性力にて接触カム10i4 を他方
の接触カム10i5に押しつけて接触させる状態を保
つ。余長ロープ5の巻き取りがすすみ、ウエイトハンマ
ー4の持ち上げが開始されるとロープ5の張力が増加す
るが、前記スプリング10i2 は、この張力の増加に耐
えきれない程度の弾性力に設定されている。
【0020】したがって、ウエイトハンマー4の持ち上
げが開始されてロープ5の張力が増加すると、接触カム
10i4 は、スプリング10i2 の弾性力に抗して前記
スパイラル状の接触面Cを滑動し、図面右方に移動す
る。この移動により、当該接触カム10i4 と一体に形
成されている前記円盤部10i3 も右移動し、この右移
動を、前記原点検出センサとしてこの実施の形態で用い
られる近接センサ9eが検出する。このように、ウエイ
トハンマー4の上昇の瞬間を正確に検出可能となってい
る。
【0021】次に、巻取りドラム10hの左方には、コ
イル部10k1 を有する電磁ブレーキ10kが取り付け
られている。この電磁ブレーキ10kは、後述する制御
信号に基づき、ドラム軸10gに固設されたブレーキ円
盤部10lをコイル部10k1 に吸着して、回転するド
ラム軸10g、したがって巻取りドラム10hにブレー
キをかけてその回転を止めるものである。
【0022】また、ドラム軸10gの左端には、当該ド
ラム軸10gの正転及び逆転のそれぞれの回転量すなわ
ち回転数を検出するための前記信号出力手段であり、ま
た、距離計測センサとして、この実施の形態で用いられ
るロータリーエンコーダ10mが、前記ブラケット10
cに一体として取り付けられている。このロータリーエ
ンコーダ10mの出力するパルス数をカウントすること
により、前記ウエイトハンマー4の持ち上げ高さ、すな
わち75cmの持ち上げ高さや、前記サンプラーが30
cm貫入したこと等を演算,検出する。この実施の形態
では、出力される1パルスがロープ長1mmに設定され
ている。
【0023】したがって、前記余長ロープの巻き取り
後、ロープ5の巻き取り時における出力信号を計測し、
前記上昇開始点から、マイナス750パルス(ロープ巻
き取り時の信号の方向をマイナスとする)を検出するこ
とにより、電磁クラッチ部9dの励磁を解除して、巻き
取りを中止すると共に、ウエイトハンマー4を自由落下
させる。またウエイトハンマー4を自由落下させる際に
は、ロープ5の繰り出し時における出力信号を計測し、
検出原点からプラス300パルス、すなわち前記ボーリ
ングロッド3の先端に取り付けた前記サンプラーが30
cm貫入したことを検出,演算するまで、余長ロープの
巻き取りと、ロープ5の巻き取り及びウエイトハンマー
4の自由落下の一連の動作を繰り返す。この結果、N値
の算出を行なう。
【0024】また、この巻取り装置8は、巻取りドラム
10h部分を除いて、装置カバー9f,10nにてカバ
ーされるとともに、取り付け台8aにて、図1に示す基
台11に載置,固設されている。そして、装置近傍に配
置される制御装置12が接続線にて接続されている。
【0025】図4は制御装置12の構成を示す図であ
る。この制御装置12は、CPU,メモリ,カウンタ,
タイマ,演算部等から構成されてデータ処理を行なう処
理部13と、データ表示を行なうためのCRT等の表示
装置14、キーボード,スタートスイッチ,非常停止ス
イッチ等の入力機構15、プリンタやフロッピーディス
ク,MO等のドライブなどからなる測定データ出力装置
16から概略構成されている。前記処理部13のメモリ
には、装置制御用のプログラムが格納されるとともに、
打撃回数が記録される。同じくカウンタは、前記ロータ
リーエンコーダ10mから出力されるパルス数をカウン
トする。タイマは、ウエイトハンマー4が自由落下し
て、ロープ5の繰り出し量を検出する時間をカウントす
る。
【0026】また、インターフェース17を備え、この
インターフェース17には、前記上昇開始点検出センサ
としての近接センサ9eと、前記距離計測センサとして
のロータリーエンコーダ10mと、巻き上げ,落下,停
止機構18としての、前記電磁クラッチ部9d,電磁ブ
レーキ10k,エンジン機構等のデータ線が接続され
る。なお、この制御装置12は、パーソナルコンピュー
タ、いわゆるパソコンシステムにそのまま代替すること
が可能である。
【0027】以上のように構成される全自動貫入試験装
置1の作動を図5のフローチャートを参照して説明す
る。以下の作動は、制御装置12が所定のプログラムに
基づいて装置各部を制御するものである。先ず、検出原
点の設定を行なう(ステップS0)。検出原点の設定
は、前記ロータリーエンコーダ10mから出力されるパ
ルス数をカウントするカウンタをゼロに初期化するもの
であり、これを基準として予備打ち、本打ち及び後打ち
時の貫入量の計測を行なう。検出原点の設定は、一番最
初の余長ロープの巻き取りが終了した瞬間にのみカウン
タをゼロに初期化するものであり、ひき続き、ロープ5
の巻き取りを行い予備打ち(ステップS1)う行なう。
この予備打ちは、所定の深度までボーリングされた試験
用孔の孔底にサンプラーを降ろし、ノッキングヘッド3
aをウエイトハンマーにて打撃し、当該サンプラーを1
5cm貫入させるものである。すなわち、作業者が、図
1に示すボーリングマシン2を始動させる。これによ
り、図示しない単気筒ディーゼルエンジンが始動し、所
定のレバー操作により、当該単気筒ディーゼルエンジン
の回転力が巻取り装置8の入力軸部9に伝達され、第1
の入力軸9cが回転を始める。
【0028】次いで、前記入力機構15に備えるスター
トスイッチのオン操作により、電磁クラッチ部9d,1
0iをオン(接続)とするとともに、電磁ブレーキ部1
0iをオフ(開放)とする。これにより巻取りドラム1
0hが回転して余長ロープを巻き取り始める。余長ロー
プの巻き取りが終了した瞬間にカウンタをゼロに初期化
し、検出原点の設定を行なう。ひき続きロープ5を巻き
取ってウエイトハンマー4を所定の高さに持ち上げ、自
由落下させる。ただし、検出原点の設定は、一回のみで
あり、これ以後のロープ5の巻き取り時にはカウンタの
初期化は行なわない。前記自由落下により打ち込みが行
なわれ、サンプラーを15cmまで貫入させる。この1
5cm貫入したことの検出は、ウエイトハンマー4を持
ち上げる際のロープ5の巻取り量と、ウエイトハンマー
4を自由落下させた際のロープ5の繰り出し量との差を
処理部13の演算部にて演算することにより行なう。こ
の点については後に詳述する。
【0029】前記予備打ちによりサンプラーの貫入量が
15cmに達すると(ステップS2)、続いて本打ちを
行なう(ステップS3)。この本打ちは50回を限度と
して行なわれ(ステップS4)、サンプラーの貫入量が
30cmに達する前に打撃回数が50回に達すると、処
理部13のメモリに打撃回数50を記録し(ステップS
9)、終了となる。
【0030】前記ステップ3における本打ちはサンプラ
ーの貫入量が30cmに達するまで行なわれるが、この
貫入量の検出について説明する。先ず、余長ロープの巻
き取りが終了してウエイトハンマー4の持ち上げが開始
される瞬間には、前記のように電磁クラッチ部10iの
円盤部10i3 が瞬間的に右移動することから、この右
移動を近接センサ9eにて上昇開始点を検出する。この
検出に基づき一回の打撃数がカウントされて、このカウ
ント数を前記処理部13のメモリに記憶する。
【0031】次いで、巻取りドラム10hの回転により
ロープ5の巻き取りが行なわれる。この巻き取りにより
ウエイトハンマー4が上昇する。ロープ5の巻取りの際
のドラム軸10gの回転量はロータリーエンコーダ10
mの出力するパルス数として出力され、当該出力された
パルスは、制御装置12の処理部13に備えるカウンタ
にてカウントされる。ロープ5の1mmの移動に1パル
ス出力するように設定されていることから、上昇開始点
からマイナス方向に750パルスがカウントされると、
コイル部9d1 の励磁を停止し、吸着円盤部9d2 と吸
着突起部10i1 の接続が解除される。これにより、入
力軸部9と巻取りドラム部10との係合が外れることか
らウエイトハンマー4は自由落下する。この自由落下し
たウエイトハンマー4がノッキングヘッド3aに衝突し
て打ち込みが行なわれる。
【0032】ウエイトハンマー4の自由落下の際のロー
プ5の繰り出しに伴うドラム軸10gの回転と同時に、
前記ロータリーエンコーダ10mが正転(この方向を正
転とする)し、プラス方向の信号を出力してカウンタが
加算する。次いで、電磁ブレーキ10kをオフ(開
放)、電磁クラッチ9d,10iをオン(接続)し、余
長ロープの巻き取りを行なうと同時に、前記ロータリー
エンコーダ10mが逆転しマイナス方向の信号を出力し
てカウンタが減算する。この余長ロープの巻き取りが終
了した瞬間に、前記のように近接センサ9gが作動し、
一回の打撃数が記録される。この際に、ロータリーエン
コーダ10mの正転と逆転に伴うカウンタの加減算の結
果に基づいて貫入量が算出される。この算出は、上昇開
始点からのロープ5の巻取り量である750の減算と自
由落下でのロープ5の繰り出し量の加算及び、余長ロー
プの巻取り量の減算の結果である。この貫入量が30c
mに達するまで前記ステップS3に戻り、ロープの巻き
取りとハンマーの打ち込みを行なう(ステップS5)。
【0033】30cmの貫入が検出されると、打撃回数
を前記処理部13のメモリに記録するとともに(ステッ
プS6)、後打ちが行なわれる(ステップS7)。この
後打ちは、5cmの貫入量が検出されるまで行ない(ス
テップS8)、終了となる。
【0034】以上のような装置制御により、標準貫入試
験が全自動で行なわれる。処理部13のメモリには打ち
込みの回数等のデータが記録されており、N値算出等の
所定のデータ加工が行なわれる。このデータは、入力機
構15に備えるキーボードの操作により、所定のフォー
マットに基づいたデータシートがプリンター18にて打
ち出される。また、CRT15に出力して確認すること
もできる。
【0035】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
ることなく、自由に改変が可能であり、例えば、前記ロ
ープ5は、巻き取り,繰り出し長の計測が可能な例えば
細身のワイヤーロープ等を用いてもよい。また、原点検
出センサとして、前記近接センサ9e以外にも例えば、
軸方向に移動する円盤部10i3 にアクチュエータのア
ーム部を配して、機械的に検出するようにしてもよい。
さらに、ロープ5の巻き取り,繰り出し長の検出には、
例えば当該ロープ5にローラを当接させ、このローラの
回転量をカウントする構成としてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、ハン
マーの引き上げ及び自由落下の操作と打撃回数のカウン
ト、標準貫入試験用サンプラーの貫入量の測定、N値算
出を全自動で行なう全自動貫入試験装置を実現すること
ができる。これにより、ハンマーの引き上げ高さが常に
一定になり、データ改ざんの虞もなく、また、従来のよ
うに人手によってハンマーを引き上げる作業が不要にな
ることから、安全,正確かつ迅速に、また、楽な作業に
て貫入試験を行なうことができるようになる等の優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る全自動貫入試験装置の全体外観図
である。
【図2】巻取り装置8の正面断面図である。
【図3】接触カム10i4 ,10i5 の接触部の詳細を
説明する図である。
【図4】制御の構成を示す図である。
【図5】本発明の作動を説明するフローチャートであ
る。
【図6】従来における前記標準貫入試験を行なうための
装置とその試験方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 全自動貫入試験装置 2 ボーリングマシン 3 ボーリングロッド 4 ウエイトハンマー 5 ロープ 8 巻取り装置 9 入力軸部 9c 第1の入力軸 9d 電磁クラッチ部(入力軸側の) 9d2 吸着円板部 9e 近接センサ 10 巻取ドラム部 10g ドラム軸 10h 巻取りドラム 10i 電磁クラッチ部(ドラム軸側の) 10i1 吸着突起 10i2 スプリング 10i3 円板部 10i4 接触カム 10i5 接触カム 10k 電磁ブレーキ部 10l ブレーキ円板部 10m ロータリーエンコーダ 12 制御装置 13 処理部 14 表示装置 15 入力機構 16 測定データ出力装置 17 インターフェース 18 停止機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木 野 直 樹 静岡県静岡市牧ケ谷2078番地 静岡県静 岡工業技 術センター内 (72)発明者 鈴 木 律 夫 静岡県藤枝市横内800番地の30 (56)参考文献 特開 平7−102546(JP,A) 特開 平5−312704(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 1/02 G01N 3/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にサンプラーが取り付けられて地盤
    に没入されるボーリングロッドと、このボーリングロッ
    ドを地中に打ち込むために紐状体にて吊下されるハンマ
    ーと、前記紐状体を巻取りドラムにて巻き取って前記ハ
    ンマーを所定高さに上昇させるハンマー上昇手段と、
    記紐状体を巻取りドラムに巻き取る際の余長の紐状体の
    巻き取りが終了したときにハンマーの上昇開始点を検出
    する上昇開始検出手段と、上昇開始検出手段によって検
    出された上昇開始点から紐状体の巻取りドラムへの巻取
    り量を検出すると共に検出した巻取り量に基づいてハン
    マーの位置を検出する巻取り量検出手段と、巻取り量検
    出手段が検出した巻取り量に基づいてハンマーの上昇長
    を演算するハンマー上昇長演算手段と、ハンマー上昇長
    演算手段が演算したハンマーの上昇長が所定値となった
    ときにハンマーを自由落下させて前記ボーリングロッド
    を地中に打ち込むハンマー落下手段と、ハンマーの自由
    落下後における余長の紐状体の巻き取りが終了した後に
    上昇開始検出手段が検出したハンマーの上昇開始点と巻
    取り量検出手段が検出した紐状体の巻取り量とに基づい
    前記サンプラーの貫入量を演算する貫入量検出手段
    と、当該貫入量検出手段にて検出される貫入量が所定量
    に達するまで前記ハンマーの上昇及び自由落下を繰り返
    す繰返し制御手段と、この繰り返しの回数を記録する記
    録手段とを備えたことを特徴とする全自動貫入試験装
    置。
  2. 【請求項2】 前記巻取りドラムの回転軸と、動力源に
    て駆動される入力軸とを備え、当該巻取りドラムの回転
    軸と入力軸の間に、任意に軸間の接続,切り離しが可能
    な軸接続手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    全自動貫入試験装置。
  3. 【請求項3】 前記上昇開始検出手段は、前記巻取りド
    ラムに固設された第1の接触カムと、当該巻取りドラム
    軸の軸方向に移動可能に、かつ弾性部材にて前記第1の
    接触カム方向に弾圧されて接触するように取り付けられ
    た第2の接触カムとを備えるとともに、前記第1の接触
    カムと第2の接触カムのそれぞれの接触面をスパイラル
    形状に形成し、前記上昇開始点において前記紐状体の張
    力が増大する際に、前記第2の接触カムが前記弾性部材
    の弾性力に抗して前記スパイラル面を滑って軸方向に移
    動する際の当該移動を移動検出手段にて検出するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の全自動貫入試験装
    置。
  4. 【請求項4】 前記移動検出手段は、前記第2の接触カ
    ムに固設されて巻取りドラム軸の周囲に放射状に取り付
    けられる円盤部と、前記上昇開始点において当該円盤部
    が軸方向に移動するのを検出するセンサからなることを
    特徴とする請求項3記載の全自動貫入試験装置。
  5. 【請求項5】 前記巻取り量検出手段は、巻取りドラム
    の回転量に応じて信号を出力する信号出力手段と、当該
    信号出力手段の発する信号を計測する信号計測手段と、
    この信号計測手段にて計測された信号に基づいて巻取り
    量を演算する演算手段とからなることを特徴とする請求
    項1記載の全自動貫入試験装置。
  6. 【請求項6】 前記貫入量検出手段は、前記ハンマーを
    所定距離上昇させる際における巻取りドラムの回転量及
    び当該ハンマーが自由落下する際における巻取りドラム
    の回転量に応じて信号を出力する信号出力手段と、当該
    信号出力手段の発する信号を計測する信号計測手段と、
    当該信号計測手段にて計測された信号に基づいて前記貫
    入量を演算する演算手段とからなることを特徴とする請
    求項1記載の全自動貫入試験装置。
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