JP3457895B2 - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティを有す
る容器内にフリップチップIC素子を収容した電子部品
に属する。 【0002】 【従来の技術】容器の底面に形成したキャビティにバン
プを介してフェイスボンディング方式でフリップチップ
IC素子が実装され、このフリップチップIC素子と容
器底面との間隙に樹脂が充填された構造の電子部品が知
られている。 【0003】例えば、水晶振動子の温度補償を行うため
のフリップチップIC素子(以下、単に「ICチップ」
という)が実装された温度補償型水晶発振器において
は、図5に示すように、セラミック層を多層に積層して
なる容器11のキャビティ12内に、金Auバンプ13
を形成したICチップ14を、Auバンプ13がキャビ
ティ12の底面の電極パッド(図示省略)と接するよう
に収容する。そして、ICチップ14は、Agペースト
による接着又は超音波による融着等の手段でAuバンプ
13及び電極パッドを介して容器11のキャビティ12
の底面に接合される。このようにフェイスボンディング
方式で実装されるのは、近年の電子部品の小型化、薄型
化の要請による。ただし、Agペーストによる接着や超
音波による融着などの接合手段だけでは1バンプ当たり
6gの重みで剥離してしまうほどに接合強度が乏しいの
で、接合後に、ICチップ14とキャビティ12の底面
との間隙にアンダーフィル樹脂と称される収縮率の高い
熱硬化性樹脂が充填されて樹脂の硬化とともにICチッ
プ14がキャビティ12の底面に固定されていた。 【0004】尚、水晶振動子は、容器11のキャビティ
12が形成された面と反対側の面に搭載され、気密的に
封止されているが、図示を省略する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、容器の薄型化
の要請は高まる一方、ICチップを搭載する部分の裏側
に存在する構成要素、特に水晶振動子への影響を考慮す
ると、Agペーストの塗布量や超音波のパワーを小さく
して接合することが必要になる。 【0006】また、マザーボードなどの他のプリント配
線基板にキャビティ側をボード側に向けて実装する容器
であって、ICチップが収容されるキャビティと同じキ
ャビティ内にコンデンサ等の他の回路素子が搭載される
ものの場合、コンデンサ電極とボードの配線パターンと
が短絡する可能性があった。 【0007】それ故、本発明の目的は、ICチップが容
器に強く接合された電子部品を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】その目的を達成するため
に、本発明は、下面に導電性バンプを有するIC素子
を、該IC素子を収容し、底面に電極パッドが形成され
たキャビティを有するセラミック製の容器に接合させる
とともに、該容器のキャビティが形成された面と反対側
の面に水晶振動子を搭載し、前記キャビティ内の残部空
間に熱硬化性樹脂を充填した後、硬化させてなり、前記
キャビティをマザーボード側に向けてマザーボードに実
装するようにした電子部品であって、前記熱硬化性樹脂
は、その表面がキャビティの開口端縁よりも低く、且つ
IC素子の上面より高くなるように充填されているとと
もに、前記IC素子とキャビティの壁面との距離が、I
C素子の厚みよりも小さく、且つIC素子の上面と前記
熱硬化性樹脂の表面との距離が、IC素子とキャビティ
の底面との距離よりも小さいことを特徴とする。 【0009】上記従来の電子部品においては、図6に示
すように、熱硬化性樹脂15は矢印方向に収縮する。そ
の収縮に伴ってICチップ14をキャビティ12の底面
側に引っ張られるように応力Fが発生し、これによりI
Cチップ14が固定されていた。 【0010】これに対して本発明の電子部品は、ICチ
ップとキャビティの底面との間隙に充填される樹脂の収
縮力だけでなくICチップの周囲や上面に充填される樹
脂の収縮力をも利用することができる。従って、ICチ
ップを固定する応力Fは従来の電子部品より大きい。た
だし、熱硬化性樹脂の充填量がキャビティの開口端縁よ
りも高くなると、この面を実装面としてマザーボード等
に実装できず、またコストが高くなり、硬化に長時間を
要するし、更にまた薄型化の要請にも反するので、熱硬
化性樹脂の表面が開口端縁よりも低くなるようにするこ
とが重要である。 【0011】本発明電子部品を製造する適切な方法は、
下面に導電性バンプを有するIC素子と、IC素子を収
容するキャビティが形成された容器とを備える電子部品
前駆体から、前記IC素子を導電性バンプを介して前記
容器のキャビティ底面に接合させるとともに、キャビテ
ィ内の残部空間に熱硬化性樹脂を充填し硬化させること
により、電子部品を製造する方法において、前記熱硬化
性樹脂を、その表面がキャビティの開口端縁よりも低
く、且つIC素子の上面より高くなるように充填した
後、雰囲気温度を一気に硬化温度まで昇温して表面を先
に硬化させ、次いで内部を硬化させることを特徴とす
る。 【0012】このように樹脂充填後に雰囲気温度を一気
に硬化温度まで昇温して表面を先に硬化させると、樹脂
の収縮によって先に硬化した表面がキャビティ底面に引
っ張られる力が発生し、ICチップも底面側に押さえら
れて強く固定されるからである。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面とともに
説明する。図1は実施形態の電子部品を示す断面図であ
る。 【0014】電子部品10は、各々配線パターンを有す
る3層のセラミック絶縁層1a、1b、1cを積層して
なる容器1と、ICチップ4とを備える。枠状の絶縁層
1a、1bの内周と板状の絶縁層1cとで囲まれる空間
が、ICチップ4を収容するキャビティ2となる。IC
チップ4の電極部には予めAuバンプ3が形成されてお
り、ICチップ4は、このバンプ3が絶縁層1c上の電
極パッド6にAgペーストによる接着又は超音波による
融着により接合されることにより、容器1の底面に形成
された電極パッド6と電気的に接続される。ICチップ
4は、この接合によって機械的にも固定されるが、キャ
ビティ2の残部空間に熱硬化性の樹脂5を充填し硬化さ
せることにより強く固定される。 【0015】樹脂5としては、例えばエポキシ系であっ
て、粘度3000cps、線膨張係数30ppm、収縮
率1.7%のものが市販されている。樹脂5は、その表
面がICチップ4の上面とキャビティ2の開口端縁との
間に位置する程度に隙間無く充填される。そして、充填
後、一気に樹脂の硬化温度まで昇温する。これにより表
面が先に硬化して収縮するとともに、その収縮力でIC
チップ4が絶縁層1c側に押さえられる。 【0016】更に樹脂5の充填量としては、図2に示す
ように、前記ICチップ4とキャビティ2の壁面との距
離をB、ICチップ4の厚さをTとするとき、BはT以
下であると好ましい。これは、ICチップ4を押さえる
応力Fと距離Bとの関係を考えると、応力Fは図3のよ
うにBが増すに連れて小さくなり、BがTを超えると一
定になるからである。この理由は、図2の破線で囲まれ
るT×Bの長方形の面積S部分の形状がT>Bのときは
縦長となり、縦方向の収縮力が大きくなるからである。
逆にT<Bのときは面積S部分は横長となり、横方向の
収縮力が大きくなるだけで、ICチップ4を押さえる応
力Fは弱くなる。ただし、Bは最低0.05mmは必要
である。これよりBが小さいと、キャビティ2内にIC
チップ4を収容する際に、ICチップ4がキャビティ2
の壁面に接触してICチップ4を安定して収容できず、
またICチップ4が欠ける可能性があるからである。 【0017】また、ICチップ4の上面と前記樹脂5の
表面との距離をC、ICチップ4とキャビティ2の底面
との距離をAとするとき、応力Fは図4のようにCが増
すに連れて大きくなり、CがAと同等のとき最大とな
る。これは、CがAより大きくなると、ICチップ4の
上部にある樹脂の収縮力がICチップ4の下部にある樹
脂の収縮力よりも大きくなるからである。 【0018】キャビティ2内には、ICチップ4の他に
コンデンサなどの回路素子が収容される場合がある。電
子部品が水晶発振器であって、ICチップ4が水晶振動
子の温度補償に用いられるときは、ICチップ4に集積
(IC)化された発振インバータに供給される電源電圧
に重畳する高周波ノイズをカットする必要がある。ま
た、発振インバータの出力信号に交流成分が重畳しない
ようにする必要もある。これらの目的を外部回路を複雑
化することなく達成するために上記キャビティ2内にコ
ンデンサも実装される。この場合、コンデンサの方がI
Cチップ4よりも薄ければ、樹脂5がICチップ4を覆
うと同時にコンデンサをも覆うこととなる。逆にコンデ
ンサの方が厚い場合でもキャビティ2の開口端縁を超え
ない限り、コンデンサを覆う程度に樹脂5を充填すると
よい。本発明の場合、容器を仕切りとしてキャビティの
反対側に水晶振動子が搭載される関係上、キャビティを
マザーボード側に向けてマザーボードに実装されるた
め、樹脂5でコンデンサを覆うことによりコンデンサ電
極とボードの配線との短絡が防止されるからである。 【0019】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、容器に
対するICチップの実質的な接合強度を高めることがで
きるので、電子部品の一層の薄型化を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施形態の電子部品を示す断面図である。 【図2】実施形態の電子部品に働く応力図である。 【図3】ICチップとキャビティの壁面との距離Bと、
ICチップに働く応力Fとの関係を示すグラフである。 【図4】ICチップとキャビティの底面との距離Aと、
ICチップに働く応力Fとの関係を示すグラフである。 【図5】従来の電子部品を示す断面図である。 【図6】従来の電子部品に働く応力図である。 【符号の説明】 1,11 容器 2,12 キャビティ 3,13 バンプ 4,14 ICチップ 5,15 樹脂 10 電子部品

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】下面に導電性バンプを有するIC素子を、
    該IC素子を収容し、底面に電極パッドが形成されたキ
    ャビティを有するセラミック製の容器に接合させるとと
    もに、該容器のキャビティが形成された面と反対側の面
    に水晶振動子を搭載し、前記キャビティ内の残部空間に
    熱硬化性樹脂を充填した後、硬化させてなり、前記キャ
    ビティをマザーボード側に向けてマザーボードに実装す
    るようにした電子部品であって、 前記熱硬化性樹脂は、その表面がキャビティの開口端縁
    よりも低く、且つIC素子の上面より高くなるように充
    填されているとともに、前記IC素子とキャビティの壁
    面との距離が、IC素子の厚みよりも小さく、且つIC
    素子の上面と前記熱硬化性樹脂の表面との距離が、IC
    素子とキャビティの底面との距離よりも小さいことを特
    徴とする電子部品。
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